2015年10月01日

意外に多い“大人の”発達障害

意外に多い“大人の”発達障害

PRESIDENT Online2015年09月30日 10:00


「こころとそだちのクリニック むすびめ」
                                    院長 田中康雄 
構成=Top communication

職場に「どこか話が噛み合わない人」はいないだろうか。


たとえば目立って遅刻が多いのに「移動時間を間違えた」とか「出発前に急に別のことがしたくなった」とか悪びれたところのない人。

また机に書類を山と積んでいる人。
隣のデスクにはみ出しそうなのを見かねて「ちょっと片づけたら」と言っても「このほうが落ち着くんだ」と意に介さない。

「それがトラブルの原因となり、本人も“生きづらさ”を感じているなら、発達障害を疑ってみたほうがいいですね」と話すのは臨床精神医学が専門の田中康雄氏。

1990年代から子どもを中心に発達障害に苦しむ人たちを診察し、札幌市で開院した「こころとそだちのクリニック むすびめ」には、北海道外から来院する人もいる。

「本人に悪気はありません。
自分の気持ちに正直に生きているだけです」

発達障害の疑いがある人は、一般社員に限らない。
むしろ、周囲への影響が大きいのは管理職だろう。
思いつきで仕事の指示を出し、その日のうちに正反対の指示を出すなど、振りまわされる部下たちは大変だ。

一流大学出身で社内の地位は高く、仕事ができそうなタイプでも、実は発達障害を抱えているケースはあるという。
「流通業にお勤めのある患者さんは、口八丁手八丁でお客さんに商品をすすめるのが得意。
その販売実績を買われて、本社の戦略部門に大抜擢されて管理職になりました。
ところが、重要な企画会議でも落ち着いて討議ができない。
周囲とぶつかるようになり、上司批判や他人攻撃のメールをあちこちに発信して問題になりました」

そんな子どもっぽい行動に走る人がいる一方で、冷静に自分が管理職に向かないと自覚している人もいる。
「昇進の時期が近づくと、管理職にされないかと不安でたまらない人がいます。
自分には部下の気持ちを推し量る能力などないと恐れていました」

子どものころに「○○博士」と呼ばれたタイプ


発達障害は大きく、注意欠如・多動症(ADHD)と自閉スペクトラム症(ASD)の2タイプに分類される。
この名称は、2013年に発行されたアメリカ精神医学会の診断基準DSM-5に依る。
ADHDタイプは集中力が続かない、落ち着きがない、じっとしていられないなどの特性がある

気持ちや考えがコロコロ変わるので周りをイライラさせ、思い込みが強くて早合点が多く、何ごとも突っ走ってしまいがち。
たとえていえば「狩猟民族」タイプだ。

一方、ASDタイプは人づきあいが苦手で、ルールや言葉づかいに厳格といった特性がある。
これまで年齢や症状によって自閉症、アスペルガー症候群などの診断名となっていたが、DSM-5からは、それらはひとつながりの障害群とみなされている。

興味のあることに没頭するので、子どものころに「○○博士」と呼ばれることもある。
こちらは「農耕民族」タイプだ。
タイプ分けはあっても、実際は両方の特性を併せ持つこともある。

田中氏は「発達障害は特別なものではなく、誰もが多かれ少なかれ同じ特性を持っています。
その特性が顕著であり、失敗やトラブルが生活に支障をきたせば、医学的に発達障害と認められることが多いというだけ」と解説する。

10年以上前には、発達障害は子ども特有の症状で成長とともに改善するという見方が強く、専門医でも「大人に発達障害はない」と考える人は多かった。
しかし研究が進み、その原因が脳機能の障害だとわかってきた

近年は、職場や家庭でトラブルを抱え、“生きづらさ”を感じる大人が専門医を訪れるケースが増えているという。
「本人が『自分は発達障害かも』と疑って受診するだけでなく、上司や同僚のすすめで来院する方もいます」
仕事上のミスが多く、本人も周りの人も困っている場合は、発達障害の診断が下りることが比較的多い。
ただし仕事がうまくいかないからといって、すぐに「発達障害」のレッテルを貼るのは危険だと田中氏は指摘する。
「上司と事あるごとに対立し、『おまえは発達障害だから病院で診てもらえ』と言われ、『上司の間違いを証明したい』と来院された方がいました。
診察すると、その方はやはり発達障害でなく、単にその上司と性格が合わないだけでした」

何でも発達障害に結びつけるのは間違いだが、発達障害と診断されて本人の救いになることもある。

32歳で発達障害と診断された笹森理絵さんは、田中氏との共著『「大人の発達障害」をうまく生きる、うまく活かす』(小学館新書)の中でこう吐露している。
「上司や先輩職員から叱られてばかりで、とくに自分の理解力のなさには、我ながらほとほと情けなくなりました。
子どものころから、『私はなにをやってもダメだ』という気持ちを抱いていましたが、ほかの人には難なくできる仕事が、自分にだけできないケースが増えてきたのです。
それどころか、会話すら周囲の人たちと噛み合わず、困り果ててしまいました。

(中略)私が生きづらいと感じていたことは、私のせいではなくて『障害』によるものだったのです。
(中略)本当に救われる思いがしました」

笹森さんのケースのようにトラブルの原因が明らかになることで、職場や家庭によりよい環境をつくるきっかけになることもあるのである。

いつもギリギリ、遅刻常習者への処方箋

職場に発達障害の人やその傾向が強い人がいる場合、上司や同僚はどのように対応すればよいのか。
冒頭の例で処方箋を示してみよう。
遅刻常習者によくあるのが、移動の最短時間しか考えないケース。
電車待ちや乗り換えの時間、つまり“時間のノリシロ”が計算になく、出発時刻はいつもギリギリ。
今はネットで移動時間が調べられるから、その出発時刻を徹底して守るようにアドバイスしよう。
また、アナログ時計を見た瞬間、針の位置が残像となる人もいる。
出発30分前に時計を見たら、いつまでも「あと30分ある」と思い込むのだ。
デジタル時計ならそれが起こらない人がいるので、ぜひ試してもらいたい。

デスクに書類の山をつくる人は、まず散乱する書類を1つの箱に移動させ、定期的に箱から不要なものを捨てるようにする。
初めのうちは「毎週月曜の午前中」など整理作業の日時を予定に組み込み、上司や同僚が一緒に作業を手伝う。
本人が手順を覚えたら、「今日の午前中は箱の整理だね」と声をかけて、忘れるのを防ぐようにする。

管理職の場合は、実際に田中氏がアドバイスした内容が参考になる。
まず、売り場から戦略部門に抜擢された人の場合。
「本人の希望もあったので、私から上司に発達障害の特性を説明し、彼が能力を発揮できる元の売り場に戻したらどうですか、とすすめました」

管理職への昇進が不安だった人は、発達障害の診断が解決の道を開いた。

「私が『発達障害の可能性が高いですね』と伝えたらご本人は大よろこび。
『昇進の話がきたら、その診断書を見せて、私には無理ですと断ればいいですね』と晴れ晴れとしていました」

いずれも、自分の能力が発揮できる現場で働く道を探った形だ。
本人たちが活き活きと働くほうが、結果的に会社の利益にもつながる。

狩猟民族系のADHDタイプは、たとえばセールスの仕事などは得意だし、
農耕民族系のASDタイプは研究者や技術者に適しているということがある。

指示出しは話す場所、話の順序に注意

発達障害がある人に多い悩みは「仕事の指示が理解できない」というもの。

発達障害に見られる特性の1つに、感覚の異常がある。
たとえば視覚が弱いと、視力とは関係なく、文字情報など目から入る情報が理解しにくい。
逆に聴覚が過敏で、上司が話すときに耳から雑音が入ってくると、そのほうに気を取られて頭に入らないことがある。
加えて仕事の進め方が常に“自分流”で、状況変化やルール変更に対応できないこともある。

仕事の指示を出すとき、まず気をつけたいのが周囲の環境。
他人の存在を気にするタイプには、オフィスなど人が多い場所では指示を出さない。
目や耳に余計な刺激が入らないように、密閉された会議室を使うのも一案だ。

話し方にもコツがある。
初めに今進めている仕事の状況を尋ね、残りの仕事を本人から説明してもらう。
そのうえで今日の仕事を指示するが、そのとき話の順序が重要になる。

「Aの仕事、BとCの仕事、この3つを仕上げてください。今日中に」と話したら、最後の「今日中に」が頭に残り、「今日はたくさん仕事がある!」とパニックに陥りやすい。
このような場合は、「これから今日の仕事を説明します。A、B、Cと3つの仕事があって、まずAは……」と順序立てて話せば相手は重荷に感じることはない。

聴覚情報が抜け落ちやすい人には、紙に書いて視覚情報で説明する。
逆に視覚情報に弱い人は、文章を読んでも「行飛ばし」といって情報が抜け落ちることがある。紙に書いた説明を一緒に読みあわせすれば両方に対応できる。

最後に、指示が理解できたかを確認することも重要だ。
発達障害のある人に「わかった?」と聞くと、オウム返しに「わかりました」と答えがち。
しかし理解したのは1〜2割ということも珍しくない。

そこで本人に、仕事の内容や手順を復唱させる。
その場で質問を受け、さらに「午後3時から4時は質問に来ていいよ」と相談タイムを決めておくと安心する。

「仕事の指示にそこまで神経をつかうのか」と面倒に思って発達障害の社員を排除すれば、自らマネジメント力の低さを暴露するようなもの。

アメリカでは、スティーブン・スピルバーグ、トム・クルーズなど発達障害をカミングアウトしたIT企業の創業者やハリウッドスターといった有名人も多い。

発達障害の特性をプラスに転換して偉業を成し遂げた人たちだ。
発達障害の特性は、見方を変えれば、他人にない特殊能力でもある。
ビジネスに活かすこともできるのだ。

田中氏が言うように、誰でも多かれ少なかれ発達障害の特性は見られる。
発達障害の人がわかりやすい仕事の指示は、誰にとっても理解しやすく、発達障害の人が働きやすい職場は、万人にとって働きやすい。
ダイバーシティの時代に、誰もが能力を発揮できる職場環境は、意外とそこから生まれるのかもしれない。
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2015年10月02日

秋のせいじゃない!? 寝ても寝ても眠いのは「過眠症」かも

秋のせいじゃない!?
寝ても寝ても眠いのは
      「過眠症」かも
2015年10月1日 21時0分 Life & Beauty Report

毎日ちゃんと寝ているはずなのに、日中になぜか眠くなってしまうことはありませんか? 

「10時間以上寝てもまだ眠い」
「起きぬけは20分以上頭がぼーっとする」
「夢をたくさん見る」という人は、過眠症という睡眠障害を患っている可能性が高いようです。

■日中にどうしても眠くなる症状は過眠症かもしれません

寝つきが悪かったり、なかなか眠れないという不眠症の存在はよく知られていますよね。
しかしその反対に、いくら寝ても眠気が取れない、長時間寝すぎてしまうといった「過眠症」という睡眠障害も存在します。
夜に十分眠っているにもかかわらず、昼間に強い眠気を感じ、起きているのが辛いという場合は、過眠症かもしれません。

■過眠症を疑う症状3つ

(1)いくら寝ても「まだ寝れる」と感じる

快適だと感じる睡眠時間は個人差がありますが、6〜8時間が一般的。
10時間以上睡眠を取りたいと感じる時や、たとえ10時間寝ても「まだ眠れる」という時は突発性不眠症の恐れがあります。

(2)起き抜けは20分以上頭がぼーっとしている

眠気を満たすべく仮眠をしても、目覚めた時に爽快感が感じられない場合も過眠症を疑うべく症状のひとつ。
目が覚めるまでに20分以上かかるか否かも目安の一つですので、チェックしてみて。

(3)夢をよくみる

夢をみている状態は、基本的に眠りが浅い眠りの「レム睡眠」であることを意味します。
レム睡眠ばかりでは睡眠の質が低いため、いくら長時間寝ても寝足りない、という症状が特徴的な「ナルコレプシー」という種類の過眠症を患っているおそれがあります。

これらの症状に悩まされている場合は、一種の睡眠障害かもしれません。
もしかしたら? と思った場合は、一度、病院へ診察してみても良いかもしれませんね。
                            (前田紀至子)
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シリア難民に1000億円 安倍政権“バラマキ外交”3年の総額

シリア難民に1000億円
安倍政権“バラマキ外交”3年の総額
2015年10月2日 日刊ゲンダイ

また、お得意のバラマキだ。

NYの国連総会の一般討論演説で、安倍首相がシリア難民支援に、ポンと約8億1000万ドル(約972億円)を拠出すると表明した。

これとは別に中東・アフリカの紛争地域の復興支援にも約7億5000万ドル(約900億円)をはずむというから、気前のいい話である。

 シリア難民の数は400万人を突破。欧米諸国が対策に苦慮し、国連も世界中に受け入れを求めているのに、日本政府が認定したシリア難民はたった3人。

湾岸戦争の時のように「日本はまたカネしか出さないのか」という声が聞こえてきそうだが、国際社会の批判も安倍にすれば“どこ吹く風”だろう。

 第2次政権の発足以来、安倍は国際機関や新興国に湯水のごとく援助資金を振る舞ってきた。別表の通り、国連で演説するたびにカネを出し、新興国の首脳との会談が決まれば必ず手土産のように資金援助をぶら下げて行く。

その額も10億円、100億円は当たり前で、数兆円規模の拠出も頻繁に繰り返されているから、あ然だ。
安倍が就任後に世界中でバラまいてきた資金援助の額は30兆円近くに上る。

■10月も外交ラッシュ

 もちろん、世界有数の経済大国として国際貢献は重要だが、今や日本は1000兆円を超える借金大国でもある。

国民には消費税アップや社会保障費の削減を迫りながら、世界各国には気前よく公金をバラまくなんて、安倍はどうかしている

ましてや今年1月には、カイロでイスラム国と「戦う国々」への資金援助を表明した途端、邦人2人がイスラム国に殺害されたばかり。

安易にカネをバラまけば、いつ、どんな“痛手”が待っているのか、分からない時代でもある。

「どんな国でも資金が得られれば、喜んで日本のトップと会いますよ。
安倍首相はすでに55カ国を訪問し、『歴代最多』と胸を張りますが、どうでもいい記録更新のために国民のカネを使っているのだとしたら、本末転倒です」(政治評論家・山口朝雄氏)

 この秋、安倍は外交ラッシュ。
10月末に中央アジアを歴訪し、11月はAPEC、ASEAN、COP21と国際会議が目白押し。
また多額の公金がバラまかれそうだ。
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2015年10月03日

山本太郎はどこまでも前向きだった!

山本太郎は安保法成立後も
バカみたいに前向きだった!
「懲罰委員会にかかれば本望」
「まだまだやれることはある」
2015.10.01. LITERA編集部

 安保法案が参議院本会議で可決された瞬間、本サイト編集部は大いにうなだれた。
このままこの国はファシスト総理の暴走を止められないまま、戦争に突き進むのか──。
うっかり「敗北を抱きしめ」(コピーライトマーク江川紹子)そうになった、そんなとき。
真夜中の国会前にとどろいたのは、変なイントネーションの、しかしとてつもなく陽気なシュプレヒコールだった。
「アベ〜はヤメ〜ロ!」「センソ〜ウはスル〜ナ!」

 声の主は、もちろんあの男だ。
そう、あの強行採決を「自民党が死んだ日」と呼び、喪服で数珠を手にお焼香をあげるパフォーマンス≒前衛芸術を繰り広げ、さらにはたったひとり、孤独な牛歩戦術に打って出た参議院議員・山本太郎である。

 彼は敗北を抱きしめない。
「これからは希望があるだけ」とさえ言う。
うなだれている暇なんてない、前を向け──。

そんなメッセージを発しつづける山本に、先週9月26日夕刻、本サイトは今後の“安倍政権との闘い方”を聞いた。


 ちなみにこの日、山本はテレビ東京の『週刊ニュース新書』に生出演。
日本経済新聞社が実質上の親会社にあたるテレ東で、しかも日経がスポンサーの番組で、山本は堂々と経団連批判を展開、またしてもネット上をざわつかせた。

叱られてもへっちゃら、自称「みなさまの鉄砲玉」はまだまだ懲りていない、いや、ずっとフルスロットルのままだった!

■山本太郎の暴走は「計算」か「天然」か?

 今度はテレ東で経団連批判 ──さっそくなんですが、きょうも朝からテレ東で飛ばしていましたね。
山本 最初に牛歩とかアメリカの話で時間を取られてしまったんで、タイミングを見計らって経団連の話をしたんですよ。
まあ、個別具体的な企業名を出すと重たいだろうけれど、「経団連」という団体としてなら大丈夫かなー?と考えまして。

──いや、あまり大丈夫じゃないですよ!

 司会の田勢康弘さんも目が泳いでいたし!
 それにしても、個別具体的な企業名だと厳しいけれど経団連までならいけるだろうとか、いつも計算して発言しているんですか?

山本 本当は、NGワードを先に教えてもらったほうがラクなんです。
「これを言っちゃダメ」って、先に教えてくれたら、そこには触れないですよ。
それ以外の部分を突っ込めば良いだけですから。
もともと芸能界で20年やってましたから、さすがの僕でもそれはできます。
でも、なぜか制作者は必ず、「何を言っていただいても結構です」と説明をするんです、だいたいの場合。

たとえば日テレのワイドショーは、「うちはそういうのはないですから! 
NGワードとかないですし!」って必死でした。

──日テレは思いっきりありそうですけど(笑)。

山本 訊いてもないのに言ってくるんです(笑)。
「制約は一切ございません」って。
そういうことを一生懸命言いながら、不都合な発言でCM入ったりするんです(笑)
今回のテレ東はホトンド切らずに喋らせてくれました。

 たとえば(参院特別委の)質疑のなかでも出した、2012年につくられた第三次アーミテージ・ナイレポートでは、原発の再稼働やTPP参加、特定秘密保護法の施行、そして武器の開発・輸出といったことが書かれている。
いま安倍政権が行おうとしていることって、そのまんまこれの完コピじゃないか?っていう。

でも、この報告書を書いた人たち(アーミテージ元国務副長官とジョセフ・ナイ元国防次官補)が来日したときの講演は、日本経済新聞社が後援なんですよ。
つまり、テレ東ですよね(笑)
しかもきょうの番組でもこの話、取り上げましたからね。
そもそも、テレ東さんがつくってくれたフリップにも「経団連」って言葉は入っていたんですよ。
 制作サイドと司会者の心意気に感謝です。

──参院本会議での投票時、山本さんが叫んだ「アメリカと経団連にコントロールされた政治家は辞めろ!」という言葉ですね。
ほかの番組だとそこはカットして、「外の(反対デモの)声が聞こえないのか」という部分からしか流していなかった。

山本 だからあの番組、すごいっす。
テレ東はよく「空気を読まない」って言われますけど、そういう点で僕との共通点を感じました。
だいたい、僕を出演させるって(笑)あれが最後のテレ東の出演になるかもしれない(笑)。 ■

バッシングと評価をどう受け止めたか?

 「坂上忍さんのことは逆に心配(笑)」

──それにしても、山本さんは安保法案の可決後、かなり強いバッシングに遭いながらも、なぜかすごくお元気ですよね。

山本 バカだけが元気だ!っていう(笑)。
批判にも目を通しますよ。
目的は、向こう側がどういうことで足を引っ張ろうとしているのかを知るというのがひとつ、もうひとつは、真剣に批判してくれている方もいらっしゃるし、そこにはやっぱり耳を傾けて改善できるところは改めたいと思うんで。
エゴサーチしてます(笑)。

──でも、山本さんはバッシングについて、いまはどのように受け止めているんですか?

山本 ふたつあると思います。
牛歩に関してと、喪服を着て数珠を持った表現に関してと。
まず、牛歩に関しての批判は何ひとつ当たるものではない。
議長の議事整理権の範囲のなかで僕が表現したことなので、これは問題がないと思っています。

7〜8割の方々は今国会での成立なんてあり得ないだろ?という考え方を示していましたから、そうした声を聞かないという政治に対して表現をするというのは当然のことです。

 ただ、もうひとつの、喪服を着て数珠を持って、ということに関しては、あれをやって叩かれないわけはないと思います。
叩くには美味し過ぎる材料を自ら提供すれば……ってことですよね。

実際、参議院の品位を貶めたという話になっています。
厳重注意も受けましたが、もちろん議長から見てそのような状態であったならば素直に受け止めるというのが筋であり、それは自分のなかで受け止めます、と。

 でもその一方で、議会制民主主義が破壊されるような強行採決……人間かまくらという防護壁までつくり、何をやっているのかもわからないうちに採決されてしまった。

しかも、かまくらづくりに特別委員会の人間だけじゃなく、与党側の関係のない議員、秘書まで混ざっていたとなれば、それは品位を貶めていないの?と普通は考えますよね。
いまも、あちらはお咎めなし、ですし。
だとしたら、その品位とは状況によって変わるものなのかな、とは思います。

──それにしても、除名にならなくてよかったです。

山本 除名を決断するのは議長ではないんですよ。
懲罰委員会にかかり、全議員の3分の2以上が同意した上で除名になる。
つまり、除名というのは非常にハードルが高い。
ですが、たとえそこで除名になったとしても、向こうは逆に損をするんです。
だって、強行採決の流れで除名をされた議員が出てくれば、反対する人々の受け皿、象徴になる。
向こうにとってはあまりおいしくない。

この先、安保関連の話題が出る度に記憶が蘇る訳ですから。
逆に言うと、「非常識なバカ」という批判が盛り上がって、それを厳重注意で叱る、というかたちで受け流したほうが正解なんですよね。
問題が大きくならない。
ちょうどいい落としどころだった、ということです。

──ってことは、安保法反対の流れをつくるためには懲罰委員会にかけられるのもアリだった?

山本 いや、アリです、アリです。
当然ですよ。
何のためにやっているかってことですもんね。
問題が大きくなった方が、政治に興味ない人たちにも、伝わる可能性が出てきます。
「何故、あんな馬鹿な事を?」を入り口にデタラメ安保法案の本質にまで辿り着く人が一人でも増えれば最高、と思ったんですけれども。

──今回の安保法案をめぐる議論の大きな変化のひとつに、多くの芸能人が反対の声をあげたこともあると思います。
まさに参議院で山本さんが踏ん張っていた裏では、国会前に石田純一さんがスピーチに立ったりですとか、坂上忍さんは生放送の番組で「安保に大反対」と発言。

さらに坂上さんは「いま、政治家でいちばんまともなのは山本太郎ぐらい。
まともすぎて逆に心配」とまで言っていました。

山本 逆にこちらが心配になりますよ(笑)。
もちろん、そういうエールは非常にありがたくて、ぐっとくるものがあります。
けど、やっぱりそれぞれを大切にしてもらいたいなと思うんです。
だって、そういう影響力ある立場の方が、わざわざ山本太郎のことなんかに触れなくても、法案には反対できますから。
NGワードをわざわざ使うのは、すごいリスクのある発言です(笑)。
でも、ほんとうにありがたいです、うん。ぜひ政治献金を、とお伝えしたいです。
ガハハハハ!

■大切なのは最悪の安倍政権をどうするか? 
野党がひとつになるしかない! ──そんな身も蓋もない(笑)。

でも、坂上さんの「政治家でいちばんまとも」という評は、頷けるんです。
うちのサイトは「野党は牛歩やれ」としつこく訴えていたので、結局、山本さんしか実行しなかったことには失望も大きかった。
それはきっと、わたしたちだけの感想ではないと思うんですが。

山本 自分のなかでも悩みました。
参議院議員になって最初の年に特定秘密保護法があって、そのときは無所属だったので指をくわえて見ていることしかできなかった。
でも今回は、新兵ながら、はじめて現場に立つことができた。

ただ、「どうやらこれはそこまで粘らなさそうだな」というのは感じていて。
みんな、精神的にも体力的にも限界が見えていたし、とくに先輩で年配の女性議員とかも「膝がねぇ……」みたいな話をしていたり、実際、歩くだけの移動がすでに牛歩みたいになっている方もいらっしゃって、本当に辛そうだった。

そんな方々に「そんなこと言わずに議長室前を占拠して、みんなで閉じ込めましょうよ!」みたいなことは言えないという雰囲気もあった。
そうなると、自分は何ができるかということを選択していくことしかない。
これはひとりでもやるしかないな、と。

──問題は今後です。牛歩もやれなかった野党が果たして結束できるのか、という不安がありますよね。

山本 今回、野党は特定秘密保護法の時よりも粘った、と感じます。
何故か? 
市民の声が大きくなり、背中を押したから。
牛歩に関しても、「最悪の場合は牛歩でも何でもやって抗え!」と言う多くの市民のメッセージが野党の責任ある立場の方々に的確に伝わっていれば、あり得たかも知れません。
政治をコントロールするのは、国会にいるおっちゃん、おばちゃんでなく、市民なんです

 野党を結束させるのも市民の声です。
 自民公明政権を引きずり降ろすには、野党がひとつになる、これしかない。
いま、共産党が呼びかけていることは、小沢一郎さんがずっと言っていた「オリーブの木構想」と同じようなこと。
今後は、たとえば何か共通の名前を選挙で掲げて、この名前を書けばそこに票が入る……というような仕組みのようなものをつくるしかない。
野党は解党せず、ただひとつの受け皿に乗るしかないってことですね。
やれることはあるんです。

 1つしか椅子がない「一人区」なんて、いままではほとんど自民党が獲っている状態。
参議院でねじれをつくるためには、まずは一人区を全部勝つという気がないとダメでしょう。
野党がひとつになる、それ以下でもそれ以上でもないという話なんですよ。

 この先どうやって闘っていくのかということを考えたとき、安保法案の国会成立をピークに考えるというゴール設定自体が、きっと違っていたと思うんです。
与野党のパワーバランスを考えれば、採決で負けるというのは確実で、みんなわかっていた事。そんなこと、はじめからわかっていた。

でも、それをなんとか止められないかと、みんなが力を合わせた。
そしてあれだけのうねりが生まれた。
ただ、あまりに盛り上がったことで、「これは止められるかも!?」という希望を抱く部分も出てきた。
だから、いまはあらためてピークのリセットをしなくてはいけないんですよ。

安保法廃止のための最初のピークは、来年の7月の参議院選挙。
まずはここが焦点なんだ、と。参議院選挙でねじれをつくることができたら、衆議院からいくらとんでもない法案がきたとしても、自衛隊の海外派兵の国会承認がきても、参議院で止められるという構図になる。

で、これではうまく立ち行かないとなれば、そのうち解散になる。
 そうは言っても、「あの党は鬱陶しい」「あの党は嫌いや」っていうような気持ちは、みなさんのなかにいろいろあると思うんですよ。
とくに支持政党をお持ちの方のなかには、そういう考え方がとても強くあると思う。
だけど、まず考えていただきたいのは、目の前にある、この最悪の安倍政権をどうするよ?という話。
ただ、これ、安倍さんじゃなくなっても一緒なんです。
たんに踊り子が変わるだけで結局、内容は同じですよ。

 だから、どっちがいいか考えてみてほしい。
嫌な奴でも手を握って、いちばん嫌な奴を引きずり降ろすのか。
それとも各自各党で闘うのか。
各自で闘った場合は、いまの状態が継続、生活破壊が加速されるだけですよ、と。

──たしかに、もうすでに安保法案は忘れられかけて、安倍首相も経済で目をそらせようとしていますよね。

山本 とにかく安保法は廃止しかない。そもそも、いまのこの政治状況のなかで憲法改正するなんて、絶対にあり得ないでしょ?
 たぶん、向こう何十年もいじってはダメなんじゃないですか? 
少なくとも、市民が政治をコントロールする、そのことがこの国に定着するまでは──。 ……………………………………  
そう話したあと、山本は「いまの状況は、戦前・戦中によく似ている」とつづけた。
山本をひとり牛歩、そして葬儀パフォーマンスに駆り立てたもの、それは安倍政権への強い危機感だ。
後編では、さらに今後の山本氏の闘い方にフォーカスしていきたい。
             (編集部)
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2015年10月04日

安保転換を問う 解釈変更の経緯

安保転換を問う
 解釈変更の経緯
毎日新聞「社説」 2015年10月03日 02時35分

◇歴史の検証に堪えない

 戦後の安全保障政策の大転換にかかわる重要な公文書が残っていないとすれば、極めて不適切だ。
 安倍政権は昨年7月1日、集団的自衛権の行使を容認した憲法解釈変更を閣議決定した。
それを検討した内閣法制局の意思決定の過程について「記録はない」という。

 内閣法制局は「法の番人」と呼ばれる。
憲法9条にかかわる解釈変更の議論や検討の経過は、国民にとって関心事であり、検証の対象だ。
 公文書として残されていないのが事実ならば、法制局の判断に対する国民の疑念を招く事態だ。
成立した安全保障関連法の正当性も大きく揺らぐのではないか。

 法制局によると、閣議前日の昨年6月30日、内閣官房の国家安全保障局から閣議決定案文を受領した。
閣議決定当日の7月1日、憲法解釈を担当する参事官が「意見はない」と電話で伝えたという。  

大きく国論が分かれる重大事について、法制局がたった1日で結論を出したとすれば不自然である。
 現に横畠裕介長官は今年6月の参院委員会で、解釈変更について「法制局内で議論した」と答弁している。
ならば、一定の検討が法制局内であったのだろう。
それは公文書として当然残すべきものだ。

 公文書管理法にその根拠がある。
同法は、行政機関に対し、意思決定に至る過程を検証できるよう文書作成や保管を義務づける。  

法に基づく法制局の規則でも「(行政)事務の実績を合理的に跡づけ、検証できるよう軽微なものを除き文書を作成しなければならない」と定める。
まさか、憲法解釈の変更を軽微と判断したわけではあるまい。

 歴史的事実を記した公文書は、法がうたう通り「主権者である国民共有の知的資源」である。  適切な情報公開と併せ、国民による政府や行政の事後チェックに実効性をもたせ、民主主義を支える。
「今回は記録を残す必要がなかった」との法制局のコメントは、そうした意義を軽んじているように聞こえる。

 安倍政権は一昨年、慣例を破り外部から法制局長官を送り込んだ。
法制局の中立的立場の変容を指摘する声があるのは事実だ。

 大森政輔元法制局長官が先の国会で参考人として発言した。
その際、昨年の解釈改憲の閣議決定を批判し「法制局が是正しなかったことに発端がある」と述べた。
こうした批判に応える意味でも、検討過程の透明性が求められるはずだ。
 歴史の検証にどう真摯(しんし)に応えていくのか−−。

詰まるところ、安倍政権の姿勢そのものが問われている。
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懲りないめげない山本太郎にこれからの闘い方を訊く(後)

山本太郎が安倍政権に抗する人達を鼓舞
「僕たちはひとりじゃない」
「できる範囲で闘い続けろ」
…でも「リテラはデッドボール(笑)」
2015.10.02. LITERA編集部  

 不撓不屈──。
一連の山本太郎氏の行動・発言を追うと、そんな言葉が思い浮かぶ。
喪服パフォーマンスによって山崎正昭参院議長に叱られ謝罪、“国会パンチ男”もとい“ヒゲの隊長”佐藤正久議員にも「品位がない」(おまえが言うな!という話だが)と謗られても、舌鋒は鋭いまま。
もちろん、いまも思いは「安保法は絶対廃止!」の1点だ。

 前編につづくこの後編では、核心となる“ひとりひとりの今後の闘い方”について語ってもらった。

■草の根でもここまで来た、前に進んでいるのは明らかな事実

──いまの政治状況では憲法改正はあり得ない、少なくとも市民が政治をコントロールする状態がつくられるまでは、してはいけない、という話でしたが、それくらい、いまの状況は危ないと?

山本 ああいうかたちで憲法違反の法案が押し通されてしまうんですから、これは今後、もっと大きく世の中が変えられていく気がしてならないんです。
こんな状態だと、来年7月の参議院選挙でねじれを生み出せなかったとき、もしかしてその先の衆議院選挙だって、いままでのような普通選挙さえ行えなくなるんじゃないかって、そういう危機感すらもっています。

──普通選挙じゃなくなる、とは?

山本 いまの状況は戦前・戦中によく似ていますよね。
関東大震災以後、治安維持法が定められ、国家総動員法ができ、そのあとは翼賛選挙でひどい選挙干渉が行われた。

いまの日本も、3.11があり、特定秘密保護法が成立し、武器輸出も事実上解禁、安保法案も通ってしまった。
でも、世間の危機感はそれほど強くない。
 先の戦争でも、本土が爆撃されるのは最後の1年くらいですが、その前からずっと海外には進出しつづけているわけですよね。
つまり戦争がはじまっていても、国内的にはリアリティがないと。

これって、現在の日本の動きと重なっている部分も多いと思うんです。
安保法案が可決されて数時間後に、NHKは自衛隊がPKOで南スーダンへ行くと伝えましたよね。
中国の脅威をあれだけ語っておいて、その中国の為の駆けつけ警護かよという話もありますが、南スーダンのあとにはさらに海外へ出て行くでしょう。
そしてアメリカと一体化したことで国内ではテロが起こり、かなり危険・リスクは高まっていき………はあ(ため息)。
 はあ、って言っている場合じゃないんですけど、危険な目に遭わないと緊張感が生まれないということは、よく考えなくてはいけないことだと思うんです。
想像力も大切な部分です。もうすでに戦争に巻き込まれるステップは踏んでおり、リスクは高まっているんですから。

──兎にも角にも来年の参院選でストップをかけなくては、ということですね。

山本 そうです。
で、そのためにひとりひとりが何をできるのかって話なんですけれども、それはもう、すごく単純な話で。
まず、メディアはすでに魂を売っている。
企業側に寄り添った情報が主である、と。
企業からの広告で成り立っているのですから当たり前。
それははっきりしていること。
だからこの時点でできることと言ったら、草の根運動以外、何もないと。

──うーん。やはり、デモに期待するしかないんですかね?

山本 いや、逆に考えましょうよ。
草の根でもここまできたんだ、っていうね。
特定秘密保護法のときよりも今回、野党をがんばらせたのは、みなさんの声です。
間違いない。
あきらかな事実です。
前に進んでいるってことですよ。
これを来年の7月までもっと大きく広げていかなくてはいけないけれど、そのためには、みなさんひとりひとりがメッセンジャーになるしかない。

たとえば、「安保法案がさあ……」という話をしたって、「はい?」って顔をする人たちもまだまだ多い。
そういう人に、どういう球を投げたら政治的な扉が開かれるかということを、ひとりひとり考えなきゃいけないと思うんですね。

 政治の話って、やっぱりしにくいでしょ。
もちろん盛り上がることもあるけど、引かれることのほうが多い気がする。
僕も、このまえ個人的にたまたま参加した席で、聞かれた話に答えただけなのに、「まあ、政治の話はいいじゃないですか」って言われまして。

──政治家なのに政治の話を拒否された(笑)。

山本 だから、相手に対して、どういう球を投げるかが大事だと。

■橋下徹と一緒にしないで!彼は無難なことを情熱的に語っているだけ 

──山本さんが言う、戦前・戦中に近づいていっているという危機感は、とてもよくわかるし、荒唐無稽なことを言っているとはまったく思いません。
でも、多くの人たちはその話を聞いたときに、「そこまではないんじゃない?」と言うような気もするんです。
そういう危機感のギャップって、どうやって埋めていけばいいと思いますか?

山本 これも球の投げ方の話につながりますが、みんなが共有しやすい危機感の話をするというのは、ひとつの方法だと思います。
たとえば、徴兵制。
これも参院特別委の質問で取り上げましたが、政府は「あり得ない」と言うし、「まさかそんなこと」という受け止め方の人も多いでしょう?
 では、徴兵制なんてやる訳ない、と言う根拠は? 

 政府は「自衛隊はハイテク装備のプロ集団なんだから、素人が入ってきても困るんだよ」と言います。
だから自衛隊が徴兵制を敷くようなことはあり得ない、と。
でも、ハイテク装備の超プロ集団、世界一の超プロ集団であるアメリカは、イラク戦争のときにどうしたか?
 まず、21万人以上のリクルートを行い、そのうちの3分の1ぐらいは高校卒業後、間もない若者たちが連れて行かれることになった。
そして州兵が──州兵というのは災害が起こったときに出動するような普段は別に職業を持つ一般の方々で、月一回程度の訓練を受ける、このほとんど素人のような州兵をたった4ヶ月間訓練してイラクに連れて行った。
ハイテク装備の超プロ集団と言われているようなアメリカでさえも、そんな派遣の仕方だったわけです。
あと、デンマークではたった10日間の訓練期間でアフガンに連れて行かれた過去があります。

つまり、戦場では、ハイテク装備をいじれるプロフェッショナル以外の頭数が、相当必要ということなんです。
 徴兵制をやらない根拠に、「ハイテク装備が云々」と言う我が国政府の説明は世界を見れば、破綻した話である事は明らかですよね。
 こんな感じで政府見解のおかしさ、危険な話を、一個一個潰していくと。

──たしかに、国会で山本さんは経済的徴兵制の話もされていましたが、若い人はそこへの危機感から反対していた人もいましたしね。

山本 僕は当選したときの話の中心は、やはり原発だったり被曝の問題だったんですけど、その話には当事者意識がもてない、という人も多かったんです。
みんなが当事者の話なんですけどね。
それで、全国街宣をいろいろやっているなかで多くの人が当事者だと思って聞ける話は何だろうと考えたんですが、それは税金と労働の問題の話だった。
多くの人々が納税者であり労働者ですから。
「あ、これ、俺の話してるな」と思ってくれれば、僕が言っていることが正しいかどうかをジャッジする事は難しくない。

いま、政府は経団連からの要望によって、労働時間の制限をぶち壊し、低額で死ぬまで使えるようにしているんですよ、とかね。
そういう話になると、やっぱり「許せん!」となる。大企業優遇の消費税の問題だってそうです。
 あと、奨学金の話も。もうすでに学生を食い物にした、消費者金融みたいなシステムが国にできあがっていて、毎年320億円もの利息収入で銀行の利益があがる。
しかも延滞金だけで約40億円って、これは日立がやっているような民間債権回収会社の懐に入るという。
おかしいだろ?って話ですよね。

 こういう身近で、そして当事者として怒りを感じること、これが大事だと思うんです。
だってその怒りは、先々、デモとか投票とか、行動に移す原動力になると思うから。

──ということは、来年7月の参院選までの闘い方も、安保法案1点というよりはパッケージで闘っていく、ということですか?

山本 安保法案1点では、正直難しいと思います。
賛成派もそれなりに聞こえのいい話をするだろうし……というか、賛成派のロジックはすごい簡単なんです。
「米艦に助けられた不安そうな母子」の様に。
だって、ほんとうのことは言わずに雰囲気だけでいいんだから。
だけど、反対する者はその嘘を暴いていかなきゃいけない。
話す時間も断然、長くなる。1つ1つ説明する訳ですから。
どういうことかって言うと、長い話は面白くない。
途中で疲れて聞きたくなくなるでしょ? 
そういう意味でもすごく不利なんですよね。
だからなるべく短く、面白い話にしないととは思うんですが……。

──あの、もしかして、それで山本さんはいつも経団連の話をするんですか? たとえば橋下徹が「日教組」「教育委員会」を仮想敵に仕立て上げるみたいに……。

山本 そこは一緒にしてほしくないですよね(笑)。
橋下さんの日教組がどうした、って話では政治生命を奪われることもないでしょう。
日教組で橋下さん支持者、ってほぼいないでしょうし。

 橋下さんは結局、構造改革的な話で虎の尾を踏まず、当たり障りなく情熱的に語っている、と言うある意味才能に溢れる方です。
タブーに触れているかの様に見えるけれども大したタブーでもない。
 間違いなく彼は、この国の強者、1%側の人間だから、これだけメディアに取り上げられる。  

逆に1%側の敵になると、僕のようにテレビにはほぼ出られなくなるんです。
生活の党と一緒になる際に共同代表と言うポジションにこだわったのはここにあります。
 呼びたくなくても少なくともNHKは各党討論、といった場面では共同代表である僕を呼ばざる得ない。


 話を戻すと、この安保法案を求めているのは経団連であることは間違いないんです。
なにしろ武器開発・製造・輸出は、イージス艦1隻で2500社、戦車1両で1300社、パトリオットミサイル1200社、戦闘機で1100社と、これだけの国内企業がかかわれる大きなマーケットです。
これを拡大し、国家戦略として取り組めって提言を行っているのが経団連。
安保法制を転換する事で、税金を正々堂々と横流しできるわけですよ。
「日本の周辺環境がヤバい!」と言えば防衛費も積み上がります。
自分たちに組織票を投じてくれた企業、企業献金をしてくれた企業に対して、税金で恩返しを正々堂々とできるシステム。
賢いですよね。
 この先、武器開発・製造・輸出が日本の主な産業となっていった場合、アメリカのようにとにかく戦争をしていないと経済が回らないような状況をつくってしまうんです。
 法案の本質、何の為に必要か、を考えれば99%の人々にとって不要であることはわかって戴けると思うんです。
 安保にとって本当に最も必要なのは外交力。
 安倍政権が1番不得意な部分です。

■選挙前には最大のバッシング、人格攻撃が始まると覚悟しています

──ひとりひとりの闘いという意味では、メッセンジャーになっていく以外にも方法はあるでしょうか。
たとえば、非暴力直接行動として不買運動をするとか……。

山本 それは重要だと思います。
また経団連の話になりますが(笑)、彼らは自分たちが最大の権力者だと思い込んでしまっている節がある。
でも、大企業がわたしたちの日々の消費行動によって支えられている。
そのことを忘れるなよという運動が大規模に起こったら、たぶんかなりビビるでしょう。
それはNHKも同じですよ。
はたして受信料を払う価値があるのか、受信料に見合う放送が行われているのか。
そういうことをチェックする人たちがすごい数になっていけば、このままではさすがにいられないでしょうしね。

──NHKもそうですが、電気料金やメガバンクの利用を拒否するとか、結託してやったらそれも抵抗の方法のひとつですもんね。

山本 いや、かなりヤバイ状況になると思いますけどね。
でも、この先はそういう抗い方がほんとうに、力をもっていくんじゃないですか。

──メディアの問題だと、さっき山本さんは「メディアは魂を売っている」と言いましたよね。うちは一応、まだ売っていないというか……。

山本 というか、買ってもらえないでしょ、それは(笑)。

──自覚してますが、なにもそこまで言うかっていう(涙)。

山本 いや、リテラが攻めてるのは、わかっていますよ。
僕がリテラっていう存在に気付いたのは今年に入ってからなんですが、「攻めてるな〜」と思うと同時に「大丈夫なん? この人たち」みたいな心配もしてました(笑)。
「これ、デッドボールやん!」って思いながら記事を読むこともあったんですけど。

──デッドボール! でも、山本さんだって結構、デッドボール投げてませんか(笑)?

山本 まあ、「デッドボールを投げに行ってます」って話をしちゃうと失礼な話ですから(笑)。
問題は、デッドボールを披露する場所がないってことですよね。
今回の参院特別委では、たまたま自民党がいい格好して「じゃあ、少数会派にも質問権を与えようぜ」みたいな度量見せて、結果、痛い目に遭った……と。

──いや、特別委での質問はどれも安倍首相にとっては痛かったと思います。

山本 でも、そういうデッドボールみたいな記事(笑)を発信しつづけることによって、生まれる信頼もあると思うんですよ。
いま、リテラの記事によって「スカっとした!」という人たちもたくさんいると思うし、「ほかのメディアはどうしてこんなこと言ってくれないの?」というふうに感じている人も多いと思うんですよね。
だからつづけることっていうのはすごく重要だし、つづけていただきたいなと。

──ありがとうございます(涙)。

山本 ただ、大手メディアにも、心ある記者、心あるディレクターはいて、最後の1行、1秒で何か伝えられないかと闘っている人はまだいると僕は信じています。
自分が使えるコマの範囲で、何か多くの人たちに伝わるものはないかっていうふうに闘っている人はまだいる、と。
そういうものづくりをしてくださいと、生意気にもお願いすることはあるんですけれど。

──まだ希望を捨てていないということですか。でも、メディア側は山本さんのこと、ずいぶんひどい扱いをしてきたじゃないですか。
特別委での“原発にミサイルが飛んできたときのリスク想定”というナイスな質問、ほぼメディアは無視したりですとか……。

山本 いや、まだまだ。今回、僕が特別委でやらかしたことの仕返しは、たぶん来年くらいからはじまると思います。
きっと無理矢理いろんなことで叩かれる総バッシングっていうのが待っているはず(笑)。
「火の無いところに煙は立たない」なんてとんでもない。
「火の無いとこでも焼け野原」ですよ。
いますぐ叩けば、多くの人が「違うだろ!」と反応してくれるでしょうが、こういうのは忘れたころにやってくるんですよ。
選挙前には最大の人格攻撃が始まると覚悟しています。

──そんな状況を見越しているのに、どうして「あとは希望しかない」とか、山本さんは前向きなことを言えるんでしょう?

山本 僕ひとりの力じゃどうにもならないからですよ。
だって、この国に生きている人の多くが同じ方向に向かわないと、この国は変えられないですから。
自分はベストを尽くすぞっていう気持ちは満タンにあるから、だからあとは、できるかぎりつながっていくだけ。
この泥船をみんなでなんとか岸に寄せて、一旦、避難しようと。
この国が危ない方向に向かっているのをどうにか回避しようっていう、その作業を集団になってどこまでできるのか。
 でも、できないことじゃないと思うんですよ。
ナチスと同じように立憲主義をぶち壊した奴らがいるわけだから、逆に政権を獲れば何でもできる。
安保法制を廃止にすることもできるんですよ。
やってやりましょうよ! もう!

──ええ、もちろん! と言いたいですが、来年7月までのあいだ、絶望的な気持ちになることは何度もあると思うんです。
そういうとき、どうすればいいんでしょうかね……。

山本 はっきり言って、しんどい作業ですよ。
みんな仕事や勉強、子育て、家事をしながら草の根をつづけていかなくてはいけないんですから。
非常に面倒臭い。
そんな時間あるかよ!みたいな話だと思うんです。
 でも、たとえばデモとか直接の抗議行動の何がいいかっていうと、「自分はひとりじゃない」ということを確認できる場所だということ。
おそらくは普段、ほとんどの人たちが、ひとりのなかで行動しながら、思い悩むことも多いと思う。
そんなとき、デモに行くと「あーよかった!これだけの人たちがいるんだ!」と思える。
これは僕がそうだったんです。
原発事故のあと、はじめて高円寺のデモに参加して、行くたびに「あ、ひとりじゃない」ってことを確認していた。
そして結局、いまは国会に紛れ込んでいる(笑)。
デモ発の国会議員も誕生させられるのが人々の力です。

 抗議行動に参加する中から政治に挑戦する人たちがどんどん出てきてほしいし、政治家が躊躇するラインを踏み越えさせるためにも、市民の監視の声というものはどんどん大きくなっていかないといけない。
そうしないと政治は茶番化してしまうから。
 僕も政府の嘘を指摘しながら、わかりやすい表現で「政治って興味をもったほうが面白いぞ」と伝えていきたいと思っています。

僕くらいの脳の容量だと、内容も中学生以下対象にしないといけないんですよ。
小学校高学年から中学生くらいが理解できるような内容にしないと、僕自身が飲み込めないっていう。
……って、何度も深く頷くのやめてもらっていいですか(笑)?

──いや、違う違う、うちも同じスタンスだから共感していたんです。これからもお互い、安保法制廃止に向けて安倍政権にデッドボールを投げつつ……。

山本 ね(笑)。
いっしょにがんばりましょう!
             (編集部)
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2015年10月05日

マイナンバー通知、不利益しかない制度動かすな

マイナンバー通知、
不利益しかない制度動かすな
2015年10月3日(土)しんぶん赤旗「主張」

 赤ちゃんからお年寄りまで日本に住む人に一人残らず12桁の番号を割り振って国が管理する「マイナンバー(社会保障・税番号)」制度の番号通知が今月から始まります。
利用開始は来年1月ですが、多くの国民は仕組みを詳しく知っている状況ではありません。

準備・対応を迫られる地方自治体や企業からは、新たな出費や業務負担の増大などに悲鳴が上がっています。
国民が望んでもいない番号を“これがあなたの一生変わらない番号です”と一方的に送りつけようという安倍晋三政権のやり方は、あまりに乱暴で危険です。

“安全神話”は成り立たず

 マイナンバーを知らせる通知カードは、5日時点で住民票登録をしている住所に市区町村から世帯全員分まとめて簡易書留で今月中旬以降送られてきます。
国内約5600万世帯のほぼすべてに書留を送ったことは、日本の郵便史上例がありません。
留守にしていた人からの再配達要請の殺到や夜間休日の郵便窓口の大混雑など、多くの混乱が心配されています。

 東日本大震災の避難者、家庭内暴力(DV)で住民票を移さず転居中の人、特別養護老人ホーム入所者などで住所変更手続きをしていない人の手元にはそもそも通知カードは届きません。

「大切に扱う」ことが必要な番号を知ることすらできない人が、制度スタート段階で100万人以上見込まれること自体、仕組みの矛盾とほころびを浮き彫りにするものです。
 初期費用だけで約3000億円も投じ、国民にも自治体・企業にも多大な負担と労力を求めるマイナンバー制度ですが、国民には政府が宣伝するような「メリット」はありません。

マイナンバーによって、現在は各機関で管理されている年金、税金、住民票などの個人情報が容易にひとつに結び付けられることになります。
それで年金申請や転居のときの行政手続きが簡単になると政府は売り込みます。
しかし、そんな手続きは日常生活では頻繁にありません。

 むしろ個人情報を簡単に引き出せるマイナンバーを、他人に見られないようにしたり紛失しないようにしたりする手間が大変です。

個人情報は分散して管理をした方がリスクは低くなるのに、マイナンバーのように「一元化」するやり方は、個人情報を格段に危険にさらす逆行でしかありません。
 しかも政府・与党は、マイナンバーを銀行口座や健康診断などの情報にも結びつける方針です。
健康保険証や図書館の貸し出しに使う案まで検討しています。

消費税増税時の「還付金」手続きに使う案まで持ち出し国民を驚かせました。
制度が始まる前から、利用範囲を野放図に広げる意向が官民から続出していることは、「利用対象を限っているから安全」という政府の“安全神話”がまったく成り立たないことを示しています。

運用の中止こそが必要

 マイナンバーは国民の願いから生まれたのではありません。
国民の所得・資産を厳格につかみ徴税・社会保険料徴収の強化などを効率よく実施・管理したい政府と、マイナンバーをビジネスチャンスにしたい大企業の長年の要求から出発したものです。

こんな狙いの制度で国民のプライバシーが侵害されていいはずがありません。
来年1月の本格運用に突き進むのでなく、凍結・中止こそが必要です。
posted by 小だぬき at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月06日

行司役まで務め…「TPP交渉」米国の使い走りだった甘利大臣

行司役まで務め…「TPP交渉」
米国の使い走りだった甘利大臣
2015年10月5日 日刊ゲンダイ

 米アトランタで行われているTPPの閣僚会合は異例の延長に延長を重ねた。

 違和感があったのは、豪州やニュージーランドなどがギリギリまで粘りの交渉を続ける中、いつの間にか日本が交渉をまとめる“行司役”になっていたことだ。

 最後まで残った焦点は、バイオ医薬品のデータ保護期間と乳製品の市場開放だった。
医薬品データについては米国が12年から8年に譲歩したものの、ジェネリック医薬品の拡大を求める豪州が5年以下を主張し、チリやペルーも米に反発。

乳製品ではニュージーランドが日米カナダに市場開放拡大を求めて引かなかった。

 これに甘利TPP担当相が何と言ったか。「ゲームはやめて誠実な対応で交渉すべきだと呼び掛けた」というのである。
自国の国民や国益のために最後まで戦った各国に引き換え日本は……、である。

 そもそも日本には、自民党が公約していたコメや牛肉、豚肉など「聖域5品目」があったはず。
ところが「日米2国間協議で、いずれもさっさと譲歩してしまった」(自民党関係者)。
そのうえ、コメについては無関税か低関税で輸入する特別枠が5万トンから7万トンに拡大して決着する見通しで、牛肉のセーフガード(緊急輸入制限)も将来撤廃される方向だという。
何もかもベタ折れなのだ。

 加えて、遺伝子組み換え食品の表示など「食の安全」は守られるのか。
国民皆保険は守られるのか。
多国籍企業が進出先の政府に損害を求めるISD条項はどうなったのか。
そうした日本の国の土台が変わってしまう大問題の行方は、明らかにされないままだ。

 元外交官の天木直人氏がこう言う。
TPP交渉で『対米従属日本』のなれの果てを見た思いです。
対米配慮の必要のない各国は国益のために徹底的に頑張った。
一方日本は、日米2国間協議で早々に譲歩し、TPPを通じてアジア支配を進めたい米国のための使い走りをやっていた。
これでは主権国家とは言えませんよ

 政府の“広報”に引きずられるように、新聞テレビも、最終合意を「今か今か」と待ちわびるような報道ばかりだった。
安保法案に続き、TPPでも、国民はあらためて怒った方がいい。
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2015年10月07日

「他人の悪口ばかり言う人」の頭の中はどうなっているのか?

「他人の悪口ばかり言う人」の
頭の中はどうなっているのか?
2015年10月6日 日刊ゲンダイ

 口さえ開けば、他人の悪口を言っている人がいる。
本人は悦に入って気持ちいいのだろうが、周囲は「またか」とうんざり。
職場の風紀を乱していることに当人だけが気付いていない。

 転職する理由として常にトップに来るのが、「職場の人間関係」だ。
性格的に合わない上司や同僚がいて、やむにやまれず職場を去るというケースもある。

 Web支援サービス「サムライファクトリー」が、転職者150人にアンケートしたところ、生々しい証言が次々に飛び出している。

「説明を頭の中で整理していると、『○○さんには理解できないね。じゃあいいです』と呆れて笑うように言った」(35歳男)

「現状すべてに不満があるような人がいて、職場の飲み会の店にまでケチをつけて嫌な気分になる」(50歳女)

「仕事のアドバイスを上司に求めたとき、『おまえ、もういらないよ』と言われた」(38歳男)
「自分がミスしてしまったのもいけないが、『親もバカなんだろうな』と侮辱されたことが許せなかった」(26歳男)

 性格が悪いと言ってしまえばそこまでだが、この手の連中はどこの職場にもいる。

■「脳の異常」の可能性も

 これがネットの世界になると、さらに暴言は酷くなる。

話題の新著「他人を非難してばかりいる人たち」(幻冬舎新書)には、そんな事例が数多く登場する。

 例えば、2013年6月に岩手県議の小泉光男氏が自殺した件――。

 小泉氏は、岩手県立中央病院で呼び出しを名前でなく番号でされたことに立腹。
病院にクレームの電話を入れた上、ブログに「ここは刑務所か」と病院を批判する内容を記載した。

 すると、「公僕のくせに何様だ」といった抗議が殺到。
フジテレビ「とくダネ!」などのワイドショーが小泉氏の自宅を突撃取材し、いよいよ集中砲火を浴びる羽目に。

 ネットで偏執的に批判を繰り返すような人は、バカバカしいことをしているのに気づいていない。
他人を批判しても彼らは個人的に利益を得るわけでもないのに、自分の貴重な時間を削ってまで他人を攻撃しているのだ。

 他人の悪口ばかりを言っている人は
       何か理由でもあるのか?

 改めて著者の岩波明氏(昭和大学医学部教授)に聞いた。

ネット住民たちの悪口は、最初は正論から始まります。
そこから“嘲笑”“さげすみ”に発展し、最後は“罰を与えること”が目的になる。
五輪エンブレムの問題でも、最終的には人格否定や家族攻撃に向かいました。

では、なぜ他人を批判するかというと、端的にはその人が“弱い人”だからです。不満や悪口を言うことで留飲を下げているのです」

 攻撃的になっているとすれば、原因は遺伝的、脳の異常、ストレスなどの環境要因も考えられる。
米国の研究では、思春期や青年期に強いストレス(いじめを受けたり、両親との対立など)があると、他人を思いやれない性格になりやすい。

こういう人が職場にいたら「可哀想な人だ」と思って割り切った関係を続けるしかない。
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10・8「野党勢力結集」の大集会…小林節氏ら知識人が呼びかけ

10・8「野党勢力結集」の大集会
…小林節氏ら知識人が呼びかけ
2015年10月7日 日刊ゲンダイ

 圧倒的な数の力で、憲法も、国民の生活や安全も、容赦なく切り捨てる安倍自民党政権。

 これに対抗するには、野党勢力が結集するしかない。

小異を捨て、党派を超え、反戦争法案、反原発再稼働、反TPP締結の3点で手を結び、新たな政治のうねりをつくり出そうという集会が、明日、永田町で開かれる。

 日刊ゲンダイ本紙でもおなじみの憲法学者・小林節氏、元外交官・孫崎享氏はじめ、政治学者・白井聡氏、元農水相・山田正彦氏など数多くの知識人・論客が次々と壇上で発言する。

来年の参院選に向け、どうすれば安倍自民党に打撃を与えられるのか。
その答えが見つかる集会だ。

・「オールジャパン 平和と共生」決起集会
・場所=憲政記念館 大ホール
・日時=10月8日 17時55分開会
・参加無料
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2015年10月08日

スクープ:安倍内閣の新農水相に暴力団との癒着

スクープ!
安倍改造内閣の新農水相・森山裕が
暴力団と“黒い交際”…
暴力事件が起きた時、組事務所にその姿が
2015.10.07. LITERA(小和田三郎)

 安倍晋三首相は本日7日、内閣改造に踏み切った。
19閣僚のうち10人を一気に交代させる大幅改造だ。
「改造といえば、新閣僚のスキャンダルが怖いため、小幅な入れ替えにとどめたいのが時の首相の本音のはず。
ところが今回、大幅改造の上に、初入閣が9人も出た。

懸案の安保法案が成立したことに安倍首相も気を許したのだろう」(大手紙政治部記者)
 その気の緩みのせいか、新閣僚には、すねに大きな傷を持つ人物が入っていた。

それは、農林水産大臣の森山裕衆院議員だ。
しかも、疑惑の内容はなんと、地元・鹿児島に拠点を置く暴力団との“黒い交際”である。

 今から26年前、1989年9月に鹿児島県の地元紙などが報じたところによると、当時、鹿児島市議会議長だった森山氏は、市内の暴力団組長らが起こした暴力事件で、現場となった組事務所に同席し、暴行に関与した疑いで、鹿児島県警および鹿児島地検から事情聴取を受けた。

 当時の報道によると、問題の暴行事件が起きたのは前年の1988年夏。
暴力団幹部らは、鹿児島市内の中古車販売業者が借金を取り立てられて困っていると聞きつけ、取り立てをしていた男性を組事務所に呼んで暴行、10日間のけがを負わせたという。

 森山氏は取り立てを受けた中古車販売業者の実兄が経営する外車販売会社の副社長を兼職しており、この兄弟とは親密な仲。
状況から見て暴力団に取り立て業者への脅しを依頼したのは明らかだった。

 実際、県警はその後の捜査で、事件当時、組事務所の別のフロアにある応接室に森山氏とこの兄弟が待機していたことをつかみ、暴行事件に関わった疑いがあるとして、森山氏に対して県警が2日間にわたり、地検が1日それぞれ事情を聴いた。

 しかし、森山氏は「組事務所の1階にはいたが、暴行事件のあった4階の現場は目撃していない」と容疑を否認したという。

「県警は検察も巻き込んでかなり慎重に捜査を進めたが、結局、鹿児島市議会議長という大物ということで、事件化されないまま終わった。
ただ、報道が大きくなされたため、森山氏が自ら『世間を騒がせたので、けじめをつけたい』と市議会議長を辞職することで決着をつけた形でした」(地元紙関係者)

 森山氏は当時、報道機関に対して、「中古車販売業者が激しい取り立てに遭い、ら致されたと親族から相談を受けて、助けたいと思った。

兄の外車販売会社社長から『料亭の前まで来てほしい』と呼び出しがあり、料亭の前にある暴力団事務所に結果的に出向いてしまった。
今からしてみれば、軽率な行為だった」などと意味不明な釈明をしていた。

 だが、森山氏がどう言い訳しようとも、この農水大臣が暴行のあった組事務所内で待機しており、暴力団への依頼者サイドに立っていたのは間違いない。

実際、森山氏は他にも、暴力団幹部の子供の誕生祝いに出席していたことなども発覚。
鹿児島では、その“黒い交際”は知る人ぞ知る事実なのだ。

 26年前の事件とはいえ、暴力団との交際の過去がある政治家を閣僚に起用するのは、不適切きわまりない。
しかも、現内閣は指定暴力団「山口組」や「工藤会」の壊滅作戦をうたっているのではなかったか。
そんな政権で、暴力団の暴行事件の現場にいるような人物が閣僚の椅子に座っていていいのか。  

そして、森山新大臣は暴力団との“黒い交際”を解消できているのかどうか。
ぜひ就任会見で追及してもらいたいところである。
                            (小和田三郎)
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おとなを拒否する少女

香山リカのココロの万華鏡:
おとなを拒否する少女
毎日新聞 2015年10月06日 首都圏版

 また悲しい事件が起きた。
三重県で高校3年の女子生徒が同じ学校の男子生徒に刃物で胸を刺されて殺害されたのだ。
取り調べで少年は「頼まれて殺した」と述べ、友人らは女子生徒に「自殺願望があった」と語っている。

 事件の詳細はまだ明らかでない部分も多いのでここからは一般的な話をしたい。

10代の少女は、しばしば「おとなの女性になりたくない」と口にする。
女の子の場合、おとなへと成長する中でからだの変化も激しく、それを嫌悪することもめずらしくない。

食事を極端に減らす拒食症の少女は、よく「ほっそりした少年のようなからだは清潔、豊満な女性のからだはきたない」と語る。
その「きたない」というイメージが母親に投影され、「お母さんのようなおとなの女になりたくない」と反発する少女もいる。

 その中に、まれではあるが「心もからだもおとなの女性になるくらいなら、その前にきれいな少女のまま死んだほうがよい」と考えるケースもある。
しかし、この少女たちにとって「死」は空想や物語の世界の出来事で、実際に何を意味しているのかの実感はあまりない場合が多い。

「私がいなくなったら親はどれくらい苦しむかな。それを見たい」などと話す少女に「でも、死んだらその様子を見ることもできないよ」と伝えてハッとした顔をされたこともある。

どうも彼女は「死後も現実の世界を見続けることができる」といった内容の小説を読み、それをうのみにしていたようだった。
 「おとなの女性はきたない」と思い込み、成熟を拒否する少女たちとは、よく「カッコいいおとなにしかできないこと」といった話をする。

自分の人生は自分で切り開けるのだから、すてきな女性として生きる生き方を選べばよいのだ。

「おとなはみな嫌い、というわけじゃないでしょう」
「うん。アフリカとかで医者をやっている女性をテレビで見て感動した」
「じゃ、それを目指そうよ」といった会話も何度かした。

 実際におとなになってみると、心の中は10代の頃とそれほど変わるわけではなく、むしろ好きなことを思い切りやることだってできる。
体重やシワが増えたりすることはあるけれど、「きたない」と思うほうが間違っているとも気づいた。
「きれい、清潔」と思える生き方かどうかは、年齢や見た目が決めるのではない。

「おとなになりたくない」少女たちには、恐れずにおとなの女性になって自分らしさを十分に花開かせてほしいと願っている。
            (精神科医)
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2015年10月09日

「介護離職ゼロ」 説得力欠く首相の方針

「介護離職ゼロ」 
説得力欠く首相の方針
2015年10月8日 東京新聞「社説」

 これまでやってきたことと、新方針が、あまりにちぐはぐではないか。
安倍晋三首相が打ち出した「介護離職ゼロ」のことだ。
具体的な工程を示してもらわなければ、首相の言葉に説得力はない。

 親などの介護を理由に退職する人は年間十万人前後に上る。
働き盛りの四十代、五十代が多い。

 介護離職の問題は深刻だ。
退職で収入が途絶え、生活が立ち行かなくなるケースも少なくない。
待ったなしで取り組むべき課題であり、方向性には賛同する。

 だが、本当にやる気があるのかと首をかしげざるを得ない。
というのも、首相は就任以来、一貫して介護保険サービスの縮小を進めてきたからだ。

 四月から特別養護老人ホーム(特養)の新規入所者は原則、中重度の要介護者に限定した。
八月からは、一定の所得がある人の利用者負担を従来の一割から二割に引き上げた。
これにより、介護サービスの利用を手控える家族が増えることが危惧される。

 加えて、四月には保険から個々のサービスに対して事業者に支払われる介護報酬を、全体で過去最大に近い2・27%引き下げた。
この影響は出ている。
東京商工リサーチによると、今年一月から八月の介護事業者の倒産が五十五件となり、過去最多だった昨年の年間倒産件数を上回った。

 一連の施策をふり返ると、首相の発言はにわかには信じ難い。

 特養の入所を待つ待機者数は、二〇一三年度で五十二万人に上っている。
要介護者数は二五年度には約八百三十万人と、一四年度と比べ四割増えると推計される。

 首相は介護施設の整備を進める方針を示した。
介護保険は〇〇年度のスタート時から費用抑制のため「施設から在宅へ」という大方針があった。
首相の新たな方針は、それを覆すものともとれる。

 私たちは特養など施設を増やすべきだと主張してきた。
介護離職や「介護難民」を減らすためだが、それには財源が必要だ。
投入する財源額を示すべきだ。

 と同時に、介護報酬引き上げを検討すべきだ。
事業者の倒産を防ぎ、人手不足が深刻な介護職員の待遇を改善するためだ。

 加えて、介護と仕事を両立させるための制度充実を求める。
介護休業は現在、最長九十三日間取得できるとされているが、あまりに短いのではないか。

 首相は「介護離職ゼロ」達成を二〇年代初頭としたが、実現までの具体的な方策を語ってほしい。
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貧困と生活保護、丸裸になってからの保護でよいのか

原記者の「医療・福祉のツボ
貧困と生活保護
丸裸になってからの保護でよいのか
2015年10月9日 読売新聞

生活保護を受けるときの要件のひとつは、その世帯が持っている資産の活用です。

 現金、預貯金、不動産、自動車、家財道具、掛け捨てでない保険などの保有が、どれぐらい認められるのかが問題になります。

 簡単に言うと、現金・預貯金の保有限度額については、非常に厳しいのが現状です。
自動車の所有も、かなり厳しくなっています。

 一方、住んでいる持ち家や耕作中の田畑は、所有したまま保護を受けられるのが原則です。
いま持っている家財道具や電化製品も、一般的なものなら、手放さなくて大丈夫です。

申請時の手持ち金の目安は、保護基準の1か月分

 生活保護の対象になるかどうかは、その世帯の1か月あたりの収入と、必要な最低生活費=生活保護基準額(家賃・医療費・介護費を含む)を比べて判断します。

収入や医療費は月によって変動するので、過去3か月平均で見ますが、大きく変わる事情があれば、実情にあわせて判断します。

 そのとき、手持ちの現金や預貯金の扱いは、どうなるのでしょうか。

 結論から言うと、現金・預貯金があるとき、生活保護を申請して認められる実際上の目安は、保護基準額の1か月分です。
それを上回る現金・預貯金があると、申請しても却下されます。
先に手持ち金を使って生活しなさい、ということです。

 実は、厚生労働省は、資産による保護の要否判定の線引きをはっきり示していません。
明示しているのは、保護を開始するとき、保護基準額の5割を超える手持ち金があれば、超えた部分を収入として認定し、最初に支給する保護費を減らすということです。

保護開始時の手持ち金は、保護基準の半月分だけ

 申請する段階で持っていた手持ち金のうち、保護基準額の5割を超えている分は、あとから保護費の減額という形で“没収”されることになります。

 結局、保護を受ける時に保有が認められるのは、保護基準額の0.5か月分にとどまります。

保護基準額は、地域、年齢、障害の有無、医療費の額などによって違ってきますが、0.5か月分は単身の場合だと5万〜8万円程度でしょう。
 それを考えると、手持ち金が保護基準額の半分に減るまでは、家財道具や電化製品で足りない物を買ったり、買い替え・修理したりしておくほうが得策です。

家財道具や電化製品の購入費用は、本当に最低限の物がないときや、新しい住居に住むときに一定額が出るのを除いて、生活保護で支給されないからです。

いろいろな物が壊れたり傷んだりしても、修理や買い替えの費用の別途支給はなく、保護費の中からをやりくりするしかありません。
実際に生活に困っている人は、そんなことを考える余裕のない場合が大半でしょうが……。

生活再建をかえって妨げないか

 手持ち金の実務上の線引きに対しては、ほとんど丸裸にならないと保護を受けられず、厳しすぎるという意見があります。

保護を受けていない段階では、公的な保険料や医療費、水道代などの負担がかかります。
生活費以外のお金が乏しいと、就職活動のための交通費や衣服代を出せない、医療にかかりにくいといった状況が続き、生活力が弱って精神的も追い込まれがちです。
弱ってから保護するのでは、生活再建がむずかしくなるのではないか、ということです。

 保護を受け始めてからも、手持ち金が乏しいと、生活の向上や自立に向けた活動の余裕がなく、かえって保護からの脱却を妨げるのではないか、という指摘があります。

 2004年12月に出された「生活保護制度の在り方に関する専門委員会報告書」は、破産法の規定を参考に、手持ち金の保有限度額を3か月程度まで認めるべきだという多数意見を示しました。

しかし、一般世帯とのバランス、国民感情、財政負担などを理由に反対する意見もあったことから、厚労省は保有限度額を拡大していません(むしろ反対に、保護基準を下げています)。

 他の先進国の公的扶助制度では、これほど厳しい資産基準は設定されていないようです。
手持ち金がほぼ完全になくなってから保護するという考え方は、見直すべきだと筆者は思います。

保護費のやりくりで貯蓄するのは問題ない
保護を受けてから、保護費をやりくりして貯蓄するのは、認められるのでしょうか。

 保護費の使い道は基本的に自由です。
生活の維持向上や自立に向けた貯蓄は問題ありません。

 かつては、保護費を切りつめた貯蓄でも、資産と解釈して高額なら収入認定するという運用があったのですが、加藤訴訟秋田地裁判決(1993年4月23日、高齢の障害者が将来の介護費用として約80万円をためていた)、中嶋訴訟最高裁判決(2004年3月16日、子どもの高校進学のため満期保険金50万円の学資保険に加入していた)――を経て、運用が変わりました。

 中嶋訴訟で最高裁は「生活保護法の趣旨目的にかなった目的と態様で保護金品等を原資としてされた貯蓄等は,収入認定の対象とすべき資産には当たらない」と判断したのです。

 この裁判の影響もあって、高校・高専レベルの学校の就学費用は、2005年度から生業扶助として生活保護から出るようになりました。

 しかし、子どもの塾代や大学の進学費用は出ません。
家財道具や電化製品の修理・買い替え費用、結婚費用も出ないのが現状です。あまりにも切りつめた生活をするのは問題ですが、やりくりによる貯蓄を認めるのは当然でしょう。

 なお、住宅が傷んだときの修理費、資格や技能の習得費、就労活動費、就職支度費、出産費、葬祭費は、一定の範囲で生活保護から支給されます。

生命保険、学資保険の扱い  保護を申請したときに、解約返戻金のある生命保険に加入していると、資産として解約を求められるのが原則です。

ただし返戻金が少額で、保険料も高くないときは、保険金や返戻金を受け取ったときに保護費を返還するという条件つきで、保護を受ける方法が認められています。

目安としては、返戻金の額が、医療扶助を除いた保護基準額の3か月分程度、保険料が、医療扶助を除いた保護基準額の1割程度以下とされています。

 このほか、厚労省の見解は示されていないのですが、近いうちに亡くなるか重い障害になる病人がいて、やがて保険金が出る見込みのとき、入院特約があって入院の見込みがあるとき、年金特約があって年金給付が近く始まるときなどは、加入の継続を認めるべきではないでしょうか。

福祉事務所が認めない場合は、法律家に相談して交渉してみるとよいでしょう。

 学資保険は、保護を申請する時点で加入している場合、解約返戻金が50万円以下なら、保有したたま保護を開始してよいという解釈を厚労省は示しています。

先に述べた中嶋訴訟の事例にぴったり合わせた金額です。
 ただし保護を受けてから加入した場合と違い、満期でお金を受け取ったら原則として、申請時の解約返戻金に相当する額を返還するよう求められます。

学費がどんどん高くなった中、大学などに進学するために入った学資保険でも、もともと保有していた分を没収されるとしたら、自立を助長するという生活保護の目的に反する気がするのですが、どうでしょうか。

◆ 原昌平(はら・しょうへい)
           読売新聞大阪本社編集委員。
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2015年10月10日

「すぐ態度を変える人と深く関わると信用を失う」と心理学者

すぐ態度を変える人と
深く関わると信用を失う」と心理学者
2015.10.09 16:00 NEWSポストセブン

 フジテレビ系『全力!脱力タイムズ』でもおなじみの、東京未来大学・こども心理学部長の出口保行さんが同僚に困っているという女性の相談にお答えします。

【相談】
 同僚の美奈子は自分にとって有利な先輩を見つけると、すぐにその人になびいていきます。
それまで慕っていた人のことなどなかったかのような変わり身の早さに、こっちが恥ずかしくなるくらい。
そんなアンテナより仕事のアンテナ張ってくれるかな! (神奈川・佳苗・32才)

【回答】
 同僚の美奈子さんはつねに社内の形勢を見て、自分に有利な人につくという考え方であること。
そして、その手のひら返し具合があまりにもあからさまで、佳苗さんやほかの同僚の目に余るのですね。
 その場の状況で、有利なほうに流れたり、他人の意向を気にし、それに左右される人を、世間では日和見主義とか風見鶏などと呼び、あまりいい印象がないようです。

 ずいぶん前ですが、総理大臣まで務めた日本のある大物政治家が、党内でのポジションを情勢によってクルクル変え、その様子を風見鶏にたとえられたのは有名な話です。

 しかし、美奈子さんのようなタイプは、どの会社にも多かれ少なかれいるのではないでしょうか。
 このタイプは長いものに巻かれる人、調子のいい人など、ネガティブなイメージがありますが、この立ち居振る舞いは生きていく上で必要なことでもあるのです。

 自分の持っている能力ではなく、人の能力を借りて何とかしようとするわけですが、それには状況判断能力や先を見とおす能力が高くなければできません。

 となれば、社会の中ではこの能力は必要ですし、その能力がある人は、成り上がっていけるのです。
もちろん、それがあまりにもあからさまだと、いやらしく見えて、周りの人から嫌われますから、程度問題というのはあるでしょうが…。

【対策】
 どんなに仲よくしている相手でも、不要になるとバッサリ切ってくるのがこのタイプ。
その変わり身といったら、あっぱれといいたくなるくらい、後をひきません。

 つきあうなら、「いつ裏切られるかわからない」と肝に銘じ、距離をとりながらかかわることです。
短期間に利益を得ようとする場合、このタイプの人はうまくことが運ぶかもしれませんが、コロコロと態度が変わるため、最終的に信用を失う可能性も高い。

 深くかかわると、あなたまで周りから信用を失いかねません。
距離をとってつきあうことは、裏切られた時の屈辱を味わわないための自衛策でもあるのです。とはいっても、苦々しく思うことばかりではないのです。

 人の意見に左右されない堅く強い意志を持っている“志操堅固”がいいとされる、日本人の文化があるから、日和見主義や風見鶏のようなタイプはよしとされにくいのですが、下手に意地や義理をとおして失敗する人が多いことも事実です。

 つまり、美奈子さんのようなタイプで、出世はするけど、周りから信用されないケースもあれば、その真逆のタイプだからこそ失敗し、周りの人が去っていくケースもある。

 どちらも極端な例だから、いい悪いは一概にはいえませんが、美奈子さんほどではないにしろ、佳苗さん自身も、状況判断能力や、時間的な展望などを俯瞰する能力を身につけることは、社会で生きていくためには必要だということを理解しておきましょう。

   ※女性セブン2015年10月22・29日号
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「中年フリーター」のあまりにも残酷な現実

「中年フリーター」の
  あまりにも残酷な現実
東洋経済オンライン 10月10日(土)6時0分配信

 アルバイト、パート、派遣、請負など非正規労働者の増加が止まらない。

平成元年(1989年)に817万人で全体の約2割だった非正規労働者は2014年に1962万人まで増加。
全体の37%と4割近くに迫っている。
今や労働者の実に3人に1人が非正規だ。

右肩上がりで増える中年フリーター

 中でもこれから深刻な問題として顕在化してくるのが「中年フリーター」の問題だ。
その中心は1990年代半ばから2000年代半ばに新卒として社会に出た「就職氷河期世代」の非正規労働者だ。
氷河期最初の世代はすでに40代に突入。
年齢的に正社員に就くのが困難であるだけでなく、体力の衰えとともに働けなくなってくる。  

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの尾畠未輝研究員の試算によると、35〜54歳の非正規(女性は既婚者を除く)の数は2000年から増加、直近では273万人に上る。

■ 親のためにUターンも派遣社員を転々

 「本当は正社員として働きたかった。
安定した生活が保障された中で、自分の人生を設計したかったです。
振り落とされないように必死になって、社会にしがみついている状態です

 兵庫県に暮らすAさん(42)は就職氷河期世代。
工業高校を卒業後、大手流通企業に正社員として就職したものの、家庭の事情から非正規労働者になり、職を転々。
今はセールなどの掘り出し物を見つけてはネットオークションで売りさばき、生計を立てている。

 Aさんの人生が狂いだしたのは1996年、23歳のとき。
母親の面倒を見るために兵庫に帰郷し、派遣会社社員として大手メーカーの系列会社で働き出した。
 最初の派遣先は半年ごとの更新だったが、わずか1年で雇い止め。
Aさんは実家を離れて近隣県に「出稼ぎ派遣」に行く。
仕事の内容はガラス工場のオペレーターだった。
ただ3カ月で雇い止めに遭い、実家へ出戻り。
近所の食品会社工場の契約社員になった。
それも2年後に過労で辞職。
しばらく休養した後、別の派遣会社に登録し、再び大手メーカー系列の会社で仕事した。

 正社員を募集していた職場では、次々に落とされた。「社員にならないか?」と誘う企業がなかったわけではない。
リフォーム会社の訪問販売で給与は出来高制。
ネットで調べてみると、“ブラック企業”だった。

 結局、阪神大震災の翌年である1996年から約10年間で、派遣や契約社員、嘱託などの非正規待遇で10社ほど渡り歩いた。
時給はだいたい900〜1200円だった。

 さらにAさんを苦しめたのが2006年のライブドアショック。
少ない資産を少しでも増やそうと株式投資をしていたが、裏目に出てしまった。
これを機に残った株をすべて処分。
現在は前述のようにネットオークションで生計を立てるようになった。

 「地元で面接受けられる会社はすべて行ってしまっていたので、事実上、就職できなくなった。車の免許を持っていないので、遠くに行くこともできない」

■ 人手不足でも正社員の求人は少ない

 オークションの1カ月の利益は「生活保護費の少し上くらい」と多くはない。
母親と2人で住む公営住宅の家賃が安いから何とか成り立っているのだ。
「今怖いのは、親が急に死ぬこと。
公営住宅では配偶者であればそのまま住めますが、子どもが単身になると生活保護受給者や障害者以外は退去を求められる。
もしそうなった場合は貯金をすべてはたいて、安い住宅でも買わないとやっていけなくなるかもしれない」

 足元では景気回復に伴って人手不足が叫ばれている。
それに合わせて大きく期待されているのが非正規の正社員化だ。
確かに8月の有効求人倍率(季節調整済み)は1.23倍と23年ぶりの高い水準だ。

 ただし正社員に限ってみると有効求人倍率は0.76倍と1倍を下回る。
回復傾向にあるとはいえ、求人数が求職者数より少ない状況はいまだ変わらない。
ずっと非正規で専門的なスキルも経験もない人になれば、なおさらハードルが高くなる。

. 中年フリーターの「下流化」は今後ますます加速する。

非正規の平均月収は約20万円。
体力のある若いときは低賃金でも仕事の掛け持ちなど量でカバーすることができたかもしれないが、それができなくなってくる。

 貯蓄も少ない。
連合総研「非正規労働者の働き方・意識に関する実態調査」によると、非正規が主たる稼ぎ手となっている世帯のうち「貯蓄なし」が28.2%、「100万円未満」の世帯も26.6%に上る。  

また社会保険の加入率が低いのも特徴だ。
厚生労働省「就業形態の多様化に関する総合実態調査報告」によると、雇用保険の加入率は65.2%(正社員99.5%)、健康保険52.8%(同99.5%)、厚生年金51.0%(同99.5%)と正社員を大きく下回る。

■ 企業のコスト削減が社会の負担に

 病気などで働けなくなり、社会保険などのセーフティネットからもこぼれ落ちると、最後に頼れるセーフティネットは生活保護しかない。

生活保護受給者は7月時点で216万人と過去最多を更新。
それに匹敵する中年フリーター273万人が生活保護予備軍として存在しているといっても過言ではない。

 厚生労働省「就業形態の多様化に関する総合実態調査」によると、非正規を活用する理由について「賃金の節約のため」と回答した企業が4割超と最多。
企業が非正規を活用してコスト削減した分が、将来的に行政の負担として跳ね返ってくるようにも映る。

 Aさんのように親元で暮らしているから生計を維持できている人も少なくないだろう。
親の高齢化するとそれが難しくなるのは必至。
それどころか親の介護が必要になってくる。
また自らの老後にも不安を残す。
国民年金のみの場合、満額で6.5万円。
保険料未納の期間があると受け取る額は減る。
老後は今以上に厳しい生活になってしまうのだ。

 低い賃金、不安定な雇用、教育訓練機会の乏しさ……。
非正規をめぐる問題は以前から指摘されてきたことだ。
これまでにも氷河期世代をはじめとした若いフリーター層に対する就労支援も行われてきた。
だが目立った成果が上がらないまま、中年フリーターたちは年齢を重ねてきた。
これからますます苦しい立場に追い込まれていく中年フリーターをどうサポートするのか。
手を打たなければ事態が悪化していくことだけは確かだ。

. ジャーナリスト:
  池上正樹、週刊東洋経済編集部
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2015年10月11日

新文科相の馳浩と副大臣義家が体罰自慢

生徒を4時間監禁、竹刀が折れるまで…
新文科相の馳浩と副大臣の義家弘介が
教師時代の体罰自慢対談
2015.10.09.LITARA(宮島みつや)

 どうやら、安倍政権による“教育破壊”は当面の間止まらないらしい。
第三次改造内閣の顔ぶれを見て、そう確信した。


 建前上、オリンピック問題の引責で辞任した下村博文氏にかわって、安倍晋三首相が文部科学大臣に抜擢したのは、元プロレスラーの馳浩衆議院議員だった。
そして文科副大臣に起用されたのは安倍チルドレン、ヤンキー先生こと義家弘介参議院議員だ。  

このふたりはともに元高校教師の肩書きをもつが、実は、過去に雑誌の企画で対談しており、そこで軍国主義さながらの“体罰肯定発言”、いや“体罰自慢合戦”をかましていたのである。  

2008年、保守論壇誌「正論」(産経新聞社)6月号所収の対談記事でのこと。
ふたりは教諭時代を振り返りつつ学校教育について語りあっているのだが、

まず義家氏が「生徒指導で大切なこと。これはいったんひいた線は絶対死守することに尽きる」としたうえで、こう語り出す。
「いじめの指導で放課後四時間教室から(生徒を)出さなかった時は他の教職員がハラハラしながら私の教室の外で見守っていて後で散々言われました。
(中略)口で『いじめはダメですよ』と説くのは誰でもできる。
でもこれはそんな次元で済ましてはダメで態度で示す以外ない。
教室の用具はボコボコになり、最後は加害生徒が泣いて詫びながら二度といじめないことを誓ったので終わりにしましたけど、これは仲間内の教職員から散々に言われました」

  他の教職員に批判されるのは当然だろう。
「加害生徒」が泣いて詫びたのは暴力に屈したからとしか思えず、それではただの“暴力の連鎖”だ。
かも大人であり学校内の権力者である教師から子供への暴力。
これでいじめ問題が抜本的に解決するとは到底考えられない。

 一方、この“トンデモ暴力元教師”に対して、馳氏はこう返した。
「私は朝七時前には必ず学校に行き、職員会議が始まるまでの時間を校門に立って口うるさくやりました。
爪、スカートの丈、髪型など。
私の場合は終始怒鳴らなくても済んだんですね。
というのは私が教員になってすぐに五輪の代表に選ばれましたし、私の身体を見れば生徒は『馳は怒らせると怖い』と分かるのです。
生徒は逆らったら怖いとビビっているから、むしろ『怒らせると怖いけれども、そうでなければ普通に話せる』と思わせるよう、授業の始まりにいろいろな話をして気をつかっていましたね」  

いたいた〜こういうコワモテの先生、と、さすがに義家氏と比べると常識の範囲内だったかと胸を撫で下ろしたのも束の間、 「では殴ったことがなかったかと言えば、必ずしもそういうわけでもない。
私は高校のレスリング部の監督を務め、石川県で強化委員会をやってましたけど、私の高校はそう強いチームではなかったのです。
ですから一週間に一本ぐらいは竹刀が折れていましたよ」

 ……馳、お前もか!

 どう見たってコレ、竹刀が折れるまで生徒をぶん殴りりましたってことだろう。
しかも続けて「理由はハッキリしている。
短期間でチームをまとめ、強くするには基礎体力をつける以外にない」なんてしれっと言っているのだが、ようするに“集団に貢献できないものは暴力制裁によって従わせる”という軍隊的発想だ。

 そもそも体罰の多くは、子供にとって肉体的痛みよりも、心理的ないしは精神的痛みの方がはるかに大きい。

仮に、竹刀が折れるまで馳氏が殴ったその生徒が、その後レスリング選手として大成しようとも、
義家氏が四時間も教室に監禁してボコボコにしたいじめ加害生徒が「更生」しようとも、その子たちの心の傷は一生消えないし、教員が暴力行為にでることを目の当たりにした他の生徒たちにも、むしろ「言うこときかないヤツは暴力で締め上げてもいいんだ」という誤った認識を植え付けてしまうのではないか。

 だが、考えてもみれば、安倍政権が「教育改革」を旗印に行ってきたのは、教育基本法改正による「愛国心」の押し付けや、道徳の「特別の教科」化による思想統制。

体罰や暴力支配がこれらと相性がよいのは歴史が証明しているわけで、馳氏や義家氏の「生徒指導」は現政権の意向とぴたりと一致するのかもしれない。

 事実、第一安倍政権の教育職員免許法改正により、教員免許は10年の更新性となったが、前述の対談で馳氏は、個々の教員や教育システムに対するさらなる国家の介入を提言している。

「教職員について国がやるべきこととして免許更新制を充実させないといけない。
こう思ってます。
教員は養成→採用→研修→免許更新という一つ一つの段階をもう一度洗い直す必要があるでしょう。
この四つの段階をバラバラの政策として取り組むのではなく、一体として捉える。
したがって研修の中身や更新制の研修も中身が厳しく問われなければいけないと考えています」  

義家氏がこれに「同感ですね。大学の教育学部なんてスキル指導は皆無に近いし、左翼教師の巣窟みたいになっている」とうなずくように、結局のところ馳氏が主張しているのは、教員を徹底して国家の管理下に置き、あるいは政府の意向に従わない教員を排除することによって、子供たちの思想や人格を都合のよいよう統制したいということではないのか。

 実は、7日に放送された情報バラエティ『バラいろダンディ』(TOKYO MX)でも、新閣僚の顔ぶれが紹介されたとき、プロレスの先輩である蝶野正洋が、馳氏を冗談交じりにこう評す一幕があった。

「いやあ、これ内閣を決めるときにちゃんと下調べ(身体検査)をしてないんですかねえ?」
「2、3カ月で多分ダメになるんじゃないかな」
「(人となりは)素晴らしいけど、彼は表と裏あるからねえ」

 体罰肯定、思想統制推進の馳氏と「戦後左翼教育」批判の急先鋒である義家氏がタッグを組んで文科省トップに君臨するとなれば、これから起きることは火を見るよりも明らかだろう。
彼らを就任させた安倍政権の思惑を、われわれはよくよく警戒せねばならない。
                       (宮島みつや)
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2015年10月12日

遅刻厳禁!完璧主義なオトコと付き合う前に知っておくべきこと4つ

遅刻厳禁!
完璧主義なオトコと付き合う前に
知っておくべきこと4つ
2015年10月11日(日)19時30分配信 Menjoy!

どんなタイプの男性と付き合いたかと聞かれて、「しっかりしている人」と答える女性って結構多いです。
結婚するとなったらチャランポラン男では頼りないし、男性に持っておいてほしい性質ですよね。

でも、もし彼が完璧にこだわるパーフェクショニストだったら、それはそれで大変だったります。
そこで、海外女子大生向け情報サイト『College Candy』に掲載された記事を参考に、?完璧主義なオトコと付き合う前に知っておくべきこと4つ”をお届けします。
うまく完璧主義な男性と付き合えたら、頼りない男性とはオサラバできるかもしれませんよ!

■1:完璧主義者は急な予定の変更を嫌う

完璧主義者は、自分が計画した通りに物事を進めたがる傾向があるので、突然のプラン変更を好みません。
デートや旅行も、滞りなく楽しめるように詳細を全て調べているので、できるだけ彼の計画通りに動いてあげましょう。
そういう意味では、思い付きで自由に行動したい女性とは、相性が良くないと言えるでしょう。

■2:いつも時間厳守で!

とにかく、しっかりしている彼は、自分の時間も大切にしているので相手の時間もムダにしません。
なので、いつも10分前行動は当たり前で約束の時間を厳守するので、あなたも遅刻しないように気を付ける必要があります。
いつも遅れて待たされるのも困りますが、常に時間厳守も結構大変です。
どっちもどっちかもしれませんが、あなたの時間を尊重してくれる、彼のそんなところを長所だと思ってあげてください。

■3:身だしなみがOKか、常に聞かれる準備を!

何でも完璧にしたい彼は、ファッションのコーディネートからヘアスタイルに至るまで、全てがバッチシ! なのに、服装がおかしくないかとか髪のセットが乱れていないかとか、あなたに確認を取ったり鏡のチェックに大忙しです。

交際当初は我慢できても、次第に彼のそういう点がうっとおしくなってくるかもしれません。
それでも、前もって「完璧男はこんなものだ」と心の準備をしておけば、軽く流せるようになるはずです。

■4:超キレイ好きなので、その覚悟を!

完璧主義な男はキレイ好きが多いので、部屋もきちんと整理整頓されている場合がほとんどです。
もし、あなたが散らかす癖があるならお泊りの時は気を付けて、自分のマンションや部屋も掃除してキレイにしておかないと、彼にドン引かれちゃうかもしれません。

ダラしなくて頼りがいがないのと、全てきちんとしている完璧主義オトコならどちらが良いですか!?

 きっと、慣れてしまえばパーフェクショニストな男の方が、付き合いやすいのではないでしょうか。
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
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ヤンキー先生「文科副大臣」の笑止 日の丸・君が代の強制側に ヤンキー先生「文科副大臣」の笑止

日の丸・君が代の強制側に
ヤンキー先生「文科副大臣」の笑止
2015年10月11日 日刊ゲンダイ

 元ヤンキーが副大臣とは大した出世だ。

「ヤンキー先生」こと自民党の義家弘介衆院議員(44)が文部科学副大臣に就任した。

 すっかり“教育者の代表”みたいな顔をしているが、チャンチャラおかしい。

 義家氏といえば、親にも暴力を振るうヤンキーだったが更生し、北海道の母校・北星学園余市高の教師に。
その経緯がドラマになったのはご存じの通りで、05年に退職後は横浜市教委の教育委員、政府の教育再生会議担当室室長を経て、07年の参院選で初当選した。

「参院選に出馬の意思がないということで、法務省が800万円以上をかけて、義家氏を起用したPRビデオを制作しました。
それなのに出馬したせいで、ビデオを回収する羽目になった。
週刊誌には〈裏切りの血税800万円ビデオ〉と報じられました」(永田町関係者)

その後、衆院に鞍替えし、12年の総選挙で神奈川16区から出馬して初当選。
第2次安倍内閣で文科政務官に就任し、昨年末の衆院選では比例南関東ブロックで復活当選とそこそこ順調にキャリアを積み重ねてきたが、一事が万事の男だ。

「本人は事実無根と否定していますが、教師になる前の塾講師時代に教え子の中学生や卒業生と交際しているというウワサが絶えず、〈『女子中学生とBMW』不適切な過去〉とも報じられた。
母校の北星学園余市高の教え子を中退させ、結婚した時も話題になりました」(地元関係者)  

元ヤンだけあって話題には事欠かず、12年には“在特会”の元幹部が主宰する団体の集会に参加したり、13年に厚木市の成人式に出た際は、政務官の自分より先に比例復活した民主党議員(当選回数では先輩)が紹介されたことにブチ切れ、同市に抗議。

ネット上では「器の小さな男」などと失笑を買っていた。

 そんな義家氏は、教師時代には「日の丸」と「君が代」の強制に反対し、月刊誌に〈安心しろ。
卒業式には、お前たちを邪魔するものは何もない。
卒業式のシンボルはお前たち自身だ。
そしてテーマソングはお前たちが最後の学園祭の合唱で、大声で歌ったあの歌だ〉などと熱く語っていた。

 ところが今や、安倍の出身派閥であるタカ派の「清和会」に所属し、右翼組織「日本会議」のメンバー。
日の丸と君が代を強制する側だ。
永田町では、そういう男が出世する。
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コンビニおにぎりと弁当は危険!原価5円?添加物まみれで健康被害の恐れ

コンビニおにぎりと弁当は危険!
原価5円?添加物まみれで健康被害の恐れ
 2015年10月12日(月)6時6分配信 ビジネスジャーナル

 英ロンドンで行われているラクビーワールドカップでの日本代表チームの大活躍が、世界中のラクビーファンを熱狂させています。
 そんな日本代表チーム躍進の原動力を支えているのが、おにぎりだというのです。

10月5日のJNNニュースによると、イギリスの食事だけでは選手が持たないと、試合前後に1人2個ずつ、ロンドンの居酒屋店女将がつくったおにぎりを食べているといいます。
具はサケで、海苔は消化が悪いため付けていないとのことです。

 このニュースを見て、「やっぱり日本人はおにぎりだよな」と、納得しました。
日本代表チームには外国籍の選手も多くいますが、皆、長期間日本でプレーをしている選手たちで、おにぎりも日頃から食べています。

 しかし、おにぎりとはいっても、コンビニエンスストアのおにぎりで今回のような力を発揮することができたのかは疑問でしょう。
読者諸氏も、日本代表チームがおにぎりを食べて劇的な活躍をしたのに刺戟されて、「俺もコンビニおにぎりを食べるぞ」なんて決して思わないことです。

「安い、うまい、便利」ということで、コンビニおにぎりを愛好している人は少なくありません。
ところが、コンビニおにぎりは、コメ本来の味を引き出した食品ではありません。
うまいと感じているのは化学調味料(うまみ味調味料)など食品添加物の味です。
おにぎりは、ごはんと具だけのシンプルな食べ物だから添加物の心配は少ないと思っていたら、とんでもないのです。

コンビニ食品でよく見かける「保存料・合成着色料不使用」のキャッチコピーに騙されてはいけません。
これは添加物不使用ということではありません。
保存料、合成着色料に代わる添加物は使用されているのです。

 まず、ほとんどのコンビニおにぎりに使われている添加物がグリシンという炊飯改良剤です。ごはんのつやを出す効果存性を高める目的で添加されています。

グリシンは人工的に合成されたアミノ酸です。
体内でつくられるアミノ酸のグリシンは脳に働きかけ睡眠を深くさせる作用があります。
こうしたことから、添加物グリシンは一部の製薬会社から安眠効果を高めるサプリメントとして販売されています。

●人工合成されたグリシンに要注意

 しかし、人間の体内でつくられるアミノ酸のグリシンと、人工的につくられた添加物のグリシンとは別の物質と理解しておかないと、予想もしない健康被害に遭う恐れがあります。
もっとも心配されるのが過剰摂取です。

「食品添加物公定書」という公的な専門書には、グリシンをモルモットに大量に与えると、筋緊張の消失と一過性の完全麻痺が起こったという報告があります。
また、大きな特徴として右回りの円運動を行うとも報告されています。

大量に食べると、ということですが、グリシンはコンビニおにぎりだけでなく、ほとんどのコンビニ弁当に使われています。

 合成アミノ酸を大量に摂取する怖さは、「L-トリプトファン事件」が実証しています。
これは1988年から89年にかけて、昭和電工が製造した合成アミノ酸のL-トリプトファンを添加した清涼飲料水を飲んだ人が、米国で38人も死亡した食品公害事件です。
日本でも同様の清涼飲料水が発売される予定でしたが、米国での被害が表面化したため、急遽発売を中止し、難を逃れたのです。

 今のように、量的にも対象食品も無制限にグリシンを使用している状態では、いつL-トリプトファン事件のような事態が起こるかわかりません。

身を守る一番の方法は、グリシンの添加された食品、サプリメントは摂取しないことです。

 おにぎりの具といえば、梅干しやサケが頭に浮かびます。
ラクビー日本代表チームでもサケが一番の人気だったのことです。
コンビニおにぎりでは、そのサケにも添加物が使われています。

サケの身のつや出しに甘味料のソルビット(ソルビトール)、品質保持のためにpH調整剤などが使われています。

ちなみに、海上自衛隊(呉補給廠)では、pH調整剤の添加されているパックご飯は使えないことになっています。
おそらく、国を守る隊員に対しては、健康に悪影響を与える食品は提供できないということなのでしょう。

 普段コンビニおにぎりを食べている人は、「コンビニおにぎりが体に良いとは思えないけれど、何しろ安いから、背に腹は代えられない」と言うかもしれません。
 確かに、1個100円前後ですから安いと思うでしょう。
しかし、コンビニおにぎり1個の原価(コメのみ)は、間違いなく5円以下です。

昨年などコメの取引価格が暴落して、産地によって違いはありますが、多くは60キロ(1俵)7000円台で生産者から卸業者へ売られています。

コンビニおにぎりに使用されるコメは1個当たり80グラムほどですから、7000円台のおコメで計算すると、1個3円程度です。
少し高いコメを使っても5円以下のはずです。
具とか輸送費、人件費などを入れても1個100円はとんでもなく高い価格です。

スーパーで5キロ2500円のおコメを買ってきておにぎりをつくれば、1膳分(140グラム)30円、1500円のおコメなら18円です。
「安くて、安全で、おいいしい」おにぎりは、絶対に手づくりに徹するべきです。
(文=郡司和夫/食品ジャーナリスト)
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2015年10月13日

安倍首相が特攻隊の世界遺産を画策

南京大虐殺の登録に
「政治利用」と抗議しながら…
安倍首相が「特攻隊」を
   世界遺産に推していた!
協力者はあの人の娘?
2015.10.12.LITERA(宮島みつや)

 ユネスコの世界記憶遺産に中国が申請していた「南京大虐殺」が登録されたことに対し、安倍政権が“発狂”しているが、いよいよその動きが具体化してきた。

 本サイトで既報のとおり、登録前から自民党の原田義昭・国際情報検討委員会委員長が「南京大虐殺や慰安婦の存在自体を、我が国はいまや否定しようとしている時にもかかわらず、(中国が)申請しようとするのは承服できない」などと発言したりと、安倍政権の根幹にある歴史修正主義が露呈していたが、さらに11日には、二階俊博・自民党総務会長が徳島県での講演でこんなことを言い出した。

「ユネスコが『(南京事件で)日本は悪い』というなら、ユネスコの資金はもう日本は協力しないと言えないとしょうがない」

 何度でも繰り替えすが、南京事件は、多数の元日本兵による捕虜や民間人虐殺の証言・証拠が存在し、また日中間の公式歴史研究でも事実と認定されている。

そんな歴史的事実をネグり、「虐殺はなかった」「日本は悪くない」なる妄言を日本は世界に向けて発信しているのだ。
これは、ドイツ政府が「ナチスによるホロコーストはなかった」と言っているに等しい歴史修正である。

国際的に許されるわけもなく、国家としての信用を落としていることに彼らは少しも気付かない。

 しかも、ちゃんちゃらおかしいのは、安倍政権が「中国はユネスコを政治利用している!」などと批判していることだ。
 いったい、どの口でそんなことが言えるのか。
今回、申請し登録された「シベリア抑留」はいわずもがな、実は日本政府はこの間、もうひとつ、“政治利用”としか思えないものを世界記憶遺産に推している。
それは「特攻隊」資料だ。

 日本ユネスコ国内委員会は、世界遺産候補を公募し選定しているが、今回の公募の一つに鹿児島県南九州市が申請した特攻隊の遺書などの関連記録があった。
この特攻隊資料は知覧特攻平和会館が保存しているもので、昨年2014年にも申請されたものの、「日本からの視点のみが説明されている」と指摘され、落選していた(朝日新聞15年06月05付)。

 しかも、この申請に関わっていたのが、総理である安倍首相本人だった。
月刊総合誌「FACTA」14年5月号の記事によると、昨年、安倍首相は、特攻隊資料を記憶遺産申請の手続きに入るようにと自ら指示。

〈「集団的自衛権問題が佳境の折に雑音を増やすだけ」と自民党内からも懸念が上がっている〉と伝えている。
 たしかに、軍の命令に抗えず、無謀な作戦の捨て駒として扱われ、命を落とした特攻隊の存在は決して忘れてはいけないものだ。

しかし、百田尚樹の『永遠の0』が象徴的なように、ときとして特攻は「命がけで国を守ろうとした勇敢な兵士」として賞揚され、戦争および戦時体制の肯定の材料にもされてきた。
 それを世界記憶遺産に推すという行為は、当然、特攻礼賛と受け取られかねない。

実際、昨年に開かれた霜出勘平・南九州市市長の会見では、知覧特攻平和会館を訪れたことがあるというイギリス・タイム紙の記者が「特攻隊員の犠牲がまるで崇高な死であったような印象を見学者に与える」と言い、
ドイツの記者からも「悲劇を繰り返させないためであるなら、戦争が起きた原因をはっきりさせるべきではないか」と鋭い指摘を受けている。

 こうした諸外国からの反発はふつうに予想できるものだが、しかし、安倍首相はそれでもなお特攻隊資料に執着する。
それはまるで、今年、世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」のときと同じように。

 既報の通り、安倍首相は「明治日本の産業革命遺産」についても自身の人脈をフル活用して全面的にバックアップ。
世界遺産登録の「陰の立役者」と呼ばれ、安倍首相の幼なじみでもある加藤康子氏には「君がやろうとしていることは『坂の上の雲』だな。
これは、俺がやらせてあげる」と語り、総理の座に返り咲いた3日後には彼女に「産業遺産やるから」と明言したという。

 これほどまでに安倍首相が「明治日本の産業革命遺産」にこだわったのは、戦前の大日本帝国の体制や「富国強兵」「脱亜入欧」という思想を肯定・美化したかったからだというのは簡単に想像がつく。

国民に愛国心を強制することに熱心な安倍首相の次の目標……
それが「特攻隊資料を世界記憶遺産登録」なのだろう。

 ほとほと嫌気がさすが、「FACTA」の記事ではもうひとつ、気になる話が記載されている。それは、この世界記憶遺産の文部科学省の担当者が、籾井勝人・NHK会長の娘である籾井圭子氏であるということだ。

 言うまでもなく、籾井氏は安倍首相の完全な子飼いで、籾井体制以降、NHKは“安倍チャンネル”と化していることはご存じの通り。
今度は娘が安倍首相の希望を忖度して、特攻隊資料の世界記憶遺産登録に動いたということか──。

 それにしても、安倍首相はユネスコの世界記憶遺産を国威発揚の場か何かと勘違いしているのではないか。

 今回の「南京大虐殺」に限らず、これまでも世界記憶遺産は帝国主義や戦争による“負の歴史”をいくつも認定してきた。
それは、そうした歴史を踏まえることなくして平和への前進はなしえないからだ。

しかし、この日本という国は、安倍首相の主導によって特攻隊の賛美という“逆コース”を進もうとしている。
いったいこの姿勢のどこが“積極的平和主義”なのか。
国家の身勝手なエゴを全世界に発信し続けているだけではないか。

 まあ、国連の会見で難民問題を問われて、「難民問題より前に女性、高齢者の活躍」とトンチンカンな答えをするようなドメスティックなオツムの持ち主には何を言っても無駄だろう。
 やはり、諸外国から「話にならない歴史修正国家」と見放され、国際社会から孤立する前に、この政権を倒すしかない。
          (宮島みつや)
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2015年10月14日

TPP締結で脅かされる日本の食の安全

TPP締結は愚行!
このままでは日本の
「食の安全を守る砦」がズタズタに
2015.10.13.ヘルスプレス(郡司和夫)

 TPP(環太平洋パートナーシップ協定)が大筋合意しました。
しかし、次期米統領の有力候補であるヒラリー・クリントン前国務長官が、TPP不支持を急遽、表明するなど、まだまだ波乱含みです。

今回は、子どもだけでなく、私たち日本人すべてが健康被害を高めることになりかねない、TPPの問題を考えてみましょう。

ISD条項による提訴で「食の安全を守る砦」がズタズタに

 私たち消費者が気になるのは、TPP締結によって日本の「食の安全・安心」が脅かされる可能性があることではないでしょうか。

なかでも懸念されるのが「遺伝子組み換え食品」です。
遺伝子組み換え食品が食卓に上がるようになったのは2000年代に入ってから。
人類史上、未経験の食品だけに、これからどんな影響が人体に出るのかは誰もわかりません。  

動物実験レベルでは、不安を予期させる報告がすでに上がっています。
たとえば、2012年、フランス・カーン大学のジル・エリック・セラリーニ博士率いる研究チームは、遺伝子組み換えトウモロコシをラットに700日間食べさせたところ、「メスでは、乳がんと脳下垂体異常が多かった。オスでは、肝臓機能障害と腎臓肥大、皮膚がん、消化器系への影響が見られた」と報告し、全世界に衝撃を与えました。

 日本では、食用油など一部の食品を除いて、遺伝子組み換えの原材料を使った食品は「遺伝子組み換え原材料使用」の表示をすることが義務づけられています。

しかし、TPP締結によって、この表示義務化が消滅してしまう可能性があります。

 TPPにはISD条項というものがあり、外資企業が投資先政府の政策によって不利益を受けた場合、世界銀行の投資紛争国際解決センターに提訴できることになっています。

つまり、遺伝子組み換え作物で全世界の食料支配を目論む巨大多国籍企業が、「遺伝子組み換え食品の表示義務化によって不利益を被っている」と日本政府を提訴することが可能なのです。

実際、アメリカ、カナダ、メキシコによるNAFTA(北米自由貿易協定)では、ISD条項で46件の提訴が行なわれています。
そのうち30件が米国多国籍企業によるもので、そのすべてで要求を通しています。

 TPPのISD条項で懸念されるのは、表示義務化だけではありません。
北海道は全道で遺伝子組み換え作物の栽培を条例で禁止していますが、これも不利益を受けたとして提訴される恐れがあります。
また、遺伝子組み換え食品だけでなく、食品添加物の指定にあたっての安全性審査に時間がかかりすぎるという提訴や、近年、水源地の外資買収が大きな問題になっていますが、これを防ぐための法律を制定し場合も、ISD条項で訴えられる可能性があります。

 このように、TPPのISD条項によって日本の「食の安全を守る砦」がズタズタにされる可能性があります。

危険なのは遺伝子組み換え食品だけではない

 個別の食品を見ると、乳製品、牛肉、果実の輸入増によって、日本人の健康リスクも増大する可能性があります。
 現在、バターには360%、脱脂粉乳には218%の関税が課せられています。
この関税率は維持されますが、バターと脱脂粉乳を合わせた生乳換算で、6年目まで年間6万トン、7年目からは年間7万トンという輸入枠が設けられました。

これら乳製品の主な輸入先はニュージーランドになりますが、2年前、ニュージーランド製乳製品からボツリヌス菌が検出され、世界中を震撼させました。
ボツリヌス菌は、青酸カリよりはるかに致死性の高い非常に危険な菌です。

 牛肉は、関税率が10%引き下がります。そしてTPPによって牛肉の輸入量が増えれば、日本の外食店には「やわらか加工」「霜降り加工」「カットステーキ」と表記されたメニューが並ぶことになるでしょう。
これらのほとんどは、米国産の「インジェクションビーフ(牛脂注入肉)」と呼ばれるものです。
インジェクションビーフには、牛脂、還元水飴、ショートニング、ポリリン酸ナトリウム、酸化防止剤、増粘多糖類、化学調味料などがを含む「ピックル液」が注入されています。
こんな肉が健康に良いわけがありません。

 また、米国産牛は、抗生物質や成長ホルモン剤を多用して飼育されているので、それらの人体への悪影響も懸念されます。
さらに、BSE(牛海綿状脳症・狂牛病)と疑われる歩行困難な「へたり牛」が、米国ではたびたび発生し、その肉が流通しています。

日本では話題になりませんが、BSEは終焉したわけではないことを、肝に命じておく必要があります。

 果実類の関税は段階的に引き下げられ、6〜11年後には撤廃されます。
そこで心配なのは「ポストハーベスト農薬」です。

米国では収穫後に農薬を防腐剤代わりに、直接、噴霧したりしています。
果実に直接、農薬水溶液に漬けたり、噴霧するのですから残留濃度も高くなります(日本では禁止)。
ポストハーベストに使われている農薬は、発がん性が指摘されているものがほとんどです。  TPP締結で輸入食品が激増するのは目に見えています。

日本の「食の安全・安心」のためには、輸入の際の検疫強化が問われるのです。
しかし日本政府は、貿易障害につながるからと、検疫強化など考えてもいないようです。
日本の「食の安全・安心」は、重大な危機を迎えているのは間違いありません。

郡司和夫(ぐんじ・かずお)
フリージャーナリスト。
1949年、東京都生れ。法政大学卒。
食品汚染、環境問題の一線に立ち、雑誌の特集記事を中心に執筆活動を行っている。
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2015年10月15日

「一億総活躍社会」は一億総"ストレス"社会 .

「一億総活躍社会」は
「一億総ストレス社会」?
12月の法改正は“しんどくても働け”!?
2015.10.14. ヘルスプレス

 今年12月1日に施行される改正労働安全衛生法。
その取り決めにより、事業者は従業員に対し、ストレスチェックと面接指導の実施等が義務づけられることになった。

 50人以上の従業員がいる企業にとっては、あと2カ月足らずで適用されるこの制度(従業員50人未満の事業は当分の間、努力義務)。
いったいどのようなものなのだろうか?

 厚生労働省が発表している「制度の概要」によると、このストレスチェック制度は、
「定期的に労働者のストレスの状況について検査を行い、本人にその結果を通知して自らのストレスの状況について気付きを促し、個人のメンタルヘルス不調のリスクを低減させる」
「検査結果を集団ごとに集計・分析し、職場におけるストレス要因を評価し、職場環境の改善につなげることで、ストレスの要因そのものも低減させるもの」だという。

 さらに「その中でメンタルヘルス不調のリスクの高い者を早期に発見し、医師による面接指導につなげることで、労働者のメンタルヘルス不調を未然に防止する取組」だと説明している。  

ストレスチェックの調査票にどのようなものを使うかは事業者が自ら選択できるが、国が推奨する標準的な調査票もあり、それがネットでも公開されている。

ネットで公開された“標準的な調査票”

 「A あなたの仕事についてうかがいます。最もあてはまるものに○を付けてください」という設問には、「非常にたくさんの仕事をしなければならない」「時間内に仕事が処理できない」「一生懸命働かなければならない」「かなり注意を集中する必要がある」など17問。

それぞれ「そうだ」「まあそうだ」「ややちがう」「ちがう」の4段階から回答する。

 「B 最近1カ月間のあなたの状態についてうかがいます。
最もあてはまるものに○を付けてください」とい設問には、
「活気がわいてくる」「元気がいっぱいだ」「生き生きする」「怒りを感じる」など29問。
それぞれ「ほとんどなかった」「ときどきあった」「しばしばあった」「ほとんどいつもあった」から選択する。

 「C あなたの周りの方々についてうかがいます」には、「上司」「職場の同僚」「配偶者、家族、友人等」についてそれぞれ「どのくらい気軽に話ができるか」「どのくらい頼りになるか」「個人的な相談をどのくらいきいてくれるか」を回答する、といった具合だ。

 最後のDは「満足度について」。「仕事」「家庭生活」それぞれに対し、「満足」「まあ満足」「やや不満足」「不満足」の4つから回答する。

制度と逆行する「一億総活躍」の掛け声 .

 うつ病による休職者や退職者の高止まりが社会問題となり、多くの人が苦しんでいるなかで、職場におけるストレスの度合いを早めにチェックする調査が制度化されることは評価したい。  だが、このような機械的な調査が根本的な解決につながるのかというと、それは疑問だ。

「調査をちゃんとやっているからうちの会社は大丈夫」という免罪符に使われてしまい、職場におけるコミュニケーションの柔軟さや、ゆとりのある仕事内容、勤務時間の短縮といった本質的な問題がむしろないがしろにされはしないかという懸念が残る。

そもそも、調査対象となる人が会社に気を使って正直に回答しない可能性だって否定できないのだ。

 折しも、安倍晋三首相は「一億総活躍社会」などということを言いだし、先の内閣改造で「担当大臣」まで任命した。
「一億総活躍」というのは、要するに小さな子ども以外は、どんなにしんどくても休みたくても身体や心が疲弊しても働き続けろ、という意味につながりはしないのか?  

そのように、走り続けなければふるい落とされてしまうようなハードな社会の動きこそが、疲弊するビジネスマンを大量に生み出しているのではないだろうか――。

 厚生労働省の「ストレスチェック制度の概要」によると、このストレスチェックで高ストレスの通知を受けた労働者から申し出があったときは、医師による面接指導を行なうことが事業者の義務になるという。

 願わくは、この「ストレスチェック調査票」が正しく使われ、休みたいときは休める社会にもっと近づくことを期待したい。
うつ病の多くは、まぎれもなく「職場の過重負担」によって起こっているのだから。
             (文=編集部)
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香山リカのココロの万華鏡:その子に何が最善か 

香山リカのココロの万華鏡:
その子に何が最善か 
毎日新聞 2015年10月14日 首都圏版

 悲しいニュースが報道された。
2014年度の児童虐待が過去最多に上った、というのだ。

全国の児童相談所が対応した件数を厚生労働省がまとめたのだが、前の年に比べて約2割増の8万8931件だったとのことだ。
 厚労省は増加に関して慎重な説明をしている。
「きょうだいへの虐待」や子どもの前でたとえば父親が母親に暴力を振るう「面前ドメスティックバイオレンス」も、本人への虐待として対応するようになったことも関係しているのではないか、というのだ。

 ただ、たとえその分が増加に数えられたとしても、楽観はできない。
診察室で見ていても、虐待の種類やあり方は本当にさまざまだ。

「殴る蹴る」だけが虐待だと思い込んでいる人は今やいないと思うが、家族への暴力を見せられただけではなく、万引きの手伝いを強要された、親が使う違法薬物の受け渡し役となった、といった話も聞いたことがある。

母親が家にいるのに父親とその愛人との旅行に同行しなければならなかったのが苦痛だった、と涙ながらに話してくれた人もいた。
 もちろん、家族の形はそれぞれ違ってよいので「両親がそろっていつも笑顔で家にいること」が何としても必要、と言いたいわけではない。

親が病気でほとんど子どもの世話ができないという家庭もあるだろう。
ただ、子どもはおとなが好きに扱ってよい“所有物”ではなく、独立した心とからだを持った立派な人間なのだ、という基本はどんな場合も忘れてはならない。

 「いやならはっきり言えばよかったのに」と後になって言う親もいるが、子どもはからだも小さく力も弱く、「親にきらわれたくない」といつも思っている。

たとえ「お兄ちゃんが殴られているのを見るのはつらい」と感じても、とても「やめて」と言い出すこともできず、「早く終わらないだろうか」とひたすら待つだけだ。

 かつては「どんな場合も子どもは親のそばで育ったほうがよい」という考え方が一般的で、警察や児童相談所が家庭に介入するのがむずかしかったが、最近、かなり考えが変わってきた。

危機が迫っている場合、子どもはまず命を保護されなければならない。
また、一歩踏み込めば、なんでも「親元がいちばん」ではなく、「この子の場合は別の信頼できるおとなのそばですごしたほうがよい」というケースもあるはずだ。
子どもの問題は一般論では語れない。
「この子ども」にとって何が最善か、と常に考えたい。   
         (精神科医)
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2015年10月16日

新聞週間 多様性を支える公器に

新聞週間 多様性を支える公器に
毎日新聞「社説」2015年10月15日 

 きょうから新聞週間が始まる。
報道機関として、新聞はどんな使命を担い、どうその責任を果たしていくのか。
改めて考えてみたい。

 新聞の最大の役割は、信頼できるニュースや意見を読者に届けることだ。
毎日新聞の編集綱領は「真実、公正な報道、評論によって国民の知る権利に応え、社会の公器としての使命を果たす」とうたう。
今後もその原点を大切にしたい。

 真実、公正な報道は、全ての新聞に課せられた責務だろう。

 そういった中、安全保障関連法や、沖縄県の米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画、原発の再稼働など、国民の間で政権や政策への評価、意見が大きく割れる国の重要テーマが増えている。
 新聞の報道ぶりや論調も180度反対になることが珍しくない。

 国民に多様な意見が存在することは、民主主義社会として当然だろう。
ただし、たとえば安全保障関連法をめぐっては、賛否の意見が両極端に分かれすぎ、「接点」を見いだすのが困難だった。

 国民の多様な意見をくみ取り、どう橋渡し役を務めるのか。
今の時代の新聞に求められている大切な役割の一つではないだろうか。

 さまざまな情報が飛び交うネット社会だ。過激な言葉を使ったり、白か黒かの極端な議論に陥ったりしがちだ。
だが、異論に対する寛容さを忘れてはならない。

 新聞を取り巻く環境は決して生やさしくない。
自民党の若手勉強会で6月、安全保障関連法を批判する報道に関し、出席議員が「懲らしめるには広告収入がなくなるのが一番」、
作家の百田(ひゃくた)尚樹氏が「沖縄にある二つの新聞はつぶさないといけない」と発言したのは記憶に新しい。

 毎日新聞が今春、主要自治体に問い合わせたところ、「憲法」「平和・戦争」「原発」「特定秘密保護法」をテーマとしたイベントについて、後援を断った件数がこの5年間で倍増していたという。
 政権の姿勢と対抗するようなテーマを避ける傾向だとすれば問題の根は深い。

 そんな不寛容な空気が市民社会をも覆いつつあるのではないか。
国民の表現の自由を守るために、警鐘を鳴らし続けたい。

 先の通常国会で改正公職選挙法が成立し、選挙年齢が「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げられた。
主権者教育への関心が特に高校で高まっている。
一部の学校では既に、新聞を教材にした授業が始まり、世論調査や社説も活用されている。
 社会のあり方を学び、議論するための公共財として、新聞は役割を果たしていきたい。
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怒りは6秒たつと落ち着く!? イラッとしてしまったときの対処法

怒りは6秒たつと落ち着く!?
イラッとしてしまったときの対処法
2015.10.16 R-30

◆人はなぜ、イラついてしまうのか?
〜イラッとのメカニズムと対策〜

「多くの人はイライラする原因は自分の外にあると思っています。
でも、それが間違い。
原因はすべて自分の中にあるんです」

 こう話すのは、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会の代表理事を務める安藤俊介氏。

「人はそれぞれ『するべき』『するべきではない』という行動基準を持っています。
その基準に外れた行動などを見ると腹が立つ。
それがイラつきのメカニズムです」

 例えば周囲を気にせず傘を振り回して歩く人を見てイライラした場合、原因はその人ではなく、その行動を許せないと思う自分自身にあるというわけだ。

「基準は人によって違うので、多少のイライラはやむを得ない。
ですが、自分の基準から外れるすべての行動にイラついていてもダメ。

人の心の中には『許せる』『自分とは少し違うと思うが許せる』『許せない』の3つの基準があります。
中間の『自分とは違うと思うけど許せる』の幅が広い人は、多少のことではイラつかない人なのです」

 つまり、「自分とは少し違うけど許せる」幅を広げることが、イラつかない秘訣なのだ。
では、具体的にはどうすればいいのか。

「何にイライラしたか書き出して、自分自身の怒りの基準を明確にするといいでしょう。
そうすれば、自分がいかにくだらないことでイラついているかがわかるので『これではダメだ』と思えて改善の努力をするようになります」

 とは言いつつも、一朝一夕で心が広くなるとも思えない……。
思わずイラッとしてしまったときの対処法はないのだろうか。
「怒りは6秒たつと落ち着くといわれているので、まずは6秒間耐えること。
怒りを10点満点で数値化するのもイライラを客観視できて冷静になれるので有効ですね。
また、友人や恋人など親しい相手には直接注意することも必要です」

 ちなみに、イラつきの原因を愚痴ることはご法度。
話すことで負の感情が記憶に定着し、かえってイライラしやすくなるという。
すぐにイライラするということは他人や外的要因に感情を操られているということ。
それではあまりにも寂しい。
感情を自分でコントロールできるよう、普段から意識したほうがいいと思います

 生きていればイライラすることも多い。
そんなときは、“アンガーマネジメント”で穏やかな日々を過ごせるよう心掛けたい。
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2015年10月17日

疲れや不眠が続いたらチェック:見過ごしてはいけない「うつ病」の7つのサイン

疲れや不眠が続いたらチェック:
見過ごしてはいけない
「うつ病」の7つのサイン
2015年10月15日 21時0分 ライフハッカー[日本版]

米疾病対策センターによると、10人に1人のアメリカ人はうつ病を経験しているそうです。
しかし、うつ病の状態にある人でも、自分がうつ病だと気づいていない人が多いのです。
うつ病は軽度から重度まで範囲も広く、かなり症状が異なります。

うつ病の兆候は、疲れやストレス、加齢によるものだと思われていることもよくあります。
今回は、見過ごしてはいけないうつ病のサインを7つ、ご紹介します。

1. 怒りっぽくなる

ほとんどの人は、うつ病になると悲観的になり落ち込むものだと思っています。
しかし、うつ病でも絶望的になったり落ち込んだりするのではなく、イライラしたり怒りっぽくなる人もいます。
自分が怒りっぽくなってきたと思ったり、周りの人が腫れものに触るかのように自分に接していると気付いたら、見過ごしてはいけません。
ストレス過多や仕事の負荷が高い状態で、自分がイライラしたり怒りっぽくなっていることを責めてはいけません。
そういうときは、もしかしたらうつ病かもしれないと考えてみてください。

2. 睡眠障害がある

1日や2日、眠れない日があっても、そこまで警戒する必要はありませんが、睡眠が困難な状態が続いたら赤信号です。
うつ病の症状で不眠症になっていることがあります。

うつ病の人の多くが、疲れているにも関わらず、寝付きが悪かったり、眠りが浅いことに悩まされています。

また、うつ病で眠り過ぎるようになる人もいます。
朝起きるのが困難になり、夜も眠気を我慢できなくなります。
日中に昼寝をするようになる人も多いです。
自分の睡眠習慣が変わってきたと思ったら、その背後にある原因の可能性について確かめることが大事です。

3. 痛みがある

心と体は驚くほどつながっています。
メンタルヘルスに問題を抱えていると、身体的にも問題があらわれることがよくあります。
原因不明の痛みや、通常は加齢に伴う痛みなどは、多くの人が見過ごしてしまいがちです。
しかし、頭痛や腰痛、筋肉痛もうつ病のサインの場合があります。

4. 元気がなくなる

うつ病になると元気がなくなり、常にだるく無気力になります。
しかし、多くの人が「最近寝るのが遅いから」とか「忙し過ぎていつも疲れているだけ」などと言って、疲れのせいだと思っています。


自分のエネルギーレベルが、時間とともにどのように変化してきたかを考えてみましょう。ちょっとした仕事でも疲れたり、終わらせるのに時間がかかるようになってきたら、うつ病になっているかもしれません。

5. 罪悪感を感じる

人生や生活の中で起こった出来事に対して、不必要に自分を責めるのは健全ではありません。
離婚から子どものようにケンカしてしまったことまで、あらゆることに罪悪感を感じているなら、うつ病かもしれません。


また、うつ病の人は自分に価値がないと感じていることも多いです。
頭の中の自分の言葉に注意を払い、あまりにも刺々しく批判的になり過ぎていたら、それはうつ病のサインかもしれません。

6. 向こう見ずな行動をする

外では明るいお祭り人間のように見えている人が、実はうつ病を患っていることがよくあります。
ギャンブルにハマったり、リスクの高い性行為をしたり、薬物を乱用したりするのは、不快な感情を隠そうとしているのかもしれません。
最近、新しく危険なことに没頭しはじめた人は、精神的な不安を紛らわそうとしているサインかもしれません。
残念ながら、この手の不健全なもので気が紛れるのはほんの一瞬だけです。
長い目で見ると、うつ病を悪化させることになります。

7. 集中力が落ちる

集中し続けることが難しかったり、頭がぼんやりする場合は、うつ病のサインかもしれません。

うつ病の人は忘れっぽくなったり、カギや書類など毎日何かを忘れたりすることがあります。
現代のようなデジタル社会では、ほとんどの人が集中しにくい状況にありますが、集中力に問題がある場合は気分障害の可能性も考えられます。
生産性が落ちてきたり、仕事をし続けるのが難しいと感じたら、うつ病かもしれないと考えてみてください。

うつ病かもしれないと思ったらやるべきこと

自分はうつ病かもしれないと思ったら、すぐに病院に行って医師に相談しましょう。
うつ病は治療が可能な病気です。
セラピーや瞑想、その2つを組み合わせたものなどで、症状が軽減することもあります。

7 Subtle Signs of Depression You Shouldn't Ignore
|Inc. Amy Morin(訳:的野裕子) .
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人生相談:母に仕事を辞めたことを責められつらい

人生相談:
母に仕事を辞めたことを責められつらい
=回答者・高橋源一郎
毎日新聞 2015年10月17日 東京朝刊

 1年前に会社を辞めました。
そのころ母の体調が悪く、母を思って報告しませんでした。
それが最近「なんで私に言わなかったんね。
聞いていたら最後までとどまれといったのに」などと言われるようになり、自分はだめな人間だと考えるようになりました。
悪気はないのでしょうが、母の言葉が記憶に残り、小さいころから傷ついています。
大学生の子ども2人を一人で育てています。(50代・女性)

 

他人を傷つけることばを平気で吐く人がいます。
そして、当人はたいていそのことに無自覚……と書くと、みんな、その通りと思うでしょう。
どうしてそんなことができるのか、って。

   実は、ほとんどの人がそうやって、他人を傷つけています。
わたしだって、例外じゃありません。

自分のことばが、どんなふうに受けとられ、他人を傷つけているのか、気づかない。
誰もが他人を傷つける。
ただ、そのことを知っているか、知らないか、の違いがあるだけです。

お母さまを許してあげましょう。
ことばの恐ろしさをよく 知っているあなたの方が、自覚のないお母さまにとっては、親のような存在なんですから。
 
さて、お母さまを許してあげるなら、あなた自身も許してあげる必要があるでしょう。
女手一つで子どもたちを育てあげようとしている。
頑張られましたね。
そんなあなたが、自分を否定するようなことばを(内心ではあれ)発するとします。
もし、そのことを知ったら(そんな態度をとったら)、お子さんたちは、深く傷つくことでしょう。
自分の母親が、自分自身の生涯を肯定できない、としたら、子どもにとって、それほど悲しいことはないのです。

 親の役目は、ただ、子どもを育てることだけじゃありません。
「自分を肯定する」姿を、子どもたちに見せてあげなければならないのです。
あなたにはできるはずです。
こんなにも頑張ってこられたのだから。(作家)
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2015年10月18日

高市早苗がマイナンバー制度で大嘘!

高市早苗がマイナンバー制度で大ウソ!
実は9割以上の自治体で
情報流出の危険性が判明したのに
「対策済み」と…
2015.10.17. LITERA(小和田三郎 )

 安倍政権の命取りは、意外とこの国家的事業なのかもしれない。
国民一人一人に個人番号を付けて、あらゆる個人情報を把握できるという「マイナンバー制度」のことだ。

 今月から個人番号の通知が始まっており、いよいよ制度は滑り出した格好だが、これが危ういことこの上ない状況にあるという。
大手紙の社会部デスクが警鐘を鳴らす。
「個人番号の通知から3カ月後の来年1月、国と地方自治体が一緒になって構築した巨大な個人情報のデータベースが運用を始めます。

マイナンバーを使うと、個人の納税情報はいうに及ばず、生活保護や児童扶養手当のような各家庭のプライバシーに関わる情報から、個人の銀行口座の預貯金残高まで引き出せる。
そんなシステムだからこそ、万全のセキュリティ対策が必要なのに、担当大臣はとんでもない発言をしています」

 それは今月13日、マイナンバー制度を所管する総務省の高市早苗大臣が繰り出した閣議後会見の発言だ。
 高市氏によると、総務省はセキュリティ対策として、マイナンバーや納税、社会保障に関する情報などを管理する各自治体のコンピューターシステムから情報が漏れないよう、インターネット回線を外して外部と通信できない状態にするよう指導していることを明かした上で、「その結果、施行日の10月5日までに全ての市区町村において対応が終了しておりますと言い切ったのだ。

 ちょっと待っていただきたい。
 会見が行われた同じ13日の朝、茨城県取手市では、頼んでもいないのにマイナンバーを記載した住民票を誤って100人分も発行したトラブルが発覚し、大々的に報道されているのだ。
しかも、マイナンバーの誤記載が発覚したのは9日のこと。
記者会見の4日も前のことである。

 その後、札幌市でも6日に発行された住民票をめぐる同種のトラブルが起きていることも明らかになっている。

要するに、大臣会見の13日までに各地でマイナンバーをめぐる問題が次々と起きているのに、担当大臣ときたら、セキュリティ対策が「終了しました」などと国民を愚弄するかのようなことを平然と言いのけていたわけである。

 実は、問題はこんなレベルにとどまらない。
高市氏や総務官僚たちは、より重大な事実を隠蔽している疑いがあるのだ。

 あの日本年金機構から100万人を超える個人情報の流出事件が起きた6月、焦った総務省は全国の都道府県と全ての市区町村合わせて1789自治体に対し、ひそかに緊急調査を始めていたという。
 そして8月時点で集計したところ、個人情報を管理するコンピューターシステムからインターネットを完全分離している自治体は全体のわずか1割にも満たないという深刻な結果を把握していた。
つまり、9割以上の自治体システムには、ハッカーが侵入できる「穴」が開いたままだったのだ
 これを裏付ける事実も報道されている。
100自治体に対して、中国をはじめ世界各地のハッカーたちがサイバー攻撃を仕掛けていたことが共同通信の全国調査で9月下旬に明るみに出たのだ。
 被害は甚大だった。
公式ホームページ600ページを全て改ざんされた自治体もあれば、国際的ハッカー集団によって住民のメールアドレスを漏えいされ、名指しの犯行声明をネット上で公開されるという驚愕するような被害も出ており、自治体のコンピューターシステムからマイナンバーが大量漏えいする日が現実味を帯びているのだ。

 これほど事態は深刻なのに、高市氏の発言とは裏腹に、国はまともな対策をとっていないという。
総務省担当の記者が怒りを込めて言う。

「財政が厳しく、専門的な知識のある職員もいない小規模な町役場や村役場からは、悲鳴が上がっています。
総務省は来年度の当初予算で対策費を手当すると言っていますが、カネが出るのは来年4月以降のこと。
マイナンバー制度は来年1月には本格運用しちゃうのに、そのずっと後に対策費を出すなんて、セキュリティ対策をなめているとしかいえません。

 全国の市区町村のうち60パーセントがセキュリティ対策に不安を感じているという報道も出ていました。
とても担当大臣が声高に喜んでいられる状況ではないんです」
 まともな対策を講じることなく、口先だけのセキュリティ対策をうたう高市大臣。
そして、この大臣を先の内閣改造で更迭せず、続投させてしまった安倍晋三首相にしっぺ返しがくるのも時間の問題だろう。
                         (小和田三郎)
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2015年10月19日

片山さつきが坂上忍に批判された

片山さつきが坂上忍に
年金問題とマイナンバー制度を批判され
暴言連発! またぞろ生活保護バッシングも…
2015.10.17.LITERA(水井多賀子 )

 下着ドロボーの高木毅復興相に、竹刀で体罰の馳浩文科相ヤクザとズブズブという過去が暴かれた森山裕農相……。

早くもその本質が露呈しつつある第三次安倍内閣だが、そんななか、今度は安倍応援女衆のひとりである片山さつきがテレビの生放送で問題発言を連発した。

 片山が出演したのは、10月6日に放送された『バイキング』(フジテレビ)。
きょうの番組テーマは年金制度だったが、片山は「年金は支え合いの制度。愛です!」
「You and I、そして愛なんです」と珍妙なフレーズを連呼。
年金はいまの若者たちの老後にも「破綻的なことがなければ」支払われると訴えた。

 しかし、ここでツッコミを入れたのは、番組MCの坂上忍だ。
「ぼくは執念深い男なので、消えた年金問題のときにね、安倍さんが『最後のひとりまでお支払いする』っておっしゃったんですよ。
それ、どうなったんですか?って話があって。それができない限り、ぼくは信用しません」

 生放送で突然、鋭く切り込まれてしまい、ものの見事に表情が固まってしまった片山。
だが、口を開くと、こんなことを言い始めた。

「また厚生労働省でね、事件起きちゃって、わたしたち政治家のほうは怒っております」
 坂上が話したのは消えた年金問題のときの安倍首相の説明についてで、厚労省のマイナンバー収賄の話ではない。
こうして露骨に話題をすり替え、さらには「政治家のほうは怒っております」と責任を転嫁する。

だいたい片山自身も大蔵官僚時代、労働省(当時)から官官接待を受けていたことが問題になっているが、そんなことは棚に上げて、である。
 ある意味、この“話のすり替え”は片山のお決まりのパターンだが、番組ではここから片山の暴言劇場がはじまった。

 というのは、番組レギュラーの渡辺えりが「年金を払っていない人が4割もいて、その人たちがお年寄りになったときにどうするのかって、すごく不安ですよ」と発言。
すると片山は咄嗟に「それなんです!」と言い、生活保護受給者バッシングを繰り出したのだ。

「私がこの4年間、ずっと取り組んでいる生活保護の問題で、本当に無年金で蓄えもなく、その方たちもわたしたちと同じ日本人、仲間ですから支えなきゃいけないと。
(でもその人たちは)100%税金の生活保護になっちゃって、それが3兆円、4兆円になっちゃって、このままじゃ本当に国がもたないんですよ。
だから、少しでも、少しずつでも、できる限り働く側に回ってもらって」

 もちろん、渡辺は年金を払っていない人たちを責めたのではない。「働きたくても働けない人たち、払いたくても(年金の)その金額が払えない人たち」のことを心配したのだ。

だが、片山にはまったく届かず、「現役で働ける方が60万人くらいいらっしゃるのも事実」
「病院たらい回しとか、その問題もあるし」と、結局“生活保護受給者が国を滅ぼす”と言わんばかりに主張した。

 しかも、その後、前出の厚労省官僚のマイナンバー収賄に話が移っても、「(マイナンバー導入によって)ずる貰いみたいな生活保護もなくなるし、管理もしやすくなる」と言ってのけたのだ。

 片山は、次長課長・河本準一を「税金ドロボー」だとし、生活保護バッシングを展開した張本人だが、そのせいで渡辺が指摘したような国が保護しなくてはいけないような人びとがさらに生活保護を受給しづらい環境をつくり上げた。

それでも片山には反省などあるはずもなく、生活保護を「ずる貰い」と表現し、マイナンバー問題をまたしてもお得意の論理のすり替えで生活保護バッシングに利用したのだ。

 さらに、そのマイナンバー導入に坂上や雨上がり決死隊の宮迫博之から反論が飛び出すと、「世界中IT化だから、どこの国でも制度あるからやっていこうっていう、そういう国民運動なんですね」と説明。当然、国民のあいだからはマイナンバーに懐疑的な声こそ上がってはいても、それを求める運動など起こってはいない。誰にでもわかる大嘘である。
 また、賄賂を受け取ったと言われる厚労省の官僚についても、「すごいキャラの立っちゃってる、変わった厚労省の職員さん」
「服装が異常」などと述べ、“たんにヘンな人が混ざっていただけ”だと片山は問題を矮小化。
他人の容姿をとやかく言うなら片山のヘアスタイルも大概ヘンだと思うが、挙げ句、片山はこのように語り始めた。

「いちばん利権があるのは、いま中華人民共和国と言われていますから、官僚制度のいちばん強いのは共産圏なんですよ。
情報独占で何でもできちゃう。
(中略)そういうレベルでは日本はないわけですが」

 日本の官僚による収賄の話をしているのに、今度はなんと中国に話題をすり替える。
──これだけでも驚きだが、番組の最後に「最近、嬉しかったニュースは?」と尋ねられた際には「スポーツ界のいろんな活躍ですね」と言い、つづけて「日本のいろんな国際貢献がね、国連の場とかでも少しずつ認められているのが嬉しいのと、逆にあの南京みたいな、間違った情報が登録されて、これは絶対、反論してやり返さなきゃいけないなと」と、さらっと“南京事件はなかった”と主張した。
           
「間違った情報」を垂れ流し、詭弁を弄しているのはあなたのほうでは?と言いたくなるが、これこそが安倍政権クオリティというものなのだ。

 ちなみに番組では、片山が前夫・舛添要一とのスピード離婚について触れ、舛添のことを「怖かった」と語る一幕も。
そして、当時の自分をこう評した。 「いまの議員やってる片山さつきじゃないですもん。大蔵省で、まだそれこそ新進気鋭の、夜遅くまで働いている女性ひとりのキャリアウーマンで」
 自分のことを“新進気鋭”と自画自賛……。
厚かましいにも程がある。
          (水井多賀子)
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2015年10月20日

<平和と民主主義>三國連太郎さん「人を殺すのがいやだった」

<平和と民主主義>
三國連太郎さん
「人を殺すのがいやだった」
2015年10月19日 毎日新聞

 今は亡き著名人のインタビューを再録する「もう一度読みたい <平和と民主主義>」第6回は、日本映画界を代表する俳優の三國連太郎さん。
安保関連法議論の途上では、徴兵制導入の不安が国民の間に広がった。
兵士になること、銃をとることとは。
戦中徴兵を忌避した経験を持つ三國さんが語っている。

<1999年8月13日 
     東京本社夕刊2面から>

 徴兵を忌避して逃げたものの、見つかって連れ戻され、中国戦線へ。
しかし人は殺したくない。
知恵を絞って前線から遠のき、一発も銃を撃つことなく帰ってきた兵士がいる。
俳優・三國連太郎さんは、息苦しかったあの時代でも、ひょうひょうと己を貫いた。
終戦記念日を前に、戦中戦後を振り返ってもらった。

−−とにかく軍隊に入るのがいやだったんですね。  

▼暴力や人の勇気が生理的に嫌いでした。
子供のころ、けんかしてよく殴られたが、仕返ししようとは思わない。
競争するのもいや。旧制中学で入っていた柔道部や水泳部でも、練習では強いのに、本番となると震えがきてしまう。
全く試合にならない。それから選抜競技に出るのをやめました。

 −−どうやって徴兵忌避を?  

▼徴兵検査を受けさせられ、甲種合格になってしまった。
入隊通知がきて「どうしよう」と悩みました。
中学校の時に、家出して朝鮮半島から中国大陸に渡って、駅弁売りなどをしながら生きていたことがある。
「外地にいけばなんとかなる」と思って、九州の港に向かったのです。
ところが途中で、実家に出した手紙があだとなって捕まってしまったのです。

 「心配しているかもしれませんが、自分は無事です」という文面です。
岡山あたりで出したと思う。
たぶん投かんスタンプから居場所がわかったのでしょう。
佐賀県の唐津で特高らしき人に尾行され、つれ戻されてしまいました。

−−家族が通報した、ということでしょうか。  

▼母あての手紙でした。
でも母を責める気にはなれません。
徴兵忌避をした家は、ひどく白い目で見られる。村八分にされる。おそらく、逃げている当事者よりつらいはず。
たとえいやでも、我が子を送り出さざるを得なかった。
戦中の女はつらかったと思います。  

−−兵役を逃れると「非国民」とされ、どんな罰があるかわからない。
大変な決意でしたね。  

▼徴兵を逃れ、牢獄(ろうごく)に入れられても、いつか出てこられるだろうと思っていました。
それよりも、鉄砲を撃ってかかわりのない人を殺すのがいやでした。
もともと楽観的ではあるけれど、(徴兵忌避を)平然とやってしまったのですね。
人を殺せば自分も殺されるという恐怖感があった。  

−−いやいや入ったという軍隊生活はどうでした?  

▼よく殴られました。突然、非常呼集がかかって、背の高い順から並ばされる。
ところが僕は動作が遅くて、いつも遅れてしまう。
殴られすぎてじきに快感になるくらい。

演習に出ると、鉄砲をかついで行軍します。
勇ましい歌を絶唱しながら駆け足したり、それはいやなものです。
背が高いので大きな砲身をかつがされました。
腰が痛くなってしまって。
そこで仮病を装ったんです。  

−−どんなふうに?  

▼毛布で体温計の水銀の部分をこすると、温度が上がるでしょう。
38度ぐらいまでになる。
当時、医者が足りなくて前線には獣医が勤務していました。
だからだまされてしまう。
療養の命令をもらって休んだ。

また原隊復帰しなくてはいけない時に、偶然救われたのです。
兵たん基地のあった漢口(今の湖北省武漢市)に、アルコール工場を経営している日本人社長がいた。
軍に力をもっていたその社長さんが僕を「貸してほしい」と軍に頼んだのです。
僕はかつて放浪生活をしていた時、特許局から出ている本を読んで、醸造のための化学式をなぜか暗記していました。
軍から出向してその工場に住み込み、1年数カ月の間、手伝いをしていた。
そうして終戦になり一発も銃を撃たずにすんだのです。  

−−毛布で体温計をこするとは、原始的な方法ですね。  

▼もっとすごい人もいました。そのへんを走っているネズミのしっぽをつかまえてぶらぶらさせたかと思うと、食べてしまう。
「気が狂っている」と病院に入れられましたが、今ではその人、社長さんですから。

 −−前線から逃げるため、死にもの狂いだったのですね。  

▼出身中学からいまだに名簿が届きますが、僕に勉強を教えてくれた優しい生徒も戦死していて……。
僕は助かった命を大切にしたいと思う。
そう考えるのは非国民でしょうか。  

−−三國さんのお父様も、軍隊の経験があるそうですね。  

▼はい。シベリアに志願して出征しました。
うちは代々、棺おけ作りの職人をしていました。
でも差別があってそこから抜け出ることができない。
別の職業につくには、軍隊に志願しなくてはならない。
子供ができて生活を安定させるため、やらざるを得なかったのでしょう。
出征した印となる軍人記章を、おやじはなぜだか天井裏に置いていた。
小さいころ僕はよく、こっそり取り出してながめていました。  

−−なぜ天井裏に置いていたのでしょう。  

▼権力に抵抗する人でしたからね。
いつだったか下田の家の近くの鉱山で、大規模なストがあって、労働運動のリーダーみたいな人を警察がひっこ抜いていったのです。
おやじはつかまりそうな人を倉庫にかくまっていた。

おふくろはその人たちのために小さなおむすびを作っていました。
またいつだったか、気に入らないことがあったのでしょう、おやじは駐在所の電気を切ったりしていた。
頑固で曲がったことの嫌いな人でした。

−−シベリアから帰ってから、どんな職業に?  

▼架線工事をする電気職人になりました。
お弟子さんもできた。
おやじは、太平洋戦争で弟子が出征する時、決して見送らなかった。
普通は日の丸を振って、みんなでバンザイするんですが。
ぼくの時も、ただ家の中でさよならしただけ。
でも「必ず生きて帰ってこい」といっていました。  

−−反骨の方ですね。  

▼自分になかった学歴を息子につけようと必死でした。
僕がいい中学に合格した時はとても喜んでいた。
ところが僕が授業をさぼり、家出して、金を作るため、たんすの着物を売り払ったりしたから、すっかり怒ってしまって。
ペンチで頭を殴りつけられたり、火バシを太ももに刺されたりしました。
今でも傷跡が残っています。
15歳ぐらいで勘当され、それから一緒に暮らしたことはありません。

−−終戦後はどんな生活を?  

▼食料不足でよく米が盗まれ、復員兵が疑われました。
台所まで警察官が入って捜しにくる。
一方で、今まで鬼畜米英とみていたアメリカ人にチョコレートをねだっている。

みんなころっと変わる。
国家というのは虚構のもとに存在するんですね。
君が代の君だって、もっと不特定多数の君なのではないか。
それを無視して祖国愛を持て、といわれてもね。  

−−これからどんな映画を作りたいと思いますか。  

▼日本の民族史みたいなものを作りたい。
時代は戦中戦後。
象徴的なのは沖縄だと思います。
でも戦いそのものは描きたくない。
その時代を生きた人間をとりまく環境のようなものを描こうと思う。
アメリカの戦争映画も見ますが、あれは戦意高揚のためあるような気がします。
反戦の旗を振っているようにみえて、勇気を奮い起こそうと呼びかけている。

 ◇国家とは不条理なものだ  

三國さんは名前を表記する時、必ず旧字の「國」を用いる。
「国」は王様の「王」の字が使われているのがいやだ、という。
「国というものの秘密が、そこにあるような気がして」
 「国家というのは、とても不条理なものだと思う」と三國さんはいう。
確かにいつも、国にほんろうされてきた。
代々続いた身分差別からすべてが始まっている。
棺おけ作りの職業にとめおかれていた父親は、全く本意ではなかったろうが、シベリア出兵に志願して国のために戦った。
そうして初めて、違う職業につくことを許された。

この父との確執が、三國さんの人生を方向づけていく。

 学歴で苦労した父は、息子がいい学校に入ることを望んだ。
しかし期待の長男・連太郎さんは地元の名門中学に合格したまではよかったが、すぐドロップアウトしていく。
三國さんは「優秀な家庭の優秀な子供がいて、その中に交じっているのがいやだった。自信がなかった」という。

 時代も悪かった。中学には配属将校といわれる職業軍人がいた。
ゲートルを巻いての登校を義務づけられ、軍事教練もあった。

 学校も家も息苦しい。だから家出した。
中学2年のことだ。
東京で、デパートの売り子と仲良くなって泊めてもらったこともある。
中学は中退してしまう。
父は激怒した。
中国の放浪から帰ってきた時、勘当された。

家の近くのほら穴で「物もらいと一緒に寝起きした」という。
道ですれ違おうものなら、父は鬼のような形相で追いかけてきた。
 その後、三國さんが試みた徴兵忌避は、不条理な国に対する最大の抵抗だった。
後ろめたさはない。
圧倒的多数が軍国主義に巻き込まれていく中、染まらずにすんだのは、「殺したくない」という素朴な願いを持ち続けたためである。
 「国とは何なのか、死ぬまでに認識したい。
今はまだわからないが、いつもそれを頭に置いて芝居を作っている」と三國さんは話している。【山本紀子】  

◇三國連太郎さん略歴  
みくに・れんたろう。
本名は佐藤政雄。
1923年群馬県生まれ。
電気職人だった父の転勤で静岡県へ。
旧制中学の時に大阪に家出、皿洗いや塗装工など職を転々とする。
中国や朝鮮にも渡り、放浪生活をした。
43年に徴兵で再び中国に向かい、46年引き揚げ。
50年東京でスカウトされ翌年、木下恵介監督「善魔」の主役に登用される。
主役の記者が「三國連太郎」だったため、これを芸名とする。
「飢餓海峡」「復讐するは我にあり」「釣りバカ日誌」シリーズなど170本近い映画に出演。自ら監督した「親鸞・白い道」は87年カンヌ映画祭審査員特別賞。

◇その後の三國さん…

己を貫いた役者人生でした
 三國連太郎さんは2013年4月14日、急性呼吸不全のため90歳で亡くなった。
その一生は波乱に満ちていた。
1972年から38年間、三國さんを撮り続け、写真集「三國連太郎の器」を出版した写真家、信太一高(しだ・いっこう)さん(69)=栃木県那須町=は「三國さんには、役者以外の人生は似合わないなあ」と懐かしむ。

 出会いは三國さん49歳、信太さん25歳の時。
共通の知人から「スナップ写真を撮ってほしい」と頼まれたのがきっかけ。
「これほど顔がしょっちゅう変わる人はいない」とほれ込み、撮影者として、友として長い時間を過ごし、時にはほぼヌードに近いショットもファインダーに収めた。

 信太さんが聞いた戦時中のエピソードはこうだった。
 配属された先で、三國さんは「酒(どぶろく)をつくることが出来ます」と手を挙げ炊事担当になった。
「本当に作れたのかもしれないし、炊事係なら鉄砲を持たずに済むと考えたのか、あるいは食べ物に近いと思ったのか。
今となっては確認するすべもありませんけどね」と笑った。

飢餓状態の時には「流しの残飯を食べた」とも聞いたという。
 「三國さんは戦いが嫌いだった。
銃を撃つことなく、正確には一度銃を撃ったが不発だったので、人を殺すことなく戻ってきた」。
 信太さんの中には、折々に聞いた三國さんの言葉が刻まれている。
その一つは「人間は自分の器の中で生きていくしかない」。
書が趣味だった三國さんが「器」という字を書いている時に、「器とは」と問うた。
「自分」と返ってきた。
「その器から飛び出した時には」とたたみ込むと、「それは死ぬ時」。
三國さんは淡々と答えたという。

 三國さんが若くして老け役を演じる際に、自分の歯を抜いたことは余りにも有名な話だが、通じる場面を信太さんが目撃した。
ある時、三國さん宅に遊びに行くと、三國さんが火鉢にあたっていた。
当時は映画「利休」の撮影期間中だった。
「びっくりしましたよ。家の中でも利休をやっていたんだから。
三國さんは自分がこうと思ったら、それを貫く人でした」。
どんな苦境の時代にも自分を貫く強さに、勇気をもらえる人は多いに違いない。
            【平野美紀】
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2015年10月21日

余録:「訓練された無能力」という言葉がある…

余録:
訓練された無能力」という言葉がある…
毎日新聞 2015年10月20日 00時03分

「訓練された無能力」という言葉がある。
米社会学者マートンが官僚制の病弊(びょうへい)を指摘するのに使ったもので、もともとはある経済学者の造語である。
日々従っている規律にとらわれ、状況の変化に柔軟に対応できぬ役人の性癖(せいへき)を示している

▲こんな持って回った言い方をせずとも、
日本には「融通(ゆうずう)がきかない」「しゃくし定規(じょうぎ)」、そして「お役所仕事」というそのものずばりの言葉がある。
手続きや規則は公正という目標のための手段なのが忘れられ、公正に反してもそれを守ることが目標になってしまう

▲さてこれはそんな目標と手段の逆転が生み出した「無能力」のみごとな実例か、それともまったく逆の融通無碍(むげ)の対応の結果なのか。

認知症などで保護され、身元が分からない多数の人の情報を個人情報保護を理由に公開してこなかった東京都と神奈川県の対応である

▲両都県にはあわせて99人の身元不明者が保護されているが、行方不明者を捜している家族のために国が設けたネットの特設サイトには各1人の情報しか掲載されていなかった。
ちなみに他の自治体では発見時の状況などを掲載して身元の判明に結びつけているという

個人情報とはいえ、本人が身元を示せない認知症のお年寄りらの性別や推定年齢、発見時の服装などである。
その「保護」とは、本当に当人の権利を守るものなのか。
専門家は「反人権的な怠慢」と行政を批判する。
そこに目標と手段の逆転があるなら見過ごせない

▲不明者を捜す家族の「当事者のことを考えて!」という怒りもよく分かる。
その「訓練」の内実が問われる自治体間の身元不明者への対応のギャップだ。
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2015年10月22日

義家弘介副大臣の危険なネトウヨ思想

馳浩より危険!
文科副大臣・義家弘介のネトウヨ思想…
体罰禁止を見直せ」
「事の善悪は国家が決める」
2015.10.19.LITERA(宮島みつや)

 本サイトが指摘した“体罰自慢対談”によって、就任早々、文部行政のトップとしての資質が問われることになった馳浩文科相。

だが、その馳氏よりもっと問題がありそうなのがその対談相手だった文科省ナンバー2の義家弘介文科副大臣だ。
 なにしろ、義家氏は対談の中で教諭時代に生徒を放課後の教室に4時間監禁して泣いて詫びさせたことを語り、「身体を通して教える場面というのはあり得る」と明言しているのだ。

しかも、義家氏は実際に、教育界全体における“体罰禁止の見直し”を提言した過去まである。  2006年の第一次安倍政権下、首相の肝いりでスタートした教育再生会議は、その第一次報告(07年1月)に「体罰の基準見直し」を盛り込んでいた。
実は、その提言を行ったのが、当時、教育再生会議の担当室長だった義家氏だ。

「現状では教師は毅然とした指導ができない。
両手両足を縛って『戦ってください』と言うのは無責任だ」として、1948年の法務省(当時)による「生徒に対する体罰禁止」の通達の見直しを訴えたのである。

馳氏との対談での発言と合わせると、義家氏の“体罰推進思想”は明らかだろう。

 しかも、彼の危険性は「体罰」に限らない。そもそも義家氏は、日本会議や神社本庁などの極右団体を母体とする議連懇談会に所属し、トンデモ疑似科学である“親学”の推進プロジェクトにも参加。
安倍首相の目指す「愛国教育」の尖兵として、民族や出自あるいは思想による人々の排除を行ってきた。

 たとえば自民党下野時の10年3月の参院予算委員会では、日教組が関連する「カンパ金」について発言。
産経新聞がこれを「朝鮮学校へ通う子どもの就労支援に使われた」と書きたてたことがネットで拡散され、在特会メンバーらによる徳島教組襲撃事件を誘発した。

 翌年の11年には、日本会議の常任理事である伊藤哲夫氏が主催するシンポジウムにて「教育勅語精神の保守」の必要性を説いている(「明日への選択」日本政策研究センター/11年11月号)。
言うまでもないが、教育勅語は“臣民は皇室国家に奉仕せよ”と号令をかけて戦前・戦中の「国体思想」を支えた“教典”のひとつだ。
 12年3月参議院予算委員会では、国会で北海道の小・中学校に配布されていたアイヌに関する副読本について質問し、“日本は単一民族ではない”“在日朝鮮・韓国人などは「日本国民」”などとする表現を問題視。

「敵対をあおるような内容なんですよね」
「日本人を全否定して、(中略)こんなことを堂々と書いている」と批判した。

また同年11月には、朝鮮学校への無償化適用を阻止することを目的とした高校無償化法改正案を議員立法として提出している。

 教科書問題での現場介入も枚挙にいとまがない。
沖縄では「新しい歴史教科書をつくる会」系の教科書をゴリ押しし、義務教育教科書無償措置法を盾にして、これを拒否した学校に圧力をかけた。

また昨年の朝日報道問題に乗じて、学校教育で慰安婦について教えないよう牽制し、さらに沖縄戦の関連教材を「一面的な思想に基づく内容」として回収させるよう動いた。

なお同年、政府は社会科教科書の「検定基準」の見直しを行っているが、義家氏は産経新聞のインタビューで「この度の改定により、すべての社会科教科書が歪曲自虐史観から脱却することを期待したい」と語っている(14年10月25日付)。

 極右思想、戦前・戦中体制の称揚、マイノリティ差別への加担、日本軍による戦争犯罪の否認、そして歴史修正教育……

ご覧のように、安倍政権による“教育破壊”の旗振り役である義家氏だが、そのなかでも一番の問題は、石原慎太郎都知事(当時)と対談した際に放ったこの発言だろう。
「まず第一に、善悪に関する明確な線引きが必要です。(中略)では、誰が共通の線引きをするのかといえば、私は今こそ国がやるべきだと思っています」(「諸君!」文藝春秋/07年3月号)
 ようするに“ものごとの善悪は国家が決める!”というのである。
完全にお国による思想統制の典型であり、民主主義を正面から否定する発想だ。
このような人物が文科省の副大臣として我が物顔で教育界を牛耳ろうとしているのだから、もはや戦慄を覚えるしかない。

 しかも、義家氏が恐ろしいのは、その“異様に底が浅い”国家統制教育推進の極右思想を、強引に教育現場の現実的課題にあてはめようとしていることだ。

たとえば、前述の石原氏との対談のなかでも、義家氏はこんな“珍説”を得意げに披露している。 「私は、いまのいじめの問題には戦後教育の負の部分が凝縮されているように思えるのです。
というのは、本来、『知・徳・体』の三つをバランス良く育てるのが教育の目的であるはずなのに、戦後の日本では、『知』の部分、勉強さえある程度できればそれでいい、『体』や『徳』すなわち規律意識などは後回しというような扱いをしてきた。
その膿が、いまいじめ問題となって現れているのではないか」

 もし規律意識が希薄だからいじめが起きるなら、なぜ自衛隊や警察や体育会の部活動でいじめが横行しているのか。
そもそも、いじめ問題というのはそんな簡単な話じゃない。
個々のケースで事情は異なるし、複合的な理由がある。
それを一言で「戦後教育の負の部分」などとまとめて、ほんとうにいじめ問題を解決できると思っているのだろうか。

 さらに、義家氏は男子が女子をいじめるケースが増えているとして、こんな分析までしている。
「男子による女子のいじめが起きる背景のひとつには、近年進められたジェンダーフリー教育が考えられます。
たとえば、いま、小学校の名簿は男女混合名簿が主流です。
(中略)ジェンダーフリー論者に言わせれば、『女を殴るのは男として恥ずべきことだ』というごくごく当たり前の規律さえ、男女差別につながるから教えてはならない、というわけでしょうか」

 “女子が男子をいじめる”理由ならまだしも、“男子が女子をいじめる”理由として、ジェンダーフリーをあげるのだから、支離滅裂である
義家氏は、男子のよる女子へのいじめの増加がこれまで泣き寝入りしていた女子が声を上げ始めた結果だ、ということがまったくわかってない
いや、それとも、わかっているからこそ、男尊女卑思想を復活させて再び女子を黙らせたいのか。
 他の主張も全部この調子だ。
義家氏は2010年に『ヤンキー最終戦争 本当の敵は日教組だった』(産経新聞出版)なる本を出版しているが、内容は“日教組は日本のガン!”のエンドレスリピート。
前述のいじめ問題、不登校、学力低下、モンスターペアレンツの増加、性教育の内容、若者の年金未納……すべて諸悪の根源は日教組と戦後教育にあると断じている。

 こういう言説を見ていると、右とか左とか言う以前に、この男が実は、生徒や教育現場のことなど一切何も考えていない、ということがよくわかる。
とにかく今、起きているすべての問題を、自分たちの権力強化につながるように無理矢理「戦後教育のせい」にして、攻撃しているだけなのだ。

 周知のように、義家氏はもともと共産党員で、ほんの10年ほど前まで、全く逆の主張を口にしていた。
たとえば、「赤旗」2004年7月25日付ではこんな教師論を展開している。

「未来をつくるのは子どもたちです。
子どもたちが『変えてくれ』といってるわけでもないのに、一部のおとなの都合で法律を変え、子どもたちの未来をおとなが勝手につくりかえるのは許されない」
「教育は、権威によるコントロールであってはならないと思います。
権威が必要な瞬間はありますよ。
でも、子どもへの思いが土台にない権威は、教育をくもらせる結果にしかなりません。
逆に、だれもいうことを聞かなくなります。
法律に『規律』を書くより、まず子どもの声を聞け、と思います」

 それがたった10年で、“国家という権力”を振りかざして「愛国教育」を子どもたちに押し付け始めたのである。
 つまり、この男はもともと思想とか教育理念とか呼べるようなものをもっているわけではないのだ。
かつては共産党員として管理教育批判の定型を叫び、今は安倍自民党のなかで出世するために、ひたすら教育右派の定型文をマスターし、それをスピーカーのようにがなりたてている。
 だから、その言葉は当然、支離滅裂だし、中身のないスカスカなものになる。

たとえば今年の9月7日のFacebookで、義家氏は安保法制反対デモに参加した学者による安倍首相への批判を〈まさに『ヘイトスピーチ』そのもの〉として、こう断じた。
〈暴言。違いますか? それが『権威』の名の下で繰り返されている。日本国として、極めて、恥ずかしいことです〉

 意味もわからないまま、政権批判を封じ込めるために「ヘイトスピーチ」だとがなりたてる。これはまさに質の悪いネトウヨ言説そのものではないか。

 だが、これは笑い事ではない。
これからしばらくは、こんな人物が文科省のナンバー2になって、森喜朗のロボットともいわれる元プロレスラーと一緒に教育行政を担っていくのである。
きっと、強いものに媚びへつらい、出世のために前言を翻し、弱いものをいじめ抜く立派な日本国民が出来上がることだろう。
                                    (宮島みつや)
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2015年10月23日

ネトウヨ高須院長に息子が苦言! .

「差別をやめてください」
高須克弥院長のネトウヨ発言
息子が苦言! 一方、恋人・西原理恵子は…
2015.10.20. LITERA(水井多賀子)

「失望しました。スポンサーやめます」──先月、Twitterでこのように宣言し、『報道ステーション』(テレビ朝日)のスポンサー契約を打ち切った高須クリニック院長の高須克弥氏。
スポンサーを降りたきっかけは、安保法制をめぐる報道が偏っていると感じたためだという。  

というのも、本サイトでも既報だが、高須氏は自ら「ネトウヨ」と名乗る、まさに真のネトウヨ。
安保法制の賛成デモにも参加し、Twitterでは毎日のように歴史修正主義っぷりを見せつけている。

 そんななかでも、最近、大きな話題となったのは、ナチス・ドイツの肯定とアウシュビッツの否定だ。
事の発端は、10月2日に投稿した、このツイートだった。

〈ドイツのキール大学で僕にナチスの偉大さを教えて下さった黒木名誉教授にお会いした。
励まして下さった!嬉しい なう〉
 ナチスは偉大である……企業のトップが堂々とこの発言。

以前からナチスを正当化するような発言を繰り返してきた高須院長だが、今回のつぶやきも当然ながらすぐさま批判が起こった。
が、その後も高須院長はナチス肯定を繰り出しつづけた。
〈ナチスはがんばる女性の支援に積極的でした。
スポーツも振興してました。
僕は変わってません〉
〈ナチスが消滅してもナチスの科学は不滅〉

 しかも、ナチスを称賛するだけでは飽き足らず、ついにはこんなことまで言い出した。
〈ユダヤ人が迫害されたのは間違いありませんが全てが連合国の情報によるものであり我々は伝聞によって知っているだけです。
我々は南京大虐殺を信じている中国の人たちと同じではないでしょうか?
真相が知りたいです〉
〈検証記事載せたマルコ・ポーロは圧力がかかり、即刻廃刊されました。
真実が書かれていたので慌てたのだと思います〉
〈南京もアウシュビッツも捏造だと思う〉

 否認捏造と言うのなら、高須院長の主張こそが捏造のオンパレードだと思うが、一応、社会的地位もある人物が、ホロコーストという国際的に到底許されない歴史修正主義発言を世界中に発信するとは──。
国辱とはまさにこのことだが、そんな高須院長を諫めつづけている人物がいる。
それは高須院長の長男・力弥氏だ。

 今年8月末、高須院長がいつものように〈日本を狙っているチョンコロにへいこらするな!〉などとヘイトを連投し、その上〈サヨクがマイノリティを差別してる!〉と投稿。

すると、力弥氏は自らTwitterで父にこんなふうに呼びかけた。
高須クリニックのために院長が率先してマイノリティ差別をやめてください
父は相手を挑発する目的で軽々しく差別語を発言する性格で、その点をなんとか改めてもらいたいと思っております〉

 力弥氏は、高須クリニックの東京院と横浜院の副院長を務める後継者のひとりなのだが、トップの父親とは打って変わって、息子のほうが冷静で真っ当ではないか。

しかも、力弥氏がTwitterのいちばん上に固定しているメッセージはズバリ〈安全保障関連法案に反対します〉。
そして「いのちと暮らしを脅かす安全保障関連法に反対する医療・介護・福祉関係者の会」のHPへのリンクを張っている。

 賛成派デモに率先して参加する父に、反対の声を上げる息子。
政治へのスタンスは真っ向からぶつかり合っているふたりだが、力弥氏はこのほかにも、Twitter上で放言ばかりの父に、こう語りかけている。

〈思想は個人の自由ですが院長の発言はクリニックの信頼に関わるので慎重に願います〉
 じつはこの投稿、父の〈あははは我が家はイデオロギーについては仲違いしません。
西原理恵子とも仲良くやっています。
みんな尊敬しあっています〉というつぶやきに反応したもの。

父は〈高須家のイデオロギーは自由ですよ−w/(^O^)☀家族がタリバンになっても共産主義者になっても家族です。
仲良しです〉などと述べていたが、長男としては父の暴言の嵐を許せないようだ。

 たとえば、堀江貴文氏が安保法制の反対デモに参加した学生を採用しないとつぶやいたことに高須院長が賛同を示した際、〈高須クリニックの公式見解でしょうか?〉と質問を受けた力弥氏は〈高須克弥院長個人の意見です〉と断言。

 また、父が孫の運動会に参加し、ナチス式敬礼のようなポーズを取る小学生たちの写真を貼り付け〈宣誓!この型式の敬礼は残っている。嬉しい♫♫なう〉とはしゃげば、
力弥氏は〈イーッ!〉と苛立ったような反応を見せている。

 しかも、基本的に力弥氏のTwitterは自身の発言よりもリツイートのほうが圧倒的に多いのだが、力弥氏のリツイートは、まるで父への反論のよう。

父が南京大虐殺を否定すれば歴史修正主義を批判するつぶやきを取り上げ、【ヒトラーの格好をしてドイツを歩いた結果wwww】という記事の紹介とともに〈こんなんで喜ぶのは高須院長だけやから〉という投稿も、力弥氏は律儀に拾っている。

そして、極めつきはこのつぶやきをリツートしていることだろう。
高須クリニックの院長が在日コリアンへのヘイトスピーチをRTするようになった…。
こういう有名人がヘイトスピーチしているのを目の当たりにすると、ヘイトスピーチ規制法の必要性を痛感するよ。
というか、報道倫理的に見て、テレビタックルに限らず、民放番組のスポンサーの資格が彼にあるのか?〉

 本人の発言数は少ないが、明確に父との思想の違いを発信しつづける長男・力弥氏。
父の会社を継いだことを考えると、力弥氏にとって父の影響力は大きいと思うが、そんななかにあって父とは違い、彼はまともな感性をもっているようだ。

 ここはTwitter上で暴論を垂れ流す父を力弥氏にはもっと諫言していってほしいものだが、
忠告をつづける力弥氏と対照的なのは、高須院長の恋人・西原理恵子氏だ。
力弥氏とは違い、西原氏はTwitterでも高須院長のヘイト発言や歴史修正の振る舞いに触れることはほとんどない。
西原氏は一体どんな気持ちで恋人の暴言を見つめているのか、ぜひ教えてほしいものだが。
                              (水井多賀子)
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2015年10月24日

日本ほど農業を保護してない国はない

これでTPPに合意するのか!?
日本の農家は過保護」は嘘
欧米の方がはるかに自国の農業を保護していた
2015.10.23.LITERA(小石川シンイチ)

「『これでは農業総自由化と同じではないか』。
環太平洋連携協定(TPP)の詳細な合意内容が明らかになるにつれて、生産現場には驚きと衝撃が走っている。
あまりに広範囲に及ぶ関税撤廃や大幅な削減に伴い、日本農業がかつて経験したことのない危機的状況に陥りかねない」
と憤りをあらわにするのは、日本農業新聞(2015年10月12日付)だ。

 批判の矢は、TPPの大筋合意に喜ぶ安倍首相にも向けられている。
「安倍晋三首相のあまりに楽観視した発言に、生産現場で落胆が広がっている実態を重視すべきだ。
大筋合意後の会見で重要5品目に関連して『関税撤廃の例外をしっかり確保できた』と強調したが、農業者は全く納得していない。
生産現場から国会決議の“約束違反”の批判が出るのは当然ではないか。

TPPはまさに『国のかたち』を変えかねない協定である
「首相は9日の全閣僚で構成するTPP総合対策本部初会合で『守る農業から攻めの農業に転換し、意欲ある生産者が安心して再生産に取り組める、若い人が夢を持てるものにしていく』と述べた。
(略)先行き不安から新規投資ができず、中堅層ほど農業に見切りをつけた離農が増えかねない。
首相が語る『夢』は『悪夢』に変わりかねない
 たしかに、この指摘は正しい。
とくに深刻なのが、コメだ。
コメは、関税は維持するものの、米国と豪州を対象に協定発効当初で計5万6千トン(13年目に計7万8400トン)の無関税枠を新設することとなった。

すでに、日本は世界貿易機関(WTO)の協定に基づき、ミニマムアクセス(最低輸入量)として、年間77万トンのコメを無関税で輸入している。
このうち、米国からの輸入量は約36万トンであり、今回の協議で、実質的な米国枠を6万トン増やすことにも合意しており、年約50万トンの米国産コメが入ってくることになる。

 これは、日本の2015年産主食用コメ生産数量目標の約1ヶ月分にあたる。
農家が危機感を感じるのは無理もない。
 しかも、アメリカのコメは国からの圧倒的なバックアップを受けているのだ
例えば、アメリカをはじめとする輸出国は食の競争力があるから食の輸出国になっているのではなく、国をあげての食料戦略と手厚い農業保護のおかげである
それが端的にわかるのがコメである。
アメリカのコメ生産費は、労賃の安いタイやベトナムよりもかなり高くなっている。
だから、競争力からすれば、アメリカはコメの輸入国になるはずである」

『食の戦争 米国の罠に落ちる日本』(鈴木宣弘/文藝春秋)によれば、米国には、輸出販売を促進するために、より安い価格で販売することが必要だと判断し、安い販売価格と農家に必要な価格水準(目標価格)との差額を不足払いする制度や安く販売した場合の返済免除の仕組み、常に一定額の補助金として上乗せして支払われる固定支払いがあり、「安く売っても増産していけるだけの所得補填があるし、いくら増産しても、海外に向けて安く販売していく『はけ口』が確保されている。
まさに、『攻撃的な保護』(略)である。

この仕組みは、コメだけでなく、小麦、トウモロコシ、大豆、綿花などにも使われている。
これが、アメリカの食料戦略なのである」。

 これは、明らかに実質的な輸出補助金だ。
「このような実質的な輸出補助金額は、アメリカでは多い年では、コメ、トウモロコシ、小麦の3品目だけでも合計で約4000億円に達している」。
このほかの輸出信用や食料補助の仕組みと合わせれば「約1兆円の実質的輸出補助金を使っている」というのだ。

輸出補助についてはWTOルールで撤廃するよう命令しなければならない。
2013年には一部は廃止されたが、いまだにその多くは維持されている。

今回のTPPの大筋合意にいたる交渉でも、多くが秘密のベールに包まれているが議論された形跡がない。
「輸出補助金は、『輸出に特定した』(export contingent)支払いであるから、この場合は、輸出に特定せずに、国内向けにも輸出向けにも支払っているので輸出補助金にならないというのである」(同書より)

 こうした食料戦略はアメリカだけではない。
欧州諸国も同様だ。
「農業経営に関する統計に基づいて農業所得に占める政府からの直接支払い(財政負担)の割合を比較すると、日本は平均15・6%ほどしかないが、フランス、イギリス、スイスなどの欧州諸国では90%以上に達している。

アメリカの穀物農家でも、年によって変動するが、平均的には50%前後で、日本とは大きな開きがある」
「日本の農業は過保護だ」という日本の政治家やメディアはこの点についてはまったくふれない。
安い商品こそが善という新自由主義的で、デフレを招く発想に毒されているのだ。

欧米諸国の自給率・輸出力の高さは、競争力のおかげではなく、手厚い戦略的支援の証ともいえるのである
換言すれば、わが国の自給率の低さは過保護のせいではなく、保護水準の低さの証なのだ

「農産物輸出大国といわれるアメリカやオーストラリアが、実はそこまでして、戦略的に食料生産を位置づけ、国内供給を満たすどころかそれ以上を増産し、世界に貢献、あるいは世界をコントロールするための武器として食料生産を支援しているのかということを我々も学ぶ必要があろう」(同書より)

 日本の農家だけは政府のサポートも脆弱なままで、政府の圧倒的な輸出補助を受けた欧米諸国の農産物と戦わなければならないのだ
これでは日本の農家にとっては「悪夢」以外の何モノでもないだろう。
                    (小石川シンイチ)
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2015年10月25日

たけしが道徳教育を徹底批判

ビートたけしが
安倍政権の道徳教育を真っ向批判!
「道徳を守れないお前らが道徳を語るな」
「日本の道徳観は単なる郷愁だ」
2015.10.24. LITERA(水井多賀子)

 来年夏の参院選以降、ついに憲法改正に取り組むと表明している安倍晋三首相だが、彼にとって憲法改正と同様に悲願のひとつに「道徳の教科化」がある。
安倍首相は第一次政権時にも道徳の教科化に乗り出したが、「人の心に成績をつけるのか」と非難が相次ぎ、あえなく挫折。

だが、今度は満を持して、小学校では来年2016年に、中学校は17年に教科書検定が行われ、そこから2年後には道徳が「特別な教科」として授業が行われることになっている。

 もともとはいじめ対策の一環として打ち出された道徳の教科化だが、そんなものは後付けにすぎず、真の目的は「愛国心教育」にある。
事実、第一次政権で改定した教育基本法でも「愛国心」と「公共の精神」を盛り込み、安倍首相は「日本人としてのアイデンティティをしっかりと確立していくことも大切だ」と発言。
いわば今度の教科化は、愛国教育によって軍国主義に駆り立てた戦前の「修身」の復活を目論んでいるのは明白だ。

 こうした動きに対して危機感を募らせている人は多いが、そんななか、あの有名人が一冊の道徳本を出版した。
北野武の『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか』(幻冬舎)だ。

 タイトルだけを見ると、押しつけがましそうなうさん臭さがプンプンするが、中身は意外にも、道徳そのものを疑い、問い直す内容だ。

 そもそも道徳とは何かということを、たけしはこう綴る。
道徳なんてものは、権力者の都合でいくらでも変わる。
 少なくとも、いつの時代も、どんな人間にとっても通用する、絶対的な道徳はないっていうことは間違いない。
それだけは頭に入れておいた方がいい〉

〈道徳は社会の秩序を守るためのもの……といえば聞こえはいいけれど、それはつまり支配者がうまいこと社会を支配していくために考え出されたものなんだと思う〉

 そして、文科相の学習指導要領の「社会全体のモラルが低下している」という一文には、〈俺の個人的感想をいわせてもらえれば、社会のモラルは良くなった気がする〉

モラルが低下したというのは、要するに自分のモラルに自信がなくなっているということだろう〉という。

〈学習指導要領には、「児童の道徳性の育成に、大きな影響を与えている社会的風潮」のひとつとして、「物や金銭等の物質的な価値や快楽が優先される」とある。
 それはあんたたちのことだろう! と、とりあえずツッコんでおく

景気が良くなれば、世の中すべてが上手くいくみたいなことをいっているのは、いったいどこの誰だろう〉
 たけしの道徳教育へのツッコミは、こうした「大人がエラそうに上から子どもに言う資格があるのか」という点にある。

たとえば、学習指導要領には「正直に明るい心で元気よく生活する」
「友達と仲よくし、助け合う」といった、一見すると害のない言葉がならぶが、たけしはこれも欺瞞だという。
〈正直に生きるとか、みんな仲良くするってことを突き詰めたら、どうしたって商売とか経済活動を否定しなきゃいけなくなる。
(中略)  南北問題にしても、結局は誰かが儲けりゃ誰かが損するという話を、地球規模でやっているだけの話だ。
(中略)  人件費が日本の何分の一っていう国があるから、日本の経済は成り立っている。
俺たちが豊かな暮らしを享受しているのは、どこかの国の貧困のおかげだ。

 その貧乏な国を豊かにするためには、日本はある程度、自分たちの豊かさを犠牲にしなきゃいけないわけだ。
 そういうことを、学校の先生は子どもたちに話しているのだろうか。

 話している先生もいるかもしれないが、少なくともこの国では、そういう先生はあんまり出世しないだろうなあとも思う。
 そんな状況で、子どもに道徳を教えるってこと自体がそもそも偽善だ〉

 そんな「偽善」の極みが、いじめの問題だ。
いじめ対策から端を発した道徳の教科化だが、たけしは〈ものすごく単純な話で、子どもたちに友だちと仲良くしましょうっていうなら、国と国だって仲良くしなくてはいけない。
子どもに「いじめはいけない」と教育するなら、国だってよその国をいじめてはいけない。
武器を持って喧嘩するなんて、もってのほかだ〉と鋭くツッコむ。

〈「隣の席のヤツがナイフを持っているので、僕も自分の身を守るために学校にナイフを持ってきていいですか」って生徒が質問したとして、「それは仕方がないですね」と答える教師はいるだろうか。
いるわけがない。

 だとしたら、隣の国が軍備拡張したからって、我が国も軍備を増強しようっていう政策は、道徳的に正しくないということになる。
いかなる理由があっても喧嘩をしてはいけないと子どもに教えるなら、いかなる理由があろうと戦争は許されないってことになる。
(中略)  ところが、大人たちはどういうわけか、そっちの話には目をつぶる。

 子どもの道徳と、国家の道徳は別物なのだそうだ。
戦争は必要悪だとか、自衛のためには戦争も辞さぬ覚悟が必要だなんていったりもする〉

 ここでたけしは「戦争反対といいたいわけじゃない」と述べる。
〈道徳を云々するなら、まずは自分が道徳を守らなくてはいけない。
それができないなら、道徳を語ってはいけないのだ〉と言うのだ。

つまり、安倍首相およびそのシンパがやっていることや言っていることは筋が通っていないじゃないか、という話である。
 また、安倍首相は道徳教育について「(日本古来の)伝統と文化を尊重する」「郷土愛、愛国心をちゃんと涵養する」と話すが、日本の伝統・文化からもたらされる道徳とは何か。
これについても、たけしは切り込む。

〈誰もが田んぼを作っていた時代に、「和をもって貴となす」という道徳には根拠があった。
田んぼの水は公共財産みたいなものだから、誰かが勝手なことをして、水を自分の田んぼにだけ引いたりしたら、他の人が生きられない。
田植えにしても稲刈りにしても、近所や親戚が協力してやるものだった。
周囲との衝突を嫌う日本の文化が、日本的な道徳の根拠だろう
 だけど、そういう時代はとっくの昔に終わってしまっている。

(中略)  昔ながらの日本的な道徳観を支えているのは、単なる郷愁くらいのものなのだ〉    絶対的な道徳など、この世にはない。

だから、たけしは道徳を〈牧場の柵〉と表現する。
〈牧場の持ち主が変われば、柵のカタチや場所が変わる。
昨日まで自由に行き来できたところが、いきなり立ち入り禁止になったりもする〉からだ。

日本は敗戦によって〈戦前の道徳がひっくりかえって〉、道徳よりも経済活動に邁進したが、〈今頃になって、日本人はエライとかスゴイとか、日本人の道徳を取り戻せなんていい出したのは、その反動に違いない〉とたけしは看破する。

そして、こう続ける。
〈誰かに押しつけられた道徳に、唯々諾々と従うとバカを見る。
それはもう、すでに昔の人が経験済みのことだ〉と。

 ちなみに、本書のタイトルにある『「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか』というのは、現在の道徳では〈年寄りに席を譲るのは、「気持ちいいから」〉と子どもに説明がなされていることから来ている。
たけしはこれを〈誰かに親切にして、いい気持ちになるっていうのは、自分で発見してはじめて意味がある〉とし、「いいことしたら気持ちいいぞ」と煽る道徳の教科書を〈まるで、インチキ臭い洗脳だ〉と切り捨てている。

 道徳教育への真っ当な批判──。
たけしがいま、これだけの思いをもっているのなら、テレビでも同様に主張を繰り広げてほしいものだが、やはりこれは本というかたちだから実現したのだろう。
というのも、「最近、テレビじゃ何も面白い事がいえなくてムカムカしてるんだ」(小学館「SAPIO」5月号)と言いながら、同時期に出演した『ワイドナショー』(フジテレビ)では、「(テレビで)本質を突いたら、結局プレッシャーかかるに決まってるんだから」と諦めモードだったからだ。

 しかし、本書で述べていたように、上から押さえつけられ、ただハイハイと従っていずれ〈バカを見る〉のは、たけしだって同じではないのだろうか。
だからテレビでも、本書に綴ったこの言葉を、たけしには口に出して言ってほしいと思うのだ。 〈結局、いいたいことはひとつなんだから。
「道徳がどうのこうのという人間は、信用しちゃいけない」〉
                (水井多賀子)
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2015年10月26日

インフルエンザワクチン:製造原価上昇で接種費値上げ

インフルエンザワクチン:
製造原価上昇で接種費値上げ
毎日新聞 2015年10月25日 11時33分

 ◇高齢者の手控え懸念も

 インフルエンザワクチンの接種費用が値上がりしている。
今季からワクチンの成分が変わり製造原価が上がったためで、医療機関などによると、納入価格は昨季の約1.5倍。

流行が本格化するのを前に、現場の医師からは「接種を控える人が出るのでは」と懸念する声も出ている。
 従来のワクチンは、A型2種類とB型1種類の計3種類のウイルスで作られ、B型は専門家が季節ごとに流行を予測して2種類のうち1種類だけに対応していた。
しかし、近年はB型2種類が混合するタイプの流行が目立ち、厚生労働省は今年5月、効果を高めるため計4種類に対応するものに切り替えた。

 国内四つのワクチン製造元は、いずれも販売価格を公表していない。
このうち阪大微生物病研究会(大阪府)の担当者は「この十数年、原材料費が高騰しても価格を据え置いてきた。
今季から原料となる鶏卵の使用数も増え、値上げせざるを得なかった」と話す。

東京都が複数の卸売り大手に確認したところ、昨季は1人分1000円だった希望小売価格がいずれも1500円になっていた。

 任意接種のインフルエンザワクチンは公的医療保険の対象外で、料金は医療機関によって異なる。
横浜市のある診療所は昨季の3000円から3780円に値上げした。
ワクチンの納入価格と昨年の消費税の増税分を反映させたという。

 6カ月以上13歳未満は2回の接種が必要なため、値上がりの影響はより大きくなる。

 一方、65歳以上の高齢者などは予防接種法で接種が推奨され、自治体が費用を助成する定期接種の対象となっている。
自治体ごとに自己負担額が決められ、値上がりへの対応には差がある。

 東京都新宿区は今季の自己負担額を昨季の2200円から2500円にした。
担当者は「値上がり分を区と接種者で折半した形」と説明する。

1000円から1400円に上げた札幌市は「地元医師会に頼み、一部は医療機関に吸収してもらった」という。

名古屋市は「値上げを周知する時間が足りない」と据え置いた。

 NPO法人「VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもを守ろうの会」理事の片岡正医師は「これほどの値上げは過去になく、医療機関としては接種料に上乗せせざるを得ない。
特に高齢者にとってインフルエンザの重症化は命に関わり、接種率の低下が心配だ」と話している。
                      【黒田阿紗子】
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2015年10月27日

日本の税制はトヨタのためにある!

日本の税制はトヨタのためにある!
国民への課税強化の一方で
トヨタは1200億円の減税、そのからくりとは?
2015.10.26.LITERA(小石川シンイチ)

 今年10月から順次、マイナンバー(社会保障・税番号制度)の通知カードが各家庭に送付される。
2016年1月の本格開始に向けたカウントダウンが始まるのだ。

この制度はもともと税務当局が富裕層などの所得を把握し課税漏れを防ぐことを目的に導入されるものだが、行政機関で年金、医療、納税などの情報が一元管理できるようになれば、アメリカのように軍隊が経済的に貧困状態の学生をピンポイントでリクルートする、いわゆる「経済的徴兵制」の実現に近づくことができる。
対中国戦争に突き進む安倍政権が導入に躍起になるのもわかるだろう。

 そもそも、公平な課税をしようというなら、マイナンバー制度を導入するよりもまず、あのとんでもない制度を見直すべきではないか。
 その制度とは、租税特別措置

特定の政策目標を達成するため、税制上の特例として租税を減免あるいは増徴する措置だが、
多くは法人の減税が中心の「政策減税」となっている。

財務省の2013年度「租税特別措置の適用実態調査の結果に関する報告書」によれば、法人税関係特別措置の適用総額は5兆3277億円に及ぶ。

これは法人税の抜け穴とされ、法人の税負担は実はそう重くはないのだ。

 法人税の抜け穴の最たるものは、03年に導入された「研究開発費」。
『税金を払わない奴ら』(大村大次郎/ビジネス社)には、こう書かれている。
この制度をざっくり言うと、大企業の税金を20%割引するものだ
(略)研究開発をした企業はその費用の10%分の税金を削減する。限度額はその会社の法人税額の20%である
それが結果的に大企業の法人税を20%割引にすることになっているのだ

「また減税の対象となる研究開発費の範囲は非常に広いものだったので、大企業のほとんどはこの研究開発費減税を限度額ギリギリまで受けることができたのだ。
研究開発費の限度額は法人税額の20%なので、限度額ギリギリまで研究開発費減税を受けるということは、事実上、法人税が20%下げられたのと同じなのである

 こうした政策減税の恩恵を一番受けているのは、日本を代表する企業であるトヨタ自動車(以下、トヨタ)だ。
 15年3月8日付「しんぶん赤旗」は、13年度に6240億円にのぼった法人税の研究開発減税額のうち、トヨタが総額の約2割に及ぶ1201億円もの最多の減税を受けていた事実を明らかにしている。

 しかも、この13年度といえば、トヨタが過去最高を更新する2兆3000億円近い営業利益をあげ、豊田章男社長が決算会見(14年5月8日)で
「うれしいことは日本でも税金を納めることです」
「社長になって国内で一度も税金を払っていなかった。
企業は税金を払うのが使命。
納税ができる会社としてスタートラインに立てたことを素直に嬉しく思う」と述べた年度だ。  

これまでにトヨタは08年度から12年度の5年間、黒字の年度も含めて法人税(国税分)を1円も払っていなかったことが明らかになっている。
これは「外国子会社からの受取配当の益金不算入」という制度を利用して、トヨタの外国の子会社からの配当への課税を免れていたというものだ。

 だが、それだけではなく、トヨタは「企業は税金を払うのが使命」「うれしいことは日本でも税金を納めることです」などといいながら、その翌年度も研究開発費減税を利用して1201億円もの減税を受けていたということになるのだ。

 ただし、こうした租税特別措置も見直しの機運が高まりつつある。
国税と地方税を合わせた法人実効税率は15年度に2.51%引き下げて32.11%となり、16年度にはさらに0.78%下げ、31.33%にすることが決まっている

政策減税の廃止・縮小で引き下げのための代替財源を確保し、どこまで引き下げ幅を拡大できるかが焦点になっているためだ。
 しかし、トヨタへの政策減税はとうてい見直されようがない。
というのも、研究開発費減税も「外国子会社からの受取配当の益金不算入」という制度もトヨタ側が強い政治力を利用して、政府に働きかけて採用させた「トヨタ減税」ともいうべきものだからだ。
「法人税制に隠された数々の特別措置には、トヨタのためにつくられたとしか思えないようなものが多々ある」(前出『税金を払わない奴ら』)

 トヨタは財界(日本経済団体連合会)に圧倒的な力を持っている上に、多大な政治献金も行なっているのだ。

「自民党への政治献金が多い企業団体のランキングでは、一般社団法人日本自動車工業会が1位で、2位がトヨタである。
この順位は長らく変わらない。
日本自動車工業会が毎年6000万円〜8000万円、トヨタが毎年5000万円程度、自民党に献金している。
日本自動車工業会とは自動車製造企業の団体であり、当然、トヨタは主宰格である。
ようするに自民党の企業献金の1位と2位がトヨタ関係なのだ。自民党にとって、トヨタは最大のスポンサーなのである」(同前)

 トヨタからしてみれば、合計年1億円超の企業献金をするだけで研究開発費減税だけでも、1201億円の減税が受けられるというのだからボロい話ではないか。
いかに自民党政権は大企業にやさしく、納税者に厳しいかがこの話からもわかるだろう。
          (小石川シンイチ)    
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2015年10月28日

消費税軽減税率、「骨抜き」の公算

消費税軽減税率、「骨抜き」の公算
 国民負担軽減は限定的
一部企業の「益税」放置か
Business Journal 2015.10.28
文=町田徹/経済ジャーナリスト

 世論と公明党への配慮からトップの首をすげ替えて仕切り直しとなった自民党税制調査会で、先週から軽減税率の導入論議が活発化している。

 安倍晋三首相が「国民の皆様との約束だ」と述べて、2017年4月に予定されている消費増税(税率を現行の8%から10%へ引き上げ)と同時に実施する方針を改めて確認したことを受けて、税調の新会長となった宮沢洋一参議院議員が「11月半ば過ぎには自公両党で大筋合意する必要がある」と精力的な調整を始めたからだ。

 だが、その中身となると、「安定的な財源の確保が最優先だ」「17年4月に事業者に大きな混乱をさせてはいけない」と筋論を前面に押し出して、本来ならば軽減税率の適用に不可欠なはずのインボイスの導入を先送りし、財源が4000億円程度しかないという理由で軽減税率の適用品目を「酒類を除く飲食料品」から「生鮮食品」に絞り込む構えをみせている。

これでは、国民の痛税感の解消には力不足の小型軽減税率制度にならないか懸念せざるを得ない。

 軽減税率とは、通常の税率のほかに、特定の品目に低い税率を設けることだ。
所得の多い人に高い税率を適用する累進性のある所得税と違い、消費税は対象の商品が同じならば所得に関係なく同じ税率を適用するので、低所得者に厳しい税金だ。

このため、日本の消費税に相当する付加価値税が早くから普及し、その税率が20%前後に達している欧州諸国では、軽減税率も幅広く適用されている。
こうした例を参考に、自公連立与党は17年4月の消費税率引き上げを機に、日本でも軽減税率を導入することを先の選挙で公約していた。

 ところが、9月初旬に明らかになった財務省案は、国民の手元に届いてもいないマイナンバーカードを買い物のたびに提示させ、店頭ではすべての商品に10%の消費税を支払わせて、後で軽減税率分を還付するというものだった。

この煩雑な仕組みに加えて、所得制限を設けて、軽減される税額をあまりにも小さく抑え込む腹案もあったことから、世論と公明党が一斉に反発した。

宮沢氏の起用

 そこで今月10日、安倍首相は、財務省OBで同省べったりといわれていた野田毅前自民党税調会長を事実上更迭し、今月初めの内閣改造で経済産業大臣の任を解いたばかりの宮沢氏の起用に踏み切った。

 宮沢氏は、1991年から内閣総理大臣を務めた宮沢喜一氏の甥だ。
洋一氏も喜一氏も、前税調会長の野田氏と同様に、財務省(旧大蔵省)OBである。

洋一氏は財務官僚時代、損失補てんや総会屋不祥事といった証券スキャンダルの収拾に努めた経歴を持つ。
官僚出身らしい政策通の政治家だ。

秘書による政治資金規正法違反問題を問われて辞任した小渕優子氏の後任として経済産業大臣に就いたが、それ以前は野田税調のメンバーとして雑巾がけも厭わなかったといわれるだけあって税制に詳しい。

 新聞によると、宮沢氏は、野田氏ら歴代会長と比べて国会議員としての当選回数が少なく、「軽量級」(17日付日本経済新聞)だそうだ。
しかし、本人はそんな声をものともせずに、就任早々精力的に軽減税率導入問題に取り組み始めたわけだ。

21日付同紙のインタビューでは「(17年4月に軽減税率を導入するには)11月半ば過ぎには自公両党で大筋合意する必要がある。
この短期間で実現するのは至難の業だが、必ず成功させなければいけない」と意気込みを語っている。

 肝心の軽減税率の中身について、宮沢氏は船出となった16日の記者会見で、「財務省案は残っていない。
いかなる形での軽減税率ができるかを、これから知恵を出さなければならない」と強調したという。

マイナンバーカードを使って軽減分を還付する方式に、はっきりとダメ出しをしたのだ。これは、軽減税率の対象商品を購入する際は、標準税率の10%ではなくて、店頭で軽減税率分(例えば8%)を支払えばよい仕組みにすることを意味している。
この点は、自身の会長就任の経緯を踏まえた適切な判断といってよいだろう。

 だが、この発言で、われわれ納税者が宮沢氏に下駄を預けても安心と考えるのは早計だ。
前述の新聞インタビューで宮沢氏は、軽減税率導入に向けて、財政健全化を優先する基本方針を明らかにしているからだ。

このインタビューで、税調会長として最も大切なのは「安定財源の確保」であり、対象品目について「予断を持たない方がいい」と述べている。
つまり、確保できた財源に応じて対象品目を決めればよく、公明党が提示している「酒類を除く飲食料品」をすべてカバーすることにはこだわらないということだ。

期待外れの軽減税率導入

 あわせて気掛かりなのが、宮沢氏の「17年4月に事業者に大きな混乱をさせてはいけない」という発言である。

欧米型の本格的なインボイス(適用税率と税額が記載された書類)、公明党が主張している簡易型のインボイスのいずれについても、「17年4月から義務付けることは非常に難しい」と述べたのだ。
そもそもインボイスは、国民(消費者)が支払った消費税がきちんと国庫に納入されるようにするための担保である。
標準税率と軽減税率の差が悪用されるのを防ぐため、当然導入すべきものだ。

与党として必要な手も打たずに、本気で本格的な軽減税率を導入する気があるのか、疑わざるを得ない発言だ。
 その後の公明党の斉藤鉄夫税調会長との協議などを通じて、宮沢氏の描く青写真がはっきり浮かび上がってきた

整理すると、消費増税分の一部を財源として、医療や介護、保育の世帯ごとの自己負担総額に上限を設けるはずだった新制度「総合合算制度」の導入を見送って、年間4000億円の財源を確保し、これを軽減税率の予算に充てるというのである。
 これでは、財務省や公明党が提案していた「酒類を除く飲食料品」を軽減税率の対象にすることは難しい。

「酒類を除く飲食料品」を対象にすると、1兆2600億円程度の財源が必要になるからだ。
4000億円で賄えるのは、3400億円程度の財源が必要とされる精米、刺し身、精肉などの「生鮮食品」ぐらいである。
 公明党は、対象品目を拡大するため、高額所得者への課税強化やたばこ増税など消費増税分とは別に財源を手当てすることを提案したが、宮沢氏は「税と社会保障の一体改革の枠内で解決すべきだ。
それが自民党税調の共通認識だ」と述べ、あくまでも財源を消費増税の枠内で確保すべきだと主張しているという。
宮沢氏は、軽減税率を「小さく生んで大きく育てることもできる」としているが、われわれ納税者から見れば、痛税感の解消には程遠い、期待外れの軽減税率導入に終わる可能性が高まっている。

「お上の論理」

 中国経済バブル崩壊の影響が次第に深刻化するとみられる中で、そもそも17年4月に消費増税が可能かは大きな疑問だ。
その疑問を横に置いても、インボイス導入の見送りは禍根を残すことになるだろう。

本来、事業者は顧客から受け取った消費税から仕入れで支払った消費税を差し引いて、残りを納税する義務がある。
が、その特例として、売上高が1000万円以下の事業者はこの義務を免除されているほか、「簡易課税」でも“益税”が生じるケースがある。合法的に、顧客から預かった消費税を懐に入れることが認められているのだ。
 インボイス導入時には、こうした益税の廃止が必至と見られている。

宮沢氏をはじめ政府・連立与党はそろって、「事業者の事務手続き負担を増やせない」というもっともらしい理屈で、インボイス導入先送りを既成事実のように扱っているが、実際は来年夏の参議院選挙を前に益税廃止を打ち出せば、選挙で不利になると見て、先送りを目論んでいるのではないかという見方も根強い。

 仮に、インボイスを導入し益税制度を廃止すれば、年5000億円程度の税収を獲得できるとの試算もある。
安易なインボイス導入の先送りはやめるべきだ。

販売する商品に適用する消費税率と税額を記入したインボイスを発行することが、事業者にとって政府・与党が連呼するほど大変な負担とは思えない。  

財源は消費増税分の枠内に限るという宮沢氏のロジックは、税制の専門家の論理としては筋論なのだろう。
しかし、始まってもいない数年先の増税分の使途をさっさと決めて、それがいずれも削りにくい予算ばかりだというのは、納税者から見れば「お上の論理」でしかない。

 また、消費税率の10%分すべてではなく、増税分の2%しか軽減税率の対象にならないというのも、納得のいかない議論である。

欧州では、標準税率20%の英国が食料品や新聞・雑誌に0%の軽減税率を適用しているし、標準税率20%のフランスも食品に5.5%、新聞・雑誌に2.1%の軽減税率を設けている。

 人間が生きていくのに不可欠な食品に税金をかけるのは、税と引き換えにしか国民の生存権を認めないというに等しい行為だ。食品ぐらいは、消費税ゼロに戻すぐらいの度量が政府には期待される。  

予定通り17年4月に消費税率を10%に引き上げるとすれば、政府は3〜4兆円の税収増が見込めるはずだ。
その半分ぐらいを費やして本格的な軽減税率を導入しない限り、納税者は納得しないのではないだろうか。
必至とされる将来の10%超への消費増税のためにも、きちんとした軽減税率制度づくりが期待されている。
(文=町田徹/経済ジャーナリスト)
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アリさんマークの引越社など…「ブラック企業大賞」ノミネート企業6社発表

アリさんマークの引越社など…
「ブラック企業大賞」
ノミネート企業6社発表
2015年10月27日 14時7分 弁護士ドットコム

弁護士やジャーナリストなどでつくる「ブラック企業大賞」の実行委員会が10月27日、東京・霞が関の厚生労働省で記者会見を開き、ノミネート企業6社を発表した。

今年ノミネートされたのは、セブン-イレブン・ジャパン、暁産業、エービーシー・マート、フジオフードシステム、明光ネットワークジャパン(明光義塾)、引越社関東(アリさんマークの引越社)。

実行委が挙げたノミネート理由の要約は、以下の通り。

セブン-イレブン・ジャパン・・・フランチャイズ加盟店主から過酷な搾取をおこない、そのしわ寄せが学生アルバイトに及び「ブラックアルバイト」が問題化している。

暁産業(消防自動車や消防用設備などの販売と保守点検をおこなう企業)・・・パワハラで未成年の労働者が自殺に追い込まれた。

エービーシー・マート・・・厚労省がブラック企業対策に乗り出して以来、初めての書類送検事案。
労働者と合意した残業時間(79時間)以上の残業をさせていた。

フジオフードシステム(大阪や京都を中心に「まいどおおきに食堂」「串家物語」など飲食店を運営する会社)・・・労働局から是正指導を受けても繰り返し長時間労働や割増賃金の不払いを続けていた。

明光ネットワークジャパン(明光義塾)・・・賃金未払いが問題化。
全国各地で労働局から是正勧告がでている。

引越社関東(アリさんマークの引越社)・・・元は営業職だった従業員をシュレッダー係に配転。
さらに、突如として懲戒解雇した。
その理由を「罪状」として、全国の店舗に掲示した。

この日の会見に出席した実行委員の佐々木亮弁護士は、今回のノミネート企業について、「『ブラックバイト』という言葉がメディアで取り上げられるようになった。
セブンイレブン、明光ネットワークジャパンもブラックバイトにまつわるノミネートだ」と話した。

ブラック企業大賞の授賞式は11月29日に東京都内で開かれる。
同委員会のウェブサイト(http://blackcorpaward.blogspot.jp/)には、詳細なノミネート理由が掲載された。
また、10月27日午後8時ごろにはウェブ投票コーナーが設置される。
実行委員の内田聖子氏は「これまでノミネートした企業には、授賞式の案内状(返信ハガキ付き)を送ってきた。
しかし、これまで1社も出席がなかった。
返信があったのも2社だけだ」と話していた。

ブラック企業大賞は今年で4回目。昨年は12社がノミネートされて、「大賞」には従業員の過労自殺をめぐる訴訟が起きた「ヤマダ電機」が選ばれた。
   (弁護士ドットコムニュース)
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2015年10月29日

義家文科副大臣のトンデモエロ小説

モデルは自分?
義家弘介文科副大臣が書いていた
トンデモエロ小説の中身!
教え子の母親と情事、
生徒を拉致監禁し機関銃で…
2015.10.26.LITERA(宮島みつや)

 このたび第三次安倍改造内閣で文科副大臣に抜擢されたヤンキー先生こと義家弘介氏。
本サイトでは、義家氏が過去に馳浩文科相とともに“体罰自慢”の対談を行っていたことや、
第一次安倍政権時に教育再生会議の担当室長を務めていた際、体罰禁止の通達に見直しを迫っていたこと、
さらに「善悪は国が決める」など、戦前さながらの思想統制発言を公言していたことを明らかにしてきた。

 だが、そうした義家氏の資料を掘り起こしていた際に、本サイトは義家氏の暗部、いや“恥部”を発見した。
 義家氏は安倍チルドレンとして参院選で初当選した翌年の2008年、何か調子にのってしまったらしく、文芸誌「小説宝石」(光文社)1月号から3月号に「路上の箴言」という小説を連載している
 これがなかなか香ばしいシロモノなのだ。
たとえば、読み始めるとこんなシーンがいきなり出てくる。

〈僕にしがみつく彼女を優しく引き離した。
そして……不思議そうに僕の顔を見上げる彼女の唇に、そっと唇を重ねた。
(中略)僕らは激しく互いの唇をむさぼった。
限界まで追いつめられた生命のその先を探求するために絡み合った。
天井からぶら下がるアキラに、充満する香りに酔いしれながら……。〉

 天下の文科副大臣がこんな安いエロ小説みたいな濡れ場を書いていたというだけでも驚きだが、このシーン、たんにエロいだけでなく、設定がヤバい。

 この小説の主人公は、二宮という中学教師で、物語は、二宮が担任している生徒・アキラが突然、首つり自殺をしてしまうところから始まる。
報せを受け、生徒の家に駆けつける二宮。
すると、母親が現場にいて二宮にすがりついてくるのだが、その後、いきなり始まるのが、上記のシーンなのである。

〈天井からぶら下がるアキラに、充満する香りに酔いしれながら〉、つまり、二宮センセイは教え子の首つり死体のそばで、息子の死に泣き崩れる母親にいきなり濃厚キスをおっぱじめてしまったというわけだ。
さらには、この後には肉体関係を結ぶ「事後」を感じさせる描写まで……。

 しかも、いくら読み返しても二宮とこの母親に特別な関係があるようには思えない。
どうも、二宮センセイはたんに生徒の自殺現場で母親に突然、欲情してしまっただけらしいのだ。
これじゃあ、ただの変態エロ教師じゃ……いやいや、義家センセイのこと、エロスとタナトスの深遠なる関係を文学で表現しようとしたのかもしれない、などと混乱する心を鎮めつつ読み進めていると、またもやエロシーンが出てくる。

 今度は、顔を知らない「あいあい」という女性からいきなり、エロ写メが送られてきたという設定だ。
〈『あいあい』からのメールには画像が添付されていた。
すぐにそれをクリックしてみた。
心臓が高鳴った。
なんと、携帯電話の画面に、胸がアップで映し出されたのだ。大きすぎもせず、小さすぎもしない、乳首は品よく隆起している。
 アキラの残像が一瞬で脳裏から消えた。
 中枢神経に電流が走る。僕はひどく興奮していた。〉

〈僕の理性のリミッターは完全に解除されてしまったようだ。
あんなことがあったばかりなのに、僕の下半身は隆起していた。
 男には『種族存続』の本能があり、生命の危機を感じた時、なんとしてでも子孫を残さなければと、本能が生殖中枢を刺激するのだという。
確かに徹夜明けの朝は普通じゃない。
その意味では、僕の精神はすでに限界にあるのだろう。
 いや、違う。
彼女に、彼女の優しさに触発されているのだ。
僕は彼女のような女が欲しかった。
彼女のような女を僕のものにしたい。それだ、それだ。〉

 エロ画像一枚で、自殺した生徒のことを脳裏から消去って、いったいどれだけ性欲優先なんだよ、とここでもツッコミたくなったが、二宮センセイはなんとこのエロ写メを送ってきた相手に返信してしまう。
〈きっと『あいあい』は神様が僕の人生の最大の不運に対する帳尻合わせに送ってくれた女神なんだ。
せっかくだから堪能しよう。
神様、どうもありがとう。〉
〈おお、やる気マンマンだね。
 このとき既に、僕は完全バーチャル世界の住人となっていた
 現実なのか、仮想なのか、そんな線引きは傷ついた真夜中には必要ない。
アキラのことは忘れて今夜はただ溺れよう。

 僕はスウェットを下ろし、隆起したペニスを携帯カメラで撮影し、送った。
 今度は、君の下半身も送ってほしいというメッセージを添えて。〉

 なんだろう、これ。やっぱりタナトスとかなんの関係もないわ。
というか、このしつこいエロ描写を読んでいると、義家センセイがノリノリで書いていることが伝わってきて、ドン引きしてしまう。

 そういえば、義家センセイは教え子と結婚したという経歴を持っているうえ、以前「週刊文春」(文藝春秋)に高級ソープ通いをスッパ抜かれたこともある。
もしかして、“教職者のモラルに反し、背徳の性愛にハマる”主人公・二宮は自分の願望の投影なのか。
 まあ、でも、エロシーンがあるというだけなら、一応、教師退職後だし、このご時世、大目に見てもいい。
問題はその後だ。

 この「路上の箴言」には「路上の箴言 復讐編」と銘打たれた続編があり、やはり「小説宝石」08年8月号から09年1月号に連載されているのだが、これがまたとんでもないシロモノなのだ。
 前編「路上の箴言」は、例のエロ写メ相手の「あいあい」が、その後、教師・二宮の教え子「ヨウコ」だったと発覚。
ヨウコは大麻販売や売春斡旋などを行っていたグループのリーダーで、自殺した生徒はその大麻栽培にかかわり、秘密をばらそうとしたために自殺とみせかけて殺されていた。
そして、二宮は送ったエロ写メをヨウコにチクられ、生徒の自殺は二宮が先導したいじめが原因によるものだとして、懲戒免職をくらう、というところで終わる。

 続編は“復讐編”と銘打たれていることから察しがつくように、教職を追われた二宮が生徒たちに復讐を開始するというものだが、その復讐描写がヒドい。

 二宮は自分をハメた中学生グループ22人を拉致し、廃校舎の教室に監禁、「最後の授業」と題し、問答無用で元生徒を殴りつけるのだ。

〈ユウタが口を開いた瞬間、二宮は渾身の力で殴りつけた。
ユウタは吹っ飛び、後方のドアに激突した。
ドアのガラスの向こうにいる能の面を被った男が、機関銃を教室に向けている。
教室が凍りついた。

「お前の質問に答える必要はない。
それに、なんだ、その口の効き方は。
お前、自分が置かれている状況、わかっているのか?
 僕は名前を呼ばれたら席に着けって言ったんだ。
聞こえているのか?」

 ユウタは床に横たわりながら二宮を睨んでいる。
そんなユウタの腹に二宮は蹴りをねじ込んだ。
グフッ、ユウタが床で悶絶する。〉

 生徒たちに殴る蹴るの暴行を加え、あろうことか機関銃で恫喝……だが、ここで思い起こされるのは、義家氏の“ヤンキー先生”時代のエピソードだ。

先日、本サイトでも引用したが、義家氏は馳文科相との対談で「いじめの指導で放課後四時間教室から(生徒を)出さなかった時は他の教職員がハラハラしながら私の教室の外で見守っていて後で散々言われました」と語り、過去に4時間も生徒を“監禁”したことを誇らしげに紹介。

「教室の用具はボコボコになり、最後は加害生徒が泣いて詫びながら二度といじめないことを誓ったので終わりにしました」と、暴力による指導を行っていたことを明言している。
すなわち、“実体験”と同じことが小説でも描かれているというわけだ。

 実際、小説でもこの教師による暴力支配が肯定的に描かれている。
途中、何の脈絡もなく、二宮が元同僚教員「片桐」にこんなトンデモ教育論をぶつシーンが登場する。以下、引用しよう。

〈片桐は爪が掌にめり込むほど、強く拳を握りしめた。
「なあ、二宮、それで、お前はいったいあいつらに何を教えたいんだ?」
 二宮は、瞳を閉じ、少し考えた後、片桐を見つめて断言した。
「道徳、だ」 「道徳?」 「ああ。人としてのあるべき姿を、果たすべき責任を、この存在をかけて伝えたいんだ。
 戦後教育は重大な過ちを犯してきた。多様な価値観、などと詭弁を使って、子供たちに共通の倫理観や道徳心を説くこと、いや、押し付けることを放棄してきた(中略)。」

(略) 「それが間違いだったとお前は思っているのか?」
「そう、だ。教育とは、突き詰めれば価値観の押し付けに他ならない。
もっと丁寧に言えば、愛情に基づいた価値観の押し付け、だ。
子供たちが当たり前のようにインターネットにアクセスできるようになった現代、未熟な子供たちの未熟な価値観を認め、信頼し、作り話の副読本を読ませて道徳を誤魔化す。
それは『教育の自殺』といっても過言じゃない」〉

 出た!“戦後教育がすべての元凶論”。
詳しくは本サイトの過去記事をご覧いただきたいが、義家氏はこれまで、いじめ問題や不登校、学力低下、モンスターペアレンツの増加、性教育の内容、若者の年金未納などなど、今、起きている教育問題はすべて“日教組と戦後教育にある”と断じてきた。
義家氏はその持論を二宮に語らせ、「道徳」を押しつけろ!と声高に主張するのだ。

 さらに、呆気にとられるのは、同僚の片桐から「本当にお前の言うことに心の底から耳を傾けてくれると思うか?」と尋ねられたあとのやりとりだ。

〈「無理、だろうね。
価値観の押し付けを通用させるためには、前提となるものがある。
さっきも言ったけど、一つは愛情が伝わっている、ということ。
でも、今の状況下ではそれは不可能。
僕自身も、彼らに愛情を抱くことはできない」
「ならば、どうするんだ?」
価値観の押し付けを通用させるもう一つの方法、それは、恐怖で相手を支配すること。
だから、こんな手荒な方法を選んだんだ」〉

「多様な価値観」は否定し、「倫理観や道徳心」を押しつけるためには「恐怖で相手を支配する」──。
どんなディストピア小説だよ!?とツッコみたくなるが、タチが悪いのは、これを書いている本人にディストピア意識がまったくないことだろう。

そう、罪もないのにハメられクビになった冤罪の教師が、殺人という罪を犯した生徒たちを罰する“正義の復讐劇”という設定のなかだからこそ、義家氏は堂々とファシズムそのものの思想を肯定的に描くことができる。
小説によって教育のあり方を問うているのではなく、小説を利用して暴力や思想統制を是認しているのだ。
事実、本作で「恐怖で相手を支配する」と二宮が語ったあと、その話を聞いていた同僚の片桐に「恐怖、か。そうだな、それしかないよな」と同意させている。

 しかも、この小説の結末は、教室に監禁された子どもたちが二宮の長時間に及ぶ暴力を含んだ「授業」に感動して、「俺、その思いにこたえてーよ!」などと涙を流しながら叫び、更生(?)する。
そして、なぜか唐突に校舎に火が放たれ、二宮は元生徒らとともに避難するのだが、ひとり教室に取り残された宿敵たるヨウコを助けるため、二宮は炎が立ち上る校舎に突入したところで、ジ・エンド。
裏切った生徒のことも身を挺して守ろうとする熱血教師の物語というオチだ。
まるでエロパートなどなかったかのような振り切り方である。

 ちなみに、この小説の発表時、義家氏を担当した「小説宝石」の編集者は、「テーマは(義家)先生が一番書きたいこと、“教育(現場)の闇”でした。
教師にも、生徒にも、親のなかにも闇があり、その闇は深いということを強調したいとのことでした」(「週刊現代」08年4月12月号より)と語っている。

だが、誰より闇が深いのは、溢れんばかりのリビドーや実体験エピソードを絡めながら、暴力による思想統制の肯定を図々しくも小説として世に発表した義家氏本人だろう。
 なお、本作「路上の箴言」とその続編は結構なボリュームなのだが、単行本化はされておらず、義家氏の公式ホームページからも存在を抹消されている模様。
ようするに“黒歴史”なのである。

 文科副大臣が、過去に生徒を拉致監禁し、暴力を加え、「道徳」の押し付けと恐怖支配を肯定する小説を書いていたとなれば、いくらフィクションといえども問題あり、と言わざるをえない。
なぜならば、彼はいま、こうしたファシズム丸出しの思想を実際の教育界に実装することのできる立場にあるからだ。
 ぜひ、義家センセイには、国民の目の前で、本作の意図をご説明いただきたいものである。   

                 (宮島みつや)
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2015年10月30日

自民党が歴史修正本バラマキ大顰蹙 .

民党が海外の学者に
歴史修正本をバラマキ大顰蹙!
豪の大学教授は
「日本の立場にダメージ」と警告、
資金源に疑惑も
2015.10.28.LITERA(宮島みつや)

 南京大虐殺や従軍慰安婦の問題を「存在自体否定しよう」とし、さらにはユネスコへの拠出金停止をちらつかせ恫喝するなど、歴史修正主義的主張を全面展開している安倍政権。

国際社会からは大ひんしゅくを買っている恥ずかしい状況だが、国内メディアは政府・与党に丸ノリして、ユネスコと中国批判を展開している。

 戦前もまさにこうやって国際社会から孤立していったんだろうな、と暗澹とした気分になるが、そんななか、またひとつ、安倍自民党が世界中に赤っ恥を発信していることが明らかになった。

最近、国内外の学者、知識人、ジャーナリストらに対し、自民党議員が“歴史修正本”を送りつけているというのだ。

 アメリカ在住の文化人類学者である山口智美・モンタナ州立大学准教授が、ウェブメディア「シノドス」で、自身のケースについて詳述している。
それによれば、10月1日、モンタナ州立大学のもとに突然、封筒が届いたという。
送付元は自民党の猪口邦子参議院議員で、山口氏と個人的な面識はない。
また気付としてフジサンケイ・コミュニケーションズ・インターナショナルの住所が記載されていた。

 中には2冊の書籍が入っていた。
ひとつは『なぜ「反日韓国に未来はない」のか』(呉善花)の英訳版で、版元は宗教法人「ワールドメイト」の深見東州氏が経営するたちばな出版。
もうひとつは、本サイトでも先日触れた『歴史戦 朝日新聞が世界に巻いた「慰安婦」の嘘を討つ』の英日対訳ダイジェスト版で、版元も著者も産経新聞だ。

 両者に共通するのは、総じて韓国を徹底的に攻撃し、従軍慰安婦問題の捏造を主張するといった内容
特に『歴史戦』は、河野談話と国連のクマラスワミ報告書について、〈この二つほど慰安婦問題を必要以上に問題化し、日本を貶める状況を作り出すことに使われた存在はない〉と強調する。

また他にネット記事のコピー3点が封入されていたというが、同じく韓国に批判的なものだった。
 同封された猪口議員の署名がある手紙には、英文でこう書かれていた。
「東アジアにおいて、20世紀のこの地域の歴史は、現在、国内的な政治的野心に基づいて動く人たちがいるために、間違って歪曲されています。
より悪いことに、この歪曲された歴史はアメリカの幾つかの地域にも伝えられています」(「シノドス」より、山口智美氏による和訳)

 ようは、韓国や中国が歴史を「歪曲」しており、それを正すために、同封した書籍や記事を読んでほしい、ということらしいのだが、山口氏は〈ソースもほとんどないこれらの本は、明らかに研究者が資料として使える種類のものではない。
資料になるとすれば、「日本の歴史修正本」のサンプルとしての使い方しかないだろう〉と断じている。
 つまるところ、今回の事案は、一般的な学者・研究者から見れば噴飯モノの“トンデモ歴史修正本”が自民党議員から送られてきた、というわけなのである。

ところが、こうした猪口議員からの贈り物は、山口氏だけでなく、他の学者や、駐日外国人特派員の元にも届いているという。
〈私が確認した限りにおいて、さらに同封された手紙の内容からも、在米の日本研究の学者、および米国を含む海外に英語で日本のニュースを発信するジャーナリストらがターゲットだったのではないかと思われる。〉
〈日本の右派の個人や団体から英文書籍が北米の日本研究の研究者らに送付されてくるのは、今までもあったことだ。
しかしながら、国会議員、および政権与党である自民党がこれだけ大量の研究者に送付してきたのは、今回のケースが初めてだと思われる。〉(山口氏/「シノドス」より)
 たしかに、学者や有識者が、版元や著者から献本されること自体は珍しいことではないが、しかし、これが国会議員の行動であると話は違う。

 しかも、献本は猪口議員の個人的な行為ではなく、自民党が党として戦略的に行っているのだ。
 これに関して、TBSラジオ『荻上チキ・Session-22』が、10月22日の放送で猪口氏に直撃。
荻上チキ氏によるインタビューに対し、猪口氏は封筒送付の事実を認め、書籍の内容についても目を通していると語った。

 その弁をまとめると、アメリカで活動している影響力・発信力のある有識者やメディア関係者の“少なくとも100人以上”に対し、「自民党の議員として」また「献本というかたちで資料として」送ったという。
「自民党の部会などでの決定を通したものではない」が、一方で、党内では「常時意見交換」しており「自民党の議員の連携のなかで」「対外戦略発信」として行動した、という言い分だ。  

さらに、書籍はどのように入手したものなのか、郵送料等は猪口氏の私費なのか自民党の公費なのか、という疑問について、猪口氏は「寄付されたもの」だとしたが、版元からか個人からかについては「明らかにする必要はない」と説明責任を放棄。
同様に、郵送等にかかる金額についても、「明らかにするべきじゃないと思いますね。
ええ、えへへ」と笑いながらごまかし、最後まで説明しなかった。

 その受け答えからして、今回の事案は、与党・自民党による“歴史修正プロパガンダ”の「対外戦略」のひとつであることは間違いないだろう。
資金源についても、猪口氏の言うように、寄付だとしたら、100人に送ったとしても書籍だけで30万円以上相当の金額にあたり、寄付者の氏名などを政治資金収支報告書に記載する義務がある。
それを「明らかにする必要はない」などとごまかしているのを見ると、やはり自民党の金で行なっている可能性は高いのではないか。

 いずれにせよ、この戦略は海外からも明らかに“恥知らずの安倍政権”として映ったようだ。  事実、今回の件について、オーストラリア国立大学教授のテッサ・モーリス=スズキ氏は、「Historical revisionism undermines Abe’s apology」(直訳:歴史修正主義は安倍の謝罪を傷つける)と題し、前述の2冊『なぜ「反日韓国に未来はない」のか』『歴史戦』の内容も含め、こう論評している。

〈もしも、この2冊の本をバラまいているのが狂信的な右翼団体であれば、さほど当惑しないだろう。
ところが、この2冊を送りつけているのは、政権与党の自民党をリードする政治家らであって、その中には党の国際情報検討委員会のキーメンバーもいるのだ〉
〈河野談話を弾劾し、日本の植民地主義の記録を上塗りする歴史修正主義は、安倍談話における「痛切な反省」や「過去をこの胸に刻み続けます」という表現と一致しない
〈この2冊の本に表れている過激論者の意見が、ほとんどの普通の日本の人々に共有されていると示す証拠はない。
自民党のメンバーらによる行動は、日本の市民団体が何十年にも及び、過去の暴力の傷を癒そうとしてきた努力を害している。
こうした日本の戦争の歴史における事実として不正確な記述は、ただ国際社会での日本の立場にダメージを与えるだけだろう〉(注:原文は英文)

 そう警告したうえで、モーリス=スズキ教授は、自民党の「対外戦略」を、「tragic and destructive ‘history wars’」(悲劇的かつ破壊的な“歴史戦”)と表現して論評を結んでいる。
 ようするに、安倍政権がやっていることはグロテスクな歴史修正そのものであること、そして、政府・自民党のファナティックな行動が、日本の人々の総意でないとしても、国際社会からの日本全体の評価の失墜を招いていることを、冷静な視座から告げているのだ。

 はたして、保守論壇やネット右翼が騒ぎ立てている「反日」や「売国」はどちらだろうか。
やはり、これ以上日本が国際的に孤立しないためには、この悲劇的かつ破壊的な“売国宰相”をひきずり下ろすしかない。
        (宮島みつや)
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2015年10月31日

貧困と生活保護・ 扶養義務の強化は、悲劇をもたらす

原記者の「医療・福祉のツボ」
貧困と生活保護(15)
扶養義務の強化は、悲劇をもたらす
2015年10月30日 読売新聞

生活保護と親族の扶養をめぐって、「子どもが老親の面倒をみるのは当然だ」」「生活保護に頼る前に家族、親族で助け合うべきだ」などと主張する人たちがいます。

伝統的な家族観に立って道徳や美風の復活を説いているのだと思いますが、本当にその方向がよいのでしょうか。

 現実にどんなことが起きるか、想像力をはたらかせて、よく考えてみないといけません。
 親族による扶養義務を強めると、さまざまな悲劇をもたらすばかりか、かえって家族・親族の関係が壊れてしまう、と筆者は考えます。

 「生活保護なんて、自分に関係することはない」と思っている人こそ、扶養義務の強化によって、足を取られるかもしれません。


もともと関係が良くない場合がある

 現在の生活保護制度では、親族による扶養は、生活保護の給付に「優先」するものです。
現実に親族から援助があったら、それを先に使って、足りなければ生活保護で補うという意味です。

 これが、親族による扶養の追求が生活保護の「要件」になったり、それに近い運用が行われたりしたら、どうなるでしょうか。
経済力を持つ親族がいるだけで保護を受けられない、あるいは親族から援助を得るために最大限の努力をしないと保護を受けられない、さらには、扶養義務を負う者が生活保護にかかる費用の一部を福祉事務所から強制的に徴収されるといったやり方です。

 まず念頭に置く必要があるのは、家族・親族であっても実情はさまざまで、そもそも人間関係が良好とは限らないことです
 まだ離婚していない夫婦間でも、DVを受けていたり、憎しみ合っていたりすることがあります。
親子でも、親から虐待を受けて育った、親から捨てられていた、親が失踪して長年、音信不通だったといったケース。
反対に、子どもから暴力や虐待を受けていた、金の無心をさんざんされて財産を食いつぶされたといったケースもあるでしょう。
きょうだい同士も、仲が悪いことはしばしばあります。

 そういう関係のときに、生活に困ったなら親族だから援助してもらえ、過去は水に流して援助しろ、と求めるのは、とうてい無理がありますよね。

良かった人間関係も悪化する

 もともと関係の悪くない親族なら、スムーズに援助が行われるでしょうか。
 援助する側に経済的余裕がたっぷりあって、当事者同士の気持ちが通い合って自主的に援助が行われるならよいのですが、それほど裕福でない場合、親族の生活保護の利用に関連して金銭援助を求められると、おそらく良い気分にならないでしょう。
援助を受ける側は、負い目を感じます。
それが一時的ならまだしも、長く続くと人間関係がぎくしゃくしてくるでしょう。
まして、大人になったきょうだいだと、配偶者がいたりするわけです。

 ホームレス状態で野宿している人たちに対して「なぜ親、子、きょうだいに頼れないのか」という見方がありましたが、金銭の援助を求めたら関係が悪化する、家に転がり込んだら関係が悪化する、実際に住まわせてもらったけれど関係が悪化したので出てきた、という現実があるのです。

保護の必要な人が受けにくい

 生活保護の申請をすると、扶養義務者に関する調査が行われます。
本人から親族の生活状況を聞き取り、年齢などを確認したうえで、

<1>生活保持義務関係にある人(配偶者、未成熟の子に対する親)
<2>親子関係にあって扶養の可能性が期待できる人
<3>本人と特別の事情のある親族で扶養能力があると推測される人―
―だけに、扶養できるかどうかを照会すればよい、と厚生労働省は説明しています。

兄弟姉妹は原則として照会の対象外です。

 しかしこれまで、福祉事務所によっては、画一的に広い範囲の親族へ照会文書を送って「この人が生活保護を申請しているのですが、あなたは援助できませんか?」と問い合わせることがありました。
何十年も音信不通の親族へ照会したケースもありました。
 そうすると申請した人は、自分の恥をさらすことになる、あるいは相手に負担をかけるのではないか、と気がかりですよね。

それがいやで、生活に困窮していても生活保護の申請をあきらめる人が、現在でも少なくないのです。

 2013年の生活保護法改正(14年7月施行)では、扶養義務者の収入・資産の調査を含めて福祉事務所の調査権限が強化され、保護を受ける当事者だけでなく、扶養義務者や同居の親族に対しても、報告を求めることができるという規定が新設されました。
 さらに扶養義務が強化されていくと、保護の必要な状態にある人が、保護を申請しない、保護を受けられないという事態が大幅に増えかねません。

貧困に周囲が巻き込まれる

 かりに、生活保護にともなって、十分な余裕のない親族にも扶養義務による金銭援助が強く求められると、どうなるでしょうか。
お金を出す側の経済状態は当然、低下します。
 誰かが貧困状態に陥ると、周りの親族も巻き込まれてお金を取り上げられる、場合によっては、そちらも貧困に陥るのです。

貧困の渦巻きのようなものです。
そうなると、生活保護を受ける人は親族たちから白い目で見られ、やっかい者扱いされるでしょう。
 いまは元気に働いて収入を得ている人でも、たとえば病気をしたら、たちまち貧困に陥ることがあります。
そういうときに、裕福でない親族にまで扶養を強いるのは、親族に負担を押し付け、親族を犠牲にすることにほかなりません。

 公的扶助(生活保護)が公的な責任を果たし、きちんと機能していてこそ、周りの人が貧困に巻き込まれずに済むのです。

子どもや障害者の自立を妨げる

 さらに考えてほしいことがあります。
まず、生活保護を受ける家庭に育った子どものことです。


 就職して独立し、多少の収入を得るようになっても、生活保護を受けている親やきょうだいへの援助を義務づけられるとしたら、資格の取得、通信教育、読書など、自分を高めるのに使えるお金が減ります。
結婚資金もためにくいでしょう。
そうすると、貧困家庭に育った子どもは、自分を犠牲にして親きょうだいをいつまでも養い続けろということになります。
まさに「貧困の世代間連鎖」をもたらし、格差の固定化を招くのです。

 今年、大阪府大東市で次のような事例が判明しました。
5人暮らしだった生活保護世帯の18歳の長男が高校を卒業して就職し、6月になって女性と暮らすために独立して住んだことに対し、福祉事務所が、非難する指導指示書を出したのです。

長男が家に残って給料を入れ、いずれ下のきょうだい2人も働くようになれば、世帯の収入が増えて生活保護から脱却できるのに、というのが福祉事務所の主張でした。
この世帯の父親は脳卒中の後遺症のため要介護状態で、母親も介護に追われていました。

就職後2か月間の長男の給料は世帯の収入として認定され、保護費の支給が減っていました。
独立後も長男は福祉事務所から要請され、月3万円を仕送りしていました。
 弁護士の抗議を受けて、福祉事務所は8月末、指導指示書を撤回し、仕送りの要請もやめましたが、この福祉事務所のやり方は、保護費の支給を減らすことばかり考えて、子どもの自立を軽んじたものと言えるでしょう。

 障害者の場合も問題が生じます。
障害者は、収入が少なくて生活保護を利用することが珍しくありません。
大人になった障害者についても、親に養ってもらえ、独立して住んで生活保護を受けるときでも親から援助してもらえ、と要求されるなら、いつまでたっても自立した生活を営めません。

親のほうも障害者がいるために負担を強いられ、経済的に苦しい状態が続きます。
 
 生活保護は世帯単位が原則ですが、個人の自立を助けるために「世帯分離」という扱いをすることがあります。
たとえば長期の入院、施設入所、寝たきり、重度障害で医療・介護の費用がかさむ人がいれば、その人だけを生活保護にして家計の負担を減らす。
反対に、奨学金やアルバイトで生活費を得ている大学生・専門学校生、結婚・独立を控えている人は、その人を保護から外して自分のために収入を使えるようにし、残りの世帯だけを保護する、といった方法です。


 生活保護法の目的の一つである「自立助長」は、貧困が多くの人に波及するのを食い止める意味を含んでいます。
そこを理解せずに親族の扶養ばかり強調するのは、法の目的に反するのです。

外国と比べてどうか

 そもそも日本の民法が「夫婦、直系血族、兄弟姉妹、特別の事情がある3親等内の親族」の扶養義務を定めていることについては「範囲が広すぎて、現代の実情に合わない」という批判があります。
たしかに、兄弟姉妹の間で扶養を求めるのは、現実に照らして、いかがなものでしょうか。
また3親等内の親族というと、自分のおじ、おば、おい、めいに加えて、配偶者の父母、きょうだい、おじ、おば、おい、めいまで及びます。

 外国では、どうでしょうか。
近畿弁護士会連合会編『生活保護と扶養義務』(民事法研究会、2014年)は、主な先進国の民法上の扶養義務や、公的扶助にかかわる扶養義務者への求償制度(費用徴収制度)を調べた結果を紹介しています。


<国>  <民法上の扶養義務>  <公的扶助に関する求償制度>
イギリス 夫婦間、未成熟の子に対する親  求償制度はない
フランス 夫婦間、未成年の子に対する親  求償の明文規定はない
ドイツ 夫婦間、未成年の子に対する親、直系血族 1親等内で収入が年10万ユーロを超す場合に限り、求償
スウェーデン 夫婦間、独立前の子に対する親  子どもの養育費は資力があれば徴収
アメリカ 夫婦間、未成年の子に対する親(州により差) 子どもの養育費は支払いを強制

 生活に困った人を誰が助けるかについては、親族間の私的扶養から、社会による公的扶助へ、しだいに重点が移ってきたのが歴史の流れで、欧米主要国の扶養義務の範囲は限られています。  

日本の現実に即した妥当な範囲はどのあたりなのか、民法の扶養義務のあり方を含めて、見直しを行う必要があるように思います。

◆ 原昌平(はら・しょうへい)
   読売新聞大阪本社編集委員。
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