2015年12月22日

『孤独のグルメ』をフジが門前払いに .

フジがテレ東に抜かれるのは当然!
ヒットドラマ『孤独のグルメ』
先にフジに企画が持ち込まれていたのに
2015.12.21. LITERA編集部

「振り返ればテレ東」どころか、テレ東にも追い越されてしまった──。
ついにフジテレビのゴールデンタイム週間視聴率(11月23〜29日)が7.6%という末期的な数字を叩き出し、8.0%だったテレビ東京に敗北を喫したのだ。
 年末年始にも不安が残る。
29日、31日には新格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND‐PRIX 2015」を中継するが、格闘技ブームも去ったなか、これを目玉にするフジの時代錯誤な編成には疑問の声も。

さらに元旦の夜は『オールスター対抗歌合戦』という何の目新しさもない残念企画で、唯一の頼みの綱は今月25日からの『全日本フィギュアスケート選手権2015』の中継のみだ。
 このように、フジがキー局最下位となった原因のひとつは、人気番組をつくり出せない企画力の劣化だ。
だが、現場に企画力がないわけではないらしい。
現場が踏ん張ろうにも、亀山千広社長を筆頭にした幹部たちの“石頭”がそれを打ち砕いているようなのだ。

 その実例が、テレ東のヒットドラマ『孤独のグルメ』をめぐる、フジの失態だろう。
じつは『孤独のグルメ』は当初、フジに企画がもち込まれていたという。
そして、テレ東でヒットするや否や、フジ幹部が口にした一言とは──。
 フジ凋落を物語る一例といえる話だが、過去にこの問題を取り上げた記事を以下に再録したい。
ちなみに、テレ東は元旦の夜にも『孤独のグルメ』スペシャルを放送する予定だ。 (編集部) ********************
 いよいよここまで来たか──。
フジテレビの2015年9月期中間連結決算が発表されたが、ついに開局以来初めて営業利益が赤字となったのだ。
 この結果は冷静に考えれば「さもありなん」だろう。
ドラマ、バラエティ、情報とすべてのジャンルで低視聴率続きだったフジが「背水の陣」で行った4月期の大改編はことごとく失敗。
肝いりではじめた『直撃LIVE グッディ!』『みんなのニュース』はもちろん、新規バラエティも軒並み惨敗し、10月期改編番組も低空飛行。
“何をやっても当たらない”という目も当てられない状態になっている。

 そんななか、フジの末期的状況を物語るニュースが報じられた。
それは今年、お台場のフジテレビ社屋の敷地内につくられた「テレビの泉」なる噴水をめぐる“疑惑”だ。
 地球を思わせるシルバーの球体が中央に配された、一見、なんてことはない噴水。
じつはこれがフジ社内で「亀山千広社長が風水にこだわって造らせた」と評判になっているらしい。

 この話題を報じているのは、「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社)11月14日号の特集「誰がテレビを殺すのか」。
これはフジの構造的欠陥を追及した特集なのだが、そのなかで「社長がとうとう神頼みを始めた」として噴水問題が取り上げられているのだ。

 噴水=風水疑惑の噂は建設当初から囁かれていた。
「週刊ポスト」(小学館)6月5日号でも、フジ関係者が「“切羽詰まった亀山(千広)社長が風水か何かに影響されて、縁起担ぎで作らせたらしい”ともっぱらの噂」
「“ウチはそこまでヤバいのか”とザワついています」と証言。

数年前まで同じ場所に噴水があったものの、撤去するや否や視聴率が落ち込んだことから「噴水を復活させた」という“縁起担ぎ説”も紹介している。

 風水に影響されたにせよ、縁起を担いだにせよ、こんな話で社内が持ちきりになるのは、亀山社長はじめ上層部に対する不信感が渦巻いている証拠だ。
なかでも象徴的なのは、『孤独のグルメ』に関する、こんなエピソードだろう。

『孤独のグルメ』といえば、テレビ東京が2012年1月に同名マンガ作品を原作にドラマ化。
主演・松重豊による食事シーンが最大の見せ場であるこのドラマは「深夜の夜食テロ」として瞬く間に評判に。
現在は第5シーズンが放送中で、テレ東の人気シリーズへと成長した。

 だが、この『孤独のグルメ』は、フジ・メディア・ホールディングスの子会社である共同テレビが制作している。
前出の「週刊ダイヤモンド」によると、もともとは共同テレビのプロデューサーが原作のファンで、実写化のために奔走したというが、そのプロデューサーが〈初めに話を持ち込んだのはフジだった〉という。

 というのも、原作は同グループの扶桑社が版元の「SPA!」で連載され、単行本も同社から出版。
実写化で最初に掛けあったのがフジというのは自然な流れだ。
しかし、話を持ち込まれたフジのほうは〈幹部は首をひねるばかり〉。
結果、〈企画は一蹴され、最後に手を差し伸べたのがテレ東だった〉というわけだ。

 いかにもフジの時代を読む目の衰えを表すエピソードだが、フジのスタッフが憤るのは、いまになって上層部が「なぜうちでやらなかったのか」と口にしていることだという。
まさしく“ダメな会社、ダメな上司”の典型例だ。

 にもかかわらず、上層部は〈過度な現場介入〉を繰り返す。
その態度は“フジ凋落の戦犯”というべき亀山社長の定例記者会見の発言に顕著だ。
 先日も、現在フジが放送しているドラマ『オトナ女子』の低視聴率に対し、「涼子ちゃんがあまりに美しすぎるので、イタくないんですよね」と苦言を呈したが、土曜深夜のドラマ実験枠で放送した『She』にも「大いに実験してもいいが、ただの実験で終わると評価にならない。

独りよがりの実験にならないように」などと発言。
自身がドラマ畑出身でトレンディドラマブームの立役者という自負があるせいか、4月の定例会見でもフジ苦戦の原因を「ドラマ」だと言及した。
だが、このような的外れの難癖ばかりつけて、挙げ句、社長の小言が新聞で報じられ、そのことで番組に悪いイメージを与えられてしまえば、現場の士気はダダ下がりになるのは目に見えている。

 実際、前出「週刊ダイヤモンド」に掲載されたフジ社員のコメントは、厳しいものばかりだ。

「定例会見で、視聴率低迷の原因をドラマのせいにした亀山社長には、さすがに「何言ってんだ、こいつ」となった」(制作・中堅)
亀山社長を筆頭に、上層部は巨人軍の長嶋(茂雄・元監督)みたいな人が多い。
ヒットを打つこつを言うときに「腰をクイッとやって、バーンと打つ!!」みたいな。
感覚で物を言うので、対処に困る」(制作・若手)

「トレンディドラマ出身者には妄想癖がある人が多い。
お花畑のような思い付きを、情報番組にまで持ち込むからたちが悪い」(制作・若手)

 こんな調子で、一体これからフジテレビはどうなってしまうのだろう。
まずは亀山社長とフジ社内にこびりつく「若者に支持されるフジテレビ」
「12年間も視聴率三冠王に輝いた記録」などという“実体のないプライド”を捨てることからしか、再生の道はないのではないだろうか。
           (大方 草)
posted by 小だぬき at 00:00 | Comment(6) | TrackBack(0) | 雑記 その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする