2013年09月23日

全世界で生産される食料の三分の一は捨てられている。

映画もったいない!』は、日本を含めた世界各国での
食料廃棄の実態に迫ったドキュメンタリー映画

2013年9月21日    東京新聞「筆洗」

 日本では、一年で一人当たり年に六十キロほどの米を消費するという。
では、この国で、一年間に捨てられる「まだ食べられる食品」は、一人当たりどのくらいだろうか。
政府の推計では、これもまた六十キロほどだという

▼つまり、一年で大人一人の体重と同じくらいの重さの食べ物を、無駄にしている。
貧しい国への食料援助の量は世界全体で四百万トンほど。
この二倍近い食べ物が、日本では捨てられている。
「もったいない」としか言いようがない現実だ

▼きょうから東京や名古屋で公開される映画『もったいない!』は、日本を含めた世界各国での食料廃棄の実態に迫ったドキュメンタリー映画だ。

大きな箱の中にちょっと悪くなったものがあるだけで箱ごと捨てられる果物を見て、アフリカから欧州に移住した女性が、嘆く。
「私の国では、高くてめったに食べられないものなのに…」

全世界で生産される食料の三分の一は捨てられている。
今も十億人近くが飢えで苦しんでいるが、欧米の食品廃棄物は、そんな人々を三回救えるほどの量だという

▼食料生産には、膨大なエネルギーが費やされているから、世界の食品廃棄を半減させれば、自動車の数を半減させるほどの、温室効果ガスの抑制効果があるともいう

▼世界は、個人ではどうしようもないような矛盾や争いに満ちているが、食卓で取り組める問題もある。

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする