2013年05月08日

安倍内閣は6年前と何が違うのか 自戒の念書きつづっていた「安倍ノート」

【政界ありのまま】安倍内閣は6年前と何が違うのか 
               自戒の念書きつづっていた「安倍ノート」
2013.05.08   zakzak(政治評論家・有馬晴海)

  安倍晋三首相が牽引するアベノミクスが順調であることは、株高・円安、失業率の減少など、誰も否定できない。
ゴールデンウイーク中の、ロシアや中東歴訪も、ビジネス面で成果を収め、評価できる内容だ。
内政では、補正予算を乗り切り、本予算は予定通り。被災地訪問やサラリーマンの賃上げ要請など、安倍首相はひっきりなしに動いている。

 6年前の第1次安倍内閣と、一体何が違うのか。

 さまざまな要素があるだろうが、一番は自信がついた点ではないか。
「安倍ノート」に自戒の念を書きつづっていたとか、「祖父(=岸信介元首相)超え」を誓ったと伝えられるが、それだけではあるまい。

民主党幹部が「人は失敗を経験して反省をすると、こんなに大きくなるのか…」と驚くほど、安倍首相は変貌を遂げた。

 加えて、3年3カ月の民主党政権が露払いをしてくれた。
第1次安倍内閣では、消えた年金問題をはじめ、閣僚のスキャンダルや失言が続出した。
今回も閣僚の失言はあるが、大問題にはなっていない。
国民の多くが「民主党では国家が立ちゆかない」
「他の野党も決め手に欠ける」と判断し、「安倍自民党に期待するしかない」と受け止めているのだろう。

 めぐり合わせもいい。
やっと決まった富士山の世界遺産登録や、巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏と、巨人や米大リーグのヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏への国民栄誉賞の授与も、安倍首相の手柄に映る。

 政党支持率で自民党が独り勝ち状態のなか、安倍首相は今年夏の参院選で、自公与党で参院過半数を獲得して、「衆参のねじれ」を解消するという狙いを定めている。
これも順調に行くようにもみえる。

 ただ、好事魔多し。
自民党内からは少しずつ、「憲法改正に強権的だ」「国会答弁が上から目線で雑」「すべてが性急すぎる」といった批判が出始めている。
政権発足直後の丁寧さが、薄れてきたのだろうか。
これがきっかけで、第1次内閣の二の舞いになりはしないかと懸念する。

 第1次内閣では、消えた年金問題について、安倍首相は当初、「記録が曖昧だから、全員にお支払いできない」と発言していたが、支持率急減で「お一人、お一人にお支払いするんです」と言い直す事態になった。

 今からでも遅くない。
何度も何度も「安倍ノート」を見直して、自らの言動を見つめ直すべきだ。
私は少し気になっている。
そのノートには「政治は国民以上でも以下でもない」と書いてあるのだろうかと。 (政治評論家・有馬晴海)
posted by 小だぬき at 09:52 | Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする