2012年01月25日

悪知恵の人勧実施合意、自公は取り消しを!!

一見下記のようなニュースを見ると 自民党・公明党の修正を民主党が飲んだ形にはなりますが、実の所、「名を捨て 実をとった」のは 民主党です。

人事院勧告を 連合には 11ヶ月阻止できた。国民には 与野党合意で公務員賃金にメスを入れたと主張できます。

3月のみ  0.23%の減額。
4月から  8.03%減額 となりますが、

民主党や連合労組にとっては 4月から人事院勧告制度の形骸化を勝ち取ったといえます。本当に悪知恵の働く人がいるものだと怒りすら感じます。

これで 第1ステップの2年間は、人事院勧告がでても プラス勧告になり 国家財政危機を理由に勧告を見送れる。
それ以後も 民間賃金の飛躍的な向上・改善がない場合は、人事院はマイナス勧告を出さざる得なくなる。
そして 人事院はいらないの世論をつくればいい。

何か 公務員労働者の生活など 無視したような 政治的取引。

自民党・公明党の皆さん、この合意で法案を通したら 民主党という敵に塩を送るようなものですよ。

確かに 連合にとっては 0.23%の上乗せは 想定外でしょうが、労使交渉に路を開いたと 成果として労組員には説明するのでしょう。

このような茶番で 棒給表の書き換えと手当の改正手続きを担わされる 事務方は混乱するでしょうね。
人事異動と同時並行で完成させなければならなくなるのですから・・・。 

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公務員給与 人勧実施で合意 
民自公 平均8・03%減額
2012.1.25 20:26  MSN産経ニュース

 民主、自民、公明の3党は25日、国家公務員給与削減をめぐる実務者協議を開き、民主党が人事院勧告(人勧)の0・23%削減の実施を含めて平均8・03%まで減額する案を提示、自公両党も受け入れた。


 民主党は、人勧制度を廃止して国家公務員に労働協約締結権を付与する公務員制度改革関連法案の今国会中の成立についても協力を求めたが、自公両党は回答を留保した。


 合意では、3月から国家公務員給与を人勧に従い0・23%削減した上で、4月から平成25年度末までの間は7・8%を削減する。


 国家公務員の給与削減をめぐっては、菅直人前内閣が東日本大震災復興対策費の捻出策として平均7・8%削減する臨時特例法案を昨年の通常国会に提出。先の臨時国会で3党が修正協議を開始したが、自公両党は人勧をした上での7・8%削減を求め、継続審議となっていた。


 民主党の支持団体である連合は人勧廃止を求めているが、民主党は、消費税増税関連法案の国会提出を前に「政府が身を切る姿勢」を示すため3党での合意を優先させた。実務者協議に出席した同党の稲見哲男衆院議員は「党首脳が、自公が拒否できないような内容を提示すべきだと判断した」と説明した。

posted by 小だぬき at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

香山リカのココロの万華鏡:力を過信する危険 

香山リカのココロの万華鏡:
力を過信する危険 
毎日新聞 2012年1月24日 東京地方版

 精神科医としてはまだまだ半人前の私は、よく先輩精神科医たちが一般の読者のために書いたエッセーを読む。

そこには「自分自身のこと」が書かれているからだ。

私の場合、いつも「私と同い年で国際ボランティアに! すごい」と驚いたり、「私より百倍、真剣に診療してるんだな」と落ち込んだりしてしまうのだが。


 最近、読んだ中での圧巻は、精神科医にして作家の加賀乙彦さんの半生記ともいえる「科学と宗教と死」であった。

戦後、精神科医となって犯罪学の研究や臨床に打ち込んだ加賀さんは、死刑囚の心理などに取り組む中で、ある真実に気づく。本文から引用しよう。 

「その頃わかってきたのは、心理学というのは非常に重要な学問ではあるけれども、限界があることです。ある程度人間を、心理学用語で分類し整理しないと診断がつきません。
ところが人間にはそういう既成の概念では整理できない、海の底のような深みがある。
それは『心理』という言葉では言いあらわせません。『魂』というような、もう少し複雑なものが心理を支えているのではないかと思うようになったのです」


 科学や医学をきわめた人の言葉だけに、そこにはたいへんな重みがある。その後、加賀さんは、次第に小説の世界やキリスト教を中心とした宗教の世界に接近していく。


 本書の中で加賀さんは繰り返し、人間が自らの力を過信して傲慢不遜になることの危険性を訴えている。それは震災からの復興に際しても同様だ、と言う。


 「祈りの気持ちを忘れて、自分たちの、人間の力だけで頑張るんだということでは、私は今回の震災の復興はおぼつかない気がするのです」


 もちろん加賀さんは、「何をしても無駄、頼みは神だけ」などと言いたいわけではない。

ただ、どんな優秀な専門家でもリーダーでも「私の知っていること、できることはほんのわずか」と自覚して謙虚になり、自然、自分以外の人々や命に対して謙虚にならなければならない。
そうしなければとんでもないカン違いに陥り、結局は世界を巻き込むたいへんな失敗をしでかす危険性がある。

自らの戦争体験も踏まえつつ、加賀さんはそう警告したいのだろう。


 「まったくその通り」とうなずきながら、私は思った。


 「精神科医としてこれからやって行く中で、私もいつかこれほど重要なメッセージを発することができるだろうか」。とてもムリだと思うが、こうして大先輩の言葉を伝えられるだけでもまあ合格にしておこう。

posted by 小だぬき at 11:33| Comment(0) | TrackBack(0) | うつ病について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

診察室のワルツ:質問票を活用する=岡本左和子

診察室のワルツ:質問票を活用する=岡本左和子

毎日新聞 2012年1月25日 東京朝刊

数年前から、日本の医学教育にコミュニケーションを学ぶカリキュラムが組まれるようになりました。

日本より先に取り組みが始まった欧米では、医学生のカリキュラムだけでなく、研修医期間と研修医終了後1〜3年の間も、コミュニケーションのトレーニングが続きます。私は、米国の大学病院でコミュニケーション授業や評価に参加することがあります。

人のつながりには算数のような正解はなく、さまざまな意見や見解が必要となり、日本人の考えも歓迎されるようです。医療におけるコミュニケーションの重要性への認識は、ますます高まっています。


 米国でコミュニケーションを学ぶ際、難しい話をする時、患者に決断をしてもらう時、使える時間が1時間、30分、15分など、設定を変えて練習します。

ところが、日本は「3分診療」と言われるほど診察時間が短いのが現実です。このような日常診療の中で、効率的にコミュニケーションを取るにはどうしたらいいのでしょうか。


 以前、このコラムで紹介したように効果的なコミュニケーションの基本は、両者が同じ焦点を認識して話しているかを確認し、問いかけに必ず返答(フィードバック)があることです。コミュニケーションは双方向のかかわりから、つながりを作るものです。


 患者・家族ができることは、体調について、何が問題なのか、いつから始まったのかなど、気付いたことを時系列に整理し、必要な情報をメモしておくことです。


 一方、医療者は「これだけはきちんと伝えて」という内容を質問票にするのはどうでしょう。五つくらいまでの質問にし、文章が苦手な人もいますから、質問の回答に選択肢を示してチェックできるようにします。
さらにもう少し説明を書くスペースを作り、端的に書くことを促します。
患者は待ち時間に診察目的や伝えたいことを見直す機会になり、医療者は必要な情報が一目瞭然となります。


 例えば、患者が具合が悪くなったいきさつから話したい時、医療者に症状から先に問われれば、「聞いてもらっていない」という気持ちになるものです。質問票に従い話を始めれば、互いに話の焦点がぶれることも少なくなります。
(おかもと・さわこ=医療コミュニケーション研究者)

posted by 小だぬき at 09:34| Comment(0) | TrackBack(0) | うつ病について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする