2013年12月24日

JR東海 女性運転士増加 命預かる責任 激務でも誇り



JR東海 女性運転士増加 
       命預かる責任 激務でも誇り
2013年12月23日 東京新聞朝刊

 JR東海道新幹線に女性運転士が誕生して今年で10年。

当初の4人から現在は三桁となり、ホームの風景にも溶け込んできた。
車掌や指令なども増え、JR東海は来年以降も「女性が活躍する分野は広がっていくだろう」としている。
現役運転士と1期生に話を聞き、歩みをたどった。 (栗田晃)


 革のかばんを手に、りりしい制服姿でホームを行く。
一編成当たり乗客千三百人の安全を預かり、週二回の泊まりもある激務だが、運転士歴二年半の根本浩未(ひろみ)さん(30)は「男性と比べて苦労があるとすれば、身支度のために早起きすることぐらい」と笑顔を見せる。


 就職活動中、偶然、東京駅のホームで見掛けた女性運転士の制服姿にピンときた。
「女性でも運転士になれるなんて格好いい」。
夢をかなえ、「先輩方に、いろいろアドバイスしてもらえたおかげ」と話す。


 一九九九年の労働基準法改正を機に女性の深夜勤務が可能に。
JR東海では二〇〇三年に女性運転士がデビュー。
年々割合は増え、現在、新幹線乗務員(車掌も含む)約千六百人のうち二百人余りが女性だ。


 「挑戦しないのはもったいないし、後に続く人もいなくなる」。

女性運転士の一期生、阪口杏沙(あずさ)さん(36)=現新幹線鉄道事業本部運輸営業部=は振り返る。


 三年間の車掌経験をへて、国家試験の免許取得に向け、四カ月の研修生活を送った。
運転士は列車運行の総責任者。
多岐にわたる故障対応を学ばなければならない。
「電車の模型で遊んだこともないし、電気回路や車両構造なんて、ちんぷんかんぷんだった」。
男性の同期の協力も受け、女性四人の初合格者の一人となった。


 初乗務は〇三年六月、名古屋駅から新大阪駅へ向かうひかり。
「お客さんの命を預かる気持ちでいっぱいだった」。
天候や乗車率で、ブレーキのタイミングは微妙に変わる。
京都駅で停車位置を守ることができ、ほっとした。


 阪口さんは運転士時代、記念撮影を頼まれたり、小さい子から手紙を渡されたりすることが誇りと励みになった。
安全運行への責任は男女同じだが、イメージアップに貢献できる女性ならではの面もあると感じる。


 運転士を目指す後輩から相談されると「やってみるべきだよ」と背中を押す。
責任が重い、と尻込みせず、挑戦することが大事。これからもっと増えてほしい」と期待する。

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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