2013年10月13日

石井苗子の健康術ーうつ病になりやすい9つの癖

石井苗子の健康術
うつ病になりやすい9つの癖
2013年10月11日 読売新聞yomi.Dr

 (背筋伸ばし「生きることは、死ぬまでこれから」)  先週、以前にも書かせていただいた(「鎌倉建長寺第7代管長のストレス」)神奈川県鎌倉市にある建長寺の管長・吉田正道老師を仲間とたずねました。


 説法というお仕事を今でもやっておられる老師に、毎回ストレスや健康についてお聞きしているのですが、今回は「生きることは、死ぬまでこれから」とおっしゃってから、
毎日を死に切るといった思いで生きる、背筋を伸ばして座禅を組むということは、いつまでもま〜るくうずくまって考えず、悩んで悩んで考え抜いたら、背筋を伸ばして明日を見る。

私はロダンの考える人、あれが大嫌いでね、居眠り像なら好きになれるんだけど、あれを見ていつまでも考えてばかりいてはダメよ」。最後は冗談で笑わせてくださったのでしょうが、背筋を伸ばすことは、血流がよくなり、腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発になり便秘の解消方法としてもよい動作と、予防保健の分野でも推奨していることです。


 背筋を伸ばすことはストレスにもよい。


 私が卒業したヘルスケアカウンセラーの養成講座で教えてもらった「考え方の癖」は、ロダンの「考える人」ではないですが、何かしらの癖に悩んだり、考えてばかりしている人の癖の分類でした。
中でも、うつ病になりやすい癖(専門的には「自動思考」と呼んでいますが)というのがあって、それに気がつくことと直すことに導くのがカウンセリングだと習いました。

うつ病になりやすい9つの癖

 順にあげますと以下になります。

  • とっさに浮かんだ根拠のない思い込みを信じる

     (ミスが発生すると途端に「もう終わりだ」と決めつけてしまう人は、その先に何かしら挽回のチャンスがあると思えるように変わることを身につける)

  • なんでも白黒をつけたがる

     (物事を曖昧にしておけず、善悪の価値で整理することが真面目な証拠と行動する人は、善悪の度合いを連続的に考え、決して悪いことばかりでもないと気づくように変わることを身につける)

  • 自分が着目しているところばかりに目がいく

     (たとえば「嫌われてるかな?」と思い始めると嫌われてそうな所ばかりに目がいってしまう人は、他人と楽しくできた自分もいた過去の場面を思い出すことを身につける)

  • 関心があることは大きくとらえ、そうでない物は極端に過小評価する癖

     (自分と考え方が異なる部分をことさら小さく見る傾向にある人は、みずからの行動を再点検することで、事象を冷静に見直すことで満足度を測り直していくことを身につける)

  • 「ああするべきではなかった」と長く思い悩む

     (「こうするべきだった」と自分の行動を責める人は、その「べき」の部分がそうでなければどうなるのかを具体的に予想することを身につける)

  • 少ない事例をあげ、だから先もうまくいくはずがないと決めつける

     (ひとつのことがうまくいかなかったら、すべてが同様にうまくいかないと諦める人は、判断基準や根拠について、現実的あるいは客観的に見直し、対処策を考えることを身につける)

  • 悪いことが起きると自分のせいだったと思い込む

     (誰にどのような責任があると整理して考えることができないで悩む人は、責任の所在を整理して書きだし、そこから自己責任を整理することを身につける)

  • その時の感情に基づいてなんでも判断する

     (第三者がどう感じたかを考えようとせず、自分の感情を冷静に見られない人は、自分という人間を外から眺める訓練をすることを身につける)

  • 「どうせまたダメになるに違いない」と最初からやる気をもたない癖

     (否定的な予測通りになっていくと思い込むことで失敗を繰り返している人は、その思い込みによる予言がどれほど信じられるものかを具体的に整理して、新しいことを考えることを身につける)


 9つありますが、私は勉強中にウンザリしたのを覚えています。
どれもこれも自分に当てはまるじゃないかと。

どうしたらいいかも書かれてありますが、およそ自信がありませんでした。
カウンセラーが何か言うより、悩んでいる人たちが直接教科書を読んだ方がよっぽどいいのではないかと思ったほどです。


 人が人の癖を指摘して、どうすればいいなんて指導はできないと思ったのです。


 上の「自動思考」のカウンセリング法のひとつに「認知行動療法」がありますが、癖というのはがんこなものですから、人から言われて直るぐらいなら苦労はしません。

でも、うつ病になってしまっては、苦しいのは本人なのですから、何かしら簡単に自分で出来る方法があれば喜ばれるでしょう。


 吉田老師は、座禅の時に板で背中を叩(たた)くのは眠っているのを起こすためではないとおっしゃっていました。
「ありゃ痛くはないのよ」とも。


 自分の癖のようなものが脳裏ににじみ出てきて、だんだん下を向いてうずくまってしまいがちな人に、「背筋を伸ばして深呼吸して」と注意を促すためにやっているのだそうです。


 背筋を伸ばして深呼吸
確かに自律神経のバランスを整えるには呼吸法がよいと言われており、科学的な論文も出るようになってきました。

高齢になったらゆったりとした気持ちだろうと思うのは、それこそ「思い込み」であって、高齢者ほど副交感神経の割合が低くなり、見かけとは逆にイライラ度が高い人がいるものです。

自分の思い通りにいかないストレスが心身ともに多くなってきている証拠でしょう。


 私の住んでいる町にあるお寺は、人影もなくお坊さんも見えず、閑散と薄暗く、怖くて行けません。

深呼吸をしたり背筋を伸ばしたりする場所を選んではいられないのです。
ということは、自分のデスクで仕事をしている「今でしょ!」になってしまいます。
思いついたら背筋を伸ばす
排ガスとコンクリートばかりの信号待ちの数秒間でも、背筋を伸ばしてみようかと思い始めました。

9つの癖も悩んでばかりいないで、背筋を伸ばして、死ぬまでこれからと思って生きてみることにしました

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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