2012年01月29日

頑張っているけれど…大人のADHD<上>

頑張っているけれど…大人のADHD<上> 
うつ病などから判明 気づきと受容
2012年1月24日 東京新聞

 会社にいつも遅刻する、文書のミスが多い、思いつきをすぐ言動に移す−。

こんな“困った大人”の背景には、発達障害の一つ「注意欠陥多動性障害(ADHD)」があるかもしれない。

長年気づかないまま失敗などを重ね、うつ病などの二次障害が出て初めて分かる場合が多い。大人のADHDの現状や支援の状況を三回にわたって紹介する。 (竹上順子)


 埼玉県所沢市の社会福祉士、芹沢忠行さん(40)は約十年前、うつ病になった。きっかけは、五年間勤めた職場での解雇。経営不振が理由だったが、専門学校卒業以来、三カ所目で初めて「自分に合う」と感じていたため、ショックは大きかった。


 精神科クリニックで治療を始め、介護ヘルパーとして再就職。四年ほどして行政機関のソーシャルワーカーになった。

ただ、良い考えが浮かぶたび、周囲に相談せずに「上司に話してみます」と言う様子が「勝手ばかりする」と非難され、退職を余儀なくされた。


 その後も人間関係が原因で、仕事は長続きしなかった。十回目の転職をした三十八歳のとき、主治医に「いくら何でもおかしい」と訴え、検査でADHDが判明した。


 「頑張ってもうまくいかない理由が、やっと分かった」。子ども時代から忘れ物などが多かったが、ADHDの特性に「不注意」があることや、思いつきで行動してしまう原因に「衝動性」があることを知った。それでも挫折感はなかなか消えず、自己評価は下がり切っていた。

     ◇
 「ADHDのある大人には、ずっとつらさを押し殺して生きてきた人が多い」と、日本発達障害ネットワーク理事の田中康雄・北海道大大学院教授(児童精神医学)は話す。失敗が多く、頑張っても周囲から「努力が足りない」と言われてきた人が多いためだ。


 精神科や心療内科を受診し、診断で疑問が氷解する例も多いが、田中さんは「大切なのは、生きづらさを減らすること」と話す。

診断を受けなくても、生活環境の改善などで解決できることもある。「自分の中の違和感や困り事の程度により、受診するかどうかを判断してほしい」と話す。


 芹沢さんの転機は、地元市議選でのボランティアだった。近所の候補者から事務局長を任され、福祉政策にアイデアが採用されたり、マニフェスト作成に関わったりした。

「自分も役に立てるんだと、自信と幸せを感じた」。ADHDを受容し、困った特性が長所にもなると気づいた。うつ病も良くなり、薬を減らした。


 芹沢さんはその後、ADHDの当事者らでつくるNPO法人「えじそんくらぶ」に入会した。妻(34)も一緒にストレスへの対処法や生活上の工夫などを学び、忘れ物防止のため玄関に箱を置いたり、アイデアを忘れず実現するため、手帳やノートの使い方を工夫したりしている。


 昨秋、社会福祉士事務所「ひびき」を設立した。組織にいるよりフリーの方が、個性を生かして働けると考えた。名前には、今の制度では手が届きにくい場所へも、福祉の力を響かせたいとの思いを込めた。


 「ADHDがあるからこそ、利用者の気持ちをくみ取れることもある」と芹沢さん。工夫と支援で、マイナスをプラスに変えていくつもりだ。


 <ADHD> 発達障害の一つで、主な特性に「不注意」「多動性」「衝動性」がある。生まれつきの脳機能のアンバランスが原因と考えられている

これまで、小児期の障害と考えられてきたが、3〜7割は成人後も続くとみられる。浜松医大などの昨年の調査では、成人の約2・1%にADHDがあると推測されることが分かった。


 発達障害にはほかに、自閉症やアスペルガー症候群、学習障害(LD)などがあり、併存している人も多い。

posted by 小だぬき at 13:13| Comment(2) | TrackBack(0) | うつ病について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

創価学会員だった暴力団会長高山登久太郎 死直前に学会批判

創価学会員だった暴力団会長高山登久太郎 死直前に学会批判
週刊ポスト2012年2月3日号


創価学会という特異な宗教団体と池田大作というカリスマ指導者に迫った週刊ポストの連載『化城の人』。ノンフィクション作家の佐野眞一氏が、ある暴力団員による創価学会への思いを書いた。(文中敬称略)

* * *
初代会長・牧口常三郎の教員時代に関連する興味深い記述を「警鐘」という過去の公式サイトで見つけた。


これは、二〇〇三年六月に他界した指定暴力団会津小鉄会長の高山登久太郎の公式サイトである。
高山は本名を姜外秀という在日韓国人で、家族そろって創価学会員だった。
その高山が死の約一か月前に「創価学会を暴く」というブログを書いている。ブログは暴力団の親分とも思えないおごそかな調子の書き出しから始まっている。

〈人が変わり、それによって社会が変わっていく──。


創価学会の前身『創価教育学会』は、昭和5年、後に初代会長となる牧口常三郎の『創価教育体系』に始まる。

教員だった牧口は、教育者、そして日蓮正宗と出会った縁から、仏法を中心に据えた教育を通して、自分の理想とする平和と人間の価値創造の実現を目指した。これが『創価教育体系』であり、すべてはここが原点になっている〉

この記述だけで、高山が相当年季の入った創価学会員だったことがわかる。高山のサイトを続けよう。
〈一般的に言われているが、学会の信者たちの中には、危険な職業に就かざるを得ない人や、社会的に虐げられた人、そしてその家族が多くいる。社会の中で苦しみ、左翼政党のように怒りをストレートにぶつけ、社会変革を訴えるよりも、まず心の平安を求めたいと願っても不思議ではない。いじめ抜かれた人たちが、そんなとき仏法に接し、入信してお題目を唱えることで救われた人は実に多い。

それだけに学会員の組織愛は、他のどんな政党や宗教団体よりも強い。ましてや外部からの批判に結束して立ち向かっていればなおさらのことだ〉

高山の舌鋒はここから急に激越になる。批判の矢面にさらされているのは、池田大作である。

〈しかし本当の敵は内部にある。これまで述べてきたように、功徳と信心を金に絡ませるようなやり方、権力に対する迎合は、すべて池田によるものだ。飽くことのない金銭欲と名誉欲。彼がどこかの国の名誉市民になったり、どこかの大学で名誉博士になっても、いまの生活にも心の平安にも何の関係もない。


「学会に入って本当によかった」

「学会だからこそ権力が弱いものいじめをするのを見過ごせない」と言えるような組織にすることが先決ではないか〉

高山は未曽有の不況下、倒産の憂き目に遭っている中小企業が跡を絶たないなかで、池田が世界を回ってノーベル平和賞を札ビラで買うようなムダな金はない、とも述べている。

ブログはそこから一転、「拝啓 池田大作殿」と題する手紙調の文章に変わる。

〈拝啓 一言申し上げる。
はびこる拝金主義、幹部の堕落、そして一生懸命に努力する者が何も報われない現実──。学会で今、何が起こっているか、貴殿はその現状をご存知か。一度、水戸黄門よろしく、お忍びで全国を廻って直接、その目で見てみるがいい〉
posted by 小だぬき at 10:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする