2014年01月01日

午年、幸多い1年にしましょう!!



2014年 (平成26年)のスタートです。

一人ひとりが お互いに「生きていて良かった」と心から思える1年の日々にしていきましょう。

@原発廃炉
A生活できる社会保障を
B秘密保護法施行停止
C消費税・増税反対
D反動政治打破
E笑顔・潤いのある家庭・社会を

皆さまのご多幸をお祈りします。
posted by 小だぬき at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

年のはじめに考える 人間中心の国づくりへ

年のはじめに考える 
 
 人間中心の国づくりへ
2014年1月1日 東京新聞「社説」

 グローバリゼーションと中国の大国化に「強い国」での対抗を鮮明にした政権。
しかし、経済や軍事でなく人間を大切にする国に未来と希望があります。


 株価を上昇させ、企業に巨額の内部留保をもたらしたアベノミクスへの自負と陶酔からでしょう、安倍晋三首相は大胆でした。

就任当初の現実主義は消え、軍事力増強の政策にためらいは感じられませんでした。


 多くの国民の懸念をふり払って特定秘密保護法を強行成立させた後は、初の国家安全保障戦略と新防衛大綱、中期防衛力整備計画の閣議決定が続きました。


◆強い国への疑心暗鬼


 今後十年の外交、防衛の基本方針を示す安保戦略は、日米同盟を基軸にした「積極的平和主義」を打ち出し、戦後の防衛政策の転換をはかりました。

先の戦争への反省から専守防衛に徹する平和国家が国是で国際貢献も非軍事でしたが、積極的平和主義は国際的紛争への積極的介入を意図し、軍事力行使が含意されています。



 米国と軍事行動を共にするには集団的自衛権の行使容認の憲法解釈変更は前提で憲法九条改正は最終の目標です。

このままでは米国の要請で「地球の裏側」まで自衛隊派遣の義務が生じかねません。


 安倍政権が目指す「強い国」は「急速な台頭とさまざまな領域へ積極的進出」する中国を念頭に自衛隊を拡大、拡充します。

それは他国には軍事大国の脅威ともなるでしょう。
疑心暗鬼からの軍拡競争、いわゆる安全保障のジレンマに陥ることが憂慮されます。


 強い国志向の日本を世界はどうみているか。

昨年暮れの安倍首相の靖国参拝への反応が象徴的。
中国、韓国が激しく非難したのはもちろん、ロシア、欧州連合(EU)、同盟国の米国までが「失望した」と異例の声明発表で応じました。

戦後積み上げてきた平和国家日本への「尊敬と高い評価」は崩れかかっているようです。

◆人には未来と希望が

 アベノミクスも綱渡りです。
異次元の金融緩和と景気対策は大企業を潤わせているものの、賃上げや消費には回っていません。

つかの間の繁栄から奈落への脅(おび)えがつきまといます。
すでに雇用全体の四割の二千万人が非正規雇用、若き作家たちの新プロレタリア文学が職場の過酷さを描きます。
人間が救われる国、社会へ転換させなければなりません。


 何が人を生きさせるのか−。
ナチスの強制収容所で極限生活を体験した心理学者V・E・フランクルが「夜と霧」(みすず書房)で報告するのは、未来への希望でした。

愛する子供や仕事が、友や妻が待っているとの思い、時には神に願い、誓うことさえ未来への希望になったといいます。


 人はそれぞれがふたつとない在り方で存在している。
未来はだれにもわからないし、次の瞬間なにが起こるかもわからない。
だから希望を捨て、投げやりになることもないのだ、というのもフランクルのメッセージでした。


 社会にも未来と希望があってほしいものです。

四月から消費税率引き上げとなる二〇一四年度の税制大綱は企業優遇、家計は負担増です。
企業には復興特別法人税を前倒しで廃止したうえに、交際費を大きく減税するというのですから国民感情は逆なでされます。


 税もまた教育や医療と介護、働く女性のための育児や高齢者福祉サービス、若者への雇用支援など人間社会構築のために振り向けられなければなりません。
そこに未来や希望があります。


 所得再配分は国の重要な役目。
政府が信頼でき、公正ならば国民は負担増をいとわないはずです。
高度経済成長はもはや幻想でしょう、支え合わなければ生きられない社会になっているからです。


 脱原発も人間社会からの要請です。
十万年も毒性が消えない高レベル放射性廃棄物の排出を続けるのは無責任、倫理的にも許されません。
コスト的にも見合わないことがはっきりしてきました。


 「原発ゼロ」の小泉純一郎元首相は「政治で一番大事なことは方針を示すこと。
原発ゼロの方針を出せば、良い案をつくってくれる」「壮大な夢のある事業に権力を振るえる。
結局、首相の判断と洞察力の問題」と語りました。
首相の洞察力は無理なのでしょうか。


◆涙ぐましい言論報道 

特定秘密保護法でメディアの権力監視の責任と公務員から情報を引き出す義務はいちだんと重くなりました。
それにもまして大切なのは、一人ひとりの国民の声に耳をすまし伝え、できれば希望になることです。

画家の安野光雅さんは、それを「涙ぐましい報道」と表現しました。
涙ぐましい努力を続ける報道言論でなければなりません。
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2014年01月02日

これからの日本に期待することランキング2014

これからの日本に
期待することランキング2014

2014年1月1日(水)19時0分配信 
gooランキング


 さあ、いよいよ2014年が幕を開けました。
国内の政治や世の中の動きなど、最近は気になることがいろいろありますが、今回はみなさんに新年らしくこれからの日本に期待することは何か聞いてみました。

 1位には《税金が正しく使われる国》が選ばれました。
今年実施される消費税増税が頭にあった人が多かったのかもしれませんが、今後も少子高齢化が加速する日本。

増税するのはいたしかたないとしても、「税金の無駄遣い」のニュースを見るたび、「せめてちゃんと国のため、みんなのために使ってくれ〜」という気持ちになりますね。

なお、2013年の同調査では3位だった《老後は年金で暮らしていける国》は、2014年は7位と順位を落とす結果に。

年金だけで老後を悠々自適に暮らしたい…という希望はあっても、現実的にそれが「できる」と考える人は減ってきているのかもしれません。

 2位は《治安のよい国、そして3位は《国民のマナーが良い国》となりました。

観光庁の発表によると、2013年の日本への外国人観光客の数は過去最高の1000万人前後となり、今後日本は「観光立国」として年間2000万人の外国人旅行者を誘致するべく、さまざまな取り組みをするそうです。

訪日した外国人が、日本の治安の良さや日本人のきめ細かな配慮に感激するという話を耳にすることはありますが、せっかく日本に来てくれた外国人に楽しんでもらうためにも、日本の良いところはぜひ維持していきたいですね。

 ほかにも、4位《ストレスなく働いていける国5位《子どもを産みやすい/育てやすい国》など、納得の回答がランク・インしましたが、忘れてはならないのは、明日の日本を築くのは私たち自身だということ。

人任せにするのではなく、自分には何ができるのか、みんなが考える社会になれば理想的ですね。

調査方法:
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(株)提供の「NTTコム リサーチ」モニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。
調査期間:2013 /10/31〜2013/11/1
有効回答者数:1,060名
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アメリカ交渉団の黒幕正体 TPP「日本イビリ」衝撃深層

アメリカ交渉団の黒幕正体
 TPP「日本イビリ」衝撃深層
週刊大衆01月06・13年末合併特大号

「列島植民地計画」進行中

全国の農業関係者が固唾を飲んで見守るTPP加盟交渉。
目標の年内妥結には至らず、14年への持ち越しが決まった――。

「日本の主張する農産物5品目の関税維持を、米側が完全にシャットアウト。日本側が"関税撤廃率を93・5%まで引き上げる"と譲歩しても、米国はまったく譲らない。
これ以上の譲歩は、日本の"敗北"も同然です」(全国紙外信部記者)

12月8日の閣僚会合では、米通商代表部のフロマン代表と1時間近く会合したが、決裂。
翌日の会談時間はたったの10分で、
「もう米側は日本の要求を無視し始めた」(官邸関係者)との見方まで浮上している。

かつてない"日本イビリ"に安倍政権も頭を抱えているが、なぜ、こうも米側は高圧的なのか?

「米側はオバマ大統領ではなく、フロマン代表独自の考えで動いている。
フロマンは、アメリカのみならず世界経済を牛耳るロックフェラー一族の意向で政権入りし、"オバマよりも力がある"との噂も。

世界的金融機関・シティグループの要職や、米国の外交政策に絶大な影響力も持つ外交問題評議会の出身です。
つまり、日本は米政府ではなく、"米財界の伝書鳩"と交渉しているようなものなんですよ」(前同)

TPP交渉は、日本市場のさらなる開放を強行したい米企業連合との経済戦争だったのだ。
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2014年01月03日

やり直せる充実感 36歳の高校生

(教育2014 埼玉)
やり直せる充実感 36歳の高校生
2014年1月1日03時00分  朝日デジタル

 勉強なんて大嫌い。
バイトの方がおもしろいし、授業に出なくても高卒の資格がもらえればいい。まあ何とかなるでしょ。
 そう思っていた。20年前の、高校生の自分は――。
    ◇

 「では、プリントに当てはまる言葉を教科書から拾ってみて下さい」。
大宮中央高校単位制の教室。
現代文のプリントに目を落とし、静かにペンを走らせる。
荒井健二郎さん。
36歳の、高校生だ。


 2012年、2度目の高校生活をスタートさせた。
3年間で卒業に必要な74単位の取得を目指す。
欠席はほとんどなく、黒板に向けるまなざしは真剣そのもの。
「今は、勉強が楽しい」


 最初の高校生活では楽しいどころではなかった。
勉強でつまずいたのは中学時代。
サッカー部も顧問の先生と合わずに辞めた。
将来の夢も描けぬまま、入間市の私立高校に入学した。


 夜遅くまでカラオケに入り浸ったり友人宅に泊まったり。
遅刻が重なり、2年生に進級する前に、学校から退学か転学かの選択を迫られた。


 そうして転学した先は大宮中央高校の通信制。
週1回の通学とリポート提出をこなせば、4年で卒業できるはずだった。

しかし、授業についていけない。
友人のリポートを写していたのは、最初の2、3カ月。
次第に提出すらしなくなり、アルバイトに明け暮れた。
16歳、高校生の身分を投げ出した。


 アルバイトや海外でのワーキングホリデー。
「何とかなる」とぼんやり考えながら、20代前半まであっという間に過ぎた。

    ◇

 ワーキングホリデーの足で、東南アジアを回った。
2、3カ月の「貧乏旅行」の途中で、心身に異変が起きた。
幻聴が聞こえ、周りの人が悪口を言っているような不安に駆られた。


 帰国後、病院から処方された薬で症状は落ち着いた。
24歳で結婚。

「自分には学がないので、これしかない」と、2年間、カイロプラティックの学校に通い、自分の施術院を開いた。
技術は劣っていないはずなのに、客足は遠のく。
子どもが生まれ、焦りが募った。


 再び影が忍び寄ってきた。
薬が効かず、眠れない。
仕事もままならず、離婚が決まった。
30代で、引きこもりになった。


 2年以上も引きこもった後、強制的に病院へ連れて行かれた。
4カ月間、苦しい入院生活の中で、ここを出て何かをしたいという思いが膨らんだ。
退院のときに気持ちは固まった。「高校にでも、行ってみるか」

    ◇

 大宮中央高校には、総合学習の時間に「おさらい塾」がある。
漢字の書き取りや100マス計算、時事用語など基礎的な問題に取り組む。

授業中でも、数学の二次関数の授業で一次関数の復習をするなど、中学レベルの内容を振り返る。
つまずきを少しでもなくすのが狙いだ。


 荒井さんも、おさらい塾や漢字検定3級取得などで、授業を受ける土台と自信を培ってきた。
「積極的にノートをとって、質問して、意見を言って。
こんなに勉強するのは初めて」


 16歳の自分と変わったのは、勉強する目的があるからだ。
高卒の資格がないと、働き口がない。
稼ぎが少ない。
現実を痛感してきた。
「子どもの教育費を払う。その目標があるから、学業に集中できるんです」


 学びながら、もう一つ目標ができた。
理学療法士や看護師として、患者を支え、退院まで見守る仕事に就くこと。
それをかなえるには進学が必要になる。
もっと勉強をしたいと思うなんて。
自分でもびっくりだ。


 息子を見守ってきた両親はもっと驚いている。
「テストで100点を取ってきたこともある。
本人も私たちも戦ってきた。
病院や学校に、感謝、感謝です」と母の道子さん(68)。
父の一夫さん(70)も「目標を持てたことで頑張れている」。


 10代、20代が多い教室で、少しずつ友達もできた。
まじめでこつこつ、穏やかな性格だから、周りになじめるのでは」と、教員らもそっと目を配る。


 政経を学んだおかげか、ニュースの言葉がすんなり頭に入るようになった。生物では、施術院のころに知らなかった人体の構造を学んだ。

成績表は4や5が並ぶ。
ただ、体育だけは、5分ほどのランニングで息が上がる。
「10代のころは得意科目だったんですけどね」と笑う。


 20年前の自分に会ったら、言い聞かせたい。いつかテレビかどこかで聞いた、こんな言葉を。「楽を思うから、苦がつらい」

    *

 36歳の高校生は身をもって教えてくれます。
「学ぶチカラ」は生きる力そのものだと。

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「集団的自衛権とは米国が自衛隊を傭兵的に使うシステム」

集団的自衛権=米国が自衛隊をタダで我々の税金で傭兵として使うシステム/
日米地位協定=金とりサギ

孫崎享氏のつぶやき
http://ch.nicovideo.jp/magosaki
★ テレビ朝日番組で、
「集団的自衛権とは米国が自衛隊を傭兵的に使うシステム」と説明

モーニング・バード内にある「玉川ソーケン」は12月31日、
生激論スペシャル!「そもそも 日本はアメリカとの関係を今のまま続けていいのか?」を放映。

日米関係をまず4段階に分ける。

第一段階 「日本を戦争をさせない国にする」 戦後〜1950年代
第二段階 「日本をアメリカの軍事基地に」1950年代〜1980年代半ば
第三段階 「米軍の費用の一部を日本負担に」1980年代半ば〜 現在まで
第四段階 「自衛隊を米軍の傭兵として使いたい」

第一段階 「日本を戦争をさせない国にする」

戦後〜1950年代ではポツダム宣言などで日本の軍備を解除させたが、
米国は日本に経済力をつけさせないことで、軍事国家にならないことを意図。

対日賠償委員会のポーレー団長が訪日しているが、
彼が「日本経済の最低限度を維持するに必要でないすべてのものを日本から取り除く方針」だとし、
さらに 「最低限度とは日本が侵略した諸国の生活水準よりも高くないこと」だという声明を出した。

つまり戦争を二度とできない国にするために経済的に 戦争ができないような国にしてしまえという方針だった。

第二段階 「日本をアメリカの軍事基地に」1950年代〜1980年代半ば、現在

日米安保条約を作るときのアメリカ側の特使でのちに国務長官になったダレス氏の発言がある。

この文章は アメリカが日本とサンフランシスコ講和条約・日米安保条約を調印する半年前の1951年1月にアメリカ側のスタッフ会議で

「我々は 我々が望むだけの兵士を 我々が望む日本国内の場所に我々が望む期間 置く権利を得られるか否か それが主要な問題だ」と
発言しているんです。

アメリカ側としては自分たちの軍隊を日本の好きな場所にいつまででも置けるということが講和の条件で
日米安保条約を結ぶにあたり一番大事なことだった。

問題はこの状態が今日まで続いていることである。

これに対し、宮家氏から、「日米安保条約はアメリカと欧州諸国が結んでいるNATOなどと内容的にほぼ同じもの。
ということは日本が対米追随なら 欧州も対米追随ということに」との反論。

これに対し、私より次の反論。

ドイツとアメリカでは同様に地位協定(ボン補足協定)があるが、1993年改定があり次のような規定がある。)

基地の返還について・

第48条5:軍隊又は軍属機関による施設区域の返還については、次の規定を適用する。

共同の防衛任務に照らしてもその使用よりもドイツ側の利益が明らかに上回る場合には、
ドイツ当局の当該施設区域の返還請求に適切な方法でこれに応ずるものとする。

(「ドイツ側」の「利益」という基準は、合意議事録ではいっそう明確に表
され、「ドイツの非軍事部門の基本的な必要性、特に国土整備、都市計画、自然保護および農業上、経済上の利益に基づく」と表現されている)

基地の運用について

53条:排他的使用に供される施設区域内において、当該施設区域の使用に ついてはドイツの法令が適用される。

(合意議事録ではいっそう具体的に明確化されて、駐留軍隊当局はドイツの 連邦、州および地方自治体の有権的当局が公務を遂行できるように
するため、原則として事前通告後という条件の下に基地内への立入りを含めドイツの利益を保護するために必要なあらゆる適切な援助を与える、
と定められている。)

施設区域の上空に関して執られる措置にも準用する。
ただし、航空交通の妨害となるような措置は、ドイツの当局との調整を経た上でのみ執られるものとする。

 機動演習及び訓練の目的で連邦共和国内に移動する部隊による野外演習区域、駐屯地訓練区域及び駐屯地射撃場の使用は、
権限あるドイツの当局に事前に通知して、その許可を得るものとする。

第三段階 「米軍の費用の一部を日本負担に」1980年代半ば〜 現在まで。

私からの説明。

 日米地位協定では実は日本はお金を出す必要は全くないんです。
日米地位協定 これはいまも生きているのですが
この24条は
「日本国に合衆国軍隊を維持することに伴うすべての経費は2に規定するところにより日本国が負担すべきものを除くほか
この協定の存続期間中日本国に負担をかけないで合衆国が負担することが合意される」

玉川氏より、「 「2」とは 基地の所有者への地代などで施設の修繕費や 人件費などは 地位協定上全てアメリカ側が負担することになっている」と補足。

「思いやり予算」は当時の金丸防衛庁長官が「思いやり」と発言し始まったアメリカ軍の日本駐留費用の一部肩代わりなんです。
1980年代半ばまでの線と比べてみても1985年ごろから明らかに急増している。

欧州との関係では、ドイツは米軍経費の30%弱ですが日本は80%弱まで負担をしている。

第四段階 「自衛隊を米軍の傭兵として使いたい」ということです。

当時 国防総省の日本部長だったポール・ジアラ氏などが日米同盟の未来について書いた論文ですが、

この中で、「平和維持活動(PKO)などはグローバルな範囲での日米協力を視野に入れたもの」だと書いています。
そして「(PKOなどは)緊張度の高い地域有事への作戦準備としても絶好の訓練」 と言っているんです。

つまりアメリカは 集団的自衛権で 自衛隊を米軍の傭兵として使いたいという思惑があるんです。
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2014年01月04日

社会保障の解体ねらう安倍政権:共同広げたたかう年

社会保障の解体ねらう安倍政権
        共同広げたたかう年

2014年1月3日(金)  しんぶん赤旗

 安倍政権のもとで2014年は社会保障と雇用、教育に対する攻撃が本格化します。
「戦争する国づくり」と「弱肉強食の経済社会」をつくる狙いですが、国民との矛盾をいっそう深め、反撃のたたかいが重要になります。(深山直人)
 
自助・自立で憲法25条侵害


 昨年12月に成立した社会保障プログラム法は、政府の任務を「自助・自立のための環境整備」と規定しました。

社会保障の「向上及び増進に努めなければならない」と定めた日本国憲法25条を乱暴に踏みにじるものです。


 これを受けて通常国会で安倍内閣は、社会保障解体を進める法案を次々と出そうとしています。


 介護保険法改悪は、「要支援者」から訪問介護と通所介護を取り上げ、特別養護老人ホームから要介護1・2の人を締め出すなど“保険あって介護なし”が極まるものです。


 医療法改悪では、急性期病床(入院ベッド)の削減など“患者追い出し”や、安上がりの医療をめざして大病院の外来診療の縮小などを進めようとしています。

4月からは消費税増税の一方で、昨年に続いて年金1%削減と70〜74歳の医療費2割負担を強行します。


 社会保障削減の「構造改革」が「介護難民」や「医療崩壊」を生み、国民の猛反発を呼んだことに反省もなく、同じ路線を暴走しようとしています。

しかし、介護保険改悪をめぐっては審議会段階で市町村などが猛反発し、見直しに追い込まれました。国民との矛盾は避けられません。

労働法制緩和「賃下げ」暴走

 安倍首相は「世界で一番企業が活動しやすい国」(日本再興戦略)を掲げて、賃上げより企業の収益拡大を優先させ、労働法制の規制緩和による「賃下げ」へと暴走しています。


 昨年末に出された政労使会議の合意文書では「まずは企業収益の拡大」とうたい、企業の中に過度にため込まれた内部留保を賃金と中小企業に還元する姿勢はありません。


 派遣労働を無期限・無制限に使い続けられるようにすることや、低賃金で解雇がしやすく、正社員とは名ばかりの「限定正社員」や、残業代ゼロのただ働き正社員をつくる「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入を打ち出しています。


 これらの規制緩和は、労働者の約4割に達する低賃金の不安定雇用をさらに増やし、長時間労働とタダ働きをひどくするものです。


 第1次安倍内閣のときにホワイトカラー・エグゼンプション導入をねらい、労働者から猛反発を食らって頓挫したことへの反省はありません。
労働者からの強い批判は必至です。

戦後の民主的教育制度壊す 

安倍首相が「経済再生と並ぶ日本国の最重要課題」として執念を燃やすのが、教育制度の改悪です。

通常国会には、憲法のもとで戦後つくられた民主的諸制度を壊す法案を矢継ぎ早に出す計画です。


 戦前の軍国主義教育の反省から生まれた教育委員会を政府は、首長の付属機関に変える狙いです。
教育委員会制度の改悪は、橋下大阪市政のような首長による教育介入をいっそうひどくします。


 「慰安婦」の否定など、ゆがんだ歴史認識を子どもたちに教え込むために教科書検定制度の大改悪や、道徳の教科化による上からのいっそうの統制強化も狙っています。
日本の教育をゆがめている統制と行き過ぎた競争主義に拍車をかけるものです。


 高校・大学の段階的な無償化を定めた国際人権規約条項の留保を撤回したにもかかわらず、安倍政権は高校無償化を廃止します。
所得制限によって締め出される高校新入生は25万人、295億円にのぼります。


 憲法を踏みにじり、アジアと世界の流れに逆らう安倍首相の本性があらわになっています。
社会保障切り捨ての自民党政治をストップさせるため国民の共同を広げて、政治の転換へたたかう年です。

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時代を読む〜政治学者・中島岳志さん

時代を読む〜若手論客に聞く
政治学者・中島岳志さん
        
まるで共産主義体制
 2014年1月3日  神奈川新聞

 自民党が政権に返り咲き1年が経過した。
その振る舞いを政治学者の中島岳志さん(38)は「保守思想が批判してきた共産主義体制のようだ」と批判する。

安倍晋三政権が推し進めようとする憲法改正や集団的自衛権の行使容認、そして強行採決された特定秘密保護法案に靖国神社参拝、拡大を続ける格差社会−。
「決める政治」が見落とす、あるいは見て見ぬふりをするものとは。

■保守から逸脱

 安倍内閣は保守政権と言われるが、僕からすれば全くの逸脱で、どんどんと離れていくように見える。

 保守思想の根本は、近代啓蒙(けいもう)主義などに基づいた革命思想に対する反発。

ベースにあるのはエリートや、何人かの人間の理性によって、世の中が良くなるという完成可能性に対する批判です。

 人間はどうしようもない誤謬(ごびゅう)や知的・倫理的限界を持っている。だから、保守は個の理性を超えた価値を見いだそうとする。

過去に多くの人が集団的に、かつ時間をかけ、そして歴史の風雪に耐えながら形成されてきた集合的な経験知に依拠しようとする。

世の中はどんどんと変わっていく。
だから単なる反動ではなく、徐々に変化させていく。
保守するための改革、永遠の微調整というのを積極的に受け入れるのが、保守の考え方です。

 ところが安倍政権は世論の反対を押し切り成立させた特定秘密保護法の決定過程からも明らかなように、大きな変革を上から断行しようとする。

自分と立場の違う人たちの言葉に耳を傾けるのではなく、自分にとって都合のいい人たちの言うことだけを聞いて、独断的に物事を進めていく。

 この姿はまさに、保守が20世紀をかけて批判し続けてきた、共産主義体制そのもの。

あなた方は中国共産党政権を批判しているけども、本当はああいうふうになりたいんじゃないかと言いたい。

 前の第1次安倍内閣と今の安倍さんは、ずいぶん違うと思います。
前はいろんな人の言うことを聞きすぎて、足を引っ張られたと思っているんでしょう。

■ポピュリスト

 安倍首相は極めてあざといポピュリスト(大衆迎合主義者)です。
「世論」という言葉には本来、二つの意味があった。

「パブリックオピニオン(公的な意見)」を輿論(よろん)、
「ポピュラーセンチメント(大衆的な気分)」を世論(せろん)と呼び、区別してきた。
安倍さんが依拠しようとしているのは明らかに大衆的気分、つまり世論の方です。

 いろいろな意見を聞きながら自分自身の葛藤を経て方向性を見いだすより、気分的なものに乗ってある層の支持を集めながら、独断的に物事を進めようとする。
そういう独裁的な方向を、安倍さんは無自覚に歩んでいる。

■浮遊する個人

 これは日本政治に20年にわたって横たわってきた問題です。
小泉純一郎元首相に始まり、橋下徹・大阪市長のブームもそうだし、繰り返しやってきた。

 社会が流動化し、底が抜け、みんなが大衆的な気分に偏って、社会的な中間的な立場・居場所がなくなり、特にテレビ的なポピュリズムに一体化していく。

 人間は本来、「トポス的な存在」です。
トポスというのは「自分が生きていくための役割があると実感できる場所」です。
トポスを失った大衆社会は、みんな自分の存在意義が分からず、人は大勢いるのに個々人は孤独だという問題を抱える。

 意味付けを失い、ただ個人として浮遊しているような社会は極めて熱狂的になりやすく、過去の経験知に学ばず、他の人が言うことには耳を傾けない。

社会学者が言うところの「カーニバル化した社会」です。
瞬間的熱狂、断片的熱狂が繰り返し表出し、そこに何らかのイデオロギーや思想は存在しない。

 だから、いま社会全体に右傾化が起きていると言われているが、それよりみんなで盛り上がれるネタで「祭り」が起きている状態に近い。

保守にはこういう熱狂的社会に対する違和感が強くあるはずなのに、安倍さんはむしろ乗っかろうとする。
だから彼は、ネットやフェイスブックをやって、誰かを攻撃したりしていますよね。

■大衆との対決

 メディアは時に、その大衆的な気分に対決する覚悟を持たなければならない。
世論が中国との戦争を支持しているからといって、礼賛するかといったら違うわけでしょう。

 メディアは単に報道だけではなく、政治というアリーナの一つのプレーヤー。
自分たちの意思と主体を持ち、政治はこうあるべきという公論の場をつくるべき。
僕は客観的報道なんて信用していない。
何かを書くこととは、何かを書かないこと。
「これは書きにくい」と思うことは有識者に言わせて、その有識者だってチョイスしているでしょう。

 そのことを踏まえ、いわゆる多数派である意見に違うんじゃないかと言う役割もある。
マス(大衆)にすり寄ることがマスメディアではなく、マスの側が「気分」で間違いを犯しているのではないかと思ったら、それを指摘するのも大切な役割。われわれ政治学者と同じ。
マスを恐れるな、迎合するな、すり寄るなということです。

■永遠の微調整

 こうした大衆的な気分によって専制的政治を支える「群衆」から、公的な意見を持った「公衆」になるために必要なのが、僕は「中間領域」というものになると言っている。
NPOでも習い事でも、複数の人間集団に所属しているという重要性です。

 意見や考えが違う人たちと、さまざまなプロセスを経て合意形成していく場が社会の中にどれだけあるか。

意見の違う他者と折り合う、それが政治というもの。
でもいまはそういう、国家と個人の間にある空間がすっからかんになっている。
これをとにかくさまざまな形で、創り出していくしかない。

 これからは成長社会ではなく、成熟社会へ向かう。

どう考えても、もう経済成長は望めない。
小規模化しながら、成熟へと向かっていくしかない。
つまりお金はそんなに稼いでいないけども、どこか充実していて、生きがいがあって、自分の役割があって、という社会に向かっていくしかない。

 民主主義は、ちゃんとやろうとすると本当に面倒な制度です。
どこかにものすごい答えを持っている大思想家がいるなんて、幻想にすぎない。
僕らが長い間積み重ねてきた経験知の方が、案外まともなんです。

 僕たちだって生活が激変すると困るでしょう。
次は車買うためにお金貯めてとか、ちょっとずつですよね、生活が変わっていくのって。
結論は一歩一歩で地味ですが、漸進的前進こそが保守思想の根本。
だから僕は、永遠の微調整しか信じません。

◆なかじま・たけし
 1975年、大阪府生まれ。政治学者。
北海道大准教授。
2005年の「中村屋のボース」で大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞受賞。言論誌「表現者」「週刊金曜日」で編集委員を務め、近著に「保守のヒント」「血盟団事件」「『リベラル保守』宣言」など。
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2014年01月05日

お正月疲れ解消の5つのコツ!

体がダルい…
お正月疲れ解消の5つのコツ!
All About更新日:2013年11月01日


<お正月の疲れが残って、仕事がはかどらないという経験はありませんか? お正月の疲労の原因と疲れ解消のコツをご紹介します。
執筆者:吉鶴 亜紀子

お正月、食べては寝て……を繰り返していた人は、体がだるい、重いなどの疲れを感じているのではないでしょうか?
食べすぎて胃腸が疲れている上に、体内時計が乱れている可能性もあります。
今回は、お正月をすっかり満喫した人へ送る疲労回復法をお送りします。
 
休み明けは、病気になりやすい!

お正月で、しっかり休んだはずなのに、どうして辛いのか、その原因を探ってみましょう。

■食べ過ぎは、風邪をひきやすい!

食べ過ぎた翌日、体が重くだるいという経験をしたことはありませんか?
 風邪をひいたとき、食べすぎや飲みすぎた日が続いたりはしていませんでしたか?
 食べ過ぎると体は毒を出そうとします。そのとき、起こるのが風邪と同じ症状。

そして、食べ過ぎると血液がドロドロになり、免疫力や疲労回復力が低下するといわれています。
その結果、風邪をひいてしまうことがあるのです。

お正月で食べ過ぎた人はこの時期、風邪やインフルエンザなどにかかりやすい状態と言えるでしょう。

■寝正月は、疲労感を増大!

月曜日は、血圧が上がったり、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高くなると言われています。

原因は、週明けに仕事に取り掛かるストレスや、土日のレジャー疲れが影響しているようです。

寝正月だったという人は、仕事をしているときの生活リズムが崩れてしまい、体内時計が乱れている可能性もあります。
そうなると、疲労感も大きいはず。
今年の初出勤はかなりストレスがかかりそうです。

■休み明けはこころも辛い!

休み明けの月曜日。
気分が憂鬱で仕事に身が入らず、ミスをしてしまって、さらに憂鬱になった……なんて経験はありませんか?
 それは、ブルーマンデー症候群といわれるもの。行動科学研究所の山村昌隆氏によれば、月曜日には肉体的には好調でも、知性、感情・気力は不調であることが示されています。(参考:ブルーマンデー症候群 )

このような状態で、休み明けの初出勤で頑張って仕事をすると、疲労感はますばかり。
お正月明けは、徐々にリハビリをしながら出社をしてほしいものです。
ただし、会社でリハビリ出社なんてできないですよね。

では、どうしたらいいのでしょうか? 体の調子を整えるコツをご紹介します。

お正月疲れ解消の5つのコツ!

体内時計の調整には太陽が欠かせない!
お正月の疲れが残って、1月は仕事がはかどらないという経験はありませんか?
 お正月疲れを解消する方法をご紹介しましょう!

1.胃腸の休息日をとろう!

食べ過ぎた人は、疲れた胃腸をいたわるために休息日を設けましょう。食事量を減らし、脂濃いもの、乳製品、カフェインを避けます。
胃腸の休息日には、以下のような食事をしましょう。

朝:梅醤番茶(梅干をよく練り、醤油少々と番茶を入れて飲みましょう)
昼:大根粥(消化を助ける大根をすりおろし、お粥に乗せるだけ)
夕:ポトフ(胃腸薬の成分でもあるキャベツをメインに、野菜たっぷりで食べましょう。リラックスするハーブを入れて)

2.汗ばむくらいに歩いてみよう!

普段運動をしない人にとって、激しい運動は禁物。
汗ばむ程度に運動をしましょう。
太陽の光に当たる外で過ごすのがお勧め。
例えば、歩いて1時間程度のところへ初詣に行くなど。
太陽の光は、夜間の眠りを深くしたり、体内時計を整えるので寝つきを良くするなどの効果があります。

3.温泉や岩盤浴ですっきり!

温泉や岩盤浴は、血行を促進したまった疲労物質を排出する効果が。
精神的にも、とってもリラックスできます。

4.出勤イメージトレーニングを!

今日でいよいよ休みが終わる……という日にぜひともして欲しいイメージトレーニング。
仕事をしている自分の姿を想像し、「うまく行っている」「楽しい」など前向きなことを考えましょう。

5.初出勤の日は、会議は入れない!

休み明け早々に会議や大事な用事を入れると精神的にも憂鬱に。
できる限り大事な用事を入れないようにしましょう。
そして初出勤日こそ、早めに帰るようにしましょう。

簡単にできるお正月明けの疲労解消方法を、ぜひ試してみてください!
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うつ病 「脳の病気」きちんと薬を

元テレビキャスター 丸岡いずみさん
うつ病(4)「脳の病気」きちんと薬を
2014年1月2日 読売新聞

  薬を飲んだら、すぐ快方に向かい、精神科の医師からは「薬が教科書的に効く人ですね」と言われた。
入院してから1か月足らずの大みそかに仮退院できた。


 家族と穏やかな正月を過ごした。
突然の帰郷以来、4か月ぶりにテレビを見た。
「うつ地獄から帰ってきたことを実感しました」。
間もなく正式に退院した。


 父がガーデニングをやっていたので、一緒に初めての土いじりを楽しんだ。ところが、「農家に転身」という記事を書かれてしまった。
うつ病発症の前だったら動揺しただろうが、「どん底まで落ちて戻ってきたので、好き勝手にお書きくださいと、開き直ることができました」。


 発病の前後に知り合った映画コメンテーター、有村昆さんの存在が、退院後の支えとなった。
当初は男性として意識していなかったが、東京から徳島まで何度も会いに来てくれた。
2012年8月に東京で2人の生活を始め、翌月、退社した。


 体調は8割まで戻ってきたと感じている。
でも、「ニュースキャスターの仕事は自分では全うした気持ちなので、しばらくは距離を置こうと思っています」。


 今回の闘病を通してこう呼びかける。
「うつ病は“心の風邪”ではなく、脳の病気。
きちんと薬を飲んで治しましょう」(文・斉藤勝久)

◇         ◇         ◇
 元テレビキャスター 丸岡(まるおか)いずみさん 42
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2014年01月06日

年のはじめに考える 福島への想い新たに

年のはじめに考える 
福島への想い新たに
2014年1月4日  東京新聞「社説」

 時間を押し戻そうとするかのような北風が、年の瀬を駆け抜けました。

三度目の年頭。もう一度、心に深く刻まなければなりません。
福島を忘れない。


 オランダの首都アムステルダムの街を歩くと、三つ並んだ十字の印を至る所で見かけます。


 赤い地の真ん中に、黒っぽい横線が一本、その上に白い十字が横に三つ並ぶのは市の旗です。


 そして、二頭のライオンに挟まれて、十字が縦に三つ並ぶのが市の紋章です。


◆十文字が意味するもの


 三つの十字の意味はと言えば、その昔、街を襲った三つの災い、洪水、火災、感染症を表しているそうです。



 起こりうる災いの怖さを子々孫々まで語り継ぎ、常に備えを怠ることがないように、あえて十字を掲げています。


 江戸時代からオランダに多くを学び、近代化の礎にしたこの国も、災厄を歴史に刻む方法までは、教わらなかったと言うのだろうか。
首都東京の中心が、忘却の波に沈み始めているようです。


 福島の事故現場は収束に向かうどころか、混迷を深めています。

 爆発を免れた4号機では、傷ついていない核燃料の取り出し作業が始まりました。


 しかし、1〜3号機から溶け出した燃料は所在さえつかめません。
原子炉格納容器の外に溶け落ちた恐れもある。
無事故でも一基百年といわれる廃炉、解体への道は、緒に就いたとも言い難い。


 汚染水は年末年始もお構いなしに流れ出ています。

 熟練の作業員は、被ばく線量が限度に達して次々に現場を離れ、作業の質は低下する。


 自治体に丸投げされた、有事の際の避難計画作りは一向に進みません。計画はできたとしても、目に見えない放射線からどこへ逃げれば安心なのか。

 使用済み核燃料の捨て場所は、どこにも見つからないでしょう。リサイクルの計画も夢物語の域を出ていません。
 十字、いやバツ印をいくつ付ければいいのでしょうか。


 これだけ多くの災いの種を抱えているにもかかわらず、政府は前政権の「二〇三〇年代原発ゼロ」から一転、原発を「重要なベース電源」と位置付けました。


 ベース電源とは、二十四時間、しかも安価に稼働させられる電源です。震災前は、原発と揚水発電以外の一般水力。
そして石炭火力がそうでした。


◆原発こそ不安定では

 電力需要時に足りない分を補うのが、ピーク電源と呼ばれるLNGや石油火力です。


 原発は、出力調整が極めて難しく、一度運転を始めたら、二十四時間最大出力で、突っ走るしかありません。


 今、国内に五十基ある全ての原発が、再び停止しています。

 天候に左右されやすく、出力が不安定な風力や太陽光には、ベース電源の重責を担えないといわれています。


 だとすれば、無限大の安全管理が必要な、扱いにくい原発こそ、最も不安定な電源なのだと考えなければなりません。


 原発を動かさないと、LNGや石油火力の燃料費がかさみ、電力会社は年間三兆六千億円の負担増、百万キロワット級の原発一基を稼働させれば、温暖化の原因になる二酸化炭素(CO2)を、一年で0・5%減らせるとされています。


原発は、本当に割安なのか。


 政府によれば、福島の賠償と除染、さらに廃炉や汚染水対策に、少なく見積もって約二十兆円の費用がかかります。


 東電の負担なら電気料金への転嫁、国が持つなら税金です。
結局つけは国民に回ります。
どれだけお金を使っても、福島の人たちの暮らしや風景は、もう元へは戻せません。


 現在十六基の原発が、原子力規制委員会に再稼働の申請を出しています。
政権は今年を、再稼働の年にしたいのでしょう。


 原発は金のかかる危険なものだということに、国民の多くはもう気づいているはずです。


 温暖化対策ならば、再生エネルギーの普及の方が王道です。
私たちは“太陽と風の年”をめざしましょう。



◆フクシマを心の地図に


 ドイツでは、再生可能エネルギーへの転換が着々と進んでいます。
総電力の約二割を賄い、温室効果ガスを一九九〇年比で二割以上減らしています。



 市民自ら電力会社を設立し、再生可能エネルギーでつくった電力だけを地域へ供給するという、エネルギー自治も進んでいます。


 なぜでしょう。

 スリーマイルとチェルノブイリとフクシマを、心の地図にしっかりと、刻みつけているからです。
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2014年01月07日

原発政策―政治の無責任は許されぬ

原発政策―政治の無責任は許されぬ
2014年1月6日(月)付  朝日新聞「社説」

 福島第一原発の事故に苦しむ日本が、脱原発に向かうのか、それとも元の道に戻るのか。


 今年はその分岐点になる。


 原発の再稼働に対し、新しい規制基準にもとづく原子力規制委員会の最初の判断が、春ごろ示される見通しだからだ。


 これまでに規制委に審査を申請したのは、7電力会社の9原発16基。
東海地震の想定震源域にある中部電力の浜岡原発(静岡県)についても、近く申請される予定だ。


■目に余るご都合主義


 歩調を合わせるように、自民党内では「早期再稼働」の声が大きくなっている。

 昨年12月25日には、原子力規制に関する党内チームの座長を務める塩崎恭久衆院議員が規制委に出向き、田中俊一委員長に、もっと国会議員や立地自治体の首長、電力会社らの意見を聴くよう迫った。


 規制委の設置にあたり、民主党政権が出した法案に「独立性が足りない」と詰め寄り、今の形に修正したのは、塩崎氏をはじめとする自民党だ。


 ところが、規制委が活断層の調査や規制基準の策定に厳格な姿勢を見せるや、原発推進派の不満が噴出する。
自民党が政権に返り咲くと、影響力を行使しようとする流れが加速した。


 ご都合主義が目に余る。


 自民党の長期政権下で原発の安全神話を増長させ、必要な対策を怠ってきたことへの反省はどこへいったのか。


 ただでさえ、急ごしらえの規制委は人材が不足し、財政面での制約もある。むしろ、そうした態勢面の充実をはかることが政権党のつとめだろう。


 安倍政権は、表面的には「原発比率を下げる」と言いつつ、原発を「重要なベース電源」と位置づけ、規制委の基準に適合した原発は動かす方針だ。


 しかし、規制委が判断するのは科学的な根拠にもとづく最低限の安全確認にすぎない。
事故リスクがゼロにならない以上、口先だけではなく、「原発比率を下げる」手立てを総合的に講じるのが政治の役割だ。


 そうした見取り図も示さず、再稼働の判断はすべて規制委に丸投げし、そこへの圧力めいた動きは放置する。なし崩し的な原発回帰と言うほかない。


■採算なき再処理事業


 再稼働への政権の姿勢が原発政策を無責任に「元に戻す」典型だとすれば、「元のままでやり過ごす」無責任の象徴が、使用済み核燃料を再処理して使うサイクル事業の維持である。


 巨額のコストがかかり、資源の有効活用という意義がなくなった核燃サイクル事業は、「撤退」が世界の流れだ。


 政府は、非核保有国として唯一、再処理を認められた事情から「日米による原子力協力」を掲げる。


 だが米国には、日本が海外での再処理によって核兵器数千発分のプルトニウムをため込んでいることが、他国のプルトニウム保有の口実になりかねないことへの強い懸念がある。


 再処理や核拡散問題に詳しい海外の研究者ら5人も、青森県六ケ所村にある再処理工場の稼働中止を求め、それがすぐに決められない場合は長期間棚上げすべきだ、などとする共同提案をこのほど朝日新聞に寄せた。


 「再処理しないと使用済み燃料があふれる」との政府の説明も説得力に欠ける。


 将来、地中に埋めることを前提に、当面は「乾式キャスク」という容器に入れて地上で保管する方法が海外ではすでに確立している。
日本学術会議もこの方式を提言している。


■政策転換への機会に


 福島第一原発の事故収束や老朽化した原発の廃炉、代替電源の開発、送電網の再構築など、電力産業が今ほど資金を必要としているときはない。


 一方で、巨額の設備投資を電気料金で確実に回収できる総括原価方式は、廃止が決まっている。
巨大な「金食い虫」になることが確実なサイクル事業を続ける余裕はないはずだ。


 政府内では過去にも政策転換が模索されてきた。
それが実現しなかった背景には、使用済み燃料を再処理への「資源」として受け入れてきた青森県に「廃棄物の処分場にはしない」と約束してきた経緯がある。


 再処理をやめれば、各原発が青森県から使用済み燃料の引き取りを求められ、原発の稼働に支障が出るという恐怖心だ。


 だが、これだけ大きな原発事故を起こしたのである。
切るに切れなかった不良債権を処理する機会にすべきだ。


 もちろん青森県にはていねいに説明する必要がある。

乾式貯蔵についても電力消費地を含めた協議が必要だ。
必要な費用を誰がどう負担するかなど課題は山積している。
それでも、意味のないサイクル事業を続けるより、はるかに建設的だ。


 原発事故の後始末で、国は一歩前へと出る決断をした。
原発政策全体についても、責任放棄は許されない。

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牧太郎の大きな声では言えないが…:「赤紙」という人さらい

牧太郎の大きな声では言えないが…:
「赤紙」という人さらい
毎日新聞 2014年01月07日 東京夕刊

  お正月の報告。

元旦、東京・下町の自宅から約2キロ歩いて「日本橋」に行く。
五街道の出発点。我が国の「道路元標」が埋め込まれている。


 「日本魁新聞社」という小さな新聞社を経営していた実父・小林春吉は、第二次世界大戦がはじまった1939(昭和14)年「日本橋総覧」という700ページ弱の本を出した。
僕にとって“特別の橋”の上で、新年を迎えるのは「初詣」のようなものだ。


 地元の人から「日本橋=二本橋」という珍説を聞かされた。
NHKのクイズ番組「私だけが知っている」に出演して、タレント教授の“走り”と言われた元慶応大学文学部教授、池田弥三郎さんが自著「日本橋私記」の中で「粗末な二本橋は江戸の町の造成が進み、立派に改修され、誰言うとなく日本橋と呼ぶようになった」と書いている。


 二本橋=日本橋説の根拠は……江戸時代の地誌「紫(むらさき)の一本(ひともと)」に「一つ橋、二本橋ありて、三本橋なきはいかに」という記述があること。
当時、漢字の「日本」は「にっぽん」と読むのが普通なのに「日本橋」はなぜか「にほんばし」。

 この池田学説に従えば「二本橋」は「日本」の冠をつけて、繁栄が約束された。
ネーミング変更の妙である。


 年末、安倍晋三首相の電撃参拝で話題になった靖国神社にも足を延ばした。ここにも「ネーミングで一変」がある。


 もともとは、一般の神社と違う「東京招魂社」という軍の組織。
「正規な神社へ改めよう!」と軍当局は明治天皇の裁可を得て1879(明治12)年6月4日に「靖国神社」と改称した。

「靖国」は「春秋左氏伝」第6巻僖公23年秋条の「吾以(われも)つて国を靖(やす)んずるなり」に由来する。
戦争の犠牲になった兵士をまつる軍の組織は、この改名で「神社」になった。


 多くの若者が(赤紙に印刷された)召集令状一枚で戦地に赴き、第二次世界大戦で犠牲になって約213万柱(人)が「靖国」に帰ってきた。


 軍は「靖国」を利用して「戦争のための人的資源」を確保したのだろう。


 安倍さんの「靖国利用」が気にかかる。
これは中国、韓国、その他の国の言い分とは関係ない。


 日本人は戦争が大嫌いだ。

 昔むかし「赤紙」という人さらい−−という川柳を思い出した。
 (専門編集委員)

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2014年01月08日

香山リカのココロの万華鏡:今なお苦しむ多くの人

香山リカのココロの万華鏡:
今なお苦しむ多くの人
毎日新聞 2014年01月07日 東京地方版

 年末に福島県いわき市へ行ってきた。
東日本大震災以来、細々と続ける「自治体職員の心のケア」に関係したセミナーを開催したのだ。

自治体職員は大震災が発生してからというもの、十分な休みも取れずに激務をこなしている。
特に福島県では原発事故により、多くの住民が避難していたり役場そのものも離れた市町村に移っていたりしていて、職員の疲労も尋常ではない。


 セミナーの前、多くの住民が避難を続けている富岡町や楢葉町などを訪ねた。
足を踏み入れられるのは「避難指示解除準備区域」や、立ち入りはできるが避難が求められている「居住制限区域」だ。


 あちこちで除染作業が行われていた。
重機や高圧洗浄機を使っている人もいるが、ほとんどの人が手作業で行っている。

竹ぼうきやすきのような道具で落ち葉を集めたり土を削ったりしている。
広い公園や長い道路でも、作業に携わっている人は数人ずつに見える。
これでは1日に作業できる面積は、ごくわずかなはずだ。

作業員も一生懸命働いて、ふと顔を上げてまだまだやっていない場所が残っているのを見たら「いったい、いつ終わるのだろう」と、大きな疲れを感じるのではないだろうか。


 もちろん、「いつ終わるのか」と思っているのは作業員だけではない。
8万5000人近い避難区域からの避難者は除染作業が終わらないと帰還できない。


 ちょうど私が避難区域を訪れている時に、乗っていた車のラジオから「国直轄の除染について、作業期間を最大で3年間延長すると環境省が発表した」というニュースが聞こえてきた。

2012年1月に環境省が示した工程表によれば、11市町村すべての対象地域で13年度中に作業が終了することになっていたのだ。


 日本の10以上の市町村に人が住むことのできない地域、立ち入ることさえできない地域がある。
まだ大勢の人たちが避難生活を余儀なくされている。

これは毎年の重大ニュースでトップになり続けてもいいほどの問題だ。


 それなのに、「除染作業終了が3年延長」は、その時聞いたラジオニュースのトップではなかった。
トップは安倍総理の靖国神社参拝だったのだ。


 世界の中で日本がどうあるべきか。
もちろんこれは大切な事だ。
しかし、日本の中にも苦しんでいる人や、失望している人が大勢いる。
今なお大震災や原発事故の影響の真っただ中にいる人も少なくない。

新しい年も、その事は忘れないようにしたいと思う。

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2014年01月09日

年のはじめに考える 財政再建はなぜできぬ

年のはじめに考える
 
財政再建はなぜできぬ
2014年1月8日  東京新聞「社説」

 いよいよ三カ月後に消費税増税が待ち受けます。
暮れの膨張した政府予算案をみると、いくら増税しても財政再建は実現しないのではと不安が募ります。


 予算は政治そのものといわれます。
やや難解ですが、予算とは限られた資源の分配をめぐる政治的な調整にほかならないからです。

どういうことでしょうか。


 身近な町内会で考えてみます。
収入は町内会費や住民の寄付金、支出はお祭りや慶弔ごと、寄り合い所の備品購入などでしょうか。

◆業界団体への高配当


 高度成長期やバブル期であれば、住民は増え、寄付も多く、町内会費は潤沢です。
祭礼でお神酒を大盤振る舞いし、寄り合い所に大型テレビを購入、慶弔費だって弾んでいいかもしれない。
その差配はさほど難しくないでしょう。


 ところが時代は変わり、人口減と低成長時代です。
住民は減り、不況で寄付も集まらなかったら、どうでしょうか。
限られた町内会費だから支出は厳しく査定する。

よく話し合い、説得や妥協を重ねて優先順位をつける。場合によっては町内会費の値上げも必要かもしれない。

こうした分配をめぐる一連の政治的な調整作業こそが予算の本質です。


 話は戻り、過去最大の九十六兆円(一般会計総額)に膨張した政府予算案の問題は何でしょうか。

それは低成長・少子高齢化時代にもかかわらず高度成長期のようなバラマキ型分配を続けていること、
分配先が選挙で自民党を支援した業界団体への手厚い配当(公共事業、農業、診療報酬など)や安倍晋三首相肝いりの防衛費に向けられている。
増大する社会保障費で余裕などないのに。


 こんな予算をいつまでも続けられるはずはありません。
国と地方の借金残高は一千兆円を超え、政府の利払い費だけで年間十兆円に上ります。
しかもこれは日銀が異次元の金融緩和で人為的に金利を抑え込んだおかげで低い額で済んでいるといえます。

◆予算制度に問題あり 

しかし、政府が財政再建に本腰を入れずに日銀の人為的な金利抑制策に頼り続けていては、いずれこの国の財政を見限って、おカネが海外に逃げて行きかねません。
市場の番人である日銀が市場を大きくゆがめている「危うさ」も忘れてはならないでしょう。


 アベノミクスには「手本」ともいえる政策があります。
昭和初期、大恐慌時のデフレを収束させた大蔵大臣、高橋是清による「高橋財政」といわれる一連のリフレ政策です。

金本位制から離脱して通貨発行量を無制限に増やす大胆な金融緩和、禁じ手とされる日銀の国債引き受けを利用した積極財政。
アベノミクスの第一、第二の矢とそっくりです。


 高橋は日本経済を回復軌道に乗せましたが、出口戦略に取り掛かった途上で非業の最期を遂げます。
健全財政に舵(かじ)を切り、軍事費を削減しようとして軍の恨みを買い、二・二六事件の凶弾に倒れたのです。

安倍政権の行く末を案じるつもりはありません。
言いたいのは、異次元の政策をやれば、避けては通れない困難な「出口」が待っているという教訓です。
アベノミクスが正念場を迎える日はそう遠くありません。


 では、これまで財政再建がなぜ実現できなかったのでしょうか。
「財政再建に失敗している根源的な問題は予算制度にある。
それを放置してきた政治家や官僚、さらには国民も」というのは大蔵省(現・財務省)出身で各国の財政に詳しい田中秀明・明治大学公共政策大学院教授です。


 実は日本は一九九〇年時点では先進七カ国(G7)の中で財政の健全性は最上位でした。
しかし、バブル崩壊を経て二〇〇〇年には最下位に転落。

一方、九〇年代に予算制度改革に着手した欧米諸国は劇的に財政赤字を減らしました。
国の取り組みによって財政再建の成否は分かれたのです。


 田中教授によれば、そもそも日本の財政法には目的規定すらなく、また財政再建の道標となる「中期財政計画」をつくっても単なる見通しでしかない。

財政法を財政責任法に改め、そのときの政権が財政目標を定め、達成状況を定期的に検証することを義務づけるべきだといいます。


 過去に財政危機を経験したスウェーデンや豪州、韓国、さらに先進各国にならって予算制度の改革が必要と主張します。

◆問題解決への第一歩


 財務省の予算の説明資料は専門家がみてもよくわからないといいます。
そうはいっても財政が厳しさを増す少子高齢化は待ってくれません。

危機が顕在化して辛苦を味わうのは国民です。
難しくても関心を持ち、政治家や官僚が危機感を抱くよう監視していくことが問題解決の後押しになります。

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2014年01月10日

今日は 通院日

今日は、精神科・内科・外科の通院日のため コメントの返信・ブログ訪問が 午後になります。
申し訳ありません。

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2014年01月11日

血税2億円…杉本容疑者に“浪費”した神奈川県警のお粗末

血税2億円…杉本容疑者に“浪費”した
神奈川県警のお粗末
2014年1月10日 日刊ゲンダイ掲載

 丸2日間逃走し、9日に逮捕された杉本裕太容疑者(20=集団強姦容疑などで送検)は、地元の川崎で札付きのワルだった。

「目立ちたがり屋のお調子者だったけど、運動神経抜群でサッカーもやっていたから、小さい頃から女のコには人気があった。
小柄だけど、ダルビッシュ似のイケメンだし。

地元(多摩区)の小中学校に通って、偏差値40ぐらいの県内の私立高に進学したけど、問題を起こして退学。
その後少年院送りになったなんて悪いウワサも聞いてます」(元同級生)

 高校退学後は定職にも就かず、地元の不良仲間とつるんでブラブラしていたようだ。

「杉本には、同い年の妻と1歳の娘がいる。
妻とは高校の同級生みたいですが、どうやら杉本のDVが原因で、最近は別居していたらしい。
妻がブログでそんなことをにおわせていました」(捜査事情通)

 杉本は2日未明、川崎市麻生区の路上で、同い年の塗装工と2人がかりでOL(21)を車の中に連れ込んで強姦。
さらにコンビニのATMで15万円を引き出させて奪ったとされる。

 6日に逮捕され、7日に横浜地検川崎支部から逃走したのは、ご存じの通り。
漫画に出てきそうな札付きのワルだ。

「スクーターに乗って逃げる杉本と男女3人の姿が川崎支部付近の防犯カメラに写っていたので、仲間が連携して手引きしたんじゃないかという見方もありますが、スクーターに関してはたまたま通りかかった後輩に乗せてもらったと供述しているようです」(前出の捜査事情通)

 9日午後、横浜市泉区の雑木林で身柄を確保された杉本はうなだれた様子で「もう逃げません。疲れました」と捜査員に話したという。

■パトカー900台、捜査員4000人、県警の4分の1態勢で

 警察は、パトカーなど900台、4000人態勢で杉本を追った。
ちなみに、神奈川県警には1万6000人の警察官がいる。つまり4分の1の人員を割いたわけだ。

「神奈川県警の年間の人件費は約1500億円、日割りで4億円、捜索した2日間で8億円。
4分の1を割いたとすれば、単純計算で2億円のコストがかかったことになります」(県庁関係者)

 
うっかり逃がした脱走犯1人を確保するのに血税2億円…。冗談にもならない。
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コンビニと薬局の薬はどこが違うの?「値段よりも分類が重要」

コンビニと薬局の薬はどこが違うの?
「値段よりも分類が重要」
2014年1月11日(土)マイナビウーマン

  いれたてのコーヒーから日用品まで手に入るコンビニエンス・ストア。
ドリンク剤やカゼ薬も扱う店が増えているから、急に具合が悪くなっても安心だ。


コンビニで売っている薬は、薬局のものとは違うのか?
 高価なものほど効きめが強いと言われているが、ドラッグ・ストアのほうが安いこともあり、迷うひとも多いだろう。
薬の効きめは値段ではなく、誰が販売できるかによって決まる。

その薬がどのグループに属しているかが決め手になるのだ。


■値段よりも分類が重要


医薬品は医療用と一般用に大別され、医療用はその名の通り医師の指示によって出される「病院」の薬だ。

対して一般用は薬局やコンビニで売っている薬のうち、処方(しょほう)せんがなくても買える薬を指す。

その薬が必要かどうかを医師が決めるか、自分で決められるかの違いは、効果の違いでもあり同時にリスクの大小でもある。


病院で出された薬はよく効くと言われるのは正解で、強い効きめの代償として量や必要性を誤ると悪影響となるリスクが高い。

対して一般用は効きめもリスクもマイルドなため、専門知識がないひとでも購入できるのだ。


コンビニではドリンク剤が中心に販売されているが、薬局のものと違うのか? 製品名やシリーズ名だけを見るとドラッグ・ストアと同じに思えるが、効きめの強い高価なものは置かれていない。
これは高い=売れないからではなく、販売することができないからだ。


一般用の薬は効きめによって3段階に分かれ、販売できるひとや店が異なる。名称と効きめ、誰が販売できるかを比較すると、


・第1類医薬品 … 効きめ大(=リスク大) … 薬剤師

・第2類医薬品 … 効きめ中(=リスク中) … 薬剤師 または 登録販売者
・第3類医薬品 … 効きめ小(=リスク小) … 薬剤師 または 登録販売者

となり、第1類は薬剤師がいないと販売できないのに対し、第2/3類はきちんと手続きを踏めばだれでも販売できるのでハードルが低い。
特に第3類は販売時の情報提供、つまり薬の説明も不要なのでネットや通販でも販売できる。


ややこしいことに、含まれる成分によって「指定第2類」に分類される場合もある。
第2類よりも効きめが強く、標示の2が○や□で囲まれていればこのグループの証拠だ。


■部外品ってなに?


さらに不思議な存在は「指定医薬部外品」や「化粧品」だ。
指定医薬部外品はリスクが低いため、薬でありながら薬「未満」として扱われている。
そのため薬剤師も登録販売員も不要なので、ジュースやお菓子と同じ立場と言える。


滋養強壮系のドリンク剤にも多く見かけるので、効きめ重視なら第2/3類のものを選ぶと良いだろう。


化粧品も同様に「医薬部外品」と微妙な立場で、さらに薬用化粧品も存在し、複雑な分類になっている。

髪や肌の手入れを目的としているのが化粧品で、シャンプーや石けんが代表例だ。
対して、肌あれやにきびを防ぐなどの効果があると薬用化粧品に分類されるが、基本は化粧品なので薬ほどの効きめはない。


悪い状態になってから使っても効果は期待できないので、迷わず薬をチョイスしよう。


まとめると、


・薬は効果によってランク分けされている

・良く効く薬は、薬剤師がいないところでは買えない
・部外品に分類されるものは、効果もリスクもマイルド
どこでも売っている=効きめもリスクも控えめだから、ガツン!と効く薬は残念ながらコンビニでは手に入らない。


■まとめ


効きめが強い(=性能が良い)ものは薬に限らず高価になる傾向が強いが、販売価格が高い=良く効く、の図式は成り立たない。
まずは第何類かを確認すれば、ムダな出費も抑えられるだろう。

とはいえ健康第一。あまり薬の世話にならないことを祈る。
(関口 寿/ガリレオワークス)
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2014年01月13日

道徳の教科化 規格化はそぐわない

道徳の教科化 規格化はそぐわない
毎日新聞「社説」 2014年01月12日 02時35分

 小中学校の「道徳の時間」を「特別の教科」にし、算数や数学、国語のように検定教科書を導入する。


 識者懇談会の提言を文部科学省は近く中央教育審議会に諮問し、2018年度にも実施の見通しだ。


 いわば「格上げ」だが、それがなぜ必要なのか分かりにくい。
まして内面の価値観や多様性を踏まえて行われるべき道徳教育に、こうした規格化が果たしてプラスなのか。


 道徳教育の強化は現政権の政策の柱だ。

一連のいじめ問題が具体化の契機にもなり、いじめ防止対策推進法は学校に道徳教育の充実を義務づけた。
確かに、いじめのような問題が、心の教育のあり方を見直す論議にもつながるのは自然なことだ。


 しかし、それは道徳の「教科への格上げ」という形ではなく、もっと内容の改革や充実、先生への支援策に向かうべきではないだろうか。


 道徳は教科ではないから、検定教科書も成績の評価もない。
これまで副教材として文科省作成の「心のノート」などが使われてきた。
今回の道徳充実策を受け分厚くした「私たちの道徳」を全国の小中学生に配布するが、教科化段階では教科書会社が内容を競う検定教科書を用いる。


 今後、中教審を経て学習指導要領改定を告示、これに基づいた教科書編集、文科省の検定、現場の採択という手順を踏むが、その前に、もっと論議を積むべきことは多い。


 先生たちにはとりわけ「評価」が悩みのタネだ。
懇談会の報告も、道徳性は極めて多様な心情、価値、態度などを前提としているから数値による評価は不適切、と断じた。


 そこで、子供たちの「学習の様子を記録し、その意欲や可能性をより引き出したり、励まし勇気づけたりするような記述」などを例示するが、何をどういう観点で見て判別していくのか。

これは何を目的に、どういう教育を進めるかという問題に結びついていて、とても重要だ。


 また教科書検定基準が改められ、「よりバランスの取れた記述」を求められるうえ、教育基本法の目標に照らし「重大な欠陥」があれば不合格となる。

道徳の場合、「バランス」「模範」を意識するあまり画一的で「無難」な素材選びや記述に傾きはしないか。これも気になる。


 しかし、本来は教科書に頼るのではなく、先生が身近な問題やテーマで授業を工夫し、多様な見方、感じ方から、個人の尊厳や思いやり、互助、勇気、答えがすぐ出ない問題も考える。
それが基本でありたい。


 思うことや意見を率直に口にしたら、「規格」に合わないかもしれない−−。
もし、子供たちにこんな警戒心を芽生えさせることでもあれば、元も子もない。

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あいまい規定の防衛大綱

あいまい規定の防衛大綱
2014年1月13日 東京新聞「私説・論説室」

 安倍政権が年末に閣議決定した日本防衛の指針「防衛計画の大綱」。

意味不明の「グレーゾーン」という言葉が七回、「シームレス(継ぎ目がないこと)」が五回登場する。


 ふたつ合わせて、略すとこんな言い方になる。
「グレーゾーンの事態にシームレスな対応をする」。
理解できる人がいるだろうか。

文中に「平時でも有事でもないグレーゾーン」とあるが、法的には自衛隊に防衛出動が命じられる有事か、それ以外の平時しかない。
その中間のグレーって、どんな事態だ。


 なし崩しの自衛隊出動を連想させる「シームレスな対応」もおかしい。
平時から有事に移行するには首相が国会の承認を得て防衛出動を下命する必要がある。
今後は状況次第で現場指揮官が判断するのだろうか。


 新大綱からは中国への対抗意識が色濃く読み取れる。
尖閣諸島をめぐり緊張が高まる事態をグレーゾーンと珍解釈して、臨機応変に対応すればよいというのでは、シビリアンコンロールを放棄するのに等しい。


 新大綱には「積極的平和主義」も登場した。
憲法の平和主義とはまるで違う「武力行使もあり」の考え方だ。

特定秘密保護法でみられたように安倍政権はあいまい規定がお好きだ。
目的や命令に解釈の幅があってはならない軍事にもかかわらず、この書きぶり。
なぜあいまいにしたのか意図が疑われ、危険がにおう大綱といわれても仕方ない。 (半田滋)

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2014年01月14日

「失望」「時代錯誤的」「歴史修正」…止まらない安倍政権批判

靖国参拝・秘密保護法 
「失望」「時代錯誤的」「歴史修正」・・・
       止まらない安倍政権批判
米国が問題視するわけ
2014年1月12日(日) しんぶん赤旗

アジアの新たな問題国に


 批判や論評で触れられているのは、首相が参拝した靖国神社は第2次大戦でのA級戦犯が合祀(ごうし)され、侵略戦争を正当化する象徴的存在であるということ。

そこへの参拝は大戦で大きな被害を受けた中国、韓国の批判を巻き起こし、近隣諸国との緊張が高まるというものです。


 ヘーゲル米国防長官は4日、小野寺五典防衛相と電話会談し、近隣諸国との関係改善措置をとるよう強調。
それに加えて、「地域の平和と安定という共通の目標に近づくための協力推進」を求めました。


 これより先の2日、米国務省のハーフ副報道官は、新藤義孝総務相が安倍首相に続いて靖国神社を参拝したことに関連し、「われわれは日本に対し、近隣諸国と共同して対話を通じた友好的な方法で歴史(認識)をめぐる疑念を解消するよう働きかけ続ける」と表明。

首相や閣僚の靖国参拝が、米国にとって見逃すことができない問題であるとの認識を改めて示した形となりました。


 米国の同盟国、日本について、ニューヨーク・タイムズ昨年12月27日付は、「日本は安定した同盟国になるどころか、中国との論争が原因で、米国高官にとってアジアの新たな問題国になってしまった」と厳しく批判しました。


極右的な偏向した解釈

「(靖国神社に祭られている)戦没者には、大日本帝国軍の暗黒時代を象徴する東条英機元首相ら14人のA級戦犯も含まれる。

安倍首相の靖国参拝は、中国、韓国、米国という奇妙な連合による批判を招いた」と分析したのは、有力経済紙ウォール・ストリート・ジャーナル社説(12月28日付)です。


 同社説は、安倍首相の靖国参拝の結果、米国の同盟国間の協力を損なうことになり、「外交的不和がもたらす影響は極めて大きい」と表明。

日本の一部有力政治家の個人的信条で、「慰安婦」や戦時の残虐行為についての真実をごまかし続けるのは問題であるとし、「真実を損なう行為により、同じ志の国が平和で自由な地域秩序を推進できなくなる時、日本にとって戦略的負担となる」と指摘し、外交的にマイナスであることを強調しました。


 同紙27日付には「東アジアの主要な自由主義国は反目しあい、共通の懸念である北朝鮮問題で協力できない状態となっている」と懸念を表明する論評もありました。


 靖国神社にある軍事博物館「遊就館」について、米誌『アトランティック』2日付電子版は、20世紀の出来事をめぐり「日本を被害者」とする「信じられないほど偏向した解釈を提示している」と報じました。


 さらに遊就館を訪ねた欧米人の「(展示内容は)極右陣営の観点から戦争(の歴史)を書きかえたのも同然だ」「中国人や韓国人だけではなく、ほとんどだれもが不快に感じるだろう」との声を紹介しました。


 7日ワシントンで開かれたケリー米国務長官と韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相との会談後の会見でも、尹外相は「歴史問題が北東アジア地域の和解と協力を妨げている」と語り、名指しは避けながらも、安倍首相の靖国参拝を批判しました。


戦後体制否定の危険な構想

 米国のメディアのなかで、安倍政権の体質について、「時代錯誤的」「戦後民主主義を清算する」という批判が目立つようになったのは、昨年12月の秘密保護法強行前後からです。

 ニューヨーク・タイムズ12月16日付社説は、安倍首相が秘密保護法によって日本を作り変えようとしている方向について、「国民に対する政府の権限を拡大し、個人の権利の保護を減らすことを構想している」と指摘。

さらに「安倍氏のねらいは、『戦後体制からの脱却』である」「それは時代錯誤的であり、同時に危険なビジョンである」と批判しました。


 秘密保護法については、米国の「オープン・ソサエティー財団」の上級顧問で元政府高官のモートン・ハルペリン氏が「21世紀に民主的な政府が検討した法律の中で最悪レベルのもの」と指摘しました。


 同財団は「秘密保護」と「知る権利」の両立をはかるために作った国際基準、「ツワネ原則」の導入を主導してきました。

日本の秘密保護法については、国家の安全保障と国防に関しての国民の知る権利を厳しく制限している点で国際基準にほど遠いと述べ、「深い懸念」を表明しています。

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2014年01月15日

香山リカのココロの万華鏡:「ポスト定年世代」考える

香山リカのココロの万華鏡:
「ポスト定年世代」考える
毎日新聞 2014年01月14日 東京地方版

 東京都知事選が行われる。
23日の告示まではまだ間があるが、現時点で立候補意思を示したり、話題になったりしている人たちの中心は65歳以上。
70代
や80代の人もいる。
会社勤めならとっくに定年退職しているはずの年齢だ。


 新年にテレビを見ていたら中曽根康弘氏と渡辺恒雄氏の対談番組を放映していたが、このお二人は95歳と87歳だ。

保守派といわれる方々だが、国際協調や平和に対しての強い思いがあり、発言には強い説得力があった。


 10代から30代の若い世代は、自分たちは不況が始まってから生まれ、少子高齢化のあおりも受け、損ばかりしていると言う。

年金も受給できる保証がないし、組織の重要なポストにも年配者が居座って、なかなか自分たちにチャンスが回ってこない。
それどころか、正社員の仕事さえ見つけるのが難しい。
若者は、上の世代のことを「既得権益にすがる老害」などと呼ぶこともある。


 しかし、いざとなると「よっしゃ、私が」と出てくるのは、結局のところ“ポスト定年世代”。
若い人には声がかからないからだ、と言う人もいるが、あちこちから「30代の人に組織の代表を、と依頼したけれど固辞された」
「下の世代から委員長を募ったけれど、手が上がらなかった」といった声が聞こえてくる。


 責任ある立場についても「労多くして実り少なし」なのではないか、ということが情報量の多い若い人たちには読めているのかもしれない。

「失敗して恥をかきたくない」「地位よりも自由がほしい」と思っている人もいるのだろう。
とはいえ、いつまでも「何かがあると表に出てくるのは65歳以上」ではあまりにも寂しい。


 そんなことを知人に話したら、
「ちょっと待って。若者が表に出てこないと言う前に、間の世代に当たるあなたたちはどうなの」と言われた。

確かに、私のような50代やすぐ下の40代からも、考えてみれば橋下徹大阪市長以降、「社会を背負って立つ」と意気込むリーダーが出てきていない。


 “アンダー60”の私たちも組織での役割から解放される年代になれば、「私がひと肌脱ごう」と立ち上がるのだろうか。
それとも、幾つになっても、「いや、私は矢面には立ちたくないんで」と尻込みし続けるのだろうか。

いずれにしても「責任ある役割は、ポスト定年世代にお任せ」という風潮をどこかで変えるためには何をすべきかについても、私たちはもっと考えていく必要があるようだ。

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石井苗子の健康術 電子カルテの弊害 私のカルテが病院から消える

石井苗子の健康術
電子カルテの弊害 
私のカルテが病院から消える
2014年1月14日  読売新聞yomiDr.

(人間の頭脳はコンピューターを超えるものであると、よく分かりました)


 年明けからテンヤワンヤです。
研修先の心療内科のカルテが、今年から電子カルテに変わることになりました。


 心療内科が特別な所なのかもしれませんが、患者さんの過去から現在までの経過は、とても大事な情報なのです。
そして今日の診察にすぐに使えなくてはなりません。

例えば今日、4年前と同じ心理検査をしたとき、その方がどういうコメントをしたかについて知りたいときは、先生が分厚い紙のカルテを勘に頼るような速さでページをめくって過去に戻り、何秒後かには何月何日にこう言っていたが今はどうですか? なんて質問を患者さんにすることができていました。


 患者側も先生も覚えていない事実なんて多々ありますから、紙のカルテに先生の直筆で書かれてあることは非常に重要な情報なのです。


 人間の能力って、ものすごいものがあるなと、私は常々その光景を見ながら感じておりました。


 ところが、年明けからやっている電子カルテに移行する作業をしながら、
紙カルテの事実がどこに消えてしまうのだろうかという不安を感じています。


 実際、紙カルテの情報をどのように整理するかに追われながら、同時に患者さんの診察を行っています。

電子カルテを考案した会社のスタッフが終日、我々の後ろに背後霊のように立って技術的な質問を受けてくれるのですが、ほとんどの場合、「会社に問い合わせてみます」で、即効性のある回答は得られません。

当然、先生方はイライラの連続で、「ここにあるものが印刷されて出てきてほしいのに、なんで出てこないのですか」なんて質問ばかりでした。


 私の質問は、同じ患者さんの情報を入れる際に、逐一スキャナーの種類の登録からやり直さなくてはなりませんか? とか、クリアネスのところは100%最初からセットしておいてくださいませんか、と言っても、時間をかけて本社に連絡をしたあげくが、「今後の検討課題とさせていただきます」という答えでした。


 電子カルテにすることによって紙媒体などの無駄な消費を少なくするという大義があるのですが、
紙カルテにある問診票をスキャナーで電子カルテに入れるためには、まずコピー機で紙カルテを1枚1枚コピーしなければならないのです。どこが節約なのでしょう


 先生やカウンセラーが長年、その患者さんの経過を書きこんだ詳細にわたる病状はどのように電子カルテに移行されるのですか? の質問には、「先生方にサマリーとしてあらためて書きこんでいただきます」が会社側の答えでした。
一体誰がそんな仕事をするのでしょう。


 特にめんどうくさい保険会社関連や介護関連の申請や情報については、パソコンの文字に三文判を押しただけでは信用はもらえませんから、当然、先生方の直筆のものが必要になってきます。
我々は一体なにをしているのか、だんだん分からなくなってきました。


 ましてや、患者さんにしてみれば、自分のこれまでの人生の病気の歴史やカウンセラーとの会話がデータ上から消えてなくなるわけです。


 私の研修先の先生は来年で定年退職されます。

最も多い患者さんの質問は「先生がいなくなられたら、私はどうすればいいのですか」です。
その答えが「他にもいい先生はいっぱいいらっしゃいます。
私である必要はありませんよ」なのですが、「いい先生って、どなたかご紹介いただけるのでしょうか」とか「誰が先生のように私のことを真剣に考えてくださるのですか」という質問が多いのです。


 お気持ちは痛いほど分かりますが、どうしようもないのかもしれません。
電子カルテには初診時の情報はありますが、現在のご自身の状態は自分でしっかりと把握し、他の医師にどこから治療を再開してもらうかは自分で考えなければならない時代になりました。

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2014年01月16日

雇用破壊ー非正規が中心の社会にするな

雇用破壊
非正規が中心の社会にするな
2014年1月15日(水) しんぶん赤旗「主張」

 労働者派遣法と労働契約法を見直す議論が厚生労働省の労働政策審議会ですすんでいます。
派遣など非正規雇用を拡大し、正規雇用を不安定化する安倍晋三政権の大企業応援政策の具体化です。
早急に成案をまとめ、通常国会に法案を出す方針です。


 非正規雇用の労働者はいまや1900万人を超え、役員を除く雇用者全体の37・2%に増えています(総務省「労働力調査」)。

正規雇用に比べて賃金が低く、短い契約の反復更新という不安定な働き方の労働者を拡大する政策は、絶対に認めるわけにはいきません。


不安定な働き方が続く


 労働者派遣法の見直しは、昨年末の審議会に公益委員案が示され、すでに骨格が明らかになっています。
最大の問題点は、専門的業務指定を撤廃し、派遣期間制限を緩和したことです。


 派遣業は、労働基準法と職業安定法で禁止されている「人貸し業」を、労働者派遣法で一定の制約のもと例外として合法化したものです。
「臨時的・一時的な働き方」に限定し、派遣先の正規雇用の代替にしないことが原則です。

専門的業務の指定(現在26)とその他の一般業務の使用期間制限(原則1年、最長3年)は、この原則を保障する重要な規制です。


 専門26業務を撤廃し、使用期間も3年単位で継続使用を可能にするという公益委員案は、派遣法の原則を投げ捨て、「人貸し業」を野放しにする根本改悪です。

製造業を中心に横行している派遣法違反のほとんどは、専門26業務と期間制限の違反です。
この規制を取り除くのは、企業が正社員を減らして自由に派遣を利用できるようにすることにほかなりません。


 派遣労働者の雇用安定のためだとして派遣会社への無期雇用をすすめ、その労働者は派遣期間を無制限にするという案も、でたらめきわまる空論です。

労働者を無期雇用で雇い、世間並みの賃金、ボーナス、社会保険を保障できる財力をもった派遣会社がいったいどれだけあるというのでしょうか。

結局、多くは有期雇用で、3年交代を繰り返す不安定な働き方が続くだけです。
公益委員案の撤回を強く求めます。


 一方、昨年4月に施行されたばかりの改定労働契約法を見直す異常な議論が、昨年末から審議会の特別部会で始まりました。

改定法で、有期雇用契約を繰り返して5年を超えた労働者に、無期雇用への転換を申し出る権利が与えられました。
企業は拒否できません。
その「転換権」に、適用除外の例外を設けて権利を行使できなくしようという不当な検討です。


 短期契約を更新しながら、契約打ち切り不安を抱えて働く労働者にとって、「転換権」は正社員への道を開く希望です。
これを奪うことは許されません。


正社員への道開く


 安倍首相は、6日の年頭会見で「有効求人倍率が6年ぶりに1倍を回復した」と胸をはりました。

しかし主な要因はパート求人の増加です。
雇用不安は増すばかりです。

「企業が世界で一番活躍しやすい国」をめざし、企業が利益を拡大すればすべてうまくいくという政治では、働く人を大切にした雇用の拡大は期待できません。


 労働法制改悪に反対し、安心して働ける正社員への道を切り開くたたかいの強化が急がれます。

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2014年01月17日

東電再建計画 原発頼みは筋が通らぬ

東電再建計画 
原発頼みは筋が通らぬ
2014年1月16日  東京新聞「社説」

 政府が認定した東京電力の新たな総合特別事業計画(再建計画)は国の支援を強化し、東電の事故負担の軽減を図って再建を確かにする狙いがにじむ。

フクシマの反省や教訓はどこへいったのか。


 いわば国と東電が二人三脚で作った再建計画である。
エネルギー基本計画で原発を「重要なベース電源」と位置付ける政府と当事者である東電の合作では、なし崩し的に原発再稼働が盛り込まれるのは予想できた。
だが、過酷事故を忘れてしまったかのような、あまりに無神経な計画の内容ではないか。


 再建計画では、被災者への損害賠償は従来通りに東電が支払うが、電力会社が除染など事故処理の費用をすべて負担する枠組みを見直し、国と東電の役割分担を明確化した。

除染のうち、実施・計画済みの費用は国が保有する東電株の売却益を充て、東電の負担を軽くする。


 確かに、一企業では背負いきれない巨額費用を東電に押しつけるだけでは事故収束が進まないおそれがある。
国も原発を国策として推進してきた以上、国費の投入はやむを得ないとの声はある。


 しかし、国費投入とは、原発と全く関わり合いがない沖縄県民も含め、国民負担が何兆円も生じることである。
東電への融資や投資で利益を上げてきた金融機関や株主の負担を求めるのが本来の筋である。
原発を推進した経済産業省などの関係者が誰一人として責任を問われていないのもおかしい。


 再建計画では、東電の収益体質の強化も柱の一つとしている。
燃料調達の改善や海外投資などの改革も描くものの、切り札は相変わらず原発である。
今年七月以降、柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働を順次目指すとした。


 福島原発の汚染水問題すら収束せず、今なお十五万以上の人に避難を強いていながら、収益優先で原発に固執する姿勢は到底理解を得られまい。


 汚染水の貯蔵タンクで溶接費を節約したばかりに大量流出を招いたように、東電がこのまま収益重視の経営を続ければ、安全対策はおろそかになろう。

再稼働の議論より先に、フクシマの検証と総括もやはり必要だ。


 二〇一六年度からの電力小売り自由化をにらめば、ガス販売や原発に代わる新エネルギー事業へシフトし、原発は再稼働より廃炉に専念、国の支援もそこに力点を置く。
それが福島事故を経験した東電の生き残る道ではないか。

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2014年01月18日

石井苗子の健康術ー「原発事故」という現実を突きつけられる辛さ

石井苗子の健康術
「原発事故」という
現実を突きつけられる辛さ
2014年1月17日 読売新聞yomiDr.

(心の傷がどこまで修復されたかは、見えないものです)


 阪神淡路大震災で被災された方々の生活が、現在どこまで修復されたかについて勉強させていただく機会がありました。
東日本大震災の復興支援活動をしている人もいらしたのですが、心の傷というテーマのところで意外なことを言われました。

「福島県の場合は、阪神淡路の時と何も同じではないと思われた方がいい」


 原発が存在したこと、その恩恵をこれまで被っていただろうという目で社会から見られるという現実を突きつけられた人たちの心の傷が、時間で癒やされたかどうかなんて外から見えるものではありません。

「突きつけられた現実を受け入れる」


 心理学の分野ではこの言葉をよく使いますが、福島県の原子力発電所の事故は津波で起きました。

たとえそれが人災だったとしても、何か別な原因であったとしても、突きつけられた現実に違いはありません。
原因で人生を諦められるものではないのです。


 突きつけられた現実を受け入れ、その先がどうなるかなんて本人にも分からないものです。
社会や他人がどう対応してくれても、自分自身がどうなるか、それが分からない。

 たとえ人生は自分で切り開いていくものだと仮定しても「時間が経(た)てば心構えも元に戻ったでしょう」という考え方は、間違っている。

過去の辛い現実を受け入れたことから、立ち直られた人とできなかった人の差は、時間という平等に与えられた素材をどう使ったかによって大きな差を生み出す。

そこまでは分かったとしても、では個人がどうすればよかったのか、なぜそれができなかったのかまでは分からないのだと説明されました。


 立ち直るキッカケがつかめた人とつかめなかった人。
生活態度の違いという点だけでそれが後になって見えてくる。
見えるということはそれだけなのです。


 はっとしました。


 仮設住宅から自立して生活を始められた人、
借り上げ住宅と呼ばれる場所で最初から独りで生活をしていらした方、
一家がバラバラになった人、
狭い所に一緒に暮らしている家族、

私たちは生活の状況だけを観察して、人々の気持ちを整理しようとしていました。

そうしないと私たちの頭の中や気持ちが整わないからそうしてきただけで、そんな調査は実施できても、人生設計については誰も責任をとっていません。


 自分の手の中に自分の人生がないような、そんな気持ちで今日も生かされていると思っている人もいる。


 勉強会の翌日、私は福島県に向かう新幹線の中で頭をかかえてしまいました。


 寒いからとジッと家の中に居て、昼間からお酒を飲み、寝ころんでいるか食べているか、あとはパチンコしか興味を示さない被災された高齢男性をどうすればいいか、そうした方々の持病のケアをどうすればいいかなどを保健的視野から考えるプロジェクトの相談が今回の目的です。

でも実際は予算獲得の確認に行くのではないか?とか思ってしまい、こんなに頭の中が迷っていてどうするのだろうかと悩みながら郡山駅に着きました。

 地元の保健師さんが車で迎えに来てくださっていて、向こうから手を振っている。
それに応えながら、凍てつくような寒さの体験も4年目なのかと思いました。時間というものがいかに曖昧(あいまい)、そして味方につけることが難しいものかも手を振りながら味わっていました。

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今夜から始めよう 「去年より幸せに生きる」7つの方策

今夜から始めよう
「去年より幸せに生きる」7つの方策
2014年1月17日 日刊ゲンダイ掲載

 年末ジャンボはあっさりハズレ、競馬の金杯はかすりもしなかった。
だれかが“午(うま)年はウマくいく”な〜んて言ってたけど、うそっぱちだ――。
と、新年早々、ネガティブな気分でいては幸せは訪れない。
去年より“幸福を感じながら暮らしたい”と思ったら、自ら動くべし。
具体的方法を考えた。

(1)素直に生きる

 加齢とともに幸福感が増す――。こんな研究結果があるというのは、脳科学に詳しい諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授だ。

「去年より1つ年を取る分、今年はほうっておいても幸せに生きられます。
加齢で困難や不安などを少しずつスルーする能力が高まるからです。
ただし、頑固者はこの範疇(はんちゅう)にあらず。素直に生きることが幸福への第一歩です」

(2)健康が第一

 UCLA(カリフォルニア大ロサンゼルス校)のブレスロー教授が提唱した7つの健康習慣も重要だ。

「適正な睡眠時間をとる」
「喫煙をしない」
「適正体重を維持する」
「過度の飲酒をしない」
「定期的な運動を行う」
「朝食を毎日食べる」
「間食をしない」

「この正しい健康習慣を、55歳より45歳からなど、早くからかつ数多く身につけた人ほど健康で長生きすることが分かっています。
健康が幸福感を支えるのです」(篠原教授)

(3)毎週、瞑想をする

 座禅や腹式呼吸などでの瞑想(めいそう)トレーニングには幸福感を増す効果がある。

「瞑想で、不愉快感や身体状況の把握に関わる脳の島皮質と、自己モニターや矛盾の調整に関わる白質のつながりが充実することが報告されています。これにより幸福感がアップします」(篠原教授)

 せめて毎週1回は実践したい。

(4)出来たことリスト

 毎日、出来たこと、出来なかったことのリストを作る。
ただし、後者が多いとへこみが蓄積され幸せ感が減じられるので、前者と後者の割合を4対1以上とすること。
「この2つをキチンと把握し前に進むことは、より良い結果を得て快楽物質のドーパミンの分泌を得るうえで重要です」(篠原教授)

(5)人やモノに感謝する

 心理学からのアプローチも効果的だ。
「感謝日記」をつけることを勧めるのは、埼玉学園大学人間学部の古澤照幸教授だ。

「1週間に1回、その週を振り返って“ありがたかったこと”“恵まれていること”を考えます。
これを日記に書き出すことで意識し、幸福感が得られるのです」

 両親が元気で過ごしている、同僚に助けられた、いい音楽が聴けた、うまい店を見つけた……など、何でもいいそうだ。

(6)人に親切にする

 人に親切にする、あるいは助けてあげる。
こうした行動は、自分自身も幸せになるという研究がある。

「相手を手助けしてうれしそうな顔をされると、自分自身も共感して気分が良くなってくるのです」(古澤教授)

 会社では新人の指導役などもいいそうだ。

(7)考えすぎない

 嫌なことやつらいことを思い出してクヨクヨしていると、ネガティブ感は増大する。
ヒマな時はなおさらだ。

「いったん他に目を向ける意味で、体を動かしたり、楽しいゲームをするといい。
20〜30分間夢中になって何かに熱中すると、ダメージは薄れます。
結果、客観的に見ることが出来て『なんてことなかった』と思うことも多いのです」(古澤教授)

 やれることばかり。今夜から是非始めよう。
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2014年01月21日

社説:名護市長選 移設反対の民意生かせ

社説:名護市長選 
移設反対の民意生かせ
毎日新聞 2014年01月20日 

  沖縄県名護市長選で、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対する現職の稲嶺進氏が、移設推進を掲げた新人の末松文信氏を破り、再選を果たした。


 政府は昨年末、仲井真弘多(ひろかず)・県知事から辺野古沿岸部の埋め立て承認が得られたため、選挙結果にかかわらず、予定通り移設を進める方針だ。

しかし、基地受け入れの是非が真正面から問われた地元の市長選で、反対派が勝利した意味は極めて重い。


 地元の民意に背いて移設を強行すれば、反対運動が高まるのは確実で、日米同盟の足元は揺らぎ、同盟はかえって弱体化しかねないだろう。


 ◇振興策の手法は限界だ


 安全保障上の必要性を踏まえつつ、本土が広く基地負担を分かち合うことを含めて、地元の民意をいかす道はないのか。

政府はもちろん、日米安全保障体制の受益者である私たち国民の一人一人が自分の問題としてとらえ、解決策を模索すべきだ。


 日米両政府が1996年に普天間飛行場の返還に合意して以来、名護市長選で辺野古移設の是非が問われたのは5回目だ。

最初の3回は、政府の手厚い経済振興策もあって、容認派が勝ったが、鳩山政権下で行われた2010年の前回市長選で反対派が初めて勝利した。


 今回は、知事が埋め立てを承認してから初の市長選だった。
保守系候補が「容認」でなく「推進」を掲げたのも初めてだ。
移設の是非がこれまで以上に明確な争点となった市長選を反対派が制したことに対し、政府は真摯(しんし)に耳を傾ける責任がある。


 選挙戦で末松氏は、再編交付金を活用した経済振興や住民サービスの向上を強調した。
再編交付金とは、米軍再編で新たな基地負担を受け入れる自治体に対し、政府が進み具合に応じて交付金を出す制度だ。
名護市は稲嶺市政の4年間で計約40億円分の交付を凍結されている。


 稲嶺氏は、再編交付金は政府が新基地を受け入れさせるために一時的に支払うカネだと批判し、子どもたちの未来のために辺野古の海にも陸にも新基地は造らせないと訴えた。


 選挙戦では、県外移設の公約に矛盾する辺野古移設を承認した仲井真知事への批判も多く聞かれた。
知事は昨年末、政府が21年度まで毎年3000億円台の沖縄振興予算を確保する方針や基地負担軽減策を示したことを評価して辺野古埋め立てを承認した。
県議会は「米軍基地と振興策を進んで取引するような姿が全国に発信されたことは屈辱的」との知事辞任要求決議を可決した。


 政府が振興予算を大盤振る舞いしたにもかかわらず、反対派が勝利したことは、振興策と引き換えに基地受け入れを迫る手法がもはや通用しなくなったことを示している。


 鳩山政権の県外移設方針の挫折や、本土の関心の低さを見せつけられて、沖縄の人たちの失望は深まり、沖縄への「差別」だという声が頻繁に聞かれるようになった。
基地反対の民意は、4年間で後戻りできないほど強まったようにみえる。


 安全保障は国の専管事項だと政府はいう。
確かにそうだが、それは地元の意向を軽視していいということではない


 政府は、今後1年かけて辺野古移設のための調査・設計を行い、その後5年間で本体工事をして、機材・施設の整備などを経て、計約9年で移設を完了する計画だ。 

◇日米で将来像の議論を 

  稲嶺氏は、代替基地への燃料タンク設置など工事に名護市長の許可などが必要なものが10項目あることから、市長の権限を使って基地建設を阻止する構えだ。

反対派住民による徹底抗戦も予想され、国が工事を強行すれば流血の事態を招きかねないとの話が地元ではささやかれている。
それは避けなければならない。


 ではどうすればいいのか。
 普天間飛行場の危険を一日も早く除去するため基地負担軽減策を着実に進めるとともに、

普天間の固定化を回避するためには辺野古への移設という選択肢しかないのか、今一度、再検討の必要があると私たちは考える。


 在日米軍がアジア太平洋地域の安定に果たす役割は大きい。それに悪影響を与えるような選択はすべきでない。

一方で、代替基地の建設が計画通り進んだとしても完成するのは9年後だ。その時の中国や朝鮮半島情勢がどう変化しているかを見通すのは難しい。
15年後、20年後はどうか。
普天間の海兵隊のための代替基地が沖縄に必要な状況だろうか。


 政府はこれまで、こうした国際情勢を踏まえた将来的な海兵隊の必要性の議論を、ほとんどしてこなかった。

国民への説明も、対米交渉した形跡もない。
外交・安全保障政策の司令塔を担うために創設された国家安全保障会議(日本版NSC)などを活用し、骨太な議論と新思考の政策を進めよう。


 今年で戦後69年、沖縄の本土復帰42年を迎える。

沖縄は太平洋戦争で地上戦の場となり、戦後は米軍の施政権下に置かれ、復帰後も米軍基地の集中に苦しんできた。

振興策と引き換えの基地押しつけでなく、発想を変える必要がある。

沖縄の人たちの理解と納得を得る政策を打ち出さなければ、日米安保体制は持続可能なものになり得ないだろう。

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現代史探検:特別攻撃隊

現代史探検:特別攻撃隊
毎日新聞 2014年01月14日 東京朝刊

◇記憶の継承が課題 
推進者さえ「外道」と断じる作戦

 70年前の1944年、太平洋戦争で劣勢だった日本軍は、爆弾を積んだ飛行機などで兵士が敵艦に体当たりする特別攻撃(特攻)を始めた。

敗戦までに約6000人が戦死したとされ、推進者さえ「統率の外道」と断じた。
出撃した若者たちはどんな気持ちだったのか。
いかに語り継ぐべきなのか。生還者たちを訪ねた。
              【栗原俊雄】


 「今でも、生き残ってしまったという気持ちがあるんです」。
昨年末、海軍OBらによる公益財団法人「水交会」(東京都渋谷区)。
日差しがまぶしいロビーで、野口剛さん(88)はそう話した。


 零戦に乗った野口さんの前方を、海軍の特攻機「桜花」をつり下げた一式陸上攻撃機の編隊が飛んでいた。
1945年3月21日。鹿屋(かのや)基地(鹿児島県)から沖縄の米軍を攻撃すべく向かっていた。
突然、尾翼に敵弾を浴びた。
「前の編隊を守る意識が強すぎて、後方がおろそかになった」。
南大東島に着陸して助かったが、出撃した一式陸攻18機は全機撃墜され、護衛の零戦搭乗員も合わせて160人が戦死したことを後で知った。

 特攻隊が海軍によって初めて編成されたのは44年10月、フィリピン戦線だった。陸軍も続いた。
隊員は、建前は志願制だったが断ることは難しかった。
成功が兵士の死を前提とするもので、推進者の一人だった大西滝治郎海軍中将さえ「外道」と断じた“作戦”だ。


 それでも、野口さんは「当時としては仕方なかったと思う。
国のために命をささげるという教育をずっと受けてきた影響は大きかった」と話す。

江名武彦さん(90)は44年12月、早稲田大在学中「学徒出陣」で海軍に入った。
特攻隊員となり翌年4月29日、3人乗りの「97式艦上攻撃機」の機長として、串良(くしら)基地(鹿児島県)から出撃。22歳だった。

「顔が引きつっていたと思います」。一緒にいく16歳の搭乗員に「笑って死にましょう」と励まされた。
だが搭乗機のエンジンが不調で引き返した。
5月に再出撃するも、またもやエンジントラブルで一命を取り留めた。


 特攻隊の基地といえば陸軍の知覧(ちらん)(鹿児島県)が有名だが、国内最大の特攻基地は鹿屋だった。
「桜花」の部隊が配備された。
同じ特攻機でも自力で飛べれば帰還は可能だ。
だが「桜花」は違った。
1・2トンの爆弾を搭載し、母機である一式陸攻から投下され、敵艦を目指す。母機を離れたら「九死に一生を得る」ことさえできない「十死零生(じゅっしれいしょう)」だった。


 野口さんは、何度も護衛のため出撃した。
こうした特攻隊員らをみても、感傷は湧かなかった。
「いずれ自分も死ぬ」と思っていたからだ。
後に自らも特攻待機になり、戦友と「同期の桜」を歌うと気分が高揚したという。


 特攻には「人間魚雷・回天」などの水中特攻、ベニヤ板製のボート「震洋」(海軍)や「マルレ」(陸軍)による「水上特攻」もあった。

最も大規模な水上特攻は、「戦艦大和」など10隻からなる第2艦隊だ。

45年4月、連合艦隊は沖縄に上陸した米軍を撃退すべく、同艦隊に「水上特攻」を命じた。
だが大和以下6隻が米軍機に撃沈され、艦隊全体で約4000人が戦死した。


 特攻の戦死者は「2階級特進」が原則だ。
たとえば少尉は中尉を飛び越えて大尉に昇格する。

だが同艦隊の戦死者は「大和」艦長の有賀幸作を除き特進しなかった。
理由は謎だ。
「大和」から生還した川潟光勇さん(2013年に92歳で死去)は生前、記者に「国を守るために戦っていた。昇進したくて戦争していたわけじゃないが、なぜ死んでまで差別されるのか。納得できない」と話していた。


 特別攻撃隊慰霊顕彰会(現・公益財団法人特攻隊戦没者慰霊顕彰会)は90年、戦没者名簿などを掲載した「特別攻撃隊」を編さんし03年までに4版を重ねた。

特進していない第2艦隊の戦死者は、名簿に加えられなかった。
だが08年、戦死者を「準特攻」として、新たに刊行した「特別攻撃隊全史」の名簿に加えた。
旧海軍関係者から「特攻戦没者とみなすべきだ」との声が多かったからだ。

生き残った者にとって「特攻」は、戦後も終わらなかったということだ。


 生還者や遺族が高齢化する中、特攻の記憶はどのように継承されていくのか。
亡くなった戦友を思い、野口さんは戦後長く特攻体験を語らないでいた。
江名さんも「慰霊は心の中で静かにすべきだと思っていた。
言葉にすると自分が生き残った喜びを語るような気がして」と、口を閉ざしてきた。


 しかし、近年は2人とも取材に応じている。
「若い人たちに特攻で死んでいった人たちのことを知ってほしい」という気持ちからだ。

「マルレ」の中隊長として、沖縄・渡嘉敷島から生還した皆本義博さん(91)も、「自分たちがいなくなっても、慰霊を続けてもらいたい。
学校でも特攻隊のことを伝えてほしい」と話している。


 特攻は戦後、今日に至るまで映画や小説、ノンフィクションなどで繰り返し取り上げられてきた。

知覧特攻平和会館には年間約50万人が、海上自衛隊鹿屋航空基地史料館には5万7000人が訪れる。

20歳そこそこの少年の面影を残した遺影。
親や妻、幼い子供らへの思いをつづった遺書……。
見る者に強い印象を残すこうした資料館は、特攻の歴史を語り継ぐ上で重要な役割を果たしている。


 「『特攻』と日本人」などの著書があるノンフィクション作家・保阪正康さんも、涙を禁じ得なかったという。
「彼らへの哀悼の気持ちはもちろんありますが、特攻を美談にしたり、特攻隊員を英雄に祭り上げたりすべきではない。

非人間的な命令を下した組織や個人の責任がぼやけてしまう。
冷静に史実を追うことが、後世の我々の役目です


==============


◇特攻を巡る主な動き


1941年12月 8日 太平洋戦争始まる

  44年10月 1日 「桜花」などの「第721航空隊」(通称・神雷部隊)を編成
        17日 米軍がレイテ島上陸
        21日 海軍神風特攻隊が初出撃
        25日 特攻隊「敷島隊」5機が出撃、米護衛空母を撃沈
     11月    陸軍の航空特攻始まる
  45年 4月 1日 米軍が沖縄上陸
         7日 「戦艦大和」以下10隻の水上特攻隊のうち6隻が撃沈され、作戦は失敗
      6月23日 沖縄守備隊の組織的戦闘が終了
      8月15日 終戦。「玉音放送」後、海軍の沖縄航空特攻を指揮した宇垣纏(まとめ)中将が11機23人で出撃、18人が死亡
        16日 海軍の特攻を推進した大西滝治郎中将が割腹自殺
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2014年01月22日

吉野弘さん:生の意味をていねいに問い、やさしく言葉を紡いだ

吉野弘さん:
生の意味をていねいに問い、
             やさしく言葉を紡いだ
2014年1月21日  東京新聞「筆洗」


 小鳥に声をかけてみた/小鳥は不思議そうに首をかしげた。/わからないから/わからないと/素直にかしげた/あれは/自然な、首のひねり/てらわない美しい疑問符のかたち…

▼吉野弘さんの詩「素直な疑問符」だ。
首をかしげた小鳥の姿に、美しい「?」を見て取る。
そんな目の持ち主にかかると、
「母」という字のちょっと傾いた姿からも小さな物語が生まれる

▼<母は/舟の一族だろうか。/こころもち傾いているのは/どんな荷物を/積みすぎているせいか>。
舟とは、母という字の下の方が愛の積み荷が多過ぎて水に浸っている形。
詩人にはそう見えたという

▼吉野さんは二度、生死の境から生き延びた。
召集され、死を覚悟して入営する数日前に終戦を迎えた。
戦後は肺結核と闘った。
「二度も助かったから、生きなくては申し訳ない」。
だから、日々の暮らしの中で生の意味をていねいに問い、やさしく言葉を紡いだ

▼例えば、「幸」と「辛」という字は「一」だけの違い。
その「一」とは何か。
<幸いの中の人知れぬ辛(つら)さ/そして時に/辛さを忘れてもいる幸い。/何が満たされて幸いになり/何が足らなくて辛いのか>

▼八十七歳で逝くまで、「?」を大切にし続けたのだろう。
冒頭の詩はこう結ばれる。

<時に/風の如(ごと)く/耳もとで鳴る/意味不明な訪れに/私もまた/素直にかしぐ、小鳥の首でありたい>

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大企業向け減税ー国民へのつけ回し 筋が通らぬ

大企業向け減税
国民へのつけ回し 筋が通らぬ
2014年1月22日(水) しんぶん赤旗「主張」  

安倍晋三政権が20日、今年初めての「産業競争力会議」と「経済財政諮問会議」を開き、「産業競争力」の強化など、「アベノミクス」の加速を打ち出しました。

中でも見過ごせないのは、法人税減税の具体化を持ち出したことです。


 経済財政諮問会議では、現在約35%の法人実効税率を10%も引き下げる案まで出されました。
国民には今年4月からの消費税率の8%への引き上げに続き、来年10月からは10%に引き上げようとしているのに、法人税率は大幅に引き下げるというのは筋が通りません。

どこまで国民へのつけ回しと“たかり”を続けるのでしょうか。


恩恵は一握りの大企業


 国税と地方税を合わせた法人への実効税率は繰り返し引き下げられており、東京を例にとると現在35・64%です。

3年間の時限措置で上乗せされていた復興特別法人税は、1年前倒しで廃止されることになっています。

さまざまな租税特別措置や設備投資などの政策減税もあるので、実際の税負担はもっと軽くなっています。


 法人税はもともと赤字の企業には課税されないので、法人税減税の恩恵を受けるのは一握りの大企業だけです。

安倍政権は、法人税を減税し大企業のもうけが増えれば、雇用も賃金も拡大すると経済の「好循環」を売り物にしてきましたが、実際にはもうけが増えても内部留保に回す大企業がほとんどで、雇用や賃金の改善には結びつきません

年明けのマスメディアなどの調査でも、今年売り上げや利益が増えると見込む企業が大半でも、従業員の賃金を上げるという企業は5社に1社以下です。

7割の企業が「未定」というありさまです。法人税が下がり、利益が増えても、経済が「好循環」する保証はありません。


 経済財政諮問会議で企業経営者や学者などの民間議員は、日本国内への投資を拡大するため、法人税を「アジア諸国並み」に引き下げると言い出しました。

日本の法人実効税率は、アジア諸国よりは高いものの、アメリカよりは5%も下回っています。
社会保障のための負担を含めれば、欧州諸国さえ下回ります。

企業が投資するのは賃金などのコストや近くに市場が確保できるかなどの条件によるもので、税金さえ下げれば投資が増えるというのは幻想です。
「投資拡大」の口実も成り立ちません。


 法人税を減税すれば税収が減り、ただでさえ赤字が続く財政がさらに悪化するのは明らかです。

さすがに麻生太郎財務相は、法人税率を10%引き下げれば約5兆円も税収が減ると指摘しました。
しかし安倍首相は、「レベニューニュートラル(増減税同額)」でなくても検討は進めると、法人税減税に前のめりです。
まず法人税を減税し、そのつけはあとからというのでは危険このうえありません。


大企業応援政治の転換を


 万一、法人税減税の穴埋めに消費税の税率が10%を超えさらに増税される事態にでもなれば、それこそ国民の暮らしも経済も破綻してしまいます。

大企業への大盤振る舞いのつけを国民に転嫁し、国民にたかって穴埋めするなどというのは絶対に許されません。


 大企業応援の政治から暮らし応援の政治に抜本転換すべきです。
理屈の立たない法人税減税は中止し、消費税増税の中止など、国民の暮らしと経済を改善すべきです。

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2014年01月23日

現代史探検:零戦

現代史探検:零戦
毎日新聞 2013年08月13日 東京朝刊

◇強く美しく悲しく


 第二次世界大戦で、日本海軍の主力戦闘機となった零戦(零(れい)式艦上戦闘機)がいま再び注目を集めている。

設計者・堀越二郎(1903〜82)をモデルにした主人公が活躍するアニメ映画「風立ちぬ」が封切られ、零戦に関するイベントも各地で盛況だ。
約70年前に役割を終えた戦
闘機が、なぜ現代でも人気なのか。
零戦の今昔を追った。【栗原俊雄】


◇最高水準の装備、運動性とデザイン 栄光の裏で散った命


 7月末、藤岡歴史館(群馬県藤岡市)を訪れた。
企画展「堀越二郎の軌跡」(7月13日〜9月8日)が開かれているため、平日にもかかわらず、大人や家族連れでにぎわっていた。

生誕110年の堀越は地元出身で、設計に使った道具やメモ、堀越が手がけ、零戦の後継機として期待された「烈風改」の青焼き図面など、初公開の資料約200点を展示している。


 年間入館者は約7000人だが、同展が始まってから1カ月ほどで1万人を超えた。
企画展を担当した同市教育委員会の軽部達也さん(49)は「零戦は日本の物作りの原点で、その設計者・堀越さんは地元の英雄。若い人にも知ってほしい」と話す。


 所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)では今もアメリカから里帰りした零戦52型が展示されている(8月31日まで)。
昨年12月1、2日に行ったエンジン始動見学会には、延べ1万人が集まった。

またプラモデルメーカー大手のタミヤ(静岡市)は1973年に販売したプラモデル「零戦21型」(48分の1)を、今も同じ金型で製造販売している。
広報担当の山本曉(あきら)さんは「40年も続くのは売れるからこそ。零戦は断トツの人気」という。


 1937年10月、日本海軍は主力の96式艦上戦闘機の後継機開発を三菱重工業などに発注。

要求は「重武装と長い航続距離、高速と運動性」という相矛盾したものだった。

航続距離を長くするには、燃料を大量に積まなければならない。
そして重武装。
いずれも機体が重くなる。

重くなるほど動きは鈍くなる。

三菱は堀越を設計主任に据えて挑んだ。

堀越は東京帝国大工学部航空学科を卒業し、27年に入社した期待のエースだった。


 堀越の長男雅郎さん(76)によると、
堀越は戦後、海軍の要求について、「棒高跳びの選手に、砲丸投げでも短距離でもマラソンでもいい成績を取れというようなものだった」とふり返った。


 しかも日本のエンジン開発は欧米に大きく立ち遅れており、1000馬力がやっと。
同時代の他国の戦闘機に比べ2割程度小さい。


 このため堀越は機体を徹底的に軽量化し、空気抵抗の少ないデザインを追求した。
完成した戦闘機は40年、海軍に制式採用された。

初陣は同年9月13日の中国戦線。零戦13機は、中国軍のソ連製戦闘機27機をすべて撃墜し、全機帰還という大戦果を上げた。

零戦は改良を重ね終戦までに約1万500機が生産された。
20ミリ機銃2丁を積んだ武装は、世界最強の水準にあった。
一方で運動性が高かった。
しかも航続距離は最大で約3300キロに及んだ。


 太平洋戦争初期も、零戦の高性能と熟練の搭乗員たちの技量が相まって、連合国軍を圧倒した。

搭乗員だった原田要さん(97)は41年の真珠湾奇襲作戦や42年のミッドウェー海戦、激戦地ガダルカナルなどで戦った。
「零戦はかじの利きが良くて、操縦が楽だった。
それまで乗っていた96式艦戦に比べて視界も広かった。
敵に負ける気がしなかった」とふり返る。


 だが戦争が長期化するにつれ、弱点が露呈。
軽量化を追求した結果、防御力を犠牲にし、搭乗者を守る防弾鋼板が省かれた。
燃料タンクの防御も弱く、一発の被弾が致命傷ともなった。

堀越や三菱の責任ではなく、元々海軍はこうした防御装備を要求しなかった。

 「零式戦闘機」「零戦燃ゆ」などの著作があるノンフィクション作家、柳田邦男さん(77)は日本はパイロットを守ることを優先したアメリカとは、設計哲学が違った。
パイロットを育てるには長い時間がかかる。
生き残れば貴重な財産になったのに」と話す。


 零戦が国民に広く知らされたのは、戦争末期の44年11月23日だ。
同日の毎日新聞は「新鋭」の零戦が「阿修羅の奮戦」により米軍の戦略爆撃機B29を撃墜したと報じた。

だが、実際は初陣から4年がたち、時代遅れになっていた。
搭乗員が爆弾もろとも敵艦に突っ込む特攻でも使用された。


 敗戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の占領下で、旧日本軍を懐かしんだり、顕彰したりすることは難しかった。

零戦も、書籍などで公に取り上げることは難しかった。

柳田さんは「独立後、元パイロットらによる手記が雑誌などで目につくようになった」とふり返る。

53年には「撃墜王」と呼ばれた元パイロットの回顧録「坂井三郎空戦記録」が刊行された。
後に加筆して刊行された「大空のサムライ」はベストセラーとなった。

「太平洋戦争航空史話」などの著書がある現代史家の秦郁彦さん(80)は、零戦人気の火付け役となったのは、坂井だという。
「海外の主要空港に行くと、翻訳本が必ず売られていた」


 また68年には、作家の吉村昭が零戦の開発から最期までを、綿密な調査に基づいてふり返った「零式戦闘機」を発表。

柳田さんは「優れた記録文学で、一部のファンにとどまっていた零戦への関心を広めた」とみる。


 航空機の歴史に詳しいジャーナリストは、零戦人気の理由について「飛行機としての、デザインの美しさ」を挙げる。

軍事史関係書籍の老舗、潮書房光人社の坂梨誠司・第2出版部部長(52)は「5年も第一線で戦ったことが大きい。

また、
滅びようとする国家を支えた零戦とパイロットは、江戸時代末期に、倒れようとする徳川幕府を守ろうとした新選組に似ている」と解説する。


 一方で、新選組には討幕派の志士たちを多数殺害するなど、暗い側面もある。


 世界にその名をとどろかせた栄光の半面、敵味方たくさんの命とともに散った。
「零戦の光と影は、ずっと語られてゆくでしょう」。
柳田さんはそう話している。

==============
◇零戦を巡る主な動き



1936年 堀越二郎が設計主任を務めた96式艦上戦闘機を海軍が制式採用
  37年 日中戦争開始。海軍が96式艦戦の後継機として、12試艦上戦闘機(のちの零戦)の開発を三菱重工業などに要請
  39年 堀越が設計した12試艦戦試作1号機が初飛行に成功
  40年 12試艦戦が制式採用。神武天皇即位の年を元年とする「皇紀」2600年の末尾をとって「零(れい)式艦上戦闘機」と命名。初陣の中国戦線で一方的勝利
  41年 太平洋戦争始まる
  44年 零戦などが爆弾ごと敵艦に突入する神風特別攻撃隊創設。新聞で初めて零戦の名が報じられる
  45年 終戦
  52年 サンフランシスコ講和条約発効、日本が独立。戦争体験者らによる回顧録の刊行が進む
  53年 「坂井三郎空戦記録」刊行
  68年 作家の吉村昭が「零式戦闘機」を発表

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2014年01月24日

石井苗子の健康術:逃げずに夢を追いかける

石井苗子の健康術
逃げずに夢を追いかける
2014年1月21日 読売新聞yomiDr.

(努力が報われない恐怖とストレス)


 役者の仕事をしていると「私の過去を調べて用意したの?」と思うようなセリフに出会うことがあります。


 今、私の手元にある台本に「報われるだけが努力じゃないわ」というセリフがあるのですが、胸にこたえます。

努力しても報われないという経験をたくさんしてきたからかもしれません。


 私は大学受験に失敗した高校3年生の時、不合格というレッテルに耐えきれず、ずっと受験から逃げ続けてきました。
一度追いかけた夢をごまかして、逃げ続けていたのだと思います。

それからは、社会人になってもどこに行っても、一度追いかけた夢から逃げたことを後悔していました。


 「困難を受け入れ、自分の力で立ちあがることを努力という」とか、
「一度追いかけた夢から逃げたら、どこに行ってもそれから逃げ続けることになる」も辛(つら)いセリフです。


 44歳のときに受験に再挑戦したのは、何がそうさせたかと考えたのですが、自分の夢から逃げ続けることに終止符を打ちたかったのかもしれません。

夢を追う限界の年齢になっていたからだと思います。
私の悪い性格に、報われないことを恐れて努力を惜しむというのがあります。
だんだん「もう年だから」という言葉が、上品な言い訳として認められるようになってくると、諦めた事を美談として語ることさえしてしまう。


 いつまでも芽が出ないのに俳優業を続けていると、「独り善がり」と中傷されることがありますし、自己満足という言葉を使われることもある。
でも本当にその仕事が好きならきっと続けるのでしょう。

辛いのは、周囲の目がその人の商品価値を決め、それを自分が甘んじて受け止めるしかないときです。
売れなくなると誰からも求められなくなっていく職業です。
だから諦めてしまう人も多い。


 映像の世界は撮り直しができますが、舞台は、台本どおりに言わないと次の人がセリフにつまってしまい、全体が止まってしまうという地獄があります。

稽古の時から何度もこれをやってしまうと、とんでもないストレスになっていきますし、間違えない役者さんがそろっていると焦りの気持ちがストレスになり、だんだん夜も眠れずご飯も食べられないという状態になっていきます。

こうしたことを、喉元すぎれば…とストレスにせず、気にしないことが出来る人は、どんなに辛くても夢を追い続けることができる。


 夢を諦めないことです。
一度追いかけた夢から逃げ続けると、いつかきっと、どうしてあの時にそうしておかなかったのだろうという後悔に変化していく。

後悔をたくさん蓄積することは、体に悪いストレスです。
それでなくても、自分ひとりの力ではどうにもならないことが人生には多い。


 今できると思えるよいことは、ひとつでも多くやっておこうと今年は年頭に考えました。
色々理由をつけてやらないのはきっと、努力が報われない恐怖がそうさせていると思ったからです。

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2014年01月25日

現代史探検: 戦争被害受忍論

現代史探検:
戦争被害受忍論
毎日新聞 2013年07月09日

◇民間人の補償に壁


 第二次世界大戦が終わってから68年が過ぎようとする今もなお、国家に補償を求めて闘っている人たちがいる。

行政は、民間の戦争被害者救済に腰が重く、司法による被害者救済の見通しもきわめて困難だ。
司法から解決を促された立法も、なかなか応えない。

「戦争被害受忍論」と三権に翻弄(ほんろう)されてきた、戦争被害者たちの戦後をたどった。【栗原俊雄】


◇司法は財政への負担を懸念
 

 空襲被害者、救済求め連携

 「戦争被害受忍論を打ち破るぞ」「死ぬまで闘い抜くぞ」。
5月10日午後、東京大空襲の被害者ら約30人が、最高裁判所(東京都千代田区)前で抗議の声を上げた。


 2日前の8日、最高裁第1小法廷(横田尤孝(ともゆき)裁判長)では、国に補償を求めた彼ら原告側の敗訴が確定していた。


 第二次世界大戦で、米軍は全国約200都市を空襲し、およそ50万人が亡くなったとされる。
1945年3月10日の東京大空襲だけで、約10万人の命が奪われた。


 国は53年以降、旧軍人・軍属や遺族に対し、恩給などで現在までに累計約50兆円に上る補償や援護を行った。
民間の空襲被害者にはそうした措置がなされていない。

軍人や軍属には「国との雇用関係」があったが、一般の民間人にはなかった。それが国側の言い分だ。


 国が始めた戦争で被害に遭った点では、軍人・軍属も民間人も一緒だ。
法の下の平等に反する」「差別なき戦後補償を」。
東京大空襲の被害者たちは2007年、国に補償を求め東京地裁に提訴した。原告は132人に上った。


 しかし、地裁は09年、東京高裁は昨年、訴えを退けた。
そして今回、最高裁は理由を示さず、原告側の上告を“門前払い”した。


 星野弘原告団長(82)は「司法がこれほど冷酷だとは思わなかった」と悔しがった。
また、中山武敏弁護団長(69)は「イギリスとフランス、日本と同じ敗戦国のドイツやイタリアでも民間の被害者に補償している。
なぜ日本ではできないのか」と憤った。


 新聞各紙は、最高裁の決定を9日付夕刊で報じた。
1面トップから社会面1段見出しのベタ記事まで扱いはさまざま。
この問題への意識の差が浮き彫りになった。


 大阪大空襲の被害者23人も08年、国に補償を求めて大阪地裁に提訴したが11年に敗訴。
控訴審の大阪高裁でも今年1月に敗訴した。現在、最高裁に上告中だ。


 空襲に限らず戦争被害者が国に補償を求める訴訟で、原告に大きな壁となったのは「戦争被害受忍論」である。

「戦争で国民みんなが被害にあった。だからみんな耐え忍ぶべきだ」という「法理」だ。


 受忍論の起源は、1968年の最高裁大法廷の判決にある。

原告が、戦争によって失った海外の財産について政府に補償を求めた訴訟だが、退けられた。

さらに87年、名古屋空襲の被害者が国に補償を求めた裁判でも、最高裁第2小法廷で受忍論が踏襲された。


 受忍論に基づく判決は、しばしば立法による救済を国会に促してきた。

70〜80年代、社会党など野党が「戦時災害援護法案」を計14回、国会に提案したが実現しなかった。
行政側が、民間人に補償を拡大すると、国家財政に支障を来すと懸念したことが背景にあった。
それは司法にも通じている。

例えば、東京大空襲訴訟で東京地裁は「一般戦争被害者を含めた戦争被害者すべてに救済、援助を与えようとすれば、それは膨大な予算が必要となる可能性がある」とした。


 東京大空襲訴訟で1、2審は、一般戦争被害者に対しても救済や援護を与えるのが国の責務という原告の主張に対し「心情的理解」を示した。
原告らの深刻な被害も認定した。
それでも救済はしなかった。

中山弁護士は「裁判所に心情的理解や同情を求めたわけではない。
個人の人権侵害を救済するという、司法の役割を放棄している」と批判する。


 司法の限界が明らかになる中で、救済に漏れた人たちが連携し、立法を目指す活動が進んでいる。

2010年8月、各地の空襲被害者によって「全国空襲被害者連絡協議会」が発足した。
東京都内で開かれた発足集会には全国から300人が駆けつけた(現在は約50団体と個人会員600人)。


 翌年には、国会議員有志が援護法立法を目指す議員連盟を設立した。

議連は民主、共産、自民党などによる超党派で、同協議会と話し合い、「空襲被害者等援護法」(援護法)の素案をまとめた。


 主な内容は、死者1人につき遺族に100万円▽15歳未満で孤児になった人に100万円▽負傷や病気になった人に、程度により40万〜100万円−−を支給する。


 試算では、最大で対象者65万人、予算額6800億円。

巨額だが約50兆円に上る旧軍人・軍属らへの手当に比べれば、はるかに少ない。
背景には、空襲被害者が高齢化し加速度的に減っている現状がある。
「国家財政に支障を来す」という財政論は説得力に乏しい。


 また、国は引き揚げ者や被爆者、沖縄戦で被害を受けた民間人らに対し、不十分ながらも補償や援護をしてきた。
さらに10年5月、民主党を中心とする議員立法で「シベリア特措法」が成立した。


 抑留経験者1人に25万から150万円の特別給付金を支給する内容だ。
金額の低さなど課題は多いが、国が拒み続けていた国家補償を事実上実現した点で、画期的といえる。

戦争被害に遭った国民全員が耐え忍ぶべきだという受忍論には、大きな矛盾があるのだ。


 援護法が成立した場合、財源となるのは国費であり税金だ。国民に「未完の補償」の実態を知らせ、支持を得なければならない。


 空襲の被害者たちは粘り強く立法運動を続けている。
杉山千佐子さん(97)は、名古屋空襲で左目を失った。
40年以上、国会議員への働きかけや講演、著書などで補償実現を訴えてきた。

今年6月、立教大(東京都豊島区)での講演会に名古屋から車椅子で参加。

立法がかなわない現状について「これが日本かと思うと情けない。みなさん、どうか支援してください」と呼びかけた。


 「このまま受忍論がまかり通ったら将来、国策の誤りで膨大な数の国民が被害を受けた場合、救済措置がないがしろにされるかもしれない。

70年近く前の昔話ではない」。中山弁護士は、そう警鐘を鳴らしている。

==============
◇戦争被害受忍論関係年表

2012.2.29    -放送

1945年 米軍が日本各地を無差別爆撃

  46年 民間戦争被害者を支援していた戦時災害保護法が廃止
  53年 敗戦後停止していた軍人恩給が復活
  67年 「引揚者等に対する特別交付金の支給に関する法律」が成立
  68年 戦争に伴う在外財産の補償請求訴訟で、最高裁が「戦争被害受忍論」の判断を初めて示す
  81年 元シベリア抑留者による国への補償請求訴訟
  87年 名古屋空襲訴訟で最高裁が受忍論を踏襲
  89年 抑留訴訟で、東京地裁が受忍論をもとに訴えを退ける(97年最高裁で原告敗訴確定)
2007年 東京大空襲、シベリア抑留の両被害者がそれぞれ国に補償を求めて提訴。いずれも1、2審で敗訴
  10年 全国空襲被害者連絡協議会が結成される
  13年 最高裁で両訴訟の敗訴が確定
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2014年01月26日

通常国会始まる 国の針路を誤らぬよう

通常国会始まる
 国の針路を誤らぬよう
2014年1月25日 東京新聞「社説」

 きのう始まった通常国会を、安倍晋三首相は「好循環実現国会」と位置付けるが、集団的自衛権や原発政策、特定秘密保護法など重要課題が山積だ。

国の針路を誤らぬよう、議論を尽くしてほしい。


 首相は、今後一年の内政・外交方針を示す施政方針演説で「この国会に問われているのは『経済の好循環』の実現だ。
景気回復の実感を、全国の津々浦々にまで、届けようではないか」と強調した。


 経済の好循環実現は重要だ。
各種経済指標に好転の兆しはあるものの、国民の多くは景気回復を実感するに至ってはいない。
四月には消費税が増税され、景気の腰折れも懸念される。


 政府はこの国会に、経済成長を促すための三十二法案を新たに提出する。国民が暮らし向きの向上を実感するにはどうすべきか、まずは徹底的に議論すべきである。


 ただ、この表看板に惑わされるわけにもいかない。
国の針路を決める重要課題が山積だからだ。


 まずは第二次内閣発足後、首相が初めて国会演説で言及した「集団的自衛権の行使」である。


 首相は、有識者懇談会の報告を踏まえて「対応を検討する」と表明したが、第一次内閣で始動したこの懇談会はかつて行使容認の報告書を出したことがある。


 その後、メンバーの入れ替えもなく、四月にも提出される報告でも、行使容認となる見通しだ。


 集団的自衛権の行使について、歴代内閣はこれまで、憲法九条で許容される自衛権の範囲を超えるとの見解を堅持してきた。
先の大戦の反省から、専守防衛に徹してきた「国のかたち」でもある。 


 それを一内閣、それも私的な懇談会の報告書を基にして変えることなど許されようはずがない。
国会での徹底追及を期待したい。


 原発について、首相は「原子力規制委員会が定めた世界で最も厳しい水準の安全規制を満たさない限り、再稼働はあり得ない」と述べたが、同規制委の手続きさえ経れば再稼働させることと同義だ。


 国民の運命を左右する原発政策は、東京都知事選でも争点化しており、なし崩しの再稼働容認は許されない。
国会を含めた国民的な議論に付すべきである。


 与党が昨年、成立を強行した特定秘密保護法に、首相は演説で全く触れなかったが、法律の乱用や人権侵害の懸念は解消されず、首相自身も説明不足を認めている。


 民主、共産両党は廃止法案を提出する予定だ。
法案の要不要も含めて審議し直すべきである。

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2014年01月27日

石井苗子の健康術:物忘れを治す薬

石井苗子の健康術
   物忘れを治す薬
2014年1月24日 読売新聞yomiDr.

(アルツハイマー病の予防薬というのはありませんか?の回答です)

認知症を恐れる人が増えました。


 職業や家事の能力と無関係に襲ってくること、必ず効くといわれる予防薬がないといったことが、人々に不安をもたらしているのでしょう。

「なるようにしかならない」「その時が来たらその時」と楽観的な方でも、周囲に認知症が増えてくると怯(おび)えるようになっていきます。


 認知症には、意識が鮮明な時と、そうでない時が交互にやってくる「まだらタイプ」があり、覚えていないことを周囲に指摘されると否定したり、短気になって乱暴を働くこともあります。

「自分がそんな事、するはずはないのに」という自尊心の喪失は、本人にとって大変悲しく、心理的に強いストレスを与えます。


 私はこのごろ思うのですが、ひとりひとりに体の差があるように、脳もそれぞれ異なるのではないでしょうか。

今から私が脳の専門家なんかになれるはずもないのですが、認知症にかかっていない人が何をしているかを、よく観察してみようかと思いました。


 物忘れが多くなったと嘆かれる方が多いのですが、覚えていたことを思い出せないところにばかり気持ちを奪われていて、新しく覚える方に気が向いていません。
これは、脳を鍛えるという視点で見ていないのではないでしょうか。


 認知症にかからないという薬は現在ありませんから、自分で脳を鍛える方法を考えてみることは、それぞれの予防になるのではないかと思っています。


 福島県の医療支援活動で、生活を活発にする方法を考案中なのですが、これはいいかえれば脳を活発にすることであり、何の運動でなければいけないというルールはないのだと気付きました。

先日、コタツに入って毛糸の編み物をやっている女性の会があり驚いたことがありました。
実にテキパキとリーダーが手順の指導を他の人に与えていて、その会話の的を射ていることとスピードがあること、専門用語が多くて分からないことったらありません。

身体運動も積極的でした。
ずっと座りっぱなしではいけないと、伸び運動を促進してみたり。
それを見ていて、そうか!と思ったのです。
やってみたかった大切なことに挑戦する。
いやいややるのが一番いけない。


 ちょうど筋肉が鍛えれば戻ってくるように、鍛えようとするとものすごい筋肉痛が襲ってくるように、おそらく脳も使ってない能力を鍛えようとすると最初はすごいストレスに襲われるのではないでしょうか。

でも、もしかしたら、そのストレスと向き合うことが、予防になるのかもしれません。


 新しいことも、あこがれと達成感があるなら続けられます。

編み物は完成品を着る自分を見るという夢もあります。
似合いたいという希望もあり、この辺が脳にいい刺激を与えます。

思ったイメージと違っていれば悔しいという刺激もあるし、次に挑戦するかどうかは友達や周囲の励ましも必要でしょう。


 ずっと同じことをやり続けてきた人生。
専門家とまでいわれるほど、同じことを繰り返してきた仕事。
これが認知症を招くのではないか。

とんでもない自己流の仮説ですが、趣味を見つけるって何をやればいいのか思いつかないという時点で、すでに認知症の兆候が表れているではないか。

「今までこればかりやってきてたから」を捨てて、新しいことを1日のわずかな時間でやってみる。


 年を取ると筋肉と同様に脳の集中力も衰える事を、私は今、体験中です。

舞台の台本に興味も責任感も感じるのに、途中で読むのをやめて他のことを考えている自分がいる。
没頭できない、丸暗記できない、どうしても自分の言い回しにセリフを置き換えてしまう。

若い役者さんが一字一句間違わずに、あっという間に暗記し、速いスピードで演技をするのについていく苦しさったらありません。
何回もやめてしまおうかと思う。

ところがけいこの後、私と同年代の人と話をすると「あれはあれだから」といった、とりあえず口に出す短気な言葉が減っている自分に気が付きます。

やっぱり訓練なんだなと思いました。

相手のセリフに集中しなければ演技が出来ないから、人の話を集中して聞く訓練になっているのでしょう。


 演劇は立派な運動にもなります。
時には過激な運動を知らず知らずのうちにやっていて、帰宅すると筋肉痛だったりする。

高齢社会の活性化のひとつに、演劇サークルの奨励は必要だと思います。誰にも応援されなくても、やってみたいと思ったら集まって劇を作っていけばいい。
ただし、演劇なんて大嫌いだという人を、強引に勧誘してはいけません。
ここが肝心です。

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2014年01月28日

「辞めたって行くとこないよ… 」「地獄の中高年ブラック企業」闇実態 vol.01

「辞めたって行くとこないよ… 」
「地獄の中高年ブラック企業」闇実態

週刊大衆02月03日号vol.01


家族のため、生活のため――そんな弱みにつけこんで、あの手この手で搾取する手法と対策をすべて書く!
社員をボロ布のように酷使して、擦り切れたらポイと放り出す。
採用時に示した有給休暇や各種保険は大ウソで、残業代すら、ろくに払わない――。

現在、深刻な社会問題となっているブラック企業。
2013年の流行語大賞ベストテンにも選ばれるほど、それは日本中で猛威を振るっている。

『ブラック企業被害対策弁護団』事務局長の戸舘圭之弁護士によると「最近は【いかに安く働かせるか】が会社を成長させるビジネスモデルと考える人事担当者もいます」と言うから恐ろしい。

新人を数百人単位で採用し、1年後には半分も残っていない――。
こうしたケースをよく耳にするためか、ブラック企業の餌食となるのは若手社員だと思われがちだが、実際はそうではない。

日本労働組合総連合会によれば、昨年1年間で1万7000件以上の労務相談を受けたが、このうち最も多かったのは、40代の労働者だという。

そして、同連合会・非正規労働センターの村上陽子総合局長は、中高年の労働者ならではの傾向があると話す。

「会社から労働強化や残業代を払わないなどの理不尽なことをされた場合、若ければ辞めるという選択が多いかもしれませんが、中高年であれば、次の就職先を探すのが難しいこともあり、我慢するしかないというケースも多いようです」

従来の"新人使い捨て型"ではない、中高年の弱みを利用したブラック企業とは、いったい、どのようなものなのか?

本誌は、その被害者である大藤功さん(53=仮名=以下同)から話を聞くことができた。

大藤さんが30年近く営業職として働き続けてきた電気機器部品メーカーが倒産したのは、3年前のことだった。

妻と当時、高校生だった娘を養うため、毎日ハローワークに通い続けたが、再就職先は一向に見つからなかったという。

「資格も手についた職もない50代の私が応募できる会社は、ほとんどないんです。
なんの進展もなく、ただハローワークに通い続けるだけの日々は絶望的でした」

その影響は家族にも及んだ。
スーパーでパート勤務をしていた大藤さんの奥さんは勤務時間を大幅に増やし、電車で高校に通っていた娘も「健康にいいから」と自転車通学に変えていた。
「そうした家族の優しさと私の無力さのギャップで余計に辛くなって、自殺すら頭をよぎりました」

そんな折に就職情報誌で見つけた現在の会社の募集は、一筋の光に思えた。
「中古車販売業なんですが、年齢制限がなく、条件面は前の会社とほぼ同じ。すぐに電話しました」

採用が決まり、再就職先探しの苦しみから、やっと逃れられたかに思えた大藤さんだったが、違った。

「不慣れな面はありながらも、初めの半年は問題なく働けていました。
ところが、次第にノルマが厳しくなり、労働条件の変更を余儀なくされたんです……」

毎月設定される販売台数をクリアできずにいると、「ウチは慈善団体じゃないから、このまま雇い続けることは難しい」と給料を下げられていったのだ。

「その後、販売目標を2カ月連続で達成できたときに会社に給料改善を申し出たところ、"いまは、そんな余裕はない。カネが欲しいなら、ほかに転職しなよ"とあしらわれました。
同じ理由で、いまは交通費も出ません」

転職の苦しみを二度と味わいたくない。
その思いがあるため、大藤さんはいまの会社を辞められずにいる。

「再就職できないという弱みがあるので、会社の一方的な不当要求を飲み込むしかないんです……」

そんな中高年の心理を逆手に取った酷使に悩まされているのは、首都圏の運送業者でトラック運転手をする手束肇さん(46)も同じだ。

手束さんが高校卒業後、トラック運転手を目指していまの会社に就職したのは、父への憧れからだった。

「ぶ厚い背中とゴツい手。
オレが小さい頃に死んじまった親父の印象です。
親父と同じ職業に就けば、オレもあんな男になれるんじゃないかって思ったんです」

交通量の少ない夜中を中心に、全国を走り回るこの仕事は決して楽ではなかった。
ひとたび運転を誤れば命の危険にも繋がりかねないが、20数年続けてきた。

しかし、この数年で会社の経営環境は大きく変わっていた。

「ガソリン代がバカ高くなったでしょ。それで、"これからは高速を使わないように"って会社から言われるようになったんだ。
しかも、給油料金にも制限が出て、決められた額以上のガソリン代は自腹だよ」

事実上の減給と同時に、一般道を走るために労働時間が長時間化。
休憩時間はおろか、普段の睡眠時間すらまともに取れないようになると、一人、また一人と同僚が退職していった。

「社員の人数が少なくなっても、会社全体の仕事量は変わらない。結局、残ったオレらの仕事量がグンと増えたんだ」

それが労働環境のさらなる悪化を招き、ついに手束さんは事故を起こしてしまった。

01月28日公開のvol.02に続く・・・。

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「辞めたって行くとこないよ… 」「地獄の中高年ブラック企業」○闇実態 vol.02

「辞めたって行くとこないよ… 」
「地獄の中高年ブラック企業」
○闇実態 vol.02
2014年1月28日(火) デジタル大衆

  居眠り運転による、道路標識への接触事故。
幸い、ケガはなかったが、トラックの修理代などはすべて給料から天引きするというのが、会社の判断だった。
「何から何まで最悪だよ。そんなオレの事故への会社の対応を見て、辞めていったヤツもいたしな」

しかし、手束さんは転職という道を選ばなかった。

「認知症になったおふくろが施設に入っていて、そのカネがいるんだよ。
貯金もないし、トラックの運転しかできないのに、事故ったオレをほかで雇ってくれるか、わからない。
この年で新しい職種なんて考えられない。クビになったら困るから、会社に何か言うこともできないよ

再就職への不安を抱える中高年に不当な要求を飲ませる例は、大藤さんや手束さんだけではない。

「時間外手当を基本給に含むようにされた」(40代=サービス業)、
「記入式のタイムカードの時間を少なく書かないと、上司からハンコをもらえない」(50代=小売業)、
「"賞与を辞退します"と一筆書くように強制された」(40代=製造業)

こうした場面に遭遇した労働者のうち、中高年の労働者ほど会社に従っているケースが多いことが本誌の調査で判明した。

そこで本誌が調べたブラック企業対策術をまとめた(vol.03)。

労働問題に取り組むNPO法人『POSSE』の代表で、『IT企業という怪物組織が人を食い潰すとき』(双葉社)の共著がある今野晴貴氏は「記録を残すことは特に大事」と言う。

「補償を勝ち取るには記録が必要です。
メモだけでも有効なので、争うにせよ争わないにせよ、労働時間や日々遭遇する違法行為の記録を残しましょう」

続けて推奨するのが専門家への相談だが、その際には注意点がある。

「"本当に自分の味方"となる組織に相談することです。
社労士や産業医は会社に雇われているので、自分の味方にはならない可能性があります」(前同)

再就職という不安につけこみ、不当要求と過酷労働を中高年に突きつけるブラック企業。
その無間地獄がなくなることを本誌は祈るばかりだ。

01月29日公開のvol.03に続く・・・。
週刊大衆02月03日号
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2014年01月29日

香山リカのココロの万華鏡:他人の立場で考えよう 

香山リカのココロの万華鏡:
他人の立場で考えよう 
毎日新聞 2014年01月28日 東京版

 診察室にいると相対する立場の人から「それぞれの言い分」を聞く機会がある。
親と子。妻と夫。いわゆる姑(しゅうとめ)と嫁。

そのたびに「もっともだ」と納得しながらも、「どうすればわかり合えるのか」と頭を抱えてしまう場合も少なくない


 違う立場同士の関係の中でも難しいのが、「職場での妊娠あるいは育児中の女性とシングル女性」なのではないか。

最近は妊娠、出産しても仕事をやめずに頑張ろうという女性が多い。
しかし、妊娠しながら働く女性に上司が「退職すれば?」などと言ったり、体調を考慮せずに重労働を命じたりする「マタニティー・ハラスメント」で苦しむ話をよく聞く。

「仕事と家庭、両立を」と意気込んでいても、心ない人の冷たい視線や言葉に傷ついてしまうのは気の毒だ。


 一方で、子育て中で短縮勤務制度などを利用する女性の陰で、負担のしわ寄せで息切れするシングル女性もいる。

「保育所のお迎えが」と、早めに会社を出る同僚の分の仕事を引き受け、うつ状態に陥って診察室に来た女性が言っていた。
「その人の分まで仕事をやってあげても、周囲が口にするのは『育児と仕事、頑張ってるよね』という彼女へのほめ言葉ばかり。

自分もほめられたいわけじゃないが、何となく『子どもがいない人は価値がない』と言われているような気がして肩身が狭くなる」。
こうした言い分もよくわかる。


 子育て中の女性も大変。
でも、シングル女性が自由を謳歌(おうか)し、何の苦労もないかと言えばそれは全く違う。
自分も結婚や出産を、と望んでいても、さまざまな事情やタイミングでできない人もいる。

考えてみれば、「どちらもそれなりの苦労、悩みがあるよね」というのはごく当然のことなのに、みんな自分のことで精いっぱいになると立場の違う人のことを想像できなくなってしまうのだ。


 家庭でも職場でも、「私ってこんなに大変」と思ったり主張したりするばかりでなく、
互いが自分と異なる立場にある人のことを考えて「あなたも頑張ってるんですね」と言い合う日があればいいのに、などと空想する。

義務教育で道徳教育の復活を、という声が高まっているが、礼儀や愛国心などを学ぶだけではなく、ぜひ「他人の立場に自分を置いて考える」という練習もしてほしい。

「あの人も、きっと苦労があるんだろうな」とお互いが考えてみるだけで、日常のストレスは激減するはずだ。

「大変ね」「いいえあなたこそ」。その一言から始めたい。

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「辞めたって行くとこないよ… 」「地獄の中高年ブラック企業」闇実態 vol.03

「辞めたって行くとこないよ… 」
「地獄の中高年ブラック企業」
闇実態 vol.03
2014年1月29日(水)デジタル大衆

○会社を知る
職選びの際に、その会社の離職率や成長度、待遇条件を知ることはもちろん、就職後も就業規則などを知ることは重要。

○わからないことは聞く
ブラック企業は規則や会社方針、従業員への説明を抽象的な表現にすることが多いので、不明点はわかるまで聞くべし!

○記録を残す
「残業代不払いや、違法な解雇、パワーハラスメントに対する補償を勝ち取るには、記録が必要です」(今野氏)

○専門家に相談
一人ではわからないことが多い。弁護士のほか、無料で相談できるNPO法人などもあるので、積極的に活用したい。

○腹を決める
「会社と争うなら腹を決めて徹底的に。中途半端に争うと、逆に待遇が悪化するだけ」(今野氏)。強い気持ちで!

週刊大衆02月03日号
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雇用と賃金ー独りよがりがひどい首相演説

雇用と賃金
独りよがりがひどい首相演説
2014年1月29日(水)しんぶん赤旗「主張」

 安倍晋三首相が施政方針演説で雇用と賃金が改善しているという認識を示したことに驚きました。

有効求人倍率が、あの20万人を超える大量非正規切りで雇用崩壊におちいった2008年のリーマン・ショック時から回復したとか、昨年冬のボーナスが連合調査で前年比3万9千円増えたとか、「アベノミクス」が着実に成果をあげているかのような言いぶりです。


 これらの数字は実際は、成果として自慢するべきことではなく、むしろこのままでは「デフレ不況」から脱却できないという危機感こそ持つべきものです。


きびしさ増す実態 

 安倍首相がのべた昨年11月の有効求人倍率が6年1カ月ぶりに1倍を回復したという数字は、まったく喜べるものではありません。

正社員の求人倍率はわずかによくなっているものの0・63倍です。
正社員の仕事を求めている人1人にたいして、募集が0・63人分しかないということです。

1倍になったのは、パートタイムの求人倍率が1・16倍に0・16ポイント増えたのが大きな要因です。


 求人が増え、雇用が拡大していると首相はいいたいのでしょうが、実態はパート求人の増加です。

仕事探しをあきらめ、求職者数が前月比0・6ポイント減っているなどの事実を含めて詳しく分析すれば、雇用は不安定化し、きびしさを増しているのが実態です。
首相は、まずこの認識を明確にもつべきです。


 昨年の民間企業の冬のボーナスが前年冬より3万9千円増えたというようなことを、施政方針演説で成果であるかのように強調するのは実に奇異です。
政府の努力で賃金がプラスに転じたといいたいのでしょうか。


 連合の集計を使ったのも意図的です。
厚生労働省も経団連も結果を発表しています。

経団連が2万7千円増、厚労省は2万2千円増です。

大手製造業の労組が多いため一番高くなる連合の集計を使って高額に見せるずるい手法です。


 もともとボーナスは、そのときの経済情勢や経営者の判断で上下するもので、前年は夏冬ともに下がり、ここ数年は交互に上下しています。

したがって家庭の将来が見通せる安定した収入こそ重視すべきです。毎月の賃金を上げるベースアップこそ必要です。


 安倍首相は、連合の調査を持ち出すなら、昨年春闘の賃上げ回答が前年比マイナス36円だった事実を直視すべきです。

安倍首相は施政方針演説で「企業の収益を、雇用の拡大や所得の上昇につなげる」と相変わらずの企業収益優先論をとなえました。
これでは賃金は上がりません。


 大企業は270兆円もの内部留保をため込んでいます。
賃上げの資金は十分あります。
大企業にたいして「内部留保の活用で賃上げを」と強く要請するとともに、
政府ができる最低賃金の大幅引き
上げと、そのための中小企業支援などに力をそそぐべきです。


賃下げ政策とたたかう


 企業収益優先論を改め、賃上げと安定した雇用を拡大する経済政策への転換なくして、経済の「好循環」はつくれません。

安倍政権は今国会で、労働者派遣法改悪案などの雇用破壊法案を通そうとしています。

非正規雇用の温存、拡大による賃下げ政策にほかなりません。
賃上げと雇用の改善を求める大運動が求められます。

posted by 小だぬき at 13:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月30日

増税、インフレ、社会保障の縮小で家計も破綻する?!

増税、インフレ、社会保障の
縮小で家計も破綻する?!

2014年1月29日   文 関口一喜

 
アベノミクスはいま家計のどのあたりまで来ているのだろう。
足音らしきものは聞こえるのだけれど、それが近づいているのか、遠ざかっているのか……。
安倍内閣の経済政策を評価するエコノミストからは「給料が上がるまでにはしばらくかかる」「2年、いや3年待て」とお預けを食ったままだ。


 ところが、アベノミクスの恩恵などたちまち吹き飛んでしまうと『週刊朝日』(1月31日号)は身も蓋(ふた)もない。

<大負担増であなたの家計も破綻する!>と警告していて、ファイナンシャルプランナー・藤川太氏は「これまでは(負担増は)年間で数万円でしたが、今回は月に数万円です」なんていう。
月に数万円ということになったら、給料がドンと増えてもまだ追いつかない。


 負担増の要因は3つ。
増税、インフレ、社会保障の縮小だ。

まず
増税はこの4月から消費税が8%になり、来年10月にはさらに2%上げることになっているが、これに加えて相続税の基礎控除縮小がある。

ウチには相続するような財産はないという話ではない。
親からマイホームを引き継ぎ、これまでなら相続税を納めなくて済んだ人が、来年1月からは課税対象になるかもしれないということだ。

1.5倍になる軽自動車税、年収が1000万円を超えたら給与所得控除の縮小もある。


 2つ目のインフレについては日本銀行は物価安定目標を2%に定めていて「このとおりになれば商品やサービスの値段が年2%ずつ上がっていくので、今年100円ならば来年は102円、再来年は104.04円となります」(藤川氏)という。

その程度で済むだろうか。政府は来年度の消費者物価見通しを3.2%としているから、食品や日用品の値上がりはもっと大幅かもしれない。


 社会保障については面倒を見ている老親(70〜74歳)の病院窓口での自己負担10%特例が廃止され20%になろうとしている。
会社員は厚生年金の保険料が上がり続け、協会けんぽの保険料引き上げも待ったなしだという。


 これら一切合財で、具体的にどのくらい負担が増えるのか。

藤川氏の試算では、
ともに45歳の夫婦(うち一人が会社員)と子ども2人(中学生と小学生)の世帯で、年収500万円なら5年後に家計負担は2013年に比べて年間43万2879円増、年収700万円なら56万9507円増だ。

月平均にすると、たしかに数万円である。しかも「年収が下がるほど、そして年収が同じであれば世帯人数が少なくなるほど、年収に対する負担増の比率が大きくなる」(藤川氏)というから、30代夫婦で子どもは一人という世帯の打撃はいよいよ大きい。


 『週刊東洋経済』(2月1日号)も<大増税がやって来る!!>と特集していて、
やはり増税と社会保障の改正で、30代世帯に多いと思われる「夫・正社員、妻・パート、子ども2人。

年収600万円」の世帯は、13年の可処分所得518万8800円が16年には20万5600円減って498万5300円になると予測している。
やはり大幅負担増である。


 エッ、酒税も上がるかもしれない? カンベンしてほしい。
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関口一喜(せきぐち・かずのぶ)
1950年横浜生まれ。
週刊誌、月刊誌の記者をへて76年に創刊直後の「日刊ゲンダイ」入社。
政治、経済、社会、実用ページを担当し、経済情報編集部長、社会情報編集部長を担当後、統括編集局次長、編集委員などを歴任し2010年に退社。
ラジオ番組のコメンテーターも10年つとめる。
現在はネットニュースサイト「J-CAST」シニアエディター。
コラムニスト。


posted by 小だぬき at 05:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

精神障害者手帳が見つからず パニック中の今

精神障害者手帳がない!!

月曜日の朝、母の通院のためにタクシーを呼んだ時までは 確かにポケットに入っていました。

手帳の中に退職互助会会員証・バス定期券・タクシー会社名刺がはいっているので 手帳を見て電話したことまでは 鮮明に覚えているのです。

火曜日は 意識せず 時計の電池替えや本の整理。

水曜日に銀行に行くために バス定期券が必要なので いつも置いてある場所を見たら「ない!!」

月曜日に昼食をとったジョナサンは・・・・「忘れ物なし」の記録
こうなるとありそうな場所の家探し。どこにも「ない!!」

しばらく治まっていた「うつ症状」の再発。
他人に悪用されたら・・・とか、悪い方へ悪い方へと思考が行き、眠れない。
とうとう徹夜してしまいましたが 徒労。

今日は 記憶を頼りに薬局・スーパー・コンビニに保管してないか 周るつもりです。
どうも 落ち着かない朝をむかえました。
しばらく症状が酷くなかったのは、マイペースでもあるべきものがあったからと 改めて「うつ2級」を思い知らされました。

見つかるまで不安定な更新になることをお許しください。
posted by 小だぬき at 07:08| Comment(2) | TrackBack(0) | うつ病について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

障害者手帳が、見つかりました。

悩むより行動ですね。

朝から眠れずに実家へ 妹は在宅で母を、私は父の通院介助に午前中を費やしました。

妹に「手帳探しで2日間眠れず」といったら、「兄貴、警察に届けた・・」との問い。
いつも 何気なく置いているので どこかに置いてあると部屋整理しながらさがしていたんだ」と返事。
父と帰宅したら 妹から「所轄警察」「区役所」の電話番号を渡されました。

さっそく所轄警察に電話すると「何色の手帳ですか・・他に何かいれていますか?」というので詳しく答えると すべて一致しました。届いていますとのこと。

10年パスポート(一度も使用しないで8年目)を身分証明にし 受取り印のみで14時過ぎに 所轄署から 障害者手帳を受領しました。

届けて頂いた人はと聞くと ローソン100の店員さんが 27日月曜日午後にとのこと。
 
薬の量が多いので 27日14時に薬局→スーパー→ローソン100→ジョナサンとカートを引きながら散歩したのですが・・・。
ローソン100で大量の文具・飲料・食品を買い込み、お釣のないようにポケットをさぐっている時落ちたようです。

すぐ ローソン100店舗に電話をしてお礼。

現金なもので 自分の不注意にも関わらず 見つかったことで心身とも軽く警察まで往復。今、無性に眠くなっています。

妹の言うとおり、一通り探しても見つからなければ すぐ警察に・・・を心掛けていきます。
落ち込み、「冬眠」に入りそうだった小だぬきが 一本の電話で生き返りました。

今日は いい睡眠ができそうです。
posted by 小だぬき at 15:12| Comment(2) | TrackBack(0) | うつ病について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月31日

起きた瞬間から疲れてる…それって睡眠中にアレをしてるせいかも

起きた瞬間から疲れてる…
それって睡眠中にアレをしてるせいかも
2014年1月30日(木)19時0分
美レンジャー

「起きた瞬間から疲れている」「良く寝た気がしない」など、起床時に疲れを感じたことがあるという人はいませんか?
 実はそれ、睡眠中にあることをしているからかも……。


質の良い睡眠を取ることができないと、美しさからは遠退く一方ですよね。
そうならないためにも、今回は睡眠中にやりがちな3つ行動の原因と対策をまとめてみました。


■1:目を開いている


眠り始めたときは目を閉じていたはずなのに、時間が経つと半目、薄目、全開になってしまうとお悩みの人。

このように、睡眠中に目が開いてしまうのは、まぶたの状態と関係があります。


私たちの体はまぶたを持ち上げる筋肉が縮むことで、目が開くようになっているのですが、何らかの理由によってまぶたの筋肉が緊張した状態が続くことで、睡眠中に目が開いてしまうのだとか。


そのせいで乾燥してドライアイになったり、ほこりなどのゴミが入って傷がついたりするので、起床時に目の疲れや充血を感じるようになるのです。

目を乾燥や刺激から守るためには、アイマスクを着用したり、就寝前に目元にホットタオルをあてて、緊張をほぐしてあげるのが効果的です。


■2:歯ぎしりをしている


小刻みにカチカチ鳴らす、ギリギリとすり合わせる、ギュッと?みしめるなど、歯ぎしりにも種類があるのですが、実のところ原因は解明されていないのだそう。

とはいっても、日常生活でのストレスや癖、力を入れる職業などによる習慣性、噛み合わせの問題が関係しているのは確か。


それだけではなく、頑張り屋の人、負けず嫌いの人、多忙な人ほど、睡眠中に歯ぎしりをしやすい傾向にあるそうで、日本人の8〜15%の人が悩まされているといいます。


睡眠中の歯ぎしりは力の制御が効かないため、咀嚼時の2倍以上の力がかかっており、歯が欠ける、すり減る、ヒビが入る、割れるなど、歯の健康を脅かしたり、顎関節症や頭痛、肩こりの原因にもなるので、早急に改善したいところ。


朝、口元にこわばりがある、顎が疲れているという人は、歯ぎしりをしている可能性が高いので、下記のような対策を取ってみてはいかがでしょうか。


(1)就寝前にストレッチやヨガをしたり、その他にも好きなことをしてリラックスする

(2)顎の筋肉を優しく揉みほぐす
(3)歯医者さんでマウスピースを作ってもらい、装着して寝る


■3:いびきをかいている


睡眠時は口元や喉周辺の筋肉が緩んで、舌の付け根が落ち込み喉が狭くなります。
すると、息をするときに喉周辺の粘膜が震えて、いびきをかくというメカニズムはみなさんご存じですよね。
では、いびきをかいているとき、体にはどのようなことが起こっているのでしょうか。


喉が狭くなっていると、取り込む空気量が少なくなり血液中の酸素が減ります。
その結果、体も脳も酸素不足になり、疲れが取れないなど日常生活にも支障をきたすようになるのです。


あお向けで寝ている人や口呼吸をしている人、太っている人、小顔であごが細い人、疲れている人、ストレスが溜まっている人、鼻に持病がある人はいびきをかきやすい傾向があるので、下記の対策を参考にしてみてください。


(1)抱き枕を使ったり、背中に毛布をあてたりして、横向きで寝るようにする

(2)上気道が狭くならないように、首に合った高さの枕を選ぶようにする
(3)運動習慣を取り入れる
(4)鼻に持病がある人は治療をする


このほかにも、睡眠中に高い所から落ちるような感覚でビクッとして目が覚める“寝ピク”も、質の良い睡眠の邪魔をします。

この寝ピクが起こるのは、大体が疲れているとき。


肉体的な疲労や精神的な疲労のサインを見逃さず、入浴や運動、マッサージなどリラックスできることを生活に取り入れて、美しくなれる睡眠を取れるようにしたいものですね

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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