2016年06月25日

年金、兆円単位で損失の危機―英国EU離脱による金融危機、安倍政権のエゴがリスク増大

年金、兆円単位で損失の危機
英国EU離脱による金融危機、
安倍政権のエゴがリスク増大

志葉玲 | フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)
2016年6月25日 11時44分配信

正に激震だ。
大方の予想を覆して、イギリスでの、EUからの同国の離脱の賛否を問う国民投票で、離脱派が勝利したことにより、株式市場は文字通りパニック状態になっている。

昨日24日、米国や欧州、アジアの各市場で株価が急落。
世界同時株安の様相を見せてきた。

日本でも、東京株式市場は、08年のリーマン・ショックを超える下げ幅となるなど、株価が大暴落した。

◯金融不安で年金消失―予測されていたリスク
問題は、株をやっている人々が被害を被るわけではない、ということだ。
今回の英国ショックで、私達の年金が兆円単位で吹き飛んでしまう恐れがある。
2014年10月、安倍政権は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用ルールを変え、それまで2割程度だった株式市場への年金運用を、一気に5割に引き上げた。

つまり、年金運用が、より株式市場の動向に強く影響を受けるようになったのだ。
株式市場が好調な時はいいが、逆に金融不安が起きると、リスクが年金を直撃するようになる。

実際、昨年1月の時点で安倍政権は、今後の年金運用の最大損失額を「21兆5000億円」と見積もる想定を、長妻昭衆議院議員の質問主意書に対する答弁書の中で示していた。
その後、世界的な株安による影響で、2015年度は約5兆円という巨額の損失を出したと観られている。
今回の英国ショックによって、さらに年金運用での損失拡大は避けられないだろう。

◯安倍政権のエゴが招いた年金5兆円損失
莫大な額の年金損失が懸念されながら、なぜ安倍政権は、株式市場に年金資金を大量投入することにしたのか。
それは、膨大な資金が流れこむことによって、日経平均株価が底上げされ、「景気回復」を演出できたからだろう。
日経平均株価は、安倍政権の支持率にも大きく影響する。
要するに、安倍首相は自分の支持率を維持するために、国民の大事な年金をハイリスクな金融ギャンブルにぶち込んだ、ということなのだ。
舛添前都知事なんか問題にならない程の公的資金の私物化と言うべき、愚行である。

◯安倍政権の責任は?
英国ショックによる世界的な金融市場の動揺はしばらく続くものとみられる。
安倍政権は、GPIFの年金運用の割合を以前に戻し、正確な損失額を明らかにするべきだ。
有権者としても、一連の年金巨額損失を参院選での投票の判断材料とすべきだろう。

志葉玲
フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)
パレスチナやイラクなどの紛争地取材、脱原発・自然エネルギー取材の他、米軍基地問題や反貧困、TPP問題なども取材、幅広く活動する反骨系ジャーナリスト。
「ジャーナリスト志葉玲のたたかう!メルマガ」 http://bit.ly/cN64Jj や、週刊SPA!等の雑誌で記事執筆、BS11等のテレビ局に映像を提供。
著書に『たたかう!ジャーナリスト宣言』(社会批評社)、共編著に『原発依存国家』『母親たちの脱被曝革命』(共に扶桑社新書)など。
イラク戦争の検証を求めるネットワークの事務局長。
posted by 小だぬき at 14:58 | Comment(3) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「民共連携」大失敗か 自民党は単独過半数の勢い 参院選序盤情勢

「民共連携」大失敗か
自民党は単独過半数の勢い 
参院選序盤情勢
2016.06.24 ZAKZAK

与野党激突の参院選(7月10日投開票)がスタートし、報道各社による序盤情勢の調査が出そろった。
自民、公明与党は堅調な戦いを進めており、「改選過半数を獲得する勢い」という。
一方、民進党は全体的に伸び悩んでおり、共産党には勢いがある。

参院選は投票直前の風で大きく変わるケースもあるが、果たして「民共連携」は失敗したのか。  24日朝刊に掲載された報道各社の序盤情勢の結果は別表の通り。
傾向は、ほぼ同じだ。

 産経新聞によると、自民党は単独過半数に必要な57議席を獲得しそうで、自公両党の獲得議席は安倍晋三首相(自民党総裁)が「勝敗ライン」とした改選過半数の61議席を大きく上回る勢い。
自公におおさか維新の会などを加えた「改憲勢力」は憲法改正の国会発議に必要な3分の2(162議席)確保をうかがう。

 一方、岡田克也代表率いる民進党(改選43議席)は、今回10議席以上減らすことがほぼ確実な情勢だ。
改選4人区の神奈川や大阪でも議席を獲得できない可能性がある。

 志位和夫委員長の共産党は、比例代表も合わせて2ケタをうかがう勢いで、改選3議席から大きく躍進しそうだ。

 参院選の勝敗を左右する32ある「1人区」については、「自民党は計16の選挙区で優位。(野党)統一候補は、東北地方を中心に13の選挙区で接戦」(読売新聞)、「(野党統一候補が)8選挙区で自民候補に対しリード。
4選挙区では激しく競り合っている」(朝日新聞)という。

 今回の参院選では、民進党と共産党の「民共連携」が注目されているが、序盤情勢を見る限り、「民進党にはマイナスで、共産党にはプラス」とも受け取れる。
やはり、民進党支持者としては、党綱領に「日米安保の廃棄」「自衛隊の解消」を掲げる共産党との共闘に抵抗があるのか。

 ただ、政権選択の衆院選と違い、参院選は投票直前のムードに影響されやすい傾向がある。
情勢調査の結果、劣勢と報道された政党や候補者に支持が流れる「アンダードッグ効果」が出る場合と、有権者が勝ち馬に乗ろうとする「バンドワゴン効果」が出るケースがある。

 約2週間後、有権者はどんな決断を下すのか。
posted by 小だぬき at 00:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする