2012年06月01日

香山リカのココロの万華鏡:新旧のバランス 

香山リカのココロの万華鏡:新旧のバランス 
毎日新聞 2012年05月29日 東京地方版


 精神科医が多数、参加する学会に出席した。
最先端の遺伝子研究や新しい薬物療法などの発表が相次ぎ、カタカナや英語のメモを取るのもひと苦労だったが、一方でまったく逆の話も多かった。


 たとえば、がんなどの重い病気があって入院している人が、昼と夜のリズムが逆転してしまうことがときどきある。

そういう場合、内科の先生に頼まれると精神科医は、「じゃ、睡眠導入剤を処方しましょう」と言いがちだ。

しかし、その道のベテランの医師はこう言った。


 「眠れないからすぐに睡眠薬、ではなくて、たとえばベッドを窓際に移してみる、というのはいかがでしょう。
それだけでも一日のリズムが戻ってきて、夜は眠れるようになれることも少なくないのです」


 ほかのシンポジウムや研究発表でも、「すぐに薬を出さずに、話を聴きながら様子を見る方法もあります」「高度な検査装置がなくても、まずは目の前の患者さんをしっかり診察しましょう」といった発言、アドバイスを何度も聞いた。

つまり、ひとことで言えば、「科学や技術に頼らない診断、治療を大切に」ということだ

 「なるほど」と私は深くうなずいた。

私が勤務している診療所は最近、全面的にカルテがパソコン化されたのだが、そうなるとつい「えーと、これとこれの検査をして、この薬を出して」と診断から治療までをパソコンの画面だけで計画してしまいそうになる。

しかし、本当に大切なのは「夜、何度も起きてしまうのですね。……もしかして日中、昼寝してませんか? え、してる? じゃ、少し昼間は外に出て、からだを動かしてみましょうよ」と原点に戻り、アナログ的な診断やケアを忘れないようにすることではないだろうか。


 とはいえ、「認知症の脳血流シンチ検査はどうなるか、って? ああ、私、むずかしいことや新しいことはいっさいわからないし、あくまで患者さんをじーっと診て診断したいから」と科学を拒否するのも、また医師としては問題のある態度といえる。

結局は、言うまでもないことだが「新しいものと昔ながらのものをバランス良く」ということになろう。

でも、この「バランス良く」ということほど、人間にとって実行するのがむずかしいものはない。

たとえばダイエットをしようとして、完全に食事抜きにする期間と反動でドカ食いをする期間を繰り返している人はいないだろうか。

私もダイエットではよくそんな失敗をするのだが、せめて診察室では「新旧バランス良い治療」を心がけたい。

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2012年06月02日

しあわせのトンボ:教えるとはどういうことか=近藤勝重

しあわせのトンボ:教えるとはどういうことか=近藤勝重
毎日新聞 2012年06月01日 13時54分 

  ノーベル賞受賞の学者や研究者が話題にのぼっている時、その学者らがなぜ勉強が好きになったのか、という記事を目にすることがある。

 記憶にある一人は小柴昌俊氏だ。
確か氏は中学1年の時に先生が大好きで数学が好きになった、と話しておられた。

先生が好きになった理由に氏が触れていたかどうかは覚えていないが、間違っていても努力を認められたとか、独創性を褒められたとか、恐らくそんなところでは、と推察する。

それでは逆に先生に怒られるとどうなるか。すぐに浮かぶのは司馬遼太郎氏のこんな話だ。


 中学1年1学期の英語のリーダーに、New Yorkという地名が出てきたので、この地名にはどんな意味がありますか、と先生に質問すると、「地名に意味があるか!」と怒鳴られた。

氏は家へ帰る途中、図書館に寄って地名の由来を調べたそうで、「私の学校ぎらいと図書館好きはこのときからはじまった」とエッセーにある。


 良くも悪くも子どもたちにとって先生の存在がいかに大きいかを物語る話であろう。

  さて、大阪市で教育行政への政治関与を強める教育行政基本条例が成立するなど、教育のあり方がまたまた議論を呼んでいるが、こういう時によく思い出すのが全米でベストセラーになった「こころのチキンスープ」に登場する数学教師の話だ。

その教師は「数学を教えているのではなく、子どもを教えているのだ」と考え直し、すべてのことに完全な答えを求める教え方を改めた。

そしてある日、エディという生徒の成績がずっと良くなっているのに気付く。どうして?と尋ねると、彼は答えて言った。

「先生に習うようになってから、自分が好きになったんです」


 教えるとはどういうことか。示唆に富む話である。ともすれば教育は学力テストの結果や制度のありようなどをもとに語られがちだが、それ以前に先生が子どもとどう向き合うかが問われているわけだ。


 その点では親も同じながら、100点を取って喜び勇んで帰って来た子どもに、こう言ってヤル気をなくさせる母親もいたりする。
「100点は何人いたの?」「みんな良い点だったんでしょ」


 子どもは「頑張ったんだねえ」と認められると、自分が好きになり、本当に頑張って大きく伸びるというのに。
(専門編集委員)

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2012年06月03日

広がる年金不安に専門家「破綻しない、納めた方が得」と断言

広がる年金不安に専門家「破綻しない、納めた方が得」と断言

2012年6月3日(日)7時0分配信 NEWSポストセブン

「私の年金、本当にもらえるのでしょうか?」


 年金セミナーを各地で開いている社会保険労務士・東海林正昭さんが、セミナーで参加者からよく聞かれる質問がこれ。
年金への不安が、大きく広がっている証左といえる。


 記憶に新しいのは、5000万件もの記録ミスが発覚した2007年の「消えた年金問題」。
その後、雇用情勢の悪化が拍車をかけて国民年金の未納率はどんどん上昇し、2010年度には40.7%と過去最悪の水準を更新した。

近い将来、現役世代が高齢者を支え切れなくなり、年金制度そのものが破綻するのでは――といった憶測まで呼んでいる。


「なかには、“年金はどうせもらえないから、保険料は納めないほうがいいのでは”というかたまでいます。年金制度に不信感をもち、年金保険料を払うだけ損という考えのようです」(東海林さん)


 だが、東海林さんは、「年金は破綻しない」ときっぱり答える。


「サラリーマンが加入する厚生年金は、給料から強制的に天引きされる形。なので、サラリーマンに未納というのはあり得ません。

未納率4割と聞くと驚きますが、これはあくまで国民年金の話。年金加入者全体から見れば、5%程度にすぎないのです」(東海林さん)


 特定社会保険労務士の長沢有紀さんも、「年金は納めたほうが得」という立場をとる。


「年金は、現役時代に納めた保険料が大きければ大きいほど、老後にもらえるリターンも大きくなる。国民年金の場合、現在の水準で保険料を20才から60才まで満期の40年間払い続けると、払込総額は約720万円。


 これに対して65才から受け取れる年金額は、年間約80万円になります。つまり、年金をもらってから9年間で元がとれます。

そして、女性
の平均寿命の86才まで生きたとすると総額は約1680万円となり、2倍以上に増える計算。
年金を納めたほうが圧倒的に得です」(長沢さん)


※女性セブン2012年6月14日号

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2012年06月04日

「開店休業」国会 法案停滞は与野党の怠慢だ

「開店休業」国会 法案停滞は与野党の怠慢だ
(6月3日付・読売社説)

国会は今月21日の会期末が迫りつつあるにもかかわらず、あまりにも成果が乏しい。


 政府は今国会に81法案を提出しているが、このうち成立したのは20本。
成立率は、わずか約25%である。例年の国会ならば、この時点で5割程度に達している。


 焦点の社会保障・税一体改革関連法案をはじめ、今年度予算の執行に欠かせない赤字国債発行を可能にする「特例公債法案」など重要な法案の成立に見通しが立っていない。


 国会の職務怠慢そのものである。国政の停滞をこれ以上、長引かせてはならない。


 国会の機能が低下した原因は、衆参ねじれ国会の下、与野党がそれぞれの責任を果たさず、不毛な対立を続けていることにある。


 田中防衛相と前田国土交通相の問責を参院が決議した後、野党は2閣僚に関係しない政府提出法案についても、一体改革関連法案などの例外を除き、審議することに原則として反対している。


 特に、野党が多数を占める参院では、4月27日を最後に、本会議は1か月以上開かれず、法案の採決はもとより審議さえ行われていない。異常な事態だ。


 自民党の谷垣総裁は、民主党政権が「国政の停滞」を招いたと批判しているが、問責を根拠とする野党の審議拒否こそが国会の“開店休業”の要因となっている。


 野党は問責の問題を切り離し、審議に応じるべきである。


 無論、民主党執行部の責任も重大である。法案が通らない理由を野党だけに押しつけるようでは、政権党としての自覚が足りない。

法案の審議促進にもっと真剣に努力しなければならない。


 国会が立法機能を果たさないことで、外交・安全保障政策に支障が出ることも懸念されている。


 自衛隊の国連平和維持活動(PKO)などで国造りを支援している南スーダンに日本大使館を設置する法案や、国際結婚が破綻した際の子供の扱いを定めるハーグ条約の承認案も放置されている。


 尖閣諸島などの離島に不法上陸した外国人らを海上保安官が検挙できるようにする海上保安庁法改正案の成立も欠かせない。


 国会の停滞を打開すべきだ。


 衆院議院運営委員会は、災害に備えてガソリンなどの国家備蓄を進める石油備蓄法改正案や消防法改正案などの委員会付託を、与党の多数決で決めた。

いずれも大きな対立点がない法案であり、速やかに審議に入る必要がある。

2012年6月3日01時42分 読売新聞)
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黙殺された野村総研の“TV消せばエアコンの1.7倍節電”報告

勝谷誠彦 馬鹿どもに声高に抗議するのに疲れた今やるべき事
2012.06.04 07:00   NEWSポストセブン


 テレビで節電が叫ばれているが、そもそも昼間のテレビほど無駄なものはない

無駄だけではなく、人をバカにする。公害である。

これだけ言われても電波を止めないというのであれば、私たちのライフスタイルを変えて観なければよろしい。


 高校野球もだ。NHKの中継を一切観ない。
いや、中継をしているのならば受信料を拒否する。
「みなさまのNHK」が節電に反する国賊行為をしているのである。
当然のことだろう。

球児たちのためにも大会はやればいい。

ただし、早朝試合とナイターにする。

熱中症についてあれほど報じながら炎天下で球児に試合をさせる朝日新聞の神経が私にはわからない。

 馬鹿どもに声高に抗議するのにはもう疲れたし効果がないこともわかった。

だから私たちはゆるやかに生き方を変えて、奴らを不要なものにしてしまおう。

この柔らかな革命がうまくいけば、たとえば不当な税金に対しても、日本人は立ち上がるすべを覚えるかもしれない。

電力不足と、節電などを嘘つきどもが押しつけてくるこの夏は、日本人にとってあるいは歴史的な好機になるかもしれないのだ。


 静かに、したたかに、この夏を楽しもうではないか。

こうすれば節電できる式の記事や番組も無視することだ。おまえらがそういうことをやめるのが、いちばんの節電だ、ともうわかったのだから。

※メルマガNEWSポストセブン17号

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黙殺された野村総研の“TV消せばエアコンの1.7倍節電”報
2011.08.10 16:00

「こまめに電灯を消そう」「エアコンの設定温度を28度に」――テレビのワイドショーでは、様々な節電方法が連日紹介されている。

その一方で、黙殺され続けている一番効果的な節電方法がある。


 それはズバリ「テレビを消すこと」だ。


 興味深いデータがある。野村総合研究所が4月15日に発表した『家庭における節電対策の推進』なるレポート。

注目したいのは「主な節電対策を講じた場合の1軒あたりの期待節電量」という試算だ。


 これによれば、エアコン1台を止めることで期待できる節電効果(1時間あたりの消費電力)は130ワット。

一方、液晶テレビを1台消すと220ワットとなる。


 単純に比較しても、テレビを消す節電効果は、エアコンの約1.7倍にもなるということだ。


 この夏、エアコンを使わずに熱中症で亡くなる人が続出している。

にもかかわらず「テレビを消す」という選択肢を国民に知らせないテレビ局は社会の公器といえるのか。

 
 自分たちにとって「不都合な真実」を隠しつつ、今日もテレビはつまらない番組を垂れ流し続けている。


※週刊ポスト2011年8月19・26日号

 

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2012年06月05日

「改正暴対法」戦前の治安維持法が復活する

「改正暴対法」のトンデモない中身
2012年6月2日 日刊ゲンダイ掲載

戦前の治安維持法が復活する
<警察の狙いは天下りの拡大>

 野田政権は庶民イジメの消費税増税にまっしぐらだが、今国会では他にも見逃せない「改悪法案」がある。

「改正暴力団対策法」だ。

 改正暴対法は、住民に危害を繰り返す団体を「特定危険指定暴力団」と指定したり、暴力追放運動推進センター(暴追センター)が事務所の使用差し止めを代行訴訟したりする制度が盛り込まれている。

2月に閣議決定し、国会に提出されたが、審議入りしていない。新聞テレビは「成立を急げ」の大合唱だが、この法案は問題だらけだ。

「『特定危険指定暴力団』の指定要件が曖昧なのです。

つまり警察のサジ加減ひとつで『この団体は暴力団』と判断されかねない。これは憲法で保障された基本的人権を侵します。

『事業者の責務』で、暴力団との商取引の厳格化を求めているが、これではヤクザの子どもに弁当を売っただけで『暴力団』と受け取られかねません」(都内弁護士)

 いちいち警察にお伺いを立てるなんて冗談じゃない。まるで戦前の治安維持法ソックリだ。

さらに、この改悪法には許し難いウラがある。警察OBの天下りだ。

「92年の暴対法施行後、ゼネコンに調査役などと名乗る警察OBが増えました。

法律で暴力団対応の『不当要求防止責任者』を置くことが求められ、各社が雇ったからです。

この責任者は暴追センターで対応策の講習を受けるのですが、暴追センターも警察OBの天下り先。

改正法では、暴追センターが訴訟代行を行えるようになります。
天下り先の仕事を増やそうという狙いがミエミエです」(司法ジャーナリスト)

 先月31日に参院会館で開かれた「暴排条例と暴対法改定に異議あり」と題した集会に出席したジャーナリストの
宮崎学氏は「警察は捜査能力の低下を法律の(不備の)せいにしている」と断じていた。

 検察に続き警察も暴走し始めたら、この国は警察国家になってしまう
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2012年06月06日

香山リカのココロの万華鏡:三枝さんの「充電」 

香山リカのココロの万華鏡:三枝さんの「充電」

毎日新聞 2012年06月05日 東京地方版 


 ある新聞に連載されていた桂三枝師匠の自叙伝を、楽しみに読んでいた。

ずっと第一線で活躍しているイメージの三枝さんだが、40代で「自律神経失調症」と診断され、レギュラー番組をいくつも降板したことがあったと知って驚いた。

「どうき・息切れがして視野も狭くなる。心配ごとがあると、そればかりが頭を占拠してしまう」と相当につらい状況だったようだ。


 その当時は「レギュラー番組が減ると、そのまま芸能人人生が終わるようで、焦りもあった」という三枝さんだが、今では「むしろよかった」と振り返る。

働きづめの状態から解放され、これまでできなかったことにも手を伸ばす「充電期間」になったからだ。


 絵を描いてみたりソフトボールチームの監督を引き受けたり、と三枝さんの「充電期間」はなかなかパワフルに見えるが、それでもその間はやはり「仕事ができない」という不安もあっただろう。

しかし、そこであわてずにじっくりと好きなことに取り組んでいるうちに、症状も次第に治まってきたようだ。

そして、結果的にはいろいろなことを気ままに行ったおかげで、「人生の引き出しの数と幅がぐっと広がり、芸の基礎体力が養われた」とのこと。

もっとも理想的な療養生活と言えるだろう。


 ただ、強調しておきたいのは、そうやってプラスに振り返ることができるようになるまでには、相当の時間がかかることだ。

三枝さんの場合は「10年もすると、意欲や気力が高まってくるのを覚えた」と述べている。


 「えっ、10年! 私はそんなに『充電期間』を取ることはできない」と思う人もいるだろうが、10年間、ずっと仕事をせずに休みなさい、というわけではない。

調子を崩しても、半年から1、2年で通常の仕事や家庭生活に復帰できる人も少なくない。
その場合でも、すぐに全力で走り出せばまた倒れてしまうことになる。

「そうか、あの三枝さんも10年かかったんだ」と自分に言い聞かせ、少なくとも5年は「心の充電期間」と考えて少しペースダウンしたり、趣味や休養に時間を割いたりしてみてはどうだろう。


 もちろん、なかなか思うように回復せずにあせっている人も同じように、「三枝さんでも10年」と自分に言い聞かせることをおすすめしたい。

私もすでに診察室で何度も「ほら、あの三枝さんも」と記事を見せながら、患者さんに説明している。

庶民の味方の師匠なら、「いつもそればっかり言われたら、困りますわ」と言いながらも、笑って許してくれることだろう。

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2012年06月07日

余録:皇室は悠久の歴史の中で…

余録:皇室は悠久の歴史の中で…
毎日新聞 2012年06月07日 00時13分


  「皇室は悠久の歴史の中で常に受動態であった。突き詰めると、存在することに意義があるということだ。

政治や営利にも関与できないし、ある意味『ニッチ(すきま)産業』だ」。

亡くなった寛仁さまがこう語ったのは6年前のインタビューだ

▲皇室がニッチ産業とは大胆なたとえだが、こうしたずばり言い切る物言いが寛仁さまの真骨頂だった。

そんな言葉のいくつかは皇族の発言として物議をかもすこともあった。

その意味で戦後の一時代の皇族は、ご本人には文字通り窮屈な「すきま」と感じられたのか

▲障害者福祉やスポーツ振興などの公務に早くから取り組んできた寛仁さまが、その活動に打ち込むために皇籍離脱を申し出たのは30年前である。

むろん皇室典範では離脱は許されなかった。

だが投じた一石は皇族のあるべき姿についてのさまざまな論議を呼び起こす

▲シンボルとなったひげは若き皇族として先鞭(せんべん)をつけた英国留学から帰国した際にはやしていたものだ。

曽祖父の明治天皇とよく似ていると評されると、うれしそうな表情をのぞかせていたという。
「ヒゲの殿下」の呼び名は戦後世代の皇族の代名詞のようにもなった

▲ラジオのディスクジョッキーをするなど皇族として「初」の逸話も多い。

むろん誰も経験したことない戦後象徴天皇制の下での皇族だ。

飾りのない肉声や振る舞いは多くの国民の皇族イメージに人間的なぬくもりを
宿らせた


▲晩年は闘病に次ぐ闘病であった。だがそのさなかに皇族の役割についてこう語った。
「光が当たっていないところに光を当てる。それが大事です」。

思いはしっかりと次の世代に手渡された。

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2012年06月08日

<集めて分ける 社会保障と税・人口問題編> 少子化に歯止めをかけるには?

<集めて分ける 社会保障と税・人口問題編> 少子化に歯止めをかけるには?
2012年6月7日  東京新聞

少子化が止まらない日本。
合計特殊出生率(女性が生涯に産む子どもの推定人数、以下出生率)は一・三九(二〇一一年)と、低水準から抜け出せていない。

出生率アップを遂げた先進諸外国の例も交え、日本の少子化の要因を探った。少子化に歯止めをかける対策とは−。 (宮本直子)


 子どもたちの歓声が響く東京都江戸川区の行船公園。

小学四年と年長の二人の女の子を育てる主婦、宮田麻津子さん(35)は「近くに公園が多く、いつも子どもがいっぱい。
少子化なんて全く感じない」と笑う。


 中学一年から年長までの四人を育てる主婦中谷初恵さん(49)も「子育て家庭への区の補助はありがたい。
それを目当てに引っ越してきた人も周りにいる」と話す。
二人とも「『もう一人ほしいな』という声をよく聞く」と口をそろえる。


 江戸川区の出生率は一・三七(一〇年)と二十三区で最も高く、市区町村別データを取り始めた一九九三年からトップを維持。

都道府県別で全国最下位の東京都の一・一二(二〇一〇年)、二十三区の一・〇八(同年)と比べると、江戸川区の健闘ぶりが分かる。

同区子育て支援課の岩瀬耕二課長は「子育て世代重視の区の独自策が出生率の高さにも表れている」と胸を張る。


 独自策の主なものは、乳児(一歳未満)養育手当=月一万三千円
▽私立幼稚園通園児保護者への補助=月二万六千円
▽中学生まで医療費無料
▽小中学校給食費の約三分の一を区が負担−など。


 ほとんどに所得などの制限がなく、全ての子育て世代が恩恵を受ける。

岩瀬課長は「都心へのアクセスがよい割に地価が安く、公園面積は二十三区一位。憩える場があり、環境面でも子育て世代には暮らしやすい」。

     ◇

 日本の出生率は第一次ベビーブーム(一九四七〜四九年)には四・三を超えていた。
その後、低下し、二〇〇五年には過去最低の一・二六まで落ち込んだ。

政府は保育サービスの充実を柱に少子化対策を講じてきたものの、効果は見て取れない。
フランスでは二・〇一(一〇年)、スウェーデンでは一・九八(同年)と出生率が回復傾向にある。出生率アップを遂げた両国では、どのような施策が功を奏したのか。


 フランスは経済支援が手厚い出生促進型。第二子から手当を支給し、子どもが増えれば加算される。税制も子どもが多いほど有利な課税方式。


 一方、スウェーデンは育児休業や保育サービスに重きを置く両立支援型。
育休中の大半の期間で給料の八割を保障。休業前とほぼ変わらない賃金水準が保たれる。
保育サービスは一歳児以上なら誰もが受けられる体制が整えられている。


 家族関係社会支出(国が家族手当、育児休業給付などに使った支出)の対国内総生産(GDP)比(〇七年)を比べると、フランス3%、スウェーデン3・35%に対し、日本は0・79%と約四分の一。


 第一生命経済研究所主席研究員の松田茂樹さんは「子育てにお金をかける姿勢は両国に共通している。
適正な負担水準を検討し、日本もその姿勢を見習うべきだ」と話す。


 松田さんが「少子化の最も深刻で根本的な要因」とみるのが未婚化

国立社会保障・人口問題研究所の人口統計資料集(一二年版)によると、生涯未婚率(五十歳時の未婚率)を四十年前と比べると、男性は1・7%(一九七〇年)が20・1%(二〇一〇年)、女性も3・3%が10・6%へと上昇している。


 松田さんは「今は三人に一人が非正規雇用の時代。雇用の劣化が未婚化につながっている。

経済的に不安定な非正規雇用者は結婚して子どもを育てることが難しい。賃金を上げる、正社員化するなど、待遇改善策が急務」と訴える。

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2012年06月09日

自律神経は大丈夫か=近藤勝重

しあわせのトンボ:自律神経は大丈夫か=近藤勝重
毎日新聞 2012年06月08日 13時25分


 電車が入ってくる。満員だ。東京行きの快速である。以前ならかまわず乗っていたが、今はすいた電車を待つ。

次、さらに次と待てば空席のある電車が必ずやって来る。

すいた電車は各駅停車がほとんどながら、ゆったりしてゆっくり走る各停のほうが体になじむ。

逆に、人を詰め込んでのスピードを拒む心身というのは、自律神経とかかわってのことだろう。

 
 仕事柄、あれはどうか、これはどうか、と情報を求め、神経を擦り減らす日々を過ごしてきた。その処理に一分一秒を争っていても、体も心も存外平気だった。

が、そういう日々の積み重ねは侮れないものらしい。記者生活も30年近くになろうかというある日、目がぐるぐる回り出し、気がつけば病院のベッドに倒れ込んでいた。


 以来、生活習慣を見直し、改めた。とにかく早朝に歩く。歩いて帰ったらお茶をいれ、仏壇に花を供え、姿勢を正してお経をあげる。

そうして一日のスタートを切って、と書くと、大層な印象を与えそうだが、ぼくなりに心身のバランスを取っているに過ぎない。


 この国で暮らしていると、よほど注意しないと、情報の急流に身をさらすことになる。

流れはあふれんばかりの情報と共に国中を巡っているから、下手をするとあっぷあっぷとなってしまう。そうなるとどうなるか。

ぼくの場合は自律神経の不調−免疫力低下−がん発症となったわけで、仕事に追われると、自律神経は今も気になる。


 脅すつもりは毛頭ないが、今日のネット社会に伴う情報量の増大は、心臓や血管などの機能を自動的に調節する自律神経に影響を与えずにはおくまい。

過剰なつながり、とりわけ無意味で刺激的な情報にあおられていないか。

そのチェックと警戒を怠らず、必要な情報を選択できるようになれば、心身は随分とリラックスできるだろう。


 さて、今朝もぼくは各停の電車に乗って車窓に目をやった。時折、新緑に目が染まるのはこの季節ならではだ。

といって心中、それほど穏やかでないのは、この国の行く末が案じられるからだ。

日本を生体と見て診断するなら、コントロール機能の自律神経は、すでに変調をきたしているのではなかろうか。

あれほどの大事故を見た原発を再稼働させようなんて何事か。

「私の責任で」という首相の言葉にはあきれ果てる。いや大変だ。本当にこの国はどこへ行こうとしているのか。


(専門編集委員)

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2012年06月10日

いかがなものか 「再稼働」判断

特集ワイド:いかがなものか 「再稼働」判断
毎日新聞 2012年06月08日 東京夕刊

 「原発ゼロ」は、やはりつかの間の夢となるのか。野田佳彦首相の最終判断時期が迫る関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働。政治プロセス、安全性、橋下徹・大阪市長らの動き……あらゆる面で疑問は残ったままだ。3人に聞いた。【戸田栄、藤田祐子】

 ◇不真面目な見切り発車−−
元原子炉格納容器設計技術者・後藤政志さん

 小手先の対策をいくつか実施し、ストレステストの1次評価に合格しただけで「安全性は確保したから大飯原発を再稼働していい」とは、不真面目な考えというほかない。
福島原発事故で最悪のシナリオをたどれば、首都圏が壊滅状態に陥った可能性があります。
であれば、電気不足と引き換えに見切り発車するようなことではないでしょう。

 発生する地震や津波の想定を大きくし、原子力プラントの弱点を補強する形の対策は進められました。
しかし、プラントそのものは元のままですから、最初の設計値から全体の強度を引き上げるには限界があります。

まず、そこに大きな問題がある。
地震や津波、事故進行状況など想定の仕方も通りいっぺんで、複合災害となろう事態への対応策として十分ではありません。

補強した対策にしても、免震棟やフィルター付きベントの設置は15年度だといいます

現にあってこその対策でしょう。

福島事故で大きな役割を果たした免震棟について言えば、本気で取り組めば、もっと早く作れるはずです。

要は真面目に事故の可能性に向き合っていないのです。


 設計上の想定を超える地震や津波などが発生した場合、どれだけ原発に安全上の余裕があるかをみるのがストレステストです。

ところが、1次評価は主要な建造物や機器などしか対象にしていない。

施設には複雑な配管など多くのものがあり、事故で何がどんな悪さをするかわからない。
1次評価段階で安全性が確保されたとは言えません。


 2次評価では、対象の原発で炉心溶融が起きると、住民の被ばくを含め、どんな被害が出るかが分かります。

そこで、原発の危険を市民がよく理解してから、再稼働の是非が議論されるべきです。

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いかがなものか 「再稼働」判断A

特集ワイド:いかがなものか 「再稼働」判断A
毎日新聞 2012年06月08日 東京夕刊


◇賛否選挙で問えばいい−−
衆院議員・辻元清美さん

早くダメなものには見切りをつけて、次のものに転換していくべきだと思う

まだ福島原発事故は終わっていません。

原子力災害の被災者に賠償する法律も、賠償金の拡充などの改正ができていない。

現時点での大飯原発の再稼働には反対です。

 いつまでに脱原発を図るかのロードマップの提示も重要です。

政府が原子力政策の方向性を定めもせず、その場しのぎで動かすのはおかしい。

また野田佳彦首相は「(再稼働は)私の責任で判断する」と発言していますが、「責任」の中身が分からなかった。

再稼働は、全国民のコンセンサスが必要な課題となっているのです。

 もう一度、原発事故が起きたら、日本は本当にだめになる。

そうでなくても原発を動かせば使用済み核燃料がどんどんたまっていきますが、被災地のがれきの受け入れ先さえろくにないのだから、使用済み核燃料の埋設に同意する地域があるのでしょうか。

その長期にわたる冷却や放射性廃棄物の処分など、原発は発電と別にいろいろとコストもかさみます。

イデオロギーによる賛否ではない、フクシマ後の今、原発を動かし続けようとすることに無理があるのです。

政府が原発を止められない理由として、停止した途端に、資産だった原発が不良債権になって全国の電力会社が債務超過に陥り、経済が混乱するからだという話があります。

また、原発輸出関連企業は米企業と合弁するなど関係を深めていて、日米関係から急な方針転換は難しいという人もいます。

 包み隠さず全てを国民に明らかにし、原発稼働に対する賛否を次の選挙の争点にしたらいい。

政治に求められているのは、過去の誤った国策と決別する覚悟です。

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2012年06月11日

なぜ成功者ほど洗脳のカモになるのか?

なぜ成功者ほど洗脳のカモになるのか?
2012年6月11日(月)7時0分配信 ゆかしメディア

 占い師による洗脳事件で、話題の的となった人気お笑いコンビ、オセロの中島知子さん。
恋愛に恵まれなかったとも言われているが、美人な上にOLなどとは比較にならないほどの高収入。
厳しい芸能界で大成功し、尊敬のまなざしを集める存在が、占い師の洗脳にはまってしまった。
「一体なぜなのだろう?」と誰もが首を傾げただろう。
そこで、芸能人や会社経営者らの顧客を多く持つ占い師Aさんに「占い師は顧客を洗脳できるのか?」ということを聞いてみた。

■洗脳されやすい性格とは?

