2017年06月24日

沖縄は今も戦場なのか 不条理歌う「オスプレーの道」

沖縄は今も戦場なのか 
不条理歌う「オスプレーの道」
2017年6月23日 東京新聞朝刊

◆伊江島出身の男性 
72年前と重なる「頭上の恐怖」
 二十三日は沖縄慰霊の日。
七十二年前のきょう、沖縄戦で組織的な戦闘が終結した。
ところが今も、三線(さんしん)の音にのる歌詞は「住み馴(なれ)し我島(わしま) 戦場(いくさば)どやるい(戦場なのか)」。

沖縄県宜野湾(ぎのわん)市上大謝名(うえおおじゃな)地区の老人会長、山城賢栄(やましろけんえい)さん(78)が最近あえて自作した地域の歌「オスプレーの道」だ。
米軍の新型輸送機オスプレイが頭上を通る。
「それが現実だから」(辻渕智之)
「うてぃらんかや(落ちはしないか)」。

オスプレイの「灰色の巨大な腹」が迫るたび、そんな会話や睡眠を騒音が妨げ、民家の防音窓は震える。
地区は米軍普天間(ふてんま)飛行場の滑走路の延長線上すぐにある。
 「上大謝名ぬ部落(しま)や オスプレーぬ道でむぬ(上大謝名の地域はオスプレイの道だよ)」。
歌は二年前、地区公民館の完成式での余興用に作った。

 「騒音はある程度慣れる。でも恐怖には慣れない」。
式に出る防衛省の職員や国会議員に伝えたかった。
だが一部の住民が歌詞に難色を示し、完成式で歌うことは断念した。
最近は地区の催しで仲間と披露している。

 オスプレイは昨年十二月、同県名護市沖で不時着、大破した。
安全性が懸念される中、今月六日夜には県北部の離島・伊江島(いえじま)に緊急着陸した。
その伊江島は山城さんの生まれ故郷だ。
 伊江島は沖縄戦の際、旧日本軍が急造した「東洋一」と呼ばれる飛行場があり、米軍が上陸。地上戦は悲惨を極め、島民の四割約千五百人が死亡した。
知人の少女らが爆弾を背負って戦車に体当たり。軍属の父、少年兵となった兄も命を落とした。当時六歳の山城さんは沖縄本島に疎開。
頭上の敵機が機銃掃射を浴びせ、「夜に森の中を逃げ回り、狭い壕(ごう)でおびえた」。  

今、伊江島は面積の35%を米軍用地が占め、オスプレイが訓練で頻繁に飛来する。
「米軍は伊江島の飛行場を重要視して、伊江島を狙った。
だから今、北朝鮮あたりが沖縄を狙ってミサイル撃たんかや(撃ってこないか)、と」

 故郷の島は「沖縄戦の縮図」といわれる犠牲を払った。
今の住まいは、「世界一危険」な普天間飛行場のそばだ。
戦争でたたきのめされ、基地に苦しめられ続ける。あまりにも理不尽だ
 一方で、オスプレイは横田(東京都)、厚木(神奈川県)の両米軍基地をはじめ、沖縄から首都圏への飛来も増えた。
「オスプレイの道」は全国に広がっている。
反対しても住宅密集地の上を飛ぶ。
ばかにされてるのかね」
 二十三日は沖縄県南部の平和祈念公園に「平和の礎(いしじ)」を娘や孫と訪れる。
亡き父と兄の名が刻まれている。
「オスプレーん飛(とば)ん 平穏御願(しじかうにげ) オスプレーん飛ん 平和御願」。
自作の歌詞どおりに願う。
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2017年06月23日

「平和の詩」に上原愛音さん(宮古高校3年) 全戦没者追悼式で朗読

「平和の詩」に
上原愛音さん(宮古高校3年)
 全戦没者追悼式で朗読
2017年(平成29年) 6月22日 沖縄タイムス

 沖縄県平和祈念資料館(原田直美館長)は9日、第27回「児童・生徒の平和メッセージ」の入賞作品を発表した。
23日の沖縄戦全戦没者追悼式で朗読される「平和の詩」には、高校生の部詩部門で最優秀賞に輝いた宮古高校3年生、上原愛音(ねね)さんの「誓い〜私達のおばあに寄せて」が選ばれた。

追悼式は糸満市の県平和祈念公園内で営まれる。
 同資料館の担当者によると、上原さんは小さい頃から周囲のおじいさんやおばあさんから聞いた話や、学校での平和教育などで学んだ「戦争は悲惨なんだ」との思いを発信しようと、作品に込めたという。
 また、県内5カ所とハワイで開催する展示会の告知ポスターには、高校生の部図画部門で最優秀賞の知念高校1年生の久手堅彰哉君が描いた「再生の大地」が選ばれた。
悲惨な戦争から立ち直り、繁栄と清らかな世界になるようにと願う気持ちを込めた。
 図画・作文・詩の3部門に127校から計3067点の応募があった。
優秀作品などは23日から同資料館を皮切りに、計6会場で開催される巡回展で展示する。

誓い〜私達のおばあに寄せて
 宮古高校3年 上原愛音

今日も朝が来た。
母の呼び声と、目玉焼きのいい香り。
いつも通りの 平和な朝が来た。
七十二年前 恐ろしいあの影が忍びよるその瞬間まで
おばあもこうして 朝を迎えたのだろうか。
おじいもこうして 食卓についたのだろうか。
爆音とともに この大空が淀んだあの日。
おばあは 昨日まで隠れんぼをしていた
ウージの中を 友と歩いた砂利道を
裸足のまま走った。
三線の音色を乗せていた島風に
鉄の臭いが混じったあの日。
おじいはその風に 仲間の叫びを聞いた。
昨日まで温かかったはずの冷たい手を握り
生きたいと泣く 赤子の声を抑えつけたあの日。
そんなあの日の記憶が
熱い血潮の中に今も確かにある。
決して薄れさせてはいけない記憶が
私の中に 私達の中に 確かに刻まれている。
少女だったおばあの 瞳いっぱいにたまった涙を
まだ幼かったおじいの 両手いっぱいに握りしめた
あの悔しさを 私達は確かに知っている。
広がりゆく豊穣の土に芽吹きが戻り
母なる海がまた エメラルドグリーンに輝いて
古くから愛された 唄や踊りが息を吹き返した今日。
でも 勇ましいパーランク―と 心臓の拍動の中に
脈々と流れ続ける 確かな事実。
今日も一日が過ぎゆく。
あの日と同じ刻ときが過ぎゆく
フェンスを飛びこえて 締め殺されゆく大海を泳いで
癒えることのない この島の痛み 忘れてはならない
民の祈り
今日響きわたる 神聖なサイレンの音に
「どうか穏やかな日々を」
先人達の願いが重なって聞こえる。
おばあ、大丈夫だよ。
今日、私達も祈っている。
尊い命のバトンを受けて 今 祈っている。
おじい、大丈夫だよ。
この島にはまた 笑顔が咲き誇っている。
私達は 貴方達の想いを
指先にまで流れるあの日の記憶を
いつまでも 紡ぎ続けることができる。
誓おう。
私達はこの澄んだ空を 二度と黒く染めたりしない。
誓おう。
私達はこの美しい大地を 二度と切り裂きはしない。
ここに誓おう。
私は、私達は、 この国は この世界は きっと
愛しい人を守り抜くことができる。
この地から私達は 平和の使者になることができる。
六月二十三日。
銀の甘蔗(かんしょ)が清らかに揺れる今日。
おばあ達が見守る空の下 私達は誓う。
私達は今日を生かされている。
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2017年06月22日

安倍首相も激怒 加計火消し失敗の菅官房長官に「更迭」説

安倍首相も激怒
加計火消し失敗の
菅官房長官に「更迭」説
2017年6月22日 日刊ゲンダイ

 いよいよ「官邸崩壊」か――。
菅義偉官房長官の更迭説が流れている。
安倍1強の象徴だった首相官邸が一気にガタつきはじめている。

「総理のご意向」と書かれた加計文書を「怪文書だ」と強弁し、さらに前川喜平前文科事務次官を個人攻撃し、加計問題に火をつけた菅官房長官。
「あいつがA級戦犯だ」と自民党内から批判が噴出している。

 最新号の「週刊朝日」によると、自民党本部で開かれた副幹事長会議では「都議選に大敗したら、次の内閣改造で菅さんは交代すべきではないか」と公然と菅批判が飛び出したという。
加計問題の張本人である安倍首相を批判できないため、菅長官に向かっているということもあるのだろうが、コワモテで睨みを利かせていた菅長官に対してここまで批判が噴出するのは初めてのことだ。

 安倍首相も、加計問題の対応に失敗した菅長官に声を荒らげたと報じられている。
現時点では「夏の改造」でも、留任させる方針だが、都議選に敗北したら更迭するつもりらしい。
「これまで安倍首相は、歴代最長となる1500日以上、官房長官として政権を支えてきた菅さんに全幅の信頼を置いてきた。
でも、加計問題をキッカケに微妙な距離が生まれています。
都議選でも小池知事を必要以上に批判する菅さんに頭を抱えている。
それでなくても安倍首相は、菅さんが具申する時、『総理、A案、B案、C案ありますが、私はA案がいいと思います』と、A案を選ばざるを得なくなるやり方をすることに苛立ちを強めているといいます。

菅さんは完全にヒールのイメージがついた。
都議選に大敗したら更迭しておかしくありません」(自民党事情通)
 もともと、菅長官は麻生太郎副総理や下村博文幹事長代行など敵が多いだけに、政権内の“菅包囲網”も強まっている。
「菅さんが官房長官を更迭された場合、後任として下村博文、加藤勝信、さらに甘利明氏らの名前まで挙がっています。
でも、誰がなっても政権が弱体化するのは間違いありません」(政界関係者)
 都議選に負けたら、安倍政権は一気に政権末期の様相を強めていくはずだ。
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英軍と対照的。陸自のヘリ調達はシロウト以下 --- 清谷 信一

英軍と対照的。
陸自のヘリ調達は
シロウト以下 --- 清谷 信一
6/21(水) 16:53配信 アゴラ

“自民 安保調査会 防衛費はGDP2%程度に NATOを参考(NHKニュース)(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170617/k10011020821000.html
自民党の安全保障調査会は日本の防衛費について、NATO=北大西洋条約機構がGDP=国内総生産の2%を目標としていることも参考に、厳しい安全保障環境を踏まえ、十分な規模を確保すべきだなどとする提言の案をまとめました。
まるで評論家
野党議員ならまだしも、与党議員のしかも「防衛の専門家」のセンセイ方の見識がこの程度ですから、アメリカ様に舐められて、属国扱いされて、あこれ不要で高価なオモチャを押しつけられるのも、むべなるかな、ですねえ。

防衛省、自衛隊のでたらめなカネの使い方の現状を全くみていない。
買い物依存症、ギャンブル依存症がひどい、経済観念が全く欠如して破産寸前のサラリーマンの給料を2倍すれば、まともな生活するかといえば違うでしょう。
より高い車買ったり、競馬に掛けるカネを2倍に増やすだけで、こどもの給食費とか、家賃に回すわけが無い。

ぼくの中学生の頃、社会科の教師で「北朝鮮は労働者の天国」とか真顔でいってたのが、おりましたが、ベクトルが違うだけで、センセイ方も同じ人種ではありませんか。

5月17日付けのジェーズ・ディフェンス・ウィークリー誌によると、英国防省は66機保有するWAH-64D(AH-64Dに相当)のうち、38機をAH-64Eにコンバートするとのこと。
FMSで、ボーイング社が担当します。
コストは488.1億ドル、邦貨にして約537億円、一機あたりの単価は14億円です。
この中にはクルートレーナー3、スペアパーツも含まれるので、実際の単価はもう少し安くなります。
ちなみに英国防省は95年にアパッチの採用を決定、96年に我が国とほぼ同じ67機のAH―64Dのライセンス生産を契約、約七年間で生産を終えています。
調達単価は約60億円であり、平均単価85億円、初度費ふくめた実際の調達単価が約100億円を超える陸自のAH―64Dよりも安いことになります。

ちなみに英軍のアパッチはエンジンをロールスロイスにするなど、かなり自社仕様にしているのに対して、陸自のアパッチはネットワーク化の根幹と位置づけられていながら、コスト削減のためか、NATOや海自の護衛艦や空自のAWACSなどで使用されている戦術データリング・システム、リンク16が搭載していません。

アパッチのキモでありセールスポイントであるネットワーク能力をダウングレードしてこのお値段です。
しかも杜撰な計画で、調達数は62機から13機に減らされて、富士重工(現スバル)から訴訟を起こされました。
この一件が原因で防衛省は初度費を払うようになったわけです。
そしてAH―1Sは、富士重工が1982年からライセンス生産し、2000年まで18年もかかって、89機が生産されました。
初期の2機は77年と78年に一機ずつ輸入されており、調達に約四半世紀を費やしたことになります。
陸自のアパッチは稼働率が低くて5.6機が飛べるに過ぎず、部隊としては戦う前から終わっています。
しかも今後の増数やE型へのアップグレードも発表されていません。

「本家」の米陸軍ではすでに84年から、AH―1の後継機であるAH―64アパッチの調達が始まり、97年には調達を終えています。
にもかかわらず、わが国では米国がはるか前に調達をやめた旧式攻撃ヘリを延々とライセンス生産で値段を高くして調達しました。
平均調達価格は約二五億円で、米国の約三倍、特に末期には調達数が減り、単価は48億円ほどまでに高騰しました。
まるで旧式の軽自動車に最新式のベンツの値段を払ってきたようなものです。
そのAH-1Sは旧式化が激しいわけです。

そもそもミサイルが命中するまで何分も空中で静止している必要があります。
打ち落としてくれといわんばかりです。
せめてミサイルやセンサーの近代化すればよかったのですが、馬鹿高いライセンス国産にしたせいかなされていません。
しかも速度が遅くてCH-47にすら随伴できません。
こんな機体を維持しているだけでもカネと人員の無駄です。
そして鳴り物入りで登場し、国産大好きな軍事マニアが世界最高レベルと評するOH-1は250機調達予定が、僅か34機で調達打ち切り。
しかも以前はブレードの不具合で長期飛行停止、現在もエンジンの不具合で長期飛行停止という不細工なありさまです。
こんな機体を世界最高とか自画自賛している人たちは、まるでお隣の半島と同じメンタリティーです。

陸自のヘリ調達はシロウト以下です
はっきり言って、あんたら馬鹿なの?無能なの? と言いたくなるのはぼくだけではないでしょう。
実際問題としてとして攻撃ヘリの更新は必要です。
ですが、これは攻撃ヘリだけではなく、偵察・観測ヘリも含めての話となるでしょう。
攻撃ヘリをそのまま更新する必要はありません。
攻撃ヘリの主たる任務はISRアセットとして上空からの監視や偵察、そして火力支援です。
かつてのような匍匐飛行で敵戦車の撃破ではありません。

我が国の場合、想定している主たる有事はゲリラ/コマンドウ対処、島嶼防衛です
そうであれば攻撃ヘリは一部にして、あとは汎用ヘリの武装化、この機体を偵察・観測ヘリと共用する。
あるいは攻撃ヘリは全廃してすべて、汎用ヘリの武装化ですませる。

何しろオスプレイなんぞという維持費が異様に高いオモチャを買ったので、陸自航空隊には予算がありません。
更に申せば無人機との併用や固定翼の軽攻撃機の併用も考慮すべきです。

昨今のスーパーツカノなどの軽攻撃機はジェット戦闘機なみの火器管制装置を有しており、ヘリよりも長時間現場上空に滞空できる、しかもコックピットは装甲を施し、対空ミサイル警戒機やエジェクションシートなども備えております。
ISRや火力支援にはヘリよりも有利でしょう。
しかも田舎の飛行場でも運用が可能です。
エアトラクター AT-802Uならば不整地でも運用可能です。
しかもアパッチ1機のお値段で一個飛行体を揃えられます。

自衛隊が言う「我が国固有の環境」を鑑みれば軽攻撃機の導入は真剣に考慮すべきです。
攻撃ヘリにしてもAH-64Dを売り払って別な機体を買うことも考慮すべきです。
例えば米国国防省やボーイングに売り、彼らがそれをE型にアップグレードして売れば商売になります。
例えば米海兵隊の使用しているAH-1Zという選択もあり得るでしょう。
新しく建造する揚陸艦に搭載するなら、ばいい選択です。
塩害対策もしており、狭い艦内のハンガーでも整備が容易です。
揚陸艦に搭載しての長期の作戦や反復攻撃にも向いています。
しかも米海兵隊と相互運用性が確保できます
島嶼防衛を考えるならばあり、でしょう。

アパッチを売り払って、AH-1Zを2個飛行隊分、5年ぐらい調達する。
無論全機輸入です。
長期の運用コストを考えてもアパッチよりはお得でしょう。
間違ってもライセンス国産などさせてはいけません。
これと武装ヘリ、UAV、固定翼の軽攻撃機のポートフォリオを検討しては如何でしょうか。

更に申せば、米軍と同じ機銃に10倍払って(しかも不良品だったわけですが)調達することに何の疑問も感じないのが防衛省、自衛隊の金銭感覚です。
しかも政治的に押しつけられたといはいえ、オスプレイやグローバルホーク、AAV7は役に立つかどうか怪しいうえに、維持費が馬鹿高いので、既存の装備やその維持費、さらに他の予算を喰うことになります。
当然ながらサイバーだのネットワークだのの予算にもカネが回らなくなる。
かといって、既存の部隊を減らすとか、3自衛隊の予算配分を変えるとか、そういう改革をする当事者能力も無い。
また衛生は実戦に耐えられない、お医者さんごっこレベルで、医官の部隊充足率は2割を切っていますが、こういうところに予算はましません。

それよりも新型「火の出るオモチャ」を欲しがります。
それで防衛費2倍にすれば枕を高くして眠れるというのですから、社民党や共産党よりもお花畑なんじゃないでしょうかね。
そのような人たちが我が国の防衛政策を決定しているかと思うと背筋が寒くなります。
自衛隊を強くするならば、まずは野放図で、実戦を想定していないカネの使い方を正すべきです。

編集部より:この記事は、
軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2017年6月19日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿をお読みになりたい方は、
清谷信一公式ブログ
「清谷防衛経済研究所」(http://kiyotani.at.webry.info/)をご覧ください。
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2017年06月21日

安倍首相は「反省」などしていない!

安倍首相は「反省」などしていない!
嘘、スリカエ、責任転嫁、ごまかし…
醜悪すぎる会見内容を徹底検証
2017.06.19 LITERA編集部

 安倍首相が本日(19日)18時から記者会見を行ったが、その中身は、本サイトが予想していた通り、嘘、インチキ、話のスリカエ、責任転嫁、ごまかしだらけの、最悪なシロモノだった。  

それは冒頭からいきなり始まった。
安倍首相は閉会した国会を総括するなかで、こんなことを言い出したのだ。
「建設的議論という言葉からはかけ離れた批判の応酬に終始してしまった。
政策とは関係ない議論ばかりに多くの審議時間が割かれてしまった」
「印象操作のような議論に対して、つい強い口調で反応してしまう、そうした私の姿勢が結果として政策論争以外の話を盛り上げてしまった。
深く反省している」

 ニュース番組などでは「総理『深く反省』」などとテロップを打っていたが、一体この言葉のどこが反省しているというのか。
 だいたい建設的議論を阻んだのは、共謀罪で二転三転するでたらめ答弁を続け、中間報告という禁じ手で強行採決をした安倍首相と自民党だろう。
「批判の応酬」になったのもそうだ。
お前の妻が国有地の不正な売買にかかわったり「腹心の友」に便宜を図っていた事実があきらかになったのに、真相の追及に対して「妻は私人」だの「職員が勝手にやった」だの、説明責任をハナから放り出して見苦しい開き直りに終始したから、真相解明ができなかったのではないか。

 挙げ句、この期に及んでも、そうした追及を「印象操作」だと片づけ、あたかも自分が被害者であるかのように振る舞うのだから開いた口がふさがらない。
こういう行いを「印象操作」と呼ぶのだ。

「みんなにチャンス!構想会議」で
お友だちにチャンスを狙う?
 また、安倍首相は「先週も調査結果の発表後に予算委員会の集中審議に出席した」と得意気に胸を張り、「何か指摘があれば、その都度、真摯に説明責任を果たしていく」などと宣言していたが、冗談も休み休み言ってほしい。
「集中審議に出席した」と言っても、たったの3時間。
しかも、側近中の側近である萩生田光一官房副長官が獣医学部新設に直接関与していた証拠まで明らかになったのに、それを一切認めようとせず、文科省から出向中の内閣府職員にすべての罪を着せ続けただけだった。

「真摯に説明責任を果たす」というのなら、昭恵夫人や前川喜平・前文部科学事務次官らの証人喚問にすぐに応じればよかったではないか。
今からでも、こんな記者会見などではなく会期延長や閉会中審査に応じればいい。
 だが、安倍首相はそういう説明責任への具体的な姿勢は口が裂けても口にしなかった。
かわりに、連呼したのが、例の「岩盤規制」だった。
加計学園だけに獣医学部新設させたことを「岩盤規制の改革」だと主張し、民進党を“抵抗勢力”呼ばわり。
「既得権と手を結ぶことも決してない」「私は絶対に屈しません」「今後も総理の私が先頭に立ってドリルの刃となってあらゆる岩盤規制を打ち破っていく」と宣言したのだ。

 しかし、これらがまったくの嘘だというのは、内閣府の文科省に対する圧力文書や京都産業大学外しの経緯でとっくに明らかになっている。
その説明すらせずに、空疎なスローガンをいくら連発しても「これからも私物化していくんでヨロシク」という宣言にしか聞こえない。
 しかも、安倍首相はいつものパターンで、自分の責任を棚上げしたあとは、
「有効求人倍率はバブル期以上」
「長年、実現してこなかった返還不要の給付型奨学金制度を創設する法律も成立」などと成果のアピールに勤しんだ。

 しかし、有効求人倍率が高いのは人口減で求職者が減っているのと、非正規社員が増えているせい。
個人消費も実質賃金も上がっておらず、これで景気回復を謳うのはまったくのフェイクだ。
給付型奨学金もまた世界的に見れば当然の話で、安倍首相は会見で「どんなに貧しい家庭に育っても高校にも大学にも進学できるように」などと宣ったが、高校の授業料無償化制度を廃止した当人がよく言うよ、と突っ込まざるを得ない。

 おまけに、安倍首相はこの夏から「みんなにチャンス!構想会議」というワケのわからない有識者会議を立ち上げるとし、相も変わらず「改革者」虚像を自ら振りまいたのだ。
おそらく、かなりの数の国民が、「それって、また自分のお友だちにチャンスを与えるんだろ」と突っ込んだのではないか。

安倍首相を追及しなかったマスコミ
 質問者はあらかじめ決まっていた?
 しかも、きょうの会見でもうひとつ、怒りが湧き上がってきたのは、マスコミの姿勢だった。  実は、会見前は一縷の望みを抱いていた。
先日の菅義偉官房長官の会見のように、今回ばかりは記者が質問で安倍首相のインチキを徹底追及してくれるのではないか、と。
実際、加計学園問題のみならず、共謀罪法案を中間報告で押し通すという暴力的な国会運営など、いくらでも追及の材料はあった。
 だが、質疑応答でも、森友・加計学園問題や共謀罪について安倍首相は淡々とあらかじめ用意されたであろう回答を読み上げるだけ。
何度も食い下がるような質問はなく、東京都議選や自民党人事、内閣改造、日露関係といった「国民の疑問」とは遠くかけ離れたテーマばかり。
しかも、安倍首相は共謀罪の質問に対し、「一般の方が処罰の対象となることはない」と、国会議論とは食い違う大嘘まで吐いたのに、それを追及する声はひとつも出なかった。

 また、質問者も、幹事社である毎日新聞とTBS以外で、指名されたのはロイター、NHK、日本経済新聞、フジテレビのみ。
菅官房長官を追い詰めた東京新聞社会部の望月衣塑子記者も会見場にいたようだが、どうやらあらかじめ質問者は決まっていたのだろう。
 共謀罪法案をはじめロクに国会中継しないNHKはきょうの会見を生中継し、スタジオでは岩田明子記者が解説という名の擁護を垂れ流したが、それも全部シナリオ通り。
都合の悪い質問をあらかじめ排除する安倍首相は、批判的な記者を締め出すトランプ大統領と同じだが、日本が絶望的なのは、記者側がそれを受け入れ“共謀”していることだ。
 そういう意味では、今回の会見は何から何まで茶番だったといえるだろう。
向けられた疑惑の目に向かい合わないばかりか、「建設的議論ができなかったのは印象操作をする野党のせい」などと真っ赤な嘘で他人のせいにしつづける安倍首相。
それをきちんと追及することもできず、シナリオ通りにその言い分を垂れ流すマスコミ。

 各社世論調査の支持率低下、さらにほとんどの調査で不支持の理由のトップが「首相が信頼できない」だったことをみてもわかるように、国民はこの間の安倍政治と安倍首相の不正に対してこれまでになく不信感を強めている。
 しかし、こんなことを許していたら、いつのまにか、安倍政権はその狡猾な情報操作によって、支持率を復活させ、私物化と不正を繰り返すだろう。
そうならないためにも、マスコミは今度こそ安倍官邸に尻尾をふる体質を断ち切って、国民の側に立った報道をすべきではないのか。
   (編集部)
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