2012年12月25日

おばちゃんの逆襲

おばちゃんの逆襲
2012年12月19日   東京新聞「私説・論説室」

 各党の政策で最も合点がいったのは「全日本おばちゃん党」の「はっさく」だ。維新八策ではない。


 オッサン政治に反発して大阪のおばちゃんが中心となりネット上につくった市民団体である。


 その「はっさく」。一番目の政策は「うちの子もよその子も戦争には出さん!」。

 護憲とは言わない。
もっと心のど真ん中な訴え。これは国民が政治に求める最大の要求だろう。
二児の父親としては思わず「そういうこっちゃ」と慣れない関西弁?で頷(うなず)いてしまった。


 尖閣諸島問題への勇ましい主張を聞いて、オッサンなんぞに任せられないという危機感がひしひしと伝わってくる。


 「子育てや介護をみんなで助け合っていきたいねん。そんな仕組み、しっかり作ってや」と社会保障改革も掲げる。
目指すは支え合い社会。育児や介護に日々直面している実感がある。


 原発事故で放射能汚染に敏感に反応したのは、「子どもを守りたい」と切実に感じた女性たちだ。
「はっさく」も「核のごみはいらん。放射能を子どもに浴びさせたくないからや」と共鳴する。


 政治に当事者意識を持ち始めたおばちゃんの思いは、社会の根っこに確実に広がる民意だろう。
空中戦好きでどこかふわふわしたオッサンの主張より腹が据わっているようにみえる。
選挙は終わったが、本当の第三極はおばちゃんだったりしないか。 
               (鈴木 穣)

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする