2015年02月01日

引きこもりや頑固者は危ない 「認知症」なる人、ならない人

引きこもりや頑固者は危ない
「認知症」なる人、ならない人
2015年1月30日 日刊ゲンダイ

安倍首相が認知症の対策を推進すると公表して話題になっている。

厚労省によると、国内の認知症患者の推計は2012年が462万人、65歳以上の高齢者の7人に1人が患者だった。

これが25年には700万人、実に5人に1人が認知症になると予想されている。

厚労省は認知症への理解を深めるための取り組みや、医療・介護の提供など「七つの柱」を打ち出した。

 5人に1人が発症するとは他人事と思えない。
どんな人が認知症になるのか。
「医療法人社団すずき病院」理事長で精神科医の坂本博子氏に聞いた。

「一番危険なのは定年退職したりして、周囲のことに興味を示さず、一種の引きこもり状態に陥っている人です。
頑固な性格で他人と柔軟な関係を築けない人も黄信号。
肥満気味の人はコレステロール値が高まって動脈硬化になり、血管が詰まって脳血管性の認知症になることがあります。
栄養失調も要注意。
脳に栄養がいかなくなり、認知症を誘発しかねません」

■居酒屋や魚屋店主はボケしらず

 認知症の前触れは季節感が分からず、パジャマの上からズボンをはいたりする行為。

昔のことは覚えているのに朝食で何を食べたかをすっぽり忘れたり、サイフを置き忘れて、「誰かに盗まれた」と騒ぐのも前兆のひとつだ。

 この病気を防ぐには何をすればいいのか。


「まずは脳を活性化させるために軽い運動を続けること。
クイズ番組やミステリー小説を読んで頭を働かせる。
短歌を詠んだり絵を描いたりして、“もっといい作品を作るぞ”と前向きになったり、時事問題について議論することも予防法です。
脳が活発に働くには脂質やタンパク質が重要なので、バランスの取れた食事をしてください」(坂本博子氏)

 昔から、「居酒屋や魚屋のような商店の店主はボケない」と言われる。

「明日は何を売って儲けるか」と四六時中考えているからだ。
いつまでもクリアな頭でいたいなら、ヤフオク販売のような手軽なビジネスを始めるのも効果的なのだ。
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「ド忘れ」を防ぐ3つのポイント

「ド忘れ」を防ぐ3つのポイント
2015.02.01 11:03 R25編集部

知り合いの名前が、すぐそこまで出てきているのに思い出せない…最近そんなことが増えてきたような。
やっぱり年をとるにつれて、記憶は抜け落ちていくものなのだろうか?

「思い出せないからといって、脳内の記憶が消えてしまったとは限りませんよ!」 と、教えてくれたのは、自然科学研究機構生理学研究所で脳を研究する柿木隆介先生。

「すべての記憶は脳の海馬という部分に一度蓄えられますが、その後は取捨選択され『長期記憶』と『短期記憶』に振り分けられる、という説が現時点では有力です

短期記憶は捨てられてしまうものですが、
長期記憶は脳の前頭葉や側頭葉と呼ばれる部分にある“引き出し”に、ずっと保存されているのです」

柿木先生いわく、「思い出したい事柄があるのになかなか言葉が出てこない」というのは、該当する長期記憶がどの引き出しにしまわれているかを探しきれない状態なのだそう。

では、どんなタイプの情報なら、引き出しから取り出しやすい(=思い出しやすい)のでしょう?
「個人によって差がありますが、『人の顔』は特別思い出しやすいといわれています。
顔の記憶に関しては特別な経路が脳内に存在している、という説もあるくらいです。

あとは、風景や音楽、匂いなどは印象深く、記憶に残りやすいですね」

そういえば、筆者は中学時代の担任の顔をいまだに憶えているが、彼の授業で習った内容はきれいさっぱり忘れている…(それは別問題か)。

視覚や聴覚など、五感に訴えるものは憶えやすい傾向にあるようだ。

「反対に、数字の羅列や聞きなれない外国語のスペル、漢字など2次元的な情報は、脳にとって区別がつきにくく、忘れやすい。
変わった読み方をする名詞や数字の語呂などは印象に残りますから、語呂合わせの暗記法は効果があるようです」

とはいえ、取引先の人の名前など、憶えておかなければいけない事柄の大半は特に印象深くもない情報…。

どうにかド忘れを防ぐ方法はないものだろうか。
「先ほどの『印象度』に加え、『重要度』『時間』の3つの要素がポイントです。

たとえば、繰り返し書いて覚える暗記法は、脳に『重要度』を認識させているんです。
また、『時間』という観点でいうと、長い間放置していた記憶はアクセスしにくくなるので、読み返すことで記憶を新たにすることが大切です」

やはり凡人が記憶を維持するには、「印象度」「時間」を使った地道な努力をするのが一番の近道なのかも。
名前をド忘れして気まずい思いをしないように、コツコツ頑張ります!
                          (松原麻依/清談社)
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人気ゲームのパクリも イスラム国「勧誘ビデオ」衝撃の洗脳性

人気ゲームのパクリも イスラム国
「勧誘ビデオ」衝撃の洗脳性
2015年2月1日 日刊ゲンダイ

メディアが連日、関連ニュースを流す影響だろうか。
軽いノリでイスラム国に「感化」される若者が続出している。

ネットやツイッタ―には、〈イスラム国の一員になりたい〉〈ぶっちゃけ俺もISIL入隊しようと思った〉といった書き込みが複数見られる。

 実際、イスラム国は多くの人の首をはね、国際社会を敵に回しているのに世界中から若い“志願者”が後を絶たない。

 若者を引きつけているのは、「イスラム国」の“リクルートビデオ”だ。
そのひとつは、人気ゲーム「グランド・セフト・オート」をまねて作られたといわれている。
欧米を中心にシリーズ累計1億5000万本を売り上げたヒット作だ。

元シリア大使の国枝昌樹氏は著書「イスラム国の正体」(朝日新聞出版)でビデオをこう評している。

〈イスラム国の戦闘員がゲーム場面に登場して、どんどん敵を撃ち倒していくという「かっこいい」映像で、殺す瞬間を繰り返し再生するなど、さまざまな映像加工を施しています。
(中略)欧米の若者たちには、この類のゲームの愛好者が非常に多いといわれており、その層を意識的に狙って、わざわざ人気ゲームを模した映像をつくったのでしょう〉

 かつてオウム真理教はオカルトマニアやアニメオタクを取り込む目的で布教ビデオを制作していた。
カルト教団やテロ組織が若者を獲得するのに、「かっこいい」映像は効果的な戦略なのだ。

「イスラム国の正体」(ベスト新書)の著者で軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏が言う。

「イスラム国の宣伝ビデオを制作するメディア部門には、映像関係の勤務経験者がいるとみられます。
従来イスラム過激派の映像は『檄文』や『指導者の説諭』など画一的で手作り感があふれていました。
それに比べてイスラム国はCGを駆使したかっこいい戦闘シーンに高揚感をもたらす音楽。
『映画の予告編』のようなクオリティーです。

英語版だけでなく、インドネシア語など複数の言語版を揃えています。
ラップのようなBGMを使ったPV風の宣伝ビデオまであり、欧米や中東の若者の流行を取り込んでいる。
こうした映像をツイッターやSNSを通じて世界に拡散。
ネットに詳しい若者なら簡単に視聴できる仕組みです」

 ポップスターばりの宣伝戦略で、世界中の若者を“洗脳”するイスラム国。
その映像を流す日本の報道も、過激なテロ集団の思うツボになっていないか。
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2015年02月02日

安倍首相声明発表「テロリストたちを絶対許さない」 後藤さん殺害映像

安倍首相声明発表
「テロリストたちを絶対許さない」
 後藤さん殺害映像
2015.02.01 ZAKZAK

 安倍晋三首相は1日早朝、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に拘束されていた後藤健二さんを殺害したとみられる映像が公開されたことを受け、声明を発表した。

全文は以下の通り。

 湯川遥菜(はるな)さんに続いて、後藤健二さんが殺害されたとみられる動画が公開されました。
ご家族のご心痛を思えば、言葉もありません。

政府として、全力を挙げて対応して参りました。
誠に無念、痛恨の極みであります。

 非道、卑劣極まりないテロ行為に強い怒りを覚えます。
許し難い暴挙を断固非難します。
テロリストたちを絶対に許さない。

その罪を償わせるために、国際社会と連携して参ります。  

日本がテロに屈することは決してありません。
中東への食糧、医療などの人道支援をさらに拡充して参ります。

テロと闘う国際社会において、日本としての責任を毅然(きぜん)として果たして参ります。  このテロ行為に対して、強い連帯を示し、解放に向けて協力してくれた世界の指導者、日本の友人たちに心から感謝の意を表します。

 今後とも、国内外における国民の安全に万全を期してまいります。
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人質事件 野党やメディアが政権批判できぬなら大政翼賛体制

人質事件 
野党やメディアが政権批判できぬなら
大政翼賛体制
2015.02.02 07:00 NEWSポストセブン

 イスラム国が湯川遥菜氏と後藤健二氏を人質として拘束した事件は最悪の結果を迎えたが、政府の対応をめぐり、野党は池内沙織・共産党代議士のツイート炎上をきっかけに沈黙した。

 池内氏が人質事件での首相の対応に「こんなにも許せないと心の底から思った政権はない。
『ゴンゴドウダン』などと、壊れたテープレコーダーの様に繰り返し、国の内外で命を軽んじ続ける安倍政権」などとツイートすると、「首相に責任を負わせるばかりでイスラム国批判がない」といった反論で炎上した。

 人質事件はイスラム国が日本に仕掛けたテロ行為であり、最も憎むべき「悪」はイスラム国側であることは議論の余地がない。

 しかし、だからといって野党やジャーナリストまで政権批判を許されないなら、それは言論の自由なき大政翼賛体制である。
日本政府が国民の生命を守ることに全力を挙げて取り組んできたかどうかを検証することこそ野党とジャーナリズムの国民に対する責任ではないのか。

 批判におののき、共産党の志位和夫・委員長が「今あのような形で発信することは不適切だ」と池内氏を注意して全面謝罪させたことは、原理原則を重んじる同党にしては驚くべき“物わかりの良さ”である。

 他の野党はもっとひどい。
民主党の岡田克也代表は「政府の足を引っ張るな」と党内に発言の自粛を指示し、それでも民主党の各議員から首相批判が上がると、今度は大メディアがここぞとばかりに「民主まるで“学級崩壊”」(産経新聞)と攻撃材料にした。

 批判が稚拙だと指摘するならばまだわかるが、実際に起きたのは安倍政権の対応を批判する者に「テロ擁護」のレッテルを貼って、“非国民”扱いするという光景だった。

「言論の府」のはずの国会では、魔女狩りを恐れて民主党から共産党までものがいえなくなり、安倍批判がほとんど消えた。

※週刊ポスト2015年2月13日号
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2015年02月03日

人質事件 現地国に責任丸投げするのが日本政府の悪しき伝統

人質事件 
現地国に責任丸投げするのが
日本政府の悪しき伝統
2015.02.02 16:00 NEWSポストセブン

 最悪の結果を迎えたイスラム国による日本人人質事件で、日本政府はヨルダン政府に頼り切りの状況だった。
これまでも「現地国に責任を丸投げする」というのが、政治家・官僚ともに責任を取りたがらない日本政府の悪しき伝統でもある。

 1996年に発生した「在ペルー日本大使公邸占拠事件」では天皇誕生日のレセプション中に武装勢力が乱入し、日本人駐在員やペルー政府関係者などを人質として約4か月にわたって占拠した。
最終的にペルー軍と警察の特殊部隊が公邸に突入し、犯人グループを全員射殺し、犠牲者を出しながらも日本人全員が生還するという結末だった。

 フジモリ大統領が特殊部隊に突入を指示する際、事前に日本への通告がなかったことが後に話題になった。
大使館は治外法権であり、軍が許可もなく入ることは許されない。
当時の橋本龍太郎首相はそれを「遺憾」と語っている。

 だが、事件後に大統領官邸で行なわれた記者会見で、フジモリ大統領はその点を明確にするよう迫った本誌記者に気色ばんでこう答えている。

「情報管理はすべてわれわれの手で、われわれの責任だけでやった。
われわれに対し、誰も平和的解決に向けた具体的計画を示さなかった。
だからわれわれの政府だけで解決した。
これはあなたがたが望んだ結末でしょう」

 つまり、日本政府は“平和的解決を”と注文をつけながら具体策も示さずにペルー政府に丸投げ。
当時、本誌取材に対して政府中枢筋は「官邸とフジモリ大統領の間で、“武力突入やむなし”という暗黙の合意があったと考えていい」と話している。
万一、強行突入で犠牲者が出た際にも日本政府に責任が及ばないよう予防線を張っていたのだ。  その姿勢は、ヨルダンに解決を丸投げした今回の人質事件でも全く変わっていない。

 米英はテロリストとは一切取引しないと明言し、それを実行しているが、世界の人質交渉の実態について元駐レバノン特命全権大使の天木直人氏が解説する。

「レバノン大使時代、頻繁に行なわれていたイスラエルとヒズボラ(レバノンのシーア派イスラム主義者組織)の人質交換を近くで見てきたが、すでに亡くなっている人質を生きているものとして交渉するなど、タフな騙し合いが常態化していた。
日本とはレベルが違いすぎます」

 フランスなどイスラム国との人質交渉で身代金を払う国もあるが、その場合も日本のやり方とは違う。

国際政治アナリストの菅原出(いずる)氏はこう指摘する。

「各国にいる交渉のエキスパートが出てきて、値切り交渉から人質の生存確認まで、ギリギリに条件を詰めたうえで支払いに応じている」

 責任問題となることを恐れ、他国に丸投げする政府など先進国では我が国だけなのだ。

※週刊ポスト2015年2月13日号
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「自分が正しい」と思い込む攻撃者への対処法を精神科医解説

「自分が正しい」と思い込む攻撃者への
対処法を精神科医解説
2015.02.03 07:00 NEWSポストセブン

 パワハラやDV、虐待、ネット上の中傷など、現代社会は多方面からの攻撃のリスクに溢れている。
こういった不条理な攻撃に対し、我々はどう対処すれば良いのか?
 精神科医の片田珠美さんが解説する。
 * * *
 先行き不透明な社会状況を反映してか、「攻撃の連鎖」と見られる事例が相次いでいます。

パワハラ、DV、児童虐待、ネット上の誹謗・中傷の書き込み、駅員への暴言・暴行などは、自分が他から攻撃されて溜まったフラストレーションのはけ口を、より弱い相手に向けていると言える。

問題は、八つ当たりのように「攻撃の連鎖」に加担する人、あるいは逆に攻撃されて心身を壊す人が多いことです。

 実際、精神科外来や企業のメンタルヘルス相談で話を聞くと、職場や家庭など身近に攻撃者が潜んでいるケースが実に多い。
しかも、本人は心身に不調をきたすまで気付かないのです。

“正義”を振りかざして罪悪感に訴えてきたり、偶然かワザとかわからないような陰湿な方法で追い詰めてきたり……中には味方のような顔をした「フレネミー(フレンドとエネミーの造語:友を装う敵)」もいるからです。

 攻撃に対しては戦うか逃げるかですが、攻撃者が職場の上司だったりすると、どちらも現実的ではない。

私は、間をとって「ちょっと戦う」「ちょっと逃げる」ことを提案します。

できるだけ顔を合わせないようにするとか、飲みの誘いを丁重に断るとか、できることは意外と多い。
言葉を真に受けずスルーするにも、攻撃に気付くかそうでないかで心的負担はずいぶん違います。
心身に不調をきたすまで破壊されずにすむし、さらに弱い相手を攻撃せずにすむ。

「いつかは自分をわかってくれる」「やめてくれる日がくる」など、攻撃者に期待するのは間違い。
現実と願望を混同してはいけません。

理想や正義を掲げている人ほど注意が必要。
自分が「絶対正しい」と思っている“根性曲がり”につけるクスリはないのです。

※SAPIO2015年2月号
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2015年02月04日

ニュースからのトラウマ 

香山リカのココロの万華鏡:
ニュースからのトラウマ 
毎日新聞 2015年02月03日 東京版

 過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件は最悪の結末となった。
公開された映像や音声メッセージを見たり聴いたりして、大きな恐怖感を抱いた人もいるのではないだろうか。

診察室では「ニュースを見て恐ろしくなった」という声をしばしば耳にするが、単純な件数で言えばその訴えは東日本大震災以来の多さであった。

 子どもを持つ親からは「人質の拘束や殺害といったニュースをわが子に見せてよいのか」という質問もあった。

私は「なるべく映像は見せず、新聞を見せながら“こんなことが起きている”と親の言葉で説明してあげるのがよいのではないか」とこたえている。

 ネットでも「ショッキングな映像によるトラウマから子どもを守って」と発信した。
するとかなりの数の人たちから反論が寄せられた。
「事実から目を背けさせるな」
「子どもの知りたい欲求を阻害するな」
「テレビの映像を隠せばネットで見ようとするから逆効果」といった意見だ。

 たしかに、いくら相手が子どもだからといって、事実を隠しすぎたりゆがめたりすることは良くない。
すべての刺激的な報道やニュースから子どもを遠ざければよい、というわけでもないのは確かだ。
それに、親子で地図帳を開きながらこの件をきっかけにいろいろな話ができれば、逆にとても有意義な経験となるだろう。

 しかし、最近の研究で、とくに子どもにとっては、遠いところで起きた災害や事件も、テレビなどでの映像によってトラウマになる場合があるとわかっている。

実際に大学では学生たちから、「10年前、日本人青年がイラクで人質となって殺害されたとき、とても大きな衝撃を受けた。
今回の件でそのときの恐怖がまざまざとよみがえった」という切実な声も聞いた。

彼らはそのとき小学生から中学生。
日本の若者がとらわれ、亡くなるというニュースや映像をおとなとはまた違った受け取り方をして、中にはそれがトラウマとなって残った人もいるのだろう。

 基本的には、衝撃的なニュースをどれくらい子どもに見せるかについては、それぞれの家庭でよく考え、決めればよい。

ただ、何でも事実を包み隠さずに見せればよい、というわけではない。
これはおとなでも同じで、私たちには「見ないことで心の安定を保つ」という選択もあるのだ。

犠牲となった方たちの冥福を祈りつつ、「自分や家族の心を守るのもテロに屈しないこと」と考えたい。(精神科医)
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2015年02月05日

「○か×か」の世界でどう生きる=鎌田實

さあこれからだ:/97 
「○か×か」の世界でどう生きる=鎌田實
毎日新聞 2015年02月03日 東京朝刊

 1月は、自由と秩序、そして寛容さについて考えさせられる事件が相次いだ。

 まず、フランスの週刊紙シャルリーエブド襲撃事件である。
イスラム教徒が崇拝する預言者ムハンマドの風刺画を掲載したことを引き金に起きた。
同時期の関連事件も入れると、17人が犠牲となった。

 テロに反対し、言論の自由を叫ぶデモには、フランス全土で370万人が参加した。
各国の首脳が肩を組んで隊列した光景は感動的だった。

 だが、その一方で、「自由」という正論を叫ぶだけでいいのか、何となく違和感をもった人は多いのではないか。

 そもそも、引き金となったムハンマドの風刺画。
偶像崇拝を認めないイスラム教徒には、ちゃかすとか、風刺の対象とする以前に、預言者の姿を描くこと自体が許せないことだろう。
それを知っていながら、シャルリーエブドは「言論の自由」を盾に、風刺画を掲載し続けた。

これまでも、ユダヤ教徒やキリスト教徒なども、風刺の俎上(そじょう)に載せている。
イスラム教徒も言論の自由を認め、風刺画を受け流すべきだと思っているようだ。

 たしかに、だれに何を言われようと、その表現の自由は認める「寛容さ」は必要だ。
だが、相手を挑発するようなフランスの風潮は、ぼくたち日本人からすると行き過ぎではないか、とさえ思えてくる。

1789〜99年、多くの血を流した末に成し遂げたフランス革命は、「自由・平等・博愛」を高らかに掲げた。
フランス人は、「自由」こそ大事という「自由」原理主義に陥っていないだろうか。
「自由」を叫ぶなら、「博愛」も忘れないでほしいと思う。

 哲学者、三木清が「人生論ノート」のなかで「自由は秩序だ」と述べている。
なんでもかんでも自由であるということではなく、自由には秩序があるという。

 ヨーロッパのいくつかの国では、第二次世界大戦でのユダヤ人差別を反省し、言論の自由にわずかながら秩序をつくり、ユダヤ人に対し差別的な発言を認めない習慣や法律をつくりあげてきた。
「自由」を守るには、「秩序」や考え方の違う相手への「寛容」も必要だということだ。

 ローマ法王がシャルリーエブド襲撃事件に関連して、
「神の名の下に人を殺すのは正当化できない」としながらも、
「表現の自由には限度がある」
「人の信仰は挑発したり侮辱したり笑いものにしたりすべきものでもない」と語った。
ぼくも、この考えに同意する。

 この事件が起こる直前、ぼくは、ヨルダンとイラクの難民キャンプを訪ねたばかりだった。  難民キャンプの大半の人たちは、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)の迫害に遭い、ふるさとや家を追われた人たちだった。
自分の田畑に地雷をまかれ、その地雷で足を失った人。
娘3人を亡くした人。

前回も書いたが、ISの非道をたくさん見てきた。

 そのISに、日本人2人が拘束されるという事件が起こった。
安倍晋三首相の中東での発言を受けたかたちで、2億ドルという身代金を要求。
その後、人質1人を殺害し、もう1人を解放する代わりに、ヨルダンに捕らわれている死刑囚の釈放を要求してきた。
 そして、2月1日の早朝、もう1人の人質も殺害されたという最悪の知らせが飛び込んできた。
残虐極まりない、許すまじきものである。
人質の解放を願っていただけに、残念で、ご家族の心痛を思うと胸がつぶれそうになる。

 ISは、世界を味方か敵かに二分しようとしている。
日本の2億ドルの資金援助は、非軍事で、人道支援のためだといくら説明しても、それはIS対策に使われることで自分の味方ではないと言う。

 敵か味方か、○か×か。単純に二分して敵対する、ヒステリックな世界になりかかっているように思う。

一昨年、「○に近い△を生きる」(ポプラ新書)という本を書いた。
○か×かではなく、○と×の間にある、○に近い△を選ぶことが今の時代、必要と考えたからだ。  

「自由」原理主義も「イスラム」原理主義も、必ず敵をつくる。
ぼくたちは○と×の間にあるさまざまな△の可能性を探りながら、世界とともに生きていかなければならないと思う。

 ISの非道に対し、短絡的にイスラム教徒を否定したり、モスクを襲撃したりするのは絶対によくない。
やられたらやり返すことをしている限り、原理主義者は過激さを増していく。

1月からの不穏な空気の中で、今こそ秩序と寛容さを身に刻みながら、自由を守りたいと痛感した。(医師・作家)
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2015年02月06日

人間はここまで残酷になれるのか

人間はここまで残酷になれるのか
2015年2月5日 東京新聞「筆洗」

 人間はここまで残酷になれるのか。
生きた人間に火を放つ。

過激派組織「イスラム国」を名乗る集団がヨルダン人飛行士を殺害したとする酷(むご)い映像を公開した

▼湯川さん、後藤さん、カサスベ中尉。
事実ならば言葉もない。
テロリストは結局、最初から人質の解放に応じるつもりはなかったか。
脅迫し、世界を翻弄(ほんろう)した揚げ句の残虐映像。
テロリストの黒い企みは曲がった力の誇示であり、「恐怖」で世界の注目を集めることにほかならない

▼人間はこれほどまでに残酷になれるのか。
書き出しの問いに答えを試みる。
残酷になれるのである。

歴史上の戦争、闘争を持ち出すまでもなく、人間は悪魔に変わる「種」を隠し持っている。
心のどこかに

▼<他人にテロを加える者は、常に戦(おのの)く>。
古代ローマの箴言(しんげん)を借りる。

人の隠れた残虐性を表出させる触媒は臆病さや憎悪の感情である。
人の命を顧みることのできぬ臆病さに支配された人は容赦のない残虐の牙を剥(む)く

▼テロリストがどっぷり漬かった臆病、憎悪という同じその沼に決して足を踏み入れてはならない。
沼に落下しないための綱は、他人の「命」の重さを想像することしかあるまい。

生易しいことではないが、その綱を手放してはならない

▼邪悪さを意味する英語は「EVIL」。
邪悪さに憑(つ)かれたときは逆から読むべきである。
「LIVE」。
誰の命も奪ってはならぬ。
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5年で10%超カットも… 給料激減で地方公務員が生活破たんか

5年で10%超カットも…
給料激減で地方公務員が生活破たんか
2015年2月6日 6時50分 DMMニュース

「就職できれば一生安泰」──そんな風にいわれた公務員だが、今や昔のことのようだ。
地方公務員の給与が、ここ10年ほどの間で激減しているのだ。

 2013年(平成25年)の地方公務員給与実態調査によると、一般行政職の平均年収は633万8000円(勤続22.1年)で、5年前と比べて47万2000円も減っている。
さらに10年前と比べると78万5000円も減っているのだ。

 警察職では、平均年収732万1000円(勤続20.1年)で、5年前の81万8000円減、10年前の148万7000円減。

さらに教育職(小中学校)では平均年収679万5000円(勤続22.5年)で、5年前の92万4000円減、10年前の103万6000減と、特に下落ぶりが目立っている。

年収300万円未満を理由に彼女にもフラれる

 西日本の某市の上級職採用試験に合格し、市役所で勤務している男性(25歳)は自身の境遇についてこう話す。
「勤続4年目になるのに、月の手取り給与は今でもギリギリ20万円です。
外食なんて高嶺の花なので、職場の仲間との飲み会はもっぱら家飲みです。
ただ、田舎なので夜11時過ぎるとバスもない。
かといってタクシーにも乗れず、1時間近くかけて歩いて帰るのが習慣です。

ちなみに隣接した政令都市に就職した大学の同期に聞けば、ぼくの給与と2割近い開きがある。自治体によって、地方公務員の給与格差はかなり大きいと思います」

 また、この男性によると、薄給のあまり婚活も満足にできないという。

「SNSで知り合って2か月ほど交際していた女性に、収入について告げた途端、『え!? 大人の男の人なのにそれだけしかないの!』って絶句され、音信不通になりました……。

公務員と結婚して安定した家庭を築きたかったんでしょうけど、年収300万円台と聞いて『話が違う』と思ったんでしょうね」

 しかし、もっと苦しいのは既婚者の方だ。

中部地方の公立中学校教員の男性(38歳)は話す。
「公務員というだけで、昔はいくらでもローンが組めたんですよ。
というより、どこの銀行も『ぜひうちで組んでください』という感じだった

新婚だった12年前、月の手取りは25万円程度だったんですが、『公務員の方は年齢とともに順調に収入が増えるので、最初は苦しくても思い切ったほうが、資産形成上、有利です』などという行員の言葉に乗せられ、頭金ほぼナシで4000万円を借り入れてマンションを購入しました。

こうして毎月15万円の返済を30年間続けることとなった。
しかし、実際に給与が順調に増加したのはそれから3年程度で、30代になってからは給与はほぼ平行線状態。
子どもの教育費も嵩んできて、ローンが苦しくなっていく一方でした。
一昨年、震災復興のための地方交付税削減でさら給与がカットされたことを機に、泣く泣くマンションを売却しました。
今は、家賃9万円の賃貸マンションに住んでいます」

妻に嘘をつき、こっそりアルバイト

 一方、生活苦の中、禁止されている副業に手を染める公務員も少なくないようだ。
関東某県県庁の土木管理課に務める男性(40歳)は話す。
「子供2人を私立のエスカレーター校に入れた5年ほど前は、今くらいに年収が700万円くらいになっているだろうと思っていたんです。
それが実際、蓋を開けてみればギリギリ600万円です。

5年前までは選挙の際の投票所運営の仕事や、臨時の清掃作業など1日あたり3〜4万円の手当がもらえ、いい小遣い稼ぎになっていた。
でも、今は単なる休日出勤扱いで時給換算されているので、せいぜい1万円ちょっと。
こうした誤算が少しつづ積み重なったことが、今の生活の苦しさの元凶です。
このまま子供たちを卒業させるのは厳しくなってきた。

また財布を握る妻からの月の小遣いは3万円で、とても足りない。去年から土日には妻に『昇級試験の勉強』と嘘をついて、こっそりアルバイトをやっています。
日当5000円のキャバクラの送迎なんですが、いつかバレるのではとヒヤヒヤしながらやっています」

 最近、全国で、教員や警察を始めとする地方公務員の不祥事が相次いでいるが、その背景には給与低下によるモチベーションやモラルの低下があるのかもしれない。

 かつては「楽して儲かる」と、やっかみの声も聞こえた公務員の待遇だが、そんな彼らさえもアベノミスクの恩恵をまだ受けられないでいる。
一般庶民へのトリクルダウンは、一体いつになることやら……。  
                 (取材・文/奥窪優木)
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2015年02月07日

大学病院は危険?死亡事故多発、流れ作業の診察、新薬実験…自分を守る3つのポイント

大学病院は危険?
死亡事故多発、流れ作業の診察、新薬実験
…自分を守る3つのポイント
2015年2月6日 6時0分 ビジネスジャーナル

 群馬大学医学部附属病院で、2011〜14年に同一医師が執刀した腹腔鏡下手術を受けた患者約100人のうち、少なくとも8人が術後2週間〜100日以内に死亡していたことが明らかになった。
この死亡事故は、なぜ発生したのだろうか?

 岩手県一関市の医師・菅原由香子氏は、同病院にはいくつかの問題点があると指摘している。  

腹腔鏡下手術は傷が小さくて済むため、術後の回復が早く、患者にとって負担が少ないが、その一方でリスクも多く、医師には高度な技術が必要とされている。

「群馬大学病院の事故は、すべて同じ医師が執刀していたことから、まず同医師の技量に疑問があります。
また、同病院の内規では、事前に臨床試験審査委員会の審査を受けることとされていますが、同医師は審査の申請をしていなかったことが明らかになっています。
つまり、手術の管理にも問題があると考えられます」(菅原氏)

 報道によると、60〜80代の男性患者5人、女性患者3人が術後の容体悪化で死亡した。

腹腔鏡下手術の中でも、特に高度な技術を要する肝臓の区域切除などの手術によって事故が起きている。
群馬大学の発表では、6人の患者は術後に容体が悪化して集中治療室(ICU)に移されたという。
「術後に容体が悪化したことから、深刻な状態に陥ったと予想できます。
おそらく肝機能不全を発症していたのでしょう。
区域切除は、切除する肝臓部位が大きい手術です。
肝臓は生命維持をつかさどる重要な臓器ですから、より慎重な執刀が求められます。
患者が手術に耐えられるかなど、綿密なシミュレーションを行わなければなりません」(同)  

シミュレーションに基づき、危険と判断すれば無理に手術は行わないだろう。
執刀医は、危険がないと判断したのか、それともそもそもシミュレーションを行っていなかったのか、その判断についても検証を行う必要がある。
また、事故が起きた時点で病院は速やかに事実を公表して事故調査委員会を設置すべきだったが、昨年11月時点までそれは行われていなかった。

●患者側が受診の際に留意すべきポイント

 大学病院をはじめ、病床数の多い総合病院は患者も多く、医師の対応は流れ作業になりがちだ。
手を抜いているという意味ではなく、そうでなければ全員の診療をすることができない現実がある。
現在の日本では紹介状がなくても受診可能なため、いきなり総合病院に足を運ぶ患者も多い。

日本でも欧米諸国同様に紹介状がなければ総合病院で受診できないようにする法案が国会で検討されているので、いずれ法制化されるだろう。
しかし、法整備を待つまでもなく、重篤な症状でない限り総合病院での受診をなるべく控えるよう一人ひとりが心がけなければならない。

 また、大学病院は実験的治療に注力する傾向が強い。
製薬会社も積極的に大学病院などの総合病院に新薬を持ち込んでいる。
治療方法や薬について丁寧な説明をしてくれると安心して治療のすべてを医師任せにする患者がいるが、それは新薬などを実験したいがために行っている可能性もある。
安全性については、自ら確認する必要があるのはいうまでもない。

 受診の際に心がけるべき点は、次の3つである。
(1)医師の説明でわからないことがあれば、徹底的に聞いてみる
(2)検査データの貸し出しを嫌がる、または質問に回答しない医師は信用しない
(3)治療方針に不安を感じたら、躊躇せず転院する

 病院には一層高いレベルの医療技術と病院全体の管理体制の強化が求められる時代となったが、患者側も自身の健康を守るために、医師と適切な関係を構築することが重要である。

(文=尾藤克之/ジャーナリスト、経営コンサルタント)
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「イスラム国」「イスラム国武装勢力」、情報操作はないのか?

朝まで生テレビ 2015年1月31日 激論!「イスラム国」と日本外交

私は 「情報」を冷静に見ないと 戦前の「愛国主義」「情報操作による洗脳」を受けるような危惧をいだいています。

まず、「イスラム国」武装集団と彼らの支配地区にすむ「イスラム国民」を冷静に分けて考えなければいけないと思うのです。

また、彼らの映像や避難されているイスラム教住民の情報から 全てを残酷非道な武装勢力と一般化していいのか・・・。

アメリカやヨルダンの空爆は、武装勢力のみを対象にしているのか 支配地域住民にも死傷者がでているのか 不明なのです。

個人を拘束し身代金を要求して殺害した「イスラム国」武装勢力のテロと アメリカ、ヨルダンの近代兵器・ミサイル・爆弾による「イスラム国」被害をどう考えるかです。

中東という地域、「戦争」状態の今、単純に正義・不正義と割り切っていいものか、今少し客観的に冷静に考えることが 大切だと思うのです。
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2015年02月08日

小5殺害…国内犯罪も防げず「テロリストに償わせる」の笑止

小5殺害…国内犯罪も防げず
「テロリストに償わせる」の笑止
2015年2月7日 日刊ゲンダイ

 8500キロ離れた「イスラム国」と戦う前に、日本国内の犯罪を減らす方が先じゃないか――。
「テロリストたちを決して許さない。その罪を償わせる」と力み返っている安倍首相に対して、揶揄する声が上がっている。


 和歌山県の小学5年の男児が殺害された事件は、近くに住む無職の中村桜洲容疑者(22)が逮捕された。
中村容疑者は高校中退後、家に引きこもりがちだったという。

 最近、この手の犯罪が多発している。
定職に就かず社会から孤立した男が、簡単に犯罪に走っている。

先月、つまようじ混入事件で逮捕された19歳の少年も、高校に進学せずドロップアウトしていた。
三鷹ストーカー殺人事件の池永チャールストーマス被告(22)も、定職に就かずコンビニのバイトを転々としていた。
2008年に起きた「秋葉原通り魔事件」の加藤智大被告(32)は派遣社員だった。

 安倍首相は、どうやって「テロリストに罪を償わせる」つもりなのか知らないが、国内の犯罪を減らす方が先なのではないか。

一連の事件に詳しいジャーナリストの井上トシユキ氏が言う。
パソコン遠隔操作事件の片山祐輔被告(32)を含めて、現実社会に居場所がなく、ネットに逃避した揚げ句、犯罪に走るケースが増えています。

非正規労働者が4割を超えたためか、ネット上には“頑張っても報われない”という声も多い。

これ以上、格差が拡大したら、自暴自棄になる若者が増えてもおかしくない。
政府は対策を考えるべきです」

 ところが、安倍首相は、新自由主義を掲げ、さらに格差を拡大させようとしているのだから、どうかしている。

このままでは、社会に絶望した若者の犯罪を増やすだけだ。

 国内の犯罪を減らすこともできず、「イスラム国」に手も足も出なかったくせに、「テロリストに罪を償わせる」とは、笑わせる話だ。
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2015年02月09日

日本の原発 「テロリストが制圧できる可能性高い」と専門家

日本の原発 
「テロリストが制圧できる可能性高い」と専門家
2015.02.08 16:00 NEWSポストセブン

 イスラム国やイスラム過激派の脅威はアジアにも飛び火している。

邦人が拘束され、その後黒装束の男が日本人もテロの標的だと宣言した。

また、1月25日、フィリピン南部でイスラム過激派が警察の特殊部隊と交戦、警官30人以上が死亡した。

 危機管理論が専門の大泉光一・青森中央学院大学教授は「日本でもテロの可能性は高まった」と警告する。
「銃火器の調達が難しいのでテロは起こしづらいという見方があるが、日本で一般に入手できる薬物や黒色火薬で化学兵器・爆発物などを製造することは十分可能。

 さらに、テロリストに国籍は関係ない。
日本人や白人の若者がイスラム国に同調・加担する可能性を見るべき。
そうした人物は日本国内にもいるし、海外から入国するのも容易い」

 その時、どこが狙われるのか。
「テロの目的は一人でも多くの人に被害を与えることだから、当然、人口密集地である首都・東京が最も危ない。

中でも、人が多く集まり警備が手薄い施設ほど狙われやすい。例えば空港や駅、イベント会場などは警備を強化しなければならない。

 もう一つ、警備が不十分な日本の原発も格好のターゲットだ。
民間警備会社が銃器も持たずに守っている。
テロリストはわずかな武器で原発を制圧できる可能性が高い」(大泉氏)

 そうした危機意識の欠如は捜査当局にも見られ、テロの危険性を高める結果となっているという。

※SAPIO2015年3月号
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【イスラム国】…勝手に「国家」宣言した過激派組織

【イスラム国】…
勝手に「国家」宣言した過激派組織
2015年02月09日 08時30分 読売新聞「こども欄」

いろは
 「イスラム国」を名乗るグループが、人質にとった湯川遥菜さんとジャーナリスト後藤健二さんを殺害したとする映像を相次いで公開しました。
どんな組織なのですか?

あらた
 中東のイラクとシリアの一部地域を支配する、イスラム教スンニ派の過激派組織だ。
「アル・カーイダ」という国際的なテロ組織の流れをくむと言われている。  

いろは
 「国」ではないのね。

あらた
 昨年6月に勝手に「国家」を宣言しただけだよ。
ほかのイスラム過激派の戦闘員や勧誘された世界各国の若者が加わるなどして、3万人を超す戦闘員がいるとみられている。
イスラム国支配地域.jpg
いろは
 人質を殺害する映像を流すなど、残忍な集団ですね。  

あらた
 イスラム法に基づく厳格なイスラム国家の実現を目指すといっているけれど、その手法は凶暴で、イスラム教徒からも非難を浴びているよ。

いろは
 どうやって組織を運営しているの?

あらた
 油田の強奪や人質の身代金などで得た資金で、戦闘員に高いお金を払っている。

いろは
 これからどうなるのでしょう?

あらた
 イスラム国が明確に日本を標的にした事件じけんを起こしたのは今回が初めてで、新たなテロを起こすとも警告している。
テロリストが日本に入るのを防いだり、外国で暮くらす日本人の安全を確保したりする必要に迫まられているよ。

2015年02月09日 08時30分
Copyright コピーライトマーク The Yomiuri Shimbun
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2015年02月10日

野口悠紀雄氏がアベノミクスを批判 「異次元緩和は脱法行為」

野口悠紀雄氏がアベノミクスを批判
「異次元緩和は脱法行為」
2015年2月9日 日刊ゲンダイ

「アベノミクスの成功を確かなものにすることが最大の課題」――。
昨年末の衆院選後も、安倍首相は引き続き「デフレからの脱却」を最優先に掲げた。

だが、アベノミクスによって輸入物価は急上昇し、中小企業の「円安倒産」が相次いでいる。
多くの国民に「成功」の実感はない。

安倍首相の力説する「この道しかない」の先にどんな事態が待ち受けているのか。

日銀の異次元緩和を「金融政策の死」と切り捨てる野口悠紀雄・早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問は、「日本は没落するかもしれない」と警告した。

■安倍政権の「この道」とは国家統制の“戦後レジーム”経済

――日銀の黒田総裁が先月の政策決定会合後の会見で、「物価上昇2%」の目標達成時期が16年度にずれ込む可能性を認めました。
あらためてアベノミクスをどう見ていますか。

 アベノミクスの中心目標は「2%の物価上昇(インフレ)」ですが、この目標自体が間違っていると思います。
今、原油価格が下がり続け、一時期に比べて半値ほどになりました。
本来、原油価格の下落は、日本企業にとっても国民にも大変望ましいことです。
しかし、それではインフレ目標が達成できないため、日銀は追加の金融緩和策を打ち出し、輸入物価を上げようと円安投機をあおりました。

つまり、2%上昇を達成するために原油効果を打ち消そうとしている。
国民が望ましくないと思っても、苦しくなっても構わない、という考え方で、いかにもおかしい。
「デフレ脱却が日本経済に望ましい」という考えは、基本的に間違っているのです。
間違っている目標だから、15年4月に達成しようが、16年度にずれ込もうが、どちらでもよいことです。
ただ、最初に設定した目標がなぜ実現できなかったかについての納得いく説明は必要でしょう。


――円安はなぜ好ましくないのでしょうか。

 円安というのは、分かりやすくいえば、ドルベースで見て、日本人の労働者の賃金が切り下がったということです。
ここ数年間で2〜3割も切り下がった。
つまり、円安は日本の労働者を貧しくするということなのです。
だから、大企業の利益が増えたのですね。

現在の1ドル=120円というのは「名目レート」で見れば07年と同じですが、「実質レート」で見ると、当時より3割ほど円安です。
「実質レート」が最も高かった95年と比べると、今は半分ほどです。それだけ日本人が貧しくなっているのです。

――しかし、安倍政権は「この道しかない」と突き進む考えです。

「この道しかない」というのは、英国のサッチャー首相の言葉「There is no alternative.(TINA)」ですが、意味するところは安倍首相と正反対です。

サッチャーが言ったのは「市場における自由競争しか方法がない」という意味で、「新自由主義」を擁護する内容です。
しかし、安倍政権は民間企業の賃金決定に介入し、企業に内部留保を使えと言う。
国が民間経済活動を指導すると言っているわけで、保守主義や新自由主義とは正反対です。

――それでは安倍政権の「この道」とは何だと思いますか。

 経済面でいえば、「戦後レジーム」への復帰。
国が民間経済に介入することです。
私は、戦後の日本は「戦時レジーム」で発展したと考えています。
岸信介元首相(安倍首相の祖父)がつくり上げた仕組みで、戦前の日本にあった自由主義的な経済を否定し、当時のソ連やドイツのように国家社会主義的な考え方を進めようとした。
金融は国家統制的になりました。

その仕組みが戦後続き、日本の高度成長を実現したのです。
安倍首相がやろうとしていることも同じです。
金融緩和策にもそれが現れています。
政府の目的に従えと中央銀行に言っているわけで、中央銀行の独立を否定している。ここでも、保守主義と正反対です。

■国債の「マイナス金利」のツケは国民が税金で負担


――安倍首相は「強い経済を取り戻す」として、法人税減税などを進めようとしています。

 安倍政権が目指しているのは、高度成長期の中心であった「製造業」の復活です。
そのために法人税減税が必要と言っているわけですが、私は現在の世界環境や技術条件の中では、製造業は復活し得ないと考えています。

そもそも、日本の製造業が衰退したのは、世界の経済構造が大きく変化したからで、その状況に日本が対応できていない。
例えば、世界で最も強い経済力を持つ米国をリードしている会社に「グーグル」と「アップル」があります。
「グーグル」は広告業ですが、検索エンジンという技術を持つ。
製造業とサービス業の中間です。

「アップル」は製造業ですが、自前の工場を持たず、部品を作っているのは世界各地のメーカー。
こちらも製造業とサービス業の中間です。
こういう新しい産業が米国経済をリードしているのであって、従来の製造業が復活しているわけではありません。

安倍政権の成長戦略は、従来型の製造業を復活させ、戦後の高度成長を再現しようとしている。こういう「アナクロニズム」の考え方では、製造業の復活は不可能です。

――それでも日銀は、異次元緩和でアベノミクスを支える姿勢を変えていません。

 今、国債市場で「マイナス金利」という異常事態が起きています。
例えば額面100万円の国債があったとします。普通はこれを99万円で売り出し、償還されれば金利は1%ということです。

ところが、今の状況は銀行が額面100万円の国債を101万円で買っているようなもの。
つまり1%の損です。
大ざっぱに言うと、これが「マイナス金利」の意味です。
それなのに銀行はなぜ国債を買っているのか。
仮に101万円で買っても日銀が102万円で買い取ってくれるからです。

要するに、損するのは日銀で、「マイナス金利」を別の言い方にすれば「日銀が損失覚悟で国債を買い取っている」ことにほかなりません。
日銀の利益は、国庫納付金という形で国に納められる。
いわば税金です。
損失が発生すれば、その分だけ日銀の納付金(税金)が減り、国民負担が増す。
これは大変なことです。

――しかし、日銀は追加緩和しました。

 異次元緩和によって、銀行は政府から買った国債を右から左に日銀に売ってもよい、ということになりました。
そして国債は日銀の「当座預金」という形でどんどん積まれています。

「当座預金」というのは要求払い預金ですから、銀行が「返してください」と言ったら当然、返さなくてはならない。
その時、日銀がどうするのかといえば、日銀券を刷ればいい。
これができるのは中央銀行だけです。
ということは、今は「当座預金」が増えているだけですが、いずれ日銀券というマネーが増える。
マネーが増えるということは結局、インフレをもたらすのです。

――異次元緩和以降、100兆円近い国債が「当座預金」に変わっていますね。

 日銀の国債引き受けは、財政法第5条で明確に禁止されています
国債が日銀券という「マネー」になり、政府は債務償還の義務から逃れられるからです。
債務が「チャラ」になってしまいます。
だから「日銀引き受け」は法律で明確に禁止されているのです。

今までは、そのルールは守られていたのですが、日銀が今、やっていることは、事実上の「日銀引き受け」です。
異次元緩和によって“脱法行為”をしているのです。
これは「国債の貨幣化」または「財政ファイナンス」といわれているものです。

――「脱法行為」で日銀が国債を買い続けると、どうなるのでしょうか。

 インフレになり、国債の実質的価値が下がります。
行き着く先は「日本売り」で、とめどない円安になることが危惧されます。
「日本売り」で日本が没落するかもしれません。
円で資産を持っていることがリスクになるということです。
早く「ドルに替えた方がよい」と言っているようなもので、「日本売り」が、どんどん進む。1ドル=1万円という、とてつもない円安になり、海外旅行など、夢のまた夢。
一生働いても、ニューヨークのホテルに1泊もできない時代が訪れるかもしれません。

▽のぐち・ゆきお 
1940年、東京生まれ。
東大工学部卒。大蔵省入省、エール大Ph.D.(経済学博士号)を取得。
一橋大、東大教授、スタンフォード大客員教授、早大大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月から現職。
主な著書に「期待バブル崩壊」「金融政策の死」など多数。
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2015年02月11日

みなで支え合い心守ろう 

香山リカのココロの万華鏡:
みなで支え合い心守ろう 
毎日新聞 2015年02月10日 首都圏版

 「イスラム国」の日本人人質事件に続き、和歌山県で小学5年の男子児童が殺害されるといういたましい事件が起きた。

診察室でも「子どもを衝撃的なニュースからどう守ったらよいのでしょう」と質問後、「私自身もかなりまいってます」と告白した人がいた。

 地域での事件、世界での大きな悪いできごとが起きたときには、おとなはまず「だいじょうぶ、必ず守ってあげるから」と伝えることが大切だ。
その上でなるべくいつも通りの生活を続けながら、子どもが不安や恐怖を口にしたら話をそらさず聞いてあげる。

とくに答えは出さなくても、「そう思ったんだね」とゆるやかに肯定しながら聞けば、子どもは次第に自分で気持ちを整理していくことができるものだ。

 では、そうするためおとなはどうやって自分の心を守ればよいのか。
まず必要なのは、支えてくれる“誰か”の存在だ。
配偶者がベストだが、友人あるいは親やきょうだいという場合もあるだろう。

 運悪く「誰も自分を支えてくれる人はいない」という人もいる。
そのときは、学校の先生、カウンセラーなどの専門家にも話を聴いてもらい、アドバイスを受ける。
そして何より、無理をしすぎないことが大切だ。

「私ひとりで子どもを守る」「子どもの前では笑顔で元気にしなきゃ」と肩に力が入りすぎると心身に不調が出てしまう。

「世の中物騒なことばかりだけど、とにかくこの時間は好きなドラマを見ましょう」とリラックスできる時間を忘れない。

あまり目の前の心配ごとにばかりとらわれず、子どもといっしょにからだを動かし、汗をかいて心地よい疲労感を味わうこともよいだろう。

 もちろん、運動やリラックスで一時的に不安から逃れても、夜になるとあれこれ思い出し、「また恐ろしいできごとが起きるのでは」と心配になるかもしれない。
そういうときはあまりあせらず、「不安になるのはあたりまえだ」と自分に言い聞かせてみてはどうだろう。

 最近、診察室で動揺を隠せない人たちには、こんなことを伝えている。
「お恥ずかしい話ですが、私もです。
ニュースを見ていると気が滅入(めい)りますよね」。
精神科医が心の弱さを見せるのはふだんはタブーだが、今回ばかりは多くの人はほっとした顔をしてくれる。

「なんだ、先生も同じなんですね」。
そう、「この社会、どうなっちゃったの?」と不安なのはみな同じ。
お互い支え合い、無理せずに日々を送りたい。
          (精神科医)
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2015年02月12日

国際テロ専門家がズバリ 安倍首相の対策は勘違いだらけ

国際テロ専門家がズバリ
安倍首相の対策は勘違いだらけ
2015年2月11日 日刊ゲンダイ

 無策の安倍外交を世論はどう見たのか。

イスラム国による日本人殺害事件に関する報道各社の世論調査が出そろったが、目をこすりたくなるような結果だった。

 JNNの調査では政府の対応を57%が評価、
読売でも55%が評価し、内閣支持率もハネ上がった。
読売は「人質事件への対応が評価された」と分析していたが笑止だ。

 こうなった理由はハッキリしていて、国民がテロ対策のイロハをあまりに知らない上に、政府の情報操作にまんまとダマされてしまった結果である。

 安倍首相は当初から「テロには屈しない」と繰り返し、菅官房長官はテロリストとの交渉が一切なかったことを明らかにした。
安倍政権はこれをもって、「テロに屈しなかった」と威張っているがとんでもない話だ。

 国際テロの専門家で知られるオーストリアのアダム・ドルニック教授が、米外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」に寄稿した論文「身代金に関する4つの誤謬」によると、日本政府が完全にカン違いしていることがわかる。

まず、政府が身代金を支払って自国民を救出した例は数多くあり、「身代金は支払わない」という国際的な“約束”は、原則論に過ぎないということだ。

 論文では、デンマークやオランダを例に挙げ、身代金の支払いに柔軟に応じている国が少なくなく、身代金に応じない米国や英国でも、捕虜交換には応じていると指摘した。

みんな、テロリストと交渉しているし、人質奪還作戦ができる軍事力や交渉できる捕虜を持っている米英と、日本が同じ土俵に立つことはないのだ。

 テロリストに身代金を支払うと、相手が強くなるというのも誤解で、論文によると、身代金を払うことで、“銭ゲバ”と見なされたテロ組織が弱体化へ向かうケースもあるという。

 さらに論文は、人質を見殺しにすることで、ジャーナリストや援助団体がその地域に行かなくなることを問題視。

「軍事ではない心の外交」が止まってしまうことの損失は計り知れず、対立が激化しリスクを増大させるだけだということも書いている。
そのために警備を強化する必要に迫られるわけで、経済的なコストも計り知れないものになっていく。

■「自己責任」へ世論誘導

 論文を紹介した国際ジャーナリストの神保哲生氏はこう言う。

「『テロリストとは一切交渉しない』ということが、まるで自明であることのように扱われていますが、本当にそうなのか。
そこがきちんと議論されないまま世論が形成されているように思えるんです。

これまでの情報だけでは、本当に人命を最優先で対応してきたのか伝わってこない。
政府は出していない情報を公開し、議論を深めるべきです」

 読売の調査では、テロや事件に巻き込まれた場合、「最終的な責任は本人にある」との意見が83%にも上った。
殺害されたジャーナリストの後藤健二さんについて、高村正彦副総裁が「蛮勇」と表現するなど、したたかに世論形成してきたおかげだろう。

 元官房副長官の鈴木宗男氏は、99年のキルギス人質事件で「日本政府が人質解放のため、約3億円を外務省の機密費から支出した」と明言している。
安倍政権の蛮勇を評価するのはバカげている。
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エッ…それだけで?「記憶力の低下と脳の老化」を招く最悪のNG習慣4つ

エッ…それだけで?
「記憶力の低下と脳の老化」を招く
最悪のNG習慣4つ
2015/02/12 08:00 by 坂本正敬 WooRis

年齢を重ねると、誰でも記憶力は衰えてしまうもの。
ある程度は仕方ない話なのかもしれませんね。
でも、実は幾つかのNG習慣によって、記憶力の低下や脳の衰えを加速させてしまう恐れがあることをご存じでしたか?
そこで今回は、米国国立老化研究所や厚生労働省の情報を参考にしながら、記憶力低下や脳の老化を招きかねないNG習慣をまとめてみました。
ぜひともチェックしてみてください。

■1:有酸素運動の習慣がない

運動不足の人は、記憶力の低下に気をつけて!
 特に有酸素運動の習慣がないと、記憶力の低下が起こりやすいそうです。
有酸素運動とは呼吸を繰り返しながら行うエクササイズのこと。
ウォーキングやランニングなどが代表格ですね。
有酸素運動が、記憶に関連する脳の一部の血流や代謝を良くしてくれるといいます。
記憶力の衰えを食い止めたい人は、有酸素運動を習慣付けてみてはいかがですか?

■2:新しい物事に挑戦しない

不得意分野や未経験の分野に積極的に挑戦する習慣のない人は、脳の能力がどんどん低下するといわれています。
ラットを使った動物実験でも、刺激の多い環境で育ったラットの方が脳の情報伝達力が高くなると判明しているんですよ。
仕事や家事もそうですが、趣味の分野でも、「この年齢で今さら」と思う自分を乗り越えて、未知の分野に挑戦できるといいですね。

■3:他人と会う回数、時間が少ない

アルツハイマー型認知症になりやすい人の特徴として、他人に合う回数が少ないという点が挙げられています。
夫婦で同居をしつつ、子どもや友人、親族と週に1回以上会う人と、1人暮らしで閉じこもりがちな人を比較すると、後者の方がアルツハイマー型認知症に8倍もなりやすくなるという研究もあります。
積極的に外に飛び出し、いろいろな人と会って刺激をもらう毎日が、脳の健康や記憶力の維持に役立つのですね。

■4:スケジュール帳を付ける習慣がない

スケジュール帳を付けていますか?

 先々の予定を管理し、計画的に段取りして行動に移していく毎日は、脳の健康の維持や記憶力の低下予防に効果的だと分かっています。

Todoリストを作る、カレンダーに予定を書き込むなど、日常の仕事や段取りを何となくではなく意識的に行ってみてください。
時間の節約にもなるだけでなく、脳にもいいとのことです。

主婦の方で「必要ない」という人も、家族全員のスケジュールを管理するなど、意識的に計画を立てて実行する・させる習慣を心掛けてみるといいかもしれませんね。


以上、記憶力の低下と脳の老化を招くNG習慣についてまとめましたが、いかがでしたか?

  運動もせず、新しい物事に興味関心も持たず、決まり切った生活パターンで部屋に閉じこもっている毎日が、最も脳に好ましくないのですね。
どうしても自分1人ではパターン化した日常を打破できないという人は、活動的な友人を持ち、その人にリードしてもらうなどして、上手に生活習慣を変えられるといいですね。
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2015年02月13日

風邪薬で風邪は治らない? 胃薬は依存症に? 医者が教える危険な薬、ダメな病院

風邪薬で風邪は治らない? 胃薬は依存症に?
医者が教える危険な薬、ダメな病院
2015年2月12日 8時0分 LITERA(リテラ)

「医者から出された薬はきちんと飲む」「風邪を引いたら風呂に入ってはいけない」「健康診断は必ず行く」
 特に考えるまでもなく守っている病気対策や健康法。
しかしそれが、間違っているとしたら......。

『医者が教える行ってはいけない病院 間違いだらけの健康法』(洋泉社)では、著者で東京有明医療大学教授・東洋医学研究所付属クリニック自然医療部門担当の川嶋朗氏が、そのような間違いを丁寧に指摘し解説している。

 まずは医師が出す薬についてだが、「風邪に抗生物質を出す医者はダメ医者です」とバッサリ。
逆に長引く可能性も指摘する。

「風邪で抗生物質を飲むことには意味がありません。
抗生物質はバクテリアに対して効きますが、風邪はウイルスですから、種類が違います。
それどころか、抗生物質を飲むと腸内の善玉菌まで死滅してしまい、免疫力が堕ちます

 川嶋氏は、「薬は風邪を治すのではなく症状を抑えるだけですが、それでも飲みますか?」とデメリットを説明する医者にかかることを薦めている。

さらに、「病院に行くより、家で休んでいるほうがよい」とまで断言。
薬が風邪を長引かせる危険性を指摘している。

「風邪で鼻水や咳が出たり、熱が上がったりするのは、体が必死にウイルスを外に出すために機能しているということです。
鼻水や咳を止めたり、熱を下げたりすると、ウイルスは『しめしめ、居心地がよいぞ』とばかりに長居してしまいます」

  ほかにも、飲み続けることを薦めない薬として胃薬を上げているが、その理由が、「やめるのが大変だから」だという。
 たばこも酒もやめないうちから胃薬に頼ったり、本当はそうでもないのに胃が弱いと思い込んでいる人、飲まないと胃が痛くなるのではと不安で飲み続ける人が多いそうだ。

該当する人はどうすればよいのだろうか。
「まず同じ胃酸を抑える薬でも、現在飲んでいる薬より、弱い薬に替えます。
同時に、胃の粘膜を保護するような薬もプラスして飲みます。
これで胃酸が過剰に分泌されても、胃の壁を守ってくれます。
様子を見ながら、徐々に薬を切り替えて、最終的にだんだんと薬をやめる方向に導くことになります」

 さて、処方された薬は必ず医者から飲み方の指示が出るが、これを守ることも、依存から身を守る大切な方法である。

 たとえば自律神経失調症で処方される薬など、飲むと不安な気持ちが治まる薬は、「必ず夜、寝る前に飲んでください」と指示されるだろう。
これは、「裏を返せば『日中は飲まないでください』という意味」だ。

「日中に飲むと、不安が治まっていくのがはっきり自覚できます。
『この薬を飲むと不安が解消されて、体が楽になる』と思ってしまうでしょう。
すると次に少しでも不安を感じると、飲まずにはいられなくなるのです。
夜に飲めば、薬の効き目を感じる前に眠ってしまうはずです」
 自覚せぬまま依存に陥らないよう、薬の飲み方には気をつけたい

 次は「風邪を引いているときは風呂に入ってはいけない」という"常識"だが、こちらも川嶋氏はNOを掲げ、「風邪にはお風呂も効果的」だと言う。

「体を温めることで体内のウイルスが居づらい環境にすることができるからです」

 そのためにはまず、浴室を十分に温め、38〜40度くらいのお湯にゆっくりと浸かる。
ポイントは、このお湯の温度だ。

「40度以下のお湯に浸かると、リンパ球が増えるのです。
さらに体に熱を加えると『ヒートショックプロテイン』というダメージを受けたタンパク質や異常細胞を修復する、抗ストレス作用の強いタンパク質が生まれることも分かっています」

 薬に頼る前にできる、簡単な風邪改善法が風呂にあったのは盲点だった。

 そして、家族や会社、自治体などから、毎年のように急かされ受ける羽目になる健康診断だが、川嶋氏は「自治体や会社が健康診断を義務化することについては、私は疑問を感じます」と懐疑的だ。

「自分がどんな状態で健康診断を受けて、それをどう活かしたいのか。
結果によっては生活習慣、食習慣を改善することは、もし病気が見つかった場合の治療をどうするかまで考えるのであれば、健康診断を受ける意味があります

しかし、『結果がどうでも関係ないし、治療もしたくなければ、生活も変えたくない』とおっしゃっているなら、それは費用や時間の無駄です」

 さらに健康診断には、体調を悪化させてしまう危険性も孕んでいるというのだ。

「日常的にできる小さながん細胞が、たまたまがん検診で見つかってしまい、ショックで滅入ってしまったら、免疫が落ちてしまうかもしれません。

気づかなければ免疫システムが直してくれたような小さな癌が、ストレスによって手術が必要なほどのがんになってしまうかもしれないのです

 それは極端な例かもしれない。
しかし、固定観念に縛られず、結局自分の体は自分にしか守れないということを肝に銘じておきたい。
                              (羽屋川ふみ)
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2015年02月14日

直感的「健康に生きる方法」

イグ・ノーベル・ドクター新見正則の日常
直感的「健康に生きる方法」
2015年2月13日 読売新聞

 30年間の臨床医としての経験から、やっと最近わかったことは、個人個人の健康にとって本当に良いことはなかなかわからないということです。

こんな想おもいが僕の連載や書籍や講演の根底にあるのです。

でも医療は着実に進歩します。
多くの集団にとっては、「こんなことをした方が、長生きには、病気のリスクの軽減には、病気と付き合うには、良さそうだ」といった臨床研究はたくさん報告されています。

その問題点は、その集団がすべての集団の代表ではなく、所詮しょせんある特定の集団でしかないということです。
丁度自分がその集団とぴったり一致していれば、その結果は相当信頼できるものになります。

しかし、なんとなく同じ、または結構違う集団での結果であれば、どこまで自分に当てはまるかはわからないのです。

研究データがどうあれ、人はそれぞれ

 その上、もしもほぼ自分と同じ集団の結果が得られたとしても、やっぱり人はそれぞれなのです。
まったく自分と同じ人はいません。

一卵性双生児は遺伝子がまったく同じ上に、全く同じ時刻に生まれてきます。
ちょっと生まれるタイミングに前後はありますが。
でも、死ぬ時は異なります。
死ぬ病気もそれぞれです。

一卵性双生児でそうなのですから、自分と同じ集団と思ってもその結果を鵜呑うのみにはできないですね。
ましてや、ある人の成功談が自分に当てはまるかはまったくわかりません。

 そんな不確かなことが続くのでは困ります。
そこで医療情報をビッグデータ化して、少なくとも保険診療で得られる情報は国としてしっかり蓄えて、幸せに長生きした人と相関するいろいろな因子を探し出すことは医療を進歩させるという意味では何より必要だと思っています。

また不要な医療を探し出すためにも有意義です。
しかし、それらのデータは僕たちが死ぬときに後世に残すものであって、世の中がその恩恵を受けるのは遙はるか先の話になります。

経験から得られた19の健康対策

 「では、医療はなにをやっているんだ!」ということになります。
それは今まである情報から、精一杯良いと思うことを行っているのです。

「では、お前は何をやっているんだ?」とお叱りを含めて、尋ねられることも多々あります。
そんな時に伝える健康に生きるために僕が思っていることのメッセージが以下です。

ここには臨床データというよりも、僕の経験から得られた直感が満載です。
でも、こんな想いを心に持って、そしてこれがより正しいのか、それとも間違っているのかを日々の臨床の実感と、研究論文の閲覧などで調べているのです。

 そんな僕の考え方の核になる想いは以下です。


(1)ともかくリラックスが大切。
(2)ストレスをなるべく減らす。またストレスに強い体と心をつくる。
(3)内臓脂肪面積は100平方センチ未満に。
(4)じとーっと汗をかくような散歩を毎日。
(5)1階上には階段で行こう。
(6)こまめに動く。同じ姿勢は長く続けない。
(7)1日1回はお腹なかが鳴るように。
(8)炭水化物は少なめに。
(9)ともかくバランス良く、いろいろなものを食べよう。
(10)冷たいものはあまり食べない。
(11)起きる時間はだいたい一定に。あまり寝坊はしない。
(12)サプリメントは不要、または良いと体感できるものをひとつだけ。
(13)西洋薬はできる限り少なく。でも必要なものはしっかり使う。
(14)たばこはできることなら控える。やめる。
(15)お酒は飲み過ぎない。眠るための飲酒は厳禁。
(16)睡眠薬は使用しない。少なくとも連日は飲まない。
(17)採血や検査の数値に一喜一憂しない。
(18)健康に老化することを心がける。ある程度の老いは受け入れる。
(19)自分は運が良いと、思い込む。

 こんな話の詳細をこれからボツボツこの連載にも入れていきたいと思います。
また、他のお話もします。
面白い出来事があればそれに関した医療的な想いも綴つづります。
待っていられないという方は、拙著「死ぬならボケずにガンがいい」(新潮社)を読んでください。
上記はそこからの引用です。
この連載では、そこでは触れられていないことも含めて、のんびりと、着実に、毎週僕の健康への想いを書いていきますね。

 人それぞれが、少しでも幸せになれますように。
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2015年02月15日

残業代ゼロ法案 働くルールを壊すな

残業代ゼロ法案 働くルールを壊すな
2015年2月14日 東京新聞「社説」

 厚生労働省の審議会がまとめた成果で賃金が決まる新しい制度案は企業にとって都合がいいが、働く人の命や健康を脅かすものだ。

年収や職種を限定したとはいえ、対象が拡大する懸念も拭えない。

 第一次安倍政権で導入を目指したが「過労死促進法」などと世論の批判で廃案となった「ホワイトカラー・エグゼンプション」の焼き直しである。

働いた時間でなく成果によって賃金・報酬が決まるので、効率よい働き方につながり、労働生産性が向上、企業競争力も向上する−と首相は説明する。
 いかにも短絡的だ。

日本の労働者は著しく立場が弱いので、成果を求められれば際限なく働かざるを得なくなる。
過労死が毎年百人を超え、国会は過労死等防止対策推進法を昨年制定したばかりなのに、明らかに逆行である。

 首相は労働法制を「岩盤規制」とみなすが、勘違いも甚だしい。
生身の人間を守るための規制と、農業などを保護してきた「経済規制」を混同しているかのようだ。

 この労働時間規制をなくし、残業代や深夜・休日手当などがゼロとなる対象者は、年収千七十五万円以上の為替ディーラーや製薬の研究開発職などと限定した。
しかし、派遣労働の対象職種の緩和が徐々に図られてきたように、企業寄りの政策を半ば強引に進める政権のことである。

アリの一穴がごとく、日本型の労働慣行は崩壊の縁にあると言わざるを得ない。

 情けないのは、このような働く人の心や体を脅かす規制改革が成長戦略の柱と位置付けられていることだ。
そもそも労働法制をいじらなくても、商社やIT企業の中には早朝出勤への切り替えなどで残業をなくし生産性向上も実現している企業が少なくない。

政府は過剰な介入を慎むべきだ。

 首相自らが「世界で一番企業が活躍しやすい国を目指す」などと企業天国づくりを公言してはばからないのは異常ではないか。
これほど露骨に大企業の利益に便宜を図るのは倫理的に疑問である。

 今回の労働時間改革も、民間からは財界と学者だけしか入っていない産業競争力会議の場で方針が決まった。
労働問題を議論するのに労働界代表を排除しているのである。

 経済政策の司令塔である経済財政諮問会議も同様に財界の声しか反映しない仕組みだ。

これでは働く人の尊厳も権利もないがしろにされ、行き着く先は国民の多くが不幸になるブラック国家である。
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辺野古新基地建設で海保が「暴力的警備」!?

辺野古新基地建設で海保が「暴力的警備」!?
2015年2月15日 9時3分 ハーバービジネスオンライン

 沖縄県名護市辺野古で始まった米海兵隊新基地の建設。
県知事選と衆院選で相次ぎ新基地反対派が当選したが、国は基地反対で結束する「オール沖縄」の構えをよそに、作業を進める。
現地の海では抗議する市民と、警備側との緊張が高まっている。

◆本土では報道されない「海保の暴力」

海上保安庁のほうが危ない。彼らはカメラを取り上げて放り投げたり、仲間を力ずくで海に沈めたりする」
そう憤るのは、市民団体「沖縄平和運動センター」事務局長の大城悟さんだ。

 国は現在、新基地が計画されている辺野古沖から大浦湾にかけて、制限区域を囲むオイルフェンスを設置。
本格的工事に向けた準備作業を進めている。
これに対して大城さんらは連日、約20隻のカヌーを出して抗議を続けるが、警備する第11管区海上保安本部も30隻のゴムボート、10隻以上の巡視船を出して警戒。

大城さんによれば、ゴムボートには1隻あたり5人が乗船し、作業船やフェンスに接近するカヌーを排除し、そのつど市民を拘束しているという。

「(海上保安官は)カヌーに飛び乗ってひっくり返し、乗っていた人を海に引きずり込み、沈める。
そして海水を飲ませてボートに引き上げ、寒い風が吹く中を濡れたまま2〜3時間も放置する。
それで体はすっかり冷え切ってしまう」(大城さん)

 壮絶な光景が目に浮かぶが、「これだけではない」と大城さんは語気を強める。
「現場の状況を記録し、暴力から身を守るために持っているカメラを奪おうとする。
現にある記者はカメラを放り投げられ、海に落ちるところだった。

保安官の中には『お前の顔を覚えているからな』と威嚇する者もいる。
きっと『誰も見ていない、バレない』という感覚があるのだろう」(大城さん)
 こうした状況は『琉球新報』などの地元メディアがさかんに報じているが、本土にはほとんど伝わっていない。

◆海保は「正当な警備」と反論

 海上保安庁に聞くと、本庁政策評価広報室の担当者は「報道されていることは承知しているが、沈めたり、海水を飲ませたり、などという行為はしていない。
制限区域内に入る船艇を規制、排除している」と反論する。

 しかし、大城さんは「カヌーは制限区域内には入ってはいない」と語っていた。
カヌーでオイルフェンスを乗り越えるのは至難だろう。
「それは本当に制限区域内でのことなのか」とたずねると「制限区域に近づく、もしくは入りそうな船艇に対しては制止活動を行っている」と説明した。

 また、現地の報道写真では市民が海保によって「羽交い締め」や「馬乗り」にされているように見える。
これについても説明を求めると「ケガや器物損壊などの事実はない」と述べ、あくまで「正当な警備活動である」との立場を崩さなかった。

   このように、市民と海保とでは主張が真っ向から対立。
「もう基地はいらない」という沖縄の民意は、昨年だけを見ても名護市長選、沖縄県知事選、衆院選で繰り返し示されている。
本土ではほとんど報道されない、基地建設の現場で起きている事実をもっと知る必要がありそうだ。
                         <取材・文/斉藤円華>
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2015年02月16日

印象論より明確な事実の提示を=東京大教授(教育社会学)・本田由紀

メディア時評
印象論より明確な事実の提示を
=東京大教授(教育社会学)・本田由紀
毎日新聞 2015年02月14日 東京朝刊

 人質として拘束していた後藤健二さんをイスラム過激派組織「イスラム国」(IS)が殺害したとする映像がインターネット上で公開されたのは2月1日早朝(日本時間)である。

この日の日本社会には、悲嘆と怒りが渦巻いた。

1日は日曜であったため夕刊はなく、翌2日の朝刊において各紙は一斉にこの事件を大きく取り上げた。

 映像の内容が報じられるのは当然として、この事態の背景や映像公開後の日本政府の対応に関する解説に各紙の相違が見いだされる。
事件から丸一日を経た紙面であるため、各紙とも記事を作成する上で一定の時間の余裕はあったであろうから、各紙の特徴は明確な意図が込められたものであったと考えられる。

 東京新聞は3面に「半年間直接交渉できず」という見出しを掲げ、後藤さんと同様に殺害された湯川遥菜さんは2014年8月から、後藤さんは11月から、拘束の情報に基づいて政府が対応を開始していたにもかかわらず進展は見られず、またこうしたリスクを抱えていながらも首相が1月に中東を歴訪し演説でISに言及して周辺国への支援を表明したという経緯をまとめている。

 また、朝日新聞も2面において、首相が中東歴訪以前にISから後藤さんの妻に脅迫メールが送られてきたことを把握していたことについて触れている。

 それに対して毎日新聞は、1面から3面にかけて、ほぼ1月20日に湯川さんと後藤さんの最初の映像が公開されて以降の動向に焦点化した内容である(8日朝刊ではそれ以前の動きも検証した)。

 加えて特徴的な点は、1面の政府対応に関する部分で、会見する首相の様子について「その目はやや赤く、手元の紙に目を落として『ああ』とうめく場面もあった」という記述があること、そして政府の引き延ばし策に「一定の効果はあったとみられる」という解釈が述べられていることである。

 この2点のうち前者は印象論的な描写であり、また後者も十分な根拠を示していない。

かけがえのない人命が失われ、日本や世界の先行きを暗雲に巻き込みかねない重大で悲痛な事態が発生した直後の1面において、字数の制約が強いにもかかわらず、このような曖昧な内容をあえて記したのはなぜなのか、と疑問に感じた。
イメージ操作や情報の統制が強まりつつある中、鋭く厳しく明確な事実の提示を新聞には求めたい。
(東京本社発行紙面を基に論評)
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認知症チェックリスト 5つ以上当てはまったら病院で要受診

認知症チェックリスト 
5つ以上当てはまったら病院で要受診
2015.02.16 07:00 NEWSポストセブ


 徘徊、ご飯を食べたことを忘れる、家族を他人と勘違いする認知症といえば、そんな症状を思い浮かべる人は多い。
もし自分自身が認知症になったら「もう人生の終わり」と思っている人もいるかもしれない。  

だが、実際には冒頭のような症状はかなり認知症が進行した場合のものだ。
10年後には認知症患者は700万人に達するとみられており、誰もが認知症と無関係ではいられない。

大切なのは正しい知識、そして準備だ。
新田クリニックの新田国夫院長は次のように解説する。
「認知症は進行が遅い病気です。
初期段階で治療すれば、症状を軽い段階である期間留めておける可能性が高い。
 それなのに、みなさん認知症に悪いイメージしか持っていないから、自分に認知症の症状が表れても『認知症と認めたくない』と、病院に行かず、どんどん症状が進んでしまうことがあるのです」
 まずはどれだけ自分に認知症の可能性があるのか、下記のチェックリストで確認してほしい。

もし該当する項目が5つ以上あれば、病院で受診したほうがいい。
チェックリストを作成してくれた認知症介護研究・研修仙台センター長の加藤伸司さんは言う。

「最初はかかりつけの病院の医師に相談してみてください。
健康診断のような気軽な気持ちで行ってください。
 そこで簡単な物忘れの検査などを受け、専門医の診断が必要と判断されたら紹介状を書いてもらいましょう」

【認知症チェックリスト】

□ 誰かへの伝言を頼まれても、その事自体を忘れてしまいがち
□ ど忘れした物事を最後まで思い出せない
□ 昼寝から起きたとき、昼か夜かわからない
□ スーパーに買い物に行き、帰り道に迷ったことがある
□ 知らない人から親しげに話しかけられる
□ 物を置いた場所がわからない
□ 料理の手順が途中でわからなくなる
□ 料理の味付けが同じようにならない
         (監修:加藤伸司さん)

※女性セブン2015年2月26日号
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2015年02月17日

野中氏、首相を叱る 沖縄の痛み分からぬ政治に憤慨

野中氏、首相を叱る
沖縄の痛み分からぬ政治に憤慨
 戦争は絶対にやってはならない
2015年2月16日(月) しんぶん赤旗

 野中広務・元自民党幹事長は15日放送のTBS番組「時事放談」に出演し、安倍晋三首相の政治姿勢を厳しく批判しました。

 首相の施政方針演説について野中氏は、「私が中学生のころ、昭和16年に東条英機首相が大政翼賛会の国会演説のラジオ放送を耳にしたときの感じと変わらない」、「重要な部分に触れないで、非常に勇ましい感じで発言された」と述べました。

 沖縄県・辺野古への米軍新基地建設を民意に背いて強行する姿勢については、「沖縄を差別しないために政治生命を懸けてきた一人として、絶対に許すことができない」と強調。

「私にとっては、本当に悔しい。
死んでも死にきれない」と述べ、「県民の痛みが分からない政治だと思い、強く憤慨している」と批判しました。

 野中氏は、ODA(政府開発援助)に関する新たな「大綱」について、「非軍事的援助といいながらも、それが先方で軍事的に使われていても何も言えない」「これからの平和につながっていかない」と指摘しました。

 また、来年度予算案について「防衛費だけが増えていく、そういう国づくりが本当にいいのか」と疑問を投げかけ、「一番大切な中国の問題、韓国の問題を正面から捉えようという意欲がないのではないか」と指摘しました。

 最後に、「私は戦争を経験した生き残りの一人だ」と述べ、「どうか現役の政治家に“戦争は愚かなものだ”“絶対やってはならない”ということを分かってほしい」と訴えました。
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2015年02月18日

若者よ気軽に相談を

香山リカのココロの万華鏡:
若者よ気軽に相談を
毎日新聞 2015年02月17日 首都圏版

 大学入試のシーズンがやって来た。
私は大学に所属しているので入試の監督をすることがある。

カゼの多いこの季節、マスクをしている受験生も目立つ。
咳(せき)をするなど調子が悪そうな人もいる。
監督のマニュアルには「体調不良、トイレなどの場合は手をあげて知らせてください」とあり、開始前に毎時間、読み上げる。

 試験時間中、監督は誰か手をあげないか、と注意を払う。
とはいっても、こちらをチラチラ見ている受験生がいても、「何かご用ですか」と声をかけるわけにはいかない。
あくまで彼らが手をあげるのを待つだけだ。

 ある科目のとき、いかにも体調が悪そうな受験生がいて、こちらも気にしていたのだがなかなか手をあげない。
試験時間の終わり頃になってようやく「おなかが痛い」と申し出たときには、顔色も真っ青だった。
「無理せずにもっと早く言ってくれればいいのに」と思ったが、受験生としてはとても言い出せないのだろう。

 そのあと受験生が集うネットの掲示板を見たら、「トイレとの戦いだった」「吐き気がしたけど“ちょっと外に出ていいですか”なんて言えなかった」といった書き込みがけっこうあった。

どうして「ちょっとトイレ」と手をあげてくれないのか。
がまんなど必要ないのだ。
「受験生よ、あまり遠慮したりおそれたりせずに、試験監督になんでも申し出てほしい」と思った。
私たちはそこで怒ったり点数を差し引いたりすることはない。

 受験に限ったことではない。
子どもや若者は「おとなに言ってもわかってもらえない」「逆に説教されたり自分が不利になったりするだけ」と思いがちなのではないだろうか。

そして、困っていることや悩みができても、身近なおとなには言わずがまんしてしまう。

 しかし、私もおとなになってよくわかった。
おとなは、若い人が頼ってくれたり悩みを打ち明けてくれたりするのを、決してわずらわしいとは思っていない。
それよりも「何か役に立ちたい」と思って、待っているおとなもたくさんいるのだ。

もっと気軽に、まわりにいるおとなに気持ちを話してみてはどうだろう。
ただ、不幸にして最初に話したおとながよく理解してくれない、という場合もあるかもしれない。
そのときはあきらめずに、次の人をさがしてほしい。

そしてもちろんこれから受験という人は、試験時間中のトイレや体調不良での一時退席をためらわず、気軽に手をあげてほしいと思う。
          (精神科医)
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高齢者への虐待 社会で介護を支えよう

高齢者への虐待 社会で介護を支えよう
2015年2月18日 東京新聞「社説」

 高齢者への虐待件数が増えている。
厚生労働省の調査によると、二〇一三年度は前年度比4%増の一万六千件だった。
認知症に関する知識の普及や、介護を担う家族への支援が急務だ。

 調査は高齢者虐待防止法に基づき〇六年度に開始。
一三年度は過去三番目に多かった。

 内訳は、特別養護老人ホームなど介護施設の職員による虐待が二百二十一件、残りが家族や親族などによるものだった。
施設職員による虐待件数は前年度比四割増と急増しており、被害者の八割超が認知症の人だった。
死亡したのは二十一人で、いずれも家族らによる虐待が原因だった。

 職員による虐待の内容で最も多かったのが殴る蹴るなどの「身体的虐待」で64%。
次いで暴言や無視などの「心理的虐待」、「介護放棄」が続いた。

 虐待件数が増加している要因について、厚労省は「市町村の取り組みが進んだことに加え、施設職員の意識の高まりから、虐待が広く拾われるようになったため」と説明。

確かにそれも一因だろう。
 だが、発生要因は、施設職員の場合、徘徊(はいかい)や妄想など認知症の症状などの知識不足に次いで「職員のストレス」が多かった。

家族らの場合、最多が「介護疲れ・介護ストレス」だ。
 悲劇を防ぐために市町村の取り組みをより強化するべきだ。

調査で、介護保険サービスを受けていると、第三者の目が入るため虐待の深刻度が低いということも分かった。
在宅介護サービス事業者、医療機関、警察などと連携し、未然防止や早期発見に努めたい。

また、虐待する家族はアルコール依存症やうつ病などを患っているケースも多く、家族への支援も求められる。

認知症の人や家族を支援する「認知症サポーター」は現在五百八十万人が登録しているが、地域での見守りネットワークをさらに充実させたい。

 認知症の人は二五年に約七百万人になるという。
心配なのは、四月から介護報酬が引き下げられ、認知症グループホームを含め軒並み報酬減となることだ。
事業者が撤退したり現場の人手不足がより深刻になることが懸念される。

四月から実施される介護保険サービスのカットで介護を担う家族の負担も増大する恐れがある。  

政府は先月末、認知症対策の総合戦略で「認知症高齢者にやさしい地域づくり」を宣言したが、一連の見直しは、その理念に逆行している。
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2015年02月19日

熱血!与良政談:政府批判の封じ方=与良正男

熱血!与良政談:
政府批判の封じ方=与良正男
毎日新聞 2015年02月18日 東京夕刊

 先月始まった通常国会の質疑で、一番驚いたのは2月3日、参院予算委員会での安倍晋三首相と共産党の小池晃氏とのやり取りだった。

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)による日本人人質事件に関し、小池氏は首相が先の中東訪問で「ISと戦う周辺各国に2億ドルの支援を約束する」と演説した際、「非軍事の人道支援」と説明していなかった点を指摘。

「演説により(人質2人に)危険が及ぶ認識がなかったのか」とただした。

 首相はこう反論した。「質問はISに対し批判をしてはならないような印象を受ける。それはまさにテロリストに屈することになる」−−。

 誰も「ISを批判するな」とは言っていないのに、あたかも「IS寄り」であるかのような極端なレッテルを貼る。
その実、「認識があったのかどうか」という肝心な質問にはきちんと答えない。
異論を封じるのに、これほどうまい方法はないかもしれないと正直、私は思った。

 そして、この質疑を報じた4日付の産経新聞には「『イスラム国寄り』?発言 野党・元官僚続々」との見出しで政府の対応に疑問を呈する野党議員や元官僚8人の発言一覧表が掲載されていた。
これにも私は驚いたものだ。

 もちろん私は「何もかも安倍首相が悪い」とでもいうような、これまた極端な言説にはくみしない。
だが当たり前の疑問さえ呈しづらい言論不自由な状況に今の日本はなりつつあるという危機感がある。

 人質事件が悲劇的な結末を迎える前の先月末、私は本欄で非軍事面での日本の関与は今後も必要だとしたうえで、先の中東演説をはじめ「積極的平和主義」に死角はないのか冷静な分析が必要だと書いた。

メディアが総じて抑制気味な中、ここでダンマリを決め込むわけにもいかないし、すべてが終わってからあれこれ言うのはフェアでないと考えたからだ。

 実をいうと、その程度の話を書くのも最近は結構度胸が要る。
予想通りというべきか、ネットの世界ではやはり「首相らが懸命に対応しているのに、足を引っ張るな」という声が多かったようだ。

 政府への疑問や不満を口にしただけで「非国民」とレッテルを貼られ排除された戦前の歴史を繰り返してはならない。
                            (専門編集委員)
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自衛隊機関紙までも批判する安倍首相「安保法制」のお粗末

自衛隊機関紙までも批判する
安倍首相「安保法制」のお粗末
2015年2月19日 日刊ゲンダイ

今国会で大きな焦点となっている安全保障法制をめぐる審議。
安倍首相は17日の参院本会議の代表質問で「法制度の不備により邦人の命を守れないことはあってはならない」と強調し、邦人救出や多国籍軍の後方支援などに自衛隊を派遣する恒久法の制定に強い意欲を示した。

安倍首相本人は「戦争する国」づくりに向けた法整備にどんどん前のめりになっているが、そんな安倍政権に対し、“身内”が批判の声を上げた。

1952年に警察予備隊(現在の自衛隊)の機関紙として創刊され、自衛隊手帳や自衛隊装備年鑑なども出版している安保・防衛問題の専門紙「朝雲新聞社」(東京)である。

 同紙は12日付のコラムで、米軍が昨年、イスラム国に拘束されたジャーナリストを救出するために特殊部隊を送り込んだものの失敗した――と指摘した上で、今の国会審議について<陸上自衛隊の能力を強化し、現行法を改正すれば、人質救出作戦は可能であるかのような内容だ。
国民に誤解を与える>と苦言を呈したのだ。

さらに、安倍首相が法整備を目指す「自衛隊による在外邦人の救出」に対しても、<これまで国会で審議してきた『邦人救出』は、海外で発生した災害や紛争の際に現地政府の合意を得たうえで、在外邦人を自衛隊が駆け付けて避難させるという内容だ。

今回のような人質事件での救出とは全く異なる>とバッサリ斬り捨てている。

■イラク派遣後に自殺者も

 自衛隊関係の購読者が多く、安倍首相の「応援団」と思われていた軍事専門紙が、政府の安保・防衛姿勢に“ダメ出し”した意味は大きい。

 軍事ジャーナリストの神浦元彰氏もこう言う。
「『朝雲』は現場の自衛隊員の声を代弁しているのです。
安倍政権よ、ふざけるなと。
例えば、安倍首相は邦人救出を声高に叫んでいますが、自衛隊員はテロ組織が支配している場所での救出訓練など行っていないし、そんな武器も与えられていない。

自衛隊員はあくまで他国の侵略から日本を守るために存在するのであり、在外邦人の救出活動は行動概念にありません。

しかも米軍特殊部隊が失敗する場所で自衛隊が救出活動できるのか。
あっという間にイスラム国側に捕まりますよ」

 小泉政権下の04年、イラク復興支援に派遣された陸自部隊が、不測の事態に備えて独自の行動マニュアルを作っていたことを17日の朝日新聞が報じていた。

政権側の都合で「自衛隊の活動は非戦闘地域」とされたため、現場がやむを得ず「私文書」として手引書を作っていたのだが、復興支援でさえこの状況だ。

テロ地域での邦人救出なんて事態になれば、現場に派遣された自衛隊が大混乱するのは避けられない。

「イラク派遣から帰国した自衛隊員の中には、帰国後、戦場ストレスで自殺した人もいる。
仮に対イスラム国となれば、そのストレスは相当でしょう。

安倍首相はそういう事実を理解した上で、自衛隊派遣の恒久法制定などと言っているのでしょうか。
軍事を全く理解していませんよ」(神浦元彰氏)

 防衛省・自衛隊の現場が安倍政権に怒りの声を上げるのは、時間の問題だ。
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2015年02月20日

「健康寿命」の理想と現実

鈴木隆雄のシニアのための健康術:
「健康寿命」の理想と現実
2015年02月12日 毎日新聞

 最近、「健康寿命を延ばす」ということがあちこちで話題になっています。

一生の間、特に高齢期にできるだけ自立して(人様の助けを借りずに)生活できる期間を延ばすことが最重要課題として、国家再興戦略など国の基本的な方針にまで取り入れられています。

例えば「2020年までに国民の健康寿命を1歳以上延ばす」ことが大きな目標の一つとなっています。

 この「健康寿命(を延ばす)」という言葉は耳当たりが良く、受け入れやすい半面、最近はあまりにも安易に使われているように思います。

私は長く高齢者の健康に関するさまざまな問題に取り組んできましたが、現在の日本のように平均寿命が80歳を超え、今後90歳まで延びていくような状況で、健康寿命を1歳以上も延ばすことは「至難のわざ」であると考えます。

これは、単に「生活習慣病を予防すればよい」「再生医療や先進医療を加速させればよい」「医療や介護のサービス体制を整備すればよい」ということではないからです。
 いずれも重要で大切な取り組みであることに異論はありません。

現在の日本のシニア、特に前期高齢者(65〜74歳)は驚くほどに健康的で活動的、社会への貢献度も高いです。
しかし、後期高齢者(75歳以上)になると老化が目立つようになり、晩年を迎えてからの心身の機能低下は、どんな努力をしてもいかんともしがたい状態になります。

超高齢社会を生きていく私たちにとって、晩年の不健康は致し方のない面もあることを理解することが必要です。

 人生晩年の心身が衰えることは必然的かつ不可避であり、これを忌避することはできません。

最後は誰かに助けてもらわなくては、生命をまっとうできないという「現実」を直視しなければならないと思います。

よく言われる「ピンピンコロリ」は現実にはほとんどあり得ません。

健康寿命を一日でも長くするため普段から自助努力を尽くして暮らすと同時に、やがては不健康となり周囲からの助けが必要となる自分をいつくしむこと、それをしっかり受け止めることができるような心の準備もまた必要なのだと思います。

(すずき・たかお=国立長寿医療研究センター研究所長
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2015年02月21日

受験シーズン、教育と健康に共通点を見た!

イグ・ノーベル・ドクター新見正則の日常
受験シーズン、教育と健康に共通点を見た!
2015年2月20日 読売新聞

前回、個人個人の健康にとって本当に良いことはなかなかわからないという想いが僕の連載や書籍や講演の根底にあると書きました。
ちょっとピンと来ない方は、「健康」を「教育」に置き換えるとわかりやすいと思います。

 今は2月です。受験シーズンです。
大学受験、高校受験など花盛りです。
また中学受験、小学校受験が盛んな地域もあります。

どんな教育が本当に必要で大切かは実はわからないですよね。
でも後日、それらが正解か間違いかはわかります。

ちょっと前まで、ゆとり教育が叫ばれていました。
でもゆとり教育はあまりよい結果を残せなかったのでしょう。
結局はしっかり教えるべきだという風潮に変わっていると思います。

なにが最良かわからない

 なにが教育にとって最良かはわからないが、でも一生懸命、今正しいと思うことをせざるを得ないのです。
そして後日、その結果をみて、やっとその教育方法が正しいか間違いかが判明するのです。
僕がお話ししている医療と同じですね。

将来は判明するであろうことを、でも今はなかなか正確には分からないことを、得られる情報から推測して、精一杯正しいと思われる医療を提供しているのです。

 こんな高校に行けば、一流大学に入学できる可能性が高くなる。
この中学に行けば、中高一貫校で、一流大学に入学できる可能性が高くなる。
そして実際に、この学校からは、これだけの学生が一流大学に入学した。
そしてその高校や中学校には、この塾からこれだけの数の塾生が合格したといった情報がメディアやネットなどにも掲載されます。

でも大切なことは、一流大学に入ることではなくて、その後の人生が各人にとって本当に幸せかです。

つまり各個人の人生全体を考えて、そして幸せに人生を送った人のどのくらいが一流大学を卒業しているかを解析しないとダメですね。
でもそんなことができたとしても、各個人が人生を終えたときに出る答えなのです。
そこまで待てません。

手遅れにならないように?

 「あとから後悔しないように、今からしっかり○○を飲みましょう」とか、「手遅れにならないように、早期に体のチェックを行いましょう」と言ったメッセージがたくさん見られます。

同じように、「あとから後悔しないように、今からしっかり塾に通いましょう」、そして「手遅れにならないように、早期に受験勉強を始めましょう」と言ったメッセージがあります。
同じ構造ですね。

何が本当に正しいかは
                わからないのです

僕は勉強を行う本人が、嫌でなければ、早期に勉強を始めること、塾に通うことなどは大歓迎です。
一方で、本人が嫌なのに、強制的に勉強を勧めてもどこまで意味があるかは不明です。
子供にそんな意志決定ができないから親がそんな雰囲気を作るべきだという意見もあるでしょう。
また、親が勉強させなければ、だれが勉強を強制するのだという意見もあるでしょう。
確かにもっともな意見です。

でも、勉強は一生するものと思っています。
そして一流大学だけが人生ではありません。

ひとはそれぞれです。
それぞれの能力を発揮して、幸せに生きる方法は他にもたくさんあるはずです。

 健康に気を遣うことは大切です。そして必要な薬、必要な検査もあります。
一方で不必要な薬、不必要な検査もあります。

癌の検診を一生懸命やって、早く癌を見つけても、将来的に生命予後に差がないこともあります。
同じように、一流大学には入学したが、人生の幸せ度では、他の道を進んだ人と差がなかったという結果が出るかもしれません。
そして僕はそんな結果を願っています。

負担にならない程度がなにより  教育・勉強と同じように、医療も本人が負担にならない程度に行うことがなにより大切と思っています。

本人が勉強を楽しいと感じるのであれば、どんどんと勧めるべきでしょう。
それは一流大学に入学するためではなく、一生何らかの形で勉強して、幸せな人生を築くための布石です。

勉強は、学校の勉強に限りません。
なんでもいいのです。

ひとそれぞれに秘められている能力を磨くことが勉強です。
そしてそれこそが人生を豊かにすると思っています。

医療も人々を幸せにするための道具です。
上手に医療を利用して行きましょう。  

人それぞれが、少しでも幸せになれますように。

新見正則(にいみ まさのり) 帝京大医学部准教授
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市販の頭痛薬や鼻炎薬の使用で「突然死」する危険性

市販の頭痛薬や鼻炎薬の使用で
「突然死」する危険性
2015.02.20 日刊SPA 雑学

  インフルエンザや花粉症、風邪などで、体が辛い。
そんな時、誰しも症状を和らげるべく、「薬」に頼るのが当たり前になっている昨今。
だが、こうした風潮に警鐘を鳴らすのが、がん研究で有名な医師・近藤誠氏。

昨今はなにかと薬に頼る風潮がありますが、実はどんな症状も、基本は薬に頼らず、自然治癒力で治すことが望ましいんです。

そもそも発熱や咳などの兆候は、体がウイルスを排除すべく戦っているサイン。
それを無理に薬で抑えてしまうと、治癒力は下がるし、悪いものが体に留まったままになる。
だから、安易な薬の服用は控えたほうがいいんです

 40代ともなれば、体調が悪化しても簡単に医師などに行けないケースも多い。
そこで、ついつい頭痛薬や鼻炎薬など、市販の薬に頼ってしまいがちなところだが?

「たとえば、市販の頭痛薬や解熱剤にはアスピリンなどが入っているケースが多いのですが、これらを服用すると、アナフィラキシーショックを起こして突然死する可能性だってあります。
また、花粉症シーズンなどに利用しがちな鼻炎薬などの過剰服用も危険です。

『スティーブン・ジョンソン症候群』と呼ばれる高熱や眼、唇、喉などを悪化させる病気や、アナフィラキシーショックを起こすケースも。鼻炎薬による死亡例も確認されています」

 とはいえ、医師で処方してもらう薬ならば、必ずしも安心というわけではないと近藤氏は語る。
「たとえば、現在流行中のインフルエンザ。昨今、インフルエンザの治療には、解熱剤を使うことが多いのですが、実はこの解毒剤が体には非常に有害なんです。

実際、解熱剤を使ったせいで子どもたちが急性脳症で死んだという事例も数多く報告されています。
そもそも高い発熱は白血球が体内のウイルスを駆逐するために出るもの。
それを人為的に熱を下げることで、白血球の働きが弱まってしまい、なかなか治らないんですね。
だから成人でも、なるべく利用しないほうがいいんです」

 とはいえ、体調が悪ければ症状を和らげるべく薬を飲みたくなるところ。
ならば、薬の服用時、どんなことを心がけたらよいのだろうか。

「『薬は体にいい』と思ってしまいがちですが、薬には必ず副作用があるものです
大半の人には副作用が起こらずとも、一定の確率で深刻な被害を引き起こす可能性も。
どんな薬も絶対に安心ではないので、自分で調べられる範囲で知識を身に付けて判断してほしいですね」

 個人差はあれど、人によっては薬が害を及ぼすケースもある。
体調が悪ければ安易に薬を飲む、という悪しき習慣は改めたいところだ。

【近藤 誠氏】
近藤誠がん研究所所長。慶應義塾大学医学部にて講師として勤務。
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2015年02月22日

求人情報をチェック!弁護士が教える「ブラック企業を見抜く方法」6つ

求人情報をチェック!
弁護士が教える「ブラック企業を見抜く方法」6つ
2015/02/21 11:30 by 西山美紀 (WooRis )
岩沙好幸(いわさ・よしゆき)・弁護士(東京弁護士会所属)。

春が近づいてくると、就職や転職について考える人も増えるでしょう。
ただ、希望する企業について事前に調べるといっても限度があります。
「求人情報の内容を信じて会社に入ったら……実はブラック企業だった!」という事態は避けたいですよね。

そこで今回は、『ブラック企業に倍返しだ!弁護士が教える正しい闘い方』などの著書もある、弁護士法人アディーレ法律事務所・岩沙好幸さんに、求人情報からブラック企業を見抜く方法を6つお聞きしました。

■1「アットホームな社風です」には要注意!

「“アットホームな社風です”という言葉の“アットホーム”を、ブラック企業の場合は違う意味で使っていることもあります。

例えば、昼夜も関係なく社長から公私混同で呼び出され、プライベートな時間もないといったケースもあります」
アットホームというと、和やかな職場の雰囲気を思い浮かべますが……言葉のまやかしには要注意。
勤務する側には不利益なケースもあるので、気を付けましょう。

■2“不自然な笑顔を作った若手社員のガッツボーズ”にも注意!

「求人広告では、実際に働いている社員の仕事風景などを載せることもありますが、ブラック企業の場合は、どう見てもそこの社員ではない、宣材写真を使ってイメージアップをはかっているところもあるので注意したいところです」

実際の仕事の雰囲気は、その企業で働いている人に聞いてみたり、面接で実際に訪れた際にしっかりリサーチしたりして、自分の目で確認しておきたいですね。

■3企業規模に比べて、募集人数が多いことにも注意!

「例えば、従業員数が100人の会社が、30人の募集を出していたとしたら、さすがに多いですよね。
これは、辞めることを見越して採用していると思われるからです」

募集人員が多いと「採用されやすいかな?」「企業が急成長中?」などと思ってしまうかもしれませんが、従業員数とのバランスは必ずチェックしておきましょう。

■4給料が高すぎる場合も気をつけよう

「給料が高い場合も要注意です。
実際は、100時間の残業代を含んだ金額が提示されていたということもあります。
また、16万円〜45万円などと幅がある場合、高い業績をあげなければ給与がかなり低い水準になってしまうというケースもありえるので注意です」 求人情報では、小さく注釈がついている場合もあるので、じっくり読みこみましょう。
また、注釈がない場合も見られるため、不明点があれば面接などで聞いておくと安心ですね。

■5“社会保険完備の記載がない”場合も注意!

雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険の4つを社会保険といいますが、こちらが完備されているかをチェックしてください。

保険料は会社負担分があるため、完備されていると社員の負担は小さくなります。
働き方によって適用になる保険は異なりますが、例えば雇用保険は、パートやアルバイトでも、一定の条件を満たしていれば加入できます。

ですが、加入手続きがされていないと、本来失業時に受け取れるはずの手当を受給できません。

このような悪質なケースもあるので気を付けてください」
求人情報に社会保険について記載がない場合は、面接等で確認しておきたいですね。

■6同じ求人広告を見かける場合は、人材が定着していないかも?

「求人情報は、通常は掲載期間が決まっています。
それなのに、3ヵ月前にも同じ求人広告を見かけたなど年中同じような求人広告が出ている場合は注意してください。

慢性的に人手が足りず、人材が定着していない企業の証だからです」


いかがでしたでしょうか。
求人情報を見て「よさそうな会社!」と飛びついてしまうのは危険かもしれません。
じっくりと情報を読み込むことはもちろん、その企業に勤めている人が知り合いにいれば話を聞き、面接で不明点は質問するなど、さまざまな手段を使って、就職・転職希望先の情報を入手したいですね。
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2015年02月23日

どこでわかる? 命を預けていい医師、ダメな医師

どこでわかる?
命を預けていい医師、ダメな医師
2015年2月22日 12時15分 プレジデントオンライン

■90度に座るのは×。
               ゼロ度に座るのは◯

「世界的に見て日本の医療レベルは高いのに、患者の満足度は低い」と言われる。

大きな理由の一つは医師のコミュニケーション不足にある、と語るのは天野慎介氏だ。
「医療現場の忙しさに加え、かつての医学部には患者との模擬面談の講義がなかったことが背景にあります」。

天野氏は、27歳のときにがんの一種、悪性リンパ腫に罹り、2度の再発をもくぐりぬけた、がんサバイバー。

現在、患者の会の代表や、がん医療に関する政府審議会などの患者委員として活躍し、病院やがん医療の実情に詳しい。

当たり医師か、ハズレ医師か。コトは命に関わる一大事だ。
いかに見極めるか。
「理想は、患者の話によく耳を傾け、診察や手術のスキルが高い医師でしょう。
でも完璧な医師はいません。
加えて、現在は1人のエース的なドクターに依存せず、チーム医療を組む現場が多い。
そうなるとコミュニケーション力のある医師を求める患者は多いですね」

天野氏は自己体験を踏まえ、コミュニケーション力のある医師は、診察室での「座り方」が違う、と語る。

医師は電子カルテ上で患者の症状の入力や診察の履歴の確認をすることが多い。

「事務的な作業をする際、医師が患者に横を向けるのはしかたがありません。
しかし、いい医師は不安でいっぱいのがん患者の心理をよく承知していますから、きちんと目を見て話しますし、どんな症状なのかを患者さんのペースに合わせ、話を途中で遮らないで聞き取ります

アイコンタクトだけでなく、患者と体を向かい合わせることが習慣付いています」
つまり、患者に対して90度に座る医師ではなく、ゼロ度の医師を選べということだ。

天野氏の主治医はがんが再発して絶望の淵に突き落とされていたときに目と体を向けて次のように語ったという。

「天野さん、われわれ医療者はどんな状況でもできることがあると信じています。
一緒に頑張りましょう」
その眼差しからは、その医師のドクターとしての熱意と「決してあなたを見捨てたりしません」という慈愛のようなものを肌で感じたそうだ。

「がん治療は日進月歩していますが、それでもがん患者の約半数は助からずに亡くなります。
その現実を知っている患者に寄り添い、治療時に並走してくれる医師の存在こそが最も効き目のあるクスリとなるのかもしれません

天野氏には、前出の担当とは異なる医師とのあるコミュニケーションがきっかけで心の交流ができるようになった経験もあるという。

その医師は治療の一環で、天野氏に、ある臨床試験の抗がん剤をすすめた。
効くか効かないかはわからない。
でも、副作用があることは確実だ。


答えに窮した天野氏は「先生が患者ならどうしますか」と聞いた。
医師の答えは「私なら、受けません」。
ならば、なぜすすめたのかと問うと、「すみません、仕事の一環だからです」。
その潔い回答、心をオープンにした“ぶっちゃけトーク”に医師の誠実さを感じたという。

医師の本音や人柄を探るため、「先生ならどうしますか」と逆質問する手はありだろう。

■面談時間が押す医師は面倒見がいい

医師とのコミュニケーションは、通常の外来の診察のほかに、面談の時間を設けてする場合もある。
天野氏によれば「多い場合は、1人のドクターが数百人の患者を受け持っている」こともあり、外来では「3時間待ちの3分間診療」といった事態もしばしば発生する。

そこで、がん治療の選択など、重要な案件は別時間を予約することになるのだが、命を預けていい医師ほど「予定通りに面談が始まらない」傾向があるという。

時間にルーズなだけの医師は別にして、時間が後ろへずれてしまうのは、むしろ患者との会話を重視している証しと言えると思います。
私は今も定期的に医師と面談しますが、予約は午後2時なのに始まるのが午後5時なんていうことも珍しくありません。

仕事への影響も大きいのですが、そうした日は午後のスケジュールを全部あけるようにしています」
一方、コミュニケーション力以外で、信用できる医師の条件とは何だろうか。

当然のことながら、セカンド・オピニオンを申し出たときに嫌な顔をせず了解する、診察や面談時に患者がメモを取ることを認める(可能ならばICレコーダーなどでの録音などを許可する)といったことは命を託す医師選びの前提条件だ。

そうした「基本」に加えて、天野氏が挙げるのが「1人で抱え込まない医師」だ。
医師とて、スーパーマンではない。
だが、過去に手がけた手術症例数が乏しい患者に出くわしても無理をして引き受けてしまう医師は少なくないのだ。

「正直に、『経験が少ないので、他の病院をご紹介します』と言えばいいのに言わない。
ドクター独特のメンツやプライドなのかもしれませんが、患者にとっては命に関わることで、その後、治療がスムーズにいかないのは明らか。
こうした例はとくに地方の大学病院に見られます」

「限界」を知っている(認める)医師や病院は逆に信頼できるということなのだ。

■手術・治療法を図解!
         「絵心ある人」は当たり

さらに、医師が考えた治療方法の説明内容も「信用できる・できない」を測る尺度となる。
患者軽視も甚だしいが、医師のなかには「この治療方針でいきます」と一方的に通告するタイプがいるという。
高齢の患者などは「頼もしい」と感じる場合もあるようだが、天野氏は言う。

「当然、きちんと選択肢を提示する医師こそが望ましいです。
そして、治療のメリット・デメリットを説明すること。
それも患者が腑に落ちるまでわかりやすい用語で。
また、言葉だけでなく患部の様子や手術の方法をシンプルな図解にしながら」 医師に必要なのはインフォームド・コンセント(説明と同意)と言われるが、天野氏に言わせれば「“説明と説明”つまり、患者からの説明や希望にも耳を傾けることが重要です」。

そして、状況に応じて、患者にとって耳障りなことも言葉を選んで言える医師。
そうした本物のプレゼン力があることがいい医師の要素なのだ。

読者のなかには、医師選び=いい病院選びと考える向きもあるだろう。
その場合、陥りがちなのは、がんセンターや有名大学病院至上主義だ。

確かに先進的な治療を受けられることもあるが、常にひどく混雑していることを覚悟すべき。 「1人の医師の仕事量も膨大なものになり、結果的に、『医師が話を聞いてくれなかった』と見捨てられたような気持ちになる患者さんは少なくありません。

個人的には、病院を知名度やブランドで選ぶのではなく、自分のがんをきちんと診察してくれる専門の診療科がある病院に行くことが大事だと思います」
なお、「いい医師」情報は、各がんの患者会から教えてもらうという手もある。

■命を預けてもいい医師チェックリスト

[1]患者とアイコンタクトをとり、体をきちんと向かい合わせる
[2]「患者と医師」ではなく、「人と人」として本音トークできる
[3]「患者の話」を途中で遮ることなく、聞いてくれる
[4]診察・面談時に患者がメモや録音することを許可してくれる
[5]セカンド・オピニオンを嫌な顔をせずに許可してくれる
[6]「ゴッドハンド」でなくても、しっかりチーム医療に徹する
[7]大病院、有名病院の医師より自分のがんの専門診療科の医師
[8]わかりやすい言葉や図解によって病状や治療法を説明する
[9]各がんの患者会が推奨する医師(ただし情報は玉石混淆)
[10]「標準治療」ができる病院で、手術症例数の多い医師

※[10]の「標準治療」を実施する病院(全国397カ所のがん拠点病院)の情報は、国立がん研究センターのHP「がん情報サービス」に症例数とともに掲載されている。
このほか、巷の「いい医師」ランキング本や雑誌の記事はあくまで参考程度にすべし。
以上、天野慎介氏の話をもとに編集部作成。

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NPO法人グループ・ネクサス理事長
天野慎介(あまの・しんすけ)
2000年、27歳でリンパ腫を発症、化学療法、放射線療法、造血幹細胞移植などによりがんを克服。
13年春まで務めた厚生労働省がん対策推進協議会会長代理のほか、文部科学省や医療機関の委員を兼務している。
---------- (文=大塚常好)
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2015年02月24日

なんで、この人は人の気持ちを知っているんだろう

なんで、この人は
人の気持ちを知っているんだろう
2015年2月23日 東京新聞「筆洗」

「なんで、この人は人の気持ちを知っているんだろう」。
脚本家の岡田惠和(よしかず)さんが書いている。

この人とはテレビドラマの「想(おも)い出づくり」「ふぞろいの林檎(りんご)たち」などの山田太一さん

▼山田作品の大半の主人公は「普通の人」である。
社会でうまく立ち回れないで傷ついている人の気持ちをじんわりと描く。
共感し、救われたという方も、大勢いらっしゃるだろう

▼二〇一一年の小説『空也上人がいた』。
主人公は認知症の高齢者に「キレて」、暴力をふるった特別養護老人ホームの介護者である。
青年は後悔し、苦しむ。
「お前(まえ)それでいいのか」。
物言えぬ認知症の老人の目が忘れられない

▼介護施設の職員による認知症患者ら高齢者への暴力暴言などの虐待が急増している。
前年比で四割増。数字が悲しい

▼小説で山田さんは青年を一方的に責めていない。
救いのある結末さえ、優しく用意する。
事前の取材で介護という大変な仕事をしている人が「キレても不思議はない」と感じたともいう

虐待は許せぬが、「なぜ」を理解し「なぜ」をひとつずつ消していかねば、解決は遠いだろう。
認知症の母親にキレて暴言を吐いた人を知っている。
母親は亡くなったが、その場面を夢で見る。
泣きじゃくって目を覚ます。
虐待は受けた方は無論、した方もおそらく傷ついている。
なじるだけではなく、そういう人の心にも近づきたい。
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サラリーマン川柳 入選100句 「是非欲しい 家庭内での 自衛権」

サラリーマン川柳 入選100句
 「是非欲しい 家庭内での 自衛権」
2015年2月24日  東京新聞朝刊
サラリーマン川柳 2015.jpg

 「壁ドンは ダメよダメダメ 借家でしょ!!」−。
第一生命保険が二十三日発表した「第二十八回サラリーマン川柳コンクール」の入選作百句では、流行語などを織り込んで、全国的な話題や生活の悲哀を軽妙な言い回しで表した作品が目立った。

 スキージャンプでソチ冬季五輪銀メダリストの葛西紀明選手とは違い、わが身は「レジェンドと 呼ばれる事なく 定年に」。
「帰り道 スマホと私 電池切れ」と疲れは抜けず、ディズニーのアニメ映画「アナと雪の女王」の大ヒットにかけて「アナとユキ わたしゃ胃にアナ 医者にユキ」と嘆く。

 「シニアだが リニア乗るまで 生きてやる」と意気込んだリニア中央新幹線の二〇二七年の東京・品川−名古屋開業は明るい話題だが、消費税増税もあって「値が上がる 物価に主婦が 音を上げる」と暮らしで景気の回復を実感するにはほど遠い様子。

晩婚化が進み「ハードルが 年々上がる 縁相場」と将来への不安もにじむ。

 応募作四万百三十八句から選ばれた。インターネットなどで三月二十日まで人気投票を実施し、五月下旬にベスト10を発表する。
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2015年02月25日

日教組ヤジは氷山の一角…安倍首相こそ「息吐く様に嘘つく」

日教組ヤジは氷山の一角…
安倍首相こそ「息吐く様に嘘つく」
2015年2月24日 日刊ゲンダイ

<民主党は息を吐く様に嘘をつく>――。
かつて自身のフェイスブックにそう書き込んだ安倍首相。
この過激な言葉がそっくり我が身にハネ返っている。

先週の衆院予算委員会で飛ばした「ヤジ」の説明について、「正確性に欠く発言だった」と事実誤認を認め、訂正に追い込まれた。

 安倍首相は19日の予算委で民主党議員が西川前農相の脱法献金を追及中、突然「日教組はどうするの」とヤジった。

翌20日も「日教組は補助金をもらっていて、教育会館から献金をもらっている議員が民主党にいる」と答弁したが、日教組は国から補助金を受け取っていなければ、教育会館から献金をもらっていた民主党議員もゼロ。

安倍首相は国会でデマをまき散らしたようなものである。
 安倍首相にとって今回の騒動は氷山の一角。

論理の飛躍や根拠の乏しい情報に基づく誹謗中傷で「政敵」を陥れるのが常套手段だから、タチが悪い。

■デマに基づく悪口雑言の数々

 昨年秋の国会質疑中には民主党の枝野幹事長を面罵した。
何の脈絡もなく「JR総連」や「JR東労組」から枝野氏が献金をもらっていると指摘。

両労組に革マル派の活動家が浸透していることを背景に、両労組と過激派を一緒くたにして論理を飛躍させ、枝野氏が「殺人を行っている団体」から「献金を受け取った」と一方的に断罪した。

 朝日新聞についても、常に根拠を示さず「安倍政権打倒が社是」と繰り返し答弁。

拉致交渉にあたった元外務省審議官の田中均氏が13年に毎日新聞紙上で「外国での国際会議などで、日本が極端な右傾化をしているという声が聞こえる」と指摘すると、安倍首相は<田中均局長を通し伝えられた北朝鮮の主張の多くがデタラメ>
<彼に外交を語る資格はない>とフェイスブックで切り捨てた。

 野党時代の11年5月には自身のメルマガで、福島原発事故の対応をめぐり<海水注入を止めたのは、何と菅総理その人だったのです>と断言。

後にデマだと判明しても、今なお問題のメルマガを削除せず、菅元首相から名誉毀損で訴えられている。

「安倍首相は『総理の言葉の重み』を理解していないのでしょう。
政敵にはどんな誹謗中傷も許されるという姿勢なら、ネット右翼の書き込みと変わらない。
ヘイトスピーチすら想起させ、不愉快になります」(政治評論家の山口朝雄氏)

 安倍首相は昨年2月に国会で「ある夕刊紙は私を毎日“人間のくず”と報道している」と答弁。

恐らく日刊ゲンダイ本紙を指したのだろうが、これもデマだ。
本紙は安倍首相を「ボンクラ」「嘘つき」と評したことはあっても、創刊以来「人間のくず」と報じたことは一度もない。
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2015年02月26日

高齢者世帯の4割は老後破産状態?

高齢者世帯の4割は老後破産状態?
少ない年金、住宅ローン、子どもの借金
…貯蓄4千万でも危険
2015年2月25日 6時0分 ビジネスジャーナル

 テレビ、週刊誌などでは、「老後破産」と銘打ち老後の生活に苦労している高齢者を取り上げることが増えています。
「老後破産」とは、高齢者が生活保護基準より低い収入で生活している状態を指し、現在、高齢者世帯の約4割が老後破産状態にあります。

一人暮らしの世帯の半数は低収入で、そのうち3分の1は生活保護を受けており、残り3分の2の高齢者が老後破産の状態にあるようです。

 これらの人々は定年退職前には自分が老後破産するということは考えたこともなかったといいます。
会社員として定年まで働き、退職時には2000〜4000万円の貯蓄があった人もいます。

 では、どうして老後破産になってしまったのか、原因を考えてみましょう。

 第1の原因として考えられるのは、年金が生活費より少ないケースです。

2014年度の国民年金の月額は満額で6万4400円、夫婦2人で12万8800円と、生活できる金額ではありません。
この金額は子世帯と同居することを前提に決められたものです。

今後さらに年金額は減り、健康保険料、介護保険料は値上がりして年金から引かれるために、生活はますます苦しくなります。
 厚生年金については、夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額は22万6925 円で、平均的な生活費とされている27万円より約5万円低く、生活するのは大変です。

そこで、足りない部分を補うためには貯蓄が必要になります。
夫婦で3000万円あれば老後の生活費は賄えるといわれていますが、老後破産してしまう場合もあります。

 第2に、医療費の使い過ぎや、子どもの借金の返済を負担するケースです。

貯金があっても、保険の利かない医療にお金を使い過ぎないことが大切です。
高額医療には高額療養費制度を利用して支出を抑えましょう。
子どもの借金は子どもに返済させましょう。
援助し過ぎると、自分の老後が破綻してしまいます。

 第3に、定年を過ぎても住宅ローンが残っているケースです。

年金収入だけでは生活費も足りない状況ですので、ローンなど払っている余裕はありません。
定年までに払い終わるようなローン設計をしなければ老後破産となります。

●生活が成り立たなくなったら、遠慮せずに生活保護を申請するべき
 老後破産しないために、どうすべきかを検討しましょう。

(1)住宅ローンは退職するまでに払い終わる計画を立てる。
(2)退職までに老後生活に必要な貯蓄をする。ちなみに、現在50代の3人に1人が貯金ゼロといわれています。「老後生活費の総額−年金収入の合計額=必要貯蓄額」です。
(3)老後は「年金+貯蓄」の範囲内で生活する。

 以上のことに注意して生活していても、貯金を使い果たし、毎日の生活が成り立たなくなったら、市区町村役場に相談しましょう。
高齢者の8割くらいは自宅を持っているので、自宅を担保に生活資金を貸してもらえるかもしれません。
貸してもらえない場合は生活保護を申請しましょう。

 憲法第25条は、国民に健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を保障しています。
それを受けて、生活保護法第1条では、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障すると規定しています。

現在、2人世帯では月18万円位、1人世帯では12万円位を生活保護基準額として、年金との差額を支給してもらえます。
医療費も無料になります。

 老後は気力、体力、知力が落ち、不安な気持ちになりやすく、その上、満足な食事もとれないとなると、死にたくなってしまいます。

 しかし、生活保護の範囲内で暮らすことができれば生活の不安は減り、老後破産にならずに済みます。
(文=藤村紀美子/ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会)
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2015年02月27日

やしきたかじんさん死後のトラブルに学ぶこと

専門家に聞きたい!終末期と緩和ケアの本当の話
やしきたかじんさん死後のトラブルに学ぶこと
2015年2月26日 読売新聞

大津 秀一(おおつ しゅういち)
緩和医療医。
東邦大学医療センター大森病院緩和ケアセンター長。

 歌手で、司会者であったやしきたかじんさんは、2014年1月に、都内の病院で亡くなられました。

 皆さんがご存じのように、やしきたかじんさんが亡くなられた後、奥さんのことを有名作家がノンフィクションとして出した本の出版差し止めを求めて、やしきたかじんさんの長女さんが提訴するという状況になっています(東京地裁で係争中)。

 私はやしきたかじんさんとお会いしたことがありませんし、事の真相を知る立場にはありません。
ただ、亡くなられた後にこうして争いが起こったことを草葉の陰からどのように見つめられているのだろうかと思いをはせます。

 健康な時、私たちは自身の判断力が変化するなど想像もつかないと思います。
 自分はいつまでも自分、普通はそのように思うものでしょう。私もそうです。

 しかし当然のごとく、重い認知症になってしまえば、はたして正当な意思を示せるのだろうか、自分らしい決断がなされるのだろうか、というと難しいです。

 また認知症にならずとも、がんの終末期から臨死期に近づくと、程度の差こそあれ、多くの方はせん妄状態に陥り、時間や場所・人の認識も障害されるのが普通です。

 私たちは自らの処遇を、人に委ねざるを得ない弱い立場に、誰もがなり得るのです。

 調査によると、日本人は他国の方と比べて、死のことは頻繁に考えるようです(理想の看取りと死に関する国際比較研究 国際長寿センター 2011年)。

他国の人が10%台やそれ以下なのに対して、日本人は実に30%の方が「死についてよく考える」と回答しています。
突出して多い値です。

 一方で、本当に“準備”はしているのか、というと、以前も連載で触れたように、「あなたは、ご自身の死が近い場合に受けたい医療や受けたくない医療について、ご家族とどのくらい話し合ったことがありますか?」に「詳しく話し合っている」と答えたのは2.8%(人生の最終段階における医療に関する意識調査報告書 厚生労働省 2014年)に過ぎず、自分では考えるけれども話し合わないという特性が読み取れます。

 あるいは、いざという時でも、自分の意思を表示できるはずと楽観視しているのかもしれません。

 しかし認知症など死の年単位前から意思表示が難しくなる病気ではなくても、あらゆる病気において、終末期になると「自分がこうしてほしい」と決断し、主張するのは、心身の衰弱から難しくなるのが普通です。

 準備をしておくのに越したことはありません。
そしていざという時に、自分の意思を代わりに示してくれる人を事前に決めて、十分話し合っておくことが重要でしょう。
 正当な医療用麻薬治療において、判断力等は障害されないと、以前がん患者さんの就労の話でも触れました。

 医学的にはそうであっても、法廷で意見を闘わせる場では、思わぬ結果が出ないとは限りません。

 私も以前、医療用麻薬の使用下の遺言が正当かどうかで問題になった事例を聞き知っています。
 医学的には明らかに問題なかったのに、遺産相続が不利になる側がそこを突いてもめたのです。

 いや、医療用麻薬では問題なくても、その時は実はせん妄だったのではないか、と問われるとさらに判断は難しいです。
せん妄は症状に日内変動があり、ある時間帯は比較的正常で意思表示も可能だけれども、ある時間帯には意識も障害されてまるで正当な意思を表示できないということもあります。

せん妄かどうかは実際に診療している医療者しかわかりませんし、その判断の習熟度やせん妄のタイプによっては見逃されていることもあります。

 以上により、状態悪化時の意思というものは、時に係争の因子ともなるということを知っておくと良いと思います。
間際の遺言は思わぬ争いを自身の死後に残してしまうことにならないとも限りません。

 それではどうしたら良いでしょうか?  それは間違いなく、きちんと準備をし、決定しておかねばならないことは元気なうちから決断しておくことです。

 今月出版した『死ぬまでに決断しておきたいこと20』(KADOKAWA/メディアファクトリー)という本でも、どのような決断を人は終末期にしなければならなくなるかについて記しました。

これを早いうちにしておけば、自身の死後に骨肉の争いが生じることをできるだけ回避することが可能となるのではないかと思います。

 やしきたかじんさんを巡る事象は、私たちに、特に「様々なものを持っている方」ほど、事前の細やかな決断が必要となることを教えてくれていると思います。

それを前掲書でもエピソードを元に記しました。
何をしてほしく、何をしてほしくないのか、そして自身の意思が表示できなくても何だけは絶対にしてほしく、絶対にしてほしくないのか、それをしっかり指し示しておくことが必要となるでしょう。
 終末期も、そして死後も、自分を貫くためには、事前の決断と行動がどうしても必要なのです。皆さんも素晴らしく人生の着地を決められることを、心から願っております。
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2015年02月28日

口に入るものはすべて危険!?

イグ・ノーベル・ドクター新見正則の日常
口に入るものはすべて危険!?
2015年2月27日 読売新聞

 今日は、「コレステロール過剰摂取心配なし…米報告書」という新聞記事に関係したことをお話しします。

 これまで、卵やエビなどコレステロールが多いものを食べ過ぎると、血中のコレステロールが増えて動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中などの病気につながるとされてきましたが、米保健福祉省と農務省の食生活指針諮問委員会が、コレステロール摂取量と血中コレステロールの関係を調べたところ、両者の関連性を示す証拠はなかったと言うことです。

卵やエビ、控えても無意味

 びっくりされた方が少なからずいるでしょう。
検診などで血中のコレステロール値が高いと言われて、卵やエビなどを極力控えていた人もいるでしょう。
また、検診では異常はないと言われているが、健康管理の意味合いでコレステロールが多い食品を避けていた人もいるはずです。
そんな努力が無意味だと、この報告書は言っています。
それもアメリカのお役所である保健福祉省と農務省の発言です。

 僕のコラムを愛読している方々は、「医療は今正しいと思うことを精一杯やっているに過ぎない」という僕のエッセーの根底にあるメッセージをご理解していただいているでしょうから、それほど腹立たしいことはないと思います。
これが医療です。

つまり、今までの報告を改めた今回の報告が、実は後日、誤りと判明するかもしれませんね。  

では我が国のおはなしです。
 厚生省のHPにある「日本人の食事摂取基準」(2010年版)の脂質の項目の89ページにコレステロールに関する記載があります。
今までの科学的データからこう考えているということが丁寧にわかりやすく書かれています。

そして結論は「ハワイ在住の日系中年男性の結果から、30歳以上において、747mg/日(丸め処理を行って750mg/日)を男性の目標量(上限)とした。」となっています。

コレステロール摂取に目標値なし

 ところが、2015年版の日本人の食事摂取基準の脂質の125ページには「コレステロールの摂取量は低めに抑えることが好ましいものと考えられるものの、目標量を算定するのに十分な科学的根拠が得られなかったため、目標量の算定は控えた。」とあります。

 厚生労働省も今回のアメリカの報告とほぼおなじメッセージを送っています。
すくなくとも僕が2010版と2015版の日本人の食事摂取基準を読み比べる限りは、そう思えます。

 日々、いろいろなメディアが、「健康のためには○○がいい」という有益と思われる情報を流していますが、その多くは同じようなもので、将来的に翻される可能性もあります。

むしろ、ここまでの科学的データがない個人の感想のレベルのお話も多数あります。

やっぱり何が正しいかはなかなかわからないのです。

なにごともバランスだ!  

では、どうやって生きていけばいいのでしょうか。
僕は口に入る物はすべて危険な可能性が少なからずあると思って食べています。
そう考えれば、ひとつの食品を大量に摂取すると言うことは憚はばかられます。
僕はなにごともバランスだと思っているのです。

つまりコレステロールの食べ過ぎは害であろうと直感的に思っているのです。
炭水化物の食べ過ぎも、アルコールの飲み過ぎも害であろうと思っています。

生きていく以上、僕たちはたくさんの命を頂いて生きているのです。
それぞれの命は、動物であれ、植物であれ、できれば食べられたくないというシステムがあるのではないかと思っています。

科学的理由などは不要で、僕はバランス良く食べることが大切だと信じているのです。

 コレステロール値に関しては、まったく病気がない健康な人と、すでに動脈硬化性疾患を患っている方、または血中のコレステロール値が異常に高い方などは、対応が異なるでしょう。

専門家に食事の内容などを含めて相談することが肝要です。
現時点で、最良と思われることを提示してくれます。

 しかし、その最良と思われる選択肢が実は将来は間違いかもしれないのですよ。
でもそれしかできないのです。

なんでも相談できる、そして知識が豊富で、アップデートの知識を持っている、そんな主治医をぜひ、かかりつけ医に持って下さい。
その先生の言うことであれば、将来間違っていても致し方ないと思えるほど信頼できる医師と言うことです。

 人それぞれが、少しでも幸せになれますように。
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