2015年12月25日

“行列”弁護士たちのカネと権力体質

懲戒請求の大渕愛子弁護士だけじゃない!
『行列のできる法律相談所』
弁護士たちのカネと権力体質
2015.12.24. LITERA編集部

『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演している“美人弁護士”大渕愛子氏が、懲戒請求を受け、東京弁護士会が審査しているという。

 大渕氏は、DVを理由に幼子を連れて離婚したAさんから元夫との示談交渉を依頼されていた。Aさんは生活苦から弁護士費用を日本司法支援センター(通称、法テラス)の費用立替制度を使ったが、大渕氏は、法テラスによる立替分とは別途、着手金7万3500円と毎月の顧問料を取り立てていた。

法テラスの立替制度では、これは認められていない行為。
大渕氏はAさんから返金を求められたが拒否した(のちに東京弁護士会の副会長が大渕氏に促して全額返金)。
 これ以前にも、大渕氏は、依頼者から弁護士費用を支払ったにもかかわらず訴訟が提起されなかったなどとして、損害賠償と慰謝料支払いを求める裁判を起こされるなどトラブルが絶えず、昨年9月には2名の元依頼者が「被害者の会」を結成していた。

 こうしたトラブルについて、大渕氏は世間に広く説明する義務があるだろう。
法のもと、依頼者の利益を守るのが弁護士の本分であるはずだ。
事実だとすれば“弁護士失格”の誹りは免れまい。

そして、こうした人間を“最強弁護士軍団”などといって世間に広めた『行列のできる法律相談所』の社会的責任も問われるところだろう。

 だが、『行列〜』に出演する弁護士は、この大渕氏以外にも、不祥事を起こしたり、雑誌にスキャンダルを書き立てられた者が多い。
 たとえば、のちに自民党の参議院議員になった丸山和也弁護士も、『行列〜』出演時には週刊誌に相談女性へのセクハラ騒動を書き立てられたり元愛人女性から「独身だと嘘をついた」などと告発されたり、下世話な話を挙げて行けばきりがない。

カネがらみでも、2002年、丸山氏が化学薬品メーカーの国際仲裁事件を担当した際、共に事件を担当したオーストラリア人弁護士から、約束した報酬の半分しか受け取っていないとして提訴された。
08年、東京地裁は丸山に対し報酬の残額1000万円の支払い命令を出し、丸山氏は敗訴している。

 ただ、『行列〜』弁護士がもっと問題なのは、政界志向、権力との癒着体質をもっている弁護士が多いことだろう。
テレビを使って知名度を上げ政界に進出した橋下徹前大阪市長、自民党の丸山和也参議院議員はもちろんだが、現在でもレギュラーを務める“法廷に笑顔はいらぬ、冷静沈着”こと北村晴男弁護士は、政治臭の強い人物だ。

 07年の自民党総裁戦では、福田康夫と争った麻生太郎の応援にかけつけ、「この総裁選で麻生太郎が簡単に負けるようであれば、明日から自民党の悪口を言い続けるんだ! こんな国会議員はみんなやめちまえ!」と咆哮。
自民党タカ派シンパを見せつけた。

 しかも、北村弁護士は中部電力の原発CMに出演し、まともに機能する目処がまったくつかない核燃料サイクルを賞賛、テレビ番組でも“現在の生活レベルや産業を維持するためには火力発電だけでは無理”と熱っぽく擁護するなどバリバリの“原子力文化人”でもある。

 “原子力文化人”といえば、この人もそうだ。いまもワイドショーなどでコメンテーターとして活躍中で、11年まで『行列〜』のレギュラーだった住田裕子弁護士である。
彼女は、新聞や雑誌などの数々の“原発広告”に出演し、かつて原子力安全委員会の専門委員などを務めるなど、推進派の旗振り役だ。

 その反原発派に対する態度は、普段テレビでは見せない高圧的なものらしい。
「週刊文春」(文藝春秋)11年3月31日号で、プルサーマルに反対した佐藤栄佐久福島県知事(当時)が、原発ムラ内部での住田氏とのやりとりを告発している。
「04年12月、私は原子力長期計画策定会議に招かれました。
そこで、『フランスでは16年間、ドイツでは20年も議論した上で原子力政策を決めているのに、あなた達は来年結論を出そうとしている。
余りにいい加減過ぎる』と噛みついたのです。

会議のメンバーは7割位が電力関係者なので、私は参加者達に『あなた方は国からマインドコントロールされているんじゃないか』と糾すと、タレントで弁護士の住田裕子さんから『失礼ね』と吐き捨てられました。
これは福島県の議事録にも残っています」(「週刊文春」文藝春秋/11年3月31日号)

 さらに、ヤメ検弁護士である住田氏は、検察官時代には、埼玉県で中学3年生の女子生徒が絞殺体で発見された草加事件の主任検事だった。
この事件では、10代の少年5人が逮捕され家裁の決定で少年院へと送致されたが、その後の民事裁判では少年らに事実上の無罪判決が下されるなど、冤罪の可能性が極めて高い。
住田弁護士が本当に“心優しき法律の母”ならば、検察としてその青春を奪ってしまった元少年たちに正面から謝罪すべきだろう。

 こうして「『行列』弁護士」の事件簿をざっと振り返ってみると、どう見ても“最強弁護士軍団”というよりも、たんに“目立ちたがり屋のセンセイ”=“権力大好き人間”であるようにしか思えない。
今回の大渕弁護士の懲戒騒動の件にしても然り。
 こうしたタレント気取りで、権力の走狗でしかないセンセイたちを、間違っても“弁護士の代表”であるかのように勘違いしてはならない。
          (編集部)
posted by 小だぬき at 15:50 | Comment(4) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

古舘降板は安倍とテレ朝上層部のせい

『報ステ』降板、
古舘伊知郎を追い詰めた
安倍政権とテレ朝上層部の癒着!
「原発のゲの字もいえない」と不満を
2015.12.24. LITERA編集部

 ついに、懸念されてきた日がやってきた。
古舘伊知郎が『報道ステーション』を降板するというのだ。
テレビ朝日の発表によれば、古舘自らが契約終了となる来年3月に降板したいと申し出たといい、本人は「新しいジャンルに挑戦したい」という意志を示しているという。

 しかも、古舘の降板について番組プロデューサーをはじめとする現場スタッフは、昨晩まで一切、伝えられていなかったらしい。
「昨晩は年内放送の最終日で、番組終了後に納会が開かれ、早河洋会長、吉田慎一社長、そして古舘さんも挨拶したのですが、まったくそういうそぶりはなかった。
鋭気を養って来年も頑張ろう、みたいな感じで。
プロデューサーも知らされていなかったようで、会がお開きになった後、降板が伝えられたそうです」(テレ朝関係者)

 つまり、今回の番組降板は、ごく一部のテレ朝上層部と古舘のあいだで秘密裏に交渉されてきたということになる。
 だが、「古舘自らが降板を申し出た」という発表を、額面通りには受け取ることはできない。本サイトは1年以上前から言及してきたように、古舘はずっと安倍政権からの報道圧力に晒されつづけていたからだ

 そもそも『報ステ』およびキャスターの古舘は、ことあるごとに自民党から「偏向報道だ!」と抗議を受けてきた。
だが、今回の降板にいたる流れがはじまったのは、一昨年のこと。
2013年3月22日には、安倍首相は昵懇の仲である幻冬舎の見城徹社長による仕切りで、テレ朝の早河洋会長と会合。
それ以降、早河会長は『報ステ』の安倍政権・原発批判路線からの転換を迫ってきたといわれている。

 しかし、こうした早河会長からのプレッシャーに対し、古舘と番組の現場スタッフは抵抗を見せてきた。
実際、昨年4月に開かれた「報ステ」10周年パーティーで挨拶に立った古舘は、こんな挨拶をしている。
「早河社長から好きなようにやってくれ。
何の制約もないからと言われて始めたんですが、いざスタートしてみると制約だらけ
今では原発の“ゲ”も言えない
そんななかで起こったのが、昨年9月の川内原発報道問題だ。

BPO案件となったこの問題を盾に安倍政権は『報ステ』への圧力を強める。
さらに今年1月には、コメンテーターを務めていた古賀茂明の「I am not ABE」発言が飛び出し、官邸は激怒。
番組放送中の段階から官邸は直接、上層部に抗議の電話をかけてきたという。
そして、早河会長の主導により、古賀の降板とともに古舘からの信頼もあつかった番組統括の女性チーフプロデューサーも4月に更迭されてしまう

 それでも、古舘は踏ん張りつづけた。安保法制をめぐる議論では問題点を検証、参院特別委での強行採決前夜に古舘は「平和安全法制というネーミングが正しいのかどうか甚だ疑問ではあります」と述べた。
これには番組スポンサーだった高須クリニックがスポンサー撤退を表明するという事件も起こったが、古舘には“言わなければいけないことは言う”という強い意志があったはずだ。

 事実、古舘は昨年開いた自身のトークライブで、このように吠えている。
「あ、そういえば古舘伊知郎が『報道ステーション』降ろされるらしいじゃないか。
ずっと噂がつづいているっていうのはどういうことなんだ、アレは」
「このまえも週刊誌をじっくり読んだら、なんか俺の後釜は宮根だっつうんだよ。
え? 冗談じゃない。
それがダメだったら羽鳥だとか言うんだよ。
俺は聞いてないぞそんなこと! え? 誰が辞めるかっつうんだよ、ホントにバカヤロー!」

 そして、「俺は覚悟がないばっかりに、最後の一言が言えずにここまできた。
俺はこれからは、そうはいかない覚悟を決めた
「みんないいか、よーく俺を見ててくれ。
俺がそのことができるようになるのが先か、俺の賞味期限が切れちゃうのが先か、どっちか、よーくみんな見ててくれ」とさえ言い切っていたのだ。

 抵抗をつづけてきた古舘の心を折ったものは何か──。
だが、同じく安倍政権が圧力のターゲットとしてきた『NEWS23』(TBS)のアンカー・岸井成格とキャスター・膳場貴子に降板騒動が巻き起こっているいま、古舘の降板は単なる偶然の重なりとは到底考えられない。

 さらに、古舘の後任については、根強く囁かれてきた「宮根誠司」説と「羽鳥慎一」説に加え、現在、TBSの局アナである「安住紳一郎」説まで飛び交っている。
「安住アナの場合、尊敬する久米宏と同じくTBSを退社後にテレ朝メインキャスターというコースを辿るという話のようです。
だが今回、古舘降板の一報を打ったのが幻冬舎御用達のスポーツニッポンだったことを考えると、今回の降板に見城氏が噛んでいる可能性は高い。
宮根氏、羽鳥氏と同様、安住氏も独立してバーニング系に所属……という線も考えられます」(前同)
 しかし、結局、誰が後任となっても、『報ステ』の政権批判路線は古舘降板で立ち消えるのは決定的だ。
これまで、圧力に晒されながらも一定の存在感を放ってきた『報ステ』と『NEWS23』が政権批判を行わなくなったら、この国のテレビにおけるジャーナリズムはいよいよ機能不全に陥るだろう。
        (編集部)
posted by 小だぬき at 00:00 | Comment(4) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする