2014年04月12日

「平成小保方忠臣蔵」の内蔵助は現れるのか

石井苗子の健康術
「平成小保方忠臣蔵」の
    内蔵助は現れるのか
2014年4月11日 読売新聞yomiDr.

(研究者は夢を強く持ち続けて)

 「風さそふ、花よりもなほ、我はまた、「科学」の名残を いかんとやせん」

 9日、理研の小保方さんの記者会見を見て、上の句が頭に浮かびました。
35歳でこの世を去った浅野内匠頭の辞世の句の「春」を「科学」に私が勝手に変えています。  

「風に吹かれ散っていく花も春を名残惜しいと思うだろうが、それよりも、春を(科学を)名残惜しく思う私の気持ちはどうすればいい」といった意味で、ちょうど桜が散っていく季節なので思い出しました。

 同じテーマでブログを書くのは今回初めてですが、彼女は、「STAP細胞はあります!」と言い残して去ってしまうのでしょうか。

彼女の意思を継ぐ、小保方さんの大石内蔵助が現れてほしい。
結果がどう出ても、再現してほしいと思います。

 これまでも大学の組織的仕業とも思える事件はありましたが、弁護士が同席したとはいえ、彼女のように大勢の報道陣の前で、ひとりで謝罪する報道はあまり見られません。

しかも「STAP細胞は本当はありませんでした。申し訳ございません」という記者会見ではないのです。

 「彼女は研究者としての倫理に欠けている」と理化学研究所の方がインタビューに答えていましたが、論文については何度も未熟だったと謝罪しています。

理化学研究所を「吉良上野介こうずけのすけ」とまでは申しませんが、どうしてもう少し擁護してあげないのか不思議でなりません。

彼女をフロントラインに置いて、組織的に研究発表を急いだ責任はないのでしょうか?

 確かに落ち度はあったでしょうが、「悪意」とか「改ざん」、あげくは「研究は小保方ひとりの責任です」という強い言葉をもって批判されました。

これでは彼女が「不服申し立て」したくなるのも無理ないと私個人は思います。

 彼女が「STAP細胞はあります。社会貢献に役立つことができるように研究を前進させてほしい」と発言したことで、今後、何かが動かざるを得なくなると思います。

 小保方さんが表に出てくることがないにしても、「再現して見せてください」という国民、特に難病を持つ人々の気持ちを粗末にしてはいけないと思います。

 研究者にとって最も大切なことは、研究者自身が強い夢をもっていることです。
自分の研究を信じる心です。
最初から悪意が存在する研究はそれこそ倫理に欠けるのです。

 しかし、あのアインシュタインでさえ、最終的には自分の夢とかけ離れた結果を生むことになりました。
彼は、原子力が大きなエネルギーであることを示す理論と公式を考えついただけです。
決して原子爆弾を作る作業に直接かかわっていません。

原子力が人類に大きく貢献するだろうという夢を持っていましたが、結果的には広島・長崎に原子爆弾が投下されたのです。
強烈なショックと自分の研究に対するストレスがあったことでしょう。
戦争という最悪の機会に自分の発明が利用されたことに対するストレスです。

 小保方さんの論文には手違いが多くあったと謝罪していました。
間違いはあったのでしょうが、あれこれごちゃまぜにしてバッシングされているのではないでしょうか。

「すでにiPS細胞があるのだからいいではないか」と言ったコメンテーターもいましたが、科学の選択肢はいくつあってもいいのです。

 若くして輝かしくデビューして注目された女性研究者に対して、あそこが間違っていた、ここが間違っていたと非難ばかりしている。

オシャレでブランド品を身に着けているとかまるで芸能人のような扱いですし、家の前には報道陣が集まり、外出もできないストレスにさいなまれたとも言っていました。

割烹着についても「メディアがおそろしくなりました」と本人が言うほど特別な目で書かれていました。
これでは入院もするだろうなと思います。

 長年かかってやっと認められたり、一生芽が出なかったり、研究的作法に振り回されて終わったりしても、学術や研究の世界の多くがそれに耐えており、またそれでいいのだという風習がありますが、私はそろそろ終わりにしたらどうかとも思っています。

独自の研究であらゆるところを転々と渡り歩いてきたと小保方さんが言っているのを聞いていて、とにかく体力を取り戻して生き続けてほしいと思いました。

小保方さんのストレスを緩和するには、早く新しい味方を見つけることです。
どの世界の仕事にも共通することです。
小保方さんはまだ30歳、先は長い。
posted by 小だぬき at 00:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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