 Aさんは西洋占星術とタロット、手相見を得意とし、20年以上のキャリアを誇る人気占い師だ。
現在は、対面だけでなくメールや携帯電話などでも占いをしており、“手軽に占ってもらえる環境”が整ったために、「占いに依存する」人が続出しているという。

 一般的に普通の人よりは、著名人や有名人こそ占いに最もはまりやすい環境を持つのだという。
まずは「情報が漏れやすい」という点。

 オセロ中島さんがハマったような悪徳占い師は、常に「おいしい獲物」を狙っているという性質を持つ。
一般人に比べ、芸能人や文化人、会社経営者などは「パートナーとの別れや死別」「業績の悪化」など個人情報が漏れやすい。
さらに、メディアに露出がある場合、どんなに取り繕っていても、表情や言動に精神状態が現れる。

 そのため、悪徳占い師は、顧客(=獲物)にベストなタイミングで近づく事ができるのだ。

■「孤独感」を感じた時に隙ができる

 そして、性格面。トップに昇り詰める人は、次のような特徴がある。

1 プライドが高い→家族や友人に相談できない
2 頑張り屋⇒裏を返せば折れやすい、という性質を持つ。

 また、ワンマンな一匹狼タイプは心の底では孤独感を持っている。

 「孤独感」は占いにもっともハマりやすいキーワードなのだとAさんは言う。
とくに、「恋愛・結婚などの破局」「死別」によって傷心である時期は、心のなかでは支えを求めている状態だ。

 なかでもパートナーとの別れから約1年ほど経ち、落ち着いた頃が最も寂しさが身にしみる頃で、「おいしいタイミング」であるという。
特に未亡人は遺産を持っているために、絶好のカモだそうだ。

■潜在意識を解放する逆行催眠とは?

 Aさんが語ることには、例の占い師は中島さんに対し、「“逆行催眠”という洗脳術を使っていたのではないか?」という。

 「逆行催眠」とは、インナーチャイルド(内なる子供)と呼ばれる潜在意識を意識化してトラウマやストレスに向き合う療法である。
治療後は手をパンと叩くなどして、現在の自分(現実)に戻すのが通常だが、催眠をあえて解かないこともできる。
内なる子どもを解放したままにしたため、欲望に歯止めがかからず、肉を食べ続けて太り、仕事でもワガママ放題をしたのではないかというのがAさんの見解だ。

 ちなみに「肉」は外見的な美にこだわった中島さんを、ストレスから解放させる象徴である。
誰にでも何か大きなコンプレックスやこだわりはあるもの。
それを見つけ、操ることが洗脳の決め手にもなる。

 洗脳の最終手段は「家族からの切り離し」。
そして「疑似家族」である。

■家族と離せばあとは仕上げ

 悩みのある人間は家族との関係が良くないことが多く、そのため多額のお金を払って専門家でもない第三者に相談にくるのである。
概ね同性の親に対し、不満を持っており、そこから人間関係を崩していくのがセオリーだ。

 本来なら最も信頼してしかるべきの「家族」から切り離された後は、人間関係は真っ裸の状態。

 そこに「疑似家族」を付け加えていけば、もうすでに洗脳は仕上げの段階である。
オセロの中島さんだけでなく、古くはオウム心理教のサティアンやヤマギシ会のコミューンなどもこの「疑似家族」の形態をとっている。
このことからも、疑似家族での生活という段階がどのような状態か理解いただけるだろう。

 ただし、同じ洗脳といっても宗教心や理念で結ばれた人間関係ではなく、占い師と顧客という“金”で?がっている人間関係は、「金の切れ目が縁の切れ目」となるのが大きな違いだ。

 失うものが金だけならまだいい。
誰からも見放され、社会的な信頼さえも失ってしまったら地獄である…。
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2012年06月12日

大飯再稼働会見 「安全神話」への逆戻り

大飯再稼働会見 「安全神話」への逆戻り
毎日新聞社説 2012年06月12日 02時31分

 心にも理性にも響かない先週の野田佳彦首相の「大飯再稼働会見」だった。
国民ではなく、福井県知事に向けたメッセージであることが透けて見える。
これで国民の納得が得られるとは到底思えない。


 疑問はいくつもある。

まず、「福島を襲ったような地震・津波が起きても事故を防止できる」「すべての電源が失われても炉心損傷に至らない」という首相の認識だ。

 そもそも、福島第1原発の過酷事故の最大の教訓は、いくら防護対策を取っていても「事故は起こる」ということだった。

にもかかわらず、首相は再び、「事故は起きない」という前提に立ち返って再稼働を進めようとしている。
「安全神話」への逆戻りと言う以外にない。


 「福島のような」という限定付き「安全保証」も問題だ。
次の事故は違う形を取るに違いないからだ。


 国際的な原発の安全原則は「5層の防護」から成り立っている。3層目までは過酷事故の防止、4層目以降は過酷事故を前提に、放射性物質の放出から人や環境を守る防災対策までを求めている。


 免震棟など過酷事故対策の一部を先送りしている大飯原発で、4、5層目の対策をどう実行するのか。
首相は国民にきちんと説明する義務があるはずだ。


 さらに、「原子力発電を止めたままでは、日本の社会は立ちゆかない」という発言も疑問だ。

政府は「脱原発依存」を方針とし、どのようなエネルギーミックスをめざすのか、時間と労力をかけて検討している。


 その結論さえ出ていないのに、「夏場限定の再稼働では国民の生活は守れない」「エネルギー安全保障の視点から原発は重要な電源」と踏み込んだ。

国民的な議論を置き去りにする発言ではないか。


 もちろん、電力不足から突発的な停電が起きれば人命にかかわる。
計画停電が続けば産業にも大きな影響が出るだろう。重い問題である。


 しかし、夏の電力不足への対応が必要となることは1年以上前からわかっていた。その間に取るべき対策を怠ってきたのは政府と関西電力だ。

まずその反省と謝罪があってしかるべきなのに、危機感だけをあおる姿勢は受け入れられない。


 節電や電力のピークカット、電力融通など、さまざまな対策を講じようとしている時に、再稼働を強行することは、社会の変革の芽をつぶすことにもつながる。


 首相は「再稼働反対は精神論」という趣旨の発言もしているが、事故対策は「精神論」ではない。

原発過酷事故を現実に経験しながら、「事故は防止できる」と主張することこそが、精神論ではないだろうか。

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「不正受給バッシング」加担は自らの首を絞めることになる

「不正受給バッシング」加担は自らの首を絞めることになる
(SPA! ) 2012年6月12日(火)配信

 芸人親族の生活保護「不正受給」疑惑がワイドショーを賑わしている。

 まるで不正受給の横行で自治体財政が逼迫しているかのようなイメージがつけられているが、その総額は全体の0.38%。
その一方で、「受給資格があるのにもらえない」という大きな問題がある。

こうした問題を無視して、バッシングとも言える生保批判が行き過ぎるといったいどうなるのか?

 貧困問題とその対応策を専門にする首都大学教授の岡部卓氏は、生保バッシングの加速は無関係だと思っている我々にも将来的に陰を落とすことになると指摘する。

「もらえる人がもらっていないにもかかわらず、生活保護の受給者数そのものは増え続けています。

その理由の一つは、経済の停滞や雇用の悪化に伴う失業者の増加です。

’08年のリーマン・ショック以降、『派遣切り』に象徴される非正規労働者の雇用契約打ち切りが相次いだことは周知の通りですが、非正規労働者は『第一のセーフティネット』である雇用保険に加入していないことが多く、失業給付を受けることができません。
そこで求職者支援制度や住宅手当制度などの『第二のセーフティネット』が導入されましたが、十分に機能しているとは言いがたい状況です。

だから、15〜 64歳の稼働年齢層は『最後のセーフティネット』である生活保護に頼らざるを得なくなったのです。

 もう一つが、生活困窮高齢者の増加です。
国民年金だけでは保険料を40年間きっちり払ったとしても生活保護受給額より低い年金しか受け取ることができません。

また未納・未加入などによって給付水準が低い人、全くもらえない人も増えています。こういう人たちも生活保護に頼ることになります。

つまり、ほかの社会保障制度の底が抜けているから生活保護の増加がとまらないのです。

 ほかの先進国と比べてセーフティネットの貧弱な日本では、会社が倒産した、リストラされた、病気で働けなくなった、といった場合に頼れるのは生活保護しかありません。
政府は「不正受給」疑惑を利用して、さらに生活保護を削ろうとしています。その尻馬に乗ってしまうことは、自らの首を絞めてしまうことでもあるのです。

 もしこの状態で生活保護制度が機能しなくなったら、支えるものは何もなくなります。
そのとき国家に対する信頼をどうやって担保するのか。
もう一度金融危機や経済危機が来た時、どういうことが起きるのか。
ナショナルミニマム(国が設定する最低生活保障水準)を堅持・持続させるための国民的議論が求めらていると思います」
(岡部卓氏)

 週刊SPA!6/12発売号特集記事「本当は厳しい/冷たい日本の生活保護制度」では、捕捉率(支給基準を満たしている人に払われていない人の割合)10〜20%という先進国の中でも群を抜いて低い理由や背景、実際の窓口でどのような「門前払い」が行われているか? 
さらに、不正受給以上に、生活保護制度や貧困者を利用してカネを吸い上げる連中の存在について言及している。
そちらもご覧いただき、今一度生活保護問題について考えていきたい。
【岡部卓氏】

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2012年06月13日

「放送休止」を誰も言わない

牧太郎の大きな声では言えないが…:
「放送休止」を誰も言わない
毎日新聞 2012年06月12日 東京夕刊

お隣・中国でも、人気テレビ番組は恋愛バラエティー? カメラの前に着飾った女性がズラッと並び、お相手を探す男性の性格、容貌、経済力、家系を“値踏み”する。


 もろに「欲望」が赤裸々になって面白いが……低レベルになればなるほど、人気になるのは日本のテレビと変わりない。


 しかし、中国は違っていた。


 国家ラジオ・映画・テレビ総局は1月1日、厳しい番組規制を開始した。


 中国には3000を超すテレビ局があるそうだが、規制を受けたのは全国放送をしている34の衛星放送局。
「夜の娯楽番組は週に2本しか放送してはならない」と命じられた。

その結果、娯楽番組は去年の126本から38本に激減。視聴率ランキングも禁止された。


 「拝金主義的な番組」を放置できない!というのが中国共産党の言い分。
自由がない「1党支配の国」は恐ろしい。


 それに引き換え……日本のテレビ番組は自由奔放? 安い制作費で、低レベルの番組?を垂れ流している。


 テレビに良心はないのか?とテレビ局の知人に“抗議”すると「そんなことは断じてない」。


 そうだろうか?

 良心があるなら、原発再稼働に本気で反対するのなら、テレビ局はこの夏、「無駄な放送」を休止すべきではないのか?
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2012年06月14日

こみ上げる苦い思い

香山リカのココロの万華鏡:
こみ上げる苦い思い
毎日新聞 2012年06月12日 東京地方

 1997年に東京都渋谷区で女性会社員が殺害された事件で、加害者と見なされ無期懲役が確定していたネパール国籍の男性の再審開始が決定した。

刑の執行は停止され、男性は釈放、準備が整い次第、ネパールに帰国することになる。


 不当な拘束が終わって本当に良かったが、いろいろな問題が残った。

まず、異国で逮捕されて取り調べを受け、裁判を経て服役、という経過で費やされた15年の長い歳月は、もう戻ってこない。

この男性の場合、家族が無実を信じて支え続けたからまだ救いは残るが、最近は事件発生から20年以上たって再審開始が決定した事案もある。

「どうも間違いだったみたいです、ごめんなさい」ではとてもすまされないが、今後こういったあやまちを防ぐには、どうすればいいのか。

逮捕や取り調べの過程で、「この人ではないかもしれない」と疑う目を持つ人はいないものだろうか。

 そして、この男性が釈放されたということは、真犯人は別にいるわけだが、その人はどこで何をしているのか。

再審は開始されても、捜査からやり直してこれから真犯人を見つけるのはきわめて困難だ。

被害者の遺族は、どういう思いでこのニュースを耳にしたのだろう。

この事件は発生当初、であっても、それとは違う基準で「女性としての価値」が測られ、「生きづらさ」を感じている。

被害者の女性も、肩書をはずした「自分の価値」を確認したくて、あえて不特定多数の男性相手の接客を行ったのではないか……。

こういった分析が、当時の女性たちが置かれた状況と重ね合わせてさかんに行われた。
家族背景なども詳細に報道され、それによって遺族もさらなる追い打ちを受けただろう。

 最大の被害を受けたのはもちろん当事者の女性だが、家族も悲しみに追い打ちをかけるような痛手を受け、そして今回、釈放された男性やその家族も想像を超える苦痛を味わった。

さらにつけ加えれば、一般の女性たちの多くも、いまだに当時と同じ「生きづらさ」を抱えて生きている。

この事件そして今回の再審開始や男性の釈放から、私たちが何か学べることがあるとすれば、それはいったい何なのだろう。

家族に再会して晴れやかな笑顔を見せる男性にほっとしながらも、なんとも苦い思いがこみ上げてきた。

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2012年06月15日

時間を金で買う現代

時代の風:時間を金で買う現代=京都大教授・山極寿一

毎日新聞 2012年05月20日 東京朝刊

◇買えぬ信頼、取り戻そう


 「時間どろぼう」という言葉を記憶している読者は多いだろう。
ドイツの作家ミヒャエル・エンデ作「モモ」に出てくる話である。
時間貯蓄銀行から派遣された灰色の男たちによって、人々の時間が盗まれていく。それをモモという少女が活躍して取り戻す。
そのために彼女がとった手段は、ただ相手に会って話を聞くことだった。

それこそ、このファンタジーは現代の日本で、ますます重要な意味をもちつつあるのではないだろうか。


 時間とは記憶によって紡がれるものである。

かつて距離は時間の関数だった。
だから、遠い距離を旅した記憶は、かかった時間で表現された。
「7日も歩いて着いた国」と言えば、ずいぶん遠いところへ旅をしたことになった。
その間に出会った多くの景色や人々は記憶の中に時間の経過とともに並び、出発点と到着点を結ぶ物語となった。

しかし、今は違う。東京の人々にとって飛行機で行く沖縄は、バスで行く名古屋より近い。
移動の手段によって、距離は時間では測れなくなった。

時間にとって代わったのは費用である。「時は金なり」ということわざは、もともと時間はお金と同じように貴重なものだから大切にしなければいけないという意味だった。

ところが、次第に「時間は金で買えるもの」という意味に変わってきた。
特急料金を払えば、普通列車で行くより時間を短縮できる。
速達郵便は普通郵便より料金が高いし、航空便は船便より費用がかさむ。

同時に、距離も時間と同じように金に換算されて計算されるようになった。


 しかし、これは大きな勘違いを生むもととなった。

金は時間のように記憶によって蓄積できるものではない。

本来、お金は今ある可能性や価値を、劣化しないお札や硬貨に代えて、それを将来に担保する装置である。
言わば時間を止めて、その価値や可能性が持続的であることを認める装置だ。

しかし、実はその持続性や普遍性は危うい約束事や予測の上に成り立っている。

今の価値が将来も変わることなく続くかもしれないが、もっと大きくなったり、ゼロになるかもしれない。
リーマン・ショックに代表される近年の金融危機はそのことを如実に物語っている。

 時間には決して金に換算できない側面がある。

たとえば、子どもが成長するには時間が必要だ。
お金をかければ、子どもの成長を物質的に豊かにできるかもしれないが、成長にかかる時間を短縮できない。
そして、時間を紡ぎ出す記憶をお金に換算することはできないのだ

社会で生きていくための信頼をお金で買えない理由がここにある。
信頼とは人々の間に生じた優しい記憶によって育てられ、維持されるからである。


 人々の信頼で作られるネットワークを社会資本という。
何か困った問題が起こった時、一人では解決できない事態が生じた時、頼れる人々の輪が社会資本だ。
それは互いに顔と顔とを合わせ、時間をかけて話をすることによって作られる。

その時間は金では買えない。人々のために費やした社会的な時間が社会資本の元手になるのだ。

私はそれを、野生のゴリラとの生活で学んだ。
ゴリラはいつも仲間の顔が見えるまとまりのいい10頭前後の群れで暮らしている。顔を見つめ合い、仕草や表情で互いに感情の動きや意図を的確に読む。

人間の最もまとまりのよい集団のサイズも10〜15人で、共鳴集団と呼ばれている。

サッカーやラグビーのチームのように、言葉を用いずに合図や動作で仲間の意図が読め、まとまって複雑な動きができる集団である。

これも日常的に顔を合わせる関係によって築かれる。
言葉のおかげで人間は一人でいくつも共鳴集団を作ることができた。

でも、信頼関係を作るには視覚や接触によるコミュニケーションに勝るものはなく、言葉はそれを補助するに過ぎない。


 人間が発する言葉は個性があり、声は身体と結びついている。

だが、文字は言葉を身体から引き離し、劣化しない情報に変える。
情報になれば、効率化が重視されてお金と相性が良くなる。

現代の危機はその情報化を急激に拡大してしまったことにあると私は思う。

本来、身体化されたコミュニケーションによって信頼関係を作るために使ってきた時間を、今私たちは膨大な情報を読み、発信するために費やしている。

フェイスブックやチャットを使って交信し、近況を報告し合う。
それは確かに仲間と会って話す時間を節約しているのだが、果たしてその機能を代用できているのだろうか。

現代の私たちは、一日の大半をパソコンや携帯電話に向かって文字と付き合いながら過ごしている。
もっと、人と顔を合わせし、食べ、遊び、歌い、話すことに使うべきなのではないだろうか。
それが モモが時間どろぼうたちから取り戻した時間だった。

時間がお金に換算される経済優先の社会ではなく、人々の確かな信頼に基づく生きた時間を取り戻したいと切に思う。

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2012年06月16日

余録:「権力」「政権」の「権」を…

余録:「権力」「政権」の「権」を…
毎日新聞 2012年06月16日 00時30分

「権力」「政権」の「権」を漢和辞典で引くと「はかる」「はかり」などの語義がある。

白川静の「常用字解」によると「権」のつくりの部分はコウノトリで、神聖な鳥として鳥占いに使われた。
そこで「はかる」の意が生じたという

▲なるほど「権衡」「権量」などてんびんやはかりにかかわる熟語もある。

「権力」や「権威」もまた力や威を正しくはかって人を従わせるのがミソだろう。
そういえば古代バビロンでは物差しが王権の象徴だったとも聞く

▲さてきょうにも大飯原発再稼働を決めるという野田佳彦首相のてんびんである。

片方の皿には原発再稼働にともなう事故のリスク、一方に電力不足で懸念される経済と市民生活のリスク、それぞれを置いて国民に示して見せたのは後者に大きく傾いたてんびんだった

▲すかさず再稼働のリスクのおもりの異常な軽さをいぶかしむ声がわき起こったのは当然だろう。

そもそも「事故は防げる」とリスクを否定するかのような物言いが「安全神話復活」の批判を呼んだ。免震棟など過酷事故対策が整っていないことにも十分な説明がない

▲予想を超えて起こる事故を前提に何重もの防護措置が求められる原発の安全対策だ。
だがそのリスクの見積もりも多重防護も首相のはかり皿の上になかった。

電力不足のリスクは軽視できないが、原発事故の何たるかを見た国民にそんなてんびんを示されても困る

▲「権」には「仮の」「まにあわせの」といった語義もある。

その場その場の臨機応変を強行するのが権力だといううがった説明が「常用字解」に見えるが、はかりの狂いは早く直してもらわねば危うい。
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2012年06月17日

カメラ映像次々 異例の公開捜査 監視社会を危惧

カメラ映像次々 異例の公開捜査 監視社会を危惧
2012年6月16日 東京新聞朝刊

十七年にわたって逃走していた高橋克也容疑者(54)を追い詰めたのは、警視庁による異例の「公開捜査」だった。
川崎市内の潜伏先が判明して以降、防犯カメラに写った本人の姿や筆跡、購入したキャリーバッグの画像など計十数枚を公開し、千七百件を超す情報が寄せられた。

識者からは「情報化時代に合った手法」との評価がある一方、市民を動員した監視社会の強化や、当局によるメディア操作を危惧する声も根強い。


 「国民の皆さまからの多大なご支援、ご協力に深く感謝申し上げます」。

逮捕を受け十五日午後、警視庁の吉田尚正刑事部長が会見で謝意を表した。警視庁幹部がカメラの前に立つのは異例だ。


 十三日には、捜査一課ナンバー2の理事官がテレビに生出演。
出頭を呼び掛けるパフォーマンスまで行い、視聴者を巻き込んだ「劇場型」の捜査が鮮明になった。


 高橋容疑者は、逃走中に個室ビデオ店でテレビをチェックしていたといい、「キャリーバッグを鶴見駅のコインロッカーに入れたが、バッグの画像が公開されたので出せなくなり、追加料金を払った」と供述。公開捜査で包囲網が狭まり、プレッシャーを受けていたことがうかがえる。


 犯罪社会学が専門の小宮信夫立正大教授は「公開捜査」について「情報化時代の当然の捜査だ。
日本の警察はこれまで刑事の聞き込みや勘に頼る捜査が中心で、一般人は捜査の邪魔にならないよう蚊帳の外に置いていた」と指摘。
公開捜査は米国ではよく行われるといい、IT時代に合った手法だとする。


 ジャーナリストの大谷昭宏さんは「結果的に市民の目で高橋容疑者を封じ込め、逃走できる状況をつくらなかった。
警察よりも市民が捕まえた感じが強い。警察もメディアの使い方がうまくなった」とする。


 一方で、防犯カメラが至る所に張り巡らされ、映像の分析も素早くできる現状を国民が知る機会になったとの見方も。

「市民がどれほど多くの防犯カメラにさらされているかが分かった。
プライバシーの問題も含め、防犯カメラを誰がチェック、管理するかの議論になれば」と負の側面に目を向ける。


 また、防犯カメラとプライバシー保護の問題に詳しい清水勉弁護士は「標的が追い詰められ、いつ出てくるのかを、国民に楽しませている感覚だった」と分析。

「この感覚を利用してカメラへの支持を求めるのは本末転倒だ」と指摘した。

 この日、インターネットのツイッターや掲示板にも「監視社会が進むこの流れは不気味に思うよ」など、今回の捜査の在り方に疑問を示す書き込みが見られた。

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2012年06月18日

東電 料金値上げデタラメ中身

東電 料金値上げデタラメ中身
2012年6月14日 日刊ゲンダイ掲載

原発維持費、ボーナス計上だけじゃない

<社員のレジャー費にも30億円>

 
どこまで国民をバカにすれば気が済むのか。

 利用者に電気料金の大幅値上げを押しつけようとしている東京電力が、福島原発6基分の維持費を値上げの原価に計上していた問題。

再稼働の可能性はゼロなのに、2012〜14年度の平均で、年間900億円もの維持費を家庭向けの電気料金値上げに盛り込んでいたからフザケている。

 それでなくても、値上げの内訳をめぐっては、これまでにも数々のデタラメが発覚している。
東電社員のボーナスとして、今冬の147億円(1人当たり40万円)に加え、13、14年度の計3年間で732億円も計上していた。

今夏のボーナスを出さないかわりに、来年度の社員の年収を46万円もアップしようとして批判が殺到したばかりなのに、平気の平左である。

 驚くのは早い。
いま、経産省の有識者会議「電気料金審査専門委員会」で議論されている電気料金の内訳を知れば、もうア然、ボー然なのだ。

東電は人件費をカットしたと言い張りますが、手厚い福利厚生は温存されています。
例えば、都内に多くある家族向け社宅の1カ月の家賃は、平均3万円です。
家賃補助は既婚者の場合、平均4万円を超えます。
このほか、持ち家財形貯蓄奨励金として年20億円、自社株を買うための持ち株奨励金に2億円という具合。

さらに、年間32億円が計上されている『カフェテリアプラン』なる選択型の福利厚生制度は、勤続年数や資格の有無でポイントがもらえ、提携ホテルの利用など好きなサービスが選べるものです。

どうして東電社員のレジャー費用まで、電気料金で払わなければいけないのか
(経済ジャーナリスト)

 値上げをめぐっては、火力発電向けの燃料の調達価格も、市場価格より2〜6%も割高だったことが分かり、批判を浴びている。何から何までムチャクチャなのだ。

 ムダを削らず、負担ばかり押しつける。どこかのアホ政権にそっくりだが、この調子じゃ、今後も何が出てくるかわからない
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2012年06月19日

<Q&A>修正案審議たった数時間? 「採決ありき」少数無視

<Q&A>修正案審議たった数時間? 
「採決ありき」少数無視
2012年6月19日 東京新聞朝刊

消費税率の引き上げを柱とした社会保障と税の一体改革に関する民主、自民、公明三党の修正協議がまとまったのを受け、三党は政府提出の関連法案と自民党がまとめた対案の修正案を二十一日までに衆院で採決することを目指す。


法案審議はどうなるのか。
 
Q 修正案はいつ提出されるのか。


 A 政府提出の関連法案は七本あり、自民党の対案は、最低保障年金の創設や後期高齢者医療制度の廃止など民主党の主要政策を事実上、棚上げする内容で、すべてを合わせると八法案になる。目標期限まであまり時間がない。

衆院法制局が三党合意に基づいて法案修正の作業を急ピッチで進めている。
事務的には十九日にも提出の準備は整う見通しだ。


 Q では、すぐに衆院で審議されるの。


 A 修正案の提出は、民主党内で修正案を了承する手続きが終わってからになる。手続きが長引けば、提出時期も遅れ、審議にも入れない。


 Q 提出されれば、時間をかけて審議するんだよね。国会の会期も延長すると聞いた。


 A いや、野田佳彦首相が二十一日までの衆院での採決を目指していて、修正案を審議する衆院特別委員会は「二十一日の採決ありき」で日程が組まれ、審議は数時間だけになる可能性も高い。


 Q 七法案は百時間も議論したんだから、修正案もしっかりと審議すべきだ。


 A 修正案は三党が合意しただけで、他の党は議論に参加していない。
三党は衆院の議席では圧倒的多数を握っているけれど、だからといって、形だけの審議で少数意見をほとんど聞かないのは、民主主義のあり方としておかしい。
「国会軽視」との批判は免れない。
 (清水俊介)

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2012年06月20日

幼児の脳死移植 立ち止まって考えたい

幼児の脳死移植 立ち止まって考えたい
2012年6月19日  東京新聞社説

 六歳未満児の脳死による臓器移植が行われた。

悲しみの中で提供を決断した両親の思いと移植しか治療法のない人の苦しさを受け止めながら、なお立ち止まって考えたいことがある。


 六歳未満の男児が、臓器提供のために初めて法的に脳死と判定された。

心臓と肝臓はそれぞれ十歳未満児に、腎臓は六十代女性に移植された。


 わが子の悲劇に深い悲しみを抱えながら、脳死を受け入れ提供を決断した両親の思いを重く受け止めたい。


 一九九七年に施行された臓器移植法は脳死からの臓器提供には書面による本人の意思表示が必要で、十五歳以上に限られていた。


 臓器移植を進めるため二〇一〇年施行の改正法では、意思表示がなくても家族の承諾があれば脳死からの臓器提供が可能になった。年齢制限もなくなった。

 この二年で十五歳以上の提供は八十九例と改正前より増えた。十五歳未満は昨年に続き二例目だ。


 日本臓器移植ネットワークによると十五歳未満で移植を待つ患者は七十九人いる。移植しか回復を望めない患者や家族の事情を考えれば命のリレーの意義は大きい。

 一方で、脳死を人の死とすることに心の引っかかりが消えない人も少なくない。
脳死では患者は温かいし心臓は鼓動している。

 この問題は宗教観にもかかわり、医療での尊厳死や安楽死という問題にもつながる。


 本人の意思表示なしの提供は、自己決定権がないがしろにされないか不安が残る。
六歳未満児は提供への意思を形成しているとは考えにくく違和感がぬぐえない。


 同時に本人に代わり決断する家族の心理的負担も大きい。提供を決めて初めて脳死判定に入るため生の終わりを家族が決めることにもなりハードルは高い。医師もどう移植を切り出すか悩んでいる。


 脳死による臓器移植をどう受け止めるか、一人一人が考えるしかない。
それには情報が必要だが、十分とはいえない。


 治療は尽くされたのか、医師と移植ネットはどう患者・家族と接したのか、家族が決断したりみとる十分な時間はあったか、その後の家族へのケアの実態はどうか。

昨年の十五歳未満のケースについても知りたいことは多くある。
年齢すら公表しないのでは、問題を自分のこととしてなかなか受け止められないのではないか

 こうした情報なしにこの問題と向き合うことはできない
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2012年06月21日

学校と私:「できること」より「わかること」

学校と私:「できること」より「わかること」
            =共産党委員長・志位和夫さん
毎日新聞 2012年06月18日 東京朝刊

  物理学と音楽に熱中した高校時代でした。
通った千葉県立千葉高は自由な校風で、とても気に入っていました。


 物理は稲葉正先生の影響です。
学校の近くにある川崎製鉄(現JFEスチール)の工場からの粉じんを問題視した川鉄公害訴訟(92年に和解)の原告団長として有名ですが、授業は、ノーベル物理学賞を取ったファインマンの理論に沿って、根本の原理から教える。

原理が分かれば公式を暗記しなくてもいい。それが「学者になろう」と思うほど面白かった。


 それ以上に熱中したのが音楽です。

クラシックの和音というのは原則があり、実はとても数学に近い。

休部になっている部活を復活させ、ピアノを弾き、作曲をし、最後はOBまで動員したオーケストラコンサートをやるほど入れ込み、一時は本気で作曲家になろうと思ったんです。
しかし、こればかりは才能がないと分かってくる。
泣く泣く断念したわけです。


 一方の物理学の方は、東京大工学部で勉強を続けましたが、これも才能が必要と分かってくる。

一つの方程式を見て、10個くらい飛ばして次の答えが頭に浮かぶやつがいる。ああこういうのできない、って感じなんです。


 小学校教員だった父も影響を受けた「先生」です。

幼稚園か小学生のころ、父から「1も割れるんだよ。知ってる?」と聞かされました。

新しい教育法を試したのかもしれませんが、よく覚えています。

父は「わかることとできることは違うんだ」とよく話していました。

「わかる」というのは暗記して点数を取るのではなく、本当に深く理解することです。


 東大時代、田中角栄内閣の小選挙区制実現に向けた動きに反対するストライキなどに参加するなかで共産党に入党しましたが、一生の仕事にすべきか物理学にこだわるべきか、卒業時には正直、悩みました。

消去法でいまの仕事を選んだわけではないのですが。


 振り返ると、自分の世界の見方や考え方には、あのころ物理と音楽に打ち込んだ経験が役立っている。

真理を分かる喜び、楽しさ。

「できること」より「わかること」。
2人から、学ぶこと自体の大切さを学んだと思
っています。

【聞き手・田中裕之】

==============

 ■人物略歴
◇しい・かずお

 1954年、千葉県四街道市生まれ。
東大在学中の73年に共産党入党、90年に書記局長に抜てきされ、93年衆院選で初当選。
現在6期目(比例南関東ブロック)。00年から委員長。

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膨大な税金の無駄遣い、国会延長

第180回国会(常会)が開かれています。
会期は平成24年1月24日から6月21日までです。
*6月22日から9月8日の79日間延長が決まりました。
議長提案で決まるなんて・・・。
せめて 議会運営委員長の延長提案と賛否討論はして欲しかった。
暴挙に抗議します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本当は 今日が「国会最終日」

報道では 民主党・自民党・公明党の合意で 50日〜79日の「国会延長」を 午後の本会議で可決するらしい・・・(今PM 00:06)

そのために「閉会中継続審査のため」予定されていた全衆参議院委員会が ストップしています。

これこそ壮大な税金のムダ使いです。

開会日の異常な遅れと民主党執行部の「決められない政治」のため 通常国会の会期中に何日が審議できたのか・・・・。

まともに法案がでてこない、あげくに民主・自民・公明の3党合意で 国会を延長して消費税値上げを決定しようとする傲慢さ。

政権与党が まともに法案を出し、審議日程を確保するために国対委員や議事運営委員が 全力で取り組んでいれば、国会延長など必要なく 審議時間も確保できたはずです。

参議院自民党は 今日 首相問責決議を出すと 山本一太予算委員会理事は宣言していましたよね。その方針を実行できるのであれば 国会延長は無駄になります。

慣例では 問責大臣の出席委員会は 参議院では開会できないはずです。

傲慢な民主党が居直り、衆参議院の自民党方針が揺れ、公明党は 庶民の味方から 権力にしがみつく党になってしまっている。

もし午後の本会議で 会期延長になった場合は、自公民を猛烈に批判しなければ マスコミの質が問われる。

こんなに延長する予算があるのなら 解散・総選挙をして民意を問うて欲しい。
posted by 小だぬき at 12:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

常識が通じない民主・自民・公明

特別委員会は、今日のところ「流会」になりました。
理事会での激しいやり取りが想像されます。
与野党の良識ある理事・委員を応援します・・・(PM.7:00)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日中に「社会保障と税の一体改革」を 特別委員会で採決しようとしているようです。
フザケルナです。

今まで「社会保障と税の一体改革特別委員会」で 審議されていたのは、政府提出法案です。
でも、100時間以上の審議をしても 政府が具体的な法案提出を来年と先延ばししているため 実質「消費税値上げ」の可否の問題になっています。

今回の民主・自民・公明の修正案だと 総合子供園構想や最低年金保障も棚上げになっています。

それなら 筋として 本会議で 政府提案取り下げ、再改正(改悪)法案提出、趣旨説明、質問時間を確保して 新たに「社会保障と税の一体改革特別委員会」で ゼロから審議するのが「常識だ」と思うのですが、委員会で 現行案修正提案、可決で乗り越えようとしているようです。

驚いたことに 明日 本会議を開いて可決させるとか・・・、もう狂気です。

国民の生活に直結する「消費税」の問題と今の景気に大きな影響を与える法案を 民主・自民・公明で合意できたから いいのだというのであれば、次の選挙で3党には「国民の良識」をぶっつけようではありませんか!!

小沢一郎氏のグループは、増税反対を明確に打ち出すようです。

全議員さん、今のデフレ下でも 国民資産が預貯金にまわり、消費にむかわないのは なぜか良く考えてください。

今の収入不安と将来不安だと 私は思います。

その意識を理解しないで 今の時期に消費税値上げに賛成することは、国民生活破壊の何ものでもありません。
いくら党議拘束がかかろうと、法案に賛成をして、有権者の敵になっては議員生活もお終いですね。

今は「コンクリートから人へ」「人間らしく生活できる国に」との当たり前の政策で 一致団結すべき時です。

これ以上 真に生活困窮をしている人達の期待を裏切らない議員であって欲しい。
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民自公3党の「密室談合」増税法案、反対6党議長申し入れ

民自公3党の「密室談合」増税法案に関し、横路孝弘衆議院議長に6党で申し入れを行いました!
新党日本 田中康夫代表HPより

新党日本は、みんなの党、日本共産党、社会民主党、新党きづな、新党大地・真民主と共に、6月20日14時45分に衆議院議長室で、横路孝弘議長に、「3党談合の国会押し付けそのものである」「今回の消費税増税法案については廃案にすべきである」と申し入れを行いました。
この申し入れは、6月14日の6党の合意事項※に基づくものです。
「ていねいに」、「しっかりと」といった言葉を民自公3党は用いながら、羊頭狗肉な状態に陥っている、との田中代表からの発言に対し、横路議長は「しっかりと審議するよう3党に伝える」と応じました。

【申し入れ者】
江田憲司 みんなの党幹事長
市田忠義 日本共産党書記局長
重野安正 社会民主党幹事長
渡辺浩一郎 新党きづな幹事長
松木けんこう 新党大地・真民主幹事長
田中康夫 新党日本代表

・申し入れ文書PDFはこちら>>>
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2012年06月22日

延長国会「決めない」のも政治だ

延長国会「決めない」のも政治だ
2012年6月22日  東京新聞社説

通常国会の会期が九月八日まで七十九日間延長された。

消費税増税のための「一体」改革法案の成立が目的だが、それ以外にこそ、決めるべきことはたくさんある。
優先順位を間違えてはならない。


 眼前の課題は放置され、二年先の消費税増税だけが先に決まる。政治生命を懸けた消費税増税をほぼ手中にした野田佳彦首相にとっては、面目躍如というところか。


 国民の多くは順序がおかしいと思うが、その声は政府や民主党執行部に届かない。


 ねじれ国会でもあり、政府提出法案の成立率は35%にとどまる体たらくだ。

国会議員だけが担う立法という仕事を全うするには大幅な延長が必要なことは理解する。

 ただ、限られた時間である。決めるべきことにこそ力を注ぎ、無為に時間を過ごすべきではない。


 一体改革法案は民主、自民、公明三党などの賛成で近く衆院を通過し、参院での審議を経て今国会中に成立する見通しだ。


 しかし、政権を託された二〇〇九年衆院選のマニフェストに書いていない消費税増税を、民主党が自公両党と手を結んで進めることには、やはり納得がいかない。

小沢一郎元代表ら民主党内にも法案反対を明言する議員がいるのは当然だ。

小沢氏らは離党・新党結成も視野に入れる。首相は、民主党が打撃を被っても、増税さえ実現すればいいというのか。


 消費税増税の決定は、一年かけて検討する社会保障抜本改革の結論が出るまで棚上げすべきだ
増税が本当に必要かどうか見極めるのは、それからでも遅くはない。


 首相は、消費税増税の民自公三党合意を「決められない政治」からの脱却だと言うが、その詭弁(きべん)にはだまされたくない。

国民の多くが疑問に思う政策なら「決められない」方がましである。参院議員の良識に望みをつなげたい。


 延長国会ではまず、衆院の「一票の格差」是正と、国会の無駄排除に力を注ぐべきだ。
違憲・違法状態を放置し、政党交付金や文書通信交通滞在費などの特権に手を付けない国会が信頼されるのか。


 民主党が国会に提出した衆院比例代表に一部連用制を導入する案は、消費税増税への公明党の協力を得ようとの思惑が丸見えだ。


 一票の格差是正のために「〇増五減」は最低限必要だが、選挙制度を抜本的に変えるのなら有識者に議論を委ねるのも一手だ。

議員を選ぶ土俵づくりは、党利党略とは距離を置くべきである。

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2012年06月23日

近事片々:またしても…

近事片々:またしても…

毎日新聞 2012年06月22日 13時32分

 またも、謎深き事件を解いてみせたのは、DNA鑑定と防犯カメラ。
千葉、マンション内殺人事件の急転。

    ◇    ◇

 またも、政局劇場クライマックス恒例の切り崩しごっこ、政界花いちもんめ争奪戦の巻。
まあ、離党届にサインさせるとはまた古風な。

    ◇    ◇

 またか、検証なき報告書。核燃サイクル。
サイクルだからと堂々めぐりでもあるまいが。

    ◇    ◇

 まさか、白昼堂々、運転免許学科試験会場でIT機器使用のカンニング。
組織的な横行の影も。
浜の真砂(まさご)は尽きるとも。

    ◇    ◇

 <夏鴨(なつがも)や堤の人にいつも遠く>        
                            
                             松本弘孝

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沖縄慰霊の日

昨年の「小だぬきのつれづれ日記」より
実際の沖縄戦は、3月下旬〜9月上旬まで続くのですが・・・

今日は「地上戦」の残酷さと 本土の捨て石にされた意味、米国の基地、委託統治、本土返還・米軍の基地の占領維持など トータルに見る必要があると思います。

今日を「慰霊の日」としたのは、沖縄守備隊の牛島中将・長参謀長の自決により 日本軍の組織的抵抗が終わったとされる日だからです。

当時の32軍は、兵員の台湾や関東軍への移動で ゲリラ戦による長期持久の道の選択しかありませんでした。
沖縄守備軍自体が 本土から捨てられた存在だったのです。

当然、予想された米軍上陸に当たって、県民の疎開計画を大規模にすべきところを 対馬丸への魚雷攻撃など 制空・制海権を失っており 米軍上陸時には多数の住民が「軍と行動を一緒」にとることしか選択技を失っていました。

当時の皇民化教育の検証も必要です。意識は住民も軍も「祖国防衛」だったのです。

米軍艦艇や航空機による砲撃・爆撃による「鉄の暴風」、本土からの補給なしの中で 3ヶ月近く「軍機能」が維持されたことも驚異的ですが、鉄血勤皇隊(男子学生)・ひめゆりなどの看護隊などの悲劇は、軍の組織的抵抗終了後も続きました。

その中で軍の統制をなくし暴徒化した日本兵による ガマ(洞窟)への住民拒否、自決強要、自殺の悲劇が戦史に残りました。

野田首相が「慰霊の日」でどんなことを言うか、沖縄の人は 期待を持てるのか??
普天間の問題など 複雑な心境でしょう。

・村落の全員死亡地域が多数あり、未だに被害総数すら確定していない。
・学徒隊などが 最前線に配置され 軍の住民保護より持久戦優先の作戦指導。
・県庁、国の住民疎開の判断の遅れ
・陸海軍機の数あれば戦果というような 無謀な「特攻攻撃」 米軍損害は甚大だったと戦史には 記録があります。
 ★軍令部、参謀本部の高級軍人達、航空基地司令部は 戦後 多く生き残りました。特攻隊の後に続いたのは少数。
・大和等の艦船特攻。

歴史にifはないのですが、艦船の砲台化や松山航空隊や厚木航空隊の沖縄配備が 数ヶ月前にでもあれば被害も違ったものになった可能性もあるのです。

戦史によると 一番マズイ軍の運用は「逐次投入」だそうです。効果的なのは全戦力の適時投入しかないそうです。

後のベトナム戦では 「沖縄戦の教訓」を真摯に学び、ゲリラ戦で長期持久を図り 正規軍はきちんと効果的に運用するという ホーチミン北ベトナム共産党が近代的戦力のアメリカ軍を敗北させました。

戦後の軍隊運用に多大の影響と小国の主権維持のテロ・ゲリラでの闘いは 沖縄戦の教訓から始まっています。

未だに学んでいないのが、日本政府であると思われるのは残念なことです。

以前も書きましたが、退避壕もない・高速道も臨時滑走路にする思想なし、ゲリラなどに対する交戦規程もない。

特に陸上自衛隊は、住民を盾にとられての防衛戦になります。
明確な「国防指針」や 住民退避の検討は是非すべきでしょう


東日本大震災においての活動は 救難が主体とはいえ、驚くほどの士気の高さを諸外国に印象づけました。
国土防衛戦の環境整備は 政治の責任です。

軍隊と住民の生命維持・尊さを 考える1日になって欲しいと思う小だぬきです。
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沖縄慰霊の日 島人の心に寄り添って

沖縄慰霊の日 島人の心に寄り添って
2012年6月23日 東京新聞社説

激しい地上戦で約十五万人の県民が犠牲となった沖縄。

戦後は過酷な米軍支配を強いられ、復帰後も広大な米軍基地が残る。

慰霊の日のきょうは県民の悲しみや苦しみ、怒りに寄り添う日としたい。


 一九四五年六月二十三日、沖縄守備隊「第三二軍」の司令官牛島満中将の自決で、日本軍の組織的戦闘は終結した。

米軍の沖縄本島上陸から三カ月近く。餓死やマラリア感染死を含めて当時の人口の四分の一を失った事実が戦闘の苛烈さを物語る。


 沖縄本島南部の糸満市摩文仁。

最後の激戦地跡に造られた平和祈念公園できょう沖縄全戦没者追悼式が行われる。
野田佳彦首相も参列し、あいさつする予定だ。
首相はどんな言葉を発するのだろう。


 戦争で肉親や仲間を失った悲しみ、かつての米軍支配に対する怒り、米軍基地と隣り合わせの生活を強いられる島人(しまんちゅ)(沖縄の人々)の苦しみに寄り添っているか。

野田内閣のこれまでの沖縄政策を振り返ると、何とも心もとない。


 米軍普天間飛行場(宜野湾市)の返還問題では、名護市辺野古への県内移設を「唯一有効な進め方である」との立場を変えない。


 政府の環境影響評価書に対し、仲井真弘多知事が二度にわたって「事実上不可能」とする意見を出したにもかかわらず、だ。


 いくら普天間返還のためとはいえ、在日米軍基地の74%が集中する沖縄県に新たな基地を造ることはさらに過重な負担を強いると、なぜ思いが至らないのか。


 そればかりか、その普天間飛行場に米海兵隊は垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを配備する計画だという。
実戦配備後も事故が相次ぎ、安全性が確立されたとはいえない危険な軍用機だ。

 配備を追認する日本政府に、計画中止を求める沖縄県民の声はいつになったら届くのだろうか。


 本土決戦に備える時間稼ぎの「捨て石」にされた沖縄。

海軍司令官だった大田実少将は最後、海軍次官宛てにこう打電する。「沖縄県民かく戦えり。県民に対し後世特別の御高配を賜らんことを」


 沖縄の日本復帰から四十年を経ても、基地提供という日米安全保障条約上の義務を沖縄により多く負わせている現実は、政府も本土の私たちも沖縄への心配りを欠いてきたことを示すのではないか。


 慰霊の日は、犠牲者への哀悼と同時に、日本国民が沖縄の人たちに同胞として寄り添ってきたといえるのか、問い直す日でもある。

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2012年06月24日

国会議員、 国民には負担求めるけれど…身を切らぬ改革

国会議員:公用車は?議員経費は?
−−国民には負担求めるけれど…身を切らぬ改革
2012年06月23日 毎日新聞

◇国会公用車半減目標、現状14%減
◇議員経費2割減 目標、現状4%減


 国民に負担を求める消費税増税の審議が衆院で大詰めだ。
翻って国会議員の「身を切る改革」はどうなっているのか
議員たちがかつて約束・提起した改革のその後を調べた。
              【青島顕】

 ■公用車は?


 01年6月、与党3党(自民・公明・保守)の国会改革推進協議会が発表した改革案の目玉は「国会公用車を10年を目標に半減」。
座長だった大野功統(よしのり)元防衛庁長官(自民)は「小泉純一郎首相の構造改革の中、国会も目をそらせなかった」と振り返る。


 あれから11年、衆参両院事務局によると、衆院166台、参院113台の計279台だった公用車は今、衆院138台、参院103台の計241台と削減率は14%にとどまる。


 大野氏は「委員長車は反対が出そうだったので、事務局車と一般議員の乗る政党配属車を減らす計画だった」と話す。
事務局車は45台が20台になり目標を達成したが、政党配属車は117台が2台減っただけ。
大野氏は「(改めて減車を)やらなければならない」と苦笑するが、衆参事務局は「今後、予定はない」とあっさり。

公用車については「会期外や選挙中は稼働していない」(議員秘書)との指摘があるが、衆院事務局は「閉会中も運転業務をしている。
選挙中は整備、点検や安全運転者講習の受講をする」と説明する。


 ■議員経費は?


 政権交代翌年の10年参院選の民主党マニフェスト(政権公約)は、国会議員経費2割削減と企業・団体献金の廃止をうたった。


 給与に相当する議員歳費は5月から年間270万円(2年間)の削減が始まった。

しかし国会議員経費は、文書通信交通滞在費(年1200万円)、公設秘書経費(平均2800万円前後)など年間7000万円以上と言われ、削減は4%程度に過ぎない

 企業・団体献金も、党本部としては受け入れを自粛中だが、政治家が代表を務める党支部は受け取っている。

10年の政治資金収支報告書によると、野田佳彦首相も計450万円を受け取った。


■文書通信費は?


 年1200万円が支給される文書通信交通滞在費は、歳費と同様、個人口座に振り込まれる。
経費扱いで非課税のため「あまり活動せず、ため込む議員もいる」(与党議員秘書)との指摘が相次ぎ、透明化を求める声が上がっている。

綿貫民輔衆院議長(当時)が委嘱した「衆院改革に関する調査会」(会長・瀬島龍三NTT相談役、故人)が01年にまとめた答申も「議員活動に必要不可欠だが、領収書等を付した報告書提出を義務付けるべきだ」としたが、放置されている。


 毎日新聞は3月、議員待遇を議論する衆参の議院運営委員会委員計50人に収支報告の必要性などを質問したが、回答者はたった3人。

透明化はなぜ実現しないのか。議員経費問題に取り組む民主党の長尾敬衆院議員は「『それぐらい、いいんじゃない』と言われる」と話す。


 20年近く国会議員秘書を務めた評論家、永田長太さんは「ここ数年、北欧製の家具や調度品を使った豪華な議員会館や議員宿舎が建設されており、身を切る改革など名ばかりだ。

国民感覚とかけ離れているから改革が進まない」と批判する

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◆『誰が小沢一郎を殺すのか?』

小沢一郎夫人の手紙はニセモノか?
怪文書と化した「直筆」離縁状【鵜の目鷹の目】
2012-06-24  日刊 目のニュース

■小沢夫人の手紙はニセモノ

「週刊文春」(2012年6月21日号)が掲載した、小沢一郎夫人の手紙について、有田芳生氏が偽物だと主張している。

 6月14日に発売された「週刊文春」は、小沢一郎夫人の直筆による手紙を公開し波紋を呼んだ。
この手紙を小沢つぶしのための偽造だと主張するのが、ジャーナリストで衆議院議員の有田芳生氏だ。

 週刊文春が発売された直後から、
小沢夫人「書簡」を掲載した「週刊文春」は完売。
しかしその内容には”偽造”としかいえない内容がちりばめられている。
夫婦の問題は他人のあずかり知らぬこと。
大震災後の虚偽の内容が書かれたのはある人物が介在している。
マスコミに登場しないことを基本とする夫人の態度を見透かした公開は巧妙

 Twitterに発言。本物かどうか疑わしいとの主張を続けている。

■筆跡が違う

 有田氏は、小沢一郎夫人と親しい女性に、夫人から届いた直筆の手紙を見せてもらった。
文春のものと比べると、「し」「た」などの筆跡が明らかに異なっていたと指摘している。

 この件について有田氏は、ジャーナリストの藤本順一氏と対談しており、その模様が来週発売の「SPA!」に掲載されるそうだ。

「小沢一郎夫人の手紙は捏造だ」と断言する政治ジャーナリストの藤本順一さんと対談。小沢氏が京都から立候補を考えているなどといった手紙の内容から「もう少し信憑性ある怪文書に」と皮肉。
「永田メール」事件を思い出させるとも指摘。私は入手した夫人の直筆手紙と比較。来週号の「SPA」掲載だ
(有田芳生Twitterより引用)

■怪文書と化した夫人の手紙

「週刊文春」に掲載された小沢一郎夫人の「直筆手紙」は、そのコピーが、あちこちに郵送されるという事態が起きており、有田氏だけでなく全国会議員に送付された。

「週刊文春」が報じた「小澤和子」書簡。
20日には全国会議員に送付されたが、その後も都内だけでなく愛知県などにも送られていることがわかった。
何物かによる組織的「怪文書」送信
(有田芳生Twitterより引用)

 これは、何を意図しているのだろうか。まるで怪文書だと有田氏は語っている。

■小沢一郎の反応

 ある議員が小沢一郎氏に文春記事について尋ねたところ
いや〜ビックリするねえ(有田芳生Twitterより引用)
 小沢氏は一言述べただけだった。

反論に値する内容ではないと判断している証拠だと、有田氏は語っている。

 この手紙については毎日新聞も取り上げている。記事の中で毎日新聞は
妻の関係者は、筆跡が真正のものと証言している
 と報じており、文春が掲載した手紙は和子夫人の直筆によるものと評価しているようだ。
 一方、小沢事務所は
手紙は本人の字ではない。放射能を恐れて逃げたという事実はない。どこにどう逃げたのか、こちらが聞きたい。どこにも逃げていないことは証明できる(毎日新聞より引用)
と反論している。

 小沢一郎は壊し屋活動を開始し、新党結成へと動き出した。

このタイミングで噴出した、和子夫人の手紙問題。ホンモノ説とニセモノ説、どちらが正しいのだろうか。当の和子夫人は沈黙を守ったままだ。

有田芳生 Twitter
https://twitter.com/#!/aritayoshifu
YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/
+++++++++++++
追記 小だぬき

小沢氏は 現地入りの事実と知事との連携による復興を成し遂げています。
寧ろ 岩手県より東京方面にも放射能が降っていたことを考えれば、現地は知事に 要望・支援は 中央の小沢氏と役割分担をしたものと考えられます。

また離婚されたとされる奥さまの署名が 旧性の「福田」ではなく 「小澤」になっているのも なにか 日記などの切り貼りを 奥さん名でして 小沢一郎氏にダメージを与えるという「謀略」と考えています。

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2012年06月25日

香山リカのココロの万華鏡:“心の師”原田医師の死

香山リカのココロの万華鏡:“心の師”原田医師の死
毎日新聞 2012年06月19日 東京地方版

 先週は悲しいできごとがあった。
尊敬する精神神経科医、原田正純さんが77歳で亡くなったのだ。

原田さんは鹿児島生まれ、熊本大学を卒業した後、生涯を熊本で過ごし、水俣病や三井三池炭鉱事故の後遺症などの問題に取り組み続けた。


 実は私は、ひそかに原田さんを“心の師”だと思ってきた。
かねてからその著作や論文を読み、「一貫して弱い立場の人たちのために」という姿勢に敬服してきた。

そして、そのよりどころがただの同情や社会への憤りではなく、あくまで医学者としての緻密な研究の成果であることにもしばしば感銘を受けた。

ともすれば思ったことを安易に口に出してしまいがちな私は、原田さんからいつも「それは実際の症例やデータに基づいての発言ですか?」と問いただされているような気がしていた。


 とは言っても、私は原田さんと直接、話したことがないばかりか、その姿を見たことも実は1度しかない。それは、昨年の日本精神神経学会の学術総会の場であった。「先達に聴く」というシリーズのひとつとして、原田さんの講演が行われたのだ。

水俣病や炭鉱事故の後遺症の患者さんの診察を通して、原田さんはそれまでの医学の常識を次々に覆していく。

たとえば、水俣地区で子どもに先天性の神経疾患が多発するのを目の当たりにして、原田さんは「胎盤は毒物を通さない」という定説に疑問を抱く。

そして、長年の研究の結果、ついに有機水銀が臍帯(さいたい)を通過している事実を発見し、胎児性水俣病の存在が明らかになる。

妊婦も毎日、水俣湾で取れた魚を食べているという暮らしぶりを見てきた原田さんには、それ以外の原因は考えられなかったのだ。

穏やかながらはっきりした口調で、原田さんは言った
「その地の暮らしを知らなければ、診断もつかないのです」


 私も診療所ではたくさんの患者さんを診て、雑誌や新聞などではたくさんの人の問題をこうして原稿に書く。

しかし、私は原田さんのように、その人たちが生きる土地や時代の「暮らし」をしっかり知っているだろうか。からだや心を病み、弱い立場に陥った人たちのために、どんな権力にもものを言う潔さを持っているだろうか。そう考えると、ちょっと自信がなくなる。

私はどうがんばっても原田さんのような医者にはなれそうにないが、それでもこれからも繰り返しその著作を読み返し、いつか天国でお会いしたら「まあまあでしたね」と言ってもらえるような生涯を送りたいと思っている。

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小沢一郎・元代表と和子夫人 「離婚報道」に至るまでの経緯

小沢一郎・元代表と和子夫人 
      「離婚報道」に至るまでの経緯
2012年6月25日(月)7時0分配信 NEWSポストセブン


 民主党の小沢一郎元代表と和子夫人の離婚騒動がメディアを賑わせている。

週刊文春は6月21日号で「小沢一郎 妻からの『離縁状』」というタイトルで和子夫人が後援会関係者に書いたとされる手紙を掲載した。
一体、小沢に何が起きているのか、本誌がレポートする。(文中敬称略)


 和子の変調は小沢の地元や支持者の間では早くから知られていた。


 それまでの和子は、永田町での活動に集中する小沢の代わりに、文字通り「金帰火来(きんきからい)」で毎週のように選挙区に帰って、いわゆる「票田の草刈り」に没頭した。

後援会を切り盛りし、有権者の声を聴き、それを小沢に伝えた。

小沢も和子を政治的にもかけがえのないパートナーと頼り、和子が岩手から戻ってくる日には、いつも利用していた夜10時着の新幹線を東京駅で迎えることが習いとなった。


 一方で、これも多くの家族が抱える問題として、小沢の母・みちと和子の微妙な関係も存在した。
みちは夫・佐重喜、そして息子・一郎を支えた鉄壁の後援会を築き上げた原動力だった。
その自負と小沢への愛が、あるいは和子を嫁として迎える心のハードルになっていたのかもしれない。


 やがて、みちが病に倒れてからは、後援会を支える重責は和子の双肩にかかり、和子はその役目を見事に果たしたが、病床のみちは和子を完全に受け入れはしなかった。
その献身的な看護を拒否することもあったという。時には医療スタッフの世話さえ善しとしない頑迷さを見せたとされる。


 当時、若き自民党幹事長として飛ぶ鳥落とす勢いだった小沢は、妻と母の確執の間で、母の介護という難題も抱えることになった。
時には、小沢自ら母の口に食事を運ぶこともあった。


 みちは1995年に他界した。


 それからの和子は、小沢王国の大黒柱として駆け回ったが、その頃から政界、マスコミ界の絨毯爆撃のような小沢への人物破壊が激しさを増し、和子の使命感や誇りにも影響を与え、心身の屈折を生じさせたようだ。


 和子の言動に変化が生じてきたことは、家族だけでなく、後援会でも心配の種になった。
日に日に変わっていく姿に周囲の心痛は大きかったに違いない。

小沢にも悔恨が沈殿していった。
時にはありもしないことを口走り、根も葉もない中傷と知る噂で小沢を激しくなじることもあったという。


 自分の内面、ましてや家庭の“阿鼻叫喚(あびきょうかん)”の様を語ることなどありえない。
内なる葛藤を抱えながら小沢は政権奪取にひた走った。
それを止めることは誰にもできない。
それこそ小沢における政治家の摂理なのだ。
夫婦の関係は難しくなるばかりだった。


 やがて和子は世田谷区にある小沢邸の敷地内に別棟を建て、そこで生活するようになった。それが「別居」と報じられたこともある。


 和子は、あんなに心血を注いできた後援会活動にも、実弟が亡くなった10年ほど前から、ぷっつりと姿を見せなくなって家に閉じこもるようになった。

これは後援会関係者なら誰もが知る事実だ。
「小沢家の問題」を取材するマスコミも、きちんと地元に行けば簡単に確認できるはずである。


 その頃でも小沢は、毎夜9時過ぎには自宅に帰ることを決め事にしていた。
和子との会話はほとんどできなくなっていたが、それでも、指呼の間(しこのかん)にいる和子が昔日のように「パパ!」と声を掛けてくるかもしれない。
そんな期待も秘めていたのだろう。


 しかし現実の和子は、ますます猜疑心や妄想にとらわれるようになり、最も信頼している次男以外の言葉は受け入れないほどに憔悴を見せるようになった。

いきなり秘書に小沢のスケジュールを詳細に報告させ、その立ち寄り先に片端から連絡して、「小沢は本当にそこに行ったのか」と詰め寄る異常な行動が周囲を驚かせる“事件”も起きた。


 次男と小沢の関係にも暗雲が立ち込めた。
和子の心を救いたいと、実家である福田家の関係者が話し相手になって支えた時期もあったが、そうした努力は誰の目にも不毛で、和子を訪れる人は少なくなっていった。


 父と母、父と弟の間に立って辛苦を引き受けてきた長男も、ついに家を出る決心をした。


 そして小沢は、求められるまま和子に離婚のフリーハンドを与えた。家族の絆を取り戻すことはますます難しくなった。


※週刊ポスト2012年7月6日号

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2012年06月26日

一体改革:造反あおる自民「民主、公約総崩れ」と攻勢

一体改革:造反あおる自民 
                 「民主、公約総崩れ」と攻勢
毎日新聞 2012年06月25日 23時48分
(最終更新 06月26日 02時02分)

 自民党は25日、衆院社会保障と税の一体改革特別委員会で、民主党の09年衆院選マニフェスト(政権公約)について「総崩れ」になったと繰り返し攻勢をかけた。

  26日の衆院採決を前に民主党の小沢一郎元代表らの造反をあおって与党を過半数割れに追い込む狙いがある。


 「これだけうそで固めたマニフェストは総崩れだ」。
自民党の町村信孝元官房長官は25日の衆院特別委で、「消費増税に触れていない」「最低保障年金の創設は『事実上の撤回』」など13項目を列挙したボードを使ってマニフェストを批判し、野田佳彦首相に「総崩れ」を認めるよう迫った。

一方で、民主党内でマニフェスト順守を求める元代表らの造反の動きについて「小沢グループが『国民との約束を果たせない』と言っている一点は正しい」と述べ、分断を図った。

 自民党は、衆院採決で民主党の分裂を誘って早期の衆院解散・総選挙につなげることが基本戦略。

民主、公明両党との法案の修正協議の段階では、合意を優先してマニフェスト攻撃は控えたが、党幹部は「26日の法案採決が確定したため、民主党の造反が膨らむように特別委では厳しい質問を行った」と説明した。

元代表らが離党すれば、解散に向けて内閣不信任決議案を可決しやすくなるなど優位に立てる。

ただ、党内には元代表への警戒感も強く、茂木敏充政調会長は25日のTBSの番組で「我々として(元代表と)組むことはない」と述べた。


 自民党は25日の特別委で、採決先送りを図ってきた民主党の輿石東幹事長にも批判を集中させた。

輿石氏が参院審議でも法案の成立を邪魔しかねないと警戒しているためで、自民党の伊吹文明元幹事長は「輿石氏の(法案審議の)遅延策に歯止めをかけてほしい。そうでないと参院の出口まで各党は協力できない」と首相に求めた。
【坂口裕彦、念佛明奈】

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消費増税法案が衆院通過 民主から反対票57人



消費増税法案が衆院通過 民主から反対票57人
2012年6月26日(火)15時25分配信 J-CASTニュース

消費増税法案が2012年6月26日午後、衆院本会議で民主、自民、公明などの賛成多数で可決された。
賛成票は363票、反対票は96票だった。19人が欠席・棄権した。

民主党からは、小沢一郎元代表に近いグループを中心に57人が反対票を投じた。


輿石東幹事長は除名などの厳しい処分は見送りたい考えだが、玄葉光一郎外相は「一定のケジメは必要」と、党内でも温度差がある。

造反議員のうち、何人が離党に踏み切るかが今後の焦点。離党者が54人以上にのぼった場合、与党は衆院で過半数割れすることになり、内閣不信任決議案が可決される可能性も出てくるため、さらに苦しい政権運営が予想される。

 法案は、消費税率を2014年4月に8%、15年10月に10%に引き上げることが骨子。参院での審議が順調に進めば、8月上旬にも成立する見通し。

野田首相が最後の訴え「ペテン師、嘘つき、バカと言われるなかで」…

衆院本会議に先だって行われた衆院特別委員会では、

野田佳彦首相は、民主党が政権を獲得した09年夏の衆院総選挙の政権公約(マニフェスト)で消費増税に触れていなかったことを振り返って

「ペテン師、嘘つき、バカと言われるなかで、それでもこの改革はやり遂げなければいけないと思っている人たちが腹をくくって賛成しようとしている」

「最終最後まで、一致結束した対応をしていただけるものと信じたい」

と党内の結束を訴えていた。


その一方で、6月26日午前、鳩山由紀夫前首相が「党の方針と異なる行動を取るため」などとして党の最高顧問を辞任する意向を明らかにしたほか、小沢氏に近いとされる
福田昭夫総務政務官も「法案に賛成できない」として藤村修官房長官に辞表を提出。
小沢グループ以外の、いわゆる「中間派」と呼ばれるグループからも法案に反対する声が相次いでいた。

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2012年06月27日

消費増税法案:政策と政局の間で…運命の一日

消費増税法案:政策と政局の間で…運命の一日
毎日新聞 2012年06月27日 01時05分

 消費増税法案が衆院で可決された運命の一日。

民主党内の賛否は大きく分かれ、57人が反対に回った。
政策と政局の間で揺れた議員らの一日を追った。


 「おはようございます」。野田佳彦首相は26日午前8時11分、首相公邸を出ると、待ち受けていた記者団にあいさつ。「いよいよ採決ですが」との問いかけに無言でうなずくと、国会内で開かれる閣議へと向かった。


 一方、民主党の鳩山由紀夫元首相は午前9時25分、自宅前で記者団に法案への反対を改めて明言。
「国民の期待を無にすることはできない」と硬い表情で語った。


 苦悩の色濃い民主党を横目に、自民党幹部は朝から上機嫌だった。
午前8時50分、自宅前に集まった記者団に「いい天気だねえ」と声をかけると、両手の指でハサミの形を作り、民主党について「分裂、分裂。終わりの始まりだ。
ホッホッホ」とおどけてみせた。

 民主党内では、採決直前まで悩む議員らも多かった。

村井宗明氏は午前11時からの記者会見で反対から退席への態度変更を表明。
「昨夜1時間、議員会館の部屋で岡田克也副総理に政府(の物品)調達(の見直し)をきちんとやる、と言われた」と理由を説明。

福田衣里子氏は「自分の性格として棄権はいやだ。政局になっていることに抗議の意味も込めて反対票を投じる」と棄権から反対に態度を変更した。


 衆院本会議で最初に記名採決になった社会保障制度改革推進法案。

午後2時41分に小沢一郎元代表が反対の青票を投じた。菅内閣不信任決議案に賛成し民主党を除籍された新党大地・真民主の松木謙公代表代行が「イヨッ」とかけ声。
場内から拍手も起こった。


 3回目の記名採決は消費増税法案。

午後3時20分、小沢元代表は投票前に青票を見つめ、職員に渡すと小さくうなずき笑みを浮かべた。

投票の最後尾には松崎哲久、岡島一正、樋高剛、小泉俊明、中津川博郷、鈴木克昌各氏ら反対派の面々が並んだ。

反対票が積み上がり、会場からは「オーッ」というどよめきが起こる。

職員らが票数を数える間、野党席からは「賛成したのに何だ、これは」「けじめをつけろ」など造反へのやじが飛び交った。


 採決後、記者団が造反議員を次々に取り囲んだ。

山田正彦氏は「新党も一つの選択肢だ」と言明したが、すぐに離党届は出さない。

畑浩治氏は「最善の策は民主党を立て直すこと。
次の話は小沢先生とともに歩みたい」と小沢元代表に判断を委ねる考えを示唆した


 東日本大震災を反対の理由にした議員も多い。

石山敬貴氏(宮城4区)は「被災地選出議員として行動した。県民も分かってくれると思う」としつつ「小沢グループの方々とは一線を画している」と強調した。


 一方、本会議終了後の午後3時半、国会内でフジテレビの中継に応じた民主党の渡部恒三最高顧問は「若い議員が選挙目当てで行動するなら別だが、党代表や首相までした人。

党が決めたことは、従うのが党人政治家の常識だ」と反対票を投じた鳩山氏を批判。目の前で次の出番を待っていた鳩山氏は、目を伏せ横を向いた。

その20分後、法案可決のお礼に国会内の自民党控室を訪れた野田首相。

谷垣禎一総裁は「ご苦労様でした」とねぎらう一方で「厳しい結果だったが、参院の審議前に、態勢をきちんと立て直されることを期待します」と、事実上の分裂状態に陥った民主党を当てこすった。


 自民党の閣僚経験者は「いやあ、面白いことになってきた。
欠席を含めて70というのは非常に重い結果だ。
参院に行けば、もっと厳しくやっていく」と、今後の攻勢に気合を入れた。

首相にとって、今後も内憂外患の政権運営が続く。

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一つの言葉で喧嘩(けんか)して、一つの言葉で仲直り・・

筆 洗 
2012年6月27日 東京新聞コラム

 一つの言葉で喧嘩(けんか)して一つの言葉で仲直り
一つの言葉で頭がさがり/一つの言葉で笑いあい/一つの言葉で泣かされる>。

東京・柴又の「寅(とら)さん記念館」にある「言葉は心」という詩だ

▼映画評論家の故淀川長治さんがお坊さんから教わり、いつも口ずさんでいるのを映画監督の山田洋次さんが聞き、映画「男はつらいよ」の撮影現場に飾ったという。

何げない言葉に人は喜び、傷つく。
重ねるほど色あせて、心に届かなくなる言葉もある

▼「心から、心から、心からお願い申し上げます」。

野田佳彦首相は一昨日の臨時代議士会で懇願した。

消費税関連法案の衆院本会議での採決前に、党の仲間に直接訴える最後の機会だったが、反対派議員は反発を強め、むしろ亀裂は深まったようだ

▼きのうの本会議で、法案に反対票を投じた民主党の議員は五十七人。

棄権も含めると、七十人を超える大量の“造反”議員が出て、民主党は事実上、分裂状態に陥った

▼「マニフェストはルールがある。
書いてあることは命懸けで実行する。書いてないことはやらないんです
シロアリ退治しないで、消費税引き上げなんですか?」。

首相が選挙応援の演説で訴えてからまだ三年もたっていない

▼政権交代して財務副大臣、財務相を経験したとたん、首相はマニフェストを忘れ増税一直線に変心した。

言葉は心。心からそう思う。

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2012年06月28日

五十嵐徹 死んで花実が咲くものか

五十嵐徹 死んで花実が咲くものか
2012.6.18 07:56 [産経新聞 一筆多論]

 何十年か人並みに生き永らえて、けんかの仲裁と自殺の止め立てだけは、すべきじゃないと思うようになった。

理由は簡単で「割に合わない」からだ。


 「人命は地球より重い」とテロリストを大量に野に放った総理大臣がいたが、福田恆存は、そうした考えは「大変な危険思想」であり「変態」だとまで言い切った。


 個人の生命を最上位におくことは、裏返せば任意に他人の命を奪ってもいいことになるそんな理屈だったと思う。果たして彼らは、釈放後もテロ事件への関与を繰り返した。


 目の前の自殺を押しとどめるのは、人間としての義務だと主張する人たちがいる。そうは思えないと言うと、人非人のように睨(ね)め付ける。


 先日も真っ昼間の東京・六本木で、若い女性の飛び降り騒ぎがあったとテレビのニュースが伝えていた。

警察官が女性に早まるなと説得し、その一方で道路にはクッションを用意する。
いやはや、たくさんのやじ馬で大変な騒ぎだった。


 当の女性は、千鳥足でハラハラさせたかと思えば、ビル屋上の縁に腰掛けて何やら携帯で話し込む。
相手は「口論した」という彼氏だろうか。
さすがに「ほっとけば」の言葉はのみ込んでチャンネルをひねった。


 昔と比較してどうだというわけではないが、心中はともかく、自殺に他人を巻き込んで平気になったのはいつからか。
かつては自殺にも作法があって、華厳の滝でも東尋坊でも、第三者に被害が及ばないところが自殺場所に選ばれた。

5年前、東京・池袋であった飛び降り自殺では、通行人の男性会社員が巻き添えになって死んだ。
こうなると無差別の殺人行為といえなくもない。


 7人が殺害された東京・秋葉原の無差別殺傷事件も巻き込み自殺の変形といえる。事件は8日でまる4年を迎えたが、その2日後、今度は大阪のミナミで2人が無差別に殺された。


 犯人たちに、そもそも本気で死ぬ気があったのか。

自分の死を最上位に置く連中は、他人の死を顧みない
うっかり犯行予告などするから引っ込みがつかなくなるのだ。

本気な人間は、誰にも打ち明けずに、ひっそりと死を選ぶ。


 それでも自殺が罪深いのは、周囲を精神的にも巻き添えにするからだ。

高校と大学で、ごく身近にいた友に死なれた。いまさら悔いても詮無いが、直前まで屈託のない顔を真に受けていたわが身が今も情けない。
当人は本望かもしれないが、いきなり置き去りにされた側は、やはりたまらない


 昨年1年間の自殺者数は3万651人。14年連続で3万人を超えたそうだ。
これでも前年に比べれば1039人少なく、2年連続で減ったという。


 大震災や、この不景気で、自殺者はまちがいなく増えると唱えていた人たちもいたが、日本人は存外しぶとい民族なのかもしれない。


 恋人にふられたり、事業に失敗したりと、理由はさまざまあろうが、やはり、死んだら花実は咲かない。
          (論説副委員長)

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人間に生まれた醍醐味 

香山リカのココロの万華鏡:
                     
人間に生まれた醍醐味
毎日新聞 2012年06月26日 東京地方版 


 毎年、大学1年生の授業で、自己紹介がわりに「今すぐ何かに変身できるとしたら、何になりたいか」という問いに理由とともに答えてもらう。

ここ数年は「ネコ」「鳥」が不動の1位、2位。その理由は、「自由だから」「気ままだから」。つまり、いまどきの学生は自由でも気ままでもない、と感じているのだろう。

“生きもの系”では、ほかにも「大木」「魚」といった答えが多い。


 それに加えて、今年は「風」「空」「雲」といった生きものでさえない、自然現象をあげる学生が増えた。

こちらの理由も「自由そう」「ゆったりしている」と“生きもの系”と同じだが、「でも、空は自分が自由だと感じているかどうかもわからないよ」とちょっと意地悪なツッコミを入れると、学生たちはちょっと困った顔をする。
しかし、そこで「じゃ、やっぱり空はやめて旅人にしようかな」と訂正する人はいない。

彼らはこう答えるのだ。


「いいですよ、何も考えられず、感じられなくても」

 忙しさやわずらわしさから解放されるなら、「これが自分」という意識さえなくてもよい、ということなのか。

「ゆとり世代」などと言われるいまの学生たちだが、実際には時間的にも心理的にもゆとりとは無縁の息苦しい毎日を送っているとしたら、それはとても気の毒なことだ。


 診察室にやって来る人も、ときどき同じようなことを口にする。

「いまの生活を全部やめたい」「私であることをリセットしたい、もう何も考えたくないんです」。そうなった先には気楽で悩みのない時間が待っているという保証は、どこにもない。


 もしかすると、願いがかなって突然、鳥や雲になったりしたときに、「しまった!」と後悔するかもしれないのだ。

「それでもいまよりはマシなはず」と思い詰めている人たちに、どうやって「そんなことを考えずに、いまの生活を続けていきましょうよ」と思ってもらえばよいのか、かける言葉もなかなか見つからない。


 「私は私」と自分であることをはっきりと意識できるのは、人間がほかの生きものと絶対的に違う点だろう。

だからこそ、
私たちは自分を他人と比べたり、さまざまな悩みに向かい合ったりしなければならなくもなる。

それはつらいことだが、それこそが人間に生まれた醍醐味(だいごみ)でもあるはずではないか。

ネコもいいけど、人間も悪くないよ。
学生たちにどうやってこのことをわかってもらえばよいのか、と考え込んでしまう毎日だ。

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2012年06月29日

分裂騒ぎの民主 国民への造反者は誰か

分裂騒ぎの民主 国民への造反者は誰か
2012年6月29日 東京新聞社説

 小沢一郎民主党元代表が反対し、撤回を求めた消費税増税法案。

野田佳彦首相は「造反」議員らの厳正な処分を表明したが、
公約破りは首相の方だ。どちらが国民に対する造反かを見極めたい。


 二〇〇九年衆院選マニフェストを反故(ほご)にした首相が悪いのか、実現できない公約を作った小沢氏の責任がより重いのか。


 民主党内ばかりか自民、公明両党からも厳しい処分を求める声が相次ぐ小沢氏の方が分は悪そうだが、
公約に期待して民主党に政権を託した有権者は、野田氏の方にこそ問題ありと言いたいのではなかろうか。


 有権者は「生活が第一」「官僚主導から政治主導へ」「税金の無駄遣い根絶」「緊密で対等な日米関係」など、自公時代とは違う政権の実現を目指して票を投じた。


 もちろんそれらは難題だ。官僚機構や既得権益層の厚い岩盤を穿(うが)つのは容易でない。
だからこそ政権交代という権力構造の歴史的変化に実現を託したのではないか。


 民主党議員の多くは、それらの実現は難しいと言うが、どこまで死力を尽くしたのか
抵抗が強いが故に早々に諦め、増税路線になびいたと疑われても仕方がない。


 できない約束を作った方が悪いという指摘もある。
実現困難だと決め付けるのは早計だが、仮にできない約束だとしても、それを掲げて選挙に勝ったのではないか。


 実現に努力するのは当然だし、できないと考えるなら、作成時に疑義を申し出るべきだった。
納得できないのなら民主党以外から立候補すべきではなかったか。


 公約破りの消費税増税を正当化するのは信義に反する。


 小沢氏は、民主党を離れないように求めた輿石東幹事長に対し、消費税増税法案の撤回を求め、話し合いは平行線に終わった。


 両氏はきょうにも再会談するが小沢氏らが新党結成に踏み切れば民主党が歴史的役割を果たせずに瓦解(がかい)する。
残念だが、国民との約束を守れないなら仕方がない。


 そうなれば、民主党は政権政党としての正統性を失う。

首相は消費税増税法案成立を強行せず、衆院を早急に解散すべきだ。
そのためにも違憲・違法状態にある衆院の「一票の格差」を是正する必要がある。


 民主党が提出した一部連用制の導入案は複雑で、解散先延ばしが目的と疑われかねない。

選挙制度の抜本改革は次期衆院選以降の課題とし、今国会では「〇増五減」案の実現を急ぐべきだ。

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2012年06月30日

頑張れない時もある−−職場のうつ、人ごとじゃない

リアル30’s:変えてみる?(7) 
頑張れない時もある−−職場のうつ、人ごとじゃない
2012年06月26日  毎日新聞

「お前すごいな、大したもんだよ」−−友人宅の新築祝いでアラタさん(31)は素直に祝福の言葉をかけることができた。
庭を駆け回る子どもの姿がまぶしい。
うつで苦しんだ半年前ならとてもこんな気持ちにはなれなかった。


 高校を出て東京都内の英語専門学校に入り、22歳で米ニューヨーク州の大学に入学した。
環境学を学び、卒業後は日本の外資系メーカーに就職した。
世界中に支社と工場があり、従業員は10万人超。
国内大手メーカー7社を相手に営業をした。
真面目な性格から、休日も仕事のことが頭から離れなかった。


 取引相手の中に、品質基準が異様に厳しく、クレームの多さで有名な会社があった。
ネジの頭に小さな傷があるだけで納品を断られる。
上司に相談したが、米国の本社は「機能に問題なし」と取り合ってくれない。
板挟みでひたすら謝るしかなかった。
「自分の努力では何もできない。先の見えないトンネルを走り続けているようだった」


 追い打ちをかけるようにリーマン・ショック。

全社で2万人のリストラが発表され、工場の人員削減で納期を守れなくなった。
さらに謝り続けた。
ストレスで休職する同僚もいた。
その間も株主配当は続いた。
「社員より株主が大事なの?」。会社を信じられなくなっていった。

 異常はまず体に表れた。小さな物音で動悸(どうき)がし、夜眠れず、朝は布団から出られなくなった。

うつ病と診断され、休職した。

「人並みの仕事も、人並みの家庭も持てないかも」。自分を責めながら部屋でぼーっと過ごした。1年後に復職したが症状がぶり返し、結局退職した。


 仕事の責任を果たそうとがんばり過ぎ、成長しなきゃと焦り過ぎ、プレッシャーをうまく逃がせなかった。
当時、社内の誰かに相談すれば良かったのに「キャリアを築くために弱みは見せられない」と思い込んでいた。

しばらく療養した実家で、親が「焦らなくていいよ」と言ってくれて、救われた。

医師の許可が出て就職活動を始め、この春なんとか再就職できた。


 今、30代はひたすら忙しく、責任も重い。
一方、ずっと派遣でやってきた友人は正社員になれず苦しんでいる。
自分は運が良かっただけだと思う。

「新卒採用に乗り損ねたり、引きこもったり、派遣で働いたり、病気で休んだり、ちょっとしたことで人生が変わる時代。もう定型はないから、僕も誰かと自分を比べて悩むのはやめた」

 ◇

 コミュニケーション講師の紀々(きき)さん(36)は昨年夏から、那覇市で30代を対象にした「ゆんたく」(おしゃべり)の会を始めた。
初対面の10人が丸く並べた椅子に座り、温かいお茶を前に気持ちを吐き出す。安心してしゃべって安心して帰ってもらう。


「周りにうつの人、いますか?」と尋ねると、ほぼ全員が手を上げる。

「同僚がうつで休職中。
その分私は全然休めず、きつい。その同僚が『気分転換で旅行中です』なんてメールをよこすと、いっそ私もうつになれたら楽かなと思う」−−
一人がそう打ち明けると、別の一人が「分かるー、その気持ち」と応じた。

 職場では絶対に言えないことを、誰かに聞いてもらえるとほっとするものだ。
「うつになるとしんどい。でも『私もうつになるかも』『うつになれる人がうらやましい』と思うのもつらい。
だからここで本音を出し切ってもらう。私にうつは治せないけど、うつになるのを防げたらいいなと思っている」


 10年前から企業や文化サロンでコミュニケーション講座を担当してきた。
ここ数年、上司の世代から「今の30代は弱い」と相談されるようになった。
確かにメンタル面の不調で休職する30代は多い。
「元気がない」「打たれ弱い」「甘えている」とも言われる。同世代としては心配だ。「30代ってそんなに単純?」


 大学4年の時に山一証券が廃業し、就職氷河期を目の当たりにした。
プロのオルガン奏者になったものの仕事が減り、体調も崩して講師に転職した。
30代が生きる時代と気持ちに共感できる。


30代の悩みは仕事や人間関係ばかりではない。

「残業代より時間が欲しい」と非正規社員の同僚をうらやむ正社員女性、正社員の厚遇にあこがれる非正規の男性−−。
立場の違いで30代同士も分断され、一人でもがいている。


 上司が「飲みニケーション」に誘うのは時に逆効果。
彼らの本音は「飲んで好きなことを言えるのは上司だけ」。
居酒屋ではなく、勤務時間中の「スタバ会」を望んでいる。
お酌不要で料金は各自が先払い、意見交換にはそれで十分だ。
でも上司はそのことを知らないし、気づかない。


 「どうせ大した意見を持ってないくせに」「どうせ俺らの意見なんか聞かないくせに」と、お互いに思い込んでいるようにも見える。

最近は20代からこんな声を聞く。「今の30代を見てて、ああなりたくないと思っちゃう」

 30代に元気がないと、社会は元気にならないと思っている。【山寺香、鈴木敦子】

日本生産性本部が2010年、上場企業2243社を対象に実施した調査(有効回答数251)によると、最近3年間に心の病が「増加傾向」と答えた企業は44.6%に上った。
「心の病が最も多い世代」は、「30代」が最多の58.2%に。
企業内で30代にさまざまな負担やしわ寄せが及んでいる実態が浮かび上がる。

また、独立行政法人労働政策研究・研修機構の11年度の調査では、従業員10人以上の民間事業所(有効回答数5250)で、過去1年にメンタルヘルスで1カ月以上休職するか、または退職した人がいた事業所の約3分の1が、対策に取り組んでいなかった。
特に中小企業の取り組み促進が課題となっている。

posted by 小だぬき at 07:13| Comment(0) | TrackBack(1) | うつ病について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

医師として薦めたい熱中症対策

清益 功浩医学博士日本小児科学会認定専門医、日本アレルギー学会認定専門医・指導医。
他にも、メンタルヘルスマネジメント始め、法律、経済、化学などについて多岐に渡る資格を有しています。
現役医師として多くの方に正確な情報を提供し、診察室以外でも困っている方の手助けをしていきたいと考えております。

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真夏の電力制限……医師として薦めたい熱中症対策

(更新日:2011年07月05日)

気になる話題やトピックスを厳選 All About ニュース

省エネ、節電が求められる夏。
限られた電力を有効に活用するためには、皆で協力して、うまく快適に過ごす工夫をすることが大切です。
一方で、エアコンを全く使用しないことによる熱中症になることは避けたいものです。今回は、節電時の熱中症対策法をご紹介します。

熱中症の種類・症状

熱中症には、体温が上がるタイプと体温が上がらないタイプがあり、大きく分けると以下の4つに分類できます。
特に頻度が多く、重症化しやすいのは「熱射病(日射病)」です。

  • 日射病(日射病)……体温が上昇するタイプ。重症化すると腎機能が壊れ、尿が出なくなる
  • 熱失神……体温は平熱。顔色が悪くなり血圧が低下して意識がなくなる
  • 熱痙攣……体温は平熱。手足の筋肉がピクピク痙攣する
  • 熱疲労……体温は平熱。気温の暑さで夏バテのような疲労感が出る

熱中症は、子ども、お年寄り、太った人、運動不足の人、体調が良くない人がなりやすいので、注意が必要です。

熱中症になりやすい条件……温度・湿度・日差し

温度計

温度、湿度、太陽の光による反射の熱が熱中症の危険に関わっています


上記の発症要因として共通しているのは、いずれも気温、湿度が高く、風が少なく、日差しが強い環境で起こるということです。

つまり、屋内でも安心とはいえません。
オフィスで座っているだけでも、パソコンなど熱を出す機械が多いと、室温は上がっていきます。
節電でエアコンの設定温度が高めに設定されている場合、パソコン類の近くや日の当たりやすい窓際は、さらに温度が上がってしまいます。

また、温度が適温でも湿度が高いのも問題。

快適とされているのは、温度25℃〜28℃、湿度40〜60%の両条件を満たす場合と言われており、温度が28℃でも湿度が100%なら熱中症の危険は高くなります。

熱中症予防の指標として「WBGT(湿球黒球温度)」というものがあります。これは、気温、湿度、日差しやその地面での反射したときの熱である輻射熱を取り入れた温度です。

  • WBGT 31℃以上 危険
  • WBGT 28〜31℃ 厳重警戒
  • WBGT 25〜28℃ 警戒
  • WBGT 25℃未満 注意

となっています。例えば 気温25℃、湿度50%ならWBGT24℃。気温28℃、湿度100%ならWBGT31℃、という風に評価されます。

ここに、熱中症を防ぐヒントがあります。気温が下がられない場合も、湿度を下げることと、輻射熱を防ぐことが大切ということです。

節電・停電時も快適に! エコと両立できる熱中症対策法

熱中症予防にはエアコンが一番ですが、家庭内での消費電力が最も多いのもエアコンです。
節電を考える場合は、エアコンに頼りすぎず、上手に使用しなければなりません。
エアコンの設定温度を1℃上げたり、稼働時間を短くしたりする必要が出てきます。

エアコンに頼りすぎずにできる4つの熱中症対策法をご紹介します。

■ 汗対策で体温上昇を上手に抑える

汗はあがってしまった体温を下げる働きがあります。汗を効率的に出して、体温を下げるのは重要。
汗をかいた時、汗をそのままにしておくと、汗の発散が悪くなり、体温が上がってしまうので、次のような工夫をしてみましょう。


  • 吸水性のよい下着、衣服を身に着ける
  • なるべくこまめに汗をふく
  • 汗をかきやすい人はできれば着替えを用意しておく

汗をそのままにして、あせもなどができてしまうと、不快度も高くなってしまうので、その意味からも汗対策は大切です。


また、暑さに慣れるためには、発汗機能をうまく働かせる必要があります。適切に塩分補給と水分補給した上で、湯船につかったり、適度な運動をしたり、エアコンの使用を少し控えたりすることで、暑いときにしっかり汗をかいて体温調整をしやすくなり、熱中症予防につながります。

■ 身体の周りの湿度を下げ、汗の蒸発スピードを上げる

扇子

たためて持ち運びに便利な道具、扇子は持っておきたいものです

皮膚の周りの空気を冷やすためにも、風があるのが理想的です。
風があると汗が発散しやすくなります。

もっとも簡単に風を起こせるものとして、昔ながらの団扇や扇子が役立ちます。
扇子は小さくできて持ち運びにも便利なので、鞄などに携帯するようにしてもよいでしょう。

自宅や会社などの屋内では、扇風機の活用を。
単独で使用したり、空気の循環をよくしてエアコンの効率を上げることで、エアコンの消費電力を減らすことにも役立ちます。
最近の扇風機はエアコンと同じで、タイマーがついている機種もあります。
エアコンがオフタイマーが作動してから扇風機の電源が入るように設定しておくと、エアコン稼働時間を短くすることができます。

■ 体を冷やして体温上昇を抑える
発汗以外の方法で体を冷やすこと大切。スポーツなどで熱をもった部分を冷却するのと同じです。

頭が暑いと不快度があがってボーっとしやすくなるので、頭を冷やすのもよいでしょう。
おでこに冷却剤を張ったり、ハチマキのような冷却剤を活用するのも手。
首には頭に行く血管があるので、首を冷やすのも効果的です。

寝ている時にほどよく体を冷やすためには、エアコンの稼動時間を短くするために、冷えた寝具や枕を使うという方法もあります。

■水分補給に努める
汗をかくと、水分、塩分が出てしまうので、水分補給、塩分補給が大切。
塩分などのバランスがうまく考えられたスポーツ飲料等を利用するのも有効です。
ちょっとした喉の渇きを覚える時点では、すでに身体に脱水症状が起き始めているので、こまめな水分補給が大切。
尿が濃い時は明らかに水分が不足しています。

特に、睡眠時、水分補給が無いために、暑い環境の中で寝ていると脱水や熱中症を起こす危険がありますので、汗を多くかく日には水分補給に心がけましょう。

水分補給と言っても、アルコールは控えてください。
アルコールには尿を出しやすくする作用がありますので、尿から水分が失われていきます。
皮膚への血管も拡張しますので、汗をかきやすくなってしまい、体内の水分が失われます。

以上のポイントに注意して、この夏を少しでも快適に乗り切りましょう!
posted by 小だぬき at 16:09| Comment(0) | TrackBack(0) | うつ病について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする