2012年09月01日

佐藤浩市「生きる」朗読

谷川俊太郎さんの詩「いきるということ」

小学校の卒業を祝う会などで 群読に挑戦された方も多い 詩です。

posted by 小だぬき at 08:14| Comment(0) | TrackBack(0) | うつ病について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2学期スタートの9月・・

くの学校では、今日から2学期のスタート。
*始業式は 3日ですね。

読書の秋・運動の秋・食欲の秋・・・・・実り多き2学期にしましょう。

<子ども達へ>

・3日、後半の教科書が配布されると思います。名前をすぐ書いてくださいね。中のページもきちんとそろっているかも点検してください。

・学年だより・学校だより・学級通信などのプリントが多く配られると思います。
家の人にちゃんと届けてね。

・宿題やぞうきん、通信簿、連絡帳、筆箱などが入っているかな・・・

・うがい、手洗い、マスクは 忘れずにしてね。

・交通事故などにあわないように気をつけてください。

・友達と遊び、学習して うんといい2学期を送って下さいね。


<保護者の方へ>

学校配布の文書などが 学期初めには多くあります。
特に学年だよりなどでの行事予定・学習予定は、見てくださいね。

・来週あたりから学級懇談会が始まると思います。是非時間を作って 参加してください。

・お子さんの日々の成長のための学校です。健康第一にしてスタートしてください。

***********************************
今日から9月、早いものですね。
上記に書いたことは 現役なら言うだろうな・・・という言葉です。

これから日の入りが徐々に早くなってきます。寒暖の差も大きくなります。
風邪などひかぬように 健康で1日1日を過ごしたいものです。
posted by 小だぬき at 14:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育・学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月02日

自助と共助―まずは迷惑をかけあう

自助と共助―まずは迷惑をかけあう
2012.9.2   朝日新聞社説

「支え合いマップ」を知っていますか?


 数十世帯単位のご近所で、住民一人ひとりが参加し、「おつき合い」の相手を線で結ぶ。いわば「共助の地図」だ。


 全国で地域福祉のアドバイスをしている木原孝久さん(71)が20年前から提唱し、市町村や社会福祉協議会の担当者や民生委員らの間で広がってきた。


 
合言葉は「助けられ上手になる」である。


 マップで線が引けない人は地域で孤立し、災害時に逃げ遅れたり、病気で孤独死したりするリスクが高いことがわかる。


 そんな事態を防ぐには、住民が常日頃から、自ら「助けて」と声をあげる必要がある。それが本当の意味で、自分の命を自分で守る「自助」だ


 「自分の困りごとを表に出すのは恥ずかしい」と思いがちだが「助けられる人」がいて初めて、「助けたい人」の力が引き出される。
自助と共助は裏表の関係なのだ。


 最大の壁は「人に迷惑をかけてはいけない」という意識である。
日本人は、問題を自分や家族のなかで解決することが自助と教え込まれてきた。


 たとえば自民党が、5月にまとめた社会保障に関する「基本的な考え方」には、そんな常識が色濃い。


 「家族内の精神的、経済的、物理的な助け合い、すなわち『家族力』の強化により『自助』を大事にする」とうたう。

 まずは家族内でなんとか始末をつけよ、と読める。


 だが、現実はどうか。

 高度成長期、大量の労働力が地方から都市へと流入した。
地縁・血縁が薄れ、核家族化がすすみ、さらに高齢化で単身世帯が急速に広がっている。


 「家族は大事だ」という道徳論で、きずなが復活し、孤独死や虐待が解消するだろうか。


 むしろ、プライバシー尊重の名のもとで「引きこもり」を助長し、共助を妨げるおそれさえあると、現場の経験は教える。


 かたや財政悪化を背景に、税金による公助にも限界が見えている。

「家族内の自助」の強調は、裏づけのないまま「福祉の充実」を言い募ってきた政治の敗北宣言という側面もある。


 「自助・共助・公助の最適バランスに留意し、自立を支援する」。
民主、自民、公明の3党は、こんな考え方の社会保障制度改革推進法を成立させたが、中身の議論を深めないまま、国会は機能を停止した。


 こんな時だからこそ、有権者自ら、「自助」や「自立」の意味を考えたい。

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2012年09月03日

防災の日

「小たぬきのつれづれ日記」
2009.9.1 より


防災袋の入れ替えをしました。

欲張っていれた ペットボトルや缶詰ラジオ懐中電灯を出し、新たにペットボトル1本とそのままでも食べられるインスタントラーメン、ポケットティシュ、タオル、ライター、簡易トイレ防災ライト付き手動充電ラジオをいれました。

自分の今の体力では 10キログラム以下にしないと とてもではないが担げないからです。

常備薬・持病の薬(1週間分)は 1ヶ月ごとに交換しています。

また、午後から避難所までの散歩をしてみたいと思っています。図々しく 最新構造のマンションなども勝手に 公的避難所にたどり着くまでの「休憩所」としてチェックしてきます。

実のところ避難所にたどり着くまでが 危険なのです。広い車道を 3回も横切らないといけないのです。

*********************
8月の静岡地震の時、元職のときに 「防災博物館」などで模擬体験を毎年のように繰り返していたのに、寝床で「揺れているな・・・」と揺れが止まるまで動けなかった小だぬきです。

気持ちだけでも「自分だけは大丈夫」という根拠のない思いは捨てる。
「人間性」が問われるのが、災害時。
秩序正しく 助け合いながら「救援を待てる」ようになりたいものです。

両親の家は10階建ての9階、築40年以上経つ 公団分譲アパート。
まずは両親の救援にたどり着けるかもわからない状況。85歳を超えた両親には 階段避難はとても無理でしょう。

もう いつあってもおかしくないと言われる大地震
なんとしてでも「生き残る」ことを優先です。自分だけでなく多くの人が・・・・

寝ている時の地震なら なまじっか重傷より、眠ったまま気づかずにご先祖の元に・・・・
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またまた主治医のいう「うつ思考」、いけない、いけない・・・

個人があれこれ想定しても 助かる準備はできても、あとは実際に地震に遭遇したときの臨機応変さですよね。

地震対策も考える1日にしましょうね。
posted by 小だぬき at 07:30| Comment(0) | TrackBack(0) | うつ病について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月04日

サラリーマンを襲う“リストラ地獄”!40歳以上が標的

サラリーマンを襲う“リストラ地獄”!40歳以上が標的
2012.09.03 ZakZak(夕刊フジ)


 大リストラ時代が数字で裏付けられた。

2012年の上場企業の希望・早期退職者募集が8月30日までで50社に達したことが東京商工リサーチのまとめで分かった。

総募集人数は大手電機メーカーを中心に3年ぶりに1万5000人を突破。
年内には2万人を超え、リーマン・ショック後の不況時を上回る恐れもあるという。

 個別企業で募集人数または応募人数が最も多かったのは、半導体大手のルネサスエレクトロニクスで募集人数はグループ会社を含めて5000人。
NECは応募人数2393人、シャープの募集人数2000人と業績不振の大手電機が上位を占めた。

 また、軽自動車の受託生産を行う八千代工業の応募人数が771人、液晶パネル製造装置大手のアルバックが募集人数700人と製造業の厳しさが際立っている。

「高止まりした円高で価格競争力が低下した電機メーカーなどの深刻な業績不振を浮き彫りにしている」と東京商工リサーチ情報本部は分析する。

 業種別で電気機器の14社に次いで多かったのが小売りの5社。

ヤマダ電機が買収することが決まっている家電量販店大手のベスト電器は正社員300人を募集、近鉄百貨店は40歳以上の社員を対象に200人の希望退職を募集し、177人が応募した。

 眼鏡業界でも希望退職が実施され、大手のメガネスーパーでは455人、愛眼は89人が応募した。
「ジンズやゾフなど新興企業の拡大で低価格競争が激化しており、大手もリストラを余儀なくされている」(業界関係者)という。

 総募集人数(募集人数が不明の場合は応募人数)は1万5174人と、すでに前年(8623人)の1・7倍に。

 大規模な人員削減はまだ広がる動きをみせており、年間の上場企業の希望・早期退職者の総募集人数は2万人を超え、リーマン・ショックによる世界同時不況で大リストラが行われた2009年の2万2950人を上回る事態も危惧されるというから恐ろしい。

各社の募集対象者をみると、40歳以上の社員を対象にしたケースが多いのが身につまされる
そして人員削減の対象も「今後はメーカーの下請けなど中小企業の雇用面への波及が懸念される」(情報本部)と川下へ広がっていくと予想する。

 リストラ地獄はこれからが本番のようだ。
posted by 小だぬき at 05:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

橋下維新の会―国政に進出する前に

橋下維新の会―国政に進出する前に
2012.9.4  朝日新聞社説

 橋下徹大阪市長ひきいる大阪維新の会が、次の総選挙で国政進出をめざすという。


 民主、自民など既成政党の体たらくを見るにつけ、「古い政治を一掃し、新しい政治をつくる」という橋下氏の主張は確かに新鮮だ。


 各種の世論調査で期待が高いのもそのためだろう。

 一方で、国民の支持を得た新党が、あっという間に失速して姿を消す。そんな例をこれまで何度も見てきた。


 今回は違う、と橋下氏はいうのだろう。ならばまず、ふたつのことを問うておきたい。


 ひとつは、橋下氏自身の身の振り方である


 総選挙では300人規模を擁立し、過半数の獲得が目標という。
当然、第1党になって政権をとったり、連立政権に加わったりする覚悟があるのだろう。

 ところが、党首である橋下氏自身は立候補せず、市長にとどまるという。


 府知事から市長に転じてわずか9カ月、持論の大阪都構想も道半ばで市長職を放り出しては市民の納得はえられまい。


 他方、国政は片手間でできるような仕事とは思えない。


 政党としての責任の所在があいまいになる心配もある。さらに、税財源の配分など、国と地方の利害がぶつかる場合はどうするのか。

 党首と市長にどう折り合いをつけるのか、説明してほしい。


 
ふたつめは、政策集「維新八策」についてだ。


 もっとも目を引くのは「統治機構の作り直し」である。

 「動かない政治」をどう動かすかが、目下の政治の重要課題であるのはその通りだ。
 八策にはその答えとして、首相公選制、参院の廃止、憲法改正発議要件の緩和など憲法改正が必要な項目が並んでいる。


 政党が憲法改正を掲げること自体を否定するつもりはないが、肝心なのは政治を動かして実現する政策の中身だ。


 日本は少子高齢化や低成長、巨額の財政赤字といった難題に直面している。原発事故を受け、新たなエネルギー政策をどう描くかも急務だ。


 八策には、消費税の地方税化と地方交付税の廃止、年金の積み立て方式化、脱原発依存体制の構築などの政策が並ぶ。


 しかし、こうした個別の政策をどう実現していくのかも、本当に難題の解決に結びつくのかもまだ見えない。
さらに、その先にどんな社会像、国家像があるのかもわからない。

 その展望を、橋下氏はもっと具体的に語る責任がある。
posted by 小だぬき at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月05日

もったいない、残せない・・

若い頃は、安くて量の多い食堂を探した物ですが、この歳になると標準の店での食事でも 食べるのに苦労する始末。

どの店も 量が多過ぎるように感じるのです。

どうも「お百性さんの苦労で口に入れる」、感謝の気持ちをもって 残さず食べましょう、という時代に育ったせいか「残すのはいけない」が脳にインプットされているのです。

初めての店では、もう「残しちゃいけない」の精神力のみで 中盤あたりから味わうどころではなくなります。

顔見知りの店になって 初めて「麺少なめで・・・」とか「ご飯は半分くらいと注文できるようになる」とホッと安心できます。

小学生の時の給食、まずい脱脂粉乳も口にいれ完食しなければ おやつなどない 時代。

父の会社の合理化闘争が1年近く闘われたのですが、各担任の先生は 社宅の子に「残ったパン」「おかず」などを さりげなく渡してくれた時代でした。

「食べ物を粗末にしない」「食べきる」が当たり前が心身に刻み込まれた私には、現職時の給食の残滓の多さに しばらくは慣れることができませんでした。
アレルギーでなく、野菜嫌い、パンはダメ、牛乳は飲めない・・・と理由は様々。

私が小学校の時、嬉しかった揚げパンや汁粉・ぜんざいケーキも 甘いからと大量に残ったのです。

どの年代から 「残すのは罪」意識から「金を払ったのだからと平然と残す」意識にかわったのか 興味つつです。

一度 入院してみると「娑婆」の食事の美味しさに気づけるのですが、少なくとも個人的には 自己申告で今後とも完食できるようにしたいと思っています。

「もったいない」で 残った物をパックに入れて貰い 食べきる習慣くらいはあっていいと思うのですが・・・(今は 食中毒の心配から 残す・処分するのが正解とされています・・・)。

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時計の難しさ、・・前 ・・後

・・・前、・・・後  の難しさ

今、小学校の時計計算で 混乱する子が増えています。

針式時計ではなくデジタル時計になり、60進法という特殊な計算になる。しかも日常言語と違う・・・

朝礼で1歩前と言われれば、前に一歩すすみますね。

通常は、進むとき「前」
後退するときは「後」ですよね。

時計計算だと その常識から早く抜けて 時計時計と割り切らないと混乱するのです。

午後3時の「30分前」は、午後2時30分ですよね。でも、初期段階では 午後3時30分という答えが圧倒的に多いのです。

大人だと気にもしない「・・前」「・・後」が 時計の場合、その時刻の「前が早い時間」「後がおそい時間」とわかるまでが一苦労なのです。

教員で体形移動や整列を指導した後は、時計計算はできないね、というほど難物なのです。

*********************
うつ病も 時計計算のようなこんがらがりが頭に生じていると考えた方が理解は早いと思います。

喜怒哀楽や対人関係、自分の評価の軸がズレている。

水道のチョロチョロ水をコップに受け、満杯になったから一口で飲む、すると次に満杯になるまで時間がかかりますよね。

普通だと蛇口を開いて水を多く出せば2杯目が 早く満杯になるのに、蛇口をひねらず チョロチョロ水でコップが満杯になるのを待つっている状態なのです。

私は、豪快に水を飲むタイプなので 病態変化の上下がはげしいのかな・・なんて感じます。
posted by 小だぬき at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | うつ病について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月06日

香山リカのココロの万華鏡:タブー犯しても真実を

香山リカのココロの万華鏡:タブー犯しても真実を
毎日新聞 2012年09月04日 東京地方版

水俣病とは診断されていないものの、神経障害など一定の症状がある人に一時金の支給などを行う「救済策」の申請はこの7月末で締め切られた。

その申請総数は国の想定の2倍を超す6万5000件にも達したという。

これに対して、私も所属する日本精神神経学会は「本当は被害者であっても申請しない、申請できないでいる人が相当数いる可能性」を指摘したうえで、「7月末の申請打ち切りで、水俣病事件を幕引きすべきではない」というかなり厳しい口調での見解を発表した。

 この見解では、そもそも「水俣病の認定基準じたいが誤り」だと医学の領域にまで踏み込んだ批判が述べられている。
国の認定基準作りにかかわった医師たちや県の認定審査会の医師たちも「医学的に誤った主張や判断を続けた」とする。

なぜ、そんなことが起きたのか。見解書は言う。
「長年にわたって自分たち内輪の神経内科医だけで、直接、学会や専門家と話し合わなかったためにこのような事態が生じた」。

1991年、中央公害対策審議会にかかわった医学者たちも、補償の問題やこれまでの政策との整合性ばかりを意識し、事実から目をそらしていたことが、当時の議事録により明らかにされている。
つまり、科学者であるべき医師が、いつのまにか政策に協力して真実を隠す側にまわってしまったのだ。


 医学の世界では、同業者である医師がやったことを批判するのは一種のタブーとされる傾向がある。
まして、個人レベルではなく、学会として特定の医学者や医師を批判するのはきわめて異例である。

しかし、精神神経学会は水俣病事件の実態が明らかにされないままであることは「違法」だとし、「もしこのまま違法状態が続くようであれば当事者の納得が得られることはなく、当事者間の疑心暗鬼は増すばかりでしょう」と事態の深刻さを実感して、このたびの見解発表に踏み切ったのだ。

本来は常に患者さんのためにあるべき医師が、時の政府や官庁あるいは企業の利益のために、最も重要な医学的真実さえゆがめてしまうこともある。

これは水俣病だけの問題だろうか。いままた原子力をめぐって、科学者は同じ態度を取ってはいないだろうか。


 いささか手前味噌(みそ)になるが、同業者批判も辞せず今回の見解を発表した精神神経学会の勇気を評価したい。
そして、「医学者、科学者も権力のためにはあえて誤りを犯す」というこの重要な問題に、世間ももっと関心を持つべきではないだろうか。

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2012年09月07日

出生前診断 命の選別にならぬよう

出生前診断 命の選別にならぬよう
2012年9月6日 東京新聞社説

妊婦の血液で胎児にダウン症などの染色体異常があるか分かる新しい出生前診断が試験的に始まる。
高精度で妊婦に負担をかけずに診断できるが、かえって安易に使われる懸念が強い。


新検査法は簡単に診断できる。
血液中の胎児のDNAを調べ、ダウン症などの原因となる染色体異常の有無を調べる。
妊娠十週から可能で、精度は99%以上という。


 国立成育医療研究センターなど一部の医療機関が九月にも、臨床研究として実施する。
参加施設全体で二年間で約千人を検査する。


 検査は、早く異常を見つけ治療に役立てたり、養育の準備のためだが、従来より高精度で容易な検査だけに安易な拡大を危ぶむ。


 三十五歳以上の妊婦だと染色体異常のリスクが高まる。
晩産化で検査のニーズは増えるだろう。
だが、障害を理由に人工妊娠中絶が増えては、命の選別につながる。
母体保護法は中絶の条件に胎児の異常は認めていない。


 日本産科婦人科学会や日本ダウン症協会も安易な実施には強い懸念を表明した。当然だ。


 臨床研究には、外国で導入が進むこの検査法が日本で普及する前に、専門家が管理する実施ルールをつくる狙いがある。


 専門外来の設置やカウンセリングを合わせて実施するという。慎重に進めてもらいたい。
ただ、実施体制を整えるには課題も多い。


 出産を控えた夫婦には検査の意味や、結果の丁寧なカウンセリングが必要だ。

ダウン症でも出産、養育につながるように障害や社会の養育支援について十分に理解してもらうことも重要になる。

 カウンセリングを担う専門医は産婦人科医では全国に百四十人ほどで、人材育成は急務である。


 実施体制の整備にはスピードも求められている。
現状は技術の進歩に規制が追いついていない。
小宮山洋子厚生労働相は学会に実施指針の策定を求めたが、生殖医療に関する法整備も不十分だ。出生前診断は生命倫理の問題である。診断のあり方や適用基準を考える幅広い議論を期待したい。


 ダウン症児の養育への不安は理解できるが、実際に産み育てている家庭は障害を多様性の一つとして前向きにとらえている。


 プロゴルファーの東尾理子さんは「どんな赤ちゃんでも幸せ。
障害は特別なことではない」とダウン症児の可能性のある出産を決めている。

夫婦が納得して出産できる支援を整えるべきだ。

 
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2012年09月08日

余録:われわれの子供はその立ち居振る舞いに・・

余録:われわれの子供はその立ち居振る舞いに…
毎日新聞 2012年09月07日 00時03分

 「われわれの子供はその立ち居振る舞いに落ち着きがなく優雅を重んじない。
日本の子供はその点非常に完全で、全く賞賛に値する」。
戦国時代に来日して大著「日本史」を残したポルトガルの宣教師フロイスは「日欧文化比較」にこう記した

▲「われわれの間では普通鞭(むち)で打って息子を懲罰する。
日本ではそういうことは滅多(めった)に行われない。
ただ言葉で譴責(けんせき)するだけだ」。
彼は書簡でも日本人は「6、7歳の子にも70歳の人に対するように真面目に話す」と述べた

▲それよりやや後に来日したスペインの貿易商人も日本人の親が子を罰しないことに注目した。
そして首切りなど残虐な刑罰をためらわぬ日本人が「子供を罰するのは残酷だ」というのに驚いている。
戦国の殺伐とした世でも、子供には甘かったわれらのご先祖である

▲「おもちゃをかたづけないので腹が立った。言うことを聞かせるためだった」。
東京・碑文谷で5歳の男児が母親にポリ袋をかぶせられて亡くなった事件で、当の母親はしつけだったと話しているという。
ささいな怒りと胸のつぶれるような虐待の落差に言葉を失う

▲今年上半期の児童虐待事件は前年比6割増で、過去最多の248件にのぼった。やはり「しつけ」が虐待の口実とされる例が多いのが何ともやりきれない。
このほか警察が虐待の恐れがあると児童相談所に通告した児童数7271人も前年を4割近く上回る数だった

▲世の平和とはうらはらに閉ざされた家庭内で子供へのむごい仕打ちが増える時代をどう評すればいいのか。
大人の鬱屈のはけ口が子供へと向けられる世には戦国乱世のご先祖も眉をひそめよう。
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若者に急増! 就活うつを防ぐ3つのヒント

若者に急増! 就活うつを防ぐ3つのヒント
2012年9月7日(金)10時1分配信 All About

■就活を機にうつ病化する若者が急増している

 この春から企業の新卒採用試験にチャレンジしてきた学生は、夏休みを過ぎても就職先が決まらないと、たまらなく不安や劣等感を感じてしまうものです。

 かくいう私も、今をさかのぼること20年ほど前、春からチャレンジした新卒試験にことごとく失敗し、やっと内定をもらえたのは9月のことでした。

半年もの間、一社からも採用通知をもらえない状態では、さすがに自尊心もへし折られ、「どこにでもいいから入れて!」と20年ほどたった今でも、このとき感じた挫折感、卑屈な気持ちなどをありありと覚えています。

 私の新卒当時も、バブル崩壊後の不況で就職が困難な時期でしたが、今はリーマンショック後の世界的不況やユーロの信用不安による歴史的な円高による影響などから、より困難になっていると思います。

そんな厳しい状況のなか、就活を機にうつ病を発症する若者たちが続出しているようです。

 警視庁の調査によると、2011年には20代まで150人もの若者が就職の失敗を理由に、自ら命を絶っていることがわかりました。
2007年には60人でしたから、この年の2.5倍ほど増加している結果になります。
また、労働問題に詳しいNPO法人 POSSEが2010年度に学生約600人へのアンケートにより集計した「就活調査」によると、就活経験者の7人に1人が「就活うつ」の状態になっているという結果です。

 就活の失敗から生きる気力を失っていく若者が、後を絶たない現代。
次世代を担う「社会の宝」である若者が、社会に出る前に自己効力感を失い、将来に希望を持てなくなるような状況では、日本の未来も心配です。

■「就活うつ」を防ぐ3つのヒントとは?

 企業の採用人数が激減するなか、そもそも希望の会社にストレートで就職できる人は少ないもの。
そんななか、たくさんの若者が就活を機に自己否定感や挫折感を経験します。
さらに、何度挑んでも失敗する状況では、抑うつ的になってしまうのも無理はありません。

 しかし、本格的なうつ病に進行する前に、ぜひ次の3つのポイントを参考にしてみてください。

□1:「今の気持ち」をカウンセラーにまるごと話す

 「どうして自分だけ落ち続けるんだろう」「もうどこにも雇ってもらえないのだろうか」……就活に失敗し続けると、こんな思いが頭の中をぐるぐると駆け巡ります。
そうした気持ちは、ためたり押し殺したりせず、ぜひ吐き出してしまいましょう。

 両親やきょうだいなど、身近な人が受容的に聞いてくれれば何よりです。
しかし、残念なことに、家族に弱音を吐くことで逆に責められ、精神的にますます追い込まれてしまうケースも少なくありません。

そもそも叱責を受けても、就活がうまくいくはずがないのです。

 たとえば大学生なら、学内のキャリアセンターや就職支援センターなどの就職相談窓口、学生の心理相談を行っている学生相談室を訪れて、まずはまるごと「今の気持ち」を聞いてもらいましょう。
カウンセラーは、相手の立場に立って話を聞き、長所やストレングス(強み)を引きだす技術を持っています。
また、一人ひとりの学生にあった就職先や働き方を一緒に、真剣に考えてくれるでしょう。

 また、全国のハローワークには若者の就職活動を応援する「ジョブカフェ」があります。
キャリアカウンセリングの他、セミナーやイベントなども充実しています。
共感的に話を聞き、一緒に就活の課題を考えるキャリアカウンセラーが常駐していますので、ぜひ利用してカウンセラーと一緒に自分自身の就活の課題を考えてみるといいでしょう(各地のジョブカフェについては、最寄りのハローワークにお尋ねください)。

□2:「オール・オア・ナッシング思考」を見直す

 就活を続けていくうちに、考え方がとても狭くなっていく傾向があります。
「大手企業に入社できなければ、負け組になってしまう」「こんなに落ち続けている自分は価値のない人間だ」……このように勝ち負けにこだわった極端な考え方に傾いていく危険が高いのです。
この極端な考え方は「オール・オア・ナッシング思考」といい、就職活動をしている人に特有の「認知のゆがみ」です。

 そもそもキャリアの道は、新卒入社で決まるわけではありません。
「大企業」に入らなくても、自分なりにスキルアップをしながら理想的な仕事に就いていく人もいます。
臨時職員やアルバイトとして働きながら資格を取得し、数年後に正社員として就職した人もいます。
企業の規模や年商にこだわらず、その会社独自の発想や展望に共感して就職を決める人もいます。
また、就職してから本当にやりたいことに気づき、キャリアチェンジをしていく人もいます。

 仕事に就く道は一つではなく、また世間で言われる評価が、必ずしも自分に適したものとは限らないのです。
「オール・オア・ナッシング思考」に傾いている自分自身の認知のゆがみに気づき、「今の自分の考え方は、本当に正しいのだろうか?」と問い直してみましょう。

□3:自分を追い込まず、いったん休みを挟んでみる

 休みなくたくさんの会社に応募し続けていると、心がすり減り、精神的な疲労を抱えてしまいます。
その状態では、2で紹介した「認知のゆがみ」も強固になりますし、企業研究も雑になります。
元気を出せず、表情も暗くなり、充実した就活ができなくなるでしょう。

 そうした状態なら、いっそのこと一度就活から離れてゆっくり休み、頭の中をからっぽにしてみてはどうでしょう? 
気分転換に、どこかに出かけてみてもいいと思います。
そうして少し元気が出てきたら、1で紹介したキャリアカウンセラーや心理カウンセラーと一緒に、自分らしい働き方、就職先について、もう一度考えていくといいでしょう。

■ロングスパンで自分のキャリアを築いていく

 就活は長距離走であり、キャリア形成もまた長距離走なのです。
たとえ、理想からかけ離れた就職先しか見つからなかったとしても、そこからスタートできる「自分らしいキャリア」があります。
目指すべきは、ロングスパンで職業人としての自分を育てていくという発想。
会社は自分自身ではなく、キャリアを磨き、生かすための「器」にすぎません

このことに気づけば、就職する会社にこだわりすぎる必要もなくなります。
自分を育てるのは、会社ではなく自分自身です。
長距離走で形成していくキャリアを念頭に置きながら、就活の目標をもう一度考え直してみましょう。きっと、就活への思いも変わってくると思います。
【ストレス:大美賀 直子】
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2012年09月09日

余録:「あのころの人、どこへ行ったのかなあ」…

余録:「あのころの人、どこへ行ったのかなあ」…
毎日新聞 2012年09月09日 00時34分

 「あのころの人、どこへ行ったのかなあと静岡県熱海市で土産物店を営む幼なじみが言う。
昭和30〜40年代は旅館も土産物店も繁盛し、住み込みで働く単身女性がたくさんいた。
狭いアパートの部屋で暮らす母子家庭も珍しくなかった

▲当時の高校進学率はせいぜい5割。
学歴や資格がないのは当たり前だった。
子や孫に囲まれて幸せな老後を送っている人もいるだろうが、その日を生きるのに精いっぱいで結婚に縁の薄かった人も多いはずだ。
給料も少なく、年金制度に入っていたのかどうかもわからない

▲平らな土地が少ない熱海は急傾斜の坂の上に市営住宅がいくつもある。
老朽化した部屋で独居のお年寄りたちが暮らしている。
かつて旅館や土産物店で働いていた人もいるだろう。
商店のある海岸通りまで下りてくることができず、週に数回やってくる移動販売車が命綱だ

▲「世代間格差」とは、高齢者ほど払った分より多い年金を受給できるが、若い世代は払う保険料が多いという意味でよく使われる。
年金には改革すべき点が多々あるが、そう言われたら年金に加入しない若者がますます増えそうだ

▲しかし、年金の多寡で公平度を測れるほど人生は単純なものではない。
ほとんどの人が高校に進学し、インターネットで好きな情報を得られる時代になった。世界のおいしいワインやチーズも食べられる。
外国にも気軽に行ける

▲格差をあおり世代間の断裂を広げてどうする。
どの時代に生まれてくるのかは誰にも選べないが、どのように生きるのか、望ましい社会を実現するためにどのような政治にするのかを選ぶことはできるはずだ
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2012年09月10日

週のはじめに考える 言わねばならないこと

週のはじめに考える 言わねばならないこと
2012年9月9日   東京新聞社説

桐生悠々という新聞記者がいました。
権力や軍部を痛烈に批判した気骨の人です。
大勢に流されず、本質を見極める姿勢は今こそ必要とされています。


 一八七三(明治六)年、金沢に生まれた桐生悠々(本名・政次)は東京帝国大学を卒業した後、新聞社を渡り歩きました。
本紙を発行する中日新聞社の前身の一つである新愛知新聞や、長野県の信濃毎
日新聞などでは主筆を務め、晩年を名古屋で過ごします。
その報道、論説の特長は「言わねばならないこと」を書く姿勢を貫いたことにありました。

 ◆気骨の人、桐生悠々

 悠々が健筆を振るった明治後期から昭和初期は、発展途上にあった政党政治が、軍部の台頭で衰退していく時代です。

 騒然とした中、悠々の論説は、海外にまで視野を広げた豊富な知識に基づいて藩閥政治家、官僚、軍部の横暴を痛撃します。

 例えば一九一八(大正七)年、富山県魚津から全国に広がった米騒動。米価の暴騰は当時の寺内内閣の無策が原因だったにもかかわらず、政府はその責任を新聞に転嫁し、騒動に関する報道を禁止します。
憤った悠々は、八月十六日付新愛知社説「新聞紙の食糧攻め 起(た)てよ全国の新聞紙!」の筆を執ります。


 「現内閣の如(ごと)く無知無能なる内閣はなかった。彼らは米価の暴騰が如何(いか)に国民生活を脅かしつつあるかを知らず、これに対して根本的な救済法を講ぜず、…食糧騒擾(そうじょう)の責を一にこれが報道の責に任じつつある新聞紙に嫁し…」

 悠々は、寺内内閣を厳しく断罪し、内閣打倒、言論擁護運動の先頭に立ちました。寺内内閣への批判は全国に広まり、ついに総辞職に追い込まれます。

 時は流れて信毎時代、三三(昭和八)年八月十一日付の評論「関東防空大演習を嗤(わら)う」です。

◆無意味な想定嗤う

 掲載の前々日から行われていた陸軍の防空演習は、敵機を東京上空で迎え撃つことを想定していました。
悠々は、すべてを撃ち落とすことはできず、撃ち漏らした敵機が爆弾を投下し、木造家屋が多い東京を「一挙に焦土たらしめるだろう」と指摘します。


 悠々の見立ての正しさは、その後、東京をはじめとする主要都市が焦土と化した太平洋戦争の惨禍を見れば明らかですが、この評論は軍部の怒りや在郷軍人会の新聞不買運動を招き、悠々は信毎を追われます。

 守山町(現名古屋市守山区)に戻った悠々は、「他山の石」という個人誌を発行して糊口(ここう)をしのぎます。
軍部、権力への旺盛な批判はやみません。


 悠々は他山の石に「言いたいこと」と「言わねばならないこと」と区別すべきだとして、
「言いたいことを言うのは、権利の行使」だが、
「言わねばならないことを言うのは義務の履行」であり、「義務の履行は多くの場合、犠牲を伴う」と書き残しています。


 たびたび発行禁止、削除処分を受けながらも軍部、権力批判を続けた悠々から学ぶべきは、強者の言い分をうのみにせず、自らの知識と判断力でその非を指摘する使命感の強さです。真の記者魂と言い換えていいのかもしれません。

 平成の世の日本にも、言わねばならないことは満ちています。

 まずは消費税増税。
民主党政権にとってはそもそも公約違反であり、それでも強行するのは民主主義を危うくします。


 社会保障と税の「一体」改革と言いながら、社会保障の抜本改革は見送られ、増税だけが決まりました。

政府や国会の無駄もほとんど削られないままです。
速やかに衆院を解散して国民に増税の是非を問うべきなのに、その前に必要な衆院「一票の格差」是正は与野党対立で手付かずです。
国会の不作為と言わずして何と言う。


 原子力発電もそうです。
いったん事故が起
これば取り返しがつかないのに、この暑い夏を「原発ゼロ」で乗り切れたのに、なぜ原発維持の選択肢が生き残るのか。


 事故が頻発する垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを「世界一危険」として返還が決まった沖縄の米海兵隊普天間飛行場になぜ配備するのか。
沖縄県民に過重な負担を強いることで成り立つ日米安全保障条約は不平等ではないか。


 私たちの新聞にとって、これらは「言いたいこと」ではなく「言わねばならないこと」です

◆「志」を受け継いで

 悠々は七十一年前のあす九月十日、太平洋戦争の開戦を見ることなく六十八歳で亡くなりました。

 歴史に「たら」「れば」は無意味ですが、悠々だったら今の日本を見て、何と論評するでしょう。

 碩学(せきがく)の先輩には及ぶべくもありませんが、言わねばならないことを言う志と気概は、私たちが受け継ぎたいと考えているのです。
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2012年09月11日

失われた20年が壊した個人消費の基盤

【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】
失われた20年が壊した個人消費の基盤
2012年9月7日 日刊ゲンダイ掲載

必要なのは中堅、中小企業を支える政策

個人消費が失速しているようだ。
8月中に打ち切られると予想されたエコカー減税は、補助金が残ったために9月も継続している。
ギリギリになっても駆け込み需要は生まれず、自動車販売の伸びは鈍化しているらしい。

 猛暑にもかかわらず、関連商戦もサッパリだそうだ。夏物衣料や雑貨も伸び悩んでいると報じられた。

 今年4―6月期GDPを見ても、個人消費は前期の1.2%増から0.1%増まで大幅にダウンしている。その後も下降傾向が続いているということだろう。

 考えてみれば当然である。旺盛な購買意欲を持ち、実際の活動でGDPを押し上げるはずの30〜40代が、積極的に消費を楽しめないのだ。

 かつて、この層はいちばん元気だった。
働き盛りといわれる年齢を迎え、職場では部下を抱えるリーダーとなり、成果を出す。

仕事に見合うだけの稼ぎをもらい、家庭に欲しいと思うモノを次々と買った。
それが消費を盛り上げるエネルギーとなったのだ。

 今の30〜40代は違う。バブル崩壊後に社会人となり、「失われた20年」を過ごすうちに働き盛りを迎えている。
仕事に恵まれず、パートやアルバイトで食いつなぐ。そんな人たちも多い。

経済状況が悪く、雇用は不安定で、収入もチョボチョボ。
消費をしたくてもできないような状況に 追い込まれているのである


 ゆとりがあるのは団塊の世代ぐらいだろう。
住宅ローンの返済も終わり、現役を退き、貯蓄や年金で暮らしている。

 ただ、GDPに貢献できるほどの消費活動は望めない。
あらかたのモノは手元にそろっているし、スーツやワイシャツを新調する必要もなくなった。
小生などはクルマも手放している。
消費に対する意欲が湧かないのだ。

 日本経済の失われた状態があと20年も続けば、現役世代は丸ごと「消費に消極的な層」となる。その上、リタイア組もモノを買わないとなれば、個人消費が経済を支えるという図式は崩壊だ。
GDPを伸ばしていく基盤やパワーの源泉も失われてしまう。

 使用期限を決めた金券でも配れば、一時的に消費は増えるかも知れない。
しかし、何の解決にもつながらない。

 かといって、グローバル化を進める大企業を優遇しても、どれだけ国内で雇用を生むのか不透明だ。

 ユニークな技術を持った中堅、中小企業は国内にいっぱいある。
 地方にも目を向け、そうした企業の事業活動を支えて雇用を増やす。そんな政策が求められているのではないか 
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沖縄県民大会―首相は声を受けとめよ

沖縄県民大会―首相は声を受けとめよ
2012.9.11    朝日新聞社説

日米両政府に対する沖縄の不信と怒りが、大きなうねりとなって広がった。


 米軍の新型輸送機オスプレイ配備に反対する県民大会が、沖縄県宜野湾市であった。
主催者発表で約10万1千人が集まり、市内にある普天間飛行場への受け入れ拒否の声をあげた。


 1996年に日米で合意した普天間飛行場の返還は、基地があることによる負担と危険を減らすためだった。

 
 住宅や学校に囲まれた飛行場の危険さは、変わっていない。
 そこに安全性で論争が続くオスプレイを持ち込むことを、地元の人たちは受け入れられない。


 「沖縄の青い空は私たち県民のもの」という大会での県民らの声は、その思いを伝える。
県民らは、米軍基地をめぐって構造的な差別があると感じている。

 たとえば、米国はすべての軍飛行場のまわりに、発着の安全確保のため、建築物を一切建ててはならない「クリアゾーン」をおくと義務づけている。

 ところが、普天間飛行場では危険なクリアゾーンが外にはみ出し、そこに普天間第二小学校など18施設があり、約800戸に3600人がくらす。


 本国では運用できない基地を沖縄では使い、新たにオスプレイ配備も進める米国の姿勢は、命を軽視する二重基準や差別であると、県民には映る。


 沖縄で、米軍機の墜落事故は数々のいまわしい記憶につながる。

59年には沖縄本島中部、石川市(現うるま市)の宮森小学校に戦闘機が墜落した。パイロットは直前に脱出して助かったが、児童ら18人が死に、210人が負傷した。


 基地の負担は、県民の受け入れられる我慢の限界を超えている。
また、現実の問題として、米軍は住民に嫌われて、基地を円滑に機能させられるのか。
県民大会に集まった人たちは、普天間飛行場のフェンスに黒いリボンをくくりつけた。

計画にこだわって配備し、その後に万一のことがあれば、日米関係を大きく傷つける。


 本土は、沖縄がどんなに苦しい状況にあるかを知らなくてはならない。
野田首相はこの声を受けとめるべきだ。
そして沖縄の人たちに対して「配備は米政府の方針」という言い方ではなく、自分の言葉で話すべきだ。
米国との交渉も必要だ。


 一日も早く、普天間飛行場を返還させる日米合意の原点に戻ろう。
そして、名護市辺野古への移設が無理なことも、県民大会の声を聞けば明らかだ。

 現実を認めることから始めなければ、解決策はない。
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2012年09月12日

香山リカのココロの万華鏡:気をつかう子どもたち

香山リカのココロの万華鏡:気をつかう子どもたち
毎日新聞 2012年09月11日 東京地方版

 「いじめ」が原因と思われる子どもの自殺が、何件も起きている。
教育委員会や学校は「いじめの事実があったかどうかは調査中」と判で押したように言うが、家族も含めて「本当に気づいていなかった」というケースも少なくないはずだ。
いじめが原因でうつ病になって受診する子どもや若者もときどきいるが、ほとんどの家族は「これまでまったく知らなかった」と話す。

 では、まわりは無関心なのか、というとそれも違う。
中には「いじめられてるんじゃない?」と繰り返し尋ねたのに、本人が「ううん、そんなことはない」と否定する場合もある。

どうしてそこで正直に、「本当はいじめられてるんだ」と言えないのだろう。
それは、子どもや若者はおとな以上にまわりに気をつかい、「心配かけたくない」「自分のせいで迷惑かけたら生きていけない」と思っているからだ。

「私が悪いからこんな目にあうんだ」と思っている子どももいる。

 どうやら、子どもはおとなが思っているより、ずっとクヨクヨしやすいようだ。

 もちろんそれは考えすぎで、おとなは「迷惑だなんて、思うわけないじゃないか!」「相談してくれたほうがうれしいのに」と考えているのに、それがうまく伝わらない。

そしてすぐに、「私なんていないほうがいいんだ」とさえ思ってしまう。

 そんなことはない。
「いないほうがいい」なんていう人は、ひとりもいない。
そして、悩みを相談したり心配かけたりするのは、迷惑でもなんでもない。
それだけで親や先生が「この子はダメな子なんだ」と思ったり見放したりすることもない。
逆にみんな
、「私を頼ってほしいな」「なんとかしてこの子の助けになりたいな」と待っているはずだ。
もちろん、中には自分のことで忙しすぎて、相談したのにあまり真剣にきいてくれないおとなもいるかもしれないが、そういうときは別の人に話せばいい。

 ひとりがダメだったからといって、「結局、誰も助けてくれないんだ」と思い込むのはあまりに早すぎる。


 診察室や大学の教室では、子どもや若者たちにそう伝えようとしているが、彼らは半信半疑な目でこちらを見る。
「そんなこと言っても、相談したら“うっとうしいな”と思うんでしょう?」とズバリ言われたこともある。

「話すだけで相手にとって迷惑」と思い込み、「自分のせいなんだから自分でなんとかしなきゃ」と殻に閉じこもる子どもに、どうやって「あのね、私……」と話してもらえるのだろう。

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2012年09月13日

「日本維新の会」 国政改革への道筋が見えない

「日本維新の会」 国政改革への道筋が見えない
(9月13日付・読売社説)

侮れない政治勢力になりつつあるが、政策も運営体制も急ごしらえの感は否めない。


 地域政党・大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長が、大阪市で党の政治資金パーティーを開き、新党「日本維新の会」結成を宣言した。


 橋下氏は、「何かをやろうとするとぶつかる壁が国の制度と法律だ。
本当の意味で大阪の改革をやろうと思えば、法改正しかない」と国政進出の意義を語った。


 日本維新は、次期衆院選で「過半数」獲得を目指すという。

だが、「大阪都」構想を実現するためだけなら、何も国政に進出する必要はない。
下氏は、“大風呂敷”とも言える意欲ばかりが先走っているように見える。
国政で何をどう実現するのか、説得力のある見解を示す必要がある。


維新側は、これまで次期衆院選の公約としてきた「維新八策」を「綱領」に変更した。
党の価値観を示すものだからだという。

維新八策には「自立する国家」「決定でき、責任を負う民主主義」といった言葉が並んでいるが、こうした抽象的な表現からは、日本維新がどんな国家を目指すのかが伝わってこない。
理念はもっとわかりやすく説明すべきだ。
 

維新八策には、憲法改正を伴う首相公選制導入や、衆院の議員定数半減などスローガンのような目標と、社会保障、教育、雇用などの政策が混在している。
中長期と当面の政策課題を、きちんと仕分けしなければなるまい


 橋下氏は「役人では解決できない問題、国論を二分する問題は、選挙で解決するしかない」と強調した。それでは、次期衆院選で具体的に何を公約するのか、明示してもらいたい。

 日本維新は、極めて特異な体制をとる。
党本部を大阪に置く。松野頼久元官房副長官ら現職国会議員7人が新党に参加するため、政党要件は満たされる。
国会議員団と大阪維新の会など地方議員団は、並列の関係にする方針だ。

 

 橋下氏は党代表と大阪市長を兼務し、衆院選には立候補しないという。
府知事から市長に転身して1年足らずで、最大の政治課題である大阪都構想への取り組みも、これから区割りや財源調整など難しい局面に入るからだろう。


 日本維新は衆院選後、政党間の連携のカギを握る勢力に躍進する可能性もとりざたされている。

 橋下氏は、「自分の時間を削って国政に充てる」と言うが、政治経験のない新人議員らを大阪からコントロールできるだろうか。
2012年9月13日01時36分 読売新聞)
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【おまきが行く】橋下市長“コトバの魔力”に潜む危うさ

【おまきが行く】橋下市長“コトバの魔力”に潜む危うさ
2012.9.13     zakzak(夕刊フジ)

 芸能界より政界が慌ただしくなってきた。

 世の中を動かす辣腕の男たちも女性問題となると、かくも脆(もろ)いのか。
松下忠洋郵政改革・金融相の自殺。
自宅からは野田佳彦首相、藤村修官房長官、そして妻宛ての遺書が見つかったという。
そして、今週発売の週刊新潮には、女性問題のスキャンダルが…。

 同じように週刊誌で生い立ちや女性問題を暴露されても動じなかったのが「日本維新の会」を12日、結党する橋下徹大阪市長だ。
過去の浮気話ではさすがに平身低頭で、妻への詫びを何度も口にしたが、不思議と評判が落ちない。

 毎週、私が仕事で大阪に行くと、タクシーの運転手さんが口々に言う。
「ワシら難しいことわからへんけど、あの人は話がわかりやすい」

 「思い立ったらすぐ行動する。御堂筋もきれいになった」

 タレント弁護士として活躍していた頃には、よく早朝の飛行機で一緒になった。
「武藤さんも早いですね」と声をかけられた。
手にいっぱいの新聞の束をのぞくと、「これは僕の命綱ですから」と笑いながら、あっと言うまに駆け抜ける。

 番組ではメモを取るでもなく、相手のことを即座に理解して切り返す。如才ないのだ。

 同時に危うさを感じることもある。

 コトバの魔力というのか、熱くなってくると人の話を最後まで聞かないで、かぶせてくる。
あるいは、人の話をうまく引き取って自分の話にする。
大阪から国会議事堂に殴り込みをかけようという意気込みをひしひしと感じる。

 話術という点で言わせていただけば、今の自民も民主も、あと一押しが足りない。流ちょうなら良いというわけではない。
心に響かないのだ。

 かつて、小渕恵三、梶山静六、小泉純一郎の3氏で争われた自民党総裁選(98年7月)で、それぞれに独占直撃したことがある。
番組では栄養ドリンクを用意した。

 小泉さんは、「ありがとう」とスッと飲んだ。
小渕さんは訥弁ながら、私の風貌を見て、「銀座のクラブみたいだね」と微笑んで飲んだ。
梶山さんは、「こういうの嫌いなんだ。家内の出すものしか飲まない」と話し、取材時間に5分遅れたことにオカンムリだった。

 小渕さんの言葉には優しさが垣間見えた。

 ■武藤まき子 
中国放送(広島)アナウンサーを経て、フジテレビ「おはよう!ナイスディ」のリポーターに。
現在、フジの『情報プレゼンター とくダネ!』、関西テレビ『ハピくるっ!』に出演中。芸能、歌舞伎、皇室を主に担当する。
著書にリポーター人生を綴ったエッセイ『つたえびと』(扶桑社刊)

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2012年09月14日

憂楽帳:もう一度考えよう

憂楽帳:もう一度考えよう
毎日新聞 2012年09月12日 13時57分


昨年の3月11日は、山形県内の実家にたまたま戻ってきていたという。
テレビで甚大な被害を目にした宮城県の名取市閖上(ゆりあげ)地区や南三陸町は、仕事で何度も足を運んだ場所だった。
一般道路を何時間もかけて、とにかく戻った仙台市宮城野区内の自宅や事務所は、激しい揺れの影響で足の踏み場もなかった。

「人間1人の、自分の無力さを、つくづく思い知らされた」

 先日知り合った、山形県南部に住む男性(50)から聞いた言葉だ。

「町おこし」を、民間の立場で支える仕事などをしていた彼は今、山形県内で仕事をしながら時間を作っては、復興支援やその相談のため、以前の仕事先を訪問している。
「こっちは仕事度外視で続けている。
人として当たり前のことをしているだけだから」と笑った。


 本紙9日付朝刊で掲載した被災42市町村の首長アンケートでは「震災・被災地への関心の薄れ」を懸念する声が最も多かった。
「もう一度、一人一人が『自分には今、何ができるのか』を考え直すべきではないか
」。
笑顔は消え、目に涙が光った。【熊田明裕】

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2012年09月15日

4号機緊迫!! 野田政権のデタラメ対応には世界中が怒っている!

4号機緊迫!! 野田政権のデタラメ対応には世界中が怒っている!
2012年9月14日 日刊ゲンダイ掲載

村田光平元駐スイス大使 インタビュー
<なぜ、今すぐ核燃料棒を取り出さないのか>


 野田首相に書簡を送り、福島原発に対し、きちんとした対策を取るよう求めた村田光平元駐スイス大使(74)。
今年3月、参院予算委員会でも「4号機問題は世界の安全保障問題だ。最大限の対応をする必要性がある」と訴えたが、野田は馬の耳に念仏だ。
改めて、村田氏に政府の対応のデタラメぶりを聞いてみた。

「私は海外の学者らとの交流を重ね、世界が福島4号機問題に危機感を募らせていることを痛感しています。
でも、肝心の野田首相をはじめ政府は重い腰を上げようとしない。

今、福島第1原発に残されている燃料集合体の総数1万4225本がメルトダウンすれば、果てしない放射能が放出されます
米国の使用済み燃料プールの専門家であるロバート・アルバレス氏によれば、チェルノブイリの85倍のセシウム137が福島第1原発に存在する。
4号機だけでもチェルノブイリの10倍です。

ここが崩壊すれば、世界の破滅につながっていく。それなのに、政府は今すぐ始めなければいけない核燃料棒の取り出しを急ごうとしていない。考えられないことです」

 村田氏によると、海外メディアはこうした危機を積極的に伝えているという。
フランスの有力誌「ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール」は先月、4号機について「最悪の事故はこれから起きる」と題する記事を掲載した。

「北澤宏一・元JST理事長などの専門家を取材していて、北半球全体が長期にわたって深刻な汚染にさらされ、日本は滅亡すると指摘していました。
米国の原子力技術者アーニー・ガンダーセン氏も先月、国会内で講演し、同じような懸念を訴えましたが、ほとんど報じられなかった。

世界が注目している危機なのに、日本政府はその対応を東電に委ねて、国として最大限の努力をしていない。
放射能汚染の加害国という罪悪感がなく、ここに海外からは非常に厳しい目が向けられているのです」

 確かに政府がチンタラやっている間に、再び大地震が来る可能性もある。
政府は全力を挙げて、核燃料棒の取り出しに取り組むべきなのに、マトモに情報を出さない“加害者”東電任せ。

こりゃ、世界も怒るわけだし、国民もコブシを振り上げなければウソである。
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中国で“日本人狩り”始まる!18日に北京で未曾有の大暴動も

中国で“日本人狩り”始まる!18日に北京で未曾有の大暴動も
2012.09.14   zakzak

中国の暴走が止まらない。
14日午前には中国の監視船が沖縄県・尖閣諸島付近の領海を侵犯、中国国内では日本人を標的にした蛮行が相次ぐ。
さらに満州事変の発端となった9月18日に向けて中国全土で大規模な反日デモが同時多発的に起きる恐れがあり、特に危ないのが首都・北京。専門家は、不満を抱えた学生の一斉蜂起で「無秩序な大暴動に発展しかねない」と懸念を示す。

 「2005年の反日デモより、今の方が社会の雰囲気が悪く、とても心配だ」と上海の日系メーカー関係者は明かす。

上海では日本政府が尖閣諸島を国有化した11日以降、日本人がラーメンを顔にかけられ目を負傷したほか、中国人からペットボトルを投げつけられ罵声を浴びた事例や、突然、声を掛けられ足を数回蹴られ打撲傷を負ったり、眼鏡を割られて奪われたりする騒動も起きている。

 中国当局は反日行動を野放しにし、お墨付きまで与えている。
中国外務省の洪磊副報道局長は13日の記者会見で、「中国全土が日本の誤った行動に憤りをたぎらせ、政府による正義の要求や対抗措置を支持している」と発言。
商務省の姜増偉次官も日本製品ボイコットについて「中国の消費者の権利」と容認した。

 中国在住の日本人ジャーナリスト、林真宣氏は緊迫する現地の様子をこう話す。

 「週初めから、現地メディアが尖閣に関する話題を連日トップ扱いで報じるようになった。
それに煽られて民衆の反日感情も高まりつつある。
ネット上では、反日デモへの参加や、尖閣購入のための募金を呼びかける声も噴出し、不穏なムードが広がっている」

 反日運動がピークを迎えると警戒されるのが18日。
1931年9月18日に満州事変の発端となった柳条湖事件が起きたことから、中国では「国辱の日」といわれる。

 中国事情に詳しいジャーナリストの富坂聰氏によると、「『9・18』は中国人のナショナリズムが最高潮に達する日で、過去に何度も反日活動が起こってきた」。
現地では中国版ツイッター「微博」などで、複数の市民が「9・18」のデモへの参加を呼びかけている。

 当初は書き込みを削除するなど沈静化に動いていた中国政府だが、ネット上での呼びかけを黙認する方針に転換、「反日の動きが中国全土に加速度的に拡大している」(前出の林氏)。

 富坂氏は、中国政府の動きを「経済格差や深刻化する就職難などにより民衆は不満を抱えている。自分たちにその鬱憤が向くのを恐れており、反日運動を扇動することで民衆の目をそらそうとしている」と分析する。

 日本人攻撃が「ガス抜き」というのもふざけた話だが、ボヤで済まずに大火事になりそうな危険もはらむ。

富坂氏は「盛り上がり方が尋常ではない。特に心配なのは、夏休みを終えた学生たちが学校に帰ってきていること。
政府への不満をため込んでいるこの階層の中国人が1カ所に集まり、各地で一斉に蜂起すれば無秩序な大暴動にまで発展しかねない。特に政府機関が集中する北京で大きな混乱が起これば、収拾不可能な事態になる」と危ぶむ。

 北京の日本大使館は、邦人に対し、1人での夜間外出やタクシー乗車などを控えるよう注意喚起した。Xデーに向けて、緊迫感は高まっている。 
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2012年09月16日

反日デモ 突如暴徒化 北京 日本大使館前に1万人

反日デモ 突如暴徒化 北京 日本大使館前に1万人
2012年9月16日 東京新聞朝刊

 【北京=佐藤大】
尖閣諸島の国有化に抗議する反日デモは十五日、中国各地で激化した。
北京の日本大使館前には、尖閣諸島国有化に抗議して約一万人が押し寄せた。
秩序だって始まったデモは突然、暴走を始め、暴力的に変質した。


 最初のデモは午前八時半ごろに始まった。
「日本製品をボイコットし、レアアースの供給を停止しろ」「祖国の尊厳のために日本と開戦しろ」。
約百人がプラカードを掲げ、「日本人は釣魚島から出ていけ!」とシュプレヒコールを上げた。


 公安当局は早朝から大使館周辺に警戒態勢を敷き、デモを統制しようとした。
デモ隊も当初は当局の指示に従い、グループ順に比較的整然と抗議の声を上げていた。


 雰囲気が一変したのは午前九時半ごろ。
十番目ぐらいのデモ隊の一部が、大使館にペットボトルや野菜、石などを投げ始めた。
十〜二十代の若い男が中心。
最前列の男たちは大使館に突入しようと、大声を上げながら警官隊と激しく衝突した。
いったんデモを終えたグループも加わり、みるみる人があふれる。
片道三車線の道路全体が約四百メートルにわたってデモ隊と見物にきた人々に占拠された。大使館正面の日本国旗は、投げられた物で汚されたため降ろされた


 警官隊がデモ隊に押され、大使館の敷地に迫ると、数百人の武装警察が投入された。
鉄製のバリケードが敷かれたが、一部はそれも壊して乗り越えようとする。
武装警官が引きずり出されて暴行を受ける場面もあり、ぐったりした武装警官の一人が仲間に助け出された。
取材エリアにいた報道陣にも物が投げ込まれ、隣にいた欧米の女性記者の顔にコーン標識が当たった。


 午後六時ごろ、テロ対策などにあたる特殊警察が投入され、デモ隊は追い出された。
大使館周辺は赤い中国国旗が埋め尽くし、中国国歌が何度も響いた。
日ごろの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように興奮した若者たちの横顔には、「愛国」だけではない背景があるように思えた。
「愛国」を免罪符に一気に暴徒化する恐ろしさを感じた。


 インターネットでは、各地で暴徒化したデモ参加者が略奪物を自慢する書き込みがある一方、「犯罪行為だ」「中国の恥だ」との批判も上がっている


 十六日と、満州事変の発端となった一九三一年の柳条湖事件から八十一年にあたる十八日も、数十都市でデモが呼び掛けられており、反日活動はさらに激しくなりそうだ。

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2012年09月17日

【口先と裏切り 橋下徹新党の正体 橋下ベイビーズ選考基準は「カネあるか」

【口先と裏切り 橋下徹新党の正体】
橋下ベイビーズ選考基準は「カネあるか」
2012年9月13日 日刊ゲンダイ掲載

「日本維新の会」旗揚げ

<風任せで当選すれば儲けもん>

 12日橋下新党「日本維新の会」が旗揚げした。
国会議員7人が参加し、これで国政進出を果たしたことになるが、急激な膨張路線と、次々と広げる大風呂敷には危うさが漂う。

「調子に乗っとんちゃうか」
 維新の地方議員は、最近、後援者にこう苦言を吐かれたという。アホなマスコミが世論調査で「比例投票先1位」とはやし立てるから、維新はますます天狗になる。
その最たるものが、次期衆院選での「過半数獲得」宣言だ。

 衆院の過半数は241議席。維新はそれを取りにいくため、全300選挙区と比例を合わせて350〜400人の候補者を擁立する方針だ。
週内に、維新政治塾の塾生と議員、首長、公務員経験者を対象にした第1次公募を開始する。
 橋下人気頼みの浮動票狙いだから、選挙資金は永田町で常識とされる「1人1億円」までのカネはかからないだろう。

しかし、小選挙区だけでも供託金は300万円×300で9億円。
街頭演説のやり方など選挙のノウハウを教えるスタッフも必要――普通ならこう考えるが、維新の場合は、カネもノウハウも必要なし。
風任せのデタトコ勝負なのである。

「現職以外でマトモな候補を立てるのは、関西を中心にした40〜50程度の勝てる選挙区だけ。
残りは落下傘候補を適当にはめていく。
いま、維新塾の塾生は『落下傘でもいいか。カネはあるか』と聞かれています。
『維新の看板だけは与えるから、自前でカネを用意してもらい、当選してくれれば儲けもん』という発想です。

これなら党のフトコロが痛まない。
『過半数獲得』について、橋下さんは『選挙後の他党との連携を含んだ過半数』とも言っています。
実際、100議席を取るのだって簡単ではありません」(在阪ジャーナリスト)

 維新は昨年の大阪市議選でも公募を行ったが、「優秀な元役人が『カネはあるか』と聞かれ『ない』と答えたら落とされた」(前出のジャーナリスト)という。

“カネこそすべて”で候補者を選考した結果、維新の1期生市議は「幼稚な学級会レベル」(市政記者)だ。
同じことが国政選挙でも起きる。
チルドレン以下の“橋下ベイビーズ”が大量当選しかねないのである。

 
確かに民主党も自民党もヒドすぎる。かといって、ムードに流され「橋下新党」に投票すると、有権者は間違いなく後悔するハメになる。
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「あそんでぼくらは人間になる〜子どもにとって遊びとは」

放送批評懇談会が選ぶベスト番組【ギャラクシー賞月間賞】
遊んで学ぶ、子どもの1年〜テレビ新広島
「あそんでぼくらは人間になる〜子どもにとって遊びとは」
(GALAC 2012年10月号掲載) 2012年9月16日(日)配信

第21回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品
「あそんでぼくらは人間になる〜子どもにとって遊びとは」
7月4日放送 26:15〜27:10
テレビ新広島

4歳〜6歳頃の子どもの遊びは、見ていても実に楽しい。
何故か小学校に上がってしまうとつまらない。
「はじめてのおつかい」(日本テレビ)などの傑作番組はこの年齢の子どもたちだ。

5、6歳などとアバウトに言おうものなら、5歳と6歳とでは大違いですと「6さいのばらーど(みんなのうた)」の女の子から厳しい抗議を受けるかもしれない。


その幼稚園の年少組を1年間、丁寧に見つめたのがこの番組だ。
屋根登り、泥んこ遊び、独楽回し、長なわとび、枯れ葉遊び、挑戦する遊びには事欠かない。
裏の2000m2の急斜面の怖い森は、やがて遊びの楽園に変貌する。
遊びの名人は英雄だ。
負けてたまるか、悔し涙もあふれ、嫉妬も生まれる。
応援団も生まれ、気遣い名人、面倒見の良い子も現れる。

年少組の男の子は、派手な殴り合いの喧嘩をする。
精一杯悪態もつくが単純で仲直りも早い。

年長組の女の子は、そうはいかない。
口が立つ。感情表現が複雑だ。
しかし、一方の「ごめんね」という言葉で、その場は収まる。
先生はなるべく介入しない方針だ。


秋の運動会には、体力の他に知恵とクラスの団結力が試される。
遊び以外のそんなイベントには興味を示さない子どもたちに、先生はずるく、グループに分け競争意識を仕掛ける。
その手にまんまと乗った子どもたちは、次々と知恵を出し、指先の器用な子を中心に全員で段ボールの高層タワー作りに挑む。
これもとびきり楽しいゲームだ。運動会は大盛況だ。


楓が真っ赤に色づき、やがて雪も降り、季節がめぐり、遊びも続く。
卒園式では、賢そうな面構えになった年長組が、年少、年中組を前に、とっておきの遊びの極意を披露して幼稚園を去っていく。
そして、翌月の幼稚園の入り口には、ママ!ママ!と泣き叫ぶ次の年少組が現れる。
……この子らとて、思春期のとば口に立つ頃には、陰惨ないじめに遭遇したりするのだろうか。                
                               (河野尚行)

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2012年09月18日

敬老の日に考える 人生という記憶遺産

敬老の日に考える 人生という記憶遺産
2012年9月17日   東京新聞社説

歴史とは、毛糸玉のようなものかもしれません。ほどいて、また編み直す。
またほどく。
長い人生の喜怒哀楽をひもとくと、未来の種が隠れています。


 目の前によどんだ海があり、背後には火力発電所の巨大な煙突がそびえています。

 名古屋市港区潮見町の工場地帯の入り口あたり。かつてここには、日本最大級の高射砲陣地がありました。
 砲台まできれいさっぱり撤去され、地面は平らにならされて、小さな森の傍らに、ドラム缶が積み上げられたりしています。往時のよすがは、ありません。

◆自分にとっての日常

 名古屋市東区の元会社役員森田三郎さん(91)が、彦根高商(現滋賀大)を繰り上げ卒業し、「きそ隊」と呼ばれる高射砲部隊に入隊したのは一九四二年の二月。
「声が大きかったからでしょうか」と森田さん。
下士官として観測班に配属されました。

 米爆撃機B29の来襲をいち早く目視して測高機で測り、指揮官の中隊長に方角や速度を告げる役割です。中隊長は森田さんからの情報に従って、砲手に撃ち方を命じます。

 高射砲は「当たらない」のが通説です。
B29が高度一万メートルというジャンボ機並みの高さを飛んでいたからです。


 ところが、潮見陣地には、口径一二センチ、砲身長六・七メートル、射程一万四千メートルという巨大な最新鋭の高射砲が、六門設置されていました。
それ以外には皇居防衛のため、東京・杉並に配備された六門があるだけでした。
航空機産業を中心とする中部のものづくりが、当時からいかに重要視されていたかがしのばれます。


 森田さんは役目柄、巨砲が放った砲弾がB29に命中した瞬間を何度も目撃しています。翼に開いた穴まで覚えています。
それほど空襲の最前線に生身をさらし、守りについていたわけです。


 「怖いとか、生き延びたいとか。そんな余裕はまったくありませんでした。ただそれが、自分にとって当時の日常、当時の生活だったのです」と、森田さんは淡々と語ってくれました。

 終戦の年の春、当時の名古屋高射第二師団長が将官旗を立てた黒塗りの車を乗り付け、陣地の中央に「撃墜八機 撃破二十六機」と墨書した木柱を立てていきました。これももちろん、今では跡形もありません。

◆口元に浮かべた笑み

 戦後森田さんは、戦争で中断させられた好きなテニスを思う存分楽しみました。  ことし一月に誕生日を迎えるまでの二十四年間は、名古屋市内の中心部にある市営のテニスコートへ月に七、八回、朝一番の地下鉄で通い詰めました。

 
 「生きていてよかったですね」と水を向けても、こたえは返って来ませんでした。

 その代わり、口元に笑みを浮かべて、テニスの話をし続けました。 
その笑顔が何より鮮やかに、生と平和の貴さを表していたような気がします。


 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、一九九七年から「世界記憶遺産」を認定しています。ベートーベンの自筆楽譜やアンネの日記、日本からは昨年、筑豊の炭鉱労働者の日常を記録した絵画や日記が初めて登録されました。


 このようなお墨付きはもらえなくても、すべての人の一生は、大切な記憶遺産なのかもしれません。

震災の記憶を背負った陸前高田の一本松が、ただそこに無言で立っているだけで、見る人に希望を与え続けてきたように、迷い道の出口にたたずんで、ほんのりと明かりをともしてくれているのかもしれません。


 原爆被爆者で医師の丸屋博さん(87)は「広島を訪れたイラクの大学の先生が、復興した広島の街と人を見て、自分たちにもやれそうな気になった、と言ってくれました。
生き残った私たちは、希望を語り続けたい。広島から世界へ、そして福島へ、希望の種を届けたい」と考えます


 三重県四日市市の水処理会社に勤める会社員榊枝正史さん(27)は年初から、四大公害の一つ、四日市ぜんそくの歴史を語るボランティアを引き継ぎました。
若き“語り部”です。


 「私たちは過去に、大事なものをたくさん失いました。その価値を決して忘れず、なぜ失ってしまったのかを、この街の歴史に問い続けたい。過去を語るということは、つまり未来を語ること」という思いとともに。

◆新しい花を咲かせて

 ホウセンカの種がはじけるように、人生という記憶遺産は、世代を超えて遠くへ飛んでいくのでしょうか。
 私たちは、飛び散った種を拾い集めて、紙面に記録し続けましょう。新しい花が咲きますように。
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憂楽帳:歴史の現場

憂楽帳:歴史の現場
毎日新聞 2012年09月18日 12時07分

春先、静岡県下田市の高台に長楽寺を訪ねた。

1855年2月7日、1カ月半前の「安政の大津波」の難を逃れたばかりのこの地で、日露和親条約が結ばれた。
択捉(えとろふ)島とウルップ島の間に国境を置くとの内容で、択捉、国後(くなしり)、歯舞(はぼまい)、色丹(しこたん)の4島が日本領と定まった。
この日が北方領土の日なのはそのためだ。

今回の訪問まで、そうしたディテールを私は知らなかった。


 尖閣諸島(中国名・釣魚島)の国有化以降、中国で抗議の反日デモが広がる。
暴徒による破壊・略奪に一切の言い訳は許されない。

ただ、「戦略的互恵関係」という、いわば大人の理屈を強調してこの問題をとりあえず収束させようとするだけなら、未来への知恵が少し足りないように思う。


 「本当はねえ、こうした場所に教師や国の偉い人が足を運んで、子供たちや国民に教えてほしいんだ」。

長楽寺の境内で、旧ソ連から贈られた人形など友好の品々を展示していた宝物館従業員は言った。
歴史の現場を学び、考える。その積み重ねから生まれる冷静な議論もあるはずだ。       
           【千代崎聖史】

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2012年09月19日

親離れと子離れ、どちらがむずかしいのだろう

天声人語
2012.9.19   朝日新聞

親離れと子離れ、どちらがむずかしいのだろう

今年2月の本紙歌壇に一首があった。
〈どれだけの覚悟で言ったことなのか君は知らない「好きにしなさい」〉今村こず枝。
「なかなか怖い歌。一語に籠(こ)めた母親の覚悟」は選者の永田和宏さんの評だ

▼事情は想像するしかないが、へその緒を再び切るような思いの一時(いっとき)が、母親にはあるのかも知れない。
作家の森崎和江さんが「母性とは、抱く強さと同じ強さで放つもの」と書いていたのを思い出す。
抱くことだけに一途(いちず)では駄目らしい

▼とはいえ、昨今は親がかりの期間が延びるばかりのようだ。
ベネッセ教育研究開発センターが大学生の保護者に聞いたら、4年生の親の約4割が就職活動を助けていた。
ネットや雑誌で情報を集めるなど、父親より母親の方が熱心だという

▼調査の結果、就活だけでなく大学受験も含めて「高学歴の母親が自分で情報を集め、子の進路決定に関わっている姿」が浮かび上がるそうだ。
ありがたい親心か、自立を妨げる干渉かは、その母、その子によるだろう

▼何年か前、アメリカから「ヘリコプター・ペアレント」という言葉が入ってきた。
頭上を旋回するヘリのように子を見守り、すぐ降りてきては指示や助け舟を出す親、という揶揄(やゆ)だ。日本の大学生の親にも多いらしい

▼履修登録についてくる、授業の欠席連絡を親がよこす――など珍しくもないと聞く。となれば「へその緒」つきの社会人も結構いるのだろう。
叱り方ひとつにも注意がいる
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香山リカのココロの万華鏡:大きな話より目前の現実 

香山リカのココロの万華鏡:大きな話より目前の現実 
毎日新聞 2012年09月18日 東京地方版

政治の世界があわただしい。
民主党の代表選、自民党の総裁選、そして次の選挙の「台風の目」といわれる「日本維新の会」では衆院選の候補者の公募を開始。


 連日、いろいろな政治家たちがテレビの報道番組などで、力を込めて自分の思いを語っている。
新党「日本維新の会」の代表に就く橋下徹氏は新党の結成を宣言する際、「これから大いくさが始まる」と言っていたが、多くの政治家や周辺の人たちは戦いに臨む気持ちなのだろう。


しかし、国のリーダーたちがいくら勇ましい気持ちになり、心を奮い立たせても、社会で生活している人たちもそうなれるとは限らない。

診察室にいると、多くの人は政治の世界の競争や決戦とはかかわりのないところで、日々の仕事や家庭、学校などの問題に追われながら暮らしている。
被災地にいる人たちも、傷ついた自分の心と向き合いながら、毎日の生活を送るだけで精いっぱい、という気持ちなのではないだろうか 

こんな時だからこそ、広い視野で日本全体のことを考え、未来を夢見ることが必要なのだ、という意見もあるはずだ。
たしかに、心の視野が狭くなるとどうしても考えが暗い方に傾きがちなので、少し深呼吸をして遠くのこと、先のことも考えた方がよい場合もある


 とはいえ、「この国の未来のために」「必ず日本を再生させる」といった政治家たちのあまりに大きすぎる話は、どこか人ごとのように聞こえ、心に響いてこないこともたしか。
「壮大な話や勇ましい言葉もいいけれど、それよりもまず明日のことを何とかしてよ」とつい言いたくなる。

7年前、小泉純一郎首相の時代の衆院選、いわゆる郵政選挙の時も社会は必ずしもよい状態ではなかったが、だからこそひととき目の前の現実を忘れ、私たちは“小泉劇場”ともいわれた首相のパフォーマンスや政治家たちの対決に心を奪われ、熱狂にも似た気分を味わった。

しかし今、世の中にはあのとき以上に深刻な問題が山積みだ。
それでも私たちはまだ、勇ましいリーダーたちの対決に高揚できるのだろうか。
私は診察室で「今を何とかして」と訴える人たちを見ていると、今の日本や人々には政治に熱狂や興奮するだけの心の余裕もエネルギーもないのではないか、と思っている。

 大きな話より、まず目の前のことを。遠い先より、まず今のことを。
そんなことを言うと、「いくさ」に夢中な男性政治家たちに笑われてしまうだろうか。

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2012年09月20日

サンデー時評:「日本維新の会」、よくわからない

サンデー時評:「日本維新の会」、よくわからない

2012年09月19日
 ◇岩見隆夫(いわみ・たかお=毎日新聞客員編集委員)

作家の渡辺淳一さんが、「橋下クンに総理をやらせてみたらどうか」という一文を『週刊現代』六月二日号に寄せたのを読んで意外に思ったことは、以前当コラムに書いたことがある。


 渡辺さんは、

〈いまの閉塞したニッポンを変えられるのは彼しかいない〉

 と断じ、理由として迫力と色気をあげていた。
私には作家的感性がないから反論しにくいが、冷やかしでなく本気でそう感じているのだろうか。


 三十年ほど前、毎朝、通勤電車のなかで
、渡辺さんの新聞連載小説『ひとひらの雪』を読んだ記憶がある。男の恋愛心理を描く達人だと思った。

 いまは確か七十八歳になられる。私より少し年長だが、医者でもある高齢のインテリ作家の目に、橋下徹大阪市長がなぜそこまで魅力的に映るのか、不思議で仕方ない。


 迫力と色気というが、男性一般と政治リーダーの場合では当然意味合いが違ってくる。甘い顔のやさ男で話術にたけた橋下さんは、一般男性としてそれがある。だから、タレント弁護士で売れ、テレビ画面に再三登場し、〈ナニワの寵児〉のもとになった。

 だが、国家を経営する権力者としての迫力と色気がいまの橋下さんにあるかと言えば、ない。ない、が言い過ぎだというなら、極めて薄いというしかない

戦前の首相で言えば、
犬養毅さんは〈オオカミのごとく〉と言われ、
浜口雄幸さんは〈ライオン〉の異名がついて回った。
だが、犬養さんは天下の才人として、浜口さんは鈍重そのものの重量感で、指導者独特の迫力と色気を備えていた。
面相でなく、身辺からにじみでてくるものである。


 戦後の代表格はやはり田中角栄さんだろう。ほかにもいろいろいる。

  ところが、今年元日付の『産経新聞』が、有識者約千人にネット調査で、〈理想的なリーダーは誰ですか〉と問うたところ、(1)坂本龍馬(2)織田信長(3)徳川家康(4)小泉純一郎(5)橋下徹がベスト5だった。


 現役では橋下さんがトップ、田中さんは九位に追いやられ、石原慎太郎東京都知事は十三位。その後の各種世論調査も似たような傾向を示している。


 となると、渡辺さんの〈橋下首相論〉は世間の空気を代弁したことになるのだろう。しかし、私は危なっかしいものを感じる。日本が内外ともに国難的状況にあること、にもかかわらず既成の諸政党にはパンチがなく、旧態依然の政治手法にかまけていること、そこまでは、まったくその通りである。
しかし、だからといって〈橋下さん〉と声をかけるのは、飛躍がある。

 ◇価値観・方向性の一致? やはり「政策」だろう

 橋下さんが率いる地域政党の大阪維新の会は、九月八日、大阪市内の全体会議で、日本維新の会という名称の国政政党を設立、次期衆院選で国政に進出する方針を決めた。

全小選挙区(三百)と比例代表(百八十)に、計三百五十人から四百人を擁立し、過半数(二百四十一)の当選を目指すという。
この時点で維新の国会議員はゼロ、のちに自民、民主、みんな三党の衆参議員七人が参加して政党資格要件(国会議員五人以上)を満たした。


 確かに、〈比例代表でどの党に投票するか〉という世論調査の設問に対して、六月段階では維新が第一党に躍り出たこともあったが、最近はやや沈静化して自民党につぐ第二党に収まっている。
それでもすごい人気で、選挙予測のプロが数十議席から百議席前後をはじいているのもわからないではない。民主党首脳の一人は、

「細川さん(護熙・元首相)のケースがありますからねえ。ひょっとしたら、ひょっとする」
 と私につぶやいた。


 細川さんの場合、熊本県知事を辞めたあと、一九九二年五月、日本新党を旗揚げし、翌九三年七月の衆院選で三十五人当選させ(第五党)、そのまま連立政権の首相に就任した異例のケースである。
政党間の力関係から、意外な展開になったのだ。


 橋下さんはいまのところ、衆院選に出馬しないと言い切っているから〈橋下首相〉はありえないが、しかし、これまでの豹変歴からすると、いつ「出る」と言い出すかわかったものではない。

 だが、私の橋下不信はそんなことではない。
九月九日開かれた公開討論会には、国会議員、地方首長らが出席したが、橋下さんは冒頭に、

「個々の政策でなく、根底の価値観が共有できるか、方向性が一緒かを話し合ってもらいたい」

 と呼びかけた。
私は大変奇異な感じがした。価値観とは何を意味しているのか。
突然、茫漠とした単語が飛び出す。


 やはり政策だろう。わざわざ〈維新八策〉を用意し、センターピンは衆院定数の半減、消費税の地方税化などだという。だが、そのいずれも意見の一致はむずかしい。最初は、


「八策に賛同できるかどうかを連携の判断基準にする」

 と強気だったが、賛同が無理とみて、〈価値観〉などというあいまいで便利な言葉を持ち出したのではないか、と私は勘ぐった。もし、そうだとすれば、到底政治にならない。


 特に衆院定数の半減は世間受けする。民主党が四十議席減の公職選挙法改正案を出した時だし、そんなケチなことでなくバッサリ半分だ、という。〈まるでバナナのたたき売り〉という批判が出たそうだが、当然である。


 議会のあり方を真剣に議論した結果とはとても思えない。
ポピュリズム(大衆迎合)の最たるもので、しかも思いつきのように思われた。


 公開討論会の翌日、出席者の一人で橋下さんのブレーンの中田宏前横浜市長は、民放テレビで、

「いざという時には、これでいくぞ、五年、十年かけてもという、それが価値観。きのうはキック・オフです」
 と語った。よくわからない。


「維新はシナリオなきやり方、ぶっつけ本番ですから」

 とも中田さんは言った。ますますわからない。


<今週のひと言>

 正直、退屈だ、党首選。
(サンデー毎日2012年9月30日号)

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SAPIO 「新・大東亜共栄圏」で中国抜きの繁栄構想を提唱

SAPIO 「新・大東亜共栄圏」で中国抜きの繁栄構想を提唱
2012.09.20   ※SAPIO2012年10月3・10日号

 国際情報誌・SAPIOが9月20日発売号で『「新・大東亜共栄圏」中国抜きの“アジア繁栄構想”を提唱する――』との大特集を打ち出した。
その狙いは何か、以下は同誌の巻頭言だ。

 * * *
 本誌は敢えて「禁句」を提唱する。


 日本の戦後論壇では、日本を「アジアの盟主」と呼んだり、「アジアの共栄圏」を唱えたりすることはタブーとされてきた。
もちろん、先の大戦の反省と贖罪のため、「忍び難きを忍」んで言葉を呑み込んできたからだ。


 その間、戦争の大義を勝者の論理で押し殺された恨みは深く国民に沈澱し、反動から「禁句」をことさら口にする論客ももちろんいたが、結果、世界と日本人にその思想の中核が理解されることは難しかった。
だから「敢えて」なのである。


 いまアジアは大きな岐路に立っている。日本の敗戦という大きな断層があったにもかかわらず、過去100余年間、アジアの発展の先頭を走り続けてきたのは常に日本だった。
いまや「日本、恐るるに足らず」と鼻息荒い中国や韓国も、戦中のインフラや教育の整備のみならず、戦後も敗戦国たる日本からの援助によって近代化を進めざるを得なかったのが実情なのだ。

 ところが、その中国、韓国の台頭によってアジアのパワーバランスは崩れた。
時同じくして、日本が先進国、大国ゆえの変革の必要性に一歩早く迫られたことで、「我こそは新・アジアの盟主」と肩をいからせる国が、領土、経済、外交で幅を利かせ始めている。


 一方で、戦中に日本が開発に国家の命運を懸けた東南アジアは、ようやく高度経済成長期を迎えており、EUに次ぐ巨大経済連合の姿が見え始めた。文化圏、経済圏は少し異なるが、インドの急成長も周知の通りである。


 
残念なことに、尖閣・竹島問題を見ても明らかなように、中国、韓国が歴史を捏造してまで日本を敵視する姿勢を続ける限り、日中韓の連携によるアジア共栄の道はなかなか難しい。
が、それを「石の上にも三年」と待ち続ける時間は、日本の現状からも東南アジアの成長スピードから考えても、もはやない。

 この複雑な連立方程式の解こそ、今の時代に求められる「新・大東亜共栄圏」である。
要らぬ批判を受けぬために銘記しておきたいが、これはいたずらに中韓を敵視するものではない。
しかし、本来なら手を携えてアジアの発展に尽力すべき両国が、その道を好まぬなら、ひとまずそちらは時間がかかるものと覚悟し、まずは伴に歩める国々と先に進むしかあるまい。

冒頭に引用した「玉音放送」の一節はあまりにも有名だが、同じ詔勅のなかで昭和天皇は、こうも述べている。

「米英二国に宣戦せる所以もまた実に帝国の自存と東亜の安定とを庶幾するに出て、他国の主権を排し、領土を侵すが如きは、固より朕が志にあらず」


 
豊穣な自然と勤勉な人々、地政学的な要所を抱くアジアは、発展の後れゆえに先を行く国々に常に翻弄されてきた。

先の大戦の大義が欧米列強からのアジアの自立自存にあったとすれば、現代はむしろ同じアジアにはびこる新・帝国主義からの自立自存が必要かもしれないことは悲しむべき皮肉だ。

 反論も大いに歓迎したい。
今こそタブーを排し、「新・大東亜共栄圏」の在り方を論じる時だ。

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2012年09月21日

記者の目:向精神薬被害=和田明美

記者の目:向精神薬被害=和田明美
毎日新聞 2012年09月21日 00時08分


◇実態把握し安全治療の実現を
 「日本うつ病学会」が今年7月、治療の際に、睡眠薬や抗うつ薬など、人間の中枢神経に作用する「向精神薬」を何種類も処方する多剤処方を戒め、単剤処方を治療の基本とするガイドラインを作成した。
日本には、うつ病などの気分障害といわれる症状の患者だけでも104万人(08年厚生労働省調査)いるとされ、治療の必要性が高まる一方、多剤処方の影響で、中毒死や過量服薬による自殺未遂が増えている。
今回のガイドライン作成を安全な精神医療の第一歩とするよう関係者に強く要望したい。

◇多剤処方で依存 自殺の「手助け」

 本来は、病気を治すのが医師の仕事のはずだが、精神医療の現場では、多剤処方の結果、自殺や中毒死の「手助け」をしてしまっている事例が後を絶たない。

私は3年前、30代女性の死の経緯を取材して、この問題に直面した。

 女性は05年1月の朝、自宅のベッドの上で呼吸が止まっていた。
夫が抱き上げ、119番通報したが、既に死亡していた。解剖の結果、女性の胃と血液から処方されていたバルビツール酸系睡眠薬の成分などが検出され、薬物中毒死と鑑定された。

カルテによると、女性は97年から不眠でクリニックに通い、最初は「大量に飲んでも死なない薬」といわれるベンゾジアゼピン(BZ)系の抗不安薬や睡眠薬を2、3種類処方された。
しかし、次第に薬の種類や量が増え、04年には1日に11種類33錠の向精神薬を処方されるようになった。
その中には、抗うつ薬や、遺体から検出されたバルビツール酸系睡眠薬も複数含まれていた。

 バルビツール酸系睡眠薬は、呼吸抑制作用が強く、死に至りやすい特徴がある。米女優マリリン・モンローが、1962年の死亡時に服用していたと報じられたのも、この種類の睡眠薬だった。
依存性が高く、飲み始めるとやめるのは難しいといわれる。


 命の危険がある重症患者を受け入れる3次救急の北里大学病院救命救急センター(相模原市)では昨年、自殺を試みた252件の救急患者を受け入れた。そのうち向精神薬の飲み過ぎによる患者は全体の46%にあたる117件に上った。
この件数は09年のおよそ1.5倍という急増ぶりだ。

多くの患者は処置を受けて一命を取り留めるが、間に合わず死亡する場合もある。

命は助かったとしても薬の作用で、ふらふらしてガラスに頭を突っ込み鼻に大けがをしたケースがあるなど、向精神薬の過量服用につながる多剤処方の危険性は極めて高い。
薬はBZ系の抗不安薬・睡眠薬、抗うつ薬、バルビツール酸系睡眠薬が目立ち、1カ月分として処方された向精神薬を1回で飲んでしまった例が多い。
その量は1人1回平均110錠。
中には40〜50錠を飲めば死に至る薬もあり、致死量を一度の処方で渡されている例も少なくないという。


◇指針強制力なくプロの良心頼み
なぜ、そんな処方が行われるのか。

同センターの救急医で、精神科医でもある上條吉人教授(中毒・心身総合救急医学)は「ベンゾジアゼピン系の睡眠薬や抗不安薬は、『たくさん飲んでも死なない安全な薬』と製薬会社が宣伝するので、安易に処方されている。
だが実際は、依存性があってやめられなくなるし、使っているうちに耐性ができて量を増やしたり、より強い薬にしないと効かなくなってくる」と説明する。
上條教授は向精神薬の危険な副作用を指摘し、「向精神薬の本来の効果とは逆に、薬の作用でいらいらしたり、興奮したり、衝動性が高まることもある。
患者さんに話を聞くと『いやなことがあって、忘れようと思って薬を多めに飲んだら、死にたいという気持ちが湧いてきて、衝動的に、まとめて薬を飲んじゃいました』という人もいる」と話す。


 こうした状況にも配慮して「日本うつ病学会」は、今回の単剤処方を原則とするガイドライン策定に踏み切った。
さらにBZ系やバルビツール酸系薬物の問題点にも言及している。
作成に関わった北里大学の宮岡等教授(精神医学)は「多剤処方の原因の一つに医師の不勉強がある。
患者さんは治療に問題があると思ったら、医師にガイドラインを見せてよく話し合ってほしい」と話している。

しかし、今回のガイドラインには医師に対する強制力はない。
一方、うつ病などの治療に対する社会の要請は、今後、さらに増え、それに伴う多剤処方の影響による死亡などの被害実態は深刻になっていくだろう。
医療関係者は、そうした事態をきちんと受け止め、プロの良心で被害をなくしていく責務を負っていることを忘れないでほしい。
    
     (大阪編集制作センター)

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2012年09月22日

詩人まど・みちおさんの『わからんちゃん』から

詩人まど・みちおさんの『わからんちゃん』から
2012年9月21日   東京新聞「筆洗」

<なんにもわからん/わからんちゃんが いてね/おしごと はじめた/とんかち スパナ/トンテンカン チンプンカン トンチンカン>。

詩人まど・みちおさんの『わからんちゃん』は、とにかく愉快な詩だ

<みんなが わらった/わらったっても へいき/まいにち まいつき/まいねん しごと/トンテンカン チンプンカン トンチンカン>

音読すると、言葉が口の中で弾み出すようだ

▼読んでいて心がまるで弾まないのは、米軍の新型輸送機オスプレイの沖縄配備をめぐる記事だ。
日米が安全確保策で合意し、日本政府が「運用の安全性は十分確認された」と安全宣言した

▼事故が相次ぎ、米国内では住民の反対で一部の訓練計画が中止された。

米国は事故原因を「人的要因が大きい」と説明、日本政府はこれを鵜呑(うの)みにして安全だと胸を張る。
沖縄県の仲井真弘多(なかいまひろかず)知事が「トラブルは人のミスで発生するから大丈夫と言うなら、かなりトンチンカン」と言っていたが、まったくその通りだ

▼『わからんちゃん』は続く。
<そのうち できたよ/わからんものが できた/わからんちゃんたら/ひらりと のった><みなさん さよなら/つきまで いってきます/ふるるん るんるんるん/よぞらに きえた>

▼わからんものが日本中の空を飛び回るなんて、トンテンカン チンプンカン トンチンカン。
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2012年09月23日

早寝早起きで生活改善、心と体の活力アップ

東海大学 小澤治夫 教授
毎日新聞インタビュー 2012.9.3

「早寝早起き朝ご飯、テレビを止めて外遊び」。
東海大学体育学部の小澤治夫教授は、元気で意欲的な子供を育てるために、規則正しい生活習慣を身につけることが不可欠だと説く。

クラーク博士の「Boys, be ambitious like this old man.(少年よ大志を抱け。この年をとった私のように)」を座右の銘に掲げ、率先して体を動かす。
63歳の今も「腕相撲は高校生に負けない」ことが自慢だ。
体力低下が言われて久しい現代の子供たちが小澤教授のような元気な大人になるにはどうすればいいか、小澤教授に聞いた。
【聞き手・毎日新聞社デジタルメディア局 岡礼子】
 

子供たちの変化に気づいたのは、どのようなきっかけですか。

90年代半ば、高校でサッカー部を指導していて、生徒がすぐに「バテる」ことに気づきました。
例えば、スタミナもスピードもあるはずの2年生の男子生徒が試合で走れない、動けない。
最初は怒ったのですが、本人は「一生懸命やっている」と言う。
ふと頭をよぎったのは、「貧血ではないか」ということでした。
病院で検査をすると、血中ヘモグロビン値が低く、貧血でした。
それでは走れないのも無理はない。
まず体を治さないとだめだと話しました。

同時に、ひょっとしてほかにも貧血の生徒がいるのではないかと考え、検査してみると部員の約4割がヘモグロビン不足。
貯蔵鉄と言われるフェリチン、血清鉄の値が低い生徒も含めると、貧血または貧血予備軍が約6割に上りました。

貯蔵鉄は、いわば「銀行預金」で、ヘモグロビンが「手持ちのお金」です。
運動する時は、ヘモグロビンがあれば使い、なくなると「キャッシュディスペンサー」で下ろします。
預金がないのに、ハードトレーニングをするとヘモグロビンを使い果たして貧血を起こしますから、預金があるかどうかが大事なのです。

この時、貧血の生徒があまりに多くて驚いたので、もっと調べてみようということで筑波大学の鈴木正成教授(当時、2011年に死去)とチームを組み、脳の温度に近いといわれる鼓膜の温度を測りました。
生徒が何時に寝て、何時に起きているかといった生活アンケートと併せて分析すると、朝食を食べた生徒は温度が高く、食べていない生徒は低いことが分かりました。また、体温が高い生徒で、通学意欲があるのは約6割でしたが、低体温の生徒では25%でした。


 なぜ、貧血や低体温の生徒が増えたのでしょうか。


 子供たちが成長するための社会、生活環境が崩壊しているのです。
それが体に影響しています。
2008年に約1万5000人の小中高生に調査したところ、高校生の2人に1人は午前0時過ぎに寝ていました。
私が高校生だった45年ほど前は、平均して午後10時半に寝て、午前6時25分に起きていました(日本学校保健会調査)。
早寝早起きで8時間の睡眠時間です。

今の高校生は平均して午前0時05分に寝て、午前6時55分に起きています。遅寝遅起きだけでなく、睡眠時間も7時間と1時間少ない。


 減った分の1時間、画面に向かっている生徒が増えていると考えています。
画面といっても、テレビだけではありません。
パソコン、電子ゲーム、携帯電話などで、今はスマートフォンです。

睡眠時間が減れば、朝起きられなくなり、朝食が食べられなくなります。栄養が足りず、貧血になっても不思議はありません。
放課後に甘い清涼飲料水を飲んだり、菓子を食べたりして血糖値だけがあがり、ご飯が食べられないことも影響しています。

疲れやすく、眠くなりやすく、気力もわいてこない。「体がだるい」「なんとなく」という理由で学校に行きたくない子がたくさんいるのです。


 宿題は面倒で、予習復習もしませんから、今の子供たちの勉強時間がいかに少ないことか。
近隣のアジア諸国はもとより、あらゆる国に置いていかれてしまいますよ。
今はまだ、家庭と社会に教育力があって、学校が教育機関としての機能を果たしていた時代に育ったわれわれがタフで、経済力がありますから、日本は大丈夫です。

でも20年後については危機感を抱いています。30年後はきわめて厳しい状況になっているのではないかと心配です。学校、家庭、社会に、これからの子供たちを健康に育てる責任があります。


 学校や家庭で、どのような対策をすべきでしょうか。


 一番主張したいのは「とにかく早く寝なさい。携帯電話やスマートフォンを見る時間を短くしなさい」ということです。
しかし、焼け石に水でしょう。携帯電話を使わないと、子供たちはコミュニティーで生きていけません。

ひとつの家庭だけで使わないようにするのは難しい状況になってしまいました。
学校や地域、自治体単位で取り組まなければ無理だと思います。
改善できた学校は複数ありますよ。

例えば、山形県の高校では、校長先生を中心に、学校が一丸となって食育、健康教育、体育に取り組んだ結果、女子で約半数、男子で約3割いた貧血の生徒が、女子1割、男子ゼロに激減しました。


 学校では、最低限、体育の時間に思いっきり体を動かすことです。
生徒たちが没頭して、汗だくになり、小競り合いが起きるくらい夢中になることが、良い授業の条件です。
夢中になれば、技術やフェアプレー精神が身につき、気づいたら体力抜群です。
跳び箱や鉄棒、マット運動などは、日本では「克服種目」で、皆さん、嫌いでしょう。
子供を跳び箱嫌いにするような授業はだめです。

「先生、楽しかった。できるようになった」。子供がそう言うような授業にしなければいけません。
学校の授業がそうあること、放課後の部活動でも保障されることが大事です。授業づくりは大事です。学校の責任は重いのです。

子供の体力低下も、生活習慣が原因ですか。


 画面を見る時間が長くなった一方、外遊びは減りました。
原因の一端には、遊ぶ時間がなく、場所(空間)もなく、仲間もいない「サンマ=3間」の減少があり、子供たちの歩数が激減しているデータもあります。
背筋力を測ると、今の高校生より、私の方が高いです。
体格は大きくなりましたが、見合った筋力がないのです。

私はいろいろな高校に講演に行って、男子生徒と腕相撲で対戦しますが、負けたことは一度もありません。
そのくらい、今の子供たちは筋力がない。
原因は、鍛えていないという直接的なものだけでなく、栄養不足、低体温、自律神経失調などです。

 一方で、福井県、秋田県の子供たちの体力は高いです。
文部科学省の2008年全国体力テストの結果を見ると、福井県の子供たちは、握力は全国平均と変わらないですが、20メートルシャトルランは小学生男子が61回、小学生女子が51回で、全国平均の同男子49回、同女子38回を大幅に上回っています。
特に女子は、全国平均の男子より高い。
福井県では、毎日運動をして、朝食を食べる子が多かったことが関連していると思われます。


生活習慣の大切さは、大人も同じでしょうか。


 生活習慣は大人も子供もみんな共通しています。人間の体内で起きる生理学的な変化ですから。
8時間の睡眠を取っている人の鬱スコアがもっとも低くて、元気で明るく、あいさつもできます。
逆に、寝不足も寝過ぎも、鬱スコアは高いのです。

夜更かしをすれば、メラトニン(就寝前の1〜2時間前から分泌され、目覚めを抑えるホルモン)サイクルが狂って、朝になってもメラトニンが出てしまう。

その状態で大人も子供も生活していますから、大人の元気がない。

それを見ている子供も元気が出ないのは当たり前です。
皆が規則正しい生活をすれば、日本国民はもっと元気なはずなのです。


 私は、札幌農学校でクラーク博士が言った本当の言葉とされる「少年よ大志を抱け。
この私のように」を座右の銘にして、「夢を持って、元気よく」を実践しています。
自分が元気ではないのに、学生に元気になれとは言えないでしょう。
大人がモデルにならなければいけません

学生は「小澤先生の授業はきつい。でもめっちゃおもしろい」と言ってくれます。

私の授業を受ければ、鉄棒もマット運動も「やりたい!」となりますよ。

********************
東海大学体育学部体育学科教授
大学院体育学研究科 研究科長

小澤 治夫(おざわ・はるお)

1949年8月25日生まれ。1975年、東京教育大学大学院体育学研究科修了。
筑波大学付属駒場中・高等学校教諭等で勤務したのち2003年より北海道教育大学教授。
2007年より現職。2010年より東海大学大学院体育学研究科長。
専門は、保健体育科教育学・トレーニング科学・発育発達学・教師教育。医学博士。
日本発育発達学会理事、日本フィットネス協会代表理事、埼玉県スポーツ推進審議会会長。
文部科学省 「子どもの体力向上プロジェクト」「子どもの生活リズム向上プロジェクト」研究代表。
「全国体力・運動能力・運動習慣等調査に関する検討委員会委員」など。
第4回秩父宮スポーツ医科学奨励賞受賞、東海大学2007年度・2010年度ティーチングアワード受賞(優秀教員)   

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NHK強引な受信料徴収の実態 

NHK強引な受信料徴収の実態  
テレビのない家庭に「ワンセグ見れるなら払わないといけない」など
2012年09月22日   16:00   東京スポーツ

NHKがビジネスホテルチェーン「東横イン」を相手に受信料計約5億5210万円の支払いを求めた訴訟が波紋を広げている。
受信料徴収をめぐっては、一般庶民に対しても裁判を乱発。強引な取り立てまであるのが実情だ。

10月からの「受信料値下げ」を テレビを使い大アピールするその裏側で“大増収”に突っ走っているNHKに、非難の声が上がっている。

9月10日に東京地裁で開かれた第1回口頭弁論で、NHK側は「ホテルの受信料は主に客室単位で計算する。
テレビが設置されているのに未契約の約3万3700件分がある」と主張した。
一方、東横イン側は「空室やテレビを見ない人のことを 考えておらず、納得できない」と徹底抗戦する構えを見せる。
NHKは東横インとは別のホテル事業者2社に対しても同様の訴訟を起こしている。

2010年からは全国で不払いを続ける世帯に受信料の“強制執行の勧告”という実力行使に突入。
8月末で、125人が通知を受け、そのうち90人に強制執行の手続きが申し立てられている。

あるNHK職員は「受信料に関しては営業セクションなので、局全体にはトラブルの情報は入らない。
その分、受信料裁判で勝訴の話ばかり聞くので、職員のほとんどは“払って当たり前”の雰囲気になってますね」と明かす。

それにしてもNHKの“受信料”への強硬姿勢は何か腑に落ちない。
元NHK職員で、ネット上の「ひとり放送局」でNHK問題を告発している立花孝志氏も「もう横暴さを許すわけにはいかない。
これはヤクザまがいの行為」と憤る。

「そもそもホテルへの徴収ですが、ホテルで見る人は宿泊客。その宿泊客は自分たちの家でも受信料を払っていますよね。
つまり、家でも払って、宿泊先のホテルでも払うことになる。二重徴収にならないでしょうか?

さらに、立花氏はNHKが受信契約や受信料徴収を委託している業者の“暴走”を危惧する。

委託業者は契約させればNHKから金が入る。しつこく訪問したり、脅して契約させてしまうこともある。
私も勝手に家に上がり込んで、契約させられた女性からの相談も受けています」
5月にはNHK鹿児島放送局の委託業者が、鹿児島県霧島市に住む男性の衛星放送受信契約書を偽造。
男性の口座から受信料5440円が引き落とされたことが判明した。

NHKの“強制執行の勧告”は今後も続くとみられる。しかも、テレビの契約だけでは終わらない可能性もあるのだ。

「昨年7月に放送法の受信料に関する旧第32条が新第64条に変わったんですけど、新たに加えられた第4項が問題です」
第4項とは「協会の放送を受信し、その内容に変更を加えないで同時にその再放送をするものについても適用する」という規定。

受信するものはすべて受信料を徴収できるということだ。つまりワンセグケータイやカーナビ、パソコンまで徴収対象にする構えだというから恐ろしい。
実際に業者がテレビのない家庭に対し「ワンセグ見れるなら払わないといけない」と徴収する例は後を絶たない。
小さなケータイ画面と大画面でテレビを見る人が同じ受信料とは納得いかない気がするが…。

立花氏は
「裁判で勝ったことはニュースでバンバン流すのに、ヤクザまがいの徴収の仕方が問題になっても、流れることはない。
もちろんそうした徴収の仕方を問題視する番組を作るわけはないし、ひきょうです。
私はこれからもNHKの問題点を訴えていきますよ」と熱っぽく語った。
posted by 小だぬき at 10:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

失速が始まった 橋下新党 支持率2%に真っ青

失速が始まった 橋下新党 支持率2%に真っ青

2012年9月23日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ

<9日の公開討論が致命傷>

 橋下徹が真っ青になっているらしい。
予想外に支持率が低迷しているからだ。


 朝日新聞の調査では、政党支持率は〈民主16%、自民15%、維新3%〉。衆院比例区の投票先も〈自民23%、民主15%、維新5%〉という低さだ。
読売の調査でも、支持率は〈自民21%、民主15%、維新2%〉。
投票先は〈自民31%、維新16%、民主14%〉だった。
投票先では、地元「近畿」でも自民党にトップを奪われている。


 とうとう、ネットの質問サイト「ヤフー知恵袋」に「日本維新の会は早くも失速でしょうか?」という質問が寄せられる始末だ。

「やはり9日の公開討論会が致命傷でした。
維新の会に鞍替えする7人の国会議員などと討論会をやったが、彼らは『大賛成!』『おっしゃるとおり!』と橋下を絶賛するだけ。
さすがに、あれでは国民はシラけるし、橋下新党の底が割れた。

しかも、衆院選の目玉候補は、
そのまんま東のようなB級ばかりです。
この先、候補者が具体的に決まれば決まるほど、支持を失っていくはずです」(維新の会事情通)


 追い打ちをかけるように、橋下新党を支えてきたブレーンが、一斉に“離反”しつつある。

 これまで「維新の会」の政策は、“脱藩官僚”の古賀茂明氏(経産省)、原英史氏(経産省)、高橋洋一氏(財務省)の3人が知恵袋となってつくってきた。
ところが、橋下新党に愛想を尽かし、近々“集団離脱”するとみられているのだ。


 もし、3人の頭脳に見放されたら維新の会は終わりだ

「3人は維新の会の“変節にかなり違和感を持っているようです。

『脱原発』のエネルギー戦略会議が中止になってしまったことも大きい。
消費増税についても、橋下市長は『決まったことは受け入れる』と容認してしまった。

なにより、最近の維新は、安倍晋三にラブコールを送ったり、改憲に熱心だったりと、改革派の“第三極”というより、“第2自民党”のようになっている
さすがに、政策づくりに熱心な3人はついていけないでしょう」(霞が関関係者)


 もともと、3人は「みんなの党」のブレーンだったこともあって、橋下新党とみんなの党が、ケンカ別れしたのをキッカケに、みんなの党にシフトするだろうとみられていた。
19日も、「みんなの党」が開いた勉強会に3人そろって参加している。


「橋下市長は、支持率が低迷しているうえに、頼りにしていたブレーンが距離を置きはじめたことで焦りまくっています。
19日も、唐突に『大飯原発を止められるかどうかが試金石だ』と、一度は再稼働を容認したくせに脱原発を訴えたり、企業献金を受け取らないことを表明して『絶対に自民党にはできないことだ』と叫んでいる。
なんでもいいから、
とにかく国民受けのすることを訴えようということでしょう」(政界事情通)

 もともと維新の会は、民主党と自民党があまりにヒドイから伸びてきた勢力。
実績や中身があるわけじゃない。いよいよ、橋下新党のバケの皮がはげてきた。

(日刊ゲンダイ2012年9月20日掲載)
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2012年09月24日

「不妊治療の救世主」か「命の選別」か 新型着床前診断が投げかけた波紋

「不妊治療の救世主」か「命の選別」か 新型着床前診断が投げかけた波紋
2012.9.19 07:00    産経新聞[関西の議論]

女性の社会進出に伴う晩婚化や出産年齢の高齢化に伴って不妊治療を受ける夫婦が増え続け、現在は6〜8組に1組の夫婦が不妊に悩んでいるとされる。

母体が高齢になるほど卵子の老化や染色体異常の割合が高くなって妊娠は難しくなり、不妊治療は「時間との戦い」の側面がある。
そんな中、専門病院「大谷レディスクリニック」(神戸市中央区)が染色体異常のない受精卵を選んで体外受精の妊娠率を上げる治療を行っていたことが明らかになり、論議を呼んだ。何が問題なのか。(加納裕子)


「学会は「容認しない」


 「他の治療法ではここまで着床率を上げ、流産率を下げることはできない。
相当有効な方法なのです」

 「大谷レディスクリニック」の大谷徹郎医師は、穏やかな表情でこう語った。


 今年7月、大谷医師が受精卵を子宮に戻す前にすべての染色体異常を調べる新たな受精卵診断(新型着床前診断)を行っていたことが明らかになった。


 大谷医師によると、平成23年2月から今年5月までに、25〜45歳の129組の夫婦に対して着床前診断を行った。
染色体に異常がなかった受精卵を70人の子宮に戻して50人が妊娠(71・4%)し、流産は3人(6・0%)。
一般的な体外受精による39歳の妊娠率(24・7%)、流産率(31・5%)を大幅に上回る結果だったという。

着床前診断について、日本産科婦人科学会は重い遺伝病以外の着床前診断を認めておらず、個別の申請を学会員に求めている。
だが、大谷医師は申請書に記入する患者の病歴などのプライバシーが守られる保証がないなどとして、申請を行っていなかった。


 学会は今回の治療について「妊娠率や生児を得られる率の向上には寄与しない」とし、容認しないとする声明を出した。
大谷医師は「それは『旧型』の話。新型の着床前診断は今後の不妊治療のスタンダードになるべき有効な治療法だ」と反論する。



困難な不妊治療 心身ともに疲弊して…


 なぜ、このような治療が必要なのか。
不妊の原因はさまざまで、一般的には排卵因子と卵管因子、男性因子がそれぞれ不妊の理由の25〜35%を占める「3大因子」とされる。
不妊治療に訪れた夫婦は検査を重ねてこうした原因を究明し、必要な治療を行っていく。

 精子が卵子に出合うために通る卵管が詰まっている場合や精子に卵管をくぐり抜ける力がないなどの場合は、卵子と精子を採取して体外で受精させた上で子宮に戻す「体外受精」に踏み切る。
原因が特に見つからないのに妊娠しないという場合も、排卵した卵子を卵管に取り込むことができない「ピックアップ障害」の可能性を考えて体外受精を試みることが多い。

ただ、それでも確実に出産できるとはかぎらない。
保険のきかない体外受精を繰り返して1千万円以上を費やす夫婦や、妊娠しても流産を繰り返し心身ともに傷ついていく女性が後を絶たない。
そして治療に時間を費やすほど高齢になり、妊娠しにくくなっていく。


 受精卵を何度戻しても着床しなかったり、流産を繰り返したりする主な原因は卵子の老化や受精卵の染色体異常とされる。
大谷医師は、新型着床前診断を行って染色体異常がなく妊娠する可能性の極めて高い受精卵を戻すことで、流産や度重なる体外受精の失敗による時間のロス、患者の肉体的、精神的負担を減らせると説明する。



障害者排除か さまざまな立場での議論必要


 今回大谷医師が行った治療について、東京都内のある専門医は「学会の指針に反したことは問題だが気持ち的には分かる」といい、「今回の治療法は技術的には確立されており、恩恵がないわけではない。
技術をどう使うかは社会の許容範囲によって決めるべきで、さまざまな立場の人たちの意見を聞き、議論を深めることが必要だ」と話す。


 実は着床前診断をめぐっては平成16年、受精卵の染色体の一部を検査する旧型の着床前診断を大谷医師が実施していたこと明らかになり、障害者団体から反発の声が上がったことがある。
染色体異常の受精卵を排除するように選別することは、ダウン症など染色体異常による障害者を排除することにつながるとの懸念があったためという。

脳性マヒを持つ人による「大阪青い芝の会」(大阪市東住吉区)の川嶋雅恵会長(59)は「着床前診断は優勢思想に基づいた命の選別であり、医師の理論で安易にすべきではない」と話す。
一方、患者の1人は「6度目の妊娠で初めて産声を聴くことができ、涙が止まらなかった」と語ったといい、大谷医師は「染色体異常がある受精卵を無差別に排除するのではなく、両親の希望によってはダウン症として生まれる可能性のある受精卵を子宮に戻すという選択肢もある」と説明している。


 命の選別とみるか、命を生み出すための治療とみるか−。
社会の許容範囲が今どこにあるのかを問い続けることが、高度生殖医療には必要なのかもしれない

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2012年09月25日

平和国家は「柳に雪折れなし」の外交で、譲らず、理を説いてほしい

天声人語
2012.9.25   朝日新聞

 40年前のきょう、当時の田中角栄首相は北京へ発った。
毛沢東主席、周恩来首相と会談をこなし、中国との国交関係を回復したのは9月29日のことだ。
歴史的な訪中の前日、田中は東京西郊にある高碕(たかさき)達之助の墓前に参じている

▼日中友好の井戸を掘った日本人として、真っ先に名前のあがる人物だ。
実業家にして政治家で、周恩来との間に信頼と友情を育み、国交正常化への道をつけた。
いま泉下(せんか)で、角突き合わせる両国を何と見ていよう

▼北京で開催予定だった国交40年の記念式典が事実上中止になった。
節目節目に開かれてきたが、取りやめは初めてだ。
他の交流事業や催しも相次いで中止、延期になっている。
先人が掘り、後続が深めた井戸の水位が、みるみる下がりつつある

▼本紙が両国で行った世論調査で、日本の9割、中国の8割が「日中はうまくいっていない」と答えた。
中国での調査は尖閣諸島の国有化前だから、今はさらに悪化していよう。
どちらの政府も弱腰批判が痛手になりかねない

▼きょうは中国の文豪、魯迅(ろじん)が生まれた日でもある。
魯迅といえば「もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ」の一節が名高い。
日中の井戸も、戦後の荒野についた道のようなものだ。営々と時をかけて太くなってきた

▼すぐ指をポキポキ鳴らしたがる大国は厄介だが、平和国家は「柳に雪折れなし」の外交で、譲らず、理を説いてほしい。
勇ましい声に引きずられると、井戸は涸(か)れて火柱が立つ。

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2012年09月26日

優先座席に座って白眼視…“見えない障害”に理解を

優先座席に座って白眼視…“見えない障害”に理解を
2012/09/23 22:32    産経新聞

外見上は病気や障害を抱えていることが理解されにくい人を支援する「見えない障害バッジ」がインターネット上で、少しずつ広がっている。
当事者のツイッターでのつぶやきがきっかけになり、昨年10月からの1年間で約1万個が配られた。
バッジにはサン・テグジュペリの童話「星の王子さま」に出てくる「大切なものは目にみえないとの言葉が刻まれ、「まずは知ってほしい」との当事者の願いが込められている。(加納裕子)


 ■説明しても分かってもらえない…

 「イメージがわかないのか、説明しても分かってもらえないことが多いです」

 バッジの普及活動に携わる兵庫県尼崎市の弁護士、青木志帆さん(31)は、小児脳腫瘍の後遺症による障害を抱えている。
幼いころに2回の手術を受けて腫瘍はなくなったが、後遺症で視野が狭くなり、ホルモン分泌が阻害されているため薬が切れると頻尿の症状が起こる。
頭痛などもあるが、見た目には健康そうに見られてしまう。


 子供のころから理解されない悩みに苦しんできた。
授業中にトイレに行こうとすると先生に「何で休み時間にいかなかった」と怒られたり、体育の授業を休んだことをさぼっていると勘違いされ、「次は許さへん」とどなられたり。

弁護士になって依頼者と話すうちに、実は内部疾患や精神疾患、発達障害など、見えない部分で困難を抱える人の多さに気付いた。
「障害が理解されないことが離婚や破産の原因になったりもしている。
当事者にならないと気付かないかもしれないけれど、見えない障害は、決して特別なことではないんです」


 ■始まりはツイッターから

 バッジを発案したのは、25歳で原因不明の自己免疫疾患を発症した作家、大野更紗さん(28)。
難病患者になって初めて障害者や難病者の苦しみを知り、「社会でほとんど認知されていない『見えない障害』を抱える人たちを知ってもらうため、何かできないかと考えた」と話す。


 たとえば、立っているのが苦痛で優先座席に座っているのに白い目で見られたり、「若いのに」と嫌みを言われたりする。
職場などでも「怠けている」「わがまま」と誤解されるなど、周囲の人に「見えない苦痛があるのかも」との発想がないために、つらい思いをすることがあるという。


 平成22年秋ごろ、大野さんはツイッターで、バッジ製作を提案。ツイッターをフォローしていた会社員と大学院生、ウェブデザイナーの3人がボランティアで実現に動き、昨年2月に試作品が完成。
青木さんが「誰でも入手できるようにして」と希望し、同年10月にウェブサイト「わたしのフクシ。」(http://watashinofukushi.com/)を立ち上げ、申し込みの受付を始めた。


 バッジは「見えない障害」をイメージした透明なリボンのデザイン。障害を持つ人が付ける「当事者用」(赤いハートマーク付き)と支援者を対象にした「啓発用」の2種類で、いずれも400円。大きさは約4センチで、目立つことよりもさりげなさとかわいらしさにこだわっている。


 ■「大切なものは目に見えない」広がる助け合い

 特徴的なのは、どういった症状が「見えない障害」に含まれるのかの線引きをあえてしていないことだ。
それは、障害の有無を何らかの基準で線引きすることで、福祉の対象にならずに苦しむ人が多かったとの問題意識からだという。


 こうした姿勢が共感を呼んだのか入手希望が相次ぎ、一時は生産が追いつかなくなるほどに。
大野さんは「強く呼びかけてはいないのに、自発的な動きでここまで広がった」と驚く。

 障害者支援を志して弁護士になった青木さんは、当事者用と啓発用を両方、身に付けている。
「当事者用は『助けてほしい』、啓発用は『困っていたら助けるよ』という意思表示で、2つのバッジがつながれば助け合いが生まれる。
バッジを見て『何に困っているの?』という会話が生まれればうれしい」と話す。


 事務局を務める会社員、児玉剛さん(44)は「見えない障害を抱えている人は優先座席に座っていて嫌みを言われるなど、理解されずに傷つけられた体験があり、周囲の人が怖い。
啓発用バッジをつけている人を見れば、『この人は理解してくれている』と思える。
それだけで助けになる」という。
席を譲ると行った直接的行為だけではない広がりを期待している。

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2012年09月27日

「私は私。私のことは私が決めたい」

香山リカのココロの万華鏡:サイコオンコロジー 
毎日新聞 2012年09月25日 東京地方版

日本サイコオンコロジー学会が主催した「精神腫瘍医研修コース」に参加してきた「サイコオンコロジー」を日本語にすると「精神腫瘍学」、どちらもなじみがない言葉だが、「がんになった患者さんや家族の心の苦しみやストレスを理解し、適切に対応する方法を研究し、実践する」という新しい心の医学の領域だ。


 研修でいちばん印象的だったのは、いろいろなケースやデータから、患者さん本人が「自分の病気や見通しについて知りたい、いろいろなことを自分で決めたい」と思っているのがわかったことだ。

 日本ではまだどうしても、「不必要な情報は本人には伏せておいたほうが」とすべてを伝えなかったり、「病気になると気持ちも弱るだろうから、むずかしいことは決めさせないように」とまわりが気をきかせたりする場合がある。
しかし
「私のことは私が決めたい」と考える人は確実に増えているようだ。

さらに、「自分で決めると治療にもプラス」ということを示唆するデータもある。

アメリカの最近の論文には、「がんになったときに、早い段階から終末期の選択肢なども含めてきちんと本人と話し合えたケースのほうが、結果的に命の期間が延びた」という報告が載っているそうなのだ。

もちろん、「患者さんが自分で考え、決められたことが、がんを消した」などというのは言いすぎだと思う。
ただ、「まだ早期なのに、“終末期になったら延命治療を望みますか?”などときくのは希望を奪い、からだにも良くないのでは」と考えるのは必ずしも正しくない、ということは言えそうだ。

 たしかに、がんに限らず重い病気になると、検査するのも治療するのも医者をはじめとした医療関係者で、本人や家族は“かやの外”に置かれる場合も少なくない。しかし、いくら病気になったとしても、「私は私。私のことは私が決めたい」という気持ちまで失う必要はないのだ。

病気になったときにも、患者さん自身になるべく意思決定してもらう。
そのためには、本人や家族の心のサポートを行える、サイコオンコロジーの知識を持った看護師、医師などの存在も大切だ。

私の医者人生もいよいよ後半から終盤にさしかかりつつあるが、重いからだの病気の人が、最後まで自分らしく生きられるためのサポートができる精神科医になりたい、と“五十の手習い”に励むつもりだ。

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2012年09月28日

じいさんの墓参りも…靖国参拝、橋下氏に母が

じいさんの墓参りも…靖国参拝、橋下氏に母が
2012年9月27日22時53分読売新聞

 
橋下徹大阪市長は27日、記者団に、「国のために命を落とされた方に敬意を表するのは大切だ」と述べ、日本維新の会代表としての靖国神社の参拝に前向きな考えを示した。
「政党として方針を決める問題ではない」としたうえで、「8月15日に行くべきなのか、春秋の例大祭に行くべきなのかは考える」と述べた。


 また、「(戦争の)加害者であったことも忘れず、誤ったメッセージの出し方にならないよう気を付けなければならない」と言い、周辺国への配慮も必要との認識を示した。

さらに、靖国参拝の意向を話した母親から、「(橋下氏の)じいさんの墓参りも行ってないのにどういうことか」と苦言を呈されたことを明かした。

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「生きてください」、いじめからあなたを守りたい 

下記の記事を読む前に 私がファンになっている 富山県で 紙バンドアトムの善田希さんの 体験をお読み下さい。
前向きに 「紙バンド」を広げたいと 明るく活躍する姿の過去に 陰湿で残酷なイジメられ体験があったことを知りました。
子供というより 人間って こうも残酷になれるのかと 悲しみがわきました。

「生きてください」
http://d.hatena.ne.jp/NozomiZenda/20120927/1348759841#c
ZendaNozomiの取り扱い説明書 9/27
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いじめからあなたを守りたい 乗り越えた親子
2012年9月28日    東京新聞

無視され、お弁当を一人で食べ続けた。
横浜市の通信制高校二年生小沢優希さん(16)=川崎市宮前区。
中学一年の時のいじめが原因で、二年以上不登校。
「性格を変えるから、仲良くして」と、泣いてすがったこともあった。
でも今は思う。「私らしさを誇って生きよう」


 二〇〇八年四月、地元の公立中学に進み女子ソフトテニス部に入部。
人懐っこく、先輩にも気に入られた。男友達が多く、目立つ存在。はっきり意見をいうタイプだった。
それが、ある同級生の女子部員に嫌われた理由。
「うざくない?」。入部直後から陰口を言われていたらしい。でも表面上は仲良しだった。


 部員同士で手紙交換をしていた。ある日、部員の一人がささやいた。
「優希の手紙、破って燃やされたんだよ」。夏休み前から仲間外れにされるようになった。二人組の練習では必ず一人残った。


 二学期に入ると、部のいじめがクラスに飛び火した。無視された。女子同士で目配せ。「その同級生は二学期になってクラスで存在感を示し始めた。皆、嫌われたくなくて同調したんだと思う」

 「小沢ってバカじゃねーの」。仲が良かった男子も、大きな声で言いながら机を離した。お昼は三カ月近く一人で食べ続けた。
嫌でたまらなかった。できるだけ早く食べ終わりたい−。母親の早苗さん(46)に「お弁当箱を小さくして」と頼んだ。食欲もなく、残すようになった。


 十月ごろだった。いじめを察した母親に促されて、その同級生に泣きながら電話した。
「私、変わるから仲良くして」と。母親は、思わず受話器を奪った。「うちの子の気持ちが分からないの」。だが、同級生は平然と答えた。「おばさん。私も小学生の時、いじめられた。何でいじめちゃいけないの」。
母親は担任に相談したが「様子を見ましょう」とだけ言われた。


 十二月になると優希さんは学校に行けなくなった。

母親は、「娘がレールからはずれていくのを認めたくない」と、無理にでも行かそうとした。
父親の博之さん(47)も「無視ぐらいで負けるな。いじめと戦え」と怒鳴った。


 それでも体が動かない。優希さんは、ストレスを家で爆発させた。壁を殴り、二人の妹に「出て行け」と怒鳴りつけた。心療内科に通い、眠れなくて睡眠薬も飲んだ。
部屋に閉じこもり、本やマンガを読んで過ごした。


 一カ月、二カ月−とそんな生活は続いた。
「私、何をしているんだろう…。どうすればいいんだろう…」。落ちていく自分に、不安が膨らんだ。
そんな中、ふと、あることを思い出した。「私、英語が好きで『いつか留学したい』と思っていたんだ。勉強しなくちゃ」。両親に「塾に行かせて」とお願いした。


 それが立ち直りのきっかけ。娘を、半ばあきらめかけていた両親には一筋の光だった。

〇九年夏から地元の学習塾に通った。一一年春、留学制度があり、不登校生徒も積極的に受け入れている通信制高校「クラーク記念国際高校」に入学した。


 二年生になり、生徒会の副会長に。生徒集会では約七十人の前で司会。私語が聞こえると「こっち見て、聞いてくださーい」と手を大きく振りながら自分に注目させる。

 「環境が変わって、私らしさを取り戻せた」。
今春の学校説明会。いじめが原因で不登校になった中三の女子生徒とその母親に、自分の体験を語った。口には出さなかったが、心の中でエールを送った。
「自分を追い詰めないで。そのままのあなたで、いいんだよ」 
           (細川暁子)

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2012年09月29日

《いじめを見ている君へ》江川紹子さん

《いじめを見ている君へ》江川紹子さん
2012年7月15日22時51分   朝日新聞

■声をあげて 自分のためにも

 いじめを見たり聞いたりしても、誰かにそれを伝えるのは大変かもしれません。
今度は自分がいじめられるかもって、不安になりますよね。
でも、気がついた人が言わないと、その子は助からないんです。

 中学校のころ、クラスで少し避(さ)けられている女の子がいました。
男子から容姿(ようし)をからかわれていました。仲良しの女の子が1人いたことで、深刻ないじめにはなりませんでした。


でも、卒業後しばらくたった後の同窓会で、仲良しだった子が言ったんです。
「あの子、亡くなったよ」。
場がシーンと静まりかえりました。
原因は病気でしたが、みんな心のどこかに、あのころのことが痛みとしてあったんです。

 いじめられた子が自殺したり後遺症(こういしょう)を残すけがをしたりしたら、周りの人たちはすごく後悔することになります。
いじめを傍観するのも、いじめの一種。被害を出さないためにも、自分が何もしなかったことでしんどい思いをしないためにも、声をあげてほしい


 イスラエルという国で、兵役(へいえき)を拒み、パレスチナ人への迫害をやめようと声をあげた若い女性がいました。
周囲から無視され、批判もされたけれど、私にこう言いました。
「自分自身に正直であることが一番ハッピーなんだ」って。


 大人の社会にも不正はあります。だから

 偉そうなことは言えませんが、いじめを知ったなら、信頼できる大人に知らせてほしい。

 子どもの世界のことは、子どもが一番よく知っているでしょう? 担任が信じられなかったら他の先生でもいい。
学校以外の人でも構わない。
あなたの声に耳を傾けている人はきっといますから。
             (ジャーナリスト)

posted by 小だぬき at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育・学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月30日

強烈台風 なぜ相次ぐ

強烈台風 なぜ相次ぐ
2012年9月30日 東京新聞朝刊

 強大な台風が相次いでいる。
沖縄に爪痕を残した台風15号と16号、本州に迫る台風17号といずれも最盛期は大型で、中心気圧も九〇〇〜九一〇ヘクトパスカルまで下がった。
立て続けの猛発達はなぜなのか。気象庁は温暖化との関連も含め「何とも言えない」とし、一方で熱帯上空の寒気の影響を指摘する声もある。(宇佐見昭彦)


 台風15号と16号は沖縄本島を通過後、朝鮮半島へ向かった。
厳しい残暑をもたらした太平洋高気圧が本州付近に居座っていたためだ。
今は高気圧が東へ退き、台風17号は本州直撃コースを進む。


 気象庁の区分では、台風の中心付近の最大風速四四メートル以上が「非常に強い」で、五四メートル以上は最上級の「猛烈な」。
最盛期には15号は非常に強い台風、16号と17号は猛烈な台風にまで発達した。


 三連続でこれだけの勢力になるのは、まれだ。
一九九七年の23〜25号はいずれも大型で猛烈な台風となり、中心気圧も九〇五〜九一〇ヘクトパスカルまで下がったが、日本列島にはそれほど接近しなかった。


 気象庁気候情報課では「フィリピンの東の海面水温は、今が一年で最も高い時期。大気の対流活動も活発だ。
ただ、それが台風の発達にどう結びつくか。温暖化が進むと強い台風の割合が増すという研究データもあるが、今回のケースが温暖化の結果かどうかは分からない」と説明。


 沖縄気象台でも「海面水温が高いといっても平年並み。決め手になる原因は分からない」と首をひねる。


 「台風物語」の著者で元静岡地方気象台長の饒村曜(にょうむらよう)さんは「ある一年の中では、海面水温や大気の流れなど台風のできる環境が似ていると、同じようなケースが続くこともある」と指摘する。


 「水温が平年並みなら上空の事情だ」と話すのは、天気キャスターで気象予報士の森朗さん。
「暑かったこの夏、偏西風が蛇行して上空の寒気が日本付近では南下できず、日本の東を南下して熱帯上空にまで流れ込んだ。
それが積乱雲の発達を強め、台風が勢力を増しやすい状況を招いたのでは」と分析する。

posted by 小だぬき at 08:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ありがとうといえる人は いる!!



イジメ自殺が報道されるたびに思うのです。
家族や友達、周りの人の中に 気持ちを共有してくれる人は必ずいると・・・・
「死」ぬしかないと思い込む気持ちは、「鬱病」自殺未遂の私も理解できます。
ただ、今 いえることは「生きていて良かった」ということです
「登校拒否」でも「通信制」でも いくらでも選択はできます。
今の辛さを 乗り切れれば あとは前進あるのみ。

私は 現職の頃 理不尽なことをいう管理職に「きっと倍返しで落とし前をつける」などと 教員らしからぬ思考をしてきました。
鬱病になり ブログを始め 多くの友人と出会えたことも幸せでした。

「未来」「明日」の、喜怒哀楽の感情表現が豊かになることを信じて。
「死」だけは思いとどまってください。
寿命がくれば イヤでも「天国から
」お迎いがくるのですから・・・
posted by 小だぬき at 12:22| Comment(1) | TrackBack(0) | うつ病について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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