2015年12月31日

紅白歌合戦にメリットを感じないアーティスト続出中

大物歌手ほど
紅白歌合戦出演を断る
本当の理由とは?
2015.12.30.TOCANA(文=吉沢ひかる)

 紅白歌合戦と言えば音楽業界にとって最大のイベントであり、日本国民にとっても1年を締めくくる年中行事だ。
だからこそ、かつては紅白出場を目標に掲げる歌手も多かった。

だが、今や出演を依頼される歌手の中には紅白出場にメリットを感じず、断るケースも多い。
これは大物歌手ばかりではなく、若いアーティストの間でも同様だというが、果たしてその理由は何なのだろうか。
最も大きい理由は収入面ですね。紅白はギャラが安いんですよ。
以前までは、“1年の間に活躍した歌手が出られる”というステータスがあったからこそ、ギャラが安くても他の仕事よりも優先して出演するケースが多かったんです。

しかし、今やその年に活躍していなくても事務所の力だけで出られる番組になってしまいました。
そうなると、そのステータスもなくなってしまい、安いギャラで出るメリットを感じなくなっているのです」(テレビ局関係者)

 たしかに今年も、「なぜ、あの人が出ているのか」という声は多く聞かれたが、こうした大人の事情が世間にも浸透し、ステータスを下げているようだ。
その結果、断るアーティストが増えているというが、収入面の事情とは具体的にどのようなものなのか。
「本来、歌手にとって年末年始は稼ぎ時なんです。
紅白に呼ばれるレベルの歌手なら年末年始にライブを開けば余裕で満員です。
しかし、紅白に出場してしまえばライブは、開催できないか、もしくは開催できてもかなり紅白に時間を取られてしまいます。
民放の音楽番組なら本番当日だけの拘束で済みますが、紅白の場合はリハーサルや司会者との面談があり、3〜4日程度拘束されることもあるんです。
そこまで時間を割いても10万円程度のギャラですから、紅白出場で箔をつけたい演歌歌手を除けば、誰もメリットなんか感じませんよ」(テレビ局関係者)

 安いとは聞いていたが10万円程度とは驚きだ。
この関係者によれば、ライブでグッズを売れば数千万円単位を売り上げるアーティストもいるため、本人にとってもレコード会社にとっても紅白出場は全くメリットがないという。
まれに、福山雅治のようにライブ会場からの中継という条件付きで出場する歌手もいるが、ほとんどのアーティストはメリットのない紅白に全く興味を示していないようだ。

 また、2015年の紅白歌合戦ではももいろクローバーZの紅白卒業も話題になったが、ここにも同様の思惑があると、ある関係者が聞かせてくれた。
「ももクロの紅白卒業宣言は、選ばれなかったことへの恨み節と騒がれていますが、実際はももクロ側からオファーを蹴ったと言われています。
ももクロのようなレベルでは紅白に出るよりも自分たちのライブを開催したほうがメリットが大きいので当然です。
これ以上、紅白に出る意義がないと判断したんでしょう」(レコード会社関係者)

 たしかに彼女たちなら、莫大な収入が見込めるライブを年末年始のタイミングにも開催できるはずだ。
10万円程度のギャラと現在の紅白のステータスにメリットを感じないのも当然だろう。
さらに、NHKの旧態依然とした考え方も、歌手が紅白を敬遠する理由のひとつになっているという。

いまだにNHKの関係者は“番組に出てもらっている”ではなく“出してやっている”という感覚しかありません。
そのため、低姿勢で依頼してくるプロデューサーからオファーを受けて出場を決めたものの、いざ現場に行ってみたら、上層部の人間などから『キミみたいな歌手が紅白に出られてよかったね』などと上から目線で声をかけられることもあるそうです。
そういう態度に嫌気が差して2度と出ないと話す歌手も多いです」(同・レコード会社関係者)  

これまで1度限りの出演で紅白から遠ざかっている大物歌手は、たしかに多い。
その裏にはこんな事情もあるのかもしれない。
紅白に喜んで出るのは、やはり演歌歌手ぐらいのものなのだろう。
          (文=吉沢ひかる)
posted by 小だぬき at 00:00 | Comment(6) | TrackBack(0) | 趣味・好きな事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする