2012年10月30日

うつ病理由の自殺が最も多い 他の健康問題を大きく引き離す

うつ病理由の自殺が最も多い 他の健康問題を大きく引き離す
2012.10.30 07:01   NEWSポストセブン

 不眠症やうつ病を始めとする精神的ストレスで悩む人が増えたことで、国内では精神科を標榜する医療施設が増えている。
その数は2008年には一般病院で1539件、診療所で5629件に上る。これは1996年の約1.6倍だ。


 日本大学医学部精神医学系主任教授の内山真氏はこう語る。

「不眠症やうつ病は早期に発見し治療しないと悲劇につながります
近年、患者数が増え、うつ病を“心の風邪”のようにとらえる風潮もありますが、うつは重症になるほど完治が難しいのです。
この点を理解して、初期段階できっちりと診察を受けてもらいたい」


 うつ病では悲観的で否定的な思考が繰り返されるが、そこに不眠の症状が重なると肉体的にも疲労感が増すことになる。
その結果、自殺という最悪のパターンを引き起こすことも少なくない。


 日本では14年連続して自殺者が3万人を超えているが、健康に関する原因・動機のトップはうつ病である。

2009年には約7000人もの人がうつ病を理由に自殺しているが、これは統合失調症など、他の健康問題を原因にした自殺者の数を大きく引き離している。
うつ病と、それを引き起こす不眠症が国民にとって重大な問題であることを表わしている数字だろう。


「何となく眠れない」という違和感を覚えたときは、すぐに治療を受けることが重要だ。不眠とうつの“負の鎖”を断ち切ることが、現代社会を生き抜く術なのである。

※週刊ポスト2012年11月9日号
posted by 小だぬき at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | うつ病について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「集団で技を学ぶには不揃(ふぞろ)いな子がいたほうがいい…

「集団で技を学ぶには不揃(ふぞろ)いな子がいたほうがいい…
東京新聞  10月29日「筆洗」

「集団で技を学ぶには不揃(ふぞろ)いな子がいたほうがいいと思っています。
年齢も経歴も性格も育ちもさまざまな子が、たがいを見ながら、自分の道を歩んでいくことができるからです」

▼法隆寺最後の宮大工西岡常一の唯一の内弟子を務めた後、「鵤(いかるが)工舎」を設立した小川三夫さんの言葉だ。
塩野米松さんが聞き書きした『不揃いの木を組む』(文春文庫)から引いた。
宮大工の世界にとどまらない知恵が詰まっているように思う

▼鵤工舎での修業は十年間。
長い年月は、隠し事や自分を飾ることは意味がない、と教えてくれる。
修業に耐え抜いた若者には優しさが生まれ、心にはゆとりが出てくるという

▼「学校でも器用な子のほうが先生には喜ばれるわけだよ。
学校は促成栽培だから、器用なやつほど成績がよくて、いい子なんや」。
早く簡単に仕事を済ませる要領の良さは、職人の世界では結局は損をするという。
物づくりや職人世界では、「絶対あかんことだ」と小川さんはいう

▼法隆寺や薬師寺の塔を内部から見ると、不揃いな材木でつくられ、一本一本が支え合って立っている。
宮大工の世界では「総持ち」という言い方をするそうだ

▼今の教育は目に見える成果ばかりを求めていないか。
「急いだら人は育たんで。不揃いの中で育つのが一番や」。

総持ちの思想からは遠くなったこの社会で、棟梁(とうりょう)の言葉は重く響く。
posted by 小だぬき at 03:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育・学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする