2013年05月26日

ありえない比喩による論理のすり替え、相手に考える間を与えないテクニック…

ありえない比喩による論理のすり替え、
      相手に考える間を与えないテクニック…
2013年5月26日   東京新聞「筆洗」

 ありえない比喩による論理のすり替え、相手に考える間を与えないテクニック…。『最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術』という本に書かれている駆け引きの実践例だ

▼日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が十年前に書いたこの本を読むと、弁護士として磨いた交渉術を今も活用していることが分かる。
古書店では元値の倍以上の値がつく人気だ

自分の発言のおかしさや矛盾に気付いた時は「無益で感情的な論争」をわざと吹っ掛けるとあった。
その場を荒らして決めぜりふ。
「こんな無益な議論はもうやめましょうよ。
こんなことやってても先に進みませんから」

▼橋下さんはきのう出演したテレビ番組
で、在日米軍に風俗業の活用を求めた発言について、米軍と米国民に謝罪、発言を撤回する意向を示した。
発言撤回に言及したのは初めてだ

言い負かせば勝ち、という価値観も国内外からの批判に揺らいだとみえる。
「(従軍慰安婦が)必要だったのは誰だって分かる」との発言を「その時代の人たちが必要と思っていたと述べた
」とすり替え「日本人の読解力」やメディアに責任転嫁した。
これらの発言も撤回すべきだろう

▼弁護士時代のように、感情的な議論を吹っ掛け、「無益な議論はやめましょう」とはごまかせない。
すべて自らがまいた種だ。
頼みにする「ふわっとした民意」が逃げてゆく。

posted by 小だぬき at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

首相公邸の幽霊??

首相公邸の幽霊??
2013.5.26 03:03 [産経抄]

  落語に幽霊はつきものである。
古井戸から毎晩現れて皿を数え、人気者となる『皿屋敷』の美人幽霊、お菊は最も有名だ。
他にも化けて出てきては負ける博打(ばくち)好きの幽霊や、軸を抜け出して酒を飲み三味線をひく女幽霊などユーモラスな面々が多い。


 ▼東京・永田町の首相公邸の幽霊をめぐっても、まるで落語のようなやりとりがあった。
昭和11年の二・二六事件のさい、ここで犠牲になった人の幽霊が出るとの噂がある。
そこで民主党の加賀谷健参院議員が「噂は事実か」と、大真面目で質問主意書を提出した。


 ▼答弁書は閣議決定されなければならない。
だから政府も「承知していない」という大真面目な答弁書を決定した。
発表した菅義偉官房長官は、記者会見で「幽霊の気配を感じたことは?」と聞かれ「言われればそうかな」と応じたそうだ。
なかなかの「オチ」である。


 ▼質問は一体どんな答えを聞きたかったのかと思いたくもなる。
だが加賀谷氏の名誉のために言えば「幽霊」は主意書のごく一部だ。
大半は8年前改修された後の首相公邸の使われ方への質問である。
特に安倍晋三首相が公邸に入らない理由をただすため噂を持ち出したのだ。


 ▼確かに大事件、大事故など緊急事態に備え首相は「通勤ゼロ分」に近い公邸に住むべきだ、とする意見がある。
一方で首相にもストレス解消は必要だと、私邸住まいを勧める声もある。
吉田茂ら、幽霊とは関係なく公邸へ入らなかった大物の首相も多かった。


 ▼もっともシェークスピアの『ハムレット』をはじめ、幽霊話は世界中に多い。
国際会議や首脳会談をやわらげる共通の話題として、首相公邸の幽霊も「大切に」残しておきたい気もする。
むろん二・二六事件の犠牲者には申し訳ないが。

posted by 小だぬき at 08:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする