2012年03月18日

橋下大阪市長ウォッチ「渡辺氏の方が堂々たる独裁じゃないですかね」 読売グループ会長の「ヒトラー批判」に「逆襲」

橋下大阪市長ウォッチ「渡辺氏の方が堂々たる独裁じゃないですかね」 読売グループ会長の「ヒトラー批判」に「逆襲」

2012年3月18日(日)15時37分配信 J-CASTニュース

 橋下徹大阪市長(42)が、読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長(85)にツイッターで反論した。
渡辺会長は月刊誌「文藝春秋」(4月号)で、橋下市長発言に対し、「ヒトラーを想起」すると懸念を示していた。


橋下市長は、渡辺会長が気にした「白紙委任」という自身の発言の意味について説明した上で、大阪市長である自分に比べれば、「渡辺氏の方が読売新聞だけでなく政界も財界も野球界も牛耳る堂々たる独裁じゃないですかね!」と書いた。

渡辺会長「私が想起するのは、アドルフ・ヒトラーである」

渡辺会長は文藝春秋紙上で、橋下市長の朝日新聞インタビュー(2月12日付朝刊)にあった市長発言に注目した。それは、
「選挙では国民に大きな方向性を示して訴える。ある種の白紙委任なんですよ」
というくだりで、渡辺氏はこの発言から
私が想起するのは、アドルフ・ヒトラーである
と懸念を示した。ヒトラーが「全権委任法」を成立させ、「ファシズムの元凶となった」として、
「これは非常に危険な兆候だと思う」「この点、はっきりと彼に説明を請うべきだろう」
と指摘していた。

現在では「独裁は無理」

これに対し橋下市長は、2012年3月18日のツイッターで答えた形だ。
渡辺会長の話題に入ってから5ツイートは、大阪市で進めようとしている教育をめぐる話を続け、その後、
「そして渡辺氏が僕に対して一番懸念していること。僕が『政治はある種の白紙委任』と朝日新聞のインタビューに答えたことに関してヒトラーとだぶらせている。これは論理の飛躍。今、子どもがマクドナルドを買ってきた。それを食べてから反論する」
と一旦ツイートを休止した。ほどなく反論を再開し、
「ヒトラー独裁のときの統治機構・メディアの情況と今のそれを比較して独裁云々を論じなければならない。今の統治機構において権力は完全な任期制。そして公正な選挙で権力は作られる。これだけでいわゆる独裁は無理。さらに何と言ってもメディアの存在。日本においてメディアの力で権力は倒される
と「独裁は無理」だと指摘し、橋下市長自身も「メディアの公式な取材にはできる限り応じているつもりだ」とした。
渡辺会長が気にした「白紙委任」については、
(3ツイート略)「また事前の契約を前提とすると不測の事態に政治家は対応できなくなる。政治家は大きな方向性、価値観を示す。重要事項については個別に示す。そして任期の中で、またメディアチェックや様々な権力チェックの中で総合判断を繰り返す。これが政治でありある種の白紙委任の意味である」
と説明した。その上で渡辺会長による「独裁懸念」について、
「僕なんかね、制度で雁字搦めに縛られ、維新の会以外の多数会派とメディアの厳しいチェックも受けて、独裁なんてやりようがないですよ。所詮、ローカルの大阪市役所の所長ですしね。それに比べれば、渡辺氏の方が読売新聞社だけでなく政界も財界も野球界も牛耳る堂々たる独裁じゃないですかね!」
と「逆襲」した。
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年金「積立制」の検討を急げ

これが言いたい:年金「積立制」の検討を急げ
毎日新聞 2012年3月15日 東京朝刊
                         学習院大教授・鈴木亘

◇将来の破綻から目を背けた議論は「談合」だ


 年金改革に関する与野党の最近の議論は実質的な「談合」に等しい。
現行の年金制度の維持は不可能であるという現実から目を背け、改革をまたも先送りしようとする意味においてである。


 そもそも「今の制度で大丈夫か」をどう分析するかが極めて重要だ。旧自公政権が今後100年間の年金財政維持を確約した「年金100年安心プラン」は、リーマン・ショックや東日本大震災等によって、もはや破綻状態にあることは明らかだ。


 5年前の06年度に厚生年金と国民年金を合わせて約150兆円存在した積立金は、11年度末には110兆円近くまで取り崩される。この40兆円もの取り崩しは全く「想定外」のものである。このままのペースで進めば、28年度には積立金が枯渇する。仮に景気が潜在成長率に急回復しても、筆者の試算では30年代には枯渇が避けられない。


 しかし、政府の現状認識は極めて甘い。元々100年安心プランを不可能と批判して政権交代を果たした民主党が、なぜか今になって「100年安心」と強弁している。


 その根拠は、今から3年以上前に厚生労働省が行った財政検証という年金の健康診断である。
厚労省はこの時、再び100年安心との診断結果を下したが、これはリーマン・ショックが起きる前の統計に基づく。積立金の運用利回りを4・1%もの高率に設定する「粉飾決算」も行った。


 野田政権がこの粉飾健診の上にあぐらをかく限り、論理的に改革は必要無いので、最低保障年金等を提案してもまるで説得力を持たない。


 「税と社会保障の一体改革」も支給開始年齢の引き上げ、高所得者の年金減額、マクロ経済スライドの即時発動が葬り去られ、バラマキ案ばかり残った。自公両党もそもそも自分たちの100年安心プランを批判できる立場にない。


 これを年金談合と言わずして何と呼ぶべきか。与野党とも厚労省の健診結果を疑いつつ、3年間も新たな健診を避け続けている。
与野党のほおかむりをいいことに厚労省も動かない国民不在の「三すくみ」状態の放置である。


 そんな中、橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会が次期衆院選に向けた公約案で大胆な年金改革案を打ち出した。
詳細な制度設計はこれからだが、現行の年金制度はいったん清算し、積み立て方
 式に移行したうえで、高所得者には「掛け捨て」を迫るという。正しい現状認識と方向性だ。
特に掛け捨てに早くも批判が出ているようだ。
だが、公的年金の役割を老後に貧困に陥らないための「保険」と考えれば、幸運にも貯金を十分蓄えられた高齢者には、少なくとも基礎年金分は放棄してもらってよい。所得比例部分は、退職一時金の形で一部を返却することも一案だ。


 また、積み立て方式には移行のためのコストが高すぎて非現実的という指摘がある。しかし、そのコストを100年、200年かけて少しずつ返済する方式にすれば、現行の賦課方式よりも現役、将来世代の負担を少なくできる。


 いずれにせよ、公約案への批判の多くが現行制度が安心という前提に立つ限り、本質的に間違っている。
我々は現状を放置し近い将来の制度終了を選ぶのか、痛み覚悟で今すぐ改革し、将来も維持可能な年金制度にするかの、二者択一を迫られているのだ。


 維新の会が提起した「積み立て、掛け捨て」案が軸となり、既存政党の年金談合を突破する議論が沸き起こることを期待している。

posted by 小だぬき at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

精神医療のセカンドオピニオン どんな場合に検討すべきでしょうか。

医療&健康ナビ精神医療のセカンドオピニオン どんな場合に検討すべきでしょうか。
 毎日新聞 2012年3月18日 東京朝刊 

 ◇治療の疑問、不安解消を

 がんや脳卒中、急性心筋梗塞(こうそく)、糖尿病の「4疾病」に加え、「5疾病」として新たに重点的に対策に取り組むことになった精神疾患。
患者数は約323万人(08年)にも上るが、治療への疑問や不満も少なくないという。
専門家は「場合によっては精神科でもセカンドオピニオンを求めた方がいい」と指摘する。

 ◇服薬1回20錠

 東京都内の女性(17)は07年春、地元の中学校に入学。人付き合いが不得意で、拒食症状が出始めるなどし、徐々に登校できなくなった。

自治体の相談室の臨床心理士に教えてもらった心療内科診療所を受診。
医師に勧められ、その年の7月、総合病院の精神科に入院した。

 面会謝絶で1週間ぶりに娘と顔を合わせた母親(51)は驚いた。目はうつろで、看護師に脇を支えられないとふらついて歩けなくなっていた。適応障害で3カ月の入院と診断された。


 しかし、3カ月たっても症状はよくならない。不安を訴えると向精神薬の量が増えた。
08年の冬、1回の服薬量は8種類で計20錠に。母親は「普通じゃない」と感じ、ネットを通じてたどり着いた別の診療所の医師にセカンドオピニオンを求めた。


 「薬を減らせば症状はよくなる」と助言され、娘を退院させた。医師の指導に従い、時間をかけて減らしていくと「食べたくない」「不安になる」といった症状が一つずつなくなっていった。服用していた向精神薬がゼロになったのは昨年8月。入院前の表情が戻った女性は今、高校に通っている。

 ◇客観的指標なく

 なぜ患者は診断や処方に疑問を持つのか。

日本精神神経学会の薬事委員を務める北里大精神科の宮岡等教授は「私個人の見解だが、精神科の診断では客観的な指標がなく、患者さんの話から症状を判断する。性格や環境によっても差が出やすい」と指摘。

患者ごとに治療方針を変えざるを得ない部分が大きいため、一般的な治療指針を作るのが難しいという。

また、国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦・診断治療開発研究室長は「診療時間が短く患者が医師を信頼せず、薬をもらうだけの関係になりやすい」と言う。


 宮岡教授は、患者が主治医以外の意見を求めた方がいいいくつかのケースを紹介している。

 ◇初めての治療で同系統の薬剤が2種類以上処方された

 向精神薬は、抗うつ薬▽気分調整薬▽抗精神病薬▽抗不安薬▽睡眠薬−−などに分けられる。
宮岡教授は「通常、最初から同じ系統の薬を2種類以上処方することはない」と話す。


 ◇精神療法しかない、薬物療法しかないなど治療方法が一つしかないかのように説明された


 精神疾患の治療では、いくつかの治療法が示され、医師と相談しながら方針を決めていく。薬物療法が中心でも、職場環境の調整やストレスへの対処、家族の対応の仕方などに助言が必要なことが多いためだ。

 ◇夜間や休日は一切対応できないと言われた

 病院など日直や当直の精神科医がいる医療機関は、電話などで対応してくれる場合が多い。
院長から携帯電話の番号を伝えられ、具合が悪いときに助言してくれたり、提携の医療機関に時間外診療を依頼してくれる場合もある。

 ◇治療を続けている段階で「症状が悪くなった」と言うと薬がどんどん増えた

 症状の悪化や薬の副作用、薬を減らしたことによる離脱症状は区別しにくい場合があり、薬を増やしたり減らしたりすることで対応すべきか、環境を調整するなど他の方法で対応した方がいいのか慎重な判断が求められる。


 ただし、こうした指標に当てはまっても適切な治療がなされていることもあり、必ずしも主治医の治療方法が好ましくないということではない。

宮岡教授は「すぐに主治医を代えたり自分で薬を減らしたりせず、複数の医師の意見を聞いてみてほしい」と話す。【奥山智己】

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 ■北里大の宮岡等教授が指摘する主治医以外にも相談した方がいい主なケース

 ◇初めてかかった時

□記述式アンケートだけで診断しているようにみえる
□うつ病の症状だけ質問され「抗うつ薬を飲み休めば治る」と説明された
□薬の副作用の説明がない、または副作用なしと説明された


 ◇治療を続けている時

□同系統の薬剤が3種類以上処方されている
□長期間の精神療法やカウンセリングでも改善しない
□医師が説明を拒んだり、質問しにくいような雰囲気になる
posted by 小だぬき at 08:59| Comment(0) | TrackBack(0) | うつ病について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする