2017年02月21日

高齢者の“セルフネグレクト”が問題に…本人と家族が行うべき対処方法

高齢者の“セルフネグレクト”が問題に
…本人と家族が行うべき対処方法
2017年02月20日 17時00分 Doctors Me

2017年2月17日(金)千葉県で昨年5月に足が壊死した状態の高齢女性が、ゴミがたまった部屋から救出されていたことがわかりました。
(参考) 本件の女性のような生活意欲低下、ひきこもり生活など、近年高齢者のセルフネグレクトが社会問題となっております。
このセルフネグレクトとはいったい何なのでしょうか。
今回は高齢者のセルフネグレクトについて、原因、特徴、対処方法などを医師に解説していただきました。

目次
セルフネグレクトとは 日本語に訳すると「自己放任」となります。
意欲の低下、認知機能の低下などから、日常生活に関する最低限の身の回りのことさえもままならず、安全や健康などが脅かされる状態になることを指します。

高齢者がセルフネグレクトを引き起こす原因
認知症などにより、意図せずともセルフネグレクトに陥る場合があります。
一方、認知症でなくとも、高齢者で日常生活動作に支障をきたすような状態である場合や、配偶者の死去などが発生すると、セルフネグレクトに至る可能性が高まります。
近年では、家族と疎遠になったり、近隣との関係性の希薄化などが進み、セルフネグレクトの高齢者が増えているという指摘もあります。

セルフネグレクトの特徴
言動 金銭面の管理などができないケースが見られます。
また近隣や社会とのかかわりを拒否する傾向も見られます。
精神面 うつ状態、認知機能の低下、意欲の低下などが見られる傾向にあります。
外見や服装 適切な整容を行うことができず、髪やひげが伸び、衣服も極端に汚れている、悪臭がするなどのケースが見られます。
家庭環境 家族や親戚関係が疎遠な方が陥りやすいです。
部屋 ゴミが散乱し、部屋の中が混沌とした状態のことが多いです。

セルフネグレクトによって懸念される疾患
うつ病 配偶者の死や他者とのかかわりの低下などから抑うつ気分が継続し、うつ病に至るリスクが高まります。
栄養失調 食事が十分にとれず栄養失調に陥る可能性があります。
認知症 他者とのかかわりがなく、動作、運動の機会も低下していることから認知症のリスクが高まります。
また、健康管理ができていない場合が多く、その場合には持病が悪化したり、加齢とともに発症しやすくなる高血圧や動脈硬化などが進行しているケースが考えられます。

周囲に相談できない理由
日常生活がままならない状態を他人に話すことが恥ずかしい、経済的な困窮がばれることが恥ずかしい、他人の世話になるのが申し訳ないなどの気持ちがあるからと考えられます。

セルフネグレクトの対処法
本人
他人にお世話になることを気負わず、周囲に助けを求めることが大切です。

家族 家族の方は
その高齢者の方とできるだけ連絡をとるようにし、家に行って様子をみるなどの対応が必要です。

相談できる行政機関
市区町村に設置された地域包括支援センターでは、高齢者の虐待対応をはじめ、セルフネグレクトに対する支援も行っています。
ご家族をはじめ、発見した方でも通報でき、またそのプライバシーは守られています。

セルフネグレクト予備軍セルフチェック
□ 極端に不衛生な居宅である
□ 長期間、入浴をしていない
□ 不潔な衣服、身なりが継続している
□ 他者からの支援を拒否する
□ 家族とは関わっていない
□ 経済的に苦しい状態である
□ 必要な医療サービスを受けていない

最後に医師から一言 セルフネグレクトは孤独死などの原因になりますので問題です。
社会全体で対処していく必要がありますね。
        (監修:Doctors Me 医師)
posted by 小だぬき at 07:13 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

レプロと幸福の科学、どっちが“ブラック”?

レプロと幸福の科学、
どっちが“ブラック”?
幸福の科学では勝手に退会できない制度が
…清水富美加は大丈夫か
2017.02.20 LITERA編集部

 まだまだメディアをにぎわせ続けている清水富美加の幸福の科学出家騒動。
テレビ局が宗教タブーとバーニングタブーで腰がひけた報道しかできないことは予測していたが、意外なのはネットの反応だ。

 幸福の科学の体質や洗脳疑惑が大々的に追及されるのだろう、と思いきや、所属事務所のレプロエンタテインメントへの非難が圧倒的多数を占めているのだ。
「やっぱりレプロはブラックだ」
「タレントたちは奴隷のように扱われている」
「清水富美加さんの扱いは幸福の科学のいうとおり奴隷契約だ」、さらには「幸福の科学はレプロをやっつけて」といった、幸福の科学を応援する意見も少なくない。

 たしかに、レプロのブラックぶりは幸福の科学からこの間、しきりに流されてきた。
月給5万円という低賃金に加えて、水着の仕事ややりたくなかった役での映画出演強要、さらに本間憲社長の守護霊インタビューと称して「仕事を断ったら干す」というような体質も攻撃された。
 レプロ側も一応、反論しているが、宗教相手ということで腰がひけているのか、あまり具体的ではなく、説得力がない。
しかも、レプロは能年玲奈に対してもタレントの人権を無視した扱いや常軌を逸した嫌がらせを行っており、ブラック体質が批判されるのは、当然ともいえるだろう。

 しかし一方で、清水の出家先で、レプロを「ブラック」と攻撃している幸福の科学が「ホワイトな場所」かというと、どうもそうではなさそうだ。
 報道の通り、出家した清水はこれから教団職員として働くことになるのだと思われるが、今月14日放送の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ)でインタビューに応えた幸福の科学の専務理事広報担当・里村英一氏はその仕事内容をこう語っている。

「出家は24時間救済行の専門家になるということです。
ですから、覚悟も、それから、普段からの自分磨き、心の磨きとかも、格段に在家の方とはちょっとレベルの違うものが求められる」
 出家するということは、24時間いつでも宗教のことを考えるよう強いられることらしい。
これだけでもなかなか大変だが、里村氏はさらにこのようにも語っている。

「出家になるというのはどういうことかというと、世俗の自分を捨てるんです。
つまり清水富美加を捨てて、たとえば、『もう疲れた』、あるいは、『もう嫌だから』ということはないと。
そういうリアクションは許されない。
そういう意味ではまったくちがってきます」

 幸福の科学では水着の仕事や人肉を喰う演技の仕事などはないだろうが、どんな状態でも仕事を断ることが許されず強要されるという意味ではほとんど変わりがないようだ。
 まあ、これだけなら「仕事でなく信仰なのだから当然」という反論もあるかもしれない。

しかし、問題なのはこの先だ。
 幸福の科学ではなんと、信者が退会したくても勝手に退会できない制度があったというのである。
 「週刊新潮」(新潮社)2016年9月29日号によると、幸福の科学では、昨年1月に規則が改訂され、退会届にこのような文言が付け加えられたという。
〈退会に際しては、本書面に自書の上、所属支部の支部長との面談が必要になります〉
 そしてさらに、その退会届には、「誓約文」と称して以下のような文言が書き添えられているという。
〈退会後も、幸福の科学や、その信者に対し、迷惑行為や和合僧破壊行為(信者の信仰を揺さぶったり、失わせたりする行為)をすることはありません〉

 許可がないと辞めたくても辞められない。
辞めるときに批判や告発をしないと誓約させられる。
これって、ブラック企業の典型的手口じゃないか。
というか、脱会者を拉致していたオウム真理教の行為にもつながりかねない「信教の自由の侵害」のおそれもある。
 この退会に関する規定の変更について、「週刊新潮」編集部の取材に答えた幸福の科学側は、「当教団は本人の自由意志を尊重しております」
「本人になりすまして無断で退会届を送付するケースや個人情報の濫用を防ぐため」と回答しているが、少なくとも面談を義務付けている時点で、脱会したいという信者に対して、相当なプレッシャーをかけることになるのは明らかだ。
 幸福の科学に詳しい渡辺博弁護士も法的な観点から「週刊新潮」にこのように説明していた。

どんな宗教・教義を信じるかは個人の自由です。
大川隆法の教えが嘘だと悟った方が脱会を申し出て、面談でこれを認めずに信仰を強制し続けるのであれば、宗教団体としてあり得ないこと。
まさしく公序良俗に反する『無効の定め』です

 レプロも相当なブラックだと思うが、いまもこの制度が続いていたとしたら、幸福の科学の体質にもかなり問題がある。
過剰適応にも見える清水富美加は本当に大丈夫なのだろうか。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする