2014年12月22日

自民圧勝で雇用“劣悪化”加速 2015年「労働破壊」カレンダー

自民圧勝で雇用“劣悪化”加速
2015年「労働破壊」カレンダー
2014年12月20日 日刊ゲンダイ

2014年も残すところあとわずかだが、サラリーマンが平穏に年を越せるのも今年が最後と覚悟した方がいい。

安倍自民党は先の総選挙の政権公約に「労働・雇用破壊宣言」をこっそり忍び込ませていた。
来年は間違いなく労働者受難の一年となる。

 自民党の政権公約集「政策BANK」をよく読むと、約300項目にも及ぶ個別政策の中に、こんな文言が出てくる。

「2年間であらゆる岩盤規制を打ち抜いていきます」「多様な働き方を妨げる規制の改革に取り組みます」――。
自民党が掲げる「岩盤規制」には農業・医療・エネルギー分野のほか、労働者の権利を守る雇用規制も含まれる。

「雇用規制の多くは労働者を保護し、社会生活を平穏に送れる環境をつくり、社会秩序を守るためにあります。
いわば労働者の安全網です。

それを『岩盤』と称して打ち砕くなんて、“サラリーマンをより劣悪な労働環境に追い込む”と宣言したも同然。
日本の雇用破壊につながる悪魔の政策です」(経済アナリスト・菊池英博氏)

 年明け召集の通常国会冒頭から、労働者にとって地獄の門は開かれる。
安倍政権が今年2度も廃案に追い込まれた「労働者派遣法改正案」の提出は既定路線だ。
「企業が受け入れる派遣期間の上限(最長3年)を撤廃し、派遣社員は3年ごとに、ほぼ強制的に別の部署に移されるという内容です。

派遣社員は一生ハケンから抜け出せず、スキルアップも望めない。
低賃金で働かせ続けるのも雇い止めも企業側の都合次第となり、ハケンの“奴隷化”がますます進んでしまいます」(労働問題に詳しい政治学者の五十嵐仁氏)

 派遣社員を“始末”すれば次は正社員にキバをむく。
現在、労働政策審議会内で審議中の「残業代ゼロ法案」が、来春の統一地方選が終わった頃には国会に提出される見込みだ。

「今年5月に産業競争力会議で、長谷川閑史議員(経済同友会代表幹事)が残業代ゼロ制度の『修正案』を提出。
当初案にあった『1000万円以上』という年収制限が消え、対象者は『中核・専門的な職種の幹部候補』という曖昧な表現となった。

労働者に広く『残業代ゼロ』の網をかける狙いがミエミエ。
この問題を国会で追及された安倍首相も年収制限の適用について明言を避けました」(政界関係者)

安倍は「世界一ビジネスのしやすい国づくり」を口実に、労働規制を徹底的に破壊する構えだ。

検討するたび国民の不評を買って引っ込めてきた「解雇の金銭解決=首切り自由化」や「限定正社員制度」だって、自民大勝の勢いに乗じて一気に片づけかねない。

「例年6月に経財諮問会議がまとめる『骨太の方針』の15年版に盛り込むのは必至でしょう。

『過労うつ』が社会問題化する中、ますます過酷な労働環境となれば医療費がかさみ、さらなる財政悪化の要因となる。

これだけ労働者の低賃金化を招く政策を推進すれば、消費は冷え込み、需要不足でデフレも進む。
安倍首相は『財政再建とデフレ脱却の二兎を追う』などとよくも言えたもので、スローガンに逆行する自滅路線は日本の国力を衰退させるだけです」(五十嵐仁氏=前出)

 サラリーマンは来年、自民を圧勝させた大きなツケを実感することになる。
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posted by 小だぬき at 11:01 | Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

略奪ヘルパーに食い物にされる老人たち

略奪ヘルパーに食い物にされる老人たち
 強制入院させ、自宅乗っ取り全財産横領
2014年12月21日 6時0分 ビジネスジャーナル

 大介護時代の今、全国各地のハローワークでは、労働人口の受け皿として介護ヘルパー資格の取得を後押しするべく、無償の講習を行うなど補助事業を大々的に展開している。

気がつけば昨日まで普通の主婦だった女性が、今日は介護ヘルパーを名乗っているような状況だ。

 急速に拡大する市場に落とし穴はつきものだが、介護市場における被害者は従事するヘルパーばかりとは限らない。
膨張するヘルパー人口ゆえに、なかには手癖の悪いヘルパーも数多く紛れ込んできているという。

 今回紹介するのは、振り込め詐欺よりも巧妙な「略奪ヘルパー」に食い物にされた、ある老婦人の悲劇である。


 東京文京区・西片の閑静な住宅街で“事件”は起きた。
古い家に老婦人Aさんが一人暮らしをしていたが、もともと互いの生活に干渉しない屋敷町ゆえに異変が起きても長い間気づく者はいなかった。

 長らくAさんの姿は見かけないが、朝昼晩と頻繁に出入りする中年の女性がいたため、隣家の女性Bさんが「最近、Aさん見かけませんね」と声をかけると、「私はヘルパーです。Aさんは入院しています」と答えた。

気になったBさんが教えてもらった病院を訪ねると、拘束帯でベッドに縛られ、動けなくされたAさんの姿があった。

 AさんはBさんに「助けて。こんなにされちゃって動けないのよ」と懇願した。

Bさんは病院に掛け合ったが、「認知症なので徘徊されないように固定している」と説明され、血縁関係もないBさんにはなすすべもなく、いったん引き下がった。

●腰の重い役所

 それにしても、Aさんが入院しているにもかかわらず、ヘルパーと称する女性だけが屋敷に入り浸る様子に違和感を持ち、Bさんは区役所に相談したが、やはり親類縁者でないとの理由で役所は「動けない」と門前払いを受けた。

 Bさんは引き続き屋敷の様子を観察していると、ヘルパーは入院しているAさんを見舞いに通う気配もなく、主不在の屋敷に毎日出入りを繰り返す。
あまりの不審さにBさんは再び役所に掛け合い、民生委員が訪問することになった。

「民生委員も家の中にまで踏み込む権限はなく、出てきたヘルパーに玄関で追い返されてしまったのですが、家の中をのぞくと家財道具などはほとんど見当たらず、食べ尽くしたデパートの惣菜パックが山積みされゴミ屋敷と化していたようでした。

当のヘルパーは介護保険事業を行う民間企業などから派遣されているのではなく、個人で頼む“お手伝いさん”のような立場で『Aさん本人と契約をしている』と言い張っていました」(Bさん)

 不穏な動きを察知した民生委員と役所によって、地方に住むAさんの親類縁者が探し出され自宅に乗り込んだ。

「家財道具はすっかり処分され、さらに父親が医学部の教授をしていたAさんはかなりの資産家だったのですが、貯金残高がほとんどなくなっていたそうです。

減っていた額は数百万どころか数千万単位です。
貯金をどうしたのかヘルパーを問いただしたところ、『Aさんに頼まれて処分した』との一点張りです。

Aさんに確認したのですが、1年近く病室に縛り付けられていた影響で認知症が進み、意思確認ができなくなっていました」(同)

 昨今、富裕層の間では、公的の介護サービスではなく、介護保険適用外のヘルパーを頼むことが増えているという。

しかし、このような悪いヘルパーに当たれば、病院に入れられて、挙げ句は認知症を理由に母屋を乗っ取られ、全財産も奪われかねない。

 結局、Aさんは退院して家に戻ってきたが、完全に判断能力がなくなった状態で、まもなく親戚に看取られ、八王子の病院で静かな最期を迎えたという。

 ちなみに先のヘルパーは、同様の手口で高齢者の財産を横領したとして、横浜などで裁判を起こされている。
 猫もしゃくしもヘルパーになるような時代だからこそ、自宅に上げる以上は十分警戒してかからなければいけない。 (文=編集部)
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posted by 小だぬき at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする