2014年02月01日

STAP細胞開発の小保方晴子さん

【STAP細胞開発の小保方晴子さん 】
  
否定にめげず、実を結ぶ 
       「今日だけは頑張ろう」    
    一進一退、論文まで5年 
2014/01/31 16:46   共同通信

 世界的な英科学誌から一度は「歴史を 愚弄 (ぐろう) している」とまで否定された研究が実を結んだ。

スタートは2008年、留学先の米ハーバード大の実験室だった。
結果に首をかしげる周りの研究者。

20代半ばだった理化学研究所の研究ユニットリーダー 小保方晴子 (おぼかた・はるこ) さん(30)はめげずに実験を積み重ね、画期的な成果につなげた。


 「誰も信じてくれなかったことが何より大変だった」。研究発表の記者会見で、小保方さんは報道陣を前に振り返った。


  ハーバード大の担当教官の助言を得て、極細のガラス管を使ってマウスの脳や皮膚などさまざまな細胞から幹細胞を取り出す実験を進めた。

すると想定以上の幹細胞が取り出せた。

細胞は細い管を通ることでストレスを受け、いろいろな細胞に変化する前の幹細胞に戻っているのではないか―。


 だが実験は一進一退。共同研究者も見つからず「泣き明かした夜は数知れない。今日だけは頑張ろうと思って続けた」。


 当時理研にいた 若山照彦 山梨大教授(46)との出会いが研究を大きく進めたが、英科学誌ネイチャーへの最初の論文投稿では「何百年の細胞生物学の歴史を愚弄している」と厳しい反応だった。

2度目の投稿で論文が受け入れられるまで、最初の実験から約5年を要した。


 千葉県松戸市の出身。
高校時代にたまたま手にした科学雑誌の特集記事を読み「社会に貢献できる」と再生医療に強い興味を持った。

進学した早稲田大では応用化学を専攻。
実験対象は東京湾の微生物だった。

指導教官から「今ならまだ専門を変えられる」と声を掛けられ、東京女子医大で細胞の培養を習い、再生医療への道を歩み出した。


 第一線の研究者ら周囲をうならせた成果だが
「まだ何もできていない。数十年後とか100年後の人類社会への貢献を意識して研究を進めたい」と将来を見据える。


 「お風呂の時もデートでも四六時中、研究のことを考えていた」というほどの研究の虫。

実験で着るのは白衣ではなく、祖母からもらったかっぽう着。
「おばあちゃんに応援されているような気がするから」と語る。


 実験室の壁はピンク色に塗り替えた。
机や棚にはムーミンのグッズがあふれ「女子」の側面をのぞかせる。
研究室にはペットのスッポン。
「この子が来てから実験が軌道に乗ったので幸運の亀なんです」と笑顔を見せた。

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

STAP細胞 理系女子の発想が常識覆した

STAP細胞 
理系女子の発想が常識覆した
2014年2月1日付・読売新聞社説

 理化学研究所の小保方晴子さんのほか、米ハーバード大などのチームが新たな手法で、様々な組織や臓器の細胞に育つ「万能細胞」を作り出すことに成功した。


 マウスの細胞(リンパ球)を弱い酸性の液に漬けた。毒素を加えたり、細いガラス管に通したりと別の刺激でも作製できた。

 ヒトの細胞でも成功すれば、傷んだ組織や臓器を蘇(よみがえ)らせる再生医療に応用できる。
幅広い可能性を開く成果を称(たた)えたい。


 研究チームは、こうして作り出した万能細胞を「STAP細胞」と呼んでいる。STAPとは、「刺激によって引き起こされた多能性の獲得」という意味だ。


 生物は、受精卵から始まり、組織や臓器に分化していく。
分化後は受精卵に逆戻りしないとされてきただけに、STAP細胞に世界が注目するのはうなずける。


 意外な手法に、研究チームが一昨年、科学誌に論文を初投稿した時は「細胞生物学の歴史を愚弄している」と突き返された。

だが、研究リーダーの小保方さんたちは粘り強く実験を重ね、データを補強して発表にこぎ着けた。


 万能細胞には、ES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)がある。
作製には遺伝子操作など複雑な工程を経る。


 これに対し、「第3の万能細胞」であるSTAP細胞は、生物の細胞にもともと備わった能力を生かして作られる。


 刺激を加えたことで細胞に何が起きたか。
その詳しい仕組みの解明が今後の重要課題だ。
生物の成長と老化、病気の仕組みの探求にも貢献するだろう。


 今回の成果の背景には、政府が再生医療研究を重点支援してきたことがある。
小保方さんが所属している理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)も政府が整備した再生医療の研究拠点だ。


 この分野の国際競争は激しい。引き続き支援が必要だ。


 小保方さんはまだ30歳の若い研究者だ。
発想力に加え、ベテラン研究者と協力関係を築く行動力など若手研究者の模範となろう。


 女性研究者や、研究者を目指している理系女子「リケジョ」の励みになるかもしれない。


 日本の女性研究者の比率は14%にすぎず、先進国で最低だ。
政府の科学技術基本計画は30%を目標に掲げるが、出産などを機に研究現場を去る女性は多い。

家族の協力はもちろん、リケジョの活躍を後押しする政策が重要だ。

posted by 小だぬき at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月02日

がん細胞を正常化 鳥大研究グループが手法発見

がん細胞を正常化 
鳥大研究グループが手法発見
2014年1月31日 日本海新聞

 鳥取大学医学部の三浦典正准教授(54)=薬物治療学=の研究グループは30日までに、細胞内に存在して生命活動を制御する小分子リボ核酸(RNA)「マイクロRNA」の一種を悪性度の高いがん細胞に入れると、がん細胞が正常な細胞に変化することを発見した。

抗がん剤が効かない末期がん患者に対して有効な治療になる可能性がある。
 24日付の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」電子版で発表した。


 三浦准教授は長年、生命活動のためにデオキシリボ核酸(DNA)から発生するマイクロRNAを研究し、5年前からはマイクロRNAの一種の「520d」の働きを調べてきた。


 人間の肝臓がんの細胞をマウスの体内に入れると、通常ならがんになるが、事前に520dを細胞内に導入した肝がん細胞だと悪性腫瘍にはならず、人工多能性幹細胞(iPS細胞)や正常な細胞になることを確認した。

悪性度が高い「未分化型」のがん細胞でその作用が現れるのが特長という。


 実用化のためには、体内に入れるとすぐに無くなってしまう性質があるマイクロRNAを、がん細胞に届くまで無くならないように保護する方法を確立する必要がある。


 三浦准教授は「抗がん剤が効かないがんの治療に成果が生かせると期待している。

患者さんに使えるように研究を続けたい」と話している。

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月03日

普天間基地移設に使われる税金数千億円のムダ

普天間基地移設に使われる
     税金数千億円のムダ

(SPA! ) 2014年2月2日(日)配信

 1月に行われた沖縄県名護市長選では、普天間飛行場移設(辺野古埋立による新基地建設)に反対する現職の稲嶺進市長が、賛成派の末松文信候補(前県議)を破って再選された。

選挙戦では、小泉進次郎政務官をはじめ石破茂幹事長や高市早苗政調会長ら自民党国会議員が次々と沖縄入りし、「沖縄振興予算の増額」や「500億円の名護振興基金設立」など“札ビラ”攻勢で末松氏への支持を訴えた。

しかし名護市民は稲嶺市長を当選させ、基地移設拒否の民意を示したのだった。

 ところが安倍政権は「普天間基地の固定化を招く」と強調しながら移設(埋め立て)を強行する方針だ。
これに対して稲嶺市長は「地方自治の侵害、名護市民の人権にかかわる」と反発、移設阻止活動の先頭に立つと宣言している。

 一方、自民党内にも異論が出ている。
小泉純一郎元首相をはじめ歴代自民党政権で安全保障政策を担当した柳澤協二・元内閣官房副長官補は、「政府の思考停止状態が移設問題の解決を遅らせている」と名護市での講演会で語った。

「日本政府は『抑止力』のために辺野古に海兵隊用の新基地を造ろうとしていますが、米軍は『沖縄は中国のミサイル射程圏にあり、近すぎる』と考え、海兵隊をオーストラリアやグアムにシフトさせようとしています。

『沖縄の米軍基地は、いざという時には使えない』『沖縄の米軍基地にはローテーション部隊しか残らないだろう』と見られているのはこのためです。

『尖閣などの離島防衛が大変』とも言われますが、日米ガイドラインには『自衛隊が尖閣などの離島防衛を担う』と書かれており、『海兵隊がいないと離島防衛に支障が出る。
抑止力維持のために辺野古に新基地が必要』という論理は成り立たない。

またオスプレイの導入で航続距離が4倍となったので、沖縄に海兵隊がいる必然性はさらに薄れた。

それなのに防衛省は全く見直そうとしません。
『抑止力』が“バカの壁”になって(辺野古移設見直しを)深く考えないのです」(柳澤氏)

 普天間移設には埋め立て利権も絡んでいる。
名護市の建設会社で砂利採取場を有する「東開発」の仲泊弘次会長は、推進派候補として出馬表明していた島袋吉和前市長に出馬断念を働きかけた人物。

「候補者を一本化して推進派市長を誕生させ、埋め立てを進めよう」という狙いが透けて見える。

こうした沖縄の米軍の“基地既得権”を見直せば、約4000億円と見積もられている辺野古埋め立て事業費に加えて、「那覇空港滑走路増設事業」(総事業費2000億円)も必要がなくなる。

これは安倍政権が仲井眞弘多知事に基地移設を承認させるため450億円を増額したもので、今回の「沖縄振興予算」の目玉だ。

「那覇空港の滑走路建設を今すぐに始めても、使えるのは早くて2020年。それよりも、4000m級の滑走路が2本もある『米軍嘉手納基地』を軍民共用化するのがいちばん手っ取り早い。

または現在那覇空港を使用している自衛隊をここに移すという方法もある。

嘉手納基地は2本とも軍用機が四六時中使用しているわけではなく、十分余裕があるからです。
これを阻んでいる原因も、米軍の既得権を聖域にしている日本政府の弱腰です」(基地問題に詳しい地元紙記者)

 こうして基地問題は何らの進展をみせることもないまま、着々と予算執行に向けて必要性が疑問視される公共事業が進行中。

「沖縄振興」「基地対策」の名のもとに、税金が湯水のごとく投入されている。

こうした“アメとムチ”の基地政策は、一部の業者や関係者に税金が流れる利権構造を温存するだけだ。
普天間基地移設のために使われるこれら数千億円の税金について、本当に必要な支出なのかどうか、注視していく必要がありそうだ。 
<取材・文・撮影/横田 一>

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月04日

憂楽帳:ぼっちにしない

憂楽帳:ぼっちにしない
毎日新聞 2014年02月03日 大阪夕刊

「障害者をひとりぼっちにしないことが原点」。

兵庫県宝塚市の男性(63)は20年以上、精神障害者が互いの悩みなどを語り合う自助グループ活動に取り組んできた。

家族にも分かってもらえない病苦を、似た症状や同じ経験を持つ人に聞いてもらうことで心が軽くなる、という参加者が多いという。

自身も約30年、うつ病に苦しんできた。「仲間ができ、自立の第一歩」とその効用を説明する。


 同県尼崎市の別のグループは4月で発足7年。

再び社会との接点を探り、就職など次の段階に踏み出す人もいる。

「判断力が低下し、仕事で『自分で考えろ』と突き放されると途方に暮れる」などと意見を出し合い、こうした課題が福祉政策にも反映されるよう行政に提言もしている。

事務局長の女性(44)は「人知れず苦しんでいる人も多く、こうした場があることを広く知ってほしい」と。


 精神障害は外見的に分かりにくく、周囲の理解や支援が得られにくい。

だからこそ、当事者が互いに支え合って前へ進もうという取り組みの必要性は高い。
こうした活動に、温かい社会であってほしいと願う。
                  【花牟礼紀仁】

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | うつ病について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

集団予防接種を復活させよう インフルエンザの季節だ

(論説委員・木村良一)
集団予防接種を復活させよう
 インフルエンザの季節だ
2013.11.23 17:28    産経新聞


 インフルエンザの季節がやってきたのでその予防接種のあり方について考えてみたい。

まず子供のころに受けた接種を思い出してほしい。
小中学校で注射をしてもらった人が多いと思う。

ところがこのインフルエンザワクチンの集団接種、「子供を犠牲にして流行を抑えるのは問題だ」との批判を受け、20年近く前に中止になってしまった。いうまでもなく、その後、接種率は落ちていった。


 インフルエンザの感染は学校という集団の中で生活している児童や生徒の間で始まる。

子供がウイルスを持ち帰ることで学校から家庭へと感染が広がり、大人が罹患していく。
流行が拡大すると、お年寄りや心臓病、糖尿病などの持病のある人にまで広がり、彼らの命を奪う。
厚生労働省によれば、多い年で高齢者を中心に2000人も亡くなっている。


 これがインフルエンザの流行の典型的なパターンで、この流れを食い止めるのには、流行を生む学校で子供たちに直接、ワクチンを投与するのが効果があると考えられた。

昭和51(1976)年の予防接種法改正で小中学校での集団接種が本格的にスタートする。


 しかしその後、インフルエンザ以外の感染症のワクチンで副反応が問題となり、ワクチン全体が悪者扱いされた。

インフルエンザワクチンも例外ではなく、
「効かないうえに副反応がある。子供を犠牲にすべきではない」と問題視され、平成6年から他のワクチンとともに学校での集団接種が中止になり、医療機関まで足を運ばないと接種できなくなった。

 ここであらためて検証しよう。
インフルエンザワクチンに効果はあるのか、ないのか。
感染症の専門家は「感染を防ぐのではなく、感染したときに症状を和らげるものだ」と説明する。

つまりワクチンはそれを接種すれば感染しないと考えがちだが、インフルエンザワクチンの場合はそうではないのだ。
そこから「効かない」との誤解が生まれたのだろう。


 次に副反応の問題。
専門家によれば、注射を打ったところの腫れや痛み、頭痛などは起きても数日で治る。
ただ卵に対するアレルギーがある人や熱の出ているときは接種を避けた方がいいという。


 私自身は家族も含めて毎年、接種している。
そのおかげで私も子供も高熱などのインフルエンザ特有の症状で苦しんだことはない。
もちろん、ひどい副反応を起こしたこともない。


 ところで今年10月、日本公衆衛生学会で国立国際医療研究センター(東京)の医師が、ひと冬に7割以上の成人がインフルエンザワクチンを接種していないとの調査結果を発表した。

その調査の中で20〜50代の多くの男性が接種しなかった理由について「医療機関に行く時間がなかった」と回答している。

やはり接種率を上げるには、かかりつけ医など身近な医療機関の有無が焦点になる。


 子供の場合も同じで、小中学校で集団接種が実施されれば、親が子供を医療機関に連れて行く手間が省け、接種率は必ず向上する。
それゆえ集団予防接種を復活させたいと思う。
そのためには社会全体が予防接種について議論を深めていく必要がある。

posted by 小だぬき at 17:12| Comment(5) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月05日

石井苗子の健康術-ピンチをプラスに変えるリラックス法

石井苗子の健康術
ピンチをプラスに変えるリラックス法
2014年2月4日 読売新聞yomiDr.

(突然起こるハプニングで、自分の心身の状態を知ることができる)

 天災のように、個人の日頃と無関係なハプニングも含め、多くのハプニングは「避けられない出来事」として受け止められています。

ハプニングはまた、自分がその時どういう行動や心理的状態になるかを知るよい機会でもあります。


 2011年3月11日の東日本大震災の時、私の隣にいた30代の男性は2度目の地震が来たときは動けなくなってしまいました。
当時オフィスの10階にいたのですが、激しい揺れのせいで、まるで生き物のように本棚の本が飛び出して鉄砲弾のように人に当たる現象を見てその男性は腰が抜けてしまったようでした。
反対に私は咄嗟(とっさ)に本棚に向かって走り出して倒れないように押さえていました。
あとから「石井さん、まるで熊みたいに本棚の前に仁王立ちして押さえてた」と言われました。


 このように、非常時の際に自分がどんな行動に出るか、どんな心理状態に陥るかは日常生活の中では、なかなか測れないものです。

天災を経験することはさすがに人生で何度もないでしょうが、交通事故に遭遇したり、仕事場で起きたりするハプニング体験はよくあります。


 役者の業界では、自分や相手がセリフを忘れるというハプニングがありますが、それに怯(おび)えていたら仕事が出来ません。
鈍感に構えて、「やってみなければわからん」という度胸が必要になってきます。
どんな上手な役者でも完璧ということはありません。

ちょうどオリンピック選手が本番で初心者のようなミスをするハプニングと同じように、舞台でセリフが記憶から飛び、頭が真っ白になってしまうことがあります。
何回も自己練習してリハーサルの時は何も問題なかったのにです。
咄嗟にとんでもないセリフが飛び出してくることもある。

だから出番前は全員が緊張しており、とくに若手の役者たちは各々がリラックス方法を考えています。
中には笑い上戸になってしまうほどテンションが上がる人もいます。
でも、そういう人と楽屋が一緒だったから芝居が出来なかったというのは言い訳にならない業界です。
それぞれのリラックス方法なのですから。


 ところが、思わぬハプニングが全員をリラックスさせた出来事がありました。


 先週の舞台初日の幕開きで照明がつかなかったのです。
照明、音声、舞台セット、舞台裏はすべてその道のプロの人たちがやっていますから、我々はハプニングはないものと勝手に決めつけてスタンバイしています。
舞台に明かりが差してこないと客席がザワザワッとなってきます。
こうしたハプニングの場合に仕切るのが「舞台監督」の仕事です。

咄嗟に全体にむかって安心してよいという説明をするのも大変な仕事です。原因をただちに究明して発表しなければなりません。
ぐずぐずしているとパニックになっていきます。

幸いにしてすぐに復旧しました、その間何分何秒という短い時間でも人間の心理状態の変化は様々で、その短い体験がその後の生活に影響するという人がいないとも限りません。

 最初からは舞台にいなくてもいい役者たちは、楽屋でモニターを睨(にら)みながら自分の出番を見計らっているのですが、当然ながら「どうした!」と騒ぎだす人や、ジッとしている人、自分が行ってなんとかするべきなのではないかとソワソワする人など、様々な態度が見られました。
私は不思議と落ち着いていましたが、隣にいた役者さんが言った言葉が印象に残りました。

 「おれ、こういうのって意外にリラックス方法になるんだよね。
ミスしてくれるとホッとするんだよ。
ああ、僕らだけじゃないんだってね」


 そうか〜と思いました。何もかもそろっているんだから、あとはアナタがやるだけ、プラス客席に感動を与える責任もアナタにあるんだからね、と言われるプレッシャーというのが役者にはあるんだと気がつきました。
時には無関係なハプニングがリラックスにつながるということもある。


 気を取り直して始まった舞台は、全員のチームワークが良くなったようです。
役者たちが「ここから踏ん張るのはこちらだ」と無言で言っているような感じがしました。

余談ですが、私は幽霊役で、セリフの中に「スタジオの機材が故障するのは幽霊の念力が強すぎるからだ」というのがあり、実際に今いる劇場内で起きたハプニングを経験しながら、もしかしたら自分がなにかやっているんじゃないかという幻想に浸っておりました。

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

過去の蔑視発言に激怒! 女性と老人に舛添離れの異変

過去の蔑視発言に激怒!
女性と老人に舛添離れの異変
2014年2月5日 日刊ゲンダイ掲載

 2月9日の都知事選の投票日まで4日。
世論調査でリードしている舛添陣営に異変が起きている。

舛添要一(65)を担いでいる自民、公明の支持者が“舛添離れ”をはじめているというのだ。
舛添の過去の発言を知った「女性」と「高齢者」がカンカンになっているらしい。波乱が起きそうだ。

 街頭演説をしても聴衆が集まらない舛添元厚労相は、自民、公明の支持者を固める「組織選挙」に徹している。
230万票ある自公の基礎票を固めれば勝てると計算しているらしい。

 選挙運動のスケジュールも、街頭演説よりも公民館などに自民党支持者を集める「ハコモノ」での演説を重視。

4日は、日野市、立川市、昭島市、東久留米市、東村山市の5カ所で「ハコモノ演説」している。
自民党都議には「ハコモノ演説会」に500人の支持者を動員するように指令が出ているという。

「自民党支持者の多くは、本当はあまり舛添さんが好きじゃない。

でも、知り合いの都議や市議から『舛添さんをお願いします』と頼まれ、都知事選では一票を投じるつもりでいます。
世論調査の数字がいいのも、自民党支持者が『マスゾエ』と答えているからでしょう」(政界関係者)

■過去の発言がバレた

 ところが、自民党の支持者に衝撃が走っている。

舛添要一が「女性」や「老人」をバカにする発言をしていたことがネットで騒がれ、“本性”を知った支持者が怒っているのだ。

 実際、舛添は女性に対して雑誌「BIGMAN」で、
〈女性は政治に向かない〉
〈あのオバタリアンは全部“あがった”人ばかり〉
〈女は生理のときはノーマルじゃない。異常です〉などと、聞くに堪えない罵詈(ばり)雑言を連発していた。

ネット上には「舛添に投票する男とセックスしない女達の会」まで立ち上がっている。

 さらに、バラエティー番組では高齢者を「ヤツら」呼ばわりし、蔑視していた。

〈(国民全体の)1400兆円の(金融資産の)うち半分の700兆円はジジイババアが持ってんだよ〉
〈ヤツらはカネ持ってんですよ〉
〈消費税上げたら年寄りからも取れるんだよ〉

 舛添は選挙演説ではニコニコしながら「若い子もいいけど、おばあちゃんも大好きですから、おばあちゃんに人気あるんですよ」「私は母親の介護で九州まで7年間通いました。

大変さは、やった方でないと分かりません」と、いかに高齢者を大切にしているかをアピールしている。

「自民党支持者は、マジメで素直な人が多い。

舛添さんから『おばあちゃんも大好きですから』『母の介護を7年間』と聞き、応援してあげよう、と思っている人が多い。

ところが、女性と高齢者をバカにしていた。

まだ自民党支持者の1割も発言に気づいていないようですが、もし知ったら一斉に『反舛添』に回るはずです」(自民党事情通)

 舛添要一の選挙事務所に聞くと「この先の影響は分かりません。
まだ抗議はありません」(広報)とのことだった。

 投票まで残り4日。
どれくらいの自民党支持者が舛添の本性に気づくかが、選挙結果を左右しそうだ。
posted by 小だぬき at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月06日

再確認! 最新インフルエンザ予防策

再確認! 最新インフルエンザ予防策

(SPA! ) 2014年2月5日(水)配信

 今年も流行中のインフルエンザ。

マスクの着用、うがいや手洗い、十分な睡眠などの体調管理が予防策として一般的だが、一昨年あたりからインフルエンザ予防策として注目されているのが、乳酸菌の予防効果
乳酸菌を日ごろから摂取してカラダの免疫を高めておけば、インフルエンザにかかりにくくなるという。

 実際にスーパーやコンビニの売り場に足を運んでみると各社各様、実にいろいろなネーミングの乳酸菌入り商品が並んでいる。
一見同じように見えるが、どれも同じような効果を得られるのかといえば、そうではない。

 そもそも人間には、細菌とウイルスを見分けて防御システムが働く免疫機能がある。
なかでも重要な枠割を果たしているのが、免疫細胞のなかでも1%に満たないpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)と呼ばれる免疫細胞。

pDCは体内でウイルスを発見すると、I型インターフェロンという抗ウイルス物質を出してウイルスの増殖を防ぐとともに、ウイルス攻撃を得意とする免疫細胞にウイルス排除の指令を出して体全体の免疫を高めるのが特徴だ。
要するにpDCがウイルス排除の起点になっているというわけだ。

「pDCは、ほかの免疫細胞に比べてI型インターフェロンを多く産生します。

理化学研究所で行われた研究によれば、生体が病原体に感染すると、最初にpDCが感知しI型インターフェロンの分泌をコントロール。
免疫細胞などを活性化することがわかりました」とは、免疫細胞に詳しい宮崎大学医学部の佐藤克明教授。

「ウイルスに対する防御策としては、免疫細胞の一つであるNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化する方法が知られています。
このNK細胞にもI型インターフェロンの産生能力が備わっていますが、pDCのほうがNK細胞より1000倍もI型インターフェロンを産生できる。
pDCはウイルス感染防御に関するプロフェッショナルと言えるでしょう」

 実は、このpDCを活性化できる乳酸菌は、今のところ数ある乳酸菌のなかでもプラズマ乳酸菌だけ。

図のように、一般的な乳酸菌は特定の免疫細胞だけを直接活性化するが、プラズマ乳酸菌は、さまざまな免疫細胞に働きかけるpDCを活性化する。
つまり免疫を高めるには、pDCを活性化するのが効率的なようだ。

 取引先と交渉するとき、平社員よりも社長に働きかけたほうが効率がいいのと似ている。
そしてプラズマ乳酸菌だけが、社長であるpDCに働きかけることができるのだ。

 昨年11月の日本ウイルス学会では、新たにヒトの風邪・インフルエンザ様症状に対するプラズマ乳酸菌の効果が発表された。
プラズマ乳酸菌の摂取は、今もっとも注目されているインフルエンザ予防策と言っていいだろう。 
<文/日刊SPA!取材班>

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

8日、関東で大雪のおそれ 東京都心でまとまった積雪も

8日、関東で大雪のおそれ
 東京都心でまとまった積雪も
ウェザーマップ 2月6日(木)17時22分配信


 低気圧が発達しながら関東の南海上を通過する影響で、
8日(土)は関東地方の広い範囲で雪が降り、大雪となるおそれがある。

東京都心では8日未明から雪が降り出し、日中にかけて雪が降り続く見通し。

 昨年1月には東京都心で積雪8センチを記録し、首都圏の交通機関はマヒ状態となった。

8日(土)の天候が予想を越えて、気温が低くなり、降水量が多くなった場合には、昨年1月と同様の大雪となるおそれもある。

 気象庁は大雪や路面の凍結による交通への影響に注意し、早めの対応を呼びかけている。
posted by 小だぬき at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月09日

社説:ソチ五輪開幕 メダルが全てではない

社説:ソチ五輪開幕
 メダルが全てではない
毎日新聞 2014年02月07日 02時30分

 第22回冬季オリンピック大会がロシア南部の保養地ソチで開幕する

テロの恐怖にさらされ、平和を象徴するスポーツの祭典が厳戒警備の中で行われるのは皮肉だ。

東京で2度目の夏季大会が開催されるのは6年後。
日本選手に注目するだけでなく、政治との関係やオリンピックの意義やあり方についても考えたい。


 ソチ大会はプーチン政権が威信をかけた国家事業になっている。
ロシアは今回、「スポーツ大国」の復権を狙い、世界3位以内の金メダル数を目標に掲げている。
達成のため、メダルを獲得した代表選手に報奨金(金は約1240万円、銀は約775万円、銅は約527万円)を授与する。日本の4〜5倍だ。


 「スポーツ立国」を目指す日本も2020年東京大会で世界3位以内の金メダル数を目標に掲げている。

先月末、大会組織委員会の森喜朗会長が強化費の充実を要望した際、安倍晋三首相は12年ロンドン大会で英国が金メダルを29個獲得したことを挙げ、「英国は日本より人口が少ないのだから、日本はそれ以上取らないといけない」と激励したという。


 だが、国家による関与はいいことばかりではない。


 ロシアは10年バンクーバー大会で金メダル数が3個と過去最低の成績に終わった。
当時のメドベージェフ大統領がロシア・オリンピック委員会会長やスポーツ相のほか、複数の競技団体幹部の辞任を要求する問題に発展した。
選手の強化に巨額の資金を投入したが、見合うだけのメダル数を獲得できなかったというのが政治介入の理由だった。


 ロシアのようなことは日本では起こり得ないにせよ、行き過ぎたメダル主義がもたらす弊害には留意しなければならない。


 日本は今回、メダル総数で10個を獲得した1998年長野大会を上回ることが目標で、スキー・ジャンプ、フィギュアスケート、スピードスケートなどへの期待が高い。


 メダルの数は評価の基準だが、全てではない。
ベストを尽くしても相手が上回ることはよくある。


 観戦する側も自国の選手を応援するだけでなく、対戦相手であっても素晴らしいプレーは称賛したい。


 オリンピックはスポーツを通して相互理解を深め、平和な社会を推進するという崇高な理念を掲げた競技大会であることを改めて強調したい。
そこが世界選手権やワールドカップとの大きな違いなのだ。


 日本選手は選手村において多様な価値観を持つ他国の選手と積極的に交流し、生涯の付き合いとなるような友人をつくってほしい。

帰国後はソチでどんな出会いがあって、何を学んだのかを語ってほしい。

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

医者が語る「困った患者」とは?

医者が語る「困った患者」とは?
2014年2月9日(日)11時0分配信 R25


  体調を崩しやすいこの季節。
病院にかかるときに気をつけたいのは、自分が「困った患者」にならないようにすること

匿名を条件に6人の医師に「困った患者」の特徴を聞いたところ、

「絶対に腸炎、などと病名を決めつけてくる」
「診断に対して、この病状は○○病では? など聞きかじりの知識を振りかざす」といった態度が挙げられた。

なかでも困るのは、「風邪と診断しても、空腹時の胃痛や疲労時の頭痛など、様々な症状を相談される」ことだとか。

『患者トラブルを解決する「技術」』の著者、尾内康彦氏によると、
「テレビの健康番組で病気を取り上げると、その病気を疑って診察を受ける患者が増える」とのこと。

また、ネットで調べて、症状から病気を推察して相談する人も増えているそうだ。
しかし、「様々な症状について質問攻め」は、患者の気持ちとしては理解できるような気も。

「患者は一人だけではありません。
ひとりにかける時間が延びると、診察できる人数は減ってしまいます。
ほかの患者の待ち時間も長くなるし、極論をいえば、病院経営が成り立たなくなることも理解してほしいですね」

不安な患者心理からすれば、医師は親身に寄り添うのが当然、と思いがち。

だが、症状が軽い患者に対しては、そうも言ってられない現実があるようだ。

「“困った患者”の増加は、消費者意識の肥大が原因のひとつ。
特に、2001年の厚生労働省による“患者には様をつけるのが望ましい”という指針以降、患者は消費者で病院はサービスを提供する店、と意識する人が増えた気がします。

ただ、医師も人間。わざわざ、医師を困らせるような態度で診察を受けるのは得策ではないと思いますよ」

症状が重い場合は仕方がないが、ちょっとした体調不良なら、医師の立場にも配慮できれば、円滑なコミュニケーションが取れるのかもしれない。
(笹林 司)
posted by 小だぬき at 12:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月10日

強行なら「報復措置」と公文書に 米国は日本の消費税増税大反対

強行なら「報復措置」と
公文書に米国は
日本の消費税増税大反対
2014年2月7日 日刊ゲンダイ掲載

 消費税が上がれば、暮らしが苦しくなるだけでなく、米国からも報復を受ける
こんな物騒な事態になるらしい。
「アメリカは日本の消費税を許さない」を出版した岩本沙弓氏(大阪経済大客員教授)がこう言うのだ。

「消費税を採用していない米国にとって、消費税は“差別的”だという認識があります。

消費税5%が10%に引き上げられると、日本で製造・消費される商品だけでなく、輸入品の価格も全て5%上昇します。
ところが、日本から米国に輸出される製品は上昇しません。

消費税の場合は、国内と相手国での二重課税を避けるため、商品が輸出された時点で消費税分を企業に還付するシステムを導入していて、実質免税となる。その分、日本の国際競争力は増し、米国の競争力は低下します。
これが米国が消費税を“差別的”“非関税障壁”と捉えるゆえんです」

 2012年度に日本の輸出企業が手にした還付金は2兆5000億円だったと試算され、消費税が10%へ引き上げられると、還付金も5兆円に増え、日本の競争力はさらに増す。
posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月11日

真面目な人こそ要注意!自分を責めると大損すること5つ

真面目な人こそ要注意!
自分を責めると大損すること5つ
2014.02.10 17:00  NEWSポストセブン

「自分はなんてダメなんだろう……」
「私ってダメママかも……」と、真面目な性格や完璧主義の人ほど、自分を責める人は多いもの。


でも自分を責めることにメリットはあるのかといえば……冷静に考えれば、ほとんどないのです。
むしろ自分を許さないと、反省を活かして変わることはできませんし、場合によっては大損してしまうことになります。


今回は、つい自分を責めてしまうとお悩みの方のために、
“自分を責めると大損する5つのこと”についてお伝えします。


■1:目の前の仕事のパフォーマンスが下がる


自分を責めると、落ち込みや自己嫌悪、自己否定など、マイナスの感情で頭はいっぱい。
当然今やるべき、目の前の仕事のパフォーマンスは
下がります。


■2:満足なフォローができなくなってしまう


自分を責める事態が起きたということは、何かしらフォローをする必要があるでしょう。
たとえば迷惑をかけた取引先や、怒り過ぎてしまった子どもに謝るなど。

しかし自分を責めると、「私ってなんてダメなのだろう」「社会人失格だ」など、頭の中は“自分”でいっぱい。
相手の立場に立って考えることができず、満足のいくフォローができません。


■3:一緒にいる人も息が詰まってしまう


マイナスの感情は、表情や態度から一緒にいる相手にも伝染します。


■4:愚痴や不満が増える


自分を許せない人は、他人も許せません。
自分と同じだけ他人への評価も厳しくなり、愚痴や不満を抱えやすくなります。


■5:美容や健康に悪影響をおよぼす


自分を責めると緊張状態で体が強張り、息が浅くなります。
血液が十分に循環せず、肩こりや便秘、さらに肌荒れを起こしやすくなります。


以上、“自分を責めると大損すること”について5つお伝えしましたが、いかがでしたか? 


反対に、“自分を許す”ことのメリットは、上記の反対になります。

つまり、目の前の仕事のパフォーマンスが上がり、満足なフォローができるようになり、一緒にいる人の負担が減り、愚痴が減り、美容や健康に良い影響がある、と、いいことづくめですね。


もちろん、ときには反省することも必要です。

でも、そんな時にも、自分を責めるような感情を入れることはお勧めしません。
そもそも頭の中が自己嫌悪や自己否定でいっぱいの状態で、果たして冷静に反省できるでしょうか? 


失敗を反省して改善するには、“精神的な落ち着きと余裕”が必要です。
自分を許すことで心に余裕ができ、はじめて冷静に物事を見て、変わることができるのです。
冷静な状態で、客観的に物事を考えて反省するようにしましょう。

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

香山リカのココロの万華鏡:誰もが感動依存症?

香山リカのココロの万華鏡:
   誰もが感動依存症?
毎日新聞2014年02月11日 東京版

 聴覚を失った音楽家が作ったはずのヒロシマ鎮魂の交響曲は、実は別人が作ったものだった。

それどころか替え玉による作曲は18年にも及んでいた。

その交響曲も、もともとは広島や原爆と関係ない作品だったというのだから、怒りを通り越してあきれてしまう。

実は私もそのコンサートに出かけ、迫力ある曲に感動し、最後に登場した“作曲家”に立ち上がって拍手を送った一人。

聴覚だけではなく全身にいろいろな病があるとかで、腕には包帯、つえをついて歩く姿に涙を流している聴衆もいた。


 事が発覚してから、交響曲のCDを聴き直してみた。
重厚な作品であることは変わりないが、やはり感動は半減。
ある評論家が言っていたように、確かにさまざまな名曲をつなぎ合わせて作ったようにも聞こえてくる。


 「ひどい話だ」と思いながらも、「では以前は何に感動していたのだろう」とも思う。

「別の人が作っていました」とわかっただけで薄っぺらく聞こえてしまうということは、その作品にではなく、あくまで「聴覚障害がありながら生まれた作品」という物語に感動していたということなのだろう。


 もう何年も前、クラシック音楽CDの制作に携わる人から聞いたことがある。「最近はただ名曲、名演奏というだけではCDは売れない。
演奏家が悲劇を背負っているとか難病に立ち向かっている、といった物語がないとだめなんです」


 テレビを見ても、毎日のように「感動のドキュメント」が放映されている。
会社が倒産した、家族を失った、余命を告知された−−といった困難な状況に巻き込まれ、それを乗り越えようと頑張っている姿に多くの人が涙し、励まされる

しかし、いつしか私たちは周囲にあふれる感動の物語にマヒしてしまい「もっと感動させて」と、刺激を求めすぎていたのではないか。
だからこそ、「被爆2世で幾多の病と闘う作曲家」という物語に飛びついてしまったのだ。


 もちろん、純粋に応援していたファンを裏切った“作曲家”の罪は大きい。
彼が作ったことになっていた楽曲で演技をするフィギュアスケートの高橋大輔選手ら、直接の被害に遭った人もたくさんいる。

とはいえ、私たちの側にも考えるべき問題はある。
それは誰もがいま、「もっと泣きたい、もっと感動したい」という感動依存症になっているのではないか、ということだ。

ソチ五輪でも多くの感動物語が生まれるはずだが、ちょっと複雑な気分の私である。

posted by 小だぬき at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月12日

石井苗子の健康術:奇跡を望む人の心理

石井苗子の健康術:
      奇跡を望む人の心理
2014年2月11日読売新聞 yomiDr.

(ゴーストライターは今始まったことではないのです)

 今は日曜日の午後です。
これを書きながら、「都知事選挙の投票に行きましょう」というアナウンスと、雪かきの音を一緒に聞いています。


 大雪の土日にソチオリンピックの開会式から、競技をゆっくりご覧になった方もいらしたでしょう。

上村愛子選手の最後の挑戦や、浅田真央選手の演技をどんなお気持ちで見ていらしたでしょうか。

中学生の年齢で世界一を獲得していく中で、20代や30代が「年配」として期待を寄せられるストレスはどれほどのものかと、胸がつまる思いで見ていました。

燃焼しきった若き栄光の先に、せめて困難に巻き込まれない人生がありますようにと祈るばかりです。


 開幕直前に、佐村河内守氏と新垣隆氏のゴーストライター問題が世間を騒がせた1週間でした。
フィギュアスケートの高橋大輔選手が競技で「ヴァイオリンのためのソナチネ」を使うと決まってから、新垣氏の気持ちが大きく動いたと報道されていました。


 たいへん残念なことです。
でももうこれ以上じっとしていられなかったというのが、新垣氏の気持ちだったのでしょう。


 聴覚が不自由な作曲家として名声を得ていた佐村河内氏が、新垣氏に18年間作曲を頼んでいたという事実は、今後どんな情報が追加されても、変えようのないことです。

ただ、私は、なにが「事実」だったかより、なにが「心理的に動いたのか」の方が本質的な問題だったような気がします。


 2人が最初から音楽プロデューサーと作曲家の契約であったらなら問題はなかったのかもしれません。しかし、一方の「儚(はかな)い夢」が現実化した「奇跡」が、もう片方の心を大きく揺るがすような出来事に発展してしまったのが、今回の出来事でした。


 今回は、ゴーストライターの事実より、障害というものが、人の心に何を植え付けるのかという危険性の方に私は関心がありました。


 義手をつけてバイオリンを演奏する少女を、「テレビに出してあげたのに、感謝が足りない」と佐村河内氏が言った、という記事を週刊誌で読みました。

「我々はなにもテレビに出して欲しいとは頼んでいない」と彼女の両親が発言したとも書いてありました。

もしそうだとすれば、佐村河内氏は、障害者に対して大きな誤解をしていたように思います。
つまり、誰でも彼のように表に出ることを夢見ているに違いない、というような思い込みをしていたのではないでしょうか。


 実は、ほんのちょっとでも体に障害がある人の「儚い夢」というものがどういうものか、私は個人的にいやというほど感じながら暮らした経験があります。


 私には足が不自由で背骨が湾曲している妹がいました。彼女がどんなにがんばって走っても、たいして速くもない姉を追い抜くことなく逝(い)きました。
だからとはいいませんが、私はどこかに障害がある人が健常者より優れた才能を発揮する姿を見ると、畏敬(いけい)の念を払ってしまうところがあります。

また、そうした人の気持ちを利用して有名になりたいと思う人についても、「ああ、そうか、そうだろうな奇跡が欲しいのだろうな」と偏った気持ちを持つこともあります。


 妹は書道をやっていましたが、実際には私が何度も学校の書き初めを代筆してあげたことがあります。
ある日、母親に見つかって叱られやめました。

成人してから、彼女が書道家になればどうだろうと思ったことが何度もありました。
自分が書くのと彼女が書くのを混ぜて世間に売り出したら、成功するのではないかと思ったこともありました。
私が代筆を続けていたらどうだったか、体が曲がっている不自由さを売りにしていたらどうだったか、ましてそれが嘘(うそ)だったらなんて、想像しただけでもゾッとします。

やるかやらないかは別として、奇跡を望む人の心は「闇」の中から生まれることもあります。

「健常な心を持て!」などと言うのは簡単ですが、今回は私には過去を振り返って考えさせられることが多かった騒動でした。

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月13日

自分を追いつめないために知っておくべき魔法の言葉5つ

自分を追いつめないために
知っておくべき魔法の言葉5つ 
2014.02.13 12:00  NEWSポストセブン

 ちょっとした些細な事で、つい自分を責めてしまうとお悩みの方、いませんか?


以前『WooRis』の「真面目な人こそ要注意!自分を責めると大損すること5つ」では、自分を責めると冷静な判断ができず、失敗も前向きに活かすことができないとお伝えしました。


そこで今回は、自分を責めそうになった時に思い出したいフレーズを5つご紹介します。これを知っていれば自分を必要以上に追いつめることから避けられるかも! さっそく見ていきましょう。

■1:「ま、いっか」


そもそも“完璧”を求めることは、人間には無理。
その時々によって、忙しさ、体調不良、タイミング、運もありますし、相手の状況など外部環境も異なります。


常に未完成の状態で、物事は進むもの。
自分で納得できるだけの努力をしたら、あとは「ま、いっか」と思う癖をつけることも大切です。

■2:「なるようになるしかない」


時間を戻すことはできず、起きたことは仕方ありません。
大切なのはその後のフォローですし、それでダメなら縁がなかったとも言えます。

■3:「みんな経験している」


自分が悩んでいること、失敗していること、落ち込んだことは、多くの場合、みんなも経験していることです。
試しに友達に話したり、ネットで検索したり、本や映画を見てみてください。
同じような経験をした人は多いのです。
そうすると少し楽な気持ちになりますよね。

過剰に「自分だけ」と思わないことが大切です。
■4:「失敗してもいい」


この他に、「弱くてもいい、ダメでもいい」と口に出して言ってみましょう。
誰でも失敗するし、弱いし、ダメで情けない部分は持っています。
それをダメと決め付けているのは、実は自分自身なのです。


一度ダメな自分を許してあげると、気も楽になります。
失敗や弱いことがダメなのではありません。
それはあなたの個性であり、“その部分をどう操縦するか”という手段を考えましょう。

■5:「ありがとう」


自分を許せない間は、頭の中が自分でいっぱいになりがち。
「自分は何でこんなにダメなんだろう、この前もあんなことをして、本当に私ってば……」と、延々と自分について考えます。
ある意味自己中になっています。


ダメな自分でも対応してくれる相手に、「ありがとう」を言うことで、思考が相手側に向きます。
相手の立場に立つことで心も落ち着き、冷静な思考を取り戻します。

以上、自分を責めそうになった時に思い出したいフレーズを5つご紹介しましたが、いかがでしたか? 


筆者が出会ってきた人たちは、自分を責め過ぎる人こそ、むしろ責める必要のない人が多かったです。
自分を許せれば、同じように他人を許すこともでき、日常の小さなイライラも減りますよ。

posted by 小だぬき at 13:07| Comment(6) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月14日

薬剤師「薬は体にとって毒」と断言

『薬剤師は薬を飲まない』著者
   「薬は体にとって毒」と断言
2014.02.13 07:00
※週刊ポスト2014年2月21日号

 世界第2位の製薬会社ノバルティスファーマが白血病治療薬の臨床研究に不正な圧力をかけていた問題が波紋を広げているが、日本人の薬に対する信頼感はいまだ大きい。

2009年には大衆薬のコンビニ販売が解禁され、昨年11月には約99%の大衆薬のネット販売を認める方針を政府が打ち出した。

今後、薬はますます身近な存在になり、体の不調を感じたらすぐに手を伸ばす気軽な商品になっていくだろう。


 そんななか、薬を調剤・処方する、いわば「薬のプロ」であるはずの薬剤師から衝撃的なアドバイスが飛び出した。


 昨年12月に発売され、医学界で話題を呼んでいる『薬剤師は薬を飲まない』(廣済堂出版刊)の著者で薬剤師、そして栄養学博士でもある宇多川久美子氏は次のようにいう。


「私自身、35歳から40歳過ぎまで頭痛や肩こりに悩まされ、毎日10数種類の薬を飲んでいました。
しかし、あるとき、すべての薬を手放して生活習慣を改善したところ、薬を飲まなくとも症状が軽減されていったのです」


 そもそも“薬が効く”ということ自体がとても怖いことだと宇多川氏はいう。

「たとえば、火事が起きたら消防車を呼びますが、消防車は火事の家だけに放水します。
しかし、薬は体の不調なところにだけピンポイントで作用するわけではありません。

飲み下された薬は胃で消化され、全身を駆け巡ります。
言うなれば、住宅街をくまなく回り、火事でない家にも放水して屋根や壁を痛めつけているようなものです。
そうした薬の本当のメカニズムを知っているからこそ、私は薬を飲まないのです」


 宇多川氏が「飲んではいけない」と唱える理由を挙げてもらった。


 体調が悪いときに飲むものなのだから、体に悪いはずがない
―薬についてそう思う人も多いだろう。

しかし、宇多川氏は「薬は体にとって毒」だと断言する。


「薬は自然界には存在しない合成品です。
薬には、石油から合成して作られたものが多くあります。
つまり、元をたどればプラスチックと同じ成分から作られているのです。
そうした合成品は体にとって異物。

効き目があるところにはよいですが、全く無関係のところに行き渡れば重い副作用を及ぼす毒になるのです」(宇多川氏)

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

朝日訴訟 承継50年ー権利はたたかう者の手に

朝日訴訟 承継50年
 権利はたたかう者の手に
2014年2月14日(金) しんぶん赤旗

 岡山県の重症結核患者、朝日茂さんが1957年に、低すぎる生活保護費は憲法違反だとして国などを訴えた「朝日訴訟」。

茂さんが亡くなる直前の64年2月14日、朝日健二さん夫妻は茂さんの養子になって訴訟を承継しました。

あれから50年―。
安倍晋三・自公政権の暴走が社会保障分野をはじめ強まる中、朝日訴訟の今日的な意義を振り返りました。
              (岩井亜紀)


安倍政権の異常な動きは、朝日訴訟の前夜を彷彿(ほうふつ)させます」。朝日訴訟を承継した朝日健二さん(78)は、こう指摘します。


 安倍政権は昨年末、多くの国民が反対の声を上げる中、秘密保護法や国家安全保障会議設置法を強行成立しました。
その上、憲法改悪をもくろみ、戦争できる国づくりにひた走っています。


 一方で、社会保障を「自助・自立」を基本とするものに変質させる大改悪に着手。

先行して行われたのが、保護基準の引き下げなど生活保護改悪です。

社会保障給付全体を引き下げるには、その“物差し”である保護基準の引き下げを行う必要があったのです。

縮まった格差

 朝日訴訟(57年提訴)の“前夜”は、どんなは状況だったのか。
 吉田茂内閣は54年、軍事力増強を趣旨とした日米相互防衛援助協定(MSA協定)の締結や自衛隊創設と同時に、社会保障の全面削減を打ち出しました。


 これに対し、保育・患者・労働団体などが大蔵省(当時)に押し寄せ猛反撃。
健二さんは「大蔵省の煙突に登り、三日三晩、赤旗を振り続けて励ました労働者がいましたよ」と目を細めます。


 吉田内閣は社会保障費の国庫負担率引き下げは撤回したものの、予算案はそのまま成立。
生活保護の打ち切りや診療報酬のマイナス改定などが行われました。


 こうした中で、茂さんは訴訟に立ち上がったのです。
「長く続いた暗闇の中にともされた“一点の火花”として歓迎されました」と健二さん。
「労働者や市民、学生など幅広い人々の中に訴訟の『守る会』がつくられ、国民運動に発展しました」と振り返ります。


 東京地裁(浅沼武裁判長)は60年10月、国の予算は最低生活を保障するために指導支配されなければならないとして、茂さん勝訴の判決を出しました。

 その翌年から、生活保護基準は連続23年間引き上げられました。

さらに、保護基準を“物差し”として最低賃金や社会保障全体の水準が引き上げられ、国民の所得格差を縮めました。


 ところが、転機となったのは、中曽根内閣の「土光臨調」(81〜83年)です。民主党政権をはさみ、第2次安倍内閣の税・社会保障「一体改革」まで引き継がれます。

例ない広がり

 「国民は黙っているわけではありません」と強調する健二さん。


 昨年8月に行われた保護基準引き下げに対し、全国の1万人を超す人たちが不服として審査請求しました。

「生活保護史上例をみない大きな広がりです」と健二さんは評価します。

同年12月から引き下げられた年金支給額に対しては、12万人以上の高齢者が立ち上がりました。


 「いま、1万人、12万人の“朝日茂さん”が社会保障改悪を許さないたたかいに立ち上がっている」と健二さん。

「社会保障は労働者階級の基本的権利として、雇用主の搾取に反対して多年にわたって勝ち取った成果です。

権利はたたかう者の手にある」と強調します。

posted by 小だぬき at 16:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月15日

「20km先の目的地に時速60kmで行ったら何分で着く?」の答え

「20km先の目的地に時速60kmで
         行ったら何分で着く?」の答え
2014.02.14 16:00  
※女性セブン2014年2月27日号

  マー君の奥さんであるところの里田まいは、おバカキャラを演じているだけで、本当はバカではないとまことしやかに囁かれている。
確かに、バカっぽいけど、本当はバカではないという人はいるもの。

静岡県に住む建築業の、Hさん(39才)の奥様も、そんなバカのようでバカでない女性だという。

 * * *
 うちのカミサン(32才)は決してバカではないんです。
ただ、モノゴトを正確に覚えられないのに、それを人前で言う度胸だけはピカイチなだけなんです。


 ボクがテレビでサッカーを見ていると
「ねえ、パパ、このバイアグラの選手ってさあ」と、とんでもないことを。

「ん? バイアグラ、バイアグラ。エッ! もしかしてパラグアイのことか?」と聞き返すと「あっ、そうそう。そのバイアグラよ」とか「そうともいう」とか。


 結婚する前にうちの実家に泊まりがけで行ったときのこと。

母親が「せんべい布団でごめんね」って言ったら「おせんべいが入ってるんですか? 珍しいですね。
夜中、食べてもいいんですか」って真顔で。


 あとで父親に袖引っ張られて「お前、ほんとにあの娘を嫁にするのか? なら、こっちにも考えがあるぞ」と脅されました。


 でも妻は決してバカではないんです。
この前「20km先の目的地に時速60kmで向かったら、何分で着く?」ってクイズを出したら

「えー? 信号とか渋滞とかで変わるじゃない。
質問そのものがおかしいよ」って。
「確かに!」と、思わずひざを叩いちゃいました。

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月16日

医療介護改悪法案/行き場をますます奪うのか

医療介護改悪法案
行き場をますます奪うのか
2014年2月15日(土)しんぶん赤旗「主張」

 安倍晋三内閣が、消費税増税社会保障「改悪」路線を具体化した医療・介護改悪法案を国会に提出しました。

地域での医療と介護の「総合的な確保を推進する」とうたう法案には、患者・利用者に大幅なサービス利用制限と負担増を強いる内容が次々と盛り込まれました

安心して医療や介護を受けて暮らすことを願う高齢者・家族の切実な思いに逆らうものです。
老後の安心を壊す法案を強行することは許されません。

支援を締め出す


 医療・介護改悪法案は
“患者追い出し”につながる病院機能再編などの医療法改定と、
利用制限・負担増の介護保険法改定など、本来なら別々の法案として審議すべきものをひとまとめにした異例の法案です。

国会の十分な審議を確保するうえからも、きわめて乱暴なやり方です。


 政府は、昨年の国会で強行した社会保障改悪プログラム法を根拠に、医療関係は今年10月、介護保険関係は来年4月から順次施行の構えですが、日程先にありきで強行すべきではありません。


 なかでも介護保険法改定は、2000年に制度発足以来、初めてとなる大改悪が目白押しです。

要支援1、2の高齢者が利用する訪問介護や通所介護を、
国の基準とする介護保険サービスの対象から切り離し市町村ごとの事業に移すことは、どこでも平等に介護サービスを受けられる国民の権利を覆すものです。

訪問・通所介護が市町村の事業になれば、自治体の財政状況などに左右され、いまと同じサービスを受けられない地域が出ます。

居住地域によって格差が広がることは介護保険への不信を高める結果しか生みません。


 年金収入280万円以上の単身高齢者などのサービス利用料を1割負担から2割負担に引き上げる改悪は筋が通りません。
対象は高齢者の5人に1人にのぼります。

月々の保険料で収入による負担を求められたうえ、いざサービスを利用するときにまで収入で差をつけられることは保険の建前に反します。

医療は1割負担なのに介護は2割負担という人も生まれることも不条理です。

病気やけがが治れば基本的に治療が終わる医療と違い、介護はほぼ一生続きます。負担は計り知れません。


 いまでも高い利用料負担でサービスを断念する事態が後を断たないのに、それに拍車をかけるものです。

特別養護老人ホームの入所を「要介護3」以上に限定することは、入所を待ち続ける高齢者・家族にとってあまりに過酷です。


 法案の狙いは、「軽度者」の利用を削減・抑制して公的介護保険にかかるお金を抑え込むことです。

しかし、サービスから締め出された「軽度者」の重度化は、公的費用をさらに膨張させます。
目先の“費用抑制”による改悪は制度の将来も揺るがすものです。


切り捨て路線転換こそ


 医療・介護改悪法案は、国民・家族に「自助・自立」の名で自己責任を迫る社会保障改悪の危険な姿を浮き彫りにしています。


 高齢者や家族から「サービスを切られたら生活が成り立たない」
「認知症の患者と家族の願いに反する」と怒りが噴出し、地方自治体からも異論が相次いでいます。

政府は改悪法案を撤回し、安心の医療・介護の再生・充実に向けた制度づくりに転換すべきです。

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

少ないおにぎり分け合い…大雪、物流にも影響

少ないおにぎり分け合い…
          大雪、物流にも影響
2014年2月16日17時50分  読売新聞

 東日本を中心とした大雪による交通網の寸断は16日も続き、食料品などの物流に影響が出た。

  スーパーでは生鮮品が売り切れ、立ち往生したドライバーは、購入可能な数少ないおにぎりを分け合い、空腹をしのいだ。


 山梨県では東京方面との間をつなぐ中央道が通行止めとなり、国道も渋滞が続いた。

甲府市内のあるスーパーでは、生鮮品や総菜、パンなどに品切れが目立ち、カップ麺などのインスタント食品には1世帯5個限りといった制限も。
食肉売り場では、店員が商品をカートで運ぶと、棚に並べる前に大勢の客が手に取り、すぐに売り切れる場面もあった。


 同市の会社員、木之瀬朋子さん(44)は「道路の除雪が進まず、車で外出できないので、生鮮品が売り切れる前に買おうと思って来た。
こんなに品物がないとは」とため息をついていた。


 同市のガソリンスタンド「コスモ石油セルフステーション荒川」では、16日朝から灯油を買いだめしようとする客が相次ぎ、売れ行きが通常の約1・5倍となった。
タンクローリーでの補充は通常、2日に1回だが、14日を最後に途絶えており、樋川友也店長(26)は「東日本大震災以来の販売制限も検討しなければならないかも」と話した。


 大雪で通行止めとなった群馬県安中市の国道18号(碓氷バイパス)では、立ち往生した車のドライバーらが食料を求め、1時間以上歩いてコンビニ店に向かった。

30時間以上足止めされた富山県のトラック運転手の男性(33)は「コンビニ店の食料はほとんどなく、他人同士が数人で、おにぎりなどを分け合っている」と話した。


 福島県では16日、通行止めの東北道と並行して走る国道4号に車が集中し、大渋滞となった。

沿線のコンビニ店では、渋滞に巻き込まれたドライバーらが弁当やおにぎりなどを次々に購入する一方、配送トラックが到着せず、品切れ状態が続いた。
福島市の「セブン―イレブン福島競馬場前店」の村上まゆみ店長(42)は「いつ商品が入るかわからない」と表情を曇らせた。

posted by 小だぬき at 18:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月17日

政府宣言のデフレ脱却 実態は悪いインフレが起きているだけ

政府宣言のデフレ脱却 実態は
  悪いインフレが起きているだけ
2014.02.17 07:00 ※SAPIO2014年3月号

  政府は昨年12月24日に発表した月例経済報告で「デフレ」という表現を約4年ぶりに削除した。
1月末に総務省が発表した全国消費者物価指数(12月分)では生鮮食品を除いた物価(コアCPI)が前年同月比で1.3%上昇。
7か月連続で前年を上回ったと報じられた。

安倍政権はこれをもってデフレ脱却とし、日本経済は増税に十分に耐えられると言いたいのだろうが、実態は違う。


 デフレは「物価が持続的に下落する状況」と定義される。
安倍政権の嘘を見抜くためには、まずデフレの何が問題なのかを理解する必要がある。中央大学経済学部教授・井村進哉氏が解説する。


「デフレは商品やサービスの供給に比べて需要が少なくなってしまう状態です。
賃金が抑制され、モノの値段が下がる。
それに伴って企業の売り上げは落ち、収益は圧迫されて再び従業員の賃金が抑えられる。
それで消費が抑制されてまた需要不足が生まれるというスパイラルに陥り、経済がどんどん縮小します。


 日本では1998年から賃金がなだらかに下がり続け、企業の投資意欲やサラリーマンの消費意欲が強く抑制されてきました。
デフレ脱却とは、そうした負の連鎖の克服を指します」


 つまり、単に物価が上がればいいわけではないのだ。物価上昇=インフレには「良いインフレ」と「悪いインフレ」がある。


「目指すべきデフレ脱却(=良いインフレ)とは
『商品やサービスの需要が増加する→供給能力を増強するために企業が投資し、雇用を増やす→人材を確保するために賃金が上がる→需要が増える』という好循環を作り出すことです。
これをデマンド・プル型のインフレと呼びます。


 一方、輸入価格や原材料費が高騰したことで物価が上がっただけの状態がコスト・プッシュ型と呼ばれる『悪いインフレ』です。

企業は生産能力を増強できず賃金も上げられないのに、物価だけが上がる。
新聞各紙は『デフレ脱却』と報じていますが、これは安倍政権に寄り添った大本営発表であり、実態は『悪いインフレ』が起きているに過ぎません」(井村氏)

posted by 小だぬき at 11:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月18日

首都圏の大雪 雪かきでご近所付き合いのいい機会になる例も

首都圏の大雪
雪かきでご近所付き合いの  
        いい機会になる例も
2014.02.17 16:00
※週刊ポスト2014年2月28日号

 2週続けて首都圏に降り積もった大雪。
特に2月9日は都心で最大27cmを記録する45年ぶりの大雪となった。


 週末ということもあって、自宅にいた都民が多く、家の周りや商店街、駅前など各所で慣れない雪かきに追われた。
そこで見えてきたのは、人々の人間模様だった。


 幅50cm──人ひとり歩ければとりあえずは十分だ。
朝7時から金属製ショベルを手に雪かきを始めた。
玄関前から始めて、駐車場前へ。昨夜のうちに、車のワイパーを上げておいたのは正解だった。


 少しすると一軒向こう隣の奥さんが長靴姿で顔を見せる。

「大変ですねー」

 あちらの奥さん、雪かき専門のプラスチック製ショベルに、よけた雪を運ぶソリまで持っている。用意周到だなァ。
でもうらやんでも仕方ない。


 重くてツライが金属製でとにかく進める。
20分もするとかなり腰に来る。
休み休みで1時間過ぎ、お互い自分の“敷地内”を終えた頃、その奥さんと、はたと目があった。

(どうしましょうか……)。

挟まれた家の人が待てど暮らせど雪かきに現われないのだ。
時間は朝9時をまわっている。
高齢の一家ではなく40代夫婦、高校生の一人娘の3人家族だ。
家の中には人の気配もある──。


 いまだ雪かきの筋肉痛が続いているというこの50代男性は、深いため息をもらした。

雪かきは自分の家の前だけやっても意味がない。
みんながそれぞれの持ち場を行なってはじめて道ができるわけです。
もちろん強制じゃないですが、なぜやらずにいられるのか。
結局お隣さんは出てこないままでした。
たかが雪かき、されど雪かき。
これからの近所付き合いを考えさせられましたよ……」
 
 ショベルさえ持たない家も多かった。

大雪特需に、前日には各地のホームセンターで完売御礼。
9日に探し回っても入手は困難な状況だった。


 とある住宅街ではお風呂の残り湯をタンクにつめて必死に往復する父親の姿も見られた。
園芸用スコップで雪を崩して足でズズッと移動させ、必死に雪かきをしていた人もいる。


「気の毒になってね、自宅周りがある程度終わった時に、貸してあげたんです。
とても感謝されました。


 ただ、ショベルを貸してあげてしばらくして外へ出ると、これくらいならいいだろうとやり残してあったウチの雪もすべてやってあった。
かえって気を遣わせてしまいました。
貸すことひとつでも難しいと思いました(笑い)。


 でも、ウチの周りは新興住宅街であまりご近所さんと付き合いがなかったので交流ができるいい機会になりました」(世田谷区・40代男性)

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月19日

「ノロウイルス」昔は聞いたことがなかった…集団感染なぜ起きる

「ノロウイルス」
昔は聞いたことがなかった
    …集団感染なぜ起きる
2014.2.17 08:00   産経新聞

 「昔はノロウイルスによる食中毒なんて聞いたことがない」と思う人も多いのではないだろうか。

「おなかの風邪」と呼ばれていた可能性が高いとい


 ノロウイルスの集団感染が相次いで報告されている。
今や冬の食中毒の原因として知られるようになったノロウイルスだが、
「昔はノロウイルスによる食中毒なんて聞いたことがない」と思う人も多いのではないだろうか。

集団感染は、大量調理施設で調理する食品が増えるなど社会の変化とも関係しているといえる。
感染予防にはノロウイルスの性質をしっかり知って対応することが大切だ。(平沢裕子)


◆昔はおなかの風邪


 ノロウイルスは手指や食品などを介して経口で感染し、1、2日の潜伏期間後、嘔吐(おうと)や下痢、腹痛などを起こす。

軽い風邪のような症状で、かつて「おなかの風邪」と呼ばれていた多くがノロウイルスによる感染性胃腸炎の可能性が高い。


 京都大学東南アジア研究所の西渕光昭教授(微生物学、公衆衛生学)は「ノロウイルスは培養が困難で、以前は電子顕微鏡でしか検査できなかった。
今は遺伝子検査で簡単に検査できる。
集団食中毒が発生したとき、原因がノロウイルスかすぐに分かり、報じられるようになった。
ノロウイルスの名前をよく耳にするようになったのはそのためだろう」と説明する。


 ノロウイルスによる食中毒はかつて、カキなどの二枚貝が原因とされることが多かった。

最近は感染者が調理することで食品が汚染され、それを食べた人が感染するケースの方が圧倒的に多くなっている。
原因食材はさまざまで、浜松市の小学校で相次いだノロウイルスによる集団食中毒は、学校給食で提供された食パンが原因だった。


 過去には、仕出し弁当や漬物、菓子など大量調理施設で調理された食品が汚染源となり、多数が感染したケースが報告されている。

仕出し弁当など昔は1つの施設で作るのは多くても数十人分ぐらいだったが、今は数百人、数千人分を調理する施設も珍しくない。
このため、問題があると一度に大量の食品が汚染されてしまう。
食品をめぐるこうした社会環境の変化もノロウイルスによる食中毒が増えている一因といえる。


◆症状ない人も


 嘔吐や下痢の症状は通常は2、3日で回復する。
ただ、症状がなくなった後も2〜3週間にわたって糞便(ふんべん)中にウイルスが排出される。

また、全く症状が出ない不顕性感染もある。
「症状が出ず、感染に気づかない人も多いが、自覚症状がなくても感染後、1週間ぐらいはウイルスを排出する。

食品を扱う仕事や家庭で調理をする人は症状の有無にかかわらず、調理前に丁寧に手を洗うことが大事だ」と西渕教授。


 手洗いは、せっけんを十分泡立て、指先、つめの間、指の間、親指の周り、手首まで念入りに洗い、十分に水や温水で流し、洗い終わった手はペーパータオルや清潔なタオルでよくふくこと。

子供や高齢者など抵抗力の弱い人の食事は生ものを避け、加熱調理を十分行った方がいい。


■乾燥すると空気感染も


 ノロウイルスは10〜100個の少量のウイルス量でも感染する。
ノロウイルスが酸に強いためで、胃酸で死ぬことはなく、腸に達し、腸管内で増殖する。


 ノロウイルスは乾燥すると空中に漂い、口に入って感染することもある。

以前、ホテルの廊下で感染した人が嘔吐し、清掃したものの乾燥して舞い上がったウイルスを吸い込んだ人が感染したこともあった。


 嘔吐物などの処理は、使い捨てのマスクや手袋を着用し、ペーパータオルなどでふき取り、塩素消毒後、水ぶきをする。
ふき取った嘔吐物や手袋などはポリ袋に密閉して廃棄し、終わったら必ず丁寧に手を洗う。

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月20日

大雪の猛威 忘れてはいけない備え

大雪の猛威 
忘れてはいけない備え
2014年2月19日  東京新聞「社説」
 

 記録的な大雪が各地を襲い、地域の孤立や道路の通行止めなどの被害が出た。
雪に慣れない地域での防災に課題も浮き彫りとなった。
被害を最小限に食い止めるには油断せず備えることが必要だ。


 関東甲信地方では積雪で道路が寸断され山間部を中心に各地で住民が孤立した。

 中部地方でも愛知県豊根村が一時孤立した。
停電も重なり住民を不安にさせた。自治体は迅速な復旧作業に全力を尽くしてほしい。


 大雪被害で問題となったのは高速道路での車の立ち往生が続いたことだ。東名高速では最大約五十キロの大渋滞を招いた。
除雪車両が入れず復旧を大幅に遅らせた。


 高速道は物流の大動脈だ。
早期復旧は欠かせない。
通行止めの判断を早められなかったのか。道路情報の周知は十分だったか。
政府や道路管理者は再検討すべきだ。


 一般道も重要なインフラだ。
物流だけでなく患者の救急搬送や在宅の高齢者への医療・介護サービスが滞る事態は避けたい。


 道路での放置車両は地震や風水害などの場合でも救助活動や避難の障害になる。
政府は放置車両を撤去するための法改正の検討を表明した。検討は必要だろう。


 ドライバーにも油断はなかったか。
東名高速では通常のタイヤを装着していた車が最初に立ち往生した可能性がある。
チェーンやスコップが必要な状況だったろう。
個々人の判断ミスが混乱を拡大させる要因になるとの自覚を持ってほしい。雪ならハンドルを握らない勇気も要る。


 東急東横線では雪でブレーキが利きにくくなったことによるとみられる追突事故が発生した。
各地で体育館やアーケードの屋根が雪の重みで倒壊する事故も起きている。
運行ルールや建物の耐雪基準の見直しなどが求められるのではないか。


 住民自身も備えができる。


 降雪前に凍結防止剤を路面にまいて備えた商店街があった。
雪かき作業を住民同士が協力して行った地域もあろう。
自治会やマンションの管理組合、学校のPTAなどで除雪作業のルールや連絡方法を決めておけば役立つ。
震災時の共同の下地にもなる。


 今後もまたいつ降雪があるか分からない。
警戒が必要だ。ゲリラ豪雨や竜巻、大型台風など自然災害の頻度は増している。


 「経験のない災害」はいつでも起こり得ると危機感を持つべきだ。想定外の被害を次に生かす意識を忘れたくない。

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月21日

あなたにも、起こるかもしれない話・・

小林多喜二の忌日
2014年2月20日  東京新聞「筆洗」


 古い怪奇映画なんかのおしまいにこんなナレーションがよく入る。
「あなたにも、起こるかもしれない話なのです」。
現実かもと警告する。これが実に怖い

▼「あの鉛色の物体がいつあなたの庭に落ちてくるかもしれないのです。
明日、目が覚めたら、まず庭をご覧ください」。
「ウルトラセブン」の「緑の恐怖」。
おびえた記憶がある。
庭を見ろ。
具体的な指示が一層怖さを強める。
そんなはずはない。でも

▼<多喜二忌や糸きりきりとハムの腕>秋元不死男(ふじお)。
二十日は『蟹(かに)工船』の作家小林多喜二の忌日である。

一九三三年二月二十日、特高警察に逮捕され拷問死した。
軍国主義に反対する危険思想の持ち主。
そんな理由で人が殺される。
わずか八十一年前のことである

▼<糸きりきりとハムの腕>。
「きりきり」という、オノマトペ(擬音語)が醸す恐怖。
小林が死んだ八年後の四一年に秋元も新興俳句弾圧の京大俳句事件で特高に検挙された。
きりきりは自分の痛みでもあろう

▼前の俳号は、東(ひがし)京三。
並べ替えると共産党。
<冬空をふりかぶり鉄を打つ男>。
鉄は資本主義。それを打つので革命だ。
いずれの特高の言い掛かりも狂気である

日本は今どっちへ向かう。
平和か。
小林や秋元の時代か。
<戦争が廊下の奥に立つてゐた>。
秋元と同じ時期に摘発された渡辺白泉(はくせん)。
明日、目が覚めたら、まず廊下をご覧ください。

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

香山リカのココロの万華鏡:京のカエル、大阪のカエル 

香山リカのココロの万華鏡:
京のカエル、大阪のカエル 
毎日新聞 2014年02月18日 東京版

 自分と同じ世代、つまり50代前後の人たちで集まると、インターネットをよく使う人とそうでない人とで「触れている世界がまったく違う」と感じることがある

特にソーシャルメディアと呼ばれる対話型のツールをよく使う人は、自分と同じ分野に関心を持つ人たちと絶えず情報交換をしているせいか、「今みんなの関心があの事件に集中しているね」などと言う。


 ところが、50代ともなると「パソコンもほとんど使わない」という人も少なくない。

そうなると当然、ネットやソーシャルメディアともあまり関わらない生活なので、テレビや新聞が情報収集の中心になる。
今であれば、「やっぱり気になるのはオリンピック」ということになろうか。


 もっと下の世代になると、「情報はネットで」という人たちがぐっと増えるのかもしれないが、50代くらいではちょうど「新聞・テレビ派」と「ネット派」が半々という感じなので、集まっても話題がかみ合わないということもしばしばある。

しかもネットを多用する人たちは、一般的に「新聞やテレビは真実を報道していない」と思いがちで、誰かが「テレビで見たんだけど」と言うと「ダメよ、テレビなんかに頼っちゃ!」と否定し、場の空気が険悪になることさえある。


 ネットも好き、でもテレビも好きな私は、こういう場面に出くわすといつも昔話の「京(京都)のカエルと大阪のカエル」を思い出す。

これは、京のカエルが「大阪の町を見たい」と、大阪のカエルが「京の町を見たい」と思い、互いに見物に出かけ、旅路の途中の山の峠に出会ったので立ち上がって向こうを眺め、互いに「京も大阪も何も変わらんな」と言って戻ることにした、という話だ。

これにはウラがあり、カエルの目は頭のてっぺんについているので、立ち上がったときには背後が見え、京のカエルは今来た京を、大阪のカエルは大阪を見ていただけだったのだ。


 この物語の教訓は、「物事を確かめるにはまず自分自身をよく知らなければいけない」ということだが、「新聞・テレビか、ネットか」も同じだろう。

「そっちのメディアは正しくない」と批判の対象にしているのは、実は自分が見ていたメディアのほうでした、ということもあるかもしれない。

もちろん、一番望ましいのは「ネット、新聞、雑誌、テレビ……と、いろいろな情報源をバランスよく見ること」なのだが、それほど難しいことではないのは、あえて言うまでもないだろう。

posted by 小だぬき at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月22日

[なっ解く]銭湯、温泉の入り方

いきいき快適生活
[なっ解く]銭湯、温泉の入り方
2014年2月20日 読売新聞

湯汚さず 周囲に気遣い


 銭湯や温泉などの入浴施設では、何気ない行動が他人に不快感を与えることがある。

気持ちよく過ごせるよう、改めてマナーを確認したい。


 体を洗い流さず、いきなり浴槽に入る、シャワーを周囲に飛ばしながら使う、浴槽を独占するように長湯する――。

東京都文京区で銭湯「ふくの湯」を経営する村西彰さんは、最近こうした利用者が増えたと感じている。
客同士がけんかになったり、長湯しすぎた客が倒れてしまったりというトラブルも度々あるという。


 村西さんが副理事長を務める、東京都公衆浴場業生活衛生同業組合では、「浴槽に入る前に身体を洗い流しましょう」「周りの人に湯水がかからないようにしましょう」などと書かれたポスターを組合員に配り、利用者にマナー向上を呼びかけている。

村西さんは「みんなで使うお湯を汚さない、人に迷惑をかけないというのがマナーの基本。

銭湯を利用する機会が減り、他人へのちょっとした気遣いを忘れてしまった人が多いのかもしれません」


 首都圏と関西、東海地方の日帰り温泉やスーパー銭湯を紹介するウェブサイト「ぽかなび.jp」(http://pokanavi.jp)編集長の上沢卓美さんは「知らずに、マナー違反をしている人が多い」と話す。

例えば、体を拭かず、びしょぬれのまま脱衣所に出るのは、滑ったり、体から落ちた滴が他人に不快感を与えたりするのでマナー違反だ。

だが、「なぜいけないのか分からず、脱衣所に出る前に、手持ちのぬれタオルを絞って体を拭く対処方法すら知らない人もいる」という。


 他にも、サウナの後、汗を流さずに水風呂に飛び込む、浴槽の中で体をこするなどは、「湯や水を汚すことになると気付かず、無意識にやってしまう可能性もあります」。


 上沢さんは、24項目のマナーを「入浴の心得」としてまとめ、ユニークなイラストを添えて同サイトで公開している。

入浴施設を利用したときに目にしたり、取材の際にスタッフから聞いたりした話を元にした。
誰もが、楽しみに来たお風呂でいやな思いをしたくないはず。気持ちよく過ごすためにも、マナーを知っておきましょう


◇        ◇        ◇
■銭湯や温泉で気をつけるべきこと  
 
 ・浴槽に入る前に体を洗い流す
 ・浴槽内でタオルや石けんを使わない、体をこすらない
 ・周りの人に湯や水がかからないようにする
 ・毛染めや洗濯はしない
 ・脱衣所やサウナに入る前に体をよく拭く
 ・湯や水を出しっぱなしにしない
 ・体調が悪いときは入らない
 ・子どもから目を離さない、遊ばせない
 ・使った洗面器、いすなどはざっと流す。ゴミや髪を残さない
 ・おもちゃや美容グッズ、雑誌、飲料などを持ち込まない
  (村西さん、上沢さんの話より)
posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月23日

舌禍続く安倍政権の知的レベル

舌禍続く安倍政権の知的レベル
2014年2月21日 日刊ゲンダイ掲載

 もう少しマトモな側近はいないのか。
安倍首相の“身内”の言動が、立て続けに物議を醸している。

 衛藤晟一首相補佐官が、安倍の靖国参拝をめぐる米国の反応に「むしろわれわれのほうが失望だ」とケンカを売った動画が問題になったが、
今度は安倍政権の経済政策ブレーンを務める本田悦朗内閣官房参与の発言が、国際社会に波紋を広げている。

 19日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)電子版が「戦時中の話を熱く語るナショナリスト」として、本田氏のインタビュー記事を掲載したが、その中身たるや、日本人ものけぞるものなのだ。

<本田氏は、「アベノミクス」の背後にナショナリスト的な目標があることを隠そうとしない。
日本が力強い経済を必要としているのは、賃金上昇と生活向上のほかに、より強力な軍隊を持って中国に対峙できるようにするためだと語った>

<神風特攻隊が米空母に体当たりするさまを頭の高さに上げた左手を落として表現した。
「日本の平和と繁栄は彼らの犠牲の上にある」と、目を真っ赤にさせながら言い、「だから安倍首相は靖国へ行かなければならなかったのだ」と語った>

経済担当のブレーンが、「中国と対峙するため」とはブッタマゲだ。

NHKの籾井勝人会長といい、経営委員の百田尚樹氏や長谷川三千子氏といい、安倍の周りは、そろいもそろって、こんな連中ばかりなのだ。

「これでは日本が極右の国と思われてしまう。
世界中が驚き、眉をひそめていると思います。
欧米先進国から危険視され、価値観を共有できない国だと遠ざけられることは外交上の大きなマイナスです」
(元外交官の天木直人氏)

 本田氏は「発言趣旨と違う」「アベノミクスが軍事目的とは言っていない」と反論しているが、一方で、「<靖国神社とはそういうものだ>ということをオフレコでざっくばらんに説明しようと思った」とも話している。
ここに、この問題の核心がある。

■今や全世界からこの国の知的程度が笑われている

「どんな思想信条を持とうと自由ですが、国際社会は安倍首相が戦後レジームをひっくり返すつもりなのかと危惧している。

ナチス・ヒトラーと同類と見ているのです。
そこに側近の物騒な発言が続けば、<やっぱりそうか>と思われる。

衛藤氏も籾井会長も発言を撤回しましたが、立場のある人間が好き勝手に発言しておいて、それが問題になると<個人的見解だ>というのは国際社会に通用しません。

ましてや、<偏向報道だ>とメディアに責任転嫁するのは大間違いです。

発言が個人的な見解であろうと、こういう歴史観の持ち主が集まった政権だということ自体を世界は不安視しているのです(政治評論家・森田実氏)

 事実、WSJも<安倍首相は周囲に率直な物言いの側近を集めており、その多くは日本政治の右派だ。

彼らは重要な問題について首相の考えを知る手がかりを提供している>と書いていた。
側近の発言は、そのまま安倍の考えと受け取られる。当然のことだ。

 元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏は19日の朝日新聞で、安倍側近の問題発言の背景にあるのは「反知性主義」だと言っていた。

自分の主義信条というか、狂信的とも思える極右思想にコリ固まり、異なる考えを排除し、物事を客観的に見ることができない。

佐藤氏は<自分が理解したいように世界を理解する「反知性主義のプリズム」が働いているせいで、「不適切な発言をした」という自覚ができず、聞く側の受け止め方に問題があるとしか認識できない>と分析する。
正鵠を射た指摘だろう。

 取り巻きがこれだから、トップのオツムの程度も知れる。

というか、首相がバカだから同じレベルの人間を集めてしまう。

かくて、知性のカケラもなく、合理的な判断能力もない連中が、国の舵取りを担うことになる。
ゾッとすると同時に、国民として情けなくなる。
posted by 小だぬき at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月24日

福島原発“敷地ごと崩壊”危機

汚染水で脆い地盤がユルユル…
福島原発“敷地ごと崩壊”危機
2014年2月22日 日刊ゲンダイ掲載

 ソチ五輪のお祭りムードを吹き飛ばす驚愕のニュースではないか。
福島原発の貯水タンクから高濃度の汚染水100トンが漏水していた問題だ。

 事態を20日に公表した東京電力によると、原発敷地内の「H6」というタンク群の1基(容量1000トン)で、ふたと側面の継ぎ目付近から漏水し、周辺の地面に流れ落ちているのが確認されたという。

東電は「海への流出はない」なんてノンキなことを言っているが、冗談ではない。

 漏水に含まれる放射性物質のストロンチウム濃度は1リットル当たり2億4000万ベクレルで、国の基準値のナント、400万倍だ。

「海に流れていないからOK」で済む話ではないし、敷地の地中に染み込んだこと自体も大問題なのだ。

 もともと福島原発の下は大量の地下水でユルユルだという。そこにどんどん水が入れば、プラントはグラグラになってしまう。

「67年に発行された『土木技術』(22巻9、10号)の『福島原子力発電所土木工事の概要』を読むと、福島原発は地下水が豊富で、地盤がもろいかが分かります。

著者は当時の佐伯正治・東電福島原発土木課長で、〈土工事にとって最も重要な問題は排水処理である。

当所でもこの問題には大いに悩まされた〉と振り返り、福島原発の設置工事は湧水続きで難しかったことが記されています。
地盤についても〈湿潤化した場合泥土化してゆるくくずれやすくなる〉とも書いています」(科学ジャーナリスト)

 民主党の辻元清美衆院議員は、昨年10月の経産委員会で福島原発の地下水問題を取り上げ、〈地下水の水圧に押され(略)建屋が浮いてこないように1日850トンもの水を汲み上げて(略)防いできた地層〉と指摘していた。

これが本当なら、福島原発はプールの中に箱が“浮いている”ようなもの。

汚染水のダダ漏れで“プールの水位”が上昇を続ければ、ある日突然、福島原発は敷地ごと“崩壊”しかねない。

原子炉ごと海に向かって倒れ込み、誰にも制御できないまま沈んでしまう危険性もある。

 タダでさえ、地下水がジャブジャブな敷地に大量の汚染水をあふれさせるなんて愚の骨頂だ。
まったく「アンダーコントロール」されていない。
posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月25日

日本選手の奮闘をたたえたい

ソチ五輪閉幕 
日本選手の奮闘をたたえたい
2014年2月24日付・読売新聞社説

 ソチ冬季五輪が閉幕を迎えた。


 テロの脅威にさらされる中での異例の五輪だったが、大きなトラブルがなく競技が実施されたのは、何よりだった。


 日本選手は、金1、銀4、銅3の計8個のメダルを獲得した。

 金5個を含む10個のメダルを取った長野五輪(1998年)以上という目標には及ばなかったが、それに次ぐ上々の成績である。
選手たちの奮闘をねぎらいたい。


 大会終盤、スノーボード女子パラレル大回転で竹内智香選手が銀メダル、新種目のフリースタイルスキー女子ハーフパイプで小野塚彩那選手が銅メダルに輝いた。


 スキージャンプの葛西紀明選手(41)は、冬季五輪の日本勢で最年長メダリストとなった。外国選手に「レジェンド」(伝説)と敬われる葛西選手の存在は、日本選手団の誇りと言える。


 フィギュアスケート女子の3人は、メダルに届かなかった。


 浅田真央選手は、ショートプログラムでの失敗が響いた。
それでも、気持ちを入れ替えてフリーの演技に臨み、自己最高得点をマークしたのは立派だった。


 ひたむきにスケートに打ち込む姿から、多くの人が元気をもらった。
誰もが、親しみを込めて「真央ちゃん」と呼んだ。
金メダルの夢はかなわなかったが、これまでの実績が色あせることはない。


 浅田選手のほか、フィギュア男子の高橋大輔選手、フリースタイルスキー女子モーグルの上村愛子選手らが、今大会を競技生活の集大成と位置付けた。


 高橋選手を追いかけて成長し、日本に今大会唯一の金メダルをもたらした19歳の羽生結弦選手ら、10代の若い力の活躍が目立ったことは、心強い。

 それぞれの競技を牽引(けんいん)してきた選手が一線を退いた後、世界に通用する選手をいかに育てるか。

4年後に向けて、日本オリンピック委員会(JOC)や各競技団体の重要な課題である。


 圧巻だったのは、スピードスケートでのオランダの強さだ。
日本が得意とした男子500メートルでも表彰台を独占した。


 オランダ選手は、日本の滑走技術を参考にしたと言われる。
オランダの技術者が製氷した今大会のリンクは、軟らかく、パワーのあるオランダ勢に有利に働いたという指摘もある。


 各競技の関係者は、好成績を残した国の取り組みや、今大会での採点の傾向などを分析し、対策を練ることが大切だ。

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月26日

2・26事件 陸軍青年将校がクーデター、戒厳令下の4日間

2・26事件 
陸軍青年将校がクーデター、
戒厳令下の4日間
2012年12月11日  毎日新聞

  第一次大戦後の激変する世界情勢の下、陸軍は国力を高めるために、軍と国家の近代化を図ろうとしていた。

しかしその方法について、軍部の統制を強化することで国力の増強を図る統制派と、天皇親政に戻すことで国力を回復させようと図る皇道派に分かれ、陸軍内部で抗争が続いてきた。


 1935(昭和10)年8月、皇道派であった真崎甚三郎教育総監が更迭されたことで、皇道派は陸軍の主要ポストから締め出された。

このことについて相沢三郎中佐が永田鉄山軍務局長を日本刀で惨殺する事件が起きる。
これは「永田が皇道派弾圧の中心である」と相沢が信じたために起こった事件であった。


 この事件は青年将校の心を大きく動かし、1936(昭和11)年2月26日未明、東京駐屯の歩兵第1、第3連隊を主軸とする陸軍の青年将校らが尊皇と討奸(とうかん=天皇の側近である重臣・統制派軍人・財閥・官僚などを討伐すること)を掲げクーデターを起こした。

彼らは首相官邸などを襲撃し、斎藤実内相や高橋是清蔵相などを殺害。岡田啓介首相は女中部屋に隠れて助かったが、身代わりに秘書の松尾伝蔵予備役陸軍大佐が殺害された。


 また反乱軍は永田町一帯を封鎖し、警視庁・陸軍省・参謀本部・陸相官邸などを占拠した。
これを受け27日早朝、九段軍人会館(現在の九段会館)に戒厳司令部を設置。
政府は都心に戒厳令を発表した。

当時の紙面では「宵・盛り場の灯は消え、劇場や映画館は早仕舞い」とある。
いつもはネオンが輝く銀座も、この時は静かな宵闇に包まれた。


 29日早朝に戒厳司令部より「反乱軍を鎮圧する」との発表があり、一部の地域の住民には避難勧告が出されたので、都心で戦闘が行われるのではないかとの臆測を呼んだ。

一方で陸軍は反乱軍に対し投降を促すビラをまいたりラジオ放送を流すなど相打ちを避けるように努めた。

その結果反乱軍の投降が相次ぎ29日にクーデターは鎮圧。
皇道派は完全に敗北し、後に、首謀者となった青年将校は、軍法会議で銃殺刑に処せられた。


 この事件以降、統制派を中心とした軍部の政治に対する発言力が増し、やがて日中戦争・太平洋戦争へと進んでいくことになる。

※参考文献:決定版昭和史7(毎日新聞社刊)
posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

解決難しい「社会的孤立」

香山リカのココロの万華鏡:
  解決難しい「社会的孤立」 
毎日新聞 2014年02月25日 東京地方版


 記録的な豪雪で、関東甲信越地方を中心とした多くの集落が「孤立」という状況に陥った。

災害に関連した行政機関のサイトで調べてみると、「孤立」とは「道路交通や海上交通による外部からのアクセスが途絶し、人の移動、物資の流通が困難もしくは不可能となる状態」を指すのだそうだ。


 いくら電話やネットは世界とつながっていても、道路が雪で埋もれモノが届かなければ生活は成り立たない。

3年前の東日本大震災の際にガソリン、食料不足に苦しんだ被災地の友人は「つい、『食べ物がないならネットでピザの宅配を頼めばいいじゃないか』とパソコンに向かい、『何をやってるんだ。無理に決まってるじゃないか』と気づく。

でもまた時間がたつと『ネットで水を頼もうか』なんて思ってしまう。
つくづく便利な生活が身に染み付いていたと感じる」と話していた。


 久しぶりに道路が開通し、移動販売の車とともにテレビカメラが入った集落では、隣近所同士で助け合って、孤立していた期間を乗り切ったようだった。

高齢者が多い中で少しでも体力のある人が除雪をし、食べ物の備えがあった人は近所でそれを分け合う。
孤立は1週間近くに及んだのに、人々の表情は意外に明るかった。
「え、この人が87歳?」と驚くほど若々しい高齢者もいた。


 診察室に来る人々の中にも、「孤立」に陥っている人がいる。
その人たちは物資がないわけではなく、家族や友人、近所の人々との交流が途絶えている、いわゆる「社会的孤立」と呼ばれる状態にあるのだ。
高齢者が多いが若い人でも、気づいたら孤立していたという人は少なくない。


 この人たちはコンビニにも自由に行けるしネットで好きなモノを手に入れることもできる。
しかし、日々の暮らしの中で面と向かって誰かと会話することもなければ、生活の中で困ったことが起きても気軽に誰かに相談することもできない。

診察室で「今週、誰かと話したのは今日が初めて」と言う人もいる。
その表情は当然ながら暗く、年齢よりもずっと老けて見える人もいる。


 雪害によって生じた集落の「孤立」と、都会の中での「社会的孤立」。

それを比べて、どちらがマシ、などと言うべきではないだろう。
ただ、雪による道路の通行止めは除雪が進めば解除になるが、誰とも交流がない人たちへの解決策は、より難しい。
うれしくないことではあるが、「孤立」が時代のキーワードになっている。

posted by 小だぬき at 11:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月27日

命の大切さ、若者に教えることができるか

命の大切さ、若者に
         教えることができるか

宋 美玄(そん・みひょん)
産婦人科医、性科学者
2014年2月26日  読売新聞yomiDr.

  遅ればせながら娘の誕生日プレゼントが到着しました。
アンパンマンのジャングルジムと滑り台とブランコのセットです。
かなり大きいので我が家のリビングは窮屈になってしまいましたが、天気の悪い日でも体を動かしてもらえるのでいいと思いました。
ブランコを上手にゆらゆらしている姿はすっかり子供です。

精神科と産婦人科、本質は同じ?


 先日、リストカットなどの自傷行為や薬物依存をする若者を診ておられる精神科医の松本俊彦先生の講演をききました。

一見産婦人科と関係ないように思える分野かもしれませんが、実は共通する部分が非常に多いことが分かり、むしろ本質は同じであると感じました。


 自傷行為をする若者には、自尊心が低い、摂食障害が多いなどの他にセックス経験が多く避妊をしていないという特徴があるそうです。

自傷行為は決して他者の気を引くためのアピールではなく、心に辛(つら)いものを抱えた人が、自傷行為によってエンドルフィンなどの脳内麻薬が出ることで一時的に苦痛から解放されるために行うものです

麻薬と同じで、同じ量だと効かなくなるため、どんどん傷つける量が増えていくとのことでした。


 自傷行為をやめさせるためには、「傷つけちゃだめ」「もうしないって私と約束して」と言ってもだめで、結局その人の抱えている辛(つら)さを解決しなければいけません。

「ハッピーな人は自傷行為をしない」との言葉に、深くうなずきました。

「親からもらった体を傷つけるようなことをしてはいけない」と自傷行為を道徳の観点から否定しても、その人は心を閉ざしてしまうだけなのです。


 産婦人科医や助産師が担うことの多い「命の教育」にも同じ危うさがあります。

「命は大切だ」「あなたは望まれて生まれてきた」と言っても、そもそも育てられる過程で自分は他者にとって大切な存在だということが実感出来ていない若者からすれば、「みんなは大切な存在なんだ、でも自分は違う」と余計に追いつめられてしまうそうです。

赤ちゃんを実際に抱っこさせるという命の教育もあるようですが、虐待された経験のある人は大事にされている赤ちゃんを見ると腹が立つことがあるのだと言います。


自分を大切に出来ない若者、
               友達の助けが必要


 結局、そういった命の教育で「命は大切なんだ」と思える人は、もともと大切に育てられて自分を大事に出来ている人で、1〜2割いると思われるそうでない人が置いてけぼりになってしまうのです。

本当はその1〜2割の人にこそ、届けなくてはいけないにも関わらず、です。


 生きづらさを抱えて自分を大切に出来ていない若者は、今まで裏切られてきた経験から大人というものを信用していないことが多いので、年の近い友達がどれだけそれに気付き、力になれるかによって大きく違うとのことでした。

命の教育は、メルヘンチックなものではなく、残り8〜9割の命を大切に出来る若者たちに、「周りにそういう友達がいたら力になって信頼出来る大人につないであげてほしい」ということを伝えるものとなるべきではないかというお話に、私も深くうなずきました。


 講演の後に、今まで命の教育を行ってきた方からの困惑の声があがりましたが、「教育は子どものためであって、教育を行う者の存在意義や自己満足のためではないのでは」と発言してしまいました。


 産婦人科では、性感染症や望まぬ妊娠のために若い女性がよく受診します。

実用的な体の情報だけでなく、どうすれば出会った若者たちが自分を大切にすることを手伝えるか。

時間の制約もある中、簡単なことではないと思いますが、つながりが大事という松本先生の言葉を胸に、現場でがんばってみたいと思います。

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月28日

予報士が警鐘 3月、4月も大雪降らす「南岸低気圧」猛威のクセ

予報士が警鐘
3月、4月も大雪降らす
「南岸低気圧」猛威のクセ
2014.2.26日 日刊ゲンダイ掲載

 今月の大雪はつらかった。
8〜9日と14〜15日の2度にわたって雪が降り、東京・大手町では戦後4番目となる積雪27センチを記録。
山梨県甲府市では観測史上を大幅に更新する114センチに達した。

 このところ寒さがやわらいでいるので、「もう雪は来ない」とタカをくくっている人もいるだろうが、考えが甘い。
3月、4月にまた大雪が関東甲信地方を襲う恐れが強まっているのだ。

 そもそも今回の大雪は南シナ海や東シナ海で発生する「南岸低気圧」が原因だった。
気象予報士の佐藤大介氏が言う。

「日本の南岸を北東に進むため、この名で呼ばれています。
南岸低気圧は北上する際に内部で反時計回りに風が吹きます。
この風が南側の暖かい空気と北側の冷たい空気をかき回し、その結果、冷たい空気を南側に引きずり込んでしまったのです。
普通、南岸低気圧は移動する速度が速いので降雪は短くて3時間程度、長くても6時間くらいです。
ところが今回は速度がゆっくりだったため、長時間にわたって雪が降り、かなりの高さまで積もってしまいました」
どうやら今年は、この南岸低気圧が3月になっても活動を緩めそうにないのだ。

「3月や4月になっても南岸低気圧が雪を降らせることが考えられます。
というのも、台風が前のルートをなぞるように、低気圧も前回と同程度の猛威を振るうクセがあるからです。

偏西風の蛇行などが引き金になって再び大雪を降らせる可能性も考えられます。
実際、45年前の1969年3月12日は東京で30センチの積雪を記録しました。

このところ土曜日に天気が崩れがちなので、週末の天気は注意が必要。
まだ長靴やスコップをしまわないほうがいいでしょう」(佐藤大介氏)

 今年の大雪はしつこい……。
posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする