2014年10月01日

大人を「信じる?」「疑う?」 

香山リカのココロの万華鏡:
大人を「信じる?」「疑う?」
毎日新聞 2014年09月30日 首都圏版

神戸で女児が行方不明になっていた事件は、遺体で発見されるという悲しい結末を迎えた。
容疑者として逮捕されたのは、近隣に住む47歳の男性だった。

この事件を受けて、テレビのニュースではキャスターが「子どもに防犯意識を持たせることが大切です」と言っていた。

おそらく全国の家庭でも、親が子どもに「知らない人に声をかけられても道をきかれても、絶対に返事をしてはいけない」と教えているのではないだろうか。

 いまからもう40年以上前になるが、私が通っていた北海道の小学校の朝礼で、校長先生がこう話したことがあった。
「この町にもたくさんの観光客が訪れるようになりました。
中には道に迷う方もいるでしょう。
もしそういう人に道を尋ねられたら、親切に教えて案内してあげましょう」。

私は空想好きの子どもだったので、「あこがれのプロ野球選手がふらりと旅行にやって来て道に迷い、私がその人を目的地まで連れて行ってあげたとしたら……」などと考えて、楽しい気持ちになったことをよく覚えている。

実際には旅行者に道を尋ねられることはなかったが、時には「誰か迷っている人はいないかな」と駅前でまわりをキョロキョロしていたこともあった。

いま思えば、驚くほどのん気な時代だった。

 ただ、これは何も私の小学校や地域に限ったことではないだろう。

少し前までは全国の学校で「あいさつされたら元気に返事」「知らない人には親切に」と教えていたに違いない。

それが今では「あいさつに返事なんて絶対ダメ」「知らない人には要注意」などと正反対のことを教えるようになったわけだ。

 そうしなければ実際に事件や犯罪に巻き込まれるのだから仕方ないとはいえ、幼いうちから「世の中には悪い人がいっぱい」「他人は信じるな」と警戒心を植えつけられて育つのは、子どもたちの心にとって良いこととは思えない。

また、大人にとっても、道行く元気な子どもたちに「おはよう、いい朝だね」と声をかけたくなっても、「怖がられるかも」と遠慮しなければならないのは寂しいことだ。

 悪い人はほんのわずか。
ほとんどはやさしくて親切な人ばかり。
だから、あなたも人や世の中を信用して、思いやりを持って生活しよう。
こんな簡単なことも、子どもたちに伝えるのがむずかしくなっている。

「大人を信じて」と言うべきか、
「大人を疑って」と言うべきか。
あなたの家庭はどちらを選んでいるだろう。(精神科医)  
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マンション、コンビニ、パチンコ、飲食店ばかり・・・。

昨日、久しぶりに3つの商店街の散歩

時計バンドが切れてしまったので、気軽に時計店で直せばとの思いで 商店街散歩。

なにか 歩いていて不思議な感覚に。

私の学生時代まで商店街には あった店がない。

・本屋さん
・文房具屋さん
・時計店
・魚屋さん
・八百屋さん
・駄菓子店
・電器店
・生菓子店
・乾物屋さん
・内科医院

いつの間にか マンションやラーメン屋などに変わっているのです。

いまさらですが、社宅時代の交流の場が 商店街で 店の人とも顔見知りだった時代は いつ終わったのか??

大型店の進出や巨大ショッピングモールの影響が 商店街を直撃している現実に驚きました。

昨日の時計バンドは 質屋さんで直してもらえましたが、家電の故障など 気軽に頼める店が近所にない。

私が 教員だった時代は、ほとんどが駅近くの学校だったので 子供たちに学習用具のコンパスや分度器、段ボールなどの指示を出しても 当たり前のように 用意できていたので気にもしませんでしたが・・・。

散歩してみて、今の子達は コンビニか大型店に行かなければ 鉛筆・消しゴムすら用意できないのではと・・・。

昨年の大雪の時、スコップや長靴探しで苦労したと同じように 大型店舗の売り場知識がなければ 生活・学習用品すら買えない時代にはいっているのですね。

ちょっと 日曜大工でもと思い くぎ・板などを手軽にサンダルばきで買い物もできない地域になっている。

確かに大型店やショッピングモールは 車などあれば便利かもしれませんが、

私の足が動かなくなった時 地域では 手に入らない・頼めないことが多い現実に 先行き不安に。

都市部でもそうなのですから 地方での商店街衰退での生活困難は予想以上に大変かな? と思う小だぬきです。
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2014年10月02日

のろまも善

憂楽帳:
   のろまも善
毎日新聞 2014年10月01日 中部夕刊

急行列車が初めて走った明治の昔、「誰が乗るか」とたんかを切った人がいた。

乗せる時間が短くなるのに、料金を高くするのはべらぼう」だ、と(織田正吉著「笑いとユーモア」)。

 汽車に乗るとは、観覧車に乗るのと同じような感覚だったのだろう。

口先をとがらしている姿が目に浮かぶ。

 東海道新幹線は、50年前の今日開通した。

当時、東京−名古屋間は約2時間半で結んだが、リニア中央新幹線は40分だ。

指定席料金も、最初は1920円だったひかりに対し、リニアはのぞみの1万1090円から、700円程度上がるという。

急行で憤然としたご仁が知ったなら、気絶しそうだ。

 時速500キロ時代の到来を前に、森づくりで知られる横浜国大名誉教授の宮脇昭氏の言葉を思い返した。

氏によると、つきやすく、速成する木はもろく、「本物の木は大器晩成」だという

 ゆっくり成長する力はたくましいという事実は、示唆に富んでいる

現代社会で「速い」は善だが、
へそ曲がりとしては「のろまも悪くはない」とたんかを一人切ってみた。【月足寛樹】
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2014年10月03日

さっさと忘れるに限る!誰かを恨むことで「自分が大損してしまうこと」4つ

さっさと忘れるに限る!
誰かを恨むことで
「自分が大損してしまうこと」4つ
2014.10.02 21:00 NEWSポストセブン

ひどい振られかたをしたり、ウソをつかれたり、信じていた人に裏切られたり……。
長く生きていれば、誰の人生にも1つや2つドラマはつきもの。

そんなことがあると、誰だって落ち込んだり、泣いたり、人間不信に陥ったりするでしょう。

でも、すぐに立ち上がり「もう大丈夫。明日はきっともっといいことがある!」と思える人と、「絶対許さない! 一生恨んでやる!」と思い続ける人では、その後の人生のあり方が変わってきます。

じつはネガティブな感情を抱くと、自分の脳に毒がまわったような状態になって、結局自分がソンしてしまうことになるというのです!

今回は、英語圏の健康・美容系雑誌『Health』ウェブ版の記事を参考に、誰かを恨むと自分が大損するメカニズムについてご紹介しましょう!

■1:うつを引き起こす可能性がある

自分に起こった悪いことや、それを引き起こした原因となった人のことをいつまでも考え続けていると、精神を病みやすくなります。

研究によると、恨みを抱いたり、ネガティブな感情を持ち続けることで、ストレスレベルが上がるなど、精神面で悪影響を及ぼすそうです。

もし相手を許せなくても、自分の人生は自分で責任を取らなければなりません。

家に閉じこもっていないで、とりあえず気持ちを逸らすことのできるアクティブな何かをしてみましょう。

■2:不眠や食欲減退など体調が悪くなる

誰かに恨みを抱いていると、夜ベッドの中で悶々とそのことばかり考え続け眠れなくなったり、食欲も減退して栄養に気を遣わなくなったりしてしまいます。

そんなことになれば、睡眠不足で顔色が悪くフラフラになったり、体重が激減してゲッソリしたり、ストレスで胃が痛くなったりと、いいことはありません。

長年恨みを抱き続けることは、心臓疾患や高血圧、胃潰瘍、頭痛などの原因にもなるそうです。

心と体は繋がっていることを意識して、自分を大切にしましょう! 

■3:時間を無駄にしてしまう

一度ネガティブな感情を抱くと、その気持ちからなかなか逃れられなくなる場合もありますよね。

仕事中も、友人と会っているときも、考えることは「どうやってギャフンと言わせるか」なんてことばかり!
ネガティブなことをとめどもなく頭の中で考え続けることで、仕事や人間関係がおろそかになり、自分の貴重な時間を無駄にしています。

「こんなこと考えているヒマはないんだった!」ということに気づいて、やるべきことに集中すれば、ネガティブ感情もそのうち忘れるはず。

■4:人生のチャンスを逃す

友達からの「週末、キャンプに行くんだけど一緒に行く?」「合コン行かない?」という誘いも「そんな気分じゃないから」と断り、部屋で膝を抱えて仕返しのプランを練る……なんてことはしていませんか?

書いているだけで恐ろしげですが、そんなことをしている間に、楽しい経験や本当に出会うべき人との出会いを見逃してしまっている可能性も大。

恨みを抱いている相手は、自分のチャンスをムダにする価値がある人でしょうか? ないと思うなら、つらくても忘れるのが得策です。

以上、恨みの感情が与える4つの悪影響をご紹介しましたが、いかがでしょうか?

人間誰しも落ち込むことはありますが、そのような感情にしがみつくのは健康的ではありません。
とりあえず外に出て深呼吸したり、友達と出かけて話を聞いてもらったりして気分転換し、次の一歩を踏み出す小さな努力をしてみましょう!
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香典返しでの不思議な出来事

今日、「香典返し」の代金振り込みのため銀行へ

香典返しは 母の名義にしてだしたので、その代金は、軽くATMを使えば送金できると思っていたのですが、ここで変てこな金融庁通達の被害に。

まず 10万円を超える送金は ATMではできない。
窓口に行くと 同一の名字でも 住居が違うので 委任状または 母の健康保険証があればできる。とのことで 実家で母の保険証を持ち 再度銀行に。

窓口で 送金票・母の保険証・私の住基ネットカード・代金を添えて提出。

待たされること5分、先の窓口女性が困った顔で、上司から「親子関係を証明するものを」と言われましたと・・・

私は思わず、母の代わりに送金しようとするだけですよ。なんで・・・。

振り込め詐欺の対策とやらで やたらと 本人以外の入出金の手続きが細かくなったとのこと。

何か方法はありますか?? と聞いたら
「他行のもので結構ですから キャッシュカードは お持ちですか?」と聞かれたので 「ハイ」と。

「キャッシュカードなら ATMで操作が 可能かもしれない」ということで、ATMで他行カードで 母名義に変更して送金する方法を学習しました。

不思議なことに 同一銀行間でも 現金だと550円の手数料。

キャッシュカードでの送金は 手数料が210円+108円。

銀行の人にオカシイよねと言うと、やたらと手続きばかりが煩雑になり お客様だけでなく多くの人から苦情を頂いていますとのこと。

金融庁の通知も 振り込め詐欺対策より 健全な代理者の利用が困難になる弊害の方が多いと感じました。


帰宅後 私の取引銀行 担当の方より転勤の挨拶。
退職金の支給時から 私の担当になっている女性。
きちんと 引継ぎを後任にします、8日〜15日までは 引継ぎで 西川口支店にいます。
もし 病院のついでがあれば 声をかけてくださいとのこと。


私は大分 担当の方には いろいろ質問して 最良の預金活用を考えてもらいました。
でも 銀行でまだ納得できないのは、自分で操作するATMに手数料がかかること
銀行の窓口人員削減に協力しているようで気持ち悪い上、手数料を取るなんて 二重のぼったくりに合うような気分になります。
posted by 小だぬき at 19:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月04日

兵士を「駒」扱い 愚劣な軍事指導者たち 

戦没者230万人:
兵士を「駒」扱い
 愚劣な軍事指導者たち 
半藤一利さんインタビュー
2014年08月15日 毎日新聞

 「戦没者230万人」という数字を、私たちはどのように読み解けばいいのだろうか。
昭和史の著作が多い「歴史探偵」こと作家の半藤一利さん(84)に聞いた。
【聞き手・高橋昌紀/デジタル報道センター】           

◇  戦前の日本は近代国家の体をなしていなかった。

「戦没者230万人」という数字はそのことを端的に示していると思います。

国民を戦地に送り込むならば、国家は責任を負わなければなりません。
いつ、どこで、どのように戦没したのか。
確実に把握していなければならない。

ところが、「戦没者230万人」という大枠のみが残り、具体的なデータは部分的にしか残っていません。

厚生省(当時)は戦後、戦域別で戦没者数を算出しましたが、そこまで。死因までは分類できていない。

230万人というざっくりとした数字も、私は過小評価ではないかと疑っていますよ。

 詳細が分からないということは道義的にはもちろん、軍事的にも非常に問題があります。

前線に送り込んだ部隊のうち、戦闘に耐えうる兵士は何人なのか。
あるいは戦傷、戦病者は何人いるのか。
正確な戦力を測れずして、作戦を立てることはできません。

そもそも、前線に送らなければならない武器弾薬、糧食、医薬品などを算出するためにも、絶対に必要です。
それができていなかったのではないか。
 兵站(へいたん)を軽視した、あるいは無視したのが日本軍でした。

「輜重(しちょう)が兵隊ならば チョウチョ、トンボも鳥のうち」というざれ言があります。輜重とは兵站部門のことです。

そもそも、陸軍参謀本部や海軍軍令部のエリート将校にとって、兵卒はしょせん、1銭5厘(当時のはがき代)で集められる存在。

作戦時には3日間分のコメ6合など25キロの荷物を背負わせ、前線へとおっぽり出した。
食糧がなくなれば、現地調達しろと。
降伏はありえないのだから、負け戦になれば玉砕しかありえません。
敗残兵の消息など気にもとめなかった。

 これに比べ、米国の手厚さは語るまでもないでしょう。
あるエピソードがあります。
ブッシュ元大統領(第41代ジョージ・H・W・ブッシュ、第43代大統領の父)は戦時中に小笠原諸島の父島沖で撃墜されました。
元大統領は救助されましたが、この時に捕虜になった同僚がいました。

戦後、米軍の調査団が父島を訪れ、彼が埋葬された墓地を掘り返したんです。
すると、遺骨の首は切断されており、日本軍に処刑されたことが明らかになった。
一兵士に対するまで、その死をないがしろにしない。
国家としての責任を果たしているんですね。

日本軍は自己の実力を顧みず、攻勢の限界線をはるかに越えました。
餓死者が続出するのは当然のことです。

私は戦没者のうちの7割が、広義での餓死だと思っています。
このような軍隊は古今東西にありません。
人間をまるで、将棋の駒のように扱っている。

 海上を移動中に乗船が沈められ、死亡した陸軍将兵は18万人にも上ると見積もっています。これも補給軽視、つまりは人命軽視の表れです

開明的とされている海軍ですが、陸軍とそんなに違いはありません。

レイテ沖海戦で、小沢艦隊はおとりになりました。
基幹の空母4隻に搭載した航空機は定数をはるかに下回る100機余りしかなかったのに、整備員は必要もないのに定数を乗せた。
帳簿上の員数合わせだけを気にする官僚主義としかいいようがない。

 軍の指導者たちは無責任と愚劣さで、兵士たちを死に追いやりました。

特攻作戦も同様です。
特攻隊員たちの純粋な気持ちを利用した。

「日本的美学」などと言われるが、とんでもない。
立派な作戦であるような顔をして、机の上で「今日は何機出撃」などと記していた参謀らを許すべからずです。

 集団的自衛権の行使について、容認する声があります。
何を言ってんだ、と思いますよ。

戦後の日本は平和だった。
その権利を行使しなかったため、何か問題があったのでしょうか。  

太平洋戦争を巡り、これまで各国の将軍、提督たちを数多くインタビューしてきました。
みんな、偉い人は生きているんですよ。
戦争とはそういうものです。

「戦没者230万人」の犠牲のうえに日本は成り立っています。
その数が示していることは何か、考えてみるべきじゃないでしょうか。
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2014年10月05日

御嶽山と大違い 犠牲者ゼロだった有珠山噴火の「対応」

御嶽山と大違い
犠牲者ゼロだった有珠山噴火の「対応」
2014年10月4日 日刊ゲンダイ

御嶽山の噴火による犠牲者は戦後最悪の47人。
1991年に行方不明者も含め43人が犠牲となった雲仙普賢岳を上回る規模になった。

 問題は“異変”があったのに対処しなかったことだ。

御嶽山噴火の2週間前には、群発地震が増加していたが、気象庁の噴火警戒レベルは1。
関係自治体も策を講じなかった。

 そんな中、00年に噴火した北海道の有珠山は「観光地」でありながら、自治体が学者の予知を優先し、犠牲者を出さなかった。
火山噴火史上の“奇跡”として再注目されている。

 当時、周辺自治体は、2日前に近隣住民ら約1万人を避難させた。
おかげで、噴火の際には噴煙は約3000メートル、国道が寸断される被害に見舞われたが、人的被害はなかった。

■反対の声押し切りハザードマップ作成

 背景には、自治体と北大教授ら学者陣との連携がある。

周辺自治体のひとつ壮瞥町によると、1910年の噴火の際には東京帝国大の大森房吉教授が壮瞥町に地震計を設置、観測を行った。

以後、噴火時には学者が地元と協力してきた。
77年の前回噴火直前には、北大有珠火山観測所を設置した歴史がある。

 00年の“奇跡”を導いたのは、NPO法人環境防災総合政策研究機構理事で、北大名誉教授の岡田弘氏だ。

岡田氏は81年から21年間、北大有珠火山観測所に勤務。
83年からは小学生を対象にした火山教室や、住民に向けた登山会を開くなどして、地域の“信頼”を得てきた。

観光地ゆえ「ハザードマップなんてとんでもない」という声もあったが、ハザードマップを作り、防災体制を整える重要性を訴え続けてきたのである。

改めて、岡田弘氏は「御嶽山は予知できた」とこう言う。
「御嶽山のマグマのシグナルは、典型的な水蒸気爆発の予兆と捉えることができます。
06年3月に噴火した北海道の雌阿寒岳の噴火直前の群発地震と同じ性質の群発地震が、今回、御嶽山で起きていました。

水蒸気爆発は予知が難しいともいわれますが、それは50年以上前から分かっていたことです。また御嶽山は、1979年以来、小噴火が2回起きています。

気象台には、記録の集積があった。
過去、水蒸気爆発も経験している。

本来なら、もっと担当職員に火山の勉強をさせて対策をとらせるべきでした」

 岡田氏は「活火山を抱える自治体には『専門チーム』が必要」と言う。
歴史を学び、自然と共存していることを再認識する時期に来ている。

*この有珠山爆発の直前まで 小だぬき一家は 洞爺湖温泉に宿泊していて揺れも体験しました。爆発は 函館の湯の川温泉宿で知りました。
数年後、洞爺湖温泉に宿泊した時、噴火の大規模さで 知っていた町並みの激変・被害に声を失いました。
親父が 「俺たちは 何かに守られたようだ」とポツリといった言葉を思い出します。
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2014年10月06日

活火山に囲まれる川内原発 再稼働すすめる安倍政権の狂気

活火山に囲まれる川内原発
再稼働すすめる安倍政権の狂気
2014年9月30日 日刊ゲンダイ

 監視していたのに、専門家も予兆をつかめなかった御嶽山の噴火。

御嶽山の噴火で改めて懸念されているのが、安倍政権が「再稼働」させようとしている九州電力の「川内原発」だ。

川内原発の周辺には、活火山群が分布しているからだ。
かつて周辺で噴火が起き、現在の原発敷地内まで火砕流が流れ込んでいる。

 鹿児島県にある「川内原発」は、もともと全国の火山学者が「巨大噴火の被害を受けるリスクがある原発」のワースト1位に選んだ危険な原発。
なにしろ、川内原発の南東にそびえる桜島は、活発な噴火活動を続けている。

 ところが、原子力規制委員会は「新規制基準に適合している」と認め、安倍首相も「世界一厳しい審査をクリアした」と再稼働させるつもりでいる。

■全電源喪失リスク

 原発問題に詳しいジャーナリストの横田一氏が言う。

「九州電力は<巨大噴火が起きる可能性は低い><噴火は監視できる>と主張し、噴火の兆候があれば核燃料を外に運び出すと主張しています。

しかし、本当に巨大噴火の可能性は低いのか、噴火を予知できるのか、疑問です。

御嶽山の噴火は、専門家も予測できなかった。

もし、突然、大噴火が起き、川内原発が火砕流に直撃されたら大惨事になるのは必至です。

直撃されなくても、火山灰が原発内に入り込んだら、何が起こるか分からない。

福島原発のように“全電源喪失”に陥り、メルトダウンが起きるかもしれない。

安倍首相は御嶽山の噴火を、警告と考えるべきです」

 危険だと分かっているのに、川内原発を再稼働することは、自殺行為というしかない。
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2014年10月07日

百貨店、流通、飲食ボロボロ…消費増税で繰り返す「あの惨状」

百貨店、流通、飲食ボロボロ…
消費増税で繰り返す「あの惨状」
2014年10月4日 日刊ゲンダイ

百貨店やスーパーなどで9月度売上高(速報値)の公表が始まった。
前年同月比を見るとマイナスのオンパレードで、9月に入っても消費はまったく回復していないことがハッキリした。

 大丸松坂屋やそごう・西武の8月度売上高は前年比プラスだったが、9月は再び減少に逆戻りだ。
「ここへきて消費を手控える動きが顕著になっています。

消費増税の影響を受けた4月と同じような雰囲気が漂いだした」(百貨店関係者)

 野菜や肉、生活雑貨などを扱うスーパーのユニーや、ドラッグストアのカワチ薬品、「かっぱ寿司」で知られるカッパクリエイトなど、庶民生活を支える小売業も軒並み前年割れとなった。通販のニッセンは17.5%減だ。

 2日に決算発表したセブン&アイHDの村田紀敏社長も、「前回の消費増税時と比べ、売り上げの戻りが遅い」と嘆いていた。

第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏はこう言う。

「8月の家計調査によると消費支出は4.7%減少でした。
消費増税や円安進行による輸入物価の上昇に、賃金アップが追い付かず、実質賃金は14カ月連続の減少です。
こんな現状では、今後も消費が上向くとは思えません

■低価格品も高級品も売れない

 流通各社の8月の売り上げは悲惨だった。
家電量販店や外食、コンビニなどで前年割れが続出し、100円商品がウリの「ローソンストア100」も6.8%マイナスに沈んだ。

 低価格品を売る店から、高額品を扱う百貨店まで売り上げ減少に直面。

それが9月になって、さらに悪化ということだ。

どこを見渡しても、消費回復の兆しすら見えないのに、安倍首相は消費税率10%への引き上げを決行しようとしている。

「予定通りに消費税率引き上げが行われたら、リーマン・ショック後に日本経済が陥った『実感なき景気回復』が繰り返されることになるでしょう」(東京商工リサーチ情報本部長の友田信男氏)

 さまざまな経済指標は政府の意図的な操作によって好調に推移するだろうが、実体経済が伴っていないから、庶民生活はますますヒドくなる。

 GDPの6割を占める個人消費がこの惨状で、消費増税などムチャクチャというしかない。
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2014年10月08日

生存権裁判判決.人間の尊厳守る運動さらに

生存権裁判判決
人間の尊厳守る運動さらに
2014年10月7日(火) しんぶん赤旗

 70歳以上の生活保護利用者に支給する老齢加算を国が廃止したのは憲法違反で違法だと、福岡県と京都府の高齢者が訴えた訴訟で、最高裁が原告の訴えを棄却する不当判決を言い渡しました。

貧困のなかで必死に生きる高齢者の生活実態を無視した、きわめて冷たい判決です。

「憲法の番人」であるはずの最高裁が、憲法25条が保障する生存権に反する政府のやり方を追認したことは重大です。

「人間らしく生きる」権利を保障させる世論と運動をさらに広げることがいよいよ重要になっています。

葬儀にいけず孤立化も

 老齢加算廃止は、自民・公明の小泉純一郎政権の2004年から06年にかけて段階的に実行されたものです。
財界主導の経済財政諮問会議などが、生活保護など社会保障費が「財政再建」を妨げていると不当に攻撃し、高齢者の暮らしの実情などを考慮せず強行しました。

 老齢加算は、「加算」といっても、不必要な「上乗せ」をしているものではありません。

生活保護費は利用者の年齢で支給額が決まる仕組みのため、高齢になると減額され暮らしは苦しくなります。
しかも高齢者は、かむ力が弱まるので消化吸収のよい食品、寒さや湿気に対応できる寝具、葬儀や墓参など社会的な付き合い―など特別な出費が必要です。

その費用として1960年に政府が導入したのが老齢加算です。
老齢加算があったからこそ、高齢者が憲法25条で保障された「健康で文化的な最低限度の生活」をようやく満たすことができました。

 保護費の約2割を占める老齢加算の廃止は深刻な事態を引き起こしました。

少なくない高齢者が訴えるのは「香典を包めず葬儀にいけない」という苦悩です。
故郷にいる兄弟の見舞いにもいけないという声も上がります。

人としての付き合いに必要な最小限のお金を工面できずに周囲から孤立し、社会的つながりが断ち切られることほど悲惨な老後はありません。

 もともと少ない保護費は「1日2食の生活でやせ細った」「お風呂を我慢している」「エアコンを使わず熱中症で病院に運ばれた」など命と健康をむしばんでいます。

老齢加算廃止の正当化は、大問題になっている「老人漂流社会」を深刻化させることにほかなりません。

 老齢加算廃止取り消しを求める「生存権裁判」は2005年から全国9地裁に次々起こされ100人以上が立ち上がりました。

70歳すぎから裁判をすること自体、肉体的精神的に大変です。
亡くなった原告もいます。
しかし、尊厳をかけた訴訟では、高齢者に健康で文化的な最低限度の暮らしを確保する「慎重な配慮」が望ましいとする最高裁裁判官の意見を引き出すなど貴重な成果をあげています。

25条にもとづく政治こそ

 安倍政権のすすめる生活保護費削減にたいして異議を申し立てた生活保護利用者の審査請求は1万件を超え、違法性を問う裁判も始まりました。
「生存権裁判」はこれらのたたかいの先がけです。

 子どもの就学援助額や労働者の最低賃金額などに影響する生活保護費削減を許さないたたかいは、国民の暮らしを守るたたかいに大きく貢献するものです。

社会保障破壊を許さず憲法25条にもとづく政治を実現させる国民の共同を広げることがますます必要です。
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2014年10月09日

今年最強の台風19号 今後も日本の南を北上 3連休は大荒れのおそれ

今年最強の台風19号
 今後も日本の南を北上
 3連休は大荒れのおそれ
ウェザーマップ 10月8日(水)16時18分配信

台風19号は猛烈な勢力で、日本の南を進んでいる。

9日以降は進路を北よりに変えて、11日土曜日から12日日曜日にかけて沖縄に接近し、13日体育の日には西日本から東日本に近づくおそれがある。

 午後6時現在、猛烈な台風19号はフィリピンの東を西北西に進んでいる。中心付近の気圧は900ヘクトパスカル、最大瞬間風速は85メートル。

 猛烈な勢力の台風は、年間2個程度発生するが、今年は11号、13号、そして今回の19号で3個目となる。

中でも、19号は中心気圧が最も低く、今年最強の台風となっている。


. 今年最強の台風19号 今後も日本の南を北上
3連休は大荒れのおそれ 3連休は大荒れのおそれ

 台風19号は沖縄に近づく週末には、やや勢力を落とすが、非常に強い勢力で接近するとみられる。

台風はその後、13日体育の日には西日本太平洋側から東海地方に近づくおそれがある。

 沖縄の沿岸の海域では、うねりを伴いしけている。

九州南部でも9日からしけてくるため、台風の接近前から強風や高波に注意が必要だ。
また、三連休は西日本から東日本の広い範囲で大雨のおそれがある。
今後の台風情報に注意が必要だ。
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「デザート」は別腹・・・ではない

高崎尚樹の健康ルネサンス
「デザート」は別腹・・・ではない
2014.9.30 読売新聞yomiDr.

 秋らしい青空を見上げ「天高く、馬肥ゆる秋」の一節を思い出すのも、電車内でイネムリするオジサマのお腹なかの脂肪量が気になるのも、健康事業に携わる者の一種の職業病である。

この論で言えば、街を歩く女性の脚をつい見てしまうのも職業病なので、決してイヤラシイ視点ではないことを理解していただきたい。

 さて、「天高く、馬肥ゆる秋」は、馬だけでなく大方の動物も太る。

寒い冬を越すために出来る限りのエネルギー(脂肪)を蓄えなくてはいけないから、実りの秋に食べられるだけ食べるのである。

冬眠前に丸々と太った熊や、ホッペタを極限まで膨らませたリスの写真を読者の皆様も御覧になったことがあるだろう。
この動物の営みは冬に備える本能である。

 その本能は、動物の一種である我ら人類にも適用されることになる。

言い訳の一つとして「デザートは別腹」という一節が登場するが、これはウソである(ちなみに、夏には「ビールは太らない」という身勝手な理論がビール腹の男性を中心に登場する)。  

人は、生きていくためにエネルギーを必要とする。
これを熱量(カロリー)で表現したものを基礎代謝量と言い、人が1日に使う燃料である。

大まかな計算方法では、体重kg×22kcal(キロカロリー)で計算する。
基礎代謝量を1.3倍したものが日常生活に必要なエネルギー量であり、長距離を歩いたり、力仕事をされたりする方は基礎代謝量を1.5倍する。

 体重が70kgの人は、70×22=1540kcalが基礎代謝量となり、その人の活動が日常生活レベルなら1540×1.3=2002kcalが1日に必要なエネルギー量になる。

およそ2,000kcalを食べ、2,000kcalを燃料として使えば、人間は太ることも痩せることもなくバランスの取れた生活をすることになる。

 つまり、使う以上に食べたり、食べた量より動かなかったりすれば太る。
使う量より食べる量が少なかったか、食べた量より多く使えば痩せることになる。

この簡単な計算式に従って、余ってしまったエネルギーは脂肪に形を変えて体内で貯蔵されることになる。

自動車で言えば予備タンクを備えるようなもので、人間の場合はお腹の周りや体内脂肪と呼ばれることになる。

 残念ながらデザートであっても、それは上記の計算式から逃れることはできない。
いくら自分のお腹の中をまさぐっても、別腹なるものは無く、脂肪のかたまりである予備タンクしか見つからないはずである。

◆ 高崎 尚樹(たかざき なおき)
株式会社ルネサンス 取締役常務執行役員ヘルスケア事業本部長
【業務経歴】 1985年、ダイエーグループ入社。ホテル、スポーツクラブ等、レジャー・サービス事業担当。94年、ルネサンス入社。2006年、執行役員ヘルスケア推進部長。08年から現職。 【公的活動】 厚生労働省の健康体力づくり事業財団理事、健康日本21推進全国連絡協議会幹事、健やか生活習慣国民運動実行委員会運営委員、国立健康・栄養研究所協力研究員、経済産業省 次世代ヘルスケア産業協議会健康投資WG委員などを歴任。
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2014年10月10日

夜間中学 まず「1県1校」実現を、学齢主義克服の道を!!

私は 義務教育小学校の元教師として、「学齢主義」を超え「学力主義」に制度を変えなければ、以下の毎日新聞「社説」の問題意識前のことが 解決されない恐れを感じます。

一度 卒業証書を受けてしまうと「学び直しの再入学が不可能」になっている現状です。
今の学校は、出席日数が足りていれば 進級・卒業させる「学齢主義」です。

ある程度 生活に余裕がでてきたり 必要性が生じて「学び直したい」と思っても 卒業資格が「再入学」を許さない硬直したものになっています。

人間とは不思議なもので、何らかのきっかけで「知りたい・調べたい・出来るようになりたい」という知的好奇心が猛烈に出るものです。
でも、名目的にも 義務教育の卒業証書を受けてしまうと 義務教育の再入学・再履修は認められません。
私は 卒業資格より卒業学力が 保障されるような 弾力的な制度設計がないと 「学校を卒業しているのに ○◇もできないのか」という状況が固定化してしまうと考えます。

その犠牲になっているのが「荒れる高校生・高校」ではないかとも思います。

夜間中学は、学び直したい「卒業生」の「再履修」の機会保障としても 議論されなければ、意味を持たないと思っています。

***********************
夜間中学 まず「1県1校」実現を
毎日新聞「社説」2014年10月07日02時32分

何らかの事情で義務教育を終えられなかった人のための夜間中学を全国的に拡充しようという動きが出ている。
これを推進しようという超党派の議員連盟が発足、最低でも各都道府県に1校開校する方向で次期通常国会に議員提案する構えだ。

 夜間中学、正式には「中学校夜間学級」は、戦後の混乱期に開設されたのが始まりだ。
中学校の2部授業という位置づけで、学校教育法施行令に基づき設置されている。

昨年9月現在で、大阪、東京、神奈川など8都府県に31校あり、約2100人が在籍しているが、潜在的な需要者は数十万人にのぼると見られ、開設のない自治体や自主運営グループなどから増設の陳情が多く出ている。

 こういった流れを受けて4月には自民党から共産党までの国会議員49人が「夜間中学等義務教育拡充議員連盟」を作り、8月には全国夜間中学校研究会とシンポジウムを共催、5年間引きこもりの生徒が夜間中学にやっと自分の場所を見つけた体験談や、在日韓国人のおばあさんが字を書けるようになった喜びについて語り、拡充の必要性を訴えた。

 一方で、夜間中学の現場も大きく変化している。
定住ないし就労ビザ、家族ビザの外国人労働者やその子どもたちが利用するケースが急増しているのだ。

例えば、都内のある夜間中学は、生徒数68人を国籍別にすると、ネパール36、中国11、フィリピン4、インド3、バングラデシュ、タイ、ミャンマー、トルコ各1という多彩さ。
日本人は10という構成だった。

年齢は15〜19歳が44人と多い。
外国人の入学資格は、母国での就学年数が9年に満たない者で、入学相談の折に必ず短期ビザでないことをチェックする。

 授業をのぞかせてもらった。午後5時半から8時50分までの40分刻みの1日4時限授業。途中入る30分間の給食時間はにぎやかだ。

生徒10人程度に1人の先生がつく少人数学級のためか、生徒たちの熱心さが伝わってきた。
教師の中には昼より夜間中学を志望する人もいる、という。

 1県1校の夜間中学拡充構想については、すべての国民に教育を受ける権利を保障する憲法26条の趣旨からして賛成したい。

 ただ、外国人生徒急増をどう考えるか。
外国人の義務教育に税金をあてることについて国会できちんとした議論をして、その意義を明確にしてもらいたい。

 いろいろな考えがあるだろう。
ただ、今後日本の社会・経済にとって外国人の存在が大きな位置を占めることを考えると、世界的に定評のある日本の義務教育を世界の子どもたちに提供することは魅力的な仕事である。
それはまた日本のソフトパワーの一つになるのではないか。
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2014年10月11日

高血圧はなぜ悪い?

ダイエットの達人・
ドクター川村のスマート健康塾
高血圧はなぜ悪い?
2014.10.6 読売新聞yomiDr.

なぜ血圧が高いと悪いのでしょうか?

 血管は高い圧がかかると、その血圧で破けたり、伸び広がったりしないように、収縮(血管抵抗が増加)します。

血管は、収縮を続けていると硬くなってくる(動脈硬化)のです。

 硬くなった血管は、硬くなったゴムホースと同じような状況になります。

 水がちょろちょろとしか出ていないときには、ホースの先端を押しつぶして水流の勢いをつけるように、血管も血圧が下がって脳への血流が減ってきたときには、収縮して血圧をあげ、脳への血流を確保しようとします。

 硬いホースが押しつぶしにくいように、硬くなった血管では、この反応がうまくできないために、脳の血管の圧を上げることができず、血液の供給量が減ります。
この時に脳梗塞が起こるのです。

就寝前にコップ1杯の水を

 特に多飲し、頻回のトイレの後で、水分補給が十分でない状態で寝た時が危険なのです!

 朝起きたら呂律ろれつが回らない、手足の動きが悪いといった状況を引き起こしかねないのです。

 就寝する前には、コップ1杯の水を飲みましょう。

 硬いホースを勢いよく押しつぶすと裂けることがあるように、動脈が硬くなっていると、急激に血圧が上がった際に脳の動脈が破裂し、脳出血になる危険が増えます

 心臓の方に視点を移してみよう。

 心臓が血液を送り出す時には、血圧が心臓の抵抗になります。
血圧が高くなればなるほど、心臓は強く収縮しないと血液を送り出すことができません。
風が強い時に風の吹く方向に扉を押し開けるときと同じです。

 血液を送り出しているときは、血管の硬さが抵抗となります。

動脈硬化が進行すると、高い方の(収縮期)血圧が上昇してきます。

ストローが曲がったりして細くなっていると、より強い圧をかけて吸わないといけない状況に似ています。

過信は禁物…血圧測定、いろいろな状況で

 「血圧は、安静にしてから測りましょう」とよく言われています。

 けれど、この状況は低い状態の血圧を確認しているだけです。

 車のスピードを考えてみましょう。
パトカーの近くを走っている時のスピードであれば事故は起きませんが、パトカーがいなくなると、たいていの方はアクセルを踏み込み、スピードを上げます。
事故が起きやすいのは、スピードを上げたときです。

 日々の生活でストレスが全くなく、血圧が変化しないのであればいいのですが、いろいろな要因で血圧は変動します。

 残業続きで寝不足になり、精神的なストレスが強ければ、当然のごとく血圧が上昇し、脳出血や心筋梗塞で倒れる危険が急激に上昇するのです。

 過労死がなくならないのは、「いつも測る血圧が問題ないから大丈夫」という過信から来ることが少なくないのです。

高い血圧が続くときには、その血圧に合わせた対応が必要です。
ぜひ、いろいろな状況での血圧を測ってみましょう。
高い値が続くときは、近所の内科の先生に相談してください。

◆川村 昌嗣(かわむら まさひで)
1960年高知県生まれ。
3浪の末に慶應義塾大学医学部に入学し、1988年に同学部卒業。
2001年から11年まで、横浜市のけいゆう病院健診科で健康指導などにあたる。
2012年1月に横浜市西区に川村内科診療所を開業。
日本老年医学会指導医、日本抗加齢医学会専門医、未病システム学会専門医、日本人間ドック学会専門医。
「内科医が教えるお腹がどんどん痩せていく腹凹歩きダイエット」(永岡書店)、「医師がすすめる50歳からの肉体改造」(幻冬舎ルネッサンス新書)などの著書がある。

川村内科診療所のウェブサイト
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法改正で「発明は企業のもの」…政府が中村教授の“怒り”無視

法改正で「発明は企業のもの」…
政府が中村教授の“怒り”無視
2014年10月10日 日刊ゲンダイ

「科学技術立国」なんて夢のまた夢だ。

政府は9日、職務発明の特許を「社員のもの」とする現行制度から、「企業のもの」に変更する方針を固めた。

「発明の対価」をめぐる企業の訴訟リスクを減らしたい経団連などの要望に沿ったわけで、早ければ開催中の臨時国会で法案提出するという。

 発明に貢献した社員に報酬を支払う社内ルールを条件にするというが、企業の理屈や利益を優先していたら、優秀な技術者は当然、海外に逃げてしまう。

企業側は研究費の面倒をみているなどと言うだろうが、有望な研究であれば、投資するファンドは世界にいくらでもあるのである。

 ノーベル物理学賞を受賞した中村修二米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)は、2001年、青色LEDの開発の対価「2万円」を不服として、勤務先を相手取り提訴。

最終的に請求額を大きく下回る8億4000万円で和解したが、これだって少ない。

だから中村教授は日本を飛び出し、米国籍を取得し、“怒り”で研究を続けたのである。
政府はそのへんの事情がまったくわかっていない。

大企業ベッタリで、完全にトチ狂っている。
経済ジャーナリストの井上学氏が言う。

「職務発明制度の見直しについては前からいわれていましたが、このタイミングで政府方針を固めたのは中村さんの影響でしょう。

『発明の対価は個人に帰する』というノーベル賞受賞者の言葉が世論を作る前に“先手”を打った形です。

安倍首相は、財界の意向をくんだつもりになっているかもしれませんが、これでは中村さんのような優秀な科学者であればあるほど逃げてしまうでしょう。

政府は『優秀な外国人研究者を招いてイノベーションを創出したい』とも言っていますが、そもそも優秀な人材が『権利は会社のもの』などという国に行くわけがありません」

 中村氏の“怒り”の感情を逆なでする政府。「科学立国」の二枚舌には呆れるばかりだ。
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2014年10月12日

究極の景気対策は「消費減税」10%を見送り8%を5%に戻す

究極の景気対策は「消費減税」
10%を見送り8%を5%に戻す
(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
2014.09.25 夕刊フジ

4月の消費増税後、経済指標の悪化が著しくなっている。
消費増税をやらない方がよかったのは明らかであるが、事ここに至って景気対策を行う場合、金融政策や財政政策などの中で何が最善策であろうか。

政治的な実現可能性を抜きにして、純粋に経済政策として考えてみよう。

 消費増税したい人は、経済が低迷することを読めなかったので、指標の悪化は天候不順のせいだという。
そのため特に経済対策は不要であるとすることが多い。
しかしながら、さすがに景気が悪くなっているので、従来ながらの公共事業による景気刺激策を求めることもある。

 もっとも、公共事業ははかどっていない。
国土交通省が17日に発表した7月分の建設総合統計によれば、公共事業の未消化工事高は16兆7333億円になった。
通常は10〜12兆円程度であるが、人手不足が続き、公共事業予算がついても工事のペースが上げられない状況だ。

公共事業の入札さえままならない入札不調も起こっている。

 消費増税が経済低迷の原因であるのは、消費動向をみればすぐわかる。

所得階層別にみれば、消費増税で影響をうけると思われるところで消費低迷が起きている。

 となれば、それに対する経済対策は簡単だ。

4月の5%から8%への消費増税をなかったものにするだけだ。

つまり、来年10月の消費税率10%への再引き上げを見送るのは当然として、現状の8%からただちに5%へ減税するのだ。

かつて筆者が国会で述べたことがあるが、すべての品目に軽減税率を導入して5%にするのもいい。

 消費減税ではなく、それに近い政策として所得税減税と給付金を組み合わせるというのもある。
この場合でも、もちろん10%への再増税を見送るのは当然であるが、消費増税3%分に相当する所得減税・給付金を行う。

1997年の5%への消費増税の際、景気の落ち込みを考慮して先行して所得税が減税され、レベニューニュートラル(増減税同額)としたことがあるが、今度は事後的な所得税減税を行うというわけだ。

 一方、同じ減税でも、法人税減税になると、消費税増税の相殺になるかどうか、ちょっと危うくなる。しかも、消費税3%分を相殺するには、法人税率を現行から15%も引き下げて、20%程度にしなければならない。

政府がもくろんでいる29%程度への引き下げではとうてい足りないのだ。

 消費増税を相殺するのだから、減税政策が良い手になるが、次善、三善の策として、増税分をカバーする財政支出も考えられる。

ただ、公共工事などには前述したような供給制約があり、有効需要を作りにくい。

 それでは金融政策をさらに緩和するというのはどうだろうか。

金融政策の効果は、タイムラグ(時間のずれ)が大きく財政政策ほどに即効性はない。
このため、短期的な景気変動の対応策としては財政政策に比べて力不足になってしまう。
金融政策だけでは無理だが、財政政策との併用は当然ながら望ましい。 
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2014年10月13日

常任理事国入りより「敵国条項」削除が先

【地球儀俯瞰 安倍外交の挑戦】
常任理事国入りより「敵国条項」削除が先
2014.10.12 ZAKZAK (ジャーナリスト・長田達治)

 安倍晋三首相は9月25日、国連総会の一般討論演説に立った。

来年の国連創設70年をにらみ、国連安全保障理事会の改革を訴え、「ふさわしい役割を担っていきたい」と、日本の常任理事国入りに意欲を示した。

 2005年には、日本とドイツ、インド、ブラジルの「G4」が、安保理を15カ国から25カ国にする決議案を提唱したが、アフリカ連合(AU)との改革案一本化に失敗した。
日本の常任理事国入りを嫌う中国や、常任理事国を増やしたくない米国の反対で、採決すらされずに挫折した。

 10年ぶりのリベンジだが、勝算はない。

確かに、国連安保理は、混迷を深めるシリアやウクライナ情勢になすすべもなく、失望は強まっている。
国連総会の構成国の3分の2以上の賛成で採択される。
 だが、米国、ロシア、英国、フランス、中国の全5常任理事国の批准がなければ発効しない。

中国は依然反対だ。
韓国、イタリア、メキシコなど「G4」近隣国でつくる「コンセンサス連合」の反対も根強い。外務省幹部も「目算は立っていない」と話す。

 1945年に創設された国連の英語名は「ユナイテッド・ネイションズ(UN)」。
日本語訳は国際連合だが、英訳では「連合国」、つまり第2次世界大戦で、日本やドイツなどの「枢軸国」と戦った国々のことだ。

国連憲章にはいまでも「敵国条項」が残る。
ある国を攻撃する場合は必ず国連安保理の承認が必要なのだが、旧枢軸国に再侵略の企てがある場合は先制攻撃が可能で、国連安保理の承認は不要という規定だ。

 94年11月の国連総会第6委員会では、旧敵国条項削除を憲章改正特別委員会に求める決議が採択された。

95年12月の国連総会では「53条と107条の国連憲章からの削除を求める決議」が採択されたが、正式手続きには至っていない。

 このまま敵国条項を放置するのは危険だ。
中国は、民主党政権が断行した沖縄県・尖閣諸島の国有化を「日本は中国への侵略を行っている」
「日本の行動は、戦後の国際秩序と原則への重大な挑戦だ」などと批判している。
敵国条項で日本を追い込もうとする思惑が透けてみえる。

 ただ、78年に結ばれた日中平和友好条約第1条第2項は
「日中双方は、国連憲章の原則に基づいて、相互の関係において、すべての紛争を平和的手段により解決し及び武力または武力による威嚇に訴えないことを確認する」と規定している。

この条約が、中国による先制攻撃を違法とする根拠になっている。

条約がなければ、日本は最も攻めやすい国なのだ。

 常任理事国入りは理想だが、まずは、この「敵国条項」削除が先ではないだろうか。
国家安全保障を重視する安倍政権は真剣に検討してほしい。
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2014年10月14日

解雇ルールってどんなルール

教えてワークルール:
解雇ルールってどんなルール
毎日新聞 2014年10月13日 東京朝刊

◇使用者側の理由が妥当か判断

 解雇は働く人にとって大きな問題です。
収入源を断たれることになり、生活設計の変更など人生を変えかねない大きな影響があるからです。
安倍政権下では、「労働移動しやすくするため」と解雇ルールの緩和が検討されています。
解雇ルールとはどんなルールなのでしょうか。  

Q 解雇ってどういう辞めさせられ方のこと?  

A 解雇は、使用者が、期間の定めなく働く正社員や期間の定めのある非正規社員を契約途中で解除することです。
使用者が一方的に通告し、労働者の合意がない状態をいいます。
定年退職や、契約期間を終えて仕事を辞めることは解雇には当たりません。
解雇には「普通解雇」「整理解雇」「懲戒解雇」の3種類あり、それぞれ解雇の根拠が違います。  

Q 解雇するには理由がいるんだね。  

A そうです。使用者と労働者の力関係は不平等なので、使用者が好き勝手に解雇できないようにルールが定められています。
共通しているのは、きちんとした理由がなく、社会の常識から外れるような解雇は「解雇権の乱用」として無効です。
具体的には「客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を乱用したものとして、無効とする」(労働契約法16条、解雇権乱用法理)とされています。  

Q なんだか難しそう。  

A 確かに明確な線引きがされていないので、どういう解雇が違法か、分かりづらいかもしれません。
しかし解雇は、職場が一つ一つ違うように、中身は複雑です。
一律の線引きは難しいのです。
外国の解雇ルールも「社会的相当性」(ドイツ)や「真実かつ重大な理由」(フランス)など抽象的な規定になっています。
経済協力開発機構(OECD)の雇用保護規制の強さを調べた国際比較(2008年)では、日本の規制の強さは30カ国中24位でした。
日本が解雇しづらいとは言い難いです。  

Q 解雇が正当かどうかの判断は難しいんだね。  

A 整理解雇や懲戒解雇にはある程度分かりやすいルールがあります。
経営難などで社員を減らす整理解雇は、経営難だけではだめで、4要件を満たす必要があります。  

Q 普通解雇はどうなの?  

A 例えば、飲食店で働く人が食器を割ってしまったとしても「店の皿を割った」という理由だけで解雇することはできません。
また無断欠勤を理由に解雇しても、連絡できないやむを得ない理由があった場合は解雇できません。  

Q 能力不足だって解雇された友達もいたけど。  

A 勤務成績が著しく悪く改善の見込みがなかったり、著しく協調性に欠けて業務に支障を来したりすると普通解雇できる場合があります。  

Q 著しくってどのくらい?  

A そこが重要です。
解雇を通告されたら、まず詳しい理由の説明を求めましょう。
どの部分がどう劣っているのか聞きましょう。
労働問題に詳しい棗(なつめ)一郎弁護士は「解雇通告され、了承するサインを求められても、絶対にその場でサインせず持ち帰るべきです」といいます。
使用者に解雇の理由を書いてもらい、その理由が妥当かどうか法律の専門家などにアドバイスを求める方法もあります。
また、「顔が気に入らない」「気が合わない」など、理由にならない不当な解雇も横行しています。簡単に解雇を認めるべきではありません。  

Q 解雇って突然言われるものなの?  

A 使用者は、解雇の30日前までに予告をしなければなりません。
予告せずに解雇をしたら、最低30日分の賃金(解雇予告手当)を支払わなければなりません。また、仕事でけがをした人が労災で休んでいる期間とその後30日間、産前産後休業期間とその後30日間は解雇はできません。
==============  
◆解雇の種類  

◇整理解雇  
会社の経営悪化などで人員整理を行うための解雇。以下の4点を満たすことが必要
(1)整理解雇することに客観的な必要がある
(2)解雇を回避するため最大限の努力を行った
(3)解雇の人選の基準、運用が合理的に行われている
(4)労働者と使用者間の十分な協議が行われた  

◇懲戒解雇  
社員に極めて悪質な規律違反や非行があった時に、懲戒処分として行う解雇。
就業規則や労働契約書に懲戒解雇の要件を具体的に明示することが必要。
例えば飲酒運転で死亡交通事故を起こすなど。  

◇普通解雇  
整理解雇、懲戒解雇以外の解雇。勤務成績が著しく悪く改善の見込みがない、健康上の理由で長期間職場復帰が見込めないなど、労働契約を継続することが困難な事情がある時に限られる。
==============  
◇答える人・
東海林智(とうかいりん・さとし)  
1988年入社。
東京本社社会部で労働問題を担当。
著書「貧困の現場」(毎日新聞社)で日本労働ペンクラブ賞、数々の新聞報道で貧困ジャーナリズム賞を受賞、近著に「15歳からの労働組合入門」(毎日新聞社)。
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2014年10月15日

米医療界 日本では当たり前に行われている医療を無駄と指弾

米医療界 
日本では当たり前に行われている
医療を無駄と指弾
2014.10.13 07:00 NEWSポストセブン

「頭痛で脳波を調べるのは無意味」「前立腺がんのPSA検査はほとんど無意味」──アメリカの各医学会が、これまで行なわれてきた医療行為のなかで「無駄なもの」を追放するキャンペーンを始めている。

 こうした患者優先の医療は日本にも波及してくるのか。
『絶対に受けたくない無駄な医療』(日経BP社)でこの取り組みを紹介した医療経済ジャーナリストの室井一辰氏が解説する。
 * * *
 アメリカの医学会ではいま、「チュージング・ワイズリー(賢い選択)」というキャンペーンが行なわれている。

2011年に米国内科専門医認定機構(ABIM)財団という非営利組織が始めたもので、2013年末までに71の医学会や団体が参加している。

 それぞれの分野で行なわれている無駄な治療や検査をピックアップして、国民に公表するという画期的な取り組みだ。

現在までに、およそ50の医学会などがすでに約250項目について「無駄な医療」と認定している。

 例えば、がんの中にはいきなり手術をするのを避けた方がよいがんも存在しているのは意外と知られていない。
それは前立腺がんである。

 前立腺がんは「前立腺特異抗原(PSA)」という物質の値を血液検査で測定できるようになっている。
前立腺がんの可能性をその値の高さから判断できるのだ。
結果として、前立腺がんが疑われて、前立腺に針を刺す精密検査からがんが判明する人が増えている。
 ただし、そのなかで命に関わるがんは意外と少ない。

 米国をはじめ、前立腺がんが見つかっても、定期的な検査をするのみで、手術をしない「アクティブ・サーベイランス」という考え方が一般化している。

臨床研究の結果、アクティブ・サーベイランスでがんが広がらないかを検査しながら、本当に治療が必要なタイミングを探るだけでも、命を脅かすことはないと分かってきている。

 逆に言えば、日本では、前立腺がんが見つかったら、すぐに手術しましょうという場合も珍しくないはずだ。

 本当に必要な手術であればいいのだが、果たして日本の医師はチュージング・ワイズリーに示されたようなアクティブ・サーベイランスの考え方を知った上で、可能性も探った上で治療開始の判断をしているのか。

 命の問題のみならず、手術をすれば、股間にメスを入れる負担があるほか、麻酔の事故、大出血のリスク、手術後のインポテンツ、治療そのものの経済的な負担などがある。

果たしてリスクを上回る利益があるのか。
改めて考えたいところだ。

 このほか関心のある項目としては、大腸がんの内視鏡検査を頻繁にせずに、せいぜい10年に1回でいいという項目がある。

日本では毎年のように内視鏡の検査を受けている人もいるのではないか。
チュージング・ワイズリーの考え方によれば、無駄ではないかとなる。

 チュージング・ワイズリーを眺めていくと、日本では当たり前のように行なわれている医療に対して、容赦なく無駄だと指弾しているのを目にすることができる。

「これまでの日本の医療にはウソがあったのかな」。
そんなことも思わずにはいられないはずだ。

ぜひ日本にも、このチュージング・ワイズリーの考え方を導入するとよいと考えている。 ※SAPIO2014年11月号
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アベノミクスで加速 10人に1人が「老後破産」の深刻事態

アベノミクスで加速
10人に1人が「老後破産」の深刻事態
2014年10月15日 日刊ゲンダイ

高齢者の“老後破産”が深刻な状況になっている。

厚労省によると、65歳以上の人が支払う介護保険料の滞納が急増している。
収入が低くて払いたくても払えない。

2012年度に徴収できなかった額は、過去最悪の272億円と29%も増えたという。
滞納額が29%も増えるのは異常だ。
このままでは将来、介護サービスを使えずに困窮する高齢者が続出してしまう。

 とくにアベノミクス以降、収入は年金だけなのに、消費税増税と物価高騰によって生活が立ちゆかなくなる“貧困高齢者”が急増している。

 9月末に放送されたNHKスペシャル「老後破産の現実」によると、独居老人600万人の半数が、年120万円未満の年金で暮らしているそうだ。

年収120万円は、生活保護水準以下の収入である。
実際、この数年、貧困高齢者が膨れ上がっている。

日本各地の高齢世帯を調査している明治学院大の河合克義教授がこう言う。
「東京都港区と山形県の一人暮らし世帯を調査した結果、生活保護基準よりも低年収の高齢世帯は、どちらも56%でした。
都心部も農業県も同じ割合だった。
日本全国に低年収の高齢者は300万人いると推定しています」

■低所得者に目配りしない安倍首相

 65歳以上の高齢者は日本全国に3200万人。
およそ10人に1人が「老後破産」の状態にある計算だ。

 恐ろしいのは、普通の人も「老後破産」と無縁でないことだ。

NHKスペシャルが取り上げていたのも、ビール会社に正社員として勤務していた男性だった。

「大企業に勤めていたサラリーマンも、ちょっとしたキッカケで“老後破産”に転落するケースが増えています。
月18万円程度の厚生年金を受け取っている人が多いでしょうが、本人の病気、妻の病気、認知症になった老親の介護など予定外の出費を迫られたら、とても足りない。
貯金があればいいが、退職金を住宅ローンの完済に使っていれば、貯金はほとんど残っていないでしょう。
まして賃貸なら、家賃負担がのしかかる。
かつては子どもに頼ることもできたが、いまは子どもが非正社員という場合も多い。
老後破産に陥るリスクが高まっています」(都内のケアマネジャー)

しかも、安倍政権は、消費税率10%、年金カット、保険料アップなど、高齢者に負担を強いる政策を次々に打ち出している。

「一般的に高齢者は富裕層という印象が強いですが、実際には二極化が拡大している。
総務省の調査によると、6人に1人は4000万円以上の金融資産を持っているそうです。
片方のデータしか見ていないのか、安倍政権は高齢者に対して厳しいが、低所得者に目配りしないと餓死者や自殺者が続出しかねませんよ」(経済ジャーナリスト・荻原博子氏)

 安倍政権は「女性の管理職を増やす」などと、高齢者への福祉予算を削って、子育て世代に予算を回す方針だが、本当に大丈夫なのか。

安倍首相は現実が分かっていないのではないか。
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2014年10月16日

「介護うつ」共倒れ防げ 早期発見に簡易判定法

「介護うつ」共倒れ防げ
  早期発見に簡易判定法
2014年10月15日 東京新聞朝刊

 家族を介護する人が、介護疲れなどが原因でうつ状態になっていないか簡単な質問で判定する方法を、国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)の荒井由美子・長寿政策科学研究部長らが開発した。

だれでも同一の基準で判定することができ、介護者のうつを早期発見し支援を充実させることで、虐待などのリスクを減らすことができると期待されている。 (山本真嗣)
介護うつ診断法

 この方法では、介護の負担度を点数化して、一定以上の点数でうつの危険性を示す。

介護うつを判定する目安はこれまでなく、英国の国際老年精神医学雑誌十二月号に掲載される。  

質問は「介護を受けている人のそばにいると腹が立つことがあるか」
「介護があるので、自分の社会参加の機会が減ったと思うことがあるか」など、介護に対する否定的な感情と、社会生活に支障をきたしている程度を尋ねる八問。

 「いつも思う」「時々思う」「思わない」など五段階で答え、回答ごとの点数(四〜零点)を出し加算。
合計点数が高いほど負担を感じている状態で、十三点以上は「うつ状態の可能性が高い」と判断できるという。

 荒井部長は、富山市と共同して、同市内で在宅介護サービスを受けていた約六千人を対象に、主な介護者へのアンケート調査を実施。

回収できた約四千百人の34%がうつ状態だった。

この八項目の質問表を用いた調査を同時に行った結果、そのほとんどが十三点以上だった。

 米国では、介護の負担を測定する二十二項目の質問表が広く使われている。

今回の判定方法で使う質問表は、米国のものを扱いやすいよう荒井部長らが簡略化し、うつ状態と判定できる目安を示した。

 荒井部長は「介護者が倒れてしまえば、在宅介護は続けられない。うつのリスクの高い介護者を早めに見つけ出してケアすることが、在宅介護の充実につながる」と話す。

◆「精神的に限界」…周囲で支えを

 名古屋市で認知症の八十代の母を在宅介護する女性(53)は昨秋、うつ病と診断され、今も薬の服用を続ける。

 実母のもの忘れがひどくなり、認知症と診断されたのは七年ほど前。
ここ二年で急激に悪化した。

妄想がひどく、「他人が家に入ってきてめちゃくちゃにした」と女性の夫に激怒。
注意されると子どものように泣き叫び、「出て行け」と罵倒した。
トイレに行くと汚物を手に付けたまま歩き回るため目が離せない。

 夫と二人の息子の五人暮らし。
夫は仕事、息子は受験に失敗し浪人中で、母の介護は女性一人で担う。

週三回のデイサービスを使い何とか続けてきたが、好きな旅行にも行けず、家にこもりがちに。  体重は十キロ近く落ち、両手がこわばってしっかり握れなくなった。

母の顔を見ると吐き気がし、母の頭をぶったり、「母を殺して私も死のう」と思ったことも。

でも診断を受けるまで、「自分ではうつだと思っていなかった」と言う。

 愛知県内の五十代女性は認知症の義母を在宅で二年間介護したが、「精神的に限界」と感じて、昨冬、グループホームに預けた。

 夫は東京に単身赴任中。
「自分一人で判断し、対応しなければ」という責任感が負担に。
息抜きも兼ねてパートで働きに出たが、徘徊(はいかい)や大学生の孫へ暴言を繰り返すようになり、目が離せなくなってやめた。

 夜も安心して眠れず、持病のリウマチも悪化。
週三回のデイサービスから、義母の帰宅が近づくと動悸(どうき)が止まらなくなった。
義母の相談に行った病院の精神科で、医師から自分のことを心配された。

◇  介護者を支援する一般社団法人「日本ケアラー連盟」(東京)代表理事の堀越栄子・日本女子大教授(63)によると、介護を嫌がっていると思われることを心配して、介護者は自分から助けを求めない傾向にあるという。

介護保険は要介護者の支援が中心で、介護者の心のケアなど直接的な支援はほとんどないことも拍車をかけている。

 国立長寿医療研究センターの荒井由美子・長寿政策科学研究部長と富山市が、同市内の在宅介護者約六千人を対象に実施した調査では、介護の負担を強く感じている介護者ほど、うつ状態の程度が高かった。

一方、身近に相談できる人が多いと、介護の負担感やうつ状態が軽い傾向が出た。
 こうした状況を改善するため、埼玉県では市民団体などが県内二十七カ所で、定期的に介護者が集うサロンを実施。

岩手県花巻市や北海道栗山町は数年前から社会福祉協議会の職員らが介護者を訪問し、相談に乗る事業を始めている。

 堀越教授は「介護者は目の前のことに精いっぱいで、自分が支援が必要なことにも気付かない。周囲が異変に気付き、支えることが必要」と話す。      

◇  国立長寿医療研究センターの荒井部長は、介護うつを判定する質問票を早期発見と支援に役立ててもらうため、ケアマネジャーや訪問看護師に提供することを検討している。
問い合わせは、ファクス0562(46)8421。
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2014年10月17日

“第五の権力”になった「ネット匿名勢力」の危険性

“第五の権力”になった
「ネット匿名勢力」の危険性
2014.10.14 デジタル,ニュース
週刊SPA!連載<第二次正論大戦>
      〜 城 繁幸「頭打ち社会への処方箋」 〜

◆“第五の権力”になった
ネットユーザーの持つ危険性とは?

 先日、大阪のファミリーマートを舞台に、複数の人間が店員を恐喝するという動画がネットで公開され、波紋を広げた。

土下座までさせる様子も含まれていて、胸糞が悪くなった人も多いはず。

 実は筆者自身、学生時代にファミリーマートで深夜バイトをしていて、やはりクレーマーに絡まれた経験があるので、他人事とは思えずにウオッチしていた。

 ちなみに筆者は「万引するふりをして、注意されると逆切れする」というパターンでイチャモンつけられたが、「文句あるなら昼間来い」でなんとか追い払えた。
それでもすごい徒労感だったし、とにかく腹が立って仕方なかった。

 でも、今はネットという、その場に居合わせなくても誰でも繋がれるインフラがあり、かつ、今回は犯人サイドの人間が自らそこに動画を投稿するというミスも犯してくれた。

こうして、深夜のコンビニで誰にも知られずに行われたはずだった犯行は万人の知るところとなり、結局、ネット上での反響に恐れをなした犯人自らが出頭するという幕引きとなった。

 内容が内容だけに、すかっとした人も多かったのではないか。他人事とは思えなかった筆者も、思わず手をたたいた一人である。

◆ネットの力は制御できるのか?

 ただし、筆者は同時に、ある種の不安も感じてしまった。
だって、警察による捜査を経ることなく、というか、コンビニ側の被害届すらない段階で、犯人自らが警察に出頭せざるを得なくなるほどのプレッシャーを、ネットの匿名勢力は持っているわけだ。

 その力が暴走しないように誰かがコントロールできるのだろうか。
そして誤った使い方をされた場合、誰が責任を取るのだろうか。

 そういう意味では、10年以上にわたって執拗にネットで中傷され続けたお笑いタレントのスマイリーキクチ問題を筆者はどうしても思い出さずにはいられない。

過去の刑事事件について、匿名のネットユーザーが原告も警察も司法も不在のまま「あいつが犯人の一味らしい」「みんなでやっつけよう」とネットで中傷しまくり、出演メディアやスポンサーに抗議まで行っていた問題だ。

 一応、警察が動いて摘発したものの、全員不起訴で損害賠償はもちろん、謝罪すら行われていない。
はっきりいって、キクチ本人からすれば完全なヤラレ損である。

 今回は胸がすくような勧善懲悪の起承転結を見せてくれたネットだが、その力が常に正義を示してくれるとは限らない。

良くも悪くも我々はそうした“第五の権力”と隣り合わせにいるということを肝に銘じなければならない。

<処方箋>
× “第五の権力”を正しく使え
              ↓
○それは正しいこともあれば誤ることもある

【城 繁幸/じょうしげゆき】
’73年生まれ。
人事コンサルティング「Joe’s Labo」代表。
『若者はなぜ3年で辞めるのか』(光文社新書)が40万部突破のベストセラーに。
『「10年後失業」に備えるためにいま読んでおきたい話』が発売中
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2014年10月18日

問題行動調査:反抗・暴言、荒れる児童 社会のひずみ、ストレスに

問題行動調査:
反抗・暴言、荒れる児童 
     社会のひずみ、ストレスに
毎日新聞 2014年10月17日 東京朝刊

文部科学省の2013年度問題行動調査で、荒れる小学生の増加が明らかになった。

「中学校と同じことが起きている」。
小学校教員からは悲鳴が上がり、専門家は「荒れの背景には貧困など社会のひずみが子供のストレスとなって表面化している」と指摘。
学校や行政は対応に追われている。【寺岡俊、松田栄二郎、関東晋慈、三木陽介】

 「精神的に不安定で感情を抑えられない児童が目立つ」。

大阪市立小のベテラン男性教諭(60)は現状をそう明かす。
反抗的な態度を見せ、ささいなことで教室を飛び出したり、突然壁を殴ったり。

広島県の市立小校長は「調査統計には含まれないが『言葉の暴力』も目立つと嘆く。

教員とすれ違いざまに「うざい」「死ね」と暴言を吐く児童が珍しくない。
東京都の区立小校長も「注意すると、かみついたり、いすを投げたりする。
過度な指導は『体罰』になりかねず先生も遠慮がち。
それが暴力行為を助長させている面もある」と対応に悩む。

 自治体は対応に乗り出してはいる。
熊本県教委は08年度に小中学校での暴力行為が前年度52件増の171件となったことを受け「子どもの居場所作り」を重視した対策を促進。
異学年交流の活発化や教員が連携して生徒指導に当たる学校が増加した。

13年度は135件に減り、県教委は「取り組みが浸透した結果」と説明する。

福岡県教委は02年度から「非行要因」として不登校への対策を強化。
担任とは別の教員によるマンツーマンの相談体制などに取り組む。

 小中高校の暴力行為件数が13年度1万187件と、4年連続で全国1位だった大阪府。
大阪市教委は来春から、在籍校とは別の施設に特別教室「個別指導教室(仮称)」を設置し、問題行動を起こした生徒を厳格に指導する方針だ。

 重い傷害や薬物所持、強盗などを起こしたケースが対象。
出席停止にした上で、専門スタッフが警察などと連携して指導する。
市教委は「あくまで出席停止措置の受け皿。排除ではない」と説明するが、
教員からは「邪魔者扱いと受け取られ、逆に傷つける」
「規範意識は集団生活の中で身につく」と疑問の声も上がる。

 荒れる児童について、元小学校教員の増田修治・白梅学園大教授(臨床教育学)は「ストレスを抱える子が確実に増えている」と指摘。

一因として家庭要因を挙げる。
経済的困窮で子を構えなかったり、思い通りの進路を歩ませようとしたりする親も目立つという。

学校も受け止める余裕がない。
小学校は障害を抱え特別支援が必要な児童も増え、新たな指導方法も求められる。
全国学力テストで学校間競争にもさらされる。

 増田教授は「問題行動を起こす子どもは親からも先生からも認めてもらえず自己肯定感が低い子が少なくない。
社会全体の問題としてとらえ対策を取る必要がある」と話している。

 ◇いじめ18万件、続く高水準

 文科省が実施した13年度の問題行動調査で、全国の国公私立の小中高校、特別支援学校で認知されたいじめ件数は18万5860件だったことが分かった。
前年度の約19万8000件に比べ減ったものの依然高水準で「いじめ20万件時代」に入ったことをうかがわせる。

 都道府県別では1000人当たりの認知件数は全国平均が13・4件だが、最多は京都府の99・8件、最少は福島県の1・2件と開きがあった。

同省は「自治体、学校ごとで把握の方法が一様でないことが要因
国の手引を精査し、客観的で的確に認知できるようにしたい」と話している。

 いじめのうち、インターネット上で誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)する「ネットいじめ」は8787件で過去最多。
全体に占める割合は4・7%だが、高校ではその割合が高く、約2割を占めた。

 昨年9月施行のいじめ防止対策推進法が示す対策の取り組み状況(今年10月現在)を調べた結果、都道府県に比べ市区町村の遅れが目立った。

各自治体が作る「いじめ防止基本方針」は、策定中の奈良県以外の都道府県で策定済みだったが、市区町村は4割強。
学校や教委、児童相談所など関係機関でつくる「いじめ問題対策連絡協議会」も都道府県は9割超が設置済みに対し、市町村は3割程度だった。【三木陽介】
==============  
■ことば  
◇いじめ防止対策推進法
 2011年に大津市の中2男子生徒がいじめを受け自殺した事件で、大津市教委の隠蔽(いんぺい)体質や不適切な学校の対応が問題視され、初めて法制化された。
学校に対し、教員や心理、福祉の専門家らで構成するいじめ防止対策組織の常設
▽いじめ防止基本方針の策定
▽重大ないじめ事案が起きた場合、迅速な事実関係の調査−−などを義務づけている。
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医療特例廃止、年金減額…始まった安倍政権の「老人殺し」

医療特例廃止、年金減額…
始まった安倍政権の「老人殺し」
2014年10月18日 日刊ゲンダイ

老人イジメじゃない。もはや“老人殺し”だ。

「すべてを社会保障の財源にする」と消費増税を強いておきながら、安倍政権は社会保障を削り、高齢者にさらなる負担増を押しつけようとしている。

「後期高齢者医療制度の特例措置廃止」と、「年金減額の前倒し」。

いよいよ日本は“姥捨て山”になってきた。

 特例措置が廃止されればどうなるかといえば、これまで最大9割軽減されてきた75歳以上の高齢者の医療保険料が3倍にハネ上がる。

例えば年金80万円の独り暮らしの高齢者は、月額370円が1120円に。
夫婦で計160万円の世帯なら、740円が2240円になる。

 厚労省は早ければ16年度から特例措置を段階的に廃止する方針で、15日の社会保障審議会の医療保険部会で大筋了承された。

「ちなみに入院給食費の自己負担額も、1食当たり260円が460円に引き上げられます。
1日3食で計600円、月に1万8000円の負担増ですから、消費増税でカツカツの高齢者にとってみれば、まさに“死活問題”でしょう」(厚労省事情通)

■マクロ経済スライドでさらに締め付け

 これに追い打ちをかけるのが年金減額の前倒しで、厚労省の「マクロ経済スライド」を強化する案が、これまた15日の社保審年金部会で大筋了承されている。

 物価が上昇すれば、年金の給付額も原則上がるが、そこから財政悪化分(14年度の厚労省試算で1.1%)を差し引くのがマクロ経済スライド。

物価が2%上がっても、給付額は0・9%増というものだ。

物価上昇率が0〜1.1%の場合、現行では給付額は据え置きとなっている。
が、今回の厚労省の“強化案”では、物価上昇率が何パーセントだとしても財政悪化分の1・1%を減額する。

 0・1%の物価上昇なら、給付額はこれまでの据え置きが、1%減になるのだ。

要するに、高齢者に財政悪化分をすべてかぶらせ、給付額をカットしようというわけです」(前出の厚労省事情通)

 加えて、来年10月からの消費税10%も予定されているから、まさに高齢者に「死ね」と言わんばかりだ。

 経済ジャーナリストの荻原博子氏が言う。

搾れるところから二重取り、三重取りの負担増という、いかにも場当たり的なやり方では、中高年の生活不安は増すばかりです。

金融資産の6割を持っている高齢者の消費マインドも、ますます冷え込んでいく。

年金受給者の暮らしはもちろんですが、日本経済全体にとっても大きなマイナスでしょう」

 大企業優遇の安倍政権は、国民生活の足を引っ張ることしか能がない。
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2014年10月19日

実質賃金の低下 14カ月連続の重み受け止めよ

実質賃金の低下
14カ月連続の重み受け止めよ
2014年10月18日(土) しんぶん赤旗「主張」  

これはもう、「危険水域」というしかありません。

厚生労働省が17日発表した毎月勤労統計調査(毎勤統計、8月分確報)で、勤労者の賃金が物価上昇分を差し引いた実質で、14カ月連続のマイナスとなったことが確定したのです。

1年以上にわたって実質賃金が減り続けているというのは異常このうえなく、勤労者の暮らしはじりじりと悪化しています。

企業がもうけを増やせば賃金も上がると、安倍晋三首相が唱える経済の「好循環」はまったくウソです。

賃金を引き上げ、実質賃金を改善するとともに、消費税の再増税は直ちに中止すべきです。

「アベノミクス」の破綻

 8月分の確報によれば、実質賃金は1年前にくらべ、3・1%の減少です。
マイナス幅は、9月末に発表された速報での2・6%減よりさらに悪化しました。

 実質賃金は、勤労者の現金給与総額(名目)から消費者物価の上昇を差し引いたものですが、昨年6月に0・3%の増加になったのを最後に、14カ月連続のマイナスです。
しかも昨年から今年4月までは1%台からせいぜい2%の減少でしたが、消費税増税があった今年4月に3%を超すマイナスに落ち込み、春闘などがあった以降も減少が続いています。

 実質賃金の落ち込みは4月の消費税増税前から始まっており、「アベノミクス」を自称する、安倍政権の経済政策の影響は明らかです。

「アベノミクス」は、インフレ政策で物価を上昇させることを目標にした金融政策と、公共投資など財政支出の拡大、さらに「世界でもっとも企業が活躍しやすい国」を掲げた規制の緩和・撤廃などが柱です。

その結果が大企業のもうけと内部留保を増やしただけで、国民の暮らしはよくならず、食料品やガソリンなど消費者物価を上昇させているのです。

安倍政権が発足してからほとんどの期間に実質賃金の低下が続いているのは、「アベノミクス」が「好循環」を生むどころか、百害あって一利もないことを証明しています。

 それに加えて4月からの消費税増税が、暮らしに打撃を与えています。
消費税率の5%から8%への引き上げは、消費者物価を一気に上昇させ、実質賃金を大幅に低下させました。

毎月3%もの実質賃金の目減りが続けば、国民の暮らしは目に見えて悪化します。

消費が落ち込み、商店などの売り上げが減り、工場などの生産も落ち込んでいくのは明らかです。
経済が「好循環」するどころか、いま賃金の伸び悩みと実質賃金の低下、消費の低迷、生産など経済全体の落ち込みという、まさに「悪循環」に突入しています。

悪循環を断ち切ってこそ

 こうした悪循環を断ち切ってこそ、国民の暮らしもよくなり、経済も再建できます。

大企業のもうけと内部留保を活用して賃金を引き上げ、雇用を拡大すること、大企業と大金持ちに応分な負担を求めて財源を確保し、社会保障の切り捨てから充実へ抜本転換することが不可欠です。

 何より重要なのは、来年10月からの消費税率の10%への引き上げを中止することです。

消費税増税の強行は、暮らしも経済も破綻させます。

大企業のもうけ一辺倒でなく、国民の所得を増やす経済政策へ転換することが、日本経済を立て直すために求められます。
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2014年10月20日

神風編成 きょう70年 特攻の無念 語り継ぐ

父の月命日、下記の記事に寄り 18歳で一式陸攻特攻要員だったことを改めて認識。
*************************
神風編成 きょう70年
 特攻の無念 語り継ぐ
2014年10月19日 東京新聞朝刊

 太平洋戦争終盤のフィリピンで、体当たり攻撃に若者の命を投じる神風(しんぷう)特別攻撃隊が編成されてから、十九日で七十年を迎える。

各地の戦争記念館では、体験者らが「戦争を風化させない。後世に伝えなければ」と訴えている。 (土門哲雄)

 戸張礼記(とはりれいき)さん(85)=茨城県阿見町=は、二〇一〇年に開館した予科練平和記念館(阿見町)で、歴史調査委員として来館者に戦争体験を語っている。

「このまま死んでしまったら、家族や国の平和を願い、命を落とした先輩たちに申し訳ない。
戦争体験を語り継がないと歴史から消えてしまう」と危機感を持ったからだ。

 一九四四年六月、十六歳で土浦海軍航空隊に飛行予科練習(予科練)生として入隊した。

だが、飛行機に乗らないまま、翌年七月から青森県の海岸で、爆弾を抱えて戦車の下に潜り込む特攻作戦「土竜(もぐら)」の訓練を繰り返した。
「体を隠すため、砂浜に掘った『たこつぼ』が自分の墓穴になるのかと悲しくなった」と振り返る。

 終戦後は約四十年間、中学の理科教諭を務めたが、戦争体験を語る機会はなかった。
退職後に語り始め「まず戦争の事実を知り、平和のためにどうすべきかを考えてほしい」と訴える。

 川野喜一さん(88)=大分市=は不動産業を営みながら、八八年に自宅の一部を改造して「予科練資料館」を開館。

特攻隊員の遺影や遺品、文献などを公開し、体験を伝えている。
 四五年七月、千葉県の木更津基地で特攻隊に編入された。
「最初から覚悟はできていた。日本が助かるために身を投げ出すことしか考えていなかった」  八月十三日、特攻に行く先輩から「新しい服で死なせてくれ」と頼まれ、飛行服を交換した。
十六日に出撃するはずだった川野さんは終戦で生き延びた。

「死に損なった。戦友に後れを取った」と感じた。

 「戦友を慰霊し、国を平和な方向に導く仕事をすることが生き残った者の務め。もう二度と、戦争や特攻で命を落とすことがあってはいけない」と訴える。

 茨城県笠間市で陶芸ギャラリーを経営する金沢大介さん(44)=水戸市=は、地元有志が営む「筑波海軍航空隊記念館」の事務局長を務める。

映画「永遠の0」のロケ現場となったことをきっかけに、解体の危機にある旧司令部庁舎を残せないかと考えた。
県との協議で戦後七十年となる来年八月までは使用できる見込みだ。

 長女(14)の誕生時に妻を亡くしており、戦争での人の生死に強い関心を持った。
遺族らからも話を聞き、「若い人たちに戦争や特攻を伝える場所にしたい」との思いを強めている。

◆各記念館の連絡先  
問い合わせは予科練平和記念館(茨城県阿見町)=029(891)3344、
筑波海軍航空隊記念館(同県笠間市)=0296(73)5777。
入館料は予科練平和記念館が一般500円、小中高生300円。
筑波海軍航空隊記念館は一般500円、小中高生350円。
いずれもホームページあり。
予科練資料館(大分市)は入館無料で、詳細はホームページ参照。
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2014年10月21日

牧太郎の大きな声では言えないが…:「極端」は嫌いだ!

牧太郎の大きな声では言えないが…:
「極端」は嫌いだ!
毎日新聞 2014年10月20日 東京夕刊

 「ついに」と言うべきか「もはや」というべきか……ともかく70歳になってしまった。  

頼みもしないのに、例の新聞嫌いの悪友が「酒債は尋常行く処(ところ)に有り、人生七十古来稀(まれ)なり! お祝いだ!」と言ってやって来た。

 「来なくていいのに。誕生日、冥土の旅の一里塚……。
めでたくないんだから。酒のツケが増えるだけだ」

 「そう言うな。俺がおごるから」
 「そうか……赤ワインある?」
 「生ビールじゃないのか?」

 「フランス人は動物性脂肪の摂取量が多いのに、心臓病の死亡率は低い。
理由は、赤ワインに含まれているポリフェノールが動脈硬化を防ぐから。
これ、常識だ!」

 「健康番組の司会者だった、みのもんたの受け売りだろう?」
 「まあな(笑い)。みのさんも70になった」


 「でも、赤ワインは百薬の長、という説は怪しいぞ。
5年ぐらい前、フランス政府は“赤ワインを常飲すると、がんの罹患(りかん)率は最大168%増になる”と発表した。
心臓病は防げても、がんは予防できない」

 「本当か?」

 「お茶の間の健康番組は極端すぎる。

菜食主義はがんにならない!というのも怪しい。
T大放射線科のN准教授は“肉も野菜も食べた雑食ネズミの寿命は1020日だったが、菜食ネズミは555日だった”と、どこかに書いていた」

 「Nさん? ああ、彼のお父上と同じ病院の同じ病室に入院していたから、存じ上げているけど、そういえば、チョイポチャが良い!と言っていた」

 「70になって、長生きしたい気持ちは分かるが、食べるものは野菜オンリー、酒は赤ワイン……なんて……」

 「要するに、いろいろな学説があるってこと?」

 「そうだ。日本人は何かにつけて極端に走る

例の慰安婦問題で誤報した朝日新聞をよってたかって国賊扱いする。
やりすぎだ」

 「珍しいな。お前さんが新聞の味方になるなんて」

 極端が嫌いなんだ。
正義ぶる新聞も嫌いだが、それを潰そうとする権力はもっと嫌いだ!」  

「そうか……そんなセリフを聞くなんて……
生きてて良かった。
いつものように生ビール!」(笑い)
                               (客員編集委員)
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うっかり火を出したのは二人を選んだ首相

筆洗
2014年10月21日 東京新聞

江戸の町火消しで、主力となったのは鳶(とび)の者たちだった。
本来は建築業の鳶が火消しの担い手となったのは、その時代の消火方法と関係がある

当時は消火よりも延焼を防ぐため火元周辺の家屋を倒す「破壊消火」が中心。
一刻も早く壊すため、家の構造を熟知した鳶の知恵と技術が必要になった

▼現場に駆けつけた火消しの頭は風の強さや方向を見て、どの辺りまでの家を壊していくかを判断し、指示を出す。
乱暴に聞こえるかもしれないが、当時はこれが最も効果的な消火方法だった

▼同じ日に二人の閣僚がお辞めになった。
前代未聞の大失態である。
「黒い芝居見物」の小渕さんの方は辞任の見通しが濃厚になっていたが、
「黒い団扇(うちわ)」の松島さんの同時辞任には驚いた

▼二人の他にも、野党が「不始末」を追及する閣僚がいる。
辞任ドミノがささやかれる中、これ以上の「延焼」を防ぐため、松島さんの「家」も早めに破壊した。そんなところだろう

▼それでも、この火事は当分消えまい。世間はアベノミクスの「夢」から目が覚めつつあり、支持率も下がってきた。
火の手は広がりやすい。
そもそも「火元」は小渕さんではない。
うっかり火を出したのは二人を選んだ首相である。
消火どころか、半鐘の音は火元の遠い「じゃーん、じゃーん、じゃーん」から危険の迫る「擦り半」の「じゃじゃじゃじゃじゃ」に変わった。
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2014年10月22日

過干渉で心身不調も…「毒母」への悩み 語り合う娘

過干渉で心身不調も…
「毒母」への悩み 語り合う娘
2014年10月16日 読売新聞yomiDr.

 母親の過干渉に苦しんできた娘が続々と声を上げている。
進路やパートナー選びにまで過剰に口を出し、娘を精神的に追い込む母は「毒母どくはは」とも呼ばれる。

顕在化してきた母娘関係の闇。その背景は――。

 9月下旬、東京都内で開かれたトークイベント毒母ミーティング。
会場は満員の聴衆で埋まった。
ともに母との関係に悩んできたミュージシャンの小川雅代さん(45)と漫画家の田房永子たぶさえいこさん(35)が2年前に始めた。

 7回目のこの日は、田房さんの新作「うちの母ってヘンですか?」(秋田書店)の発刊記念。作品は、「毒母」について体験談を寄せた読者13人について描いたもので、このうち3人がトークに加わった。

 「母の知らないところで漫画に描かれ、ささやかな抵抗をした気持ち」「母を客観視できた」――など、同じ悩みを持つ者同士、日ごろは言いにくいことも語り合う。
会場は、笑いや共感の声であふれた。

 小川さんは、母で女優の真由美さんとの関係に苦しんだ日々を著書「ポイズン・ママ」(文芸春秋)につづった。
「イベントはいつも満席。遠くから訪ねて来る人や、泣きながらメモを取る人もいる。おもしろ半分ではなく、参加者の思いは切実です」と小川さん。

 ここ数年、過干渉の母親と娘の関係性が注目されている。

著名人の告白本も発刊され、テレビや女性誌で話題のテーマだ。

「毒母」は、娘の生活の細部まで口を挟み、友人関係にも立ち入って娘の世界を支配しようとする。

「娘のため」と思い込んでいるが、娘にとってはまるで自由を奪う独裁者。

娘が心に不調を来たし、うつ病やパニック障害になるケースもある。

 イベント参加者の多くは、母娘関係に悩む当事者。
「独立したくても『ママがいないと何もできないくせに』と言われる」という29歳の娘や、「自分の子に私と母の関係をどう説明したらいいか」と悩む子育て中の娘もいた。

 2年前に発刊した「母がしんどい」(KADOKAWA中経出版)で自らの母との関係を描いた田房さんは「娘の方は、本当は苦しんでいても母を悪く言うことに罪悪感があるので、だれにも相談できず悩んでしまう。

でも、人権侵害や虐待のレベルになる場合もあり、根深い問題。
仲間が集まる場を作り、気楽に語り合うことは救いになる」と語る。

 なぜ、わが子をそこまで追いつめてしまうのか。

 「実は、最大の毒は父親かもしれない。父親が妻に家庭を任せきりにし、家族から逃げてきた結果、家族の中で母親が女帝化してしまったのではないか」。

臨床心理士として、きしむ母娘関係を見つめてきた原宿カウンセリングセンター所長の信田のぶたさよ子さんは指摘する。

 戦後、日本の家族には「外で働く父と家庭を守る母」という役割分担ができあがり、核家族の中で子育て負担は母親に集中した。
「毒母」問題は、その副産物なのか。信田さんは「『毒母』の問題は女性だけでなく、男性の問題でもある」と話す。

 “女同士のバトル”と矮小わいしょう化してはいられない、一つの社会問題といえそうだ。(高梨ゆき子)


毒母ミーティング
 同時期に「毒母」本を発刊した小川さんと田房さんが2012年6月から、東京都杉並区の阿佐ヶ谷ロフトAで開いているトークイベント。
母娘関係の悩みを語り合う。
開催は不定期で、田房さんのブログ(http://mudani.seesaa.net/)などで告知される。
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香山リカのココロの万華鏡:最上級の「気づかい」

香山リカのココロの万華鏡:
最上級の「気づかい」
毎日新聞 2014年10月21日 首都圏版

 御嶽山での捜索活動は、降雪の時期を迎え、2次災害の恐れなどから打ち切りとなった。
家族はさぞ無念だろうと思うが、報道陣のインタビューに多くの人がこの決定を受け入れ、捜索にあたった救助隊員らへの感謝を静かに述べていたのが印象的だった。
「もっとやってほしい」「なぜ見つけられないのか」といった不満は、まったく聞かれなかった。

 一方、過酷な現場で捜索にあたった警察や消防、自衛隊の救助隊員らも「発見できなくて申し訳ない」「家族の元に全員を帰したかったのにつらい」と語り、疲れや活動の危険さをことさらに強調する人はいなかった。

 お互いが相手の状況や気持ちを考え、自分の悲しみやしんどさなどの感情を抑えて、ねぎらいあう。
これこそが本当の意味での「気づかい」と言えるだろう。

そしてもちろん、その様子をテレビなどで見ている人たちも、表面だけを見て「意外に元気なんだね」などとは思わず、「実際は心が引き裂かれるほど悔しいはずだ」など、その胸中を思いやっているに違いない。

 最近、書店に行くと「日本人のすばらしさ」を声高にうたう本が目白押しだが、私は日本人というより日本社会の本当のすばらしさは「激しく自己主張しなくても、お互いに相手の気持ちを察し合えること」ではないかと思っている。
「言わなくてもわかってますよ」の精神だ。

 現在は、どちらかというと「思っていることははっきり言おう」という傾向が強まっている。教育の現場では生徒や学生にしっかり自己主張するためのスピーチトレーニングが行われることがある。

しかし、それが行きすぎることもあり、とくにネット空間では感情的、攻撃的な言葉が飛び交い、あちこちで衝突が生まれている。

 もちろん、どんな場合でも感情を抑制し、言いたいことも言わなくてよいというわけではない。

ただ、たとえ落ち着いているように見える人でも、心の中には怒りや絶望などが渦巻いている場合もある。

相手の気持ちを想像し、「必死で耐えているのかもしれない」と察することだけは忘れないようにしたい。

 「たいへんでしたね。感謝します」「いえ、力が及ばずに申し訳ない」と、この世で考えうる最上級の「気づかい」をして、お互いに思いを伝えあった御嶽山の被害者の家族と救助隊員たち。

その美しい心が時とともに少しずつ癒やされ、新しい生活への力が生まれてくるように、と祈らずにはおられない。(精神科医)
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2014年10月23日

万引き小学生への長時間説教 親から監禁とクレームの恐れも

万引き小学生への長時間説教 
親から監禁とクレームの恐れも
2014.10.22 11:00週刊ポスト2014年10月31日号

 中野の古書店「まんだらけ」で、「鉄人28号」のブリキ製人形が万引きされた事件では、まんだらけがビデオカメラの画像を公開すると犯人に通告して物議を醸したが、万引き被害は店側にとっては死活問題だ。

コンビニで小学生の万引きが多発したような場合、警察に通報するべきなのだろうか? 弁護士の竹下正己氏が、こうした相談に対し回答する。

【相談】
 念願のコンビニを開店。
ただ立地場所が小学校の裏手にあり、子供たちの万引き行為に困っています。
先日も子供の万引き行為を発見したのですが、その子の将来を考え注意もできませんでした。
しかし、月に2万円ほどの損害も出ていますし、小学生であろうと警察に通報したほうがよいのでしょうか。

【回答】
 万引きは、いうまでもなく「窃盗」であり、刑法で「他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役に処する」と定められている重罪です。
青少年の万引きが頻発しており、小売業者は大きな被害を受けています。
少額の商品であっても、生産し、販売する人の努力があって出来上がったもので、対価を払わず自分のものにすることは許されないことです。

 小学生であっても、そのことを理解させるためにきちんと対処すべきであると思います。
小学生ですから14歳未満になり、処罰されることはありません。
しかし、物事の是非がわかる歳に達していれば、触法少年として少年法の適用があり、家庭裁判所の審判の対象となります。

 こうした子供には、児童相談所、警察あるいは家庭裁判所が対処します。
そして犯罪性があり、矯正の必要性があれば、保護観察所の保護観察の処分が下されたり、程度が特にひどい場合には少年院へ収容されることもあります。
さらに少年法では、触法少年を発見した者に、家庭裁判所への通告義務を定めています
よって、見て見ぬ振りをすることには賛成できません。

 子供の将来を考えて通報できなかったとのことですが、その優しい気持ちを維持されたいのであれば、まず親に連絡して注意を喚起すべきでしょう。

また、児童を特定しない方法で万引きの証拠を添えて学校に事情を説明し、児童全般への生活指導を適切に行なうよう求めることも考えられます。
こうした努力をしても万引きがやまない時には、警察か児童相談所に申し出るのがよいと思います。
 なお、現場を押さえた子供に長時間説教などをするのは考え物です。
親から監禁などとクレームをいわれる恐れがあります。
悪質な子供はすぐに警察に連絡して引き渡すべきです。

【弁護士プロフィール】
◆竹下正己(たけした・まさみ):
1946年、大阪生まれ。東京大学法学部卒業。
1971年、弁護士登録。
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2014年10月24日

5人に飴を4個ずつ配ると飴はいくつ必要か 赤ペン先生回答

5人に飴を4個ずつ配ると飴はいくつ必要か
赤ペン先生回
2012.12.19 16:00 NEWSポストセブン

 ネットで繰り返し話題になるかけ算の問題がある。
「5人に飴を4個ずつ配るとき、飴はいくつ必要になりますか」という問いに「5×4=20」と答えると、小学校の先生から「×」をもらう、というのである。

正答は「4×5=20」である。
しかし「かけ算の順番は入れ換えても一緒、A×B=B×A」ではないのか。
ベネッセコーポレーションの「進研ゼミ小学講座」算数科に、説明してもらった。
(取材・文=フリーライター神田憲行)  

* * *
  ベネッセからはより正確を期すために、文章で回答が寄せられたので、そのまま転載する。 −−−−−−−−−
 かけ算の式を書く順番について、進研ゼミでは(1つ分の数)×(いくつ分)=(全部の数)で立式するよう指導しております。

理由は以下の通りです。
1:式は単なる「答えを出すもの」ではなく『数量の関係を表すもの』として指導しています。

学習指導要領には「乗法が用いられる場合とその意味」として「乗法はひとつ分の大きさが決まっているときに、そのいくつ分かに当たる大きさを求める場合に用いられるつまり累加の簡素な表現として乗法による表現が用いられることになる」とあるので、そのような乗法の意味に合わせて立式をしています。

 かけ算の式を「単なる答えを出すためのもの」としてではなく「数量の関係を表すもの」としてとらえて、式を見たときに、誰でも同じ意味に読みとれなくてはいけないため、『飴を5個ずつ4人に配る』のであれば5×4と表現することが必要で、4×5では『飴を4個ずつ5人に配る』というように状況が変わってしまいます。

2:割合の考え方への拡張が自然にされる

《(1つ分の数)×(いくつ分)》という式は《(1つ分の数)×(何倍)》とも置き換えて考えられ、もとにする量の何倍かを求めるということは、割合の考え方につながります。

「何倍」の部分は整数倍から小数・分数倍へと拡張し、

《(もとにする量)×(割合)=(比べられる量)》という式になり
《(割合)=(比べられる量)÷(もとにする量)》という割合を求める式に自然とつながります。

3:教科書の指導に合わせてお子さまの混乱を防ぐ  上記のような考え方から、弊社が対応しているすべての教科書において、かけ算を《(1つ分の数)×(いくつ分)=(全部の数)》という式で扱っています。

教科書に合わせた指導をしている弊社としては、お子さまの理解の混乱を防ぐためにも教科書と同様の指導をしています。

 以上のようなことから、弊社では、かけ算の立式については(1つ分の数)×(いくつ分)=(全部の数)で指導しております。

 かけ算の文章題を解く際には、「演算決定」「立式」「計算」という3つのステップがあり、(1つ分の数)×(いくつ分)=(全部の数)とすることは「立式」の部分における約束であることを指導しています。

つまり、「立式」はかけ算の意味に基づいて行う必要がありますが、そのあとの「計算」においては、工夫したり、左右を入れ替えて考えたりしてもよいということになります。

かけ算の交換法則を指導することで、お子さまの混乱も見えますが、「計算」のステップにおいて交換・分配法則を使うことは、かけ算の数の拡張には欠かせないことですので、「立式」とは別に「計算のきまり」としてしっかり指導しております。

−−−−−−−

 かけ算の文章題は小学2年生で登場する。そこで(1つ分の数)×(いくつ分)=(全部の数)という考え方を抑えておけば、5年生で学ぶ「割合」の理解がしやすい。

またかけ算の文章題では答えだけでなく、「立式」というステップも大切なポイントであるとは、重要な指摘だろう。

 なお、ベネッセの添削「赤ペン先生の問題」では、冒頭の問題のように「5人に飴を4個ずつ配るとき、飴はいくつ必要になりますか」という問いに「5×4=20」と答えた場合は、式に対して「×」ではなく「△」を与え、マイナス1点としているそうだ。
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安倍内閣 「女性輝く」口実にパート主婦の配偶者控除廃止へ

安倍内閣「女性輝く」口実に
パート主婦の配偶者控除廃止へ
2014.10.24 07:00
週刊ポスト2014年10月31日号

「女性が輝く社会」を謳う安倍晋三首相だが、いまや女性が「輝く」「活躍」とさえ掲げれば、何でもできると考えている。

女性の「ブラックパート量産」、「女性のために」を口実にした大企業へのバラ撒きだけでなく、女性から税金、年金を奪い取ろうとしていることは許し難い。

 まず標的になったのはパートの専業主婦だ。
政府税調はこの10月からいよいよ財務省の悲願だった「配偶者控除」廃止の議論をスタートさせた。

 現行制度では年収103万円までのパート主婦は給料に課税されない。
そのため、働く時間を減らして給料が上限を超えないようにするケースが多く、「103万円の壁」と呼ばれる。

政府は「壁があるから女性の働く機会を奪っている」という理由で控除を廃止し、パート主婦から税金を取ろうとしている。
 しかし、これは社会進出とは逆の政策だ。

もし女性にもっと働いてもらうことが目的なら配偶者控除をもっと引き上げて年収200万円から250万円くらいまで非課税にした方が、壁があるから働きたくても勤務時間を減らしていたパート主婦は喜んでフルタイムで勤務するようになるはずだ。

元財務官僚の高橋洋一・嘉悦大学教授が指摘する。
「それでも配偶者控除を廃止しようというのは、本当の目的が女性の社会進出ではなく、増税にあるからです

 年金財政がピンチの厚労省もパート主婦からの年金保険料徴収に動いた。
現在、夫がサラリーマンで年収130万円(週30時間勤務)未満のパート主婦(第3号被保険者)は年金保険料を徴収されない。

 同省はこれを「130万円の壁」と呼び、配偶者控除同様、「社会進出の障害になっている」「フルタイムで働く女性と比べて不公平な制度だ」と批判を煽って段階的廃止を目指している。

第一段階として2年後から年収106万円(週20時間勤務)以上のパート主婦は厚生年金に加入して保険料を払わなければならなくなった。

 この論理もまやかしだ。
第3号被保険者の制度ができた1986年の年金制度改正では、サラリーマンが負担する年金保険料は「その被扶養者たる第3号被保険者が共同で負担したものであることを基本認識とする」(厚生年金保険法)と定められ、全体の保険料が引き上げられた。

専業主婦は保険料を免除されているのではなく、サラリーマンの夫が代わって2人分を払っているというのが事実なのだ。

 家事と子育てといった専業主婦の「内助の功」の社会的、経済的価値を法的に位置付けた当たり前の認識である。
 それを廃止・縮小して保険料を払わせるのは、保険料の二重取りである。女性の社会進出とは次元が違う問題だ。
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2014年10月25日

道徳の教科化 心を評価する危うさ

道徳の教科化 心を評価する危うさ
2014年10月23日 東京新聞「社説」

 小中学校の「道徳の時間」を検定教科書を使う正式な教科に格上げし、子どもの人格の成長ぶりを評価する。
中央教育審議会が文部科学相に出した答申である。

大人はそんなに立派な存在なのか。

 現行の道徳は教科外活動とされ、検定教科書はなく、成績評価もなされてこなかった。
これが二〇一八年度から「特別の教科」に位置づけられる見通しとなった。

 国定教科書を用いた戦前の「修身」は愛国心といった徳目を国民に植えつけ、軍国主義教育の中核を担った。
戦後の道徳教育はその反省に立って行われてきた。

答申が時計の針を巻き戻す結果を招かないか気がかりだ。

 国語や算数・数学、理科、社会などの既存の教科は、先生が自らの知識や技能、経験も踏まえ、子どもに伝授するのにふさわしい分野といえる。
テストという物差しをあてがい、習得具合を客観的に評価することができるからだ。

 道徳は対照的だ。
物事の善悪や正邪にとどまらず、人間の生き方や価値観をも正面から取り上げる分野である。
子どもの心奥に働きかけ、人格形成に大きな影響を与えるだろう。
無論、テストでその発達ぶりを測ることはできない。

 そこで、答申は、点数式を排除して記述式の評価を求めたが、子どもの内面の在りように成績をつけさせることに変わりはないのだ。
先生個人の主義主張や好き嫌い、えこひいきが入り込む。

 最大の問題は、何をどう評価するかだ。
国が一律の物差しを作れば、自由かつ多様であるべき価値観や思想信条を統制することになりかねない。

成績評価がついて回るから、子どもや親が無批判に受け入れてしまう懸念がある。

 国の検定基準に見合う教科書が導入されるのも心配だ。

愛国心を定めた教育基本法に照らし、重大な欠陥があると失格になる。
合格を意識するあまり画一的な偉人伝や格言、素材に偏らないか。
やはり戦前をほうふつさせる。

 そもそも世の中の大人に、子どもの道徳性を評価する資格があるのだろうか。


 小渕優子前経済産業相はお金を正しく管理できず、松島みどり前法相はうちわを配り、そろって法律違反を疑われて閣僚を辞めた。

国の責任者に選ばれる大人でさえ、人格完成へまだ道半ばではないか。

 貧困、紛争、温暖化…。
社会の難題の解決には、人間の道徳心が肝要である。
大人も子どもと一緒に悩み、考え、学び合う。
その姿勢を欠いては、未来は危うい。
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特攻70年:「特攻は日本の恥部、美化は怖い」 保阪正康さんインタビュー

特攻70年:
「特攻は日本の恥部、美化は怖い」
 保阪正康さんインタビュー
2014年10月24日 毎日新聞

特攻とは何か。
特攻隊員たちの遺書が自身の執筆活動の原点というノンフィクション作家、保阪正康さん(74)に聞いた。
【聞き手・高橋昌紀/デジタル報道センター】       
 ◇        ◇
 ある元海軍参謀にインタビューをした際、戦時中の個人日誌を読ませてもらったことがあります。

特攻隊についての記述があり、「今日もまた、『海軍のバカヤロー』と叫んで、散華する者あり」と記してありました。
部外秘の文字も押されて。

この元参謀によると、特攻機は離陸した後はずっと、無線機のスイッチをオンにしているそうなんですよ。
だから、基地では特攻隊員の“最後の叫び”を聴くことができた。
「お母さーん」とか、女性の名前もあったそうです。

「大日本帝国万歳」というのはほとんどなかった。
ところが、そうした通信記録は残っていない。
故意に燃やしてしまったに違いありません。

“軍神”が「海軍のバカヤロー」と叫ぶ。
それは当局にとって、隠蔽(いんぺい)すべきことだったでしょうから。

 高校時代に「きけわだつみのこえ」を読みました。
それが特攻隊について、考えるようになった契機です。
その後、生き残りの隊員や遺族らに取材を重ねてきました。

学徒出陣した上原良司氏(陸軍大尉。1945年5月、沖縄で戦死)の妹さんは、兄と仲間たちの会話を手帳に残していました。

彼らは「向こうの奴(やつ)ら(=米軍)何と思うかな」「ホラ今日も馬鹿(ばか)共が来た。こんな所までわざわざ自殺しに来るとは間抜けな奴だと笑うだろうよ」と言い合っていたそうです。

取材後の彼女の何気ない言葉は重く、響いています。
「指揮官たちは『後に続く』と言いながら、誰も飛び立たなかったそうです。
その言葉を信じた兄たちが事実が分かったら、どんな気持ちになるでしょう」

 高級参謀をはじめ、日本の職業軍人とは何者だったのでしょうか。
英国は階級社会ですが、国を守るという点では王族・貴族もありません。
戦争で死ぬということについて、平等性がある。
戦争に貴賤(きせん)なしです。
日本でも高松宮さまなどは前線勤務を希望していたようです。

ある陸軍大学校出身の元参謀には「息子を入学させるなら、陸大だよ」と言われました。
彼の同期50人ほどのうち、戦死は4人だけだったそうです。
エリートは前線に行かず、戦争を美化するんです。

 兵士への危険負担を限りなく、低くすることが本来の指揮官の役割です。

国民的バックグラウンドの下で、西洋の民主主義国家にはそれがあった。
彼我の戦力を客観的に分析する。
物量主義も、兵士を死なせないためにあるんです。

日本にあったのは生煮えの軍事学です。
仏独に学んだ上っ面だけの西洋軍事学に“日本精神”である武士道を乗っけた。
「武士道と云(い)ふは死ぬこととみつけたり」(「葉隠」)の文言だけを取り出し、都合良く利用した。

 特攻は日本の恥部です。
命を慈しむ日本の文化や伝統に反することです。
命中率99%であったとしても、だめなんです。

志願を建前としていましたが、実際には強制でした。
本人が望んでいない死を要求し、死なせる。
こんなものは軍事ではない。
国家のため、大義のためという、自己陶酔でしかない。

戦争とは人の生死をやり取りする闘争です。
ロマンなどないんです。

特攻は米軍に畏怖(いふ)心を与え、日本本土上陸をためらわせた−−との説がありますが、とんでもない。
米軍は暗号名「コロネット」「オリンピック」などの上陸作戦を着々と準備していました。

一方の日本軍は「義勇兵役法」で国民の根こそぎ動員を決め、1億総特攻に駆り出そうとしていた。
国民一人一人が特攻要員だったんです。

 「特攻隊員は我々である」との視点が必要です。
あの時代に生きていれば、あの時代が繰り返されれば、自分も特攻隊員になるかもしれない。
特攻を考える時、必要なのは同情ではなく、連帯感です。

隊員の苦衷、苦悶(くもん)が分かれば、美化することなどできないはずです。

「特攻で死んだ人に失礼ではないか」「彼らのおかげで今の日本がある」などと言ってくる人がいます。
どうして、そんな軽々なことを言えるのか。
特攻を命じた指揮官たちと変わりませんよ。

 クラウゼビッツ(プロイセンの軍事学者)は戦争を「他の手段をもってする政治の延長」と位置付けました。
本来は政治こそが、軍事の上になければならなかった。
日本が陥った軍部独裁は政治家たちだけの責任でもありません。
国民も軍をもてはやし、甘やかした。

勝つことこそが軍の目的ですから、負けると分かっても戦争をやめることなどできなかった。
行き着いた先が特攻です。


 特攻について、時に涙が止まらなくなるほどの感傷を持っています。
それとともにわき上がるのは軍への怒りです。

この二つがあってこそ、特攻に向き合えるのではないでしょうか。
どちらかに傾いてもいけない。
特攻は時代を測るメルクマールだと思っています。

いたずらに美化することは非常に怖いことです。
集団的自衛権によって、自衛隊が海外派兵される可能性が高まっています。
良くも悪くも、軍隊というものには国民性が表れます。

今こそ、旧軍について、十分に検証すべきです。
それが無くては、特攻というシステムを採用するような組織が再び、生まれてしまうかもしれません。

◇ほさか・まさやす
1939年、札幌市生まれ。
74歳。同志社大文学部卒。
出版社勤務を経て、著述活動に入る。
「昭和史を語り継ぐ会」主宰。
長年の昭和史研究で2004年に菊池寛賞を受賞した。
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2014年10月26日

8時間睡眠は都市伝説!? 本当に人間に必要な睡眠時間は?

8時間睡眠は都市伝説!?
本当に人間に必要な睡眠時間は?
2014.10.08 雑学 日刊SPA

健康に関する情報が氾濫している昨今、どれが正しく、どれが怪しいかを一般人が見分けるのは難しい。
特定の企業・団体の利権や意向が複雑に絡み、根拠の乏しい健康の常識も世の中には氾濫している!

◆8時間睡眠は都市伝説!?

人間に必要な睡眠時間はまだ解明されていない!

 かつて「人間の理想的な睡眠時間は8時間」といわれており、多くの人は信じていた。
ところが、まったくのウソだとか。

「まず、根拠がなく、誰が『8時間睡眠がいい』と言い出したのかもわからない。
そもそも睡眠時間は年齢によって異なります

 こう説明するのは、睡眠研究の専門家である三島和夫氏。

下記のグラフ、測定データによると、10歳以下の子供こそ平均睡眠時間が8時間を超えているが、徐々に短くなり、40歳で約6時間半、70歳以上になると6時間を切るのだ。

⇒【グラフ】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=720691

平均睡眠時間 年齢別の平均睡眠時間

「このデータはあくまで平均であり、一日3時間程度しか寝ないショートスリーパーもいれば、逆に10時間睡眠を取る人もいます。

睡眠時間の個人差は非常に大きいことは明らかになっていますが、その人にとって理想的な睡眠時間がどのくらいなのか調べる簡潔な方法は確立されていません。
睡眠というのは、まだ解明されていない部分が多いのです」

 さらに「深い睡眠」=「よい睡眠」ともいえないのだという。

 一方、夜中に目が覚めるなど、何らかの不眠症状を訴える人の割合は、成人で40%だといわれているが、治療が必要なのは6〜8%程度だと三島氏は言う。

「ただし、寝不足の人は非常に多いと思います。
サラリーマンには休日に寝だめをする人もいるでしょうけど、眠りすぎは禁物。

特に夜型の人は一気に体内時計が遅れてしまい、月曜日がツラくなります。

寝るなら平日と同じ時間に一旦、起きて、昼寝をするほうがいいでしょう」

 今も謎だらけの睡眠。
理想の睡眠時間どころか、人間にとってまだまだ未知の領域なのだ。


【三島和夫氏】
睡眠学・医師。
国立精神・神経医療研究センター部長。
著書に『8時間睡眠のウソ。日本人の眠り、8つの新常識』(川端裕人共著/日経BP社)など
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2014年10月27日

死を共有できる環境こそ大事

イグ・ノーベル・ドクター新見正則の日常
死を共有できる環境こそ大事
2014年10月24日 読売新聞yomiDr.

 人はみんな死にますね。
生まれた以上、誰もが逃れられない定めです。
どんなに運が良くても、どんなにお金があっても、どんな良い医療を受けても、どんな場所に生まれても、どんな生活を送っても、必ず死は訪れます。

そして、両親から受け継いだ遺伝子と育った環境で、ある程度、生きられる期間は決まっています。
いくら抗あらがっても、人それぞれに定められた時間が来れば、人は死ぬのです。

昔は自宅で亡くなっていた

 厚生労働省の人口動態統計によると平成24年の出生数は103万7231人で、死亡数は125万6359人でした。
毎年100万人以上の方が生まれて、そして死んでいます。

でも身の回りでは、生まれる人が死ぬ人よりもはるかに多いように感じませんか。
それは自宅での死亡数が激変していることも一因です。

ひと昔前は、自宅でたくさんの方が亡くなっていました。
厚生労働省の統計で、昭和30年を見ると、病院や診療所で死亡した方が約10万人で、自宅で亡くなった方は53万人となっています。

ところが平成20年を見ると、病院や診療所での死亡が93万人、一方で自宅での死亡は約15万人です。
昔は多くの方が自宅で看取みとられていましたが、最近はほとんどの患者さんが医療関係施設で最期を迎えるのです。

往診体制の確立が必要

 ですから、昔は「死」は日常の当たり前の光景でした。
そんな誰かが死ぬ光景を見て、子供は大きくなり、大人はいずれ自分が死ぬことを再確認しました
そして自宅で死ぬということは、その経過を家族が共有できます。

一方で病院で亡くなる場合は、すべての経過をなかなか体感できません。
頻回にお見舞いに行っても、所詮、死に行く過程を垣間見るのが精一杯です。

できれば、もっともっと多くの人が、特にこれからの日本を支える子供たちが、死を共有できる環境こそ、今の日本には必要だと思っています。

 そのためには、安心できる往診体制の確立が必要です。

病院でしか治療ができない状態も勿論もちろんあります。
しかし、ある程度病院での治療が終了すれば、在宅で加療を行える場合もあります。
そんなときは、多くの方が自宅での加療を安心して選択できるシステムが必要なのです。

最近は、在宅で往診の手当を増やす医療政策に移りつつあります。
そんな施策が上手うまく働くことを願っています。

 そして、万人に必ず訪れる死を真摯しんしに受け止めることはとても大切です。
そして自分の人生がより豊かな物になると思っています。

つまり死を見据えた方が、医療を受ける方も、施す方も楽ですよ。

「死」の話を普通にしよう

 僕の家族の会話で、「死」のお話は禁句ではありません。

ある日、娘にパパが死んだらお葬式にはどんな曲をかけて貰もらいたいと聞かれたときには、ちょっとビックリしました。
でも素直に、「佐渡のトライアスロンのゴールでかかっていた『ら・ら・ら』と、イグノーベル賞の受賞のきっかけになった『椿姫』、そしてお前がピアノの発表会で弾いていたあの曲」と答えました。

 同じように僕の担当する外来診療でも「死」の話は禁句ではありません。

「先生、死にたいよ」という方が来られると、「じゃ、死にますか?」なんて受け答えをすることもあります。
「いずれ僕も死ぬし、あなたも死ぬのですよ」と言うこともあります。

死ぬまで元気でいるような医療を目指しています


 昔は少しでも生きる時間を延ばすことが医療と思っていました。
でも、「死」を自分でも見つめられる年齢になり、「死」の話を普通にしていると、延命よりも日々を大切に生きることを再確認します。
そんな外来診療をやっている今日この頃でした。
病を診る医者から、ちょっとは人生を見られる、人生を応援できる医者になったということです。
 人それぞれが、少しでも幸せになれますように。


新見正則(にいみ まさのり)
帝京大医学部准教授 1959年、京都生まれ。
85年、慶応義塾大医学部卒業。
93年から英国オックスフォード大に留学し、98年から帝京大医学部外科。
専門は血管外科、移植免疫学、東洋医学、スポーツ医学など幅広い。
2013年9月に、マウスにオペラ「椿姫」を聴かせると移植した心臓が長持ちする研究でイグ・ノーベル賞受賞。
主な著書に「西洋医がすすめる漢方」 (新潮選書)、「じゃぁ、そろそろ運動しませんか?」(新興医学出版社)、「飛訳モダン・カンポウ 拾い読み蕉窓雑話」(同)など。
トライアスロンに挑むスポーツマンでもある。
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2014年10月28日

さぼることの快楽…継続の難しさ痛感

茂木健一郎の I love
脳 さぼることの快楽…継続の難しさ痛感
2014年10月27日 読売新聞yomiDr.

 健康のための運動に限らず、日々の習慣を考える上で何よりも難しいのは、「続ける」ということでしょう。

 多くの人が、「私には続けられない」という理由で、あきらめているようにも見えます。
「三日坊主」という言葉があるくらいですから。

 もっとも、「三日坊主」というのは、「三日しか続かない」という意味ですが、
逆に、「三日続いたものは、ずっと続く」という考え方もあるのではないかと、誰かが言っていました。

 どんな時でも、ポジティブに考えることはできるものです!

 私自身、今、ダイエットを中心とする健康つくりに取り組んでいて、「続ける」ことの大切さと難しさを痛感しています。

 なかなか成果が出なかったダイエットも、椎名誠師匠の「男は1日1回床と勝負しろ」という教えを守るようになってから、順調に体重が減り始めました。

 ところが、この、椎名誠師匠の教えを守っての、1日腕立て200回、腹筋200回を続けるのが、なかなかに難しいのです。

 この原稿を書いている今日の時点で、腕立て200回、腹筋200回は94日連続、さらに3キロ以上のランを加えた「グランドスラム」は47日連続を達成しています! ぱちぱちぱち。  

もちろん、連続記録自体に意味があるわけではありません。
数字は、単なる数字に過ぎません。

 それでも、続けること、つないでいくことに価値があるという思いがあるのです。

 というのも、過去に、思い立って運動を始めたものの、つい「今日くらいはいいだろう」と油断して、それからダラダラと堕落の生活を送っていく、ということが何度もあったように思うからです。

 人間は弱いもので、さぼる理屈はいくらでも思いつくもの。

 小学校や中学校の時、私は案外風邪を引くことが多くて、学校を時々休んでいました。
 朝、母親が熱を測って、「あら、これじゃ行けないわよね」と言う。

一応弱々しく、情けない顔をするものの、内心は「しめた」と思っている、そして、もう一度寝床に就いて眠る、その時の心地よさと、得をした感じ! あれを思い出すと、人間というのはさぼることに快楽を感じるのだと思わざるを得ません。

 だから、油断大敵というか、連続記録には意味がなくて、いつかは途切れるだろうけれども、とりあえず、できるだけ続ける、少しきつくても、なんとか、つないでいくということを心がけているのです。

 もうここまでくると、「意地」のようなものですね!

旅の「句読点」も刺激に

 このところ、地方に出ることが多くて、そんな時も、連続記録をつないでいくために、ランニングシューズを持っていく。
リュックの他にもう一つ持っていくのは面倒くさいが、そうでないとつながらないのです。

 先日も、三重県の松阪に、国学者、本居宣長の足跡を訪ねましたが、その際もランニングシューズを持っていって、文化の香りあふれる松阪の街を走りました。

 そこから、京都に向かいましたが、京都でも、朝、御所のまわりを走りました。

 どこでも、めったやたらと、走っているのです。(笑)

 訪れた各地を走る「旅ラン」は、観光もかねる感じになっていて、途中で立ち止まったり、写真を撮ったりすることも多いのですが、そんな句読点もかえって刺激になって、「つないでいく」エネルギーがわきあがってくる気がするのです。

 まだまだ、やり続けるぞう!

 東京に戻ってくると、今度は秋の長雨。

ランニングの連続を妨げる要因としては、雨は無視できません。

朝のタイトなスケジュールの中でなんとか走ろうとしたその矢先、激しい雨が降ってきたりしたら、かなり気力がそがれます。
ましてや、秋の雨は冷たく、気をつけないと風邪を引いてしまいます。

 それでも、雨の中を走りに出かけるのは、なんとかつないで行きたいからで、そこには、もはや、「うまくつながってくれ」という、極端に言えば「祈り」のような気持ちさえ、あるように思うのです。

脳科学者から「走る哲学者」へ

 考えてみると、生命の本質は、「つないでいく」ことにあるのかもしれません。

 腕立てや腹筋を、1日くらい休んでも大したことはなさそうですが、では、私たちの心臓はどうか。
心臓が、1日どころか、1分止まっただけでも、私たちの命は危機に陥ってしまいます。

 呼吸だってそうです。
心臓の鼓動や、呼吸が、生まれてから、途切れることなく「つないで」きてくれたからこそ、私は、今、ここにいます。

 ああ、ありがたや。
 つながることこそが、命の本質!

 そう考えると、案外、腕立て、腹筋、ランニングといった運動を途切れることなくつないでいくことには、それなりの意味があるのかなと思います。

 もちろん、無理は禁物です。止やめるときには止める勇気を持たなければならないのですが。  なんだか、運動を続けているうちに、「走る哲学者」みたいになってきたようです!

 ところで、体重の変化の最新のデータは、76キロを切る直前で、やや「足踏み」している傾向が見られます。
このところ、旅が続き、会食も多かったためかもしれません(汗)。

 引き続き、運動を毎日「つないで」、がんばりたいと思います!
(小だぬきー写真略)

◆ 茂木 健一郎(もぎ けんいちろう)
脳科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。
1962年、東京生まれ。東大大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。
クオリア(感覚の持つ質感)をキーワードに脳と心を研究。
最先端の科学知識をテレビや講演活動でわかりやすく解説している。
主な著書に「脳の中の人生」(中公新書ラクレ)、「脳とクオリア」(日経サイエンス社)、「脳内現象」(NHK出版)、「ひらめき脳」(新潮社)など。
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2014年10月29日

香山リカのココロの万華鏡:イラッとしたら「1、2、3」

香山リカのココロの万華鏡:
イラッとしたら「1、2、3」
毎日新聞 2014年10月28日 首都圏版

「最近、診察室で目につく変化はありますか」という質問をよく受けるのだが、ここ数年の印象で答えれば「イライラを訴える人が増えた」となるかもしれない。

 「電車の中で大声で話している人を見るとイライラする」「注文した料理が遅くてイライラして怒鳴ってしまった」「子どもが言うことをきかず、いつもイライラしている」など、とにかく何かがやたらに気になって、怒りや憤りの感情をつのらせている人が増えているように思うのだ。

 とはいえ、「社会のマナーを何とかしてほしい」と思って診察室に来るわけではない。

必要以上にイライラしすぎだという自覚はあり、「どうすればコントロールできるのか」と相談に来るのだ。
中には「外を歩いていても職場にいても、こんなにイライラしていては、いつかたいへんなトラブルを起こしそうな気がする。
一刻も早くこれを止めてください」とかなり切羽詰まっている人もいる。

 感情や衝動のコントロールはとてもむずかしいが、私たちにはありがたいことに理性がある。

理性といっても高度な思考ではなく、「おっと、これはいけない」と自分を客観的に見て、「このへんでストップ」と自分に話しかける力のようなものと考えてもらってよい。

生活していれば、いろいろと自分の意に反することは起こり、そのたびにカチンときたりムッとしたりはするが、そのつど私たちはこの理性の働きに助けられ、「ここで大声をあげるのは大人げないぞ」「ワーッと泣き出しそうだけれどがんばって静かに話そう」などと自分をうまく操縦してきた。

 しかし、なぜかそれができない人が多くなっている、ということだ。
私は診察室でよくこんな話をする。

 「いまの時代、自分勝手な人も増えていますからイライラがつのるのもある意味、仕方ないですよね。
でも、イライラやそれが発展した爆発は、心のエネルギーをすり減らしますからやめておきましょう」。

そして、こんなアドバイスをする。
「イライラを軽くするのは、それほどむずかしくないですよ。
イラッとしたら『1、2、3』と三つゆっくり数えてください。
その間キレずにがまんできたら、もう大丈夫。
イライラの炎はかなり小さくなっています」

 数えているあいだに出遅れていた理性が動き出し、「ここは冷静に」と自分に言い聞かせることができるはず。
イライラは、自分にとっても相手にとっても何の得にもならないのだ。(精神科医)
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2014年10月30日

熱血!与良政談:既成事実化3点セット

熱血!与良政談:
既成事実化3点セット=与良正男
毎日新聞 2014年10月29日 東京夕刊

 政治の世界は何が起こるか分からないと改めて思う。
誰もが反対しにくい「地方創生」と「女性の活躍」を掲げ、安倍晋三首相が無難に乗り切ろうとしたこの国会の様相が一変しているのはご承知の通りである。

 女性閣僚2人のダブル辞任の後も「SMバー」やら、閣僚らのあきれた話が次々と明らかになっている。
北朝鮮による日本人拉致被害者らの再調査問題も首相の思い通りに進んでいるとは到底見えない。
そして12月には消費税を予定通り再引き上げするかどうかの決断を首相はしなくてはならない。
 安倍首相にとっては「逆風3点セット」といっていいだろう。
第2次安倍政権ができて以来、初めて迎えたピンチである。

 ただし本題はここから。
連日報じられるこれらのニュースの裏で着々と進んでいる話もある。
それを私たちは決して忘れてはいけない。

 昨年、あれだけ反対論がある中で成立した特定秘密保護法は12月10日に施行されることが決まった。
施行日と合わせて閣議決定した運用基準は、依然として行政が情報を恣意(しい)的に秘密指定できる余地が残り、監視機関の権限も強くない。
そんな中でスタートしてしまうのである。

 あるいは集団的自衛権の問題。
行使を容認する閣議決定を受け、年末の合意を目指す日米防衛協力の指針(ガイドライン)の改定作業は、既に水面下で相当進んでいるという。
これまた、日本による米軍支援が地理的にも内容的にも際限なく拡大する懸念が残ったままだ。  しかも、肝心の国内法整備は来春以降に先送りするというのだ。

国会という表の場での議論を避けて国民の目をそらしたいと考えているとしか思えない。

 原発再稼働に向けた動きも止まることはない。

安倍首相が小渕優子氏を経済産業相に起用したのは、彼女のソフトなイメージで再稼働を進める狙いがあったと思う。
もくろみは外れて宮沢洋一経産相に交代し、しかも宮沢氏が東京電力株を保有している問題も出てきた。
にもかかわらず政府の方針は変わりそうもない。

 私はこの三つを「既成事実化3点セット」と呼んでみたい。
いったん決まってしまうと、マスコミもつい忘れがちになり、報道も小さくなってしまう。
それでは政権側の「思うつぼ」である。(専門編集委員)
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2014年10月31日

日本の高血圧治療のデタラメ横行に苦言

東大医科研特任教授が
日本の高血圧治療のデタラメ横行に苦言
2014.10.30 07:00 SAPIO2014年11月号

製薬会社・ノバルティスファーマの降圧剤「バルサルタン」の臨床試験に関する疑惑でも明らかになった、製薬会社と医師の癒着構造を、専門家たちはどう捉えているのか。

日本の健康基準値の歪みを指摘することでその構造を喝破してきた大櫛陽一・東海大学医学部名誉教授と、
医療ガバナンスの旗手として大学医療の中枢から内部告発を続ける上昌広・東京大学医科研特任教授が初対談した。

大櫛:今年4月、日本人間ドック学会が発表した「健康診断(健診)の新基準」は現行の基準から大きくかけ離れているということで日本高血圧学会などの臨床学会から「国民の健康に危険を及ぼしかねない」と袋だたきにあって潰されてしまいましたが、私は150万人を調査対象とした人間ドック学会の方が正しいと思っています。


 私自身が過去に行なった70万人を対象とした大規模調査の基準値とも合致する。
たとえば現行基準では年齢も性別も関係なく「上」(収縮期血圧)は130から高血圧と診断されてしまいますが、人間ドック学会は147でも正常。

私たちの調査でも60〜64歳の男性は164まで正常値の範囲です。
高過ぎると思うかもしれませんが、我々の基準の方が欧米で用いられる最新のガイドラインにも合致しているのです。

上:私は高過ぎる高血圧についてはやはり薬を使用すべきと考えますが、確かに年齢や性別を無視した10数年前につくられた基準が現代に通用するわけがない。
とにかく血圧を下げればいいなんてのはデタラメな治療であって、個々の事情を考慮すべきです。

大櫛:ただ、この問題よりも恐ろしいのは、誤った基準によって健康な人が飲む必要のない薬を飲まされているということです。

日本では国がやるべき診察のガイドラインを製薬企業という利益集団が決めてしまっている。
これは欧米では10年以上前に問題視されて改善されたことです。

 たとえば、降圧剤のセールスのために世界各国で血圧の基準を下げてきた「高血圧マフィア」と呼ばれる集団が有名です。
彼らはまず1993年にアメリカでJNC5という政府の委員会に働きかけて血圧の基準を厳しくし、1999年にはWHO(世界保健機関)の基準も厳しくすることに成功します。

 後にこれは良識のある医師たちから批判されて元に戻るのですが、日本高血圧学会はこの「高血圧マフィア」がつくった基準を今も正しいと主張しているわけです。

上:その件を私は詳しくは知りませんが、日本の高血圧学会に関して言えば、あの人たちにそこまでの大きな力はないと思っています。

たとえば、ノバルティスファーマ社の降圧剤ディオバンをめぐる論文不正事件のなかで、高血圧学会が裏で糸を引いているような陰謀論が囁かれましたが、ノ社による降圧剤セールスのための「営業ツール」として利用されたに過ぎません。

臨床学会というのはなにかあったら訴えられる現場の医師と違って、安全な場所で提言できる。だからこそ製薬企業に利用されやすいのです。
posted by 小だぬき at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする