2014年06月01日

虫歯治療の落とし穴!「神経を抜く」と5年後に歯を失う恐れも

虫歯治療の落とし穴!
「神経を抜く」と
5年後に歯を失う恐れも
WooRis(ウーリス)
2014年05月31日19時45分

仕事に趣味に子育てにと毎日忙しくしているうちに、虫歯の治療を後回しにしていませんか? 

神経を取らなければいけないほど虫歯を悪化させてしまうと、大げさな言い方をすれば、その歯は“終わり”になるみたいです。

そこで今回は、富山県小矢部市で歯科クリニックを開業している歯周病専門医、渡辺智良先生に、歯の神経を抜くリスクをうかがってきました。

■神経を抜くと、のちに歯を失う確率が高くなる

“歯の神経を抜く”という言葉は、歯に詳しくない一般の人でもよく耳にするはずです。
ただ、渡辺先生によると、“歯の神経を抜く=歯の血管を抜く”作業でもあるそうで、血管を抜くと歯には血流が無くなり、虫歯菌を殺す白血球や栄養素の供給も止まってしまうそうなのです。

歯の根の先に膿が出たり、虫歯が再発したり、歯が真っ二つに割れてしまったりするなどトラブルも続出するようで、結局神経を抜いた歯の“生存率”は5年から30年に縮まってしまうそうなのです。
20歳で神経を取れば、最悪の場合25歳で自分の歯を失ってしまう計算になるということです。

■忙しくても後回しにせず定期的に検診に!

歯の健康を守るためには、予防が全てだと渡辺先生は言います。

正しい歯磨きの方法を覚え、定期的に歯科医院に検診にいくなど、面倒でも毎日の習慣を変えるしかないそうなのです。

1年に1回は健康診断を受けるように、歯も最低でも1年に1回は歯科医院へいって検診を受けましょう。
虫歯の早期発見や治療のみならず、先生に歯磨きの指導などもしてもらえるはずです。

以上、虫歯治療で神経を抜くリスクをご紹介しましたが、いかがでしたか?

 現状で虫歯が無いと思っている人でも、何年も前に治療した歯の被せ物のすき間から菌が入って、見えない箇所が大きな虫歯になっている恐れもあるそうです。

見た目で虫歯がある人は、なおさら急いで検診に出向いた方がいいはずです。

表面は小さな穴でも、歯の内部が大きく侵されているかもしれません。

「そういえば、1年近く歯医者に行っていないなぁ」 という方は、健康診断のつもりで近所の歯医者さんに足を運んでみてはいかがですか?

仕事で忙しくて行く暇が無いと後回しにしているうちに、神経を抜かなければいけないほど、虫歯が悪化してしまうかもしれません。

若くして自分の歯を失わないように、行動を起こしてみてください。
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消費税増税強行2カ月 怒り ため息

消費税増税強行2カ月 怒り ため息
通院やめた■一番安い物を買う■スーパー倒産
2014年6月1日(日) しんぶん赤旗

安倍晋三政権が4月1日から消費税率を8%に引き上げて1日で2カ月がたちます。

生きることに税金を課す消費税の増税で人々の生活は縮小。
商店街や中小企業に深刻な影響を与えています。(川田博子)

 新日本婦人の会の「家計簿モニター」には、消費税増税が健康や命に関わる支出を抑えている実態が寄せられています。

愛知県に暮らす58歳の女性は「胃の調子が悪くて月に2回、約3年間通院していたのを思い切ってやめた」といいます。

岩手県の75歳の女性は
「増えるたびに重税感が強くなります。
全部社会保障にと唱えていますが、年金は下がるし、介護保険は悪くなる」と怒りでいっぱいです。

 タウン紙グループ会社(リビングくらしHOW研究所)のアンケートには、東京都に住む36歳の人が「ワーキングプアなので、景気の回復も実感しないまま税金だけ上がって、貧富格差がますます開いた気がする」との声を寄せました。

 政府が5月30日に発表した全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)によると、消費税が増税された4月は前年同月比で3・2%上昇。

バブル崩壊後、最大の上げ幅に。

一方、1世帯の家計支出(2人以上世帯)は、同4・6%減少しました。

 東京の下町商店街として有名なハッピーロード大山商店街(板橋区)では、買い物客はぎりぎりの節約に努めていました。

 年金暮らしの女性(72)は「一番安い物を買い、他の買い物はしない」。
区内在住の女性(68)は、「レシートを見るとため息が出る。もう消費税を上げないで」と訴えていました。

 精肉と総菜の店の店主は「お客が買う量が減った。売り上げが増税前より落ちている」とため息をつきます。

 全国中小企業団体中央会の調査報告によると、石川県輪島市の商店街では「4月、昨年対比売り上げは67・3%」。
当分、先行きが見込めないといいます。

 消費税増税が引き金になった倒産も発生。
新潟市のスーパー「河治屋(かわじや)」は、レジなどの新規設備投資が行えず3月20日に倒産。
北海道鷹栖町(たかすちょう)の食品スーパー「くらしの町たかす」も同28日に閉店しました。
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2014年06月02日

流されていく怖さ=近藤勝重

しあわせのトンボ
流されていく怖さ=近藤勝重
毎日新聞 2014年05月29日 東京夕刊

 初夏の空に伸び上がるように立つケヤキは、いつ見ても見飽きることがない。
左右に広がる枝先の新緑は風まかせながら、日の当たる加減で濃淡2色に早変わりする。

 見ていて、ケヤキを好んで書いた藤沢周平氏がふと浮かぶと、城山三郎、吉村昭両氏の顔も浮かんでくる。
そして思ってみたりする。

この人たちが存命なら、今日の政治状況をどうおっしゃるだろうと。

 昭和2(1927)年生まれで、青春が戦争と重なっていた3氏の作品は、今もよく読む。
そんな中で吉村氏の「白い道」の次の一節は、いろいろと考えさせられる。

「あの戦争は軍部がやったんだ」という見方に、氏はこう反論している。

 <しかし、こんな小さな島国で、あれだけの大戦争をいくらなんでも軍部だけでやれるわけがない。
庶民も一緒になって戦争をやっていた。
軍部だけでなく日本人自身が戦争をやっていた。
それをまずはっきりしておかないと戦争の実態はつかめないのではないか>

 氏は、だから日本人と戦争というものをテーマに「戦艦武蔵」を書いたのだとも語っている。  そうかと思う一方で、軍部だけでなく、「戦争をやっていた」のが「日本人自身」だと言われると、何か認めたくない気持ちも働く。

しかし安倍晋三首相と自民党が、憲法9条の解釈改憲による集団的自衛権行使容認へと突っ走り、かつそのことに一定程度の世論の「支持」があると知ると、時の権力の意向を映しがちな時代の空気や風潮を思い知らされもする。

 3氏は戦時下をもくぐり抜けた世代である。
その体験ゆえに、日本と日本人を見つめる目は冷静だ。
3氏が共通して案じ、警戒していたのは、時代に流されやすい日本人であり、世に流されていく怖さであった。

 9条の解釈改憲に対して公明党の山口那津男代表は、昨年末のぼくのインタビューに「周囲の安全保障環境が厳しくなったから変えます、だけでは到底乗り越えられません」と答え、否定的だったが、与党協議がどうなるか。

安倍政権の意気込みを思うと、公明党も油断はできまい。

 梅雨に入って、黒雲が垂れこめる事態にならないことを願い、城山氏の言葉を書き留めておきたい。
 「平和のありがたさは失ってみなければわからない」(客員編集委員)
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2014年06月03日

前歯がボロボロに!? 知っておきたい「酸蝕歯」の恐怖

前歯がボロボロに!?
知っておきたい「酸蝕歯」の恐怖
2014.06.02 18:00 WooRis

「炭酸飲料を飲むと歯が溶ける」と、子どものころ親に言われて怖くなった経験がありませんか?

 実はこれ、親が子どもに甘い飲み物を飲ませないための方便ではないのです。
炭酸飲料だけではなく、フルーツや野菜等、酸性の食べ物や肉やお米を飲んだり食べたりするだけでも、虫歯とはまた違った仕組みで“歯が溶ける“恐れがあります。

そこで今回は、キリンビバレッジ株式会社のニュースレター『6月4日〜10日は歯と口の健康週間です!あなたの「前歯」は大丈夫?

 口内pHコントロールで、健康な歯を保とう〜酸蝕歯リスクが高いのは「前歯」?!〜』を参考に、飲食で“歯が溶ける”仕組みとその対策をまとめてみたいと思います。

■酸性食品で口内環境は酸化し、歯のエナメル質が溶け始める

歯の表面に穴ができる理由は、歯垢(プラーク)の中に生息する細菌の出す酸のせい。
細菌が出す酸により穴ができた状態を一般的に虫歯と呼びますが、実はものを食べたり飲んだりしただけでも3分くらいたつと口の中が酸性に傾いて歯の表面が柔らかくなり、プラークと関係なく歯の表面が溶け始めてしまうのです。

通常であれば、口内環境は唾液によって中和され、食後30分もすると歯にとって危機的な状況は改善されます。

ですが、間食をだらだらと続けていると、常に口の中が酸性に傾いてしまい、歯の健康が脅かされてしまうのです。

また、唾液のほとんどは奥歯の周辺から出ているので、唾液の行き届きにくい前歯周辺は酸性の状態に長く放置されてしまうといいます。

酸性の食品によって最も悪い影響を受ける部位は、前歯なのですね。

■酸性の食品とは?

キリンビバレッジのニュースレターによると、酸性食品には以下のようなものがあるそうです。 ・ りんご、レモン
・ 梅干し
・ 白米 ・ 肉、魚
・ トマト、玉ネギ、ニンジン、大根など多くの野菜
・ ヨーグルト
・ 酸性の飲料水

いかがですか?

 よく食べる食材がずらりと並んでいますね。
逆にアルカリ性の食品は、海藻類やホウレンソウ、コンニャクなど数少ないようなので、基本的に食事をすれば口の中は酸性に傾くと考えた方がよさそうですね。

■口内環境を整える方法とは

口の中が酸性に傾く、あるいは傾き続ける状況は歯にとって好ましくないので、きちんと対策していきたいところ。

具体的な対応策としては、
・ 間食をしない
・ 食べ物はよく噛んで唾液の分泌を促す
・ アルカリイオン水などで水分補給をこまめに行う

などの方法が、口内環境を整えるために有効です。

体内の水分が不足すると唾液の量が減る恐れもあります。
特に前歯の周辺は酸性に傾きやすいので、アルカリイオン水を口に含んだら、前歯のあたりを一度くぐらせるくらいの気持ちでいると効果的なのかもしれません。

以上、口内環境が酸性に傾くことのリスクと、その対策をお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?

 コーラのみならず、ヨーグルトやお米でも“歯が溶ける”きっかけになってしまうとは、意外ですよね。

しっかりとした歯磨きで虫歯を防ぐことはもちろん、口内が酸性に傾かないよう工夫して「酸蝕歯」にも気を付けましょうね。
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香山リカのココロの万華鏡:おとなに疑問抱く瞬間

香山リカのココロの万華鏡:
おとなに疑問抱く瞬間
毎日新聞 2014年06月03日 首都圏版

ある雑誌から「給食の思い出」という取材を受けた。
実は私は子どもの頃、学校給食が大好きで、そのことを原稿に書いたこともある。
それを見た編集者から「もっとくわしく語ってください」と依頼があったのだ。

 「どんなメニューが好きだったのですか」「おかわりは週に何回くらい」などと質問を受けながら、小中学時代の給食のことをあれこれ思い出した。

 私は給食が好きだったのだが、クラスには「給食が苦手」という同級生もいた。
牛乳やにんじんなど決まった食材がダメという子も「とにかく汁ものが全部きらい」という子もいたように思う。

 担任の先生によっては「給食を残すのは許さない」という決まりを作り、昼休み時間が終わるまで席について食べるように強制している人もいた。

たしか中学2年のときのことだったと思うのだが、どうしてもある食材が食べられない同級生が先生の目を盗んでそれを窓から投げ捨てた。
まわりの子は見て見ぬふりをしたのだが、不幸なことに先生に見つかり、「捨てた人も見逃した人も、いや、みんなの連帯責任だ」と激怒して「授業が終わった後、みんなに居残って反省文を書いてもらいます」と言った。

 いま考えても理不尽な話だが、10代半ばの私たちはなんだかやたらに気持ちが高揚し、「反省文なんて書くのはやめようよ」と全員で決めた。
そして、先生が「じゃ、反省文を書いた人から職員室に持ってきて」と言い残して出て行った後も、誰ひとり鉛筆を取ろうとせず、「給食を残したっていいじゃない」「私もきらいなおかずがあるよ」などとさかんにおしゃべり。

もちろんその後、先生にはさらに怒られたが、結局、「もうわかった。帰りなさい」と帰宅許可を勝ち取った。

 あのとき私たちは、いったい何と戦ったんだろう、とふと考えた。
それまでは「先生の言うことは正しい」と思って素直に言うことをきいていたのが「全員居残り」と指示されて「それは違うんじゃない?」とはじめて疑問を抱いた。

そして、「そうだ、おとなの言うことにも間違いはあるかもしれないんだ。全部に従わなくたっていいんだ」と気づき、みんなで確認したのだ。

それは妙に気持ちがたかぶる経験だった。

 最近の子どもたちにも「おとなはいつも正しいわけじゃない!」と目覚める瞬間があるのだろうか。
あまりに反抗的になるのも問題だが、私としてはひそかに「おとなに疑問を抱く瞬間、あればいいのにな」と思うのだ。
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2014年06月04日

牧太郎の大きな声では言えないが…:「物言い」の勇気

牧太郎の大きな声では言えないが…
:「物言い」の勇気
毎日新聞 2014年06月02日 東京夕刊

2012年の大相撲11月場所9日目。
珍事が起こった。

 結び前の一番。
前日まで8戦全勝の関脇・豪栄道と1敗の横綱・日馬富士戦。
豪栄道が“まわし”を取って白房下に寄ると、赤房下の湊川審判(元小結・大徹)が手を挙げた。「日馬富士の左足が出た」というのだ。

 立行司の39代式守伊之助は慌てて、2人の背中をたたいた。“待った!”の合図である。  

両力士が分かれてから、伊之助は湊川審判が指さす土俵際をジッと見つめる。
勝負審判全員が土俵に上がり、協議が始まった。

 その結末は……「向こう正面審判が、日馬富士の足が出たと勘違いして手を挙げてしまいました。
従ってやり直しという形にします」と審判長。
前代未聞の「誤審」だった。

 「やり直し」の一番は、日馬富士が寄り切りで勝ったが、せめて「水入り」のように、取組途中の「形」をつくってから再開しなければ……豪栄道には気の毒だった。

 「あれ以来、物言いは慎重に!という雰囲気」と漏らす親方もいた。

 今年の5月場所12日目、結びの一番、また珍事が起こった。

 皮肉なことに、あの誤審に泣いた?関脇・豪栄道が横綱・鶴竜に挑んだ一戦。
鶴竜をはたいて転がし、豪栄道に軍配が上がったのだが……“勝ち残り”だった横綱・白鵬が右手を挙げた。
「物言い」である。

豪栄道が鶴竜のまげを引っ張ったのではないか?

 「まげつかみ」は反則である。

 審判団が協議した結果は……行司軍配差し違え。
豪栄道の反則負けになった。

 「物言い」は5人の勝負審判のほかに、東西の控え力士にも認められている。
白鵬は「審判が誰も手を挙げなかったから」と話したが「物言いが出ないのはおかしい!」と思ったのだろう。

 幕内の取組で控え力士が物言いをつけたのは、実に18年ぶりのこと。

結果的に審判は「何しているの?」と笑い者にもなりかねない。
そう考えると「力士の物言い」には覚悟がいる。

 安倍晋三首相に「日本を守るため、平和憲法の解釈を変える」と言われて、賛成するのか、反対なのか?

 千々に乱れ……ロクに「物言い」も言えない「とある野党」の面々を見るにつけても……さすが、白鵬は大横綱である。(客員編集委員)
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「あきらめ」も必要

「あきらめ」も必要
2014年6月4日 日刊ゲンダイ
奥田弘美(おくだ・ひろみ)精神科医

「怒り」は自分が正しいと信じている価値観と逆の価値観に触れた時に生まれます。
そして無意識に「自分の価値観に変えさせたい、従わせたい」と考え、イライラが増すのです。  

しかし、人の価値観というものは一朝一夕で変わるものではありません。
その人が生きてきたうん十年という人生の中で、コンコンと形成された鍾乳洞の太〜い石柱のようなもの。
これを変えるには、石柱がボキッと折れるほどの大きな衝撃がないと無理なのです。

 そこで、相手を変えようとすることをあきらめ、「相手はこのまま」という前提のもと、「では、どうしたらイライラせずに過ごせるのか?」と考えた方がうまくいくこともあります。

 ある中間管理職のKさんは、新しい部長と合わないイライラから不眠症になりました。

Kさんは仕事を一通り完成するまで自分で仕上げたいタイプ。
一方、新部長は全て自分で逐一チェックしなければ気が済まないタイプでした。

Kさんは途中で経過を何度も報告させられ、細かい修正の指示もしょっちゅうです。
そのたびリズムが乱されるKさんはイライラがひどくなり、寝付けなくなってきたのです。

 カウンセリングしていく中で、Kさんは次第に「部長を変えるのは無理だ」ということに気づきました。
すると、部長への非難ばかり話していたKさんが劇的に変わり、今まで考えもしなかったアイデアが次々とひらめき始めたのです。

 まず、あらかじめ部長の直しに使う時間を計算した上でスケジュールを組む。
単純な直しは今まで頼んでいなかった部下に頼む。
同時に人事に異動願を提出し、密かに転職活動も始めたといいます。

「今後どうなるか未知数ですが、とりあえず今はイライラしないことに徹します」と話すKさんは晴れ晴れとした表情でした。
参考にしてみてください。

▽奥田弘美(おくだ・ひろみ)
 精神科医。日本医師会認定産業医。
山口大学医学部卒。
都内20カ所の企業でビジネスパーソンの心身のケアを行いながら、「銀座スキンクリニック」ではコーチング・カウンセリングも行う。
著書多数。
5月16日には新著「女医が教える 働く男の怒りと疲れをパワーに変える処方箋」(メディカルトリビューン)を発売。
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2014年06月05日

「アナ雪」に影響受け、ありのままに突き進む高齢者

石井苗子の健康術
「アナ雪」に影響受け、
ありのままに突き進む高齢者
2014年6月3日 読売新聞yomiDr.

(本当は「Let it go」は
「あきらめる」という意味なんですが…)

 いくら私でも、今、ディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌に人気が集まっているぐらい知っています。

「Let it go」は「もういいの、ありのまま」と訳されて、日本人の女優さんなどが歌ってヒットしていることを。

 先日、心療内科の患者さんが、この歌の「Let it go」の意味を誤解していることにはっとしました。

 その患者さんは、元競泳選手だったのですが、筋肉痛で泳げなくなり、周囲に水泳をやめろと言われ続け、主婦としてずっとがまんしていた。

でも、なんとかして昔の力を取り戻して、自由に泳ぎたいと心療内科に通われて7年目になります。

先週、ドクターが「そろそろ、ありのままで生きられてもよろしいお年なのでは?」とおっしゃるとすぐ、「Let it goですね、先生」とうれしそうにおっしゃるのです。

すかさずドクターが、「Let it goじゃ、あきらめろでしょ。
私はありのままで無理をしないでと申し上げているんです」とお答えになった。

すると「え? ありのままでしょ? だから水泳に没頭していいんですよね?」と彼女。

ドクターは「は?」となり、首をかしげる。
私が「今、はやっているディズニーアニメの主題歌『Let it go』です」と助け舟を出したのですが、さらにドクターは「アニメ? 全く知りません」と問題解決にならないお答え……。

 その患者さんは、ドクターの「ありのまま」を、「Let it go」の日本語詞の「ありのまま」と誤解していらっしゃいました。

確かに、私が知っている英語の「Let it go」も、「ありのままで」はなくて、ドクターと同じ「あきらめろ」です。

ありのままは、「be yourself」で、「let it go」ではありません。

 私が水産庁に勤務していたころ、腐敗した魚を漁船から海に捨てることを「レッコ」と言っていました。
Let it goは「レッコ」に聞えます。
腐っているなら「あきらめて捨てろ」という意味のレッコなのです。

 でも、あのアニメのレッコ「Let it go」は「もういいの、ありのまま」と訳されていますので、どちらかというと、過去をかなぐり捨て自由ですばらしい人生を手に入れるんだ!と言っているように聞こえます。

その言葉の通り、ディズニーの物語では、触れたものを凍らせてしまう秘密の力を持った女王エルサが、その能力のせいで南の国を氷の世界にしてしまったことを悩み、孤独に生きてきた過去を、この歌を歌いながら、「いっそ私は雪の女王になる!」と決心していく力強い歌です。

そこで「レリゴー、レリゴー」と繰り返し、主人公の気持ちを表現する英語のフレーズが、あまりにも感動的で、しかも覚えやすいので、映画館の観客が合唱をするぐらい人気があると聞いています。

 でも、若い人が爆発的に人生の何かを発見し、まい進することを決意するのと、高齢者が昔あったはずのパワーを取り戻すため、がむしゃらに再挑戦する決心との間には、かなりの開きがあります。
そこを誤解しないで、あの歌を聴いてほしいと思います。

 「Let it go」には、「居直る」という意味もあるのです。
ある種の危険性もおびている言葉です。

押し殺していた自分の感情を思いっきりほとばしり出させ、何もかもかなぐり捨ててと、「そろそろ、ありのままのご自分で」とは全く違います。

おそらく患者さんは、ドクターから「どうぞ居直って」と言われたと誤解されたのだと思います。

 「Let it go 」とばかりに熟年離婚をされる妻も増えているそうです。
がまんし続けていた夫から離れたいと思う気持ちを振りしぼる衝動でしょう。

たしかに「Let it go」には「離れろ!」という意味もありますから、間違った解釈ではありません。

エルサはLet it goの歌で、「正しいことも、間違ったことも、ルールもないわ。私は自由よ!」と胸を張って言い放ちます。

 歌自体は、すばらしい歌です。
歌は人に夢を与えるものですから、何も問題ありません。

でも、やりたいことを貫き通すばかりが、ありのままではないとも思っていただきたい。

立ち止まって考える必要もあるでしょう。
特に高齢者はそうしなければいけないと思います。

「Let it go」イコール「ありのまま」、「ありのまま」イコール「むき出しの感情のまま」と受け取るのは、間違った解釈です。

 がまんすることも「ありのまま」の自分を受け入れる生き方も、大切な健康法だと私は思います。
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2014年06月06日

根拠なき介護破壊は明らかだ

総合法の参院審議
根拠なき介護破壊は明らかだ
2014年6月4日(水) しんぶん赤旗「主張」

 安倍晋三内閣提出の医療・介護総合法案の参院審議が始まりました。
法案についての誤った説明文書を配布するという厚生労働省の前代未聞の大失態によって、当初より10日以上遅れの異例の審議入りです。

ところが政府・与党は短時間審議での採決をたくらんでいます。
医療と介護の仕組みを壊し、患者・家族の安心を揺るがす重大な改悪案を、ずさんなやり方で強行することは許されません。

データ数字に重大問題

 医療・介護総合法案は、消費税増税・社会保障「一体改悪」路線を具体化したものです。

社会保障の基本を「自立・自助」とする安倍政権の姿勢にもとづき、医療でも介護でも、個人や家族に負担と責任を押し付け、国が手を引く方向が鮮明となっています。

 参院審議入りと同時に、介護改悪案の根拠のデータに重大な問題があることが、日本共産党の小池晃参院議員の追及で発覚しました。

介護保険導入後初めてとなる一定所得以上の人のサービス利用料を2割負担に引き上げる問題で、厚労省が示した数字が、高齢者の生活実態からかけ離れていました。

意図的な数字を根拠に2割負担が過重になるはずの収入の高齢者まで“大丈夫”と描いていたのです。
負担増と利用抑制にかかわる問題でゆがめたデータをそのままに、法案を押し通す道理はありません。

 要支援1・同2の高齢者の訪問介護・通所介護を、国の責任で行う介護保険サービスから外し、市区町村がそれぞれ行う「事業」に丸投げする改悪案の問題点も浮き彫りになっています。

これは介護保険の公的費用を無理やり抑え込むのが最大の狙いです。

 厚労省は「適切なサービスは維持される」と繰り返しますが、肝心の地方自治体からは「担えない」という声が続出しています。

そのうえ、政府の「モデル事業」として、法案の内容を先取りして実施している自治体では、国民から必要な介護サービスを奪っている実態が大問題になっています。

 全国13の「モデル事業」の一つ、東京都荒川区では、要支援1の80代の女性が10年以上受けてきた介護保険の「生活援助」を無理やりやめさせられ、ボランティアの「家事援助」に切り替えさせられました。

同区内の別の要支援1の女性は、足腰の痛みからつえなしでは歩けないのに、デイサービスから「卒業して」と繰り返し迫られました。

高齢者の健康や暮らしの実態を見ない乱暴なやり方です。

 要介護認定で「要支援」と認定された人たちは介護サービスが必要とされ、それを受ける権利があると行政が認めた人たちのはずです。
その人たちに「介護保険から卒業」を強要することは、重大な権利の侵害にほかなりません。

徹底審議で廃案に

 厚労省作成の「モデル事業」の資料では、市区町村ごとにつくった「多職種の会議」などを通じて、介護利用者の「サービス終結」を判断し、「卒業」させる仕掛けが明記されています。

医療・介護総合法案で、こんなやり方を全国の自治体に広げれば、高齢者の暮らしは成り立ちません。

 法案には、特別養護老人ホーム入所要件を「要介護3以上」へ原則化することなど介護関連だけでも重大問題が山積です。

徹底審議で廃案に追い込むことが必要です。
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2014年06月07日

民間人校長の不祥事はなぜ起き続けるのか 今度は高校校長がスーパーで万引き事件

民間人校長の不祥事はなぜ起き続けるのか
今度は高校校長がスーパーで万引き事件
2014年6月6日(金)19時9分配信 J-CASTニュース

民間から公募で選ばれた校長の不祥事が頻発している。
特にひどいのが大阪だ。

府立高校に4月に着任したばかりの校長が、2014年5月28日に大阪市内のスーパーで和菓子などを盗んだとして事情聴取されていることがわかった。
本人は万引きを認めているという。

民間校長の不祥事は大阪に限ったことではないが、教育に生涯をかけようと意気込んで転職した民間人校長がなぜこうなるのか。

着任3か月で辞職、パワハラ、セクハラ、採用前の逮捕歴も 大阪府立高校の男性校長は日本航空で日航財団事業部長を務めた後に04年4月に長野県立高校の校長に就任、14年4月から現職を務めていた。

「就任後はいろいろな苦労はあったと思うが大きなトラブルはなく、我々としてはどうしてこのような行動をしたのか理解に苦しんでいます」 大阪府教育委員会は困惑している。

大阪府の民間校長は14年4月時点で15人。

14年5月1日には府立高の女性校長(57)が以前に社長をしていた会社のミーティングに参加したり、高校のパソコンで会社に指示を出していたりしたとして減給10分の1、1カ月の懲戒処分を受けたばかりだ。

大阪市では2013年から公募採用を始め23人が着任したが現在は20人になっている。

外資系証券会社にいた小学校の男性校長(当時38歳)は、13年6月に着任3か月で辞職した。
生徒からは慕われていたようだが「体験を生かせる学校ではない」「年が若いから給料が安い」などといった理由から、特に謝罪もなく職を離れた。

13年9月には、教頭に土下座を求めたとか、「どうして子供をつくらないの?」などと発言したなどと、3人の校長がパワハラやセクハラを疑われるといった騒動が起きた。

14年5月には小学校の男性校長が、PTA会費約10万円を校内の金庫から持ち出したため現金管理が不適切だとして調査が入った。

民間校長の不適切な行動は大阪に限ったことではなく、任期途中で辞めてしまったなどといった報告がある。

2003年には広島県尾道市立の校長が国旗掲揚・国歌斉唱をめぐって教職員と対立し心理的負担によって自殺した。

22年には校長として採用された元会社員の男性が公募前に、女性の胸元を携帯電話で撮影したとして、神奈川県迷惑防止条例違反容疑で逮捕されていたことがわかった。

どうして民間校長にはこうした不祥事やトラブルが起きてしまうのか。
民間校長を取材してきたというジャーナリストに話を聞いてみると、最大の原因は適材適所に配置できない「ミスマッチ」があるのだという。

民間校長になるプロセスとして大きく2つにパターンがあり、
1つは地元の有力企業などに自治体が相談して適任者を推薦してもらうやり方。
もう一つは大阪のような公募だ。

校長を目指している教員から強い嫉妬を受ける 推薦にも問題があり、いきなり会社から「君を推薦したい」と伝えられる場合がある。

もちろん教育に興味があって喜ぶ人もいるが、「左遷」と感じる人もいる。
知らない職場に自分の意思とは違った形で行くわけだから何をすればいいのかわからず、これが「不協和音」の始まりとなるようだ。

公募の場合はこれまでの自分のキャリアを捨てる覚悟が必要で、それができる人は期待できるが、体のいい「転職」と思っている人もいる。

そして、一般企業と教育現場は組織や思考が全く異なり、今まで自分を育ててきた企業の論理を持ち込むと、トラブルのもとになる。

学校では生徒や先生たちに加え、PTAといった組織や地域住民とのつながりといった人間関係が錯綜し、やらなければならない仕事が山積みだ。

さらに、外部から来た校長ということで、同僚であるはずの教職員の見る目は厳しく、校長を目指している教員からの強い嫉妬もある。

「ある小学校の民間校長は毎朝校門に立ち生徒たちに挨拶をしていたのですが、その校長が校門を通る先生方におはようございますと挨拶をしたところ、ほとんどの先生がそれを無視していていまして、私はそれを見て驚き、民間校長は気の毒だなと思いました」

大阪市では民間校長の不祥事が続いたことで、15年春の校長採用経費2800万円を削ることを決めた。
民間校長制度は継続させる予定だが経費がない以上どうやって採用するのか、と市の教育委員会は悩んでいる。

「大阪市の採用は限りなくゼロに近付くと思います。
そもそも民間で活躍した人が大学教授になるのはわかりますが、同じ教育といっても学校の校長は全くの別物であり、人選によほど気を付けなければ民間校長によるトラブルは続いていくと思います」
前出のジャーナリストは悲観的だ。
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2014年06月08日

大阪市の生活保護行政 違法だらけ.“風俗で働け” 患者に求職強要

2014 とくほう・特報
大阪市の生活保護行政 違法だらけ
“風俗で働け” 患者に求職強要
2014年6月7日(土) しんぶん赤旗

弁護士・学者などでつくる大阪市生活保護行政問題全国調査団(井上英夫団長・金沢大学名誉教授)は、5月28、29の両日、生活保護行政の適正化と「大阪市方式」の全国への波及を阻止するために実態調査を行いました。

そこから浮き彫りになった実態を追いました。
(大阪府・生島貞治、岩井亜紀、前田美咲)

全国調査団が実態告発

 「(生活保護の)申請を5回断られ、その際対応した職員から『ソープランドへ行け』と言われて信じられない気持ちになった」(30代女性)

 「がん治療を終えて、3人の子どもを育てるため、週4回、介護の仕事をしながら生活保護を受けているが、『仕事先を変えて収入を増やせ』と言われた」(50代女性)

 大阪市の生活保護行政についての全国調査団の電話相談には、窓口で受けた高圧的な対応に悲痛な訴えが相次ぎました。

 浪速区では、こんな事例も起きました。

 昨年、仕事中に過呼吸で倒れ、病状が回復せず職場を退職した30代の男性が、家賃も払えず一時は所持金11円という状態になりました。

生活保護を申請したのに、浪速区役所は「仕事をしろ」の一点張りで申請を却下しました。

 同区役所はこの男性に「熱心に求職活動を行い、継続的かつ自立を目指した仕事に就くこと」などと記した「助言指導書」を交付。
男性は手持ち金がなく体調不良の中、ハローワーク等で求職活動を5日で6件、面接も1社受けましたが、「少ない」と言われ、「稼働(働く)能力不活用」を理由に却下されました。

申請に対する決定は14日以内にしないといけないのに、却下されたのは申請から27日後のことでした。

「ガイドライン」市に廃止求める

 生活保護法では生活保護開始前の「指導」は認められていません。

しかし、大阪市は「保護申請時における就労にかかる助言指導のガイドライン」を3年前、独自につくり、「助言指導」と称して求職活動を事実上強要し、稼働年齢層(15〜64歳)を違法に生活保護から排除しています。

 大阪市の「ガイドライン」は、生活保護を申請した市民に仕事を探すよう指示し、その活動を報告させ、努力が不十分と役所がみなせば却下できるようにした点で、生活保護法に違反しています。
この「ガイドライン」の運用は、橋下市政になって強まっています。

 調査団は、調査の結果を踏まえて、生活保護法27条に違反する「助言指導のガイドライン」の速やかな廃止を大阪市に求めました。

 生活保護開始前の指導
 生活保護法27条で定める「指導指示」の対象者は、保護開始後の被保護者です。
保護開始前の申請者に対して行えるのは27条2項の「助言」だけです。
それも、申請者から求めがあったときに申請者からの相談に応じて行えるものです。
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欧米と逆行 公務員は適用外「残業代ゼロ」のマヤカシ

欧米と逆行 公務員は適用外
「残業代ゼロ」のマヤカシ
2014年6月8日 日刊ゲンダイ

アベノミクスの成長戦略に盛り込まれる可能性が高い「ホワイトカラー・エグゼンプション」。

サラリーマンの残業代をゼロにしてしまう、とんでもないシロモノだ。
「時間」ではなく「成果」に対して、賃金が払われることになる。
ノルマを果たすために延々と働くことになり、過労死が急増するのは間違いない。

 ところが、公務員には適用しないことが分かった。
6日国会で民主党の山井和則議員が「残業代ゼロは公務員も対象なのか」と質問したら、「原則として公務員は対象ではない」と内閣官房が明言したのだ。

 安倍政権はホワイトカラー・エグゼンプションを、「残業しても残業代が出ないので労働時間が減る」「生産性が上がる」「成果さえ上げればいいので自由な働き方が可能になる」などと、いいことずくめのように喧伝(けんでん)して導入しようとしている。

それほど素晴らしい「労働制度」だと言い張るなら、まず「公務員」に適用すればいい。
なのに、身内の公務員は適用外、残業代を払うというのだから、フザケるにも程がある。

■サラリーマンいじめ

「安倍政権が指摘するように、日本人の“生産性”が低いのは事実です。

“生産性”だけを比較するとOECD加盟国のなかで19位。
長時間働いている。

でも、日本人の残業時間が長いのは、残業代があるからではありません。
むしろ、欧米に比べて残業代は安い。

日本は残業の割増賃金が25%なのに対し、アメリカは50%、ヨーロッパには75%の国もある。
つまり、欧米では長時間働かせると残業代が多額になるので、とにかく時間内に仕事が終わるように企業が工夫せざるを得ない。
それが高い“生産性”に結びついているのです。

もし、“生産性”を上げたいなら、日本も残業代を75%にすればいい。
残業代をゼロにしようなんて、どうかしています」(経済ジャーナリスト・荻原博子氏)

 まずは、公務員と国会議員こそ“成果主義”にすべきだ。
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2014年06月09日

人員整理のツケ…トラブル頻発のJALに迫る業務改善命令

人員整理のツケ…
トラブル頻発のJALに迫る業務改善命令
2014年6月7日 日刊ゲンダイ

 JALがまたトラブルだ。
5日午前9時ごろ、貨物重量管理システムで障害が起こり、復旧したのが午後5時過ぎ。
羽田空港発着便を中心に国内線174便が欠航、1万4000人に影響が出た。

 国交省の指導は原因究明と再発防止の指示にとどまったが、JALのダメージは決して小さくない。
「異例の頻度でミスが起きている」と叱り飛ばされたばかりなのだ。

 理由は昨年10月から今年5月にかけて起きた16件の整備ミス。

運航に支障は出なかったものの、着陸時の減速に使う逆噴射装置の部品を付け忘れたまま1カ月飛ばし続けていたり、主脚部品の付け忘れもあった。
無資格の整備士が最終確認していたケースまであった。

「ほとんどが単純ミスによるもの。まさにヒューマンエラーです」(航空アナリスト)

 こうした事態を受け、JALは5月19日から23日にかけて羽田の整備を休止。
管理職と整備士らが作業の見直しを検討した。

「国交省による業務改善命令を回避するため、慌てて立て直しを図ったようです。
人手不足に苛立つ現場と経営サイドは激しくぶつかっています。

昨年7月に整備態勢が変更され、配置転換があったのですが、作業効率アップと工期短縮の名目で夜勤が増えた。
意思疎通がうまく図れず、それぞれの負担が増えたことがミスを誘発したようです」(航空関係者)

 2010年1月に経営破綻したJALは、全社員の3割にあたる1万8000人をリストラした。

■“親方日の丸”ふたたび

 航空評論家の秀島一生氏はこう言う。
「LCC参入を後押しするため、国交省が安全規制を緩和したので整備回数が減り、1回のチェックが重みを増しています。
にもかかわらず、人員整理のあおりで、JALには経験豊富な熟練技術者が少ない。
ヒューマンエラーが起こりやすい環境にあるのは疑いようがないでしょう」

 JALは3500億円もの公的資金を投入され、銀行団も5215億円の債権放棄に応じた。国を挙げた再建支援が奏功し、12年9月には再上場。

14年3月期の売上高は前年同期比5.7%増の1兆3093億円に上った。
「業績が回復したことで、経営陣の顔色は良くなり、言葉に力が戻ってきた。

“親方日の丸”時代を知る部長クラス以上は、ぬるま湯にどっぷり漬かった旧体質に戻りつつある雰囲気を感じます」(前出の航空アナリスト)

 安全は大丈夫か。JAL社内に一体何が起きているのか。
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2014年06月10日

着工1週間で暗礁…専門家も危惧する原発「凍土壁」の重大欠陥

着工1週間で暗礁…
専門家も危惧する
原発「凍土壁」の重大欠陥
2014年6月9日 日刊ゲンダイ

 2日に着工したばかりの福島第1原発の「凍土遮水壁」の工事が、わずか1週間で暗礁に乗り上げようとしている。

埋設しようとしている約1500本の凍結管のうち、約170本が地下の埋蔵物とぶつかることが分かり、東京電力と工事を担当する鹿島建設が対応に頭を抱えているのだ。

 元大阪市立大学大学院教授(環境政策論)の畑明郎氏がこう言う。

「安倍政権は威勢良く啖呵(たんか)を切って着工したわけですが、もともと、何人もの専門家が凍土壁の工事は不可能だと指摘していました。
ただでさえ全長26.4メートルもある凍結管を1メートル間隔で1500本も埋設しなくてはならない難しい工事なのに、地震の影響で建屋の地下の配管が複雑に絡み合い、デコボコになっている。
埋蔵物が見つかった場合に避けて凍結管を埋設するのか、貫通させるのかといった方針を固めず、“やってみないと分からない”と見切り発車してしまった。

こんな工事に320億円も税金を使うとは信じられない話です

 1500本の凍結管のうち、1割以上の170本が埋設できないとなったら、凍らせて「壁」を造ることは難しいだろう。
そもそも凍土壁は2011年6月当時、民主党政権がやろうとして立ち消えになったプランだ。

凍土壁はトンネルなどの工事に一時的に使われる技術で、これだけの大規模な工事は前例がない。
「地下の配管を避けたりして、凍結管の“1メートル間隔”が狂えば、当然、凍りにくい場所が出てくるでしょう。
工事の終盤になって『壁』がガラガラと崩れたら元のもくあみです」(畑明郎氏)

 凍土壁が完成したところで“副作用”が懸念されている。
凍土壁の内側の地層に含まれる地下水が減ることで地盤沈下を招き、建屋が傾きかねないという。

 今からでも遅くない。取り返しがつかなくなる前にギャンブルをやめて、別の解決策を見いだすべきではないか。
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香山リカのココロの万華鏡:「無関心」という不幸 

香山リカのココロの万華鏡:
「無関心」という不幸 
毎日新聞 2014年06月10日 首都圏版

 毎日新聞の記事などがきっかけとなり、認知症による徘徊(はいかい)などで行方不明となって保護された後、身元がわかるまで長期間かかる高齢者の問題に注目が集まっている。

先日は老人ホームにいた男性の身元が18年ぶりに判明するというできごともあった。

 一方、所在や安否が不明という子どもが大勢いることにも注目が集まっている。
文部科学省によると、1年以上居場所が分からない小中学校の「居所不明児童」は、昨年時点で全国で705人にも上っている。

また、乳幼児健診を受けないことなどで「所在不明」とされているさらに低年齢の子どももいるが、全国の実態はまだ把握されていない。

自治体は児童相談所や学校と連携して自宅を訪問するなどの対応をとることになっているが、親が転居を繰り返したりすると追跡しきれなくなる。

先日、神奈川県厚木市でアパートに置き去りにされた男児が遺体となって見つかる事件が発覚したが、訪問した市の職員は「子どもは引っ越した」と考え、対応を打ち切ったという。

 いまここで生きているのに、身元もわからない高齢者。
生まれたことはわかっているのに、いまどこで何をしているのかを誰も知らない子ども。

片方が認知症という病気のため、もう一方は無責任な親のためと、理由は違うが、人間として一番悲しい事態に陥っていると考えられる。

 ただ、診察室にいると、程度こそ違うが同じような状態に陥ることは日常でもあるな、と感じる。

ある男性は、小さな会社で何年も働いていたのに、上司がなかなか名前を覚えてくれようとはせず、ずっと「おまえ」と呼ばれ続けた。
ある高校生はバラバラの家族の中で暮らし、何日か家を空けても母親に「え、いなかったっけ?」と気づいてもらえないと言っていた。

 ツイッターでの小さなつぶやきでも、誰かが「読みましたよ。
私も同感です」と反応してくれると、「ああ、私に気づいてくれている人がいるんだ」とうれしくなる。
逆に誰からも何の反応もないと「みんな私には無関心なのか」と不安になることもある。

所在不明のまま何年もすごすということは、その「みんな無関心」という状況がいつまでも続くということだ。

この世に生まれてきたからには誰だって、「あなたのこと、知ってますよ」「いつも気にかけています」と言われて暮らしたいはずだ。

身元不明の高齢者、所在不明の児童の問題が一日も早く解決することを祈りたい。
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2014年06月11日

集団的自衛権 理解できぬ首相の焦り

集団的自衛権 理解できぬ首相の焦り
毎日新聞「社説」 2014年06月10日

 安倍晋三首相が集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈変更を今国会中に閣議決定しようと、動きを加速させている。

首相の正式な検討表明を受けて始まった自民、公明の与党協議の議論は深まっておらず、国会の議論も極めて不十分だ。

あと2週間以内に閣議決定するのは、あまりに拙速過ぎる。

 首相はなぜこんなに急ぐのか。
戦後の安全保障政策の大転換を閣議決定という一内閣の判断で決めようと突き進む首相のやり方からは、焦りを感じる。

 首相は5月初めの記者会見で、閣議決定について「期限ありきではない」と語っていた。
それが今月初めの記者会見で、軌道修正した。

年末の日米防衛協力指針(ガイドライン)改定に触れ「それに間に合うように方針が固まっていることが理想的」と述べ、みんな、維新の両党の名をあげて公明党をけん制した。

 1カ月のうちに、首相が目指す決定時期が「秋の臨時国会前」から「今国会中」へ前倒しされたようだ。

 ガイドライン改定に間に合わせるためという理由は、集団的自衛権の検討を急がせる方便に見える。
ガイドラインは自衛隊と米軍の役割分担を定めたもので、中国の海洋進出を念頭に置く日本に対し、米国は幅広く議論したい考えで、ずれがある。
米側は期限にもこだわっていない。

 首相が閣議決定を急ぐことにしたのは、与党協議で説明に立った政府内の足並みが乱れ、公明党が慎重姿勢を崩さないことから、このままではほころびが露呈し、反対論が勢いづくと判断したからではないか。

そんな疑念を抱かせるほど協議の進め方は問題が多い。

 与党協議で、武力攻撃に至らない侵害への対応をめぐっては、離島や公海上での武装集団の不法行為に対し、自衛隊の海上警備行動の発令手続き迅速化などの現行法の運用改善で対応することで合意した。

 自衛隊を前面に出す法改正を選択しなかったことは評価できる。
だが、運用改善に文民統制上の問題はないのか、警察、海上保安庁、海上自衛隊の連携をどう強化するのかなど、議論は深まっていない。

 多国籍軍などへの後方支援の見直しでは、政府が与党協議に4基準を示しながら、公明党の反発を受けるとわずか3日後に撤回し、新たに3基準を提示し直す泥縄ぶりだ。

 集団的自衛権にいたっては、まだほとんど議論されていない。

 これらは本来、与党だけでなく与野党が国会で徹底的に議論すべき問題だ。
首相は国民の理解を得る努力を強調してきたが、これでどうやって胸をはって閣議決定できるというのだろうか。 
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覚醒剤の次はトイレ盗撮…校長先生の犯罪が相次ぐワケは?

覚醒剤の次はトイレ盗撮…
校長先生の犯罪が相次ぐワケは?
2014年6月11日 日刊ゲンダイ

覚醒剤に続いて盗撮。
最近の校長センセーは一体どうなっているのか。

 白昼堂々、勤務先の小学校の女子トイレで盗撮したエロ校長が8日、建造物侵入などの疑いで逮捕された。

群馬・高崎市立大類小学校校長、会沢紳喜容疑者(56)は今月5日正午ごろ、20代の女性
教諭の後をつけ、女子トイレに侵入。
隣の個室の上から、スマホで盗撮した疑いだ。

「スマホに気づいた女性が叫び声を上げたため、会沢は逃走。
その後、何食わぬ顔で仕事をしていましたが、駆けつけたほかの教諭の目撃証言から、会沢の仕業と分かった。
会沢は自ら出頭し、容疑を認めている。
3年前に校長になったばかりだったそうですが……」(捜査事情通)

■権威は失墜、ストレスの塊

 校長といえば、先月も福岡の小学校校長(57)が覚醒剤所持で捕まっている。
いずれも50代だ。

大阪産業大客員教授の八幡義雄氏(教育指導論)がこう言う。

校長になると、モンスターペアレント、PTAに加え、教育委員会など校外の付き合いも増えます。
50代校長は外部折衝が不慣れという人が多く、ストレスをため込みやすい側面はあります」  

だからといって何の免罪符にもならないが、世間が抱くかつての校長のイメージと実像には随分、乖離があるようだ。

「最近は若くて優秀な教員が塾に流れる。
有名な塾だと給料は教員の2倍。
しかも選抜された少数の生徒が相手ですから、教えるのはずっと楽。
人材流出も校長の大きな悩みのタネです」(教育関係者)

 校長を見る目が変わってくる。
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2014年06月12日

「子ども減少社会」希望奪う大本の転換こそ必要

「子ども減少社会」
希望奪う大本の転換こそ必要
2014年6月11日(水) しんぶん赤旗「主張」

 昨年日本で生まれた赤ちゃんは102万9800人となり、2年連続で過去最少を更新しました。

合計特殊出生率(女性1人が生涯で産む子ども数の推計値)は1・43へ微増したものの、現在の人口を維持できる水準2・07には及ばず、少子化の流れに歯止めがかかりません。

結婚件数も戦後最少の66万594組でした。

結婚・出産がきわめて困難な国のままでいいはずがありません。

政治は、子育てが安心してできる社会への転換に真剣に力を注ぐときです。

痛切な声にこたえぬまま

 欲しい子どもの人数は2人が53・8%、3人が26・9%―。

内閣府が3月に公表した既婚者(20〜49歳)の意識調査です。

未婚者への調査では「結婚したい」と7割以上が回答しています。
国民の希望は、はっきりしています。

 問題はそれを妨げている現実です。
結婚を決心する状況として挙げた回答のトップは「経済的な余裕」でした。

子どもを持つ場合の条件の問いには、「子育てできる職場環境」との答えが1位で、「教育にお金があまりかからない」がそれに続きました。
当然すぎる願いです。

この国民の意識は、歴代政府が「少子化対策」を掲げ始めた約20年前からほとんど変わっていません。
若者や子育て世代の痛切な声に政治や社会が正面からこたえず、むしろ深刻化しているところに事態の根深さがあるのです。

 非正規雇用は増加を続け、いまや若者の2人に1人です。
一生懸命働いても生活は不安定で低賃金におかれています。
正規雇用になっても、異常な長時間労働を強いられています。

若者を文字通り使い捨てる「ブラック企業」がまん延しています。
社会人になると同時に「奨学金返済」の借金を負わされます。

 出産前後に半数以上の女性が仕事をやめる現実が続いています。
保育所不足が「保活」の激化に拍車をかけています。

 今月政府がまとめた「子ども・若者白書」の7カ国比較調査では、「早く結婚して家族を持ちたい」と願う日本の若者(13〜29歳)は45・8%と、欧米諸国より高いのに、「40歳になったときのイメージ」についての問いで「結婚している」「子どもを育てている」と答えた割合は最低に転落しました。

「自分の将来に希望がある」と答えた日本の若者が6割台にとどまり欧米諸国の8〜9割を大きく下回った結果は、日本の若者をとりまく現実が、世界でも過酷なことを浮き彫りにしています。

 若者をこれほど粗末に扱い、余裕のない暮らしに追い込み、結婚・子育てに希望をもてない事態を生み出した「雇用破壊」「構造改革」などをすすめてきた歴代政権の責任がきびしく問われます。

願いに逆らう安倍政権

 安倍晋三政権は今月閣議決定する「骨太の方針」「成長戦略」に「少子化対策」「人口減克服」などを掲げる予定ですが、「成長戦略」の柱は、若者にさらに犠牲を強いる「雇用破壊」の加速という逆行そのものです。

「少子化」「人口減少」を“脅し文句”に不安をあおり、消費税増税・社会保障破壊などの悪政を国民におしつけるやり方に大義も道理もありません。

 国民の願いに逆らう政治をやめさせ、若者・子育て世代が未来への展望を持ち、安心できる政治・社会へ踏み出すことが急務です。
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2014年06月13日

製薬元社員逮捕 医師との癒着の解明を

製薬元社員逮捕
 医師との癒着の解明を
毎日新聞「社説」 2014年06月12日

 製薬会社ノバルティスファーマの降圧剤「バルサルタン」(商品名ディオバン)を巡る臨床試験疑惑が、刑事事件に発展した。

 東京地検特捜部は元社員を薬事法違反(虚偽広告)容疑で逮捕した。

京都府立医大の臨床試験データをバルサルタンに有利になるように改ざんし、論文に掲載させていた疑いが強まったためだ。

今後は、ノバルティスの組織的な関与や医師、大学側とのかかわりが焦点となる。

捜査当局には、医師と製薬会社の根深い癒着を徹底して解明してもらいたい。

 疑惑が指摘された臨床試験は、バルサルタンについて、他の降圧剤よりも脳卒中予防などの効果が大きいかどうかを国内5大学が検証するものだった。
ノバルティスは「効果あり」との論文を宣伝に多用し、バルサルタンは累計売り上げ1兆2000億円を超す大ヒット薬になった。

 ところが、5大学すべてでこの元社員が肩書を伏せたまま論文のデータ解析に関与していたことが発覚。
各大学が調査に乗り出し、府立医大、東京慈恵会医大、滋賀医大、千葉大でデータ操作された疑いが判明した。
ノバルティスは当時の社長らの決裁を経て、5大学に計11億円を超す奨学寄付金を提供していた。

 こうした金銭の流れは強い癒着ぶりを感じさせる。

 厚生労働省が設置した有識者検討委員会の調査では、関係者いずれもがデータ操作への関与を否定したため、同省は今年1月、容疑者不詳のまま刑事告発に踏み切った。

 元社員は、知人男性に「会社が自分のせいにしようとしている。裏切られた」と話していたという。

検討委によれば、ノバルティスも、寄付金が臨床試験のために使われることを期待していたことは認めている。
常識的には、元社員が個人の意思で操作をしたとは考えにくい。

 複数の大学で、データ操作の疑いが発覚したことも疑惑を深めている。
臨床試験には多くの研究者らがかかわっている。
だれも改ざんを見抜くことができなかったのか。
医師側の関与は本当になかったのか。

 製薬会社は、同じ薬効を持つ他社製品と差別化するため、自社製品の副次的効果を臨床試験で見つけ出そうとする。
そこに医師と製薬会社のもたれ合いも生まれる。
バルサルタン疑惑はその典型例といえる。

 日本製薬工業協会は、自社の薬が対象の臨床試験に絡み、医師側への奨学寄付金の提供禁止を加盟社に通知した。

厚労省も臨床試験の法的規制に関する議論を始めた。
バルサルタン疑惑が問題となっている今こそ、制度改革を進め、もたれ合いを断つ好機だ。

国や医学界、製薬業界は再発防止に全力を挙げてほしい。
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2014年06月14日

現代の「夏バテ」を乗り切るには

石井苗子の健康術
現代の「夏バテ」を乗り切るには
2014年6月13日 読売新聞yomiDr.

(医学専門用語ではありませんが、自覚しやすい体調不良です)

 自分のことで申し訳ないのですが、私は食欲を抑えることに精いっぱいで「食欲不振」を体験したことがないのです。

「夏バテ」という夏の暑さのせいで何も食べなくなり、結果的に栄養が偏ってしまい、体調不良になっていくことについても体験談ができないのですが、昔と今は「夏バテ」の解釈が違うと最近知りました。

 以前は夏が過ぎると、体が重くなり倦怠感が増し、食欲不振になって気力が減退し、痩やせるといった症状がでるのを「夏バテ」といっていました。

今の夏バテは夏の真っ最中に起こります。

 大きく分ければ、ひとつは熱中症、もうひとつはエアコンによる冷え過ぎから起こる夏バテです。

冷え過ぎも女性だけとは限りません。
男性も冷え過ぎにご注意です。

 男性のほうが女性より筋肉の量が多い分だけ熱中症にかかりやすい。
水分補給は大切なのですが、最近はどこでも手軽なコーヒーショップがあったり、自動販売機がありますので、つい冷たいものを飲みすぎてしまう。
そして夜はビール。
気がつくとお腹なかの中でちゃぷちゃぷと水分の音がする。
これは具合が悪い証拠です。
胃の調子がよくありません。

 先日から梅雨入りしましたが、人間の体はこのベトベトした梅雨の間に汗をかき、夏の準備を始めるのですが、最近はちょっとでも蒸し暑いとエアコンをつけます。

ジメジメしたまま空気だけ冷えているという、最も体によくない状態でデスクワークをしていることになります。

 冷たいものを飲むのを控えるといった生活習慣は実行できるでしょうが、公共の建物や乗り物で体が冷えるのはどうしようもありません。
オフィスでも快適温度が人によって違いますから、自分の好みでは変えられません。

 現代人は、梅雨時からすでに「夏バテ状態」で猛暑を迎えていますので、猛暑がくるころに体力が減退しています。
したがって、夏の終わりごろになると大バテバテになっている方もいらっしゃいます。

今年から予防に心がけてみられたらどうでしょう。

 50代以降の男女がこの梅雨時の夜、お酒を飲みすぎると夜中から明け方にかけて「こむら返り」を起こすことがあります。
そんな経験がおありの方は、内科で芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)エキスを処方してもらうことをお勧めします。

 「病気でもないのに医者に行くなんて…」と思わないで体調がすぐれないという状態は治療と予防のどちらも必要です。

 夏バテ症状の一つに、外回りが多くて汗を大量にかき、疲れのために食欲不振になられている方は、「清暑益気湯(エシショエッキトウ)」がお勧めです。

家の中でエアコンをつけて暮らし、けだるさからついついベッドに寝転がってしまい、やる気がおきず、消化器官がすべて衰えていく感じがする方は「補中益気湯(ホチュウエキトウ)」。

手足が冷え、食べたいと思うのだけど胸がつかえて食が進まず、胃腸が年中弱い方には「六君子湯(リックンシトウ)」。

パソコン仕事をしているのに喉が渇き、それなのに尿量が少なく、体がむくむ、あるいは下痢に悩むといった方には「五苓散(ゴレシサン)」がお勧めです。

 どの症状も少しずつ察されるからといって、いっぺんに全部飲まないでください。

必ず医師に相談して、最初は1週間、朝、夕2回ぐらいから様子をみながら体にあった漢方を始めるのがよいかと思います。

エアコンがある環境で働く女性は腰だけあたためる電気ざぶとんをいすにおいて温めたり、スイッチを切ったりをまめにやると体調がよくなります。
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認知症と軽度認知障害の差 反省するかどうかが一つの目安に

認知症と軽度認知障害の差
 反省するかどうかが一つの目安に
2014.06.14 07:00 NEWSポストセブン
※週刊ポスト2014年6月20日号

「テレビに出ていたあの俳優、なんて名前だっけ?」
「そういえば、今朝なにを食べたっけ?」……最近物忘れが激しくなったというシニア世代にとって、「将来自分が認知症になるかどうか」は最大の関心事といえる。

「『認知症』について現在わかっていることの全て」と題した本誌の記事は大反響を呼んだ。  認知症の傾向や予防策に関するさまざまな最新の研究データを紹介した記事のなかで、もっとも注目を集めたのが、軽度認知障害(MCI)の判別法だった。

 MCIは、加齢による物忘れと認知症の間にあるグレーゾーンで、認知症予備軍ともいわれる。

厚労省の調査によると、現在認知症の高齢者462万人に対し、MCIは400万人と推計されている。

65歳以上の高齢者のうち4人に1人が認知症あるいは予備軍のMCIという計算なのだ。

工藤千秋・くどうちあき脳神経外科クリニック院長はこう語る。
「加齢による物忘れとMCI、認知症の3段階を、それぞれ見極める必要があります。
物忘れと認知症・MCIの違いは、『生活に支障が出るかどうか』です。

ただ人の名前が出てこない、などではなく、たとえば料理をしているときに、電話がかかってきたなどの特別な理由もなく鍋から手を離して、それを忘れて鍋を焦がしてしまった場合などは、認知症やMCIを疑った方がいい。

 そして認知症とMCIの差ですが、忘れたことを反省するかどうかが一つの目安になる。

認知症もMCIも、鍋を焦がすことは同じですが、MCIの人の場合、『気をつけてたんだけど』といってそのミスを反省します。

認知症だとさらに進んで、『そんなことあった?』とミスしたことすら覚えていない。
いずれにせよ認知症・MCIとも生活に支障が出るので、専門医の診断が必要になります」  

MCIは多くの場合、自分自身も周囲も普通の物忘れと思い込みがちだが、MCIの約半数が5年以内にアルツハイマー型認知症を発症するという研究データもある。

認知症は一度発症すれば、抜本的な治療法がないため、投薬などにより進行を遅らせることはできても、完治することはない。

 だからこそ、MCIの段階でいち早く気づき、認知症になる前に手を打つことが重要なのだ。
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2014年06月15日

拙速な解釈改憲が開く第3次大戦の戦端

【高橋乗宣】
拙速な解釈改憲が開く第3次大戦の戦端
2014年6月14日 日刊ゲンダイ

ヒト、モノ、カネが自由に往来するグローバル時代は、共存共栄の形を深化させると思われた。

だれかが勝手な振る舞いをすれば、みんなが迷惑する。
他者を理解し尊重しなければ共倒れ。
そんな時代になると思われた。

 だが、グローバル化の中から生まれたのは、新しい冷戦だ。

資本主義と共産主義が対立した昔と違う。
ロシアや中国はエネルギーや資源を求めて領土、領海の拡張を目指し、隣国と衝突を繰り返している。
遅れてきた帝国主義が幅を利かせているのだ。

 そんなときに安倍首相は、「日本を取り巻く安保情勢が変わった」と、大急ぎで憲法解釈の変更に踏み出した。

世界の流れに便乗し、国民の気持ちを軍国化容認に向かわせる腹積もりだ。

11日の党首討論でも、「政府として立場を決定し閣議決定する」と強調。
22日までの今国会中に閣議決定する姿勢を見せていた。

だが、アジア情勢の緊迫化には、安倍首相も深く関わっている。

靖国神社を参拝する一方で、国際会議などの場で中国を攻撃。直接の対話はせず、敵対関係をあおるだけ。
そんな中で、集団的自衛権の行使容認に踏み切れば、対立は先鋭化する。
自衛隊機と中国機の異常接近が繰り返し伝えられているが、一歩間違えば戦端が開かれることになりそうだ。

 なぜ、安倍首相は、解釈改憲を急ぐのか。それで不安定なアジア情勢が落ち着くというのならまだしも、事態が悪化するのは確実である。
拙速に決める必要性はない。

公明党が求めているように、じっくりと時間をかけるべきだろう。

 しかも、安倍首相には私的な動機があると聞く。
祖父の岸信介氏がやれなかった自主憲法制定を成し遂げたいという思いだ。

集団的自衛権の行使容認を足がかりにして、憲法改正の機運を高め、いずれは自主憲法の制定にこぎつけたい。
そんな野望である。

もしこれが事実なら、われわれ国民は、極めて私的なリベンジに付き合わされるわけだ。

はたして国家の命運が個人の意趣返しで決められていいのか。
それによって中国との戦端が開かれ、第3次大戦が始まり、世界中で多くの犠牲者が出れば、安倍首相は世界を混乱させた人物として歴史に名を残すことになる。

 安倍首相に、その覚悟はあるのだろうか。
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2014年06月16日

40代以降の被害者激増!「警告表示」を使ったネット詐欺の手口

40代以降の被害者激増!
「警告表示」を使ったネット詐欺の手口
2014/06/13 19:45 by 坂本正敬
WooRis(ウーリス)

最近では年代に関係なく、自宅のパソコンでインターネットを楽しむ人も多くなってきたのではないでしょうか?

 総務省の調査結果を見ても、インターネットを楽しむ環境はスマートフォン以上に自宅のパソコンが最も多いとの報告が出ています。

ただ、インターネットを自宅で利用する人が増えてきた一方で、昨年あたりからパソコンの警告表示を使った詐欺に引っ掛かる被害者が、40代以降を中心に4倍近くに激増していると分かってきました。

そこで今回は国民生活センターの情報を参考に、ユーザーの不安をあおって不正なセキュリティーソフトを買わせる詐欺の手口を紹介したいと思います。

■パソコン画面に出る“警告”には要注意

昨年あたりからパソコンの画面に、“危険”“あなたのパソコンは脅威にさらされています”などの表示が現れ、その対策として不正なセキュリティーソフトをクレジットカードで購入させる詐欺が目立っているそうです。

この手口は昔からある古典的な手口のようですが、国民生活センターに寄せられる被害件数が2013年度あたりから急激に増えているそうで、改めて警戒が必要だといいます。

被害額の平均は6,000円ほどですが、逆にその“現実的”な値段に思わずクレジットカードで購入をしてしまう人が多いという分析もあるそうです。

自宅のパソコンに有料のセキュリティーソフトを入れていない人は、「この際、買っておこうか」という心理も働くのではないでしょうか?
 改めて注意が必要です。

■不正の“警告”に引っ掛からないためには

では、実際にどうやって不正の“警告”から身を守るべきなのでしょうか?
 国民生活センターによると、

(1) 警告画面が出ても、慌てて何かのボタンをクリックしない
(2) セキュリティーソフトを買うときは、幾つかの商品と比較してから選ぶ
(3) 基本ソフト(OS)や各種ソフトは常に最新状態にする
(4) クレジットカード番号を入力する前に、セキュリティーソフトの“有効期限”と“更新料”をチェックする という点に最低限注意するといいそうです。

確かに冷静に考えれば、何の商品でも実際に購入する前にはいろいろな競合品を比較検討して、じっくりと選ぶと思います。

セキュリティーソフトも同じで、怖いからといって慌てて目の前の商品を購入すれば、後悔するはめに陥るかもしれません。

以上、自宅のパソコン画面に警告表示を出し、ユーザーの不安心理をあおって不正なセキュリティーソフトを購入させる手口を紹介しましたが、いかがでしたか?

  慣れない警告画面に慌てて、冷静な判断力を失ってしまいがちですが、この手の詐欺があると頭に入れておくだけでも、結果は違ってくるかもしれません。
とくに40代以降の人が被害に遭っているそうなので、十分に注意してください。
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2014年06月17日

役所職員 鬱で退職の生活保護申請男性に「仕事すれば治る」

役所職員 
鬱で退職の生活保護申請男性に
「仕事すれば治る」
2014.06.16 16:00 NEWSポストセブン
※週刊ポスト2014年6月27日号

 生活保護の申請をはねつける厳しい審査が、増えているという。

背景には、増え続ける受給者数と生活保護予算がある。

今年3月時点の保護受給者数は217万人。
世帯数も160万世帯を超え、ともに過去最多だ。

生活保護費も年々増え続け、2014年度予算では国と地方を合わせて約3.8兆円に達し、国家財政を圧迫している。

 危機感を持った政府は昨年12月、改正生活保護法を成立させた(今年7月から施行)
これまで申請者は収入などを口頭で伝えるだけでもよかったが、今後は「無収入申告書」などの提出を求められるなど、審査の厳格化が打ち出された。

 そうした流れの中で、予算を削りたい役所と増え続ける申請者のやりとりは以前にも増して壮絶なものになっている。

生活保護の相談に乗る弁護士などによると、窓口では「払え」「払わない」の激しい攻防戦が行なわれている。

 北関東に住む34歳の田所信也さん(仮名)は、16年間勤めた事務機器メーカーを昨年12月に退職した。
一昨年に行なわれた人員整理に伴い、抱える仕事量は激増。
始発に乗って出社し終電で帰る生活を半年以上続けた結果、うつ病を発症し、自己都合退職した。

 失業保険が切れた今春、近くの役所に生活保護の相談に訪れ、こう切り出した。

「病状が回復し、働けるようになるまでの期間だけでも生活保護を受給したい」

 職員はこう応じた。
「あのね、仕事すれば、うつなんてすぐ治るの。
ハローワークに行って仕事見つければ解決するから」

 愕然としつつも、田所さんは食い下がった。
「医者からは、いま無理に働くと病状が悪化するからダメだといわれている」
「逆なんだって。仕事がないから、うつになるの」
「うつで仕事ができないんです」
「だからァ、仕事すれば治るんだって」

 応酬が続くも、職員は「ハローワークに行け」の一点張り。
田所さんは生活保護の申請を諦めざるを得なかった。
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2014年06月18日

民主主義の危機だ!=与良正男

熱血!与良政談:
民主主義の危機だ!=与良正男
毎日新聞 2014年06月11日 東京夕刊

 日本維新の会の分党で私が一番驚いたのは、石原慎太郎共同代表が結成する新党に23人もの議員が参加するということだった−−。

コメンテーターとして出演している大阪・毎日放送のニュース番組「VOICE」で先週、こんな話をした。

 石原氏側についた議員の一部には「今後、自民党と選挙協力ができるかも」という願望もあるようだ。
だが私からすれば石原氏の新党は戦後政治史の中で恐らく最も右寄りに位置する政党となるはずだ。

そこに当初の予想を大きく上回る23人もが参加する時代になるとは……。

 私はしゃべりながら最近の政界の軸足自体がますます右に寄ってきている現実を改めて思い知った。

 石原氏らの新党は集団的自衛権の行使を認める憲法解釈変更をはじめ安倍政権に協力姿勢を示していくだろう。
「自民党1強」状況は強まる一方だ。

対する橋下徹氏らが合流を目指す結いの党は今度の解釈改憲に慎重姿勢を示しているが、橋下氏らは元々前向きだ。
これをどう調整していくのかはっきりしない。

 野党第1党の立場をかろうじて守っている民主党も集団的自衛権の問題では相変わらず党内が一致せず、海江田万里代表が夏以降も続投するかどうか、内向きの争いが続く。

共産党と社民党は解釈改憲に猛反対しているが国会内では少数勢力だ。

 皮肉なことに、こうして見ていくと今最も野党らしい役割を果たしているのは、集団的自衛権の問題を一つ一つチェックしている与党の公明党かもしれない。
番組で私はこうも話した。

 しかし、与党協議にはおのずと限界がある。
今国会中の閣議決定を急ぐ安倍晋三首相は急速に圧力を強め、政府は行使容認に向けた閣議決定の原案を早々とまとめたそうだ。
今後は国民に見えにくい水面下の調整が進む可能性がある。

 わずか衆参1日ずつだったが、この問題に関する先月末の国会集中審議は、さまざまな問題点や矛盾点を国民の前に明らかにしてくれた。
それにもかかわらず、まるで議論を無視するかのように戦後安保政策の大転換があれよあれよという間に進もうとしているのである。

 これは野党の危機ではない。議会制民主主義の危機である。「野党再編」の主導権争いなどしている場合ではない。(専門編集委員)
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2014年06月19日

介護サービス縮小成立 野党「消費増税の国民裏切る法」

介護サービス縮小成立 
野党「消費増税の国民裏切る法」
2014年6月18日 東京新聞夕刊

  介護保険サービスのカットを柱とする地域医療・介護総合確保推進法は十八日午前の参院本会議で採決され、自民、公明の与党などの賛成多数で可決、成立した。

民主、維新・結い、みんな、共産、社民の野党会派は反対した

 推進法は二〇一五年四月から、軽度の要支援1、2のお年寄り向けの訪問・通所介護事業を国から地方に移す。

特別養護老人ホーム(特養)の新規入所者は原則、中重度の要介護3〜5の人に限定する。  一

五年八月からは、一律一割の介護サービスの利用者負担を、一定の所得がある人は二割に引き上げる。

年金収入のみの一人暮らしの場合、年収二百八十万円以上が対象。

介護施設に入所している低所得者に対する居住費や食費の補助も縮小する。

 医療分野では、患者の受け入れ態勢を整えるため都道府県に基金を設置。
医療死亡事故の再発防止策を検討する民間の第三者機関を設置する。

 採決に先立つ討論で、津田弥太郎氏(民主)は「介護保険から外される要支援者へのサービスは、要介護状態に陥ることを防ぐ重要な役割がある。
一方的に給付の範囲を縮小することは、国家的詐欺だ」と批判。

その上で「社会保障の充実を信じ、消費税の引き上げを認めた多くの国民にとって、推進法の成立は国会への裏切り行為だ」と強調した。

 小池晃氏(共産)は特養の新規入所者の限定について「要介護1、2の人は現在でも後回しにされているが、今後は行列に並ぶことすら許されない」と指摘。
法案は介護保険の根拠なき負担を押しつける歴史的な改悪だ」と述べた。

 政府の有識者会議「社会保障制度改革国民会議」が一三年八月、安倍晋三首相に提出した報告書に沿った内容。

報告書に従って社会保障制度見直しの手順などを示した工程法(一三年十二月成立)を受けた見直しが具体化した。

 推進法は二月に国会に提出され、五月十五日に衆院を通過した。

同二十一日の参院本会議で厚生労働省が作成した趣旨説明の配布資料にミスが発覚。
野党が反発し、審議入りが十日余り遅れた。

衆院厚労委員会での審議は地方公聴会や参考人質疑を含め三十九時間、参院厚労委では三十五時間だった。
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香山リカのココロの万華鏡:彼らのルールは妥当? 

香山リカのココロの万華鏡:
彼らのルールは妥当? 
毎日新聞 2014年06月17日 首都圏版

世界で4億5000万人が使っているといわれる無料通信アプリ「LINE(ライン)」。

大学で二つのクラスで「使ってる人は」と尋ねると、どちらも50人以上の学生の全員が手をあげた。
つまり利用率100%だ。

 最近、このアプリでのやり取りから犯罪に巻き込まれたという事件もあるので「使っていて困る点、危険な点は?」ときいたところほとんどの学生は「特にない」と言う。

それでも食い下がって何人かに話をきくと「知らない人から突然、援助交際の誘いがあった」「グループを作ってやり取りをしている中で誰がメンバーだったか忘れて、そこにいた人の悪口を書いてしまった」など、事件やトラブル寸前のような経験をしている人もいることがわかった。

 では、どういう人が犯罪に巻き込まれ、どういう人がそれをすり抜け安全なコミュニケーションを楽しんでいるのだろう。

 学生たちにさらに話をしてもらうと、危険を回避するために日ごろからかなり警戒していて、完全に誰かがわかる相手から来た連絡以外には「一切こたえない」「すぐにブロックする」という声も多く出た。

「ニックネームで登録している人から突然、LINEのメッセージが来ることがあって、そういうときには失礼がないよう、一応『どなたですか?』と返事しているんだけど」と私が言うと、学生たちからいっせいに「信じられない!」「危険すぎます!」といった声があがった。

「たとえ多少の失礼があっても、フルネームを名乗らずに連絡してくる人は無視してよい」というのが、彼らのルールのようなのだ。

 ものごころついたときからこういったツールを使いこなして友人や家族とコミュニケーションしている若者たちは、ときには大胆にときには慎重に振る舞いながら、便利さと危険回避とのバランスを取ろうとしている。

ただ、大人から見ると、一歩間違えば大切な関係が壊れることもあれば、逆に会ったこともない相手との関係を親密と錯覚してしまうこともありそうだ。

 こういった手軽に誰とでもやり取りできる便利なツールは、これからもどんどん登場するだろう。

それを今さら「やめるべき」と言うつもりはない。
ただ彼らが作り上げた“使い方のルール”が本当に妥当かどうかは、一度、大人も首を突っ込んで検討してみる必要があるのではないか。

「これがなければ生きられない」と無邪気に語る学生たちの顔を見ながら、そんなことを考えた。(精神科医)
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2014年06月20日

問題生徒を「仕分け」て校外で指導

石井苗子の健康術
問題生徒を「仕分け」て校外で指導
2014年6月17日 読売新聞yomiDr.

(「どうしたらいい子になりますか?」と医師に質問する親の心理)

 学校が大変なことになってきているようです。

 児童生徒にランクをつける。
「成績ランキング」ではなく、「態度ランキング」なのです。

 大阪市教委は来年度から、服装を守らない生徒から始まり、過激な暴力を繰り返す生徒まで問題行動を5段階にレベル分けし、先生たちが問題児と思われる児童生徒を「仕分け」し、指導する方針を決めました。

手を挙げて叱しかることは絶対にならないという教育ルールがあるから、子どもたちの乱調ぶりを止めることができない先生たちが次に要求されたことが「観察力」だったわけです。

 これはいたちごっこです。
レベル分けされないように生きる生徒とそれを追いかける先生。
両者の精神的な距離は遠くなっていく一方です。
このようなランク分けの仕事に、どんな愛情がうかがわれると言うのでしょう。

 保護者から「学校の指導がなっていないから、いじめの問題や暴力事件が解決しない。
自殺する生徒はまだいるではないか!」と責め立てられるので、先生たちは正確な観察力を要求されることになりました。
でも結果が悪ければ観察が足りなかったと指摘されるので、その前に問題生徒にランクをつけて昔でいう「札つき」にする。

言葉遣いはジョークと受け取っていただきたいのですが、学校全体でこれに似たようなことをやっているのと大差ないと私は思います。

 そして最終的には他の生徒の邪魔にならないように、経験豊富な教員らが専門的に指導する「個別指導教室」(仮称)を設置する教育方針も出てきています。

 学業成績は軽視されてきているのかといえば、相変わらず受験競争は過熱する一方です。

 大学名で就職が決まらない時代になったとメディアは言いますが、本当にそうでしょうか。
有名大学の志願者人数割れとかいうニュースは聞きません。

少子化なら、とっくにそうなってきてもいいはずなのにです。

 企業が採用時に重視するのは、本人のコミュニケーション能力、協調性、挑戦力になりつつあるといいますが、だったら「新卒がいい」なんていわないはずです。

上記3つの資質を試験や面接で判断するのは、ベテランのカウンセラーでも難しいと思います。
過去にどんなことをやってきたかを話してもらい、その人間にコミュニケーション能力や協調性、挑戦力といったものがあるかなんて、面接官にどんな能力があったらいいのでしょう。

そもそも協調性と挑戦力は相反する側面をもった精神性です。

コミュニケーション能力は職種によって必要とされるものが異なります。

弁護士と看護師では、必要とされるコミュニケーション能力が異なるように、通り一遍の解釈では採用試験ができません。

 今の学生は、やっと合格したと思ったら大学で2年生から就職活動を始める。
なんのために受験勉強をしたのか、子どもたちが一番大変です。
成績も良くなければ一流の会社に行けない。
いつ倒産するかもわからない経済状態だからこそ、安定したサラリーのところにまずは行きたがる。

わかりやすい心理です。
入社しても辞めていく社員が多いと嘆かれますが、彼らはむしろ自分自身しか信用できないのですから、目先のことに一生懸命になることを誰にも止めることはできません。

 カウンセリングで「うちの子はどうしたら、いい子になってくれるでしょうか」という親御さんの顔には、苦労がにじみ出ているように感じます。

しかし、今の日本社会は大人が子どもを助けることが、果たして出来るのだろうかと私は疑いたくなるほど、昔の教育例が参考になりません。

 振り返れば「詰め込み教育」の反省から始まった「ゆとり教育」です。
企業もあと何年かすれば同じ業種のものがなくなっているかもしれません。
新しい業種に就職する若者が増えていきます。

病院だって変化の一途にあります。
総合病院に行けばすべて安心という時代ではなくなりつつあります。

自分たちの地域をどう守るかの医療の時代です。
大きな病院はあるけれど、働いてくれる人がいないという状態の地域もあります。

 私もそうですが、「詰め込み教育」で育った人々は、自分で考えて行動するより、人様から外れないように生きることを良しと教育されてきました。
ですので、「方針をハッキリしてほしい。でないとどうしていいかわからない。指導者側に責任がある」が口癖になっている。これをまず反省しなければいけません。

 子どもは子どもなりに一生懸命考えていることを忘れてはならないのです。

 助けを求めているのは、指導ではなくて、愛情なのです。
愛情の種類はひとつではありません。自分たちの過去は反省して、彼らの未来を励ますことも必要です。
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ヘイトスピーチ危惧 松本サリン20年 中傷に耐えた河野さん

ヘイトスピーチ危惧 松本サリン20年
 中傷に耐えた河野さん
2014年6月19日 東京新聞朝刊

 オウム真理教が起こした松本サリン事件から二十年を迎えるのを前に、夫婦で毒ガス被害を受けながら容疑者扱いされた河野義行さん(64)がインタビューに応じた。

中傷に耐え続けた経験は「根拠のない批判は怖い」との教訓となって生き、真相を確かめることの大切さをかみしめる。
偏見に基づいて差別的な言葉を叫ぶ「ヘイトスピーチ」が広まる最近の世相に危機感を抱く。 (勝股大輝)

 「私にとっての事件は六年前に妻が亡くなった時に終わっている」。
二十年の節目を淡々と受け止める。

 河野さん夫婦は、サリン発生現場近くの自宅にいた。
妻の澄子さんは十四年間意識を回復することなく死亡。
河野さんも重症で入院したが、自宅の写真現像用薬品から容疑がかかり、警察の家宅捜索を受けた。

 翌年三月、東京で地下鉄サリン事件が起き、真犯人としてオウム真理教が浮上するまで警察、マスコミから容疑者扱いされた。
看病と闘病に加え、見知らぬ人の誹謗(ひぼう)中傷に耐える日々が続いた。

 「世間という漠然として訳のわからないものが、歴然たる力を持っている」と思い知らされた。

「人殺し」「町から出て行け」。
ののしりの電話が午前二時、三時にも普通にかかってきた。

 そんな日々の中でも澄子さんの回復を第一に考え続けた。

「妻が元通りに戻ったとき。あるいは、亡くなってしまって努力のしようがなくなるときが、自分にとって事件の終わるとき」と思って生きてきた。

 妻の死から六年。「事件以前と同じスタンスで、自分の好きなように生きている」。
四年前には鹿児島市に移り住み、「恨みは、人生をつまらなくする」と穏やかに暮らす。

 教団元幹部の上祐(じょうゆう)史浩氏が設立した団体「ひかりの輪」の依頼を受け、二〇一一年に活動を監視する外部監査人となった。

「周辺住民は中身を知らずに不安がっている部分がある。知らないから怖いのなら、知ってもらえばいい。不安をなくすための橋渡しになると思った」

 教団の犯行であることが判明してからは、教祖の子女、信者への人権侵害的な行政の対応、世間の中傷があからさまだった。

「(オウムに対してなら)明らかに法の筋に外れたことまで許されて。
世の中は怖い」

 最近気になるのは、韓国人や中国人への偏見に満ちた一部世論の高まりだ。

「根拠のない排除は許されない。
このような主張がはびこってきたのは理不尽だし、怖いなと思う」。
ヘイトスピーチに反対する団体の共同代表にも名を連ねた。

 請われれば、体験を基に講演することにしている。
当たり前のことが、当たり前に通る世の中になってほしい」と願うからだ。

 <松本サリン事件>
 1994年6月27日深夜にオウム真理教信者が長野県松本市内の住宅街でサリンをまき、8人が死亡、586人が中毒症状を訴えた。
警察は第一通報者の河野義行さんを容疑者扱いし、報道各社も犯人視報道を続けた。
翌年3月20日に東京都心で地下鉄サリン事件が発生し、オウム真理教の犯行であることが判明。
報道各社は河野さんに謝罪した。
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2014年06月21日

視点 集団的自衛権「普通の国」論

視点 集団的自衛権「普通の国」論
毎日新聞 2014年06月20日  

◇「特殊な国」ではダメか

 安倍晋三政権が昨年暮れから進めていることは、総じていえば外交・安全保障政策における「普通の国」路線である。

国家安全保障会議(NSC)設置、特定秘密保護法制定。
そして今回の集団的自衛権の行使容認で完成体にしようというのか。

 普通の国論議が声高になったのは、1991年の湾岸戦争以来である。
あの時多国籍軍が侵略者であるイラクを制裁、その際に日本が武力行使に参加できず、お金だけでしか貢献できなかった特殊な国としての屈辱がトラウマ化したものだった。

 ところで、この間議論してわかったことは、特殊な国の背骨は、憲法9条という条文の強力な規範力(あるべき姿を強制する力)にある、ということだ。

 9条の「戦争放棄」(1項)、「戦力不保持」(2項)をどう読んでも、武力行使として許されるのはぎりぎり個別的自衛権止まりであろう。
その証拠に歴代首相も内閣法制局も、他衛権たる集団的自衛権については一貫して封じ込んできた。

 自公政権は、そこに風穴をあけようとしている。
59年の砂川判決や72年の政府見解の中で集団的自衛権が必ずしも全否定されているわけではない、との脆弱(ぜいじゃく)な理屈を根拠に、具体的にどういう事例をその行使の対象にするか、線引きを実施中だ。

 国民はこの政治過程の本質が事例を限定することではなく、穴をあけることにあると直感的に気づいている。
アリの一穴とでもいおうか、この種の穴が際限なく広がるのは歴史の教えるところだ。
9条が規範力をそがれ、ある意味無力化していくことも覚悟しなければならない。

 失うものが二つあるだろう。

 第一に、「大東亜戦争の遺産」(故上山春平京大名誉教授)を失う。
上山氏は9条成立の背景を、大西洋憲章(41年)、ポツダム宣言(45年)、極東委員会対日管理政策(47年)という非戦モラルの高い国際的協定と300万人の犠牲者を出した日本国民の選択(国会議決)という極めて特殊な状況下で作成された国際的文書と位置づけた。

 第二に、この規範力は節目にその役目を果たし日本を武力行使の誘惑から救ってきた。
湾岸戦争だけではない。99年周辺事態法での後方地域支援への限定、2003年イラク特措法の非戦闘地域限定しかり、である。

 遺産という古くて新しい視点。

国民の血税である経済支援が本当に評価されなかったのかという検証。
加えて外交能力の向上など別手法での対応がまだ考え尽くされたわけではない。
これで特殊な国としての生き様を捨てるのはいかにも惜しい。
(論説委員・倉重篤郎)
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女性蔑視やじ 知らんぷり許されない

女性蔑視やじ 知らんぷり許されない
2014年6月21日 東京新聞「社説

怒り、落胆、情けなさ。

女性を蔑(さげす)んだ東京都議会の「やじ騒動」が議会の内外に波紋を広げている。
発言は品位に欠けるだけではない。
事の本質をまったく分かっていないのではないか。

 「心ない野次(やじ)の連続」。
塩村文夏都議(みんなの党)が自身のツイッターに投稿したところ、二万回を超えるリツイート(転載)があった。
都議会には一千件を超える批判が寄せられた。
インターネットの署名サイトでは、発言者の特定と処分を求める抗議の声が広がっている。

 事の発端は十八日。放送作家でもある塩村氏が晩産化や非婚化の進む中、妊娠や出産に悩む女性への支援策を質問したのに対し、「早く結婚しろ」「産めないのか」と男性議員のやじが飛んだ。

 みんなの党は「やじが自民の席の方から聞こえた」と抗議したが、自民側は「自民の議員が述べた確証はない」として、発言者を特定しない意向を示した。

 議場での発言は自由で、刑罰が科せられるわけではないが、うやむやに終わらせてはいけない。
やじは塩村氏個人への攻撃では済まず、議会の品位をおとしめ、議会に対する信頼を失わせる。  

人々は思うのではないか。
笑い声も起きて、人格を傷つける言葉を許容するような議会に、大切な議論を任せられない、と。

 妊娠や出産というデリケートな問題が女性議員への嫌がらせの言葉で片付くはずもない。
男性に原因がある場合もある。
晩産や非婚の背景にある、厳しい雇用や低賃金などの問題にこそ向き合うべきだ。

女にも男にもかかわる問題なのに、心ない発言者は有権者の代表として、考えることや議論することを投げ出している。

 みんなの党は議場映像から声紋分析を行い、発言者を捜し出すと主張する。
しかし、調査を待つ話ではない。
知らんぷりをしている議員は名乗り出て、やじが適切でないと思うなら謝るべきだ。

 政治家の女性を蔑視した発言をめぐっては、二〇〇三年に太田誠一衆院議員が早大集団レイプ事件について「元気があるからいい」と発言し、〇七年に柳沢伯夫厚生労働相が「女性は産む機械」と述べて批判を浴びた。
いずれも次の国政選挙で落選した。

 やじには、事の本質を突いて議論を盛り上げる適切なものもないわけではない。
しかし、女性への侮蔑に限らない、品位を欠き、人格を傷つけるやじは、国会からも地方議会からも追放したい。
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2014年06月22日

「集団安保」自民提示 政府対応、場当たり的 先月首相会見と矛盾

クローズアップ2014
「集団安保」
自民提示 政府対応、場当たり的 
先月首相会見と矛盾
毎日新聞 2014年06月21日 東京朝刊

自民党は20日、集団的自衛権の行使を容認する自衛権発動の「新3要件」案を適用し、国連の集団安全保障による武力行使も可能だと閣議決定に明記することを公明党に提案した。

だが、集団安全保障への自衛隊の参加を憲法解釈の変更で認めれば、活動範囲が際限なく広がる懸念は拭えず、公明党は反対の姿勢だ。

憲法9条を骨抜きにしかねない安保政策を大転換する議論が大詰めになって飛び出し、政府・自民党の場当たり的な対応を印象づけた。
【高本耕太、宮島寛】

 「集団安全保障をやるなら一からの議論になる」。

公明党の北側一雄副代表は20日、自民党が「新3要件」案を適用して国連の集団安全保障措置で武力行使は可能になるとの考えを示したことに対して、不快感をあらわにした。

 政府・自民党が集団安全保障の武力行使として、自衛隊の参加を想定しているのは、政府が示した15事例のうち、ホルムズ海峡封鎖を念頭に置いたシーレーン(海上交通路)に機雷が敷設されたシナリオだ。

武力行使国が敵国の艦船を沈める目的で機雷を敷設することは国際法上は武力の行使にあたる。機雷を除去して、武力行使国の行動を妨害する行為も武力行使とされている。

 安倍晋三首相は5月15日の記者会見で「自衛隊が武力行使を目的として、湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加するようなことはこれからも決してない」と明言した。
しかし、その後、発言を軌道修正し、今月9日の参院決算委員会では、武力の行使には2種類あると説明。

「爆撃を行ったり、部隊を上陸させて戦闘させたりする行為」である武力行使は行わない一方、「受動的かつ限定的な行為で性格を異にする」機雷掃海は行うべきだと主張した。

 限定的に集団安全保障の武力行使を容認するとの考えで、自民党の石破茂幹事長も20日のテレビ番組で、「無限定に、何でもやるぜというものではない」と強調した。

 20日の与党協議会では、自民党の高村正彦副総裁らは、集団的自衛権を行使し機雷を排除しているさなかに国連安保理が武力行使容認決議を採択し、集団安全保障に切り替わった場合の対応を持ち出した。
「自衛隊が活動をやめるわけにはいかない」と主張し、例外的に集団安全保障への参加として認めるべきだと訴えた。

 だが、「限定的な参加」にとどまる保証はどこにもない。
政府・自民党は閣議決定原案にある「武力の行使」に「集団安全保障が含まれる」と解釈することで集団安全保障の武力行使を可能にしたい考えだ。

安倍政権で「機雷除去」のみを例外的に容認したとしても、政府方針としていったん閣議決定してしまえば、歯止めがきかず、後の政権が「集団安全保障の武力行使は認められている」と、活動拡大を模索する動きが出てきても縛りは何もない。

本格的な戦闘に参加することに道を開く「アリの一穴」になる可能性は否定できない。

 一方、集団的自衛権を行使して機雷掃海を開始した場合、国連の集団安全保障措置が発動されても「日本は集団的自衛権の行使を継続」し、機雷掃海を続けるという案も浮上している。
国内的に説明がしやすいとの思惑からだ。

しかし、国連憲章は、集団的自衛権の行使が容認されるのは、集団安全保障措置が講じられるまでの間と定めており、集団的自衛権の行使を続けることは国連憲章に抵触する恐れがある。  

[自]ハードル上げ駆け引き/[公]「与党協議で取り上げぬ」

 集団的自衛権の「限定容認」で自民、公明両党の協議が大詰めになる中、「集団安全保障での武力行使」は唐突に浮上した。

だが、政府・自民党内に集団安保を是が非でも公明党に認めさせようとする姿勢は乏しかった。背景には、公明党の反対で集団安保の全面参加を見送った形をつくり、「同党に配慮した印象を与える材料に使おう」という思惑がちらついている。

 首相が戦時の機雷掃海に強い意欲を示したことを受け、自民党幹部や外務省は「集団安保でも機雷掃海をできるようにすべきだ」と、憲法解釈の根本的変更に踏み込む「悲願」をむきだしにした。

 公明党幹部も水面下では一定の理解を示していたが、党内や支持母体である創価学会からの批判をおそれ、20日の与党協議では「首相の5月の記者会見と矛盾している」などと態度を硬化させた。

 同党幹部は「ぴしゃっと言った。与党協議で今後取り上げられることはない」と強調。
自民党も「できないものはできない」(幹部)と配慮を示し、閣議決定原案に集団安保は明記されない見通しだ。

ただ、集団安保を巡る議論が唐突に浮上した動きを見ると、政府・自民党が譲歩を演出するために、一段高いハードルを設けて妥協してみせる意図が透けてくる。

 さらに、政府が20日の与党協議で示した閣議決定原案にも、集団的自衛権の行使容認に関する表現に、自公両党の綱引きを演出するかのような仕掛けがほどこされた。

自民党の高村正彦副総裁が示した自衛権発動の3要件は、「他国に対する武力攻撃が発生し、我が国の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆されるおそれ」がある場合、集団的自衛権の行使を認めることが柱だ。

 これに対し、公明党からは「他国」が日本以外の全ての国とも読めるため、日本と「密接な関係がある他国」などと修正する案が浮上している。

ただ、「密接な他国」としたところで、その範囲は不透明。
自民党幹部は「修正しても全く問題ない」と話す。

 「おそれ」についても、公明党は「切迫した事態」などへの修正を求める構えだ。
政府が「おそれ」と判断すれば幅広い行使容認につながるという懸念が拭えないためだが、自民内では「切迫事態としても容認の範囲は縛れない」との見方が強く、「集団的自衛権の8事例が全てできる表現なら修正に応じる」(幹部)と余裕の声が出ている。
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2014年06月23日

沖縄戦:「今の命、虫のおかげ」 おばぁの飢餓体験伝える

沖縄戦:「今の命、虫のおかげ」
 おばぁの飢餓体験伝える
毎日新聞 2014年06月22日 

 京都府京田辺市の玉城(たまき)裕美子さん(45)は、沖縄県読谷村(よみたんそん)の村史編さんに携わり、沖縄戦などの証言収集を続けている。

数々の証言から浮かび上がるのは、戦火を逃れ、山中に避難した住民を襲った「飢え」の恐ろしさだった。

多くが息絶え、生存者はカタツムリや虫を食べてしのいだ。
「『命をつないでくれた』と今も自然への感謝を忘れないおばぁたちの思いや、戦争のおろかさを伝えたい」。

23日の「沖縄慰霊の日」に京田辺市の小学校で子供たちに語る。
【高尾具成】

 玉城さんの祖母は戦前、沖縄から本土に渡った。
玉城さんは京都府生まれの「沖縄3世」で、沖縄にルーツのある男性と結婚。
1995年春から夫の実家がある沖縄本島南部で暮らし始めた。

 95年7月、読谷村の村史編集室嘱託職員に採用され、同村に転居。
以後12年間、戦争体験者の証言に耳を傾けた。
難解だったウチナーグチ(沖縄方言)の単語帳を自作し、記録を続けた。

 読谷村の資料などによると、米軍が沖縄本島へ上陸した45年4月以前から中・南部の高齢者や子供ら推定約3万人が北部のヤンバル(山林地帯)へと逃げ始めた。

疎開した同村民5429人のうち657人が死亡。
その7割以上が栄養失調や病気が原因だった。

「ヤンバルでの飢餓は(旧日本軍の組織的な戦闘が終結したとされる)6月23日以降も続いた」と玉城さんは言う。

 家族らと山中に避難した看護師の女性は飢餓体験を語った。
「誰かの畑の芋を無断で掘った。
『命をつなぐためなんです』と畑の神様に手を合わせた」。

カタツムリを炊いて口にし、木の葉を食べて下痢が続いた。
山を下り、米兵に連れて行かれた収容所でも悲惨さは変わらなかった。

子供たちは栄養失調で、皮膚に黒い斑点ができ、肉が腐っていた。
(食べ物を)かむ力もなくおなかがふくれ上がり、ばたばたと亡くなった

 「抱いたまま息絶えた子に子守歌を歌い続けた」と語ったおばぁは体験のつらさから村史への記録を拒んだ。

別のおばぁと一緒に避難経路をたどった際には「ヤギが食べる草が私たちも食べられる草の基準だった」と聞いた。

夫の転勤で京田辺市に転居した今も、村史編集室調査員として関西に住む沖縄の人たちの証言を集める。

爆撃を免れたのに、なぜ飢餓で亡くならなければならなかったか。

沖縄戦の壮絶さは避難民の体験証言の中にもある」と語る。

2007年に証言を題材にした絵本を出版したほか、学校などで子供たちに証言内容を伝えている。

 あるおばぁの言葉が忘れられない。
庭いじりをしながら「虫を殺すことはしないの」と植物に付いた虫を手のひらに乗せた。
「虫のおかげで命をつないだわけさぁ」

 「戦争で怖いことって何だと思う?」。

23日は沖縄の楽器「三線(さんしん)」や歌も交え、児童らにこう語りかけるつもりだ。
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2014年06月24日

なぜ個人情報はすぐに漏れるのか

サイバーリテラシー研究所(代表 矢野直明
なぜ個人情報はすぐに漏れるのか
(PRESIDENT Online )
2014年6月23日(月)配信

■個人、企業、国家が個人情報を収集している

「漏れないデジタル情報はない」――。
これは、二重の意味において妥当する。

第一は、私たちのデジタルデータが、個人によって、企業によって、国家によって収集されているということである。

個人レベルで言えば、友人に送ったメールが知らないうちに他人に転送されているという経験をした人も多いだろう。
つきあっていた彼に頼まれて撮って送った自分のあられもない姿が、交際を絶ったあとで、いわば報復的にネットに上げられてしまう(リベンジポルノと呼ばれたりする)。

紙の封書には一応「信書の秘密」といった考えがあり、他人の手紙の封を切って読んだり、それを差出人の許可なく他人に見せたりはしないというたしなみが、デジタルの便利さの前に雲散霧消している。

リベンジポルノについて言えば、フィルム写真でそのような写真を撮るという発想がふつうにはわかなかった。
フィルムは現像に出さざるを得ず、どうしても第三者の目にふれるから、いくら好きな彼氏に頼まれても、その種の写真を撮ったり、撮らせたりするということはめったとなかったのである。

企業レベルで言えば、これは個人情報、顧客情報の収集である。

グーグル、フェイスブック、アップル、アマゾンといった大手企業は、個人情報を収集するためにこそ、すぐれて魅力的なアプリケーションソフトを惜しげもなく、無料で提供している。

ユーザーのメールの中身、フェイスブックで「いいね!」ボタンを押した内容、オンラインショッピングの履歴、ウエブの閲覧記録などなど、それらの情報は分析されて、車好きには最新の車、高級別荘を買いそうな顧客にはリゾートマンション、ピンク色が好きな人にはピンクの下着を、といったように、ターゲットをより絞った広告が配信される。

■スノーデンが暴露した米国政府の個人情報収集

スマートフォンを通して従業員の行動を逐一把握するためのツールも開発されている。

「仕事の見える化」を促進できると宣伝されているあるアプリケーションは、それをインストールしたスマホを従業員に持たせれば、彼らがいまどこにいるかの位置情報、どのようなメールをだれと受発信したかの履歴とその内容、添付ファイルの中身、電話の送受信と音声内容、途中で利用したウエブアクセス履歴、サイトのURLとキーワード、使用したアプリケーション履歴などが完全にログとして管理できる。

従業員のプライバシーは風前の灯である。

そして、国家レベルでの個人情報収集となると、これは2013年に明らかになったアメリカNSAの大規模盗聴事件にとどめを刺すだろう。

元CIA職員、エドワード・スノーデンに接触してその告発を英ガーディアン紙で報じたアメリカのジャーナリスト、グレン・グリーンウォルドは最近、そのいきさつを綴った『暴露 スノーデンが私に託したファイル』(新潮社、原題はNO PLAEC TO HIDE、世界24か国で同時刊行)を著した(スパイ小説並みのおもしろさ、いや怖さである)。

それによれば、NSAはアメリカ国中の通信会社や大手IT企業の多くのサーバーに直接アクセスして、日常的に個人情報を収集していたらしい。
もちろん日本人のものも含めて、電話による通話、フェイスブックのチャット、グーグルの検索履歴、ヤフーのEメールなどが令状もなく収集されていたのである。

もちろん日本語で書かれたメールの中身を彼らが日常的に読んでいることは物理的にもあり得ないが、何かの意図で調べようとすれば調べられる材料が常に用意されているわけである(こういうユビキタス監視装置の是非が『暴露』のテーマである)。

■デジタル情報が生みだしサイバー戦争

ことほどさように、情報はデジタル化された途端、漏れるのを防ぐのは難しい。
これは情報を収集している側にも言える。

これがサイバーリテラシー・プリンシプル(2)の第二の側面である。
NSAの膨大な極秘文書がNSA委託会社に働く若者によってごっそりと持ち出されたのも、それらがデジタル情報だったからである。

2010年に話題になったウィキリークスによる米情報の大量暴露も同じである。
22歳の米技術兵、ブラッドリー・マニングはイヤホンをつけ、レディー・ガガの曲を口ずさみながら機密情報を掘り起こした(マニングはその後逮捕、投獄されたが、『暴露』によれば、その後女性として生きていくことを宣言し、チェルシー・マニングと改名した)。

日本においても尖閣諸島沖衝突事件の映像が一海上保安官によって公開され、多くの人によってネット上で転送された。

2014年5月、米司法省はアメリカ企業の原子力発電などに関する機密情報が中国によって盗み出されたとして、中国人民解放軍の将校5人を告発したけれども、熾烈なサイバー戦争もまた当然、デジタル情報ならではの話である。

漏れない情報(秘密)はない、という一般論で言えば、もちろんデジタルに限らないわけだが、デジタル情報だからこそ漏れやすいというのがこのプリンシプルの意味である。

この漏れやすいデジタル情報を封じ込めるために、漏洩したものを激しく罰する法強化が叫ばれがちだが、それが世の中を息苦しいものに変えていくことに注意したい(一方で、権力による情報収集は野放しに近いというのが、スノーデンの告発したことだった)。
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香山リカのココロの万華鏡:もう少しラクになれば 

香山リカのココロの万華鏡:
もう少しラクになれば 
毎日新聞 2014年06月24日 首都圏版

 私たちはみな、いろいろな「こだわり」を持って生きている。

「開放的な屋外で食事をするのは気持ちいい」という人もいれば、「外で食べるなんて不潔できらい」という人もいるだろう。

その「こだわり」が過剰になり、生活や仕事に支障がきたされるほどになった場合、それは「強迫性障害」と呼ばれる。

 強迫性障害は、うつ病などと並んでよくある心の病のひとつだ。
その中でもとくに多いのは、自分やまわりが細菌などで汚れているのではと気になり、何度も手洗いや洗濯をしてしまう「洗浄」と、戸締まりやガスの元栓などを繰り返し確かめる「確認」だ。

ほかにも「歩き出すときは右足から」といった自分で作ったルールにこだわったり、特定の数字を何としても避けたりする人もいる。

強迫性障害の場合、単に「こだわりが強い」「ジンクスを大切にする」といった程度を大きく超えており、本人も「そこまでやらなくてよいのに。でもやらずにはいられない」と苦痛を感じている場合が多い。

 いまのところ、この強迫性障害は性格やストレスだけが原因ではなく、いわゆる脳内ホルモンの調節障害がかかわっていると考えられている。
そのため、治療にはその障害を改善する薬を使うことが多いが、段階を踏みながら問題となる行動をコントロールする認知行動療法も効果的といわれている。

 この強迫性障害はしばしば子どもにも起きる。
子どもの場合、「寝る前に100回おじぎをする」といったこだわり行動の背景には、「それをしないと家族に悪いことが起きるから」など「家族を守るため」という理由があることも多い。おとなが「そんなバカな」と思うことでも、子どもは疑うことなく信じてしまいがちなのだ。  

家族は「そんなこと、やめなさい」「意味がないでしょう」としからずに、「みんなのためにやってくれているんだね」などと受け入れ、「でも途中でやめても大丈夫だよ。さあ、ごはんにしよう」ともっと楽しいことに誘ってあげるくらいの“何気なさ”が大切だ。

見ている家族のほうがイライラして、いても立ってもいられなくなっては、ますます行動はエスカレートしてしまう。

 おとなの場合でも、強迫性障害の人たちは一般にまじめで努力家、仕事などの面では信頼できる実力派が多い。
「このこだわりは個性。でももう少しラクになればもっと人生、楽しめるはず」くらいにどっしりかまえて、自分を認めてあげてほしい。(精神科医)
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2014年06月25日

法人減税の負担は庶民へ 「携帯税」の次は「パチンコ税」浮上

法人減税の負担は庶民へ
「携帯税」の次は「パチンコ税」浮上
2014年6月24日 日刊ゲンダイ

代替財源を決めないまま法人税を引き下げる方針を決定した安倍政権が、いま、財源探しに躍起になっている。

突如、持ち上がった「携帯電話税」に続き、今度は「パチンコ税」まで浮上。

法人税減税で大企業を喜ばせる一方で、取りやすい庶民から搾取するつもりだ。

 パチンコ税は会期末ギリギリに審議入りしたカジノ法案に合わせて浮上したもの。

 パチンコ業界は市場規模20兆円といわれる。税率1%でも2000億円の税収になると、政府・自民党はソロバンをはじいている。

 現在、パチンコは風営法で直接の換金が禁じられているため、いったんホールで景品をもらったあと、景品交換所で現金を受け取る“3店方式”になっている。
税金をかけるとなれば、当然、合法化が必要になる。

 具体的には、合法化してホールでの換金を認めたうえで店が納税する方式や、景品交換所から徴収する方式などが検討されているというが、いずれにしろ、新たに税金が課せられたら、換金率が悪くなり、間接的に客が税金を払うことになるのは明らかだ。

■市場は縮小傾向

 パチンコ業界に詳しいフリーライターの高山数生氏はこう言う。

「パチンコ市場は縮小傾向で、実際は20兆円を切っています。
そのうえ、ホールの真水の利益は、よくて3%という薄利多売。
税金をかけたら客がもっと減るでしょうから、業界は10分の1程度まで吹っ飛んでしまいかねません」

 実は「携帯電話税」と「パチンコ税」は、2011年の復興増税の際も新たな財源として議論されている。
当時は「なぜ復興と関連するのか、説明が難しい」などの理由で断念されたが、法人税減税の代替財源探しに必死の安倍政権なら、理屈など関係なしにやりかねない。

「あの時は、パチンコだけでなく、競馬や競輪に『射幸税』をかける話や、たばこ税の増税、第3のビールと発泡酒の税率アップなども検討されました。
法人税減税の財源としてそうした税金も今後、浮上してきそうです」(霞が関関係者)

 大企業優遇で庶民の懐ばかりアテにするのは、もういい加減にしてほしい。
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2014年06月26日

300年分エネルギー滞留 富士山周辺で不気味な地震続発

300年分エネルギー滞留
富士山周辺で不気味な地震続発
2014年6月25日 日刊ゲンダイ

 噴火のキケンが迫っているのか、富士山周辺が騒がしくなってきた。

 22日午前3時半ごろ、静岡県東部を震源とする地震が発生。
富士市で震度2を観測した。

先週は17日午前3時、伊豆で震度1、20日午前2時にも伊豆で震度2の揺れが起きている。いずれも規模こそ小さいが、富士山のお膝元で地震が頻発しているのだ。

そこで心配されているのが、富士山噴火の可能性である。

 過去、世界で起きたM9.0以上の巨大地震6例では、すべて4年以内に近くの火山が噴火している。

武蔵野学院大特任教授・島村英紀氏(地震学)が言う。
「小さな揺れでも、地震が頻発した後、火山が噴火する可能性は十分あります。
3・11大地震の直後、富士山付近で地震が増えました。
昨年から活動が活発化しはじめた箱根山も、富士山と地下マグマでつながっていると考えられます。
気がかりなのは、3・11以降、噴火の予兆とされる山体膨張が富士山で続いていることです」

■噴火まで1年切った!?

 さらに昨年末、小笠原諸島・西之島付近で海底火山が噴火、新しい島ができた。
これも富士山を刺激するという。

「最近の伊豆の地震は、フィリピン海プレート上で起きています。
同プレートの活動は活発化していて、新しい島も同プレート上にある。
同じ富士火山帯の一角ですから、富士山に影響を与える可能性はあるでしょう」(島村英紀氏=前出)

 富士山の噴火は、1707年の宝永の大噴火が最後。

島村氏は、約300年分のエネルギーが放出される分、被害は大きくなるという。いよいよカウントダウンか。
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2014年06月27日

 勉強嫌いの子どもにやる気を起こさせる方法はあるか

勉強嫌いの子どもに
やる気を起こさせる方法はあるか
2014年6月26日 東京新聞「筆洗」

 勉強嫌いの子どもにやる気を起こさせる方法はあるか。

とにかく前向きな言葉をかけ続けてください」。
先日お会いした進学塾経営の坪田信貴さんにこう教えられた。
叱るな、怒るな。
褒めなさいという

▼「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(KADOKAWA)という、失礼ながら「身も蓋(ふた)もない」題の本を書いている。

題名のままの実話で、この子は聖徳太子を「せいとくたこ」という太った女子だと思っていたと紹介している

▼「そうはおっしゃいますけどね」。
「叱るな」に言い返す。
「小学生で宿題もやらない場合はどうなんですか。怒るべきでしょう。普通」。
いいえ。一緒にやってみようと言ってください。あくまで前向きに

▼本当かとまだ疑う。
みんな叱られて大きくなった。
おしりを叩(たた)かれて机に向かった。
「今の子は違います」と坪田さんは断言する

▼戦後から高度成長期。
苦難に勝てば、良いことが待っているという空気を子どもでさえ感じられたので、「勉強しろ」にも耐えられた。

逆に生まれてこのかた、ずっと景気の悪い時代に育った子はその先の良いことが想像できない。
叱られると、激励ではなく「痛み」としか感じないという。
分かる気がする

▼敗退したサッカーの日本代表。世間の風は厳しいが、ここは「良いところもあったよ」と書いておく。
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2014年06月28日

幕引き都議会 惰眠の府が演じた醜態=人羅格

幕引き都議会 
惰眠の府が演じた醜態=人羅格
毎日新聞「社説・視点」2014年06月27日

 反省どころか隠蔽(いんぺい)に等しい。
東京都議会の女性蔑視ヤジ問題は発言議員は懲罰を受けず、他のヤジの発言者も特定されないまま「再発防止決議」で議会が幕引きを図る事態となった。

 首都の議会が演じた醜態は地方議会全体の問題でもある。
だが、都議会が都道府県議会の中でもとりわけ改革努力に乏しく惰眠をむさぼってきた議会であることは指摘しておきたい。

 人権侵害のヤジを制止するどころか、笑い声すら起きた議場そのままの決着だ。
一部報道によると、発言を認めた鈴木章浩議員に議場での謝罪を求める動きに「人権侵害だ」と反対があったというのだからおそれいる。
幕引きを急いだ都議会自民党を支えたのは数の力でうやむやにする発想だろう。

 議会の自浄能力の欠如を象徴したのが、ヤジを受けた塩村文夏議員が地方自治法133条に基づき当初提出した発言者の処分を求める要求書を議長が受理しなかったことだ。

「発言者が特定できない」ことが理由というが条文上、受理は可能だった。
その後鈴木議員が発言を認めたが、今度は会議規則に「(懲罰動議は)事犯があった日から3日以内に提出」とあるため懲罰は封じこまれてしまった。

 「首都の言論の府でさえこれでは……」とは多くの人が抱く印象だろう。
だが、現実は都議会は全国的にみても改革が遅れた議会だ。

早稲田大マニフェスト研究所が情報公開、住民参加などから毎年集計する地方議会の改革度で都議会は47都道府県中42位に過ぎない。

 1990年度以降、議員提案で制定された政策に関する条例は二つだけだ。議会改革に向け、多くの地方議会が定める議会基本条例も未制定だ。
つい最近も議員提案で四つの政策条例を可決した横浜市議会などと比べ、活動には雲泥の差がある。

 「国会議員を目指しての腰掛け気分や、気位ばかり高い議員が多い」とある首長は手厳しい。首都・東京が待機児童対策や超高齢化への対応で立ち遅れてきたのは都議会の怠慢にも責任の一端があるのではないか。

 都議会事務局はここ数日、抗議電話の対応に忙殺されている。だが、都議127人を昨年、過去2番目に低い投票率で選んだのは都民自身でもある。

 鈴木議員が一転、発言を認めた要因はネットなどを通じた批判の広がりだろう。
年間約1700万円の報酬に値する行動を議員に促すのであれば、住民が関心を持続する以外にない。
住民の直接請求による議会解散、議員解職手続きも地方自治法にはちゃんと定められている。(論説委員)
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2014年06月29日

与党協議決着の裏に公明の作戦ミス

山口代表「私が辞めればいいんだろ…」
 与党協議決着の裏に公明の作戦ミス
2014.06.28 ZakZak

集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更をめぐる与党協議は、慎重姿勢だった公明党が降りる形で事実上決着し、自公の緊張関係はひとまず解消された。

政府・自民党はあの手この手で公明党への説得作業を行ったが、結末は公明党の「作戦ミス」が招いたものだった。(水内茂幸、岡田浩明)

 「細かい事例に拘泥するのではなく、どういう歯止めをかけるのかが重要だ」

 27日、山口氏は公明党の会合の最後にこう訴え、行使容認への理解を求めた。

 5月20日から始まった「安全保障法制整備に関する与党協議会」で、具体的事例から議論に入ったのは公明党の意向だった。
しかし山口氏は、事例にこだわると党内への説明が厄介になると踏んだ。

 公明党内で6月中旬、山口氏が周囲に漏らしたこの一言に衝撃が走った。
 「私が辞めればいいんだろ…」

 公明党は、集団的自衛権の行使を容認せざるを得ない環境に追い詰められていた。
後は、行使への「歯止め」をどれだけ勝ち取ることができるかで、政府・自民党と最後の攻防を繰り広げている最中だった。

山口氏が辞任すれば、全面敗北を認めたことになる−。
党幹部や支持母体、創価学会の関係者は慰留に努めた。

 これに先立つ6月10日の国会内。
山口氏は井上義久幹事長、北側一雄副代表と三者会談に臨んだ。北側氏は山口氏に報告した。  

「代表が『政府の憲法解釈の基礎』と位置付ける昭和47年の政府見解を自衛権発動の新3要件に盛り込むよう、自民党の高村正彦副総裁に言っておきました」

 47年見解は、わが国が自衛権を行使できるのは「国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される」場合とし、「集団的自衛権の行使は、憲法上許されない」と結んでいた。

北側氏はこの要件を新3要件に盛り込むことで、個別的自衛権と集団的自衛権の接点を見いだそうとした。
「う〜ん…」

 党の先頭に立って行使容認に「断固反対」などと主張してきた山口氏は、北側氏の報告にうなった。
それでも、北側氏の論理を認めざるを得なかった。

 かねて「肌合いが合わない」とされた安倍晋三首相と山口氏。
集団的自衛権の行使容認をめぐり、2人の緊張関係は頂点に達するとみられていた。

 ところが、2人の勝負は「今年1月の時点で決まっていた」との見方は少なくない。
通常国会召集の1月24日、首相が施政方針演説で集団的自衛権について言及すると、山口氏は記者団にこう語った。

 「政策的な違いだけで連立離脱は考えられない」

 「連立離脱カード」を早々に封印してしまったことで首相を揺さぶることができなくなり、今でも「痛恨の一言だった」(党幹部)と言われている。

 漆原良夫国対委員長が2月25日付のメールマガジンで「国民の声を聴くとの一番大切な部分が欠落している」と首相を公然と批判したが、もはや首相が動揺することはなかった。

 山口氏が辞意を漏らしたのは、党内が収まるのかという不安や「作戦ミス」の責任もあったとみられる。

 山口氏が26日夜のNHK番組で憲法解釈変更の容認を表明すると、政府高官はうっすらと笑ってみせた。

 「ついに山口さんが言ってくれたか。これで、公明への説得作業は終わった」

 とりあえず辞意は撤回した山口氏は27日夜、和歌山市内での会合で、支持者らを前に行使容認について胸中を吐露した。

 「米国を守るためではなく、日本を守るための武力行使に限られる。やむを得ない…」
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学校エアコン拒否 千葉市議「年収1560万円」のデタラメ

学校エアコン拒否 千葉市議
「年収1560万円」のデタラメ
2014年6月29日 日刊ゲンダイ

「エーッ」という子供たちの悲鳴が聞こえてきそうだ。

千葉市議会の6月定例会で、市内小中学校の教室にエアコン設置を求める請願が不採択になり、保護者らの間に動揺が広がっている。

 請願は「扇風機では限界を超えた暑さに太刀打ちできない」などと、熱中症対策としてエアコンの設置を求める内容だ。
千葉市教委の試算によると、必要なエアコン台数は計175校で約2800台。費用は約76億円。

 千葉市は一般、特別会計を合わせた予算規模が8100億円を超える政令指定都市だ。
子どもの体調を考えれば、70億〜80億円の支出なんてワケないだろう。
と思ったら、アッサリ「不採択」である。

しかも、特別委員会で審査した際には、自民党議員から「耐える能力を鍛えることも必要」なんて精神論を唱える発言も飛び出したらしい。

「俺たちの時代は扇風機もなかった。甘えるな」と言いたいのだろうが、ナンセンス。

昔と今ではまったく環境が違うのだ。

 銚子気象台によると、昨年7〜9月の千葉市内の最高気温の平均は30.8度。

ここ20年間をみると、市内で最高気温が30度を超えた「真夏日」は年平均42.3日にも上る。
今や室内でも熱中症で人がバタバタ倒れる時代だ。

「アチィー、アチィー」と苦笑いしてやり過ごせる時代ではないのだ。

■ハコモノ行政のしわ寄せ

 議会の“ホンネ”は市債(借金)残高が7000億円を突破して公債費比率が上昇し、クビが回らなくなったようだが、本はといえば議会が野放図なハコモノ行政を認めてきたからで、子どもたちには何ら関係ない話だ。

 そもそもカネが問題なら自分たちが身を削ればいい。
千葉市議は議員報酬や期末手当で年間約1240万円ももらっているほか、「政務活動費」が1人当たり約320万円もある。

今こそ市民、市政のために報酬の大幅削減をするべきだろう。

千葉市内の市民オンブズマンがこう言う。
「市議会は『議会改革推進協議会』をつくり、6月の定例会でやっと議員定数54人を4人削減することを決めました。
でも、そもそも、そんなに多くの議員はいりませんよ。
カネが足りなくなるのも当然です」

 まさかとは思うが、千葉市議はエアコンの効いた涼しい議場で議案を審議しているのではあるまいな。
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2014年06月30日

「自己責任」論で暮らし壊すな

社会保障解体方針
「自己責任」論で暮らし壊すな
2014年6月29日(日) しんぶん赤旗「主張」

 安倍晋三内閣が閣議決定した経済財政政策の基本となる「骨太の方針」と「改訂成長戦略」には、国民が安心できる社会保障の土台を掘り崩す政策が次々と盛り込まれました。

医療、介護、年金、生活保護などの大幅な給付減と負担増の強化ばかりでは、暮らしはとても成り立ちません。

お金のない人が必要なサービスを受けられなくなる「営利化」の方向も露骨です。
国民生活を壊す「骨太の方針」と「改訂成長戦略」の具体化を許さないたたかいが急がれます。

「公助」を消し去る

 社会保障費の削減・抑制方針を列挙したのが「骨太の方針」です。
高齢者人口の増加などにともない必要となる社会保障費の「自然増」までも「聖域なく見直し」「徹底的に効率化・適正化」することを容赦なく宣言しています。

 社会保障費の伸びを無理やり抑え込む政策は、2000年代前半に小泉純一郎政権が強行し、日本中に「医療崩壊」「介護難民」などの事態を引き起こしたものです。

深刻な傷はいまなお残されたままなのに、またも過酷な削減・抑制路線に突き進むことは、逆行そのものです。
国民の命と健康、暮らしに甚大な被害を与えかねない危険きわまりない方針です。

 昨年の「骨太の方針」にはあった「自助、共助、公助のバランス」という記載が、今年の「骨太の方針」では消し去られたことは重大です。

代わって強調するのが「自助・自立のための環境整備」です。

なりふり構わぬ社会保障費削減路線を推進する安倍政権の姿勢を象徴しています。

先の通常国会で強行した医療・介護総合法に盛り込んだ「軽度」の要介護者を公的制度から締め出すなどの仕組みづくりをさらに加速するものです 。

 国の責任を大きく後退させ、個人や家族に負担と犠牲を強いる“自己責任による社会保障”の考えを前面に掲げたことは、憲法25条にもとづく国民の生存権保障や社会保障の向上・増進にたいする国の責任放棄に等しいものです。

 公的な社会保障を解体することと一体で、社会保障を「産業化」「営利化」の舞台に塗り替える方針を掲げたのが「改訂成長戦略」です。

「公的保険外のサービス産業の活性化」
「ヘルスケア産業を担う民間事業者等が創意工夫を発揮できる市場環境の整備」など健康・医療・介護関連企業が大もうけできるための手厚い対策が書き込まれています。

民間企業が行う健康・疾病予防サービスの利用者を増大させる具体策などを掲げています。
社会保障の分野で「世界一企業が活躍できる」条件づくりであることは明らかです。

 高額な治療費が支払えないと受診できない「混合診療」の拡大に道を開く危険のある仕組みの導入も提言しました。

お金の有無にかかわらず、必要な医療を受けられる「国民皆保険」原則を突き崩すことは、許されません。

国民を優先する政治こそ

 国民の安心・安全を支える公的な社会保障の仕組みを壊して、財界・大企業のもうけの場として差し出そうとする安倍政権の政策は、異常というほかありません。

 大企業の大もうけを保障するために、国民の生活を痛めつける政治では日本経済そのものも成長できないことは明らかです。

国民の暮らしを最優先にする政治への転換こそが必要です。
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自殺をセンセーショナルに伝えてはいけない

自殺を
センセーショナルに伝えてはいけない
アゴラ 2014年06月30日 00:01

石井孝明 ジャーナリスト
メール:ishii.takaaki1@gmail.com
ツイッター:@ishiitakaaki

焼身自殺と報道

1963年6月の南ベトナムの首都サイゴンの大通りでの光景だ。

当時のゴ・ジン・ジェム大統領は、反政府運動の巣窟になっているとして、仏教徒を弾圧した。
社会混乱が起きて数百人の人が殺害された。

73歳の高僧ティク・クアン・ドック師が抗議のために焼身自殺を行った。
当時、ニューヨーク・タイムズのサイゴン特派員だったデイビッド・ハルバースタムは、現場を目撃し、苦悩を込めてこの情景を伝えた。

彼はのち米国の代表的なジャーナリストになる。
私が個人的に目標とする人物だ。

「後にその様子を見る機会もあったが一度で十分だ。
炎が体から舞い上がり、体はどんどん小さくしぼんでいき、頭は黒く焦げていった。
あたりは皮膚が焼ける臭いがたち込めた。
人間というのは驚くほど早く燃えてゆく。
私の後ろからは集まったベトナム人のすすり泣きが聞こえた。
泣くにはあまりにショックで、書きとめたり疑問を投げかけるにはあまりに混乱し、うろたえて、考えることすらできなくなった。
燃えていく彼は微動だにせず、声も発さず、彼の落ち着きはらった様子は周りの泣き喚く人々とのコントラストを醸し出していた」

大統領の弟で、秘密警察を仕切っていたゴ・ディン・ヌー夫人のチャン・レ・スアンが焼身自殺事件の直後、米国テレビのインタビューに答えた。
ゴ大統領が独身だったため、彼女がファースト・レディーのように扱われていた。
彼女は放言した。

「単なる人間バーベキューよ」
「西欧化に抗議しているのにガソリンを使うなんて矛盾している」。
そして南ベトナム政府批判を続けるハルバースタムを「食べてやりたいぐらい憎たらしい」と暴言をはいた。

発言はベトナム国内と米国で大騒ぎになり、同国政府は民衆と米国政府の支持をさらに失った。

1963年11月に軍事クーデターが起き、ゴ兄弟は殺害され、マダム・ヌーは亡命した。
なんでこの話を紹介したか。自殺という行為の影響の大きさを示すためだ

この論考では、自殺と情報について考えたい。

人の命の情報を
いいかげんな気持ちで扱うな

6月29日午後、新宿駅南口の人通りの多い場所で50−60代の男性が焼身自殺を図ったそうだ。
一命を取り留めたそうだが、よかった。

この男性は、集団的自衛権批判などの主張をしていたそうだ。
自由な日本社会では死を選んで政治主張をする必要はない。
自殺は、この人物の心の病の問題である可能性が高い。
人の命は尊重するべきだが、誤った手法による政治主張は取り上げる必要はないだろう。

それよりも私が問題にしたいのは、この情報の拡散の仕方だ。

ツイッターやフェイスブックなどのSNSに、現場で撮影した画像が流れていた。
その中には人が燃えている写真があった。
中には面白がってそれを加工したり、豚の丸焼けや、熱い男松岡修造氏の画像を添えたりして、笑いのネタとして伝える人もいた。

人の命をネタにして、自分のツイッターやフェイスブックの閲覧数を増やしたいのだろうか。
恥ずかしい行為だろう。
これを見て、社会の一部に死を伝えることの意味を真剣に考えない人がいることを改めて知った。
死というものが日常から遠くなり、他人事のように扱われ、人間の宿命でやがて自分に訪れる厳粛なものであることを忘れているのであろう。

ただし騒いだ人、自殺情報を楽しんだ人も、悪い人ではなかろう。
ちょっと立ち止まって、マダム・ヌーの醜さを知り、気づいてほしい。
15年ほど前までは、こういう暗い情報を扱うのは、メディアの仕事だった。
個人的な意見だが、一般の人は必要なければこうした情報は触れない方がいいと、筆者は思う。

伝える仕事は専門のメディアにまかせておいた方がいい。
なぜならば、こうした情報を扱うことで自分と他人の心を汚してしまう可能性があるからだ。
筆者は記者として、何度も人の死を伝えた。真面目に考えると、大変気の滅入る仕事だ。
相手のことを取材したり、知人だったりした場合はなおさらだ。

記者は普通の市民生活では経験することのないことにぶつかることが多くある。
事件を担当すれば、殺人、強盗などの情報に接し続け、それに不感症になる。
筆者はたいして優秀でなかったが事件取材をして自分の変化に恐ろしさを感じたことがある。

犯罪被害者やその親族、場合によっては遺族に「今の気持ちは」などと、記事のために聞いた。後から振り返り、自分の行為は仕事とはいえ「鬼畜の所行」だと、ぞっとした。

インターネットとモバイル情報端末で「誰でもメディア」になったのはとても良い事である。

報道という職業に関して、垣根がなくなってしまった。
しかし普通の社会生活を送る私たちが、既存のメディアに内在するセンセーショナリズムを真似したり、非日常を追求したりする必要はない。
また情報は、関係する人々の思いが絡み付いた重いものだ。

人の死という情報を扱うことは、本当は凄まじくしんどい行為であることを認識した方がいい。
特に、人の自殺などは、その人の心の持つ暗闇、それを生み出した社会の問題と向き合うことになる。

いくら報道でプロとアマチュアの垣根がなくなったとはいえ、自らそうしたおぞましい世界に気楽な気持ちで飛び込み、ジャーナリズムや評論家を気取ることはなかろう。
そして他人の自殺情報を楽しむのは、その楽しむ人の心がすでに汚れているか、もしくはこれから汚れる事を示すだろう。

こういう内面の崩壊は本人が自覚するのが多くの場合に遅れてしまう。
気をつけた方がいい。

「暗闇をのぞくものは、その暗闇からのぞかれていることを知るべきだ」(ニーチェ)。

これは記者として、筆者が常に念頭に置く言葉だ。
私たちの一般生活でも当てはまる格言であろう。

自殺の情報面での扱い方 日本ではここ数年、年間3万人の人が自殺する。
とても深刻で痛ましい話だ。
これを「政治のせい」と主張する意見が散見される。
また自殺の理由と経済的困窮の広がりを、結びつける意見も多い。
しかしそれは一因であっても主因ではない。

自殺は多くの場合に心の病と連動している。
また、報道を注意深く読めば分かるが、現場で「酒瓶が転がっている」という描写がよくある。
酩酊状態にあって、発作的に自殺をしたという例が多い。
飲酒や麻薬などの酩酊、興奮など、外部の要因によってもたらされることがある。

(余談ながら、民主党の衆議院議員だったN氏の自殺の記事でも、自殺現場にウィスキーの瓶が転がっていたという報道があった。
この人は「メール事件」で世の批判を集めてから不眠に悩まされたそうだ。
同僚の民主党議員が寝酒を勧めたというが、間接的にその議員がそのアドバイスを悔いていたと聞いたことがある。)

多くの場合、死の意思に凝り固まる人は少ない。
自殺は、精神病の治療、ならびに本人と周囲の人の気づきと配慮で思いとどまらせることができる。
「予防」が可能であるそうだ。
(以下、素人の私が間違えたことを言う危険があるので、取材したことのある筑波大学高橋祥友教授の「自殺のサインを読み取る(改訂版)」など、専門医の著書を参考にしていただきたい。)

これまで示した通り、自殺をめぐる情報に私たちは影響を受けてしまう。
そして自殺が連鎖して増加するなどの影響が出てしまう面がある。

17世紀のベストセラーで主人公が自殺するゲーテの小説「若きウェルテルの悩み」の影響で、西欧諸国で自殺が激増したときから、この問題は観察される。

そのためにWHO(世界保険機関)がメディア関係者のためのガイドラインを提供している。

「自殺をセンセーショナルに扱わない」「問題解決法であるかのように扱わない」など、当たり前だが、忘れがちのことが書いてある。
自殺報道指針.png





(「自殺予防 メディア関係者のための手引き
(2008年改訂版日本語版)」・内閣府ホームページ)

日本のメディアはセンセーショナル報道が好きだ。
自殺報道でも、過剰なものが時おり観察される。
もし中にいる記者に良心があるなら、そして報道の仕方を知らないなら、このガイドラインを参考にしてほしい。

今は「誰でもメディア」の時代だ。
自殺をめぐりネットやSNSの情報がメディアや世論を引っ張る可能性がある。
この戒めは私たち一人ひとりが心に留めるべきであろう。
自殺をめぐる情報について、慎重な報道をしているメディア、そしてその情報を慎重に扱う個人は、情報の発信者として、信頼できる存在と評価できるだろう。

年間3万人もの日本人が、自殺で亡くなっている。
もちろんこれで自殺の問題すべてが解決するわけではない。

しかし、私たちが慎重に情報を扱えば、その人々の一部でも救えたかもしれない。
そしてこれから救えるかもしれない。
そして心の病は誰にでも生じることだ。

死をめぐる情報をいい加減に扱わないことは、私たち自らの命を守ることにもつながる。
自分と他人の命を大切にすることは、充実した人生の前提になる。
posted by 小だぬき at 12:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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