2017年03月08日

「生活保護受給者は悪い」という空気を作っていないだろうかという懸念

生活保護を取り上げるTV番組に
疑問の声、一部の強烈なケースを
面白おかしく取り上げることに
意味はあるのか
2017年03月07日 18時38分 キャリコネ

今年1月、小田原市の福祉課の職員らが「生活保護なめんな」と書かれたジャンパーを着用していた問題が報道された。
生活保護にまつわる話題は議論を巻き起こしがちだが、3月6日に放送されたバラエティ「好きか嫌いか言う時間」(TBS)でも議題になった。

働きながら生活保護を受けるフリーライターに大バッシング 論争の中心になったのが、フリーライターとして仕事をしながら生活保護を受給する36歳の男性だ。
男性は、生活保護申請者は「申請権」を持つため、原則として福祉事務所は断れないという前提を紹介し、「生活保護は健康でも簡単に受けることができる」と主張した。
男性自身も健康状態に問題はなく、ライター業務以外にも就ける状態だが、生活保護を受けて暮らしているという。

スタジオでは坂上忍さんや自民党の片山さつき参院議員らが「グレーゾーンだ」と批判。
しかし男性は「収入申告をしているから不正受給ではない」と反論し、 「僕がおかしいと思うなら、制度がおかしい。
違反してはいない」 と開き直る。
こうした態度も火に油を注ぎ、スタジオでは「仕事があるのに生活保護を貰うのは禁止すべきだ」という論調が強まった。
しかし、人権派で知られる宇都宮健児弁護士と、お笑い芸人のたかまつななさんは、この空気を止めようと意見する。
たかまつさんは 「公務員でも、給料が少なく生活保護を受けている人がいる。
仕事があるなら受給するなとしてしまうと、そうした人たちが保護を受けられなくなってしまう」 と主張し、宇都宮弁護士も「学校の先生の中にもいます」と加勢。
しかし、虚しくも空気は変わらず、生活保護受給者にネガティブな印象を持たせるような流れが続いた。
「生活保護の受給日を給料日と呼ぶ不届き者がいる」というケースを紹介

番組を見ていて気になった点が三つある。
一点目は、意図的に「生活保護受給者は悪い」という空気を作っていないだろうかという懸念だ。 番組冒頭では生活保護費の参考額が紹介されていた。
東京23区内に住む33歳・29歳・4歳の3人世帯の場合、約23万円が支給されるというが、これを知った町の人は「多すぎる」と批判する。
60代の主婦は 「40年間国民年金払って、私今手取り6万円」 と、納得いかない様子だ。
しかし、以前本サイトでは25歳の若者が最低限度の生活を営むには地方都市でも月22万円が必要との試算を紹介したことがあった。
3人世帯で23万円が、健康で文化的な最低限度の生活を営み自立するには充分な額だろうか。
ちなみに、生活保護受給者が貯蓄する際には、目的や額に制限がある。
自立への道は楽ではない。

二点目は、不正受給事例への過度の注目だ。
不正受給の事例紹介では、現役福祉課職員から 「生活保護の受給日を給料日と呼ぶ不届き者がいる」
「貰ってやっている、という態度の人がいる」 との話が出たが、これは不正受給ではなくモラルの問題だ。
ようやく紹介された不正受給の事例で「1世帯に住んでいながら、世帯が別だと偽って申請していた3世代家族の例」が出てきたが、そもそも稀なケースだ。

生活保護の不正受給は全体の2%弱。
個々の事例がモラルを欠くものであるにせよ、この2%を吊るし上げ、残りの98%の受給者も一緒くたに非難することに意義はあるのか。
ましてや、個々人の態度問題を受給者全体の問題のように話すのは、偏見を助長するだけだ
不正受給よりも、漏給問題のほうが深刻である。
2010年の厚生労働省の調査では、条件を満たしているにも関わらず受給できていない人が7割いると言われている。
番組では、そうした話は1分にも満たないうちに終わってしまった。
ネットでも 「こういう珍しいケースをことさら取り上げて『不正受給だ!』
『国のカネが少ないのにこんな人に使われてるもっと減らすべきだ』
『1人1日300円なんて贅沢だ』という方向に持って行く」

「正直、芸人やタレントは生活保護には触れないで欲しい。
いや、まともな人もいるかもしれんけど、どうしても『ずるい』という視点を排除できんと思うのよ。
ウケを狙う職業柄」 と、異が唱えられる。
生活保護は権利の一つだ。バラエティで議論すること自体に抵抗がある人が多いようだ。

必要なのは「健康で文化的な最低限度の生活」の再定義 そして、三点目は、弱者叩きが平然と放送されていたことだ。
番組後半で、生活保護を受給する男性の夕飯メニューが紹介された。
かつて自身も貧困だったという俳優の風間トオルさんがこれに 「晩御飯が豪華だ。自分は草や虫を食べていた」 と水を差したのだ。
この男性は8人家族の大黒柱で、心臓を病んで働けなくなり、生活保護を受給している。
自身は一日一食、子供達には栄養をと一皿100円の生牡蠣をおかずにし、一人あたりの食費は1日315円で暮らしていると知っていながらの発言だ。

「健康で文化的な最低限度の生活」は、草や虫を食べる生活を想定していない。
にも関わらず、夕飯のおかずだけを取り上げ「贅沢だ」と批判するのはいかがなものか。
健康で文化的な最低限度の生活の再定義が必要だ。
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posted by 小だぬき at 13:20| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

稲田朋美が森友学園のため文科省を恫喝

教育勅語暗唱を妨害するな”
稲田朋美が森友学園のために文科省を恫喝していた!
夫が顧問弁護士だった疑惑も
2017.03.07 LITERA 編集部

 いったいなぜ、この連中はこうも平気で嘘をつくことができるのか。
学校法人森友学園問題で籠池泰典理事長と面識がないなどと弁明していた安倍首相の嘘が次々とバレ始めたと思ったら、今度は稲田朋美防衛相のあからさまなゴマカシが明らかになった。
 稲田防衛相は先月末、防衛省が森友学園の籠池理事長に感謝状を送っていた問題を国会で取り上げられた際、籠池氏と面識があるか問われ、「面識はありますが、ここ10年お会いしておりません」
「か、ご、い、け?やすのり?さん」とたどたどしく読み、「面識はあるが、どういった機会で会ったか定かではない」などと曖昧な答弁をしていた。
塚本幼稚園を知っていたかについても、「聞いたことはありますけれど、その程度でございます」と答えていた。

 しかし「聞いたことがある程度」とは笑わせるではないか。
実は、稲田防衛相は過去に、塚本幼稚園をめぐって、文科省に圧力をかけていたことがあるのだ。文科省が塚本幼稚園の教育勅語暗唱を「適当でない」とコメントしたのに対し、「なぜいけないのか」と恫喝していたのである。

 実は、この事実は稲田防衛相が自ら認めていることだ。
「WiLL」(ワック)2006年10月号の新人議員座談会で稲田は自慢げにこう語っているのだ。 「教育勅語の素読をしている幼稚園が大阪にあるのですが、そこを取材した新聞が文科省に問い合わせをしたら、「教育勅語を幼稚園で教えるのは適当ではない」とコメントしたそうなんです。  そこで文科省の方に、「教育勅語のどこがいけないのか」と聞きました。
すると、「教育勅語が適当ではないのではなくて、幼稚園児に丸覚えさせる教育方法自体が適当ではないという主旨だった」と逃げたのです。
 しかし新聞の読者は、文科省が教育勅語の内容自体に反対していると理解します。
今、国会で教育基本法を改正し、占領政策で失われてきた日本の道徳や価値観を取り戻そうとしている時期に、このような誤ったメッセージが国民に伝えられることは非常に問題だと思います」  

ここで稲田が言う“教育勅語の素読をしている大阪の幼稚園”というのはもちろん現在渦中の森友学園が経営する塚本幼稚園のことだ。
そしてそこを取材した新聞というのは東京新聞。
同紙は06年7月2日付紙面で「教育勅語 幼稚園で暗唱 大阪の2園 戸惑う保護者も 園長『愛国心はぐくむ』」と題し、こう書いていた。

〈大阪市の私立塚本幼稚園(淀川区、約二百三十人)と私立南港さくら幼稚園(住之江区、約百八十人)が、年長組の園児約百二十人に、教育勅語を暗唱させていることが一日、分かった〉
〈園側は「幼児期から愛国心、公共心、道徳心をはぐくむためにも教育勅語の精神が必要と確信している」と説明〉
〈ある保護者は「こういう教育をするとは知らずに入園させた」と戸惑いをみせるが、園側は「保護者の不満の声は聞いていない」としている〉
 ちなみにこの私立南港さくら幼稚園というのは、現在、閉園になっているが、同じく籠池氏が経営していた幼稚園だ。
記事には、籠池理事長本人も登場し、「戦争にいざなった負の側面を際立たせ、正しい側面から目をそむけさせることには疑問を感じる」などと当時からトンデモなことを語っていた。
 そして、同記事では、取材を受けた文部科学省幼児教育課が、塚本幼稚園の教育について「教育勅語を教えるのは適当ではない。
教育要領でも園児に勅語を暗唱させることは想定していない」とコメントしており、稲田はこれに噛みついたのだ。

 当時、稲田は前年05年に郵政選挙で初当選。
例の「百人斬り裁判」の極右弁護士として名を馳せ、次期総理が確実視されている安倍晋三からスカウトされたというフレコミで注目を集めていた。
そんな人物が「これから教育基本法の改正の妨げになる」とクレームを入れていたのだ。
これはどう見ても政治家による役所への圧力と呼ぶべきものだろう。

 事実、文科省はその圧力で見解を変えることを余儀なくされていた。
東京新聞に対しては「教育勅語を教えることは適当でない」としていたのに、稲田に対しては「教育勅語が適当ではないのではなくて、幼稚園児に丸覚えさせる教育方法自体が適当ではないという主旨だった」と完全に後退してしまったのだ。
 実は、稲田と森友学園の間には、数日前から、ネット上で「以前、顧問弁護士を務めていた」という噂が広まっていた。
稲田も顧問を務める「保守の会」会長の松山昭彦氏が2年前、15年3月のFacebookに「塚本幼稚園の籠池園長とは今後も連絡を取り合うことにしました。
ちなみに国会議員になる前の稲田朋美先生は塚本幼稚園の顧問弁護士だったそうです。
驚きました。^^」と書き込んだ投稿が発掘され、騒ぎになっていた(現在は削除)。

 これについては、昨日6日の国会で稲田自身が「顧問弁護士だった事実はない」と否定。
デマだったということになっているが、当の松山氏は一昨日夜、2年前の書き込みを削除した上、新たに「顧問弁護士だったのは稲田先生の旦那さんの方でした。
この場を借りて訂正いたします。お騒がせしました」
「反日左翼の皆さん、残念でした」と投稿した。

 これを受けてニュースサイトの「BuzzFeed」が稲田の夫に取材したところ、「あるとかないとかも含めてお答えできない」という回答が返ってきたという。
 稲田と夫は同じ弁護士事務所で、政治的にも一心同体の関係。
もし、稲田の夫が森友学園の顧問弁護士なら、稲田と森友学園もそれなりの関係にあったと考えるべきだろう。
  いずれにしても、稲田と森友学園・籠池理事長の関係は、「どういった機会で会ったか定かではない」
「名前を聞いたことがある程度」のものとはとても思えない。
 しかも、両者が緊密な関係かどうか以前に、もうひとつ重要なのは、稲田朋美というこの国の防衛大臣が、あのトンデモ学校法人とほとんど大差ない思想をもっているということだ。

 稲田は2月23日の衆院予算委員会で民進党の辻元清美議員に教育勅語について質問され、こう答えている。
「教育勅語の中の親孝行とかは良い面だ。
文科省が言う、丸覚えさせることに問題があるということはどうなのかと思う。
どういう教育をするかは教育機関の自由だ」
 しかし、稲田の教育勅語礼賛はそんなレベルではない。
前述の座談会で、稲田は麻生太郎財務相が「教育勅語を全部覚えている」という話を紹介したうえ、麻生が教育基本法特別委員会で、「教育勅語の内容はよいが、最後の一行がよくない」
「『以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ』と言ったような部分が良くない」と指摘したことをこう批判したのだ。
「教育勅語は、天皇陛下が象徴するところの日本という国、民族全体のために命をかけるということだから、(略)教育勅語の精神は取り戻すべきなのではないかなと思ってるんです」

 稲田が擁護し、教育勅語の肝だと主張する「以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」という部分はまさに、国や天皇のために命を投げ出せ、という意味だ。
こんな人間を自衛隊員を統括する防衛大臣に就任させて、この国は大丈夫なのか。
 しかも、稲田はたんに自分が森友学園そっくりのトンデモ思想をもっているというだけでなく、安倍首相とともに、その極右軍国主義的思想を「日本の教育の常識」にしようと、文部科学省やメディアに圧力をかけてきた。
 そして、それは確実に現実になっている。
事実、10年前は新聞取材に「教育勅語を教えるのは適当ではない」と明言していた文科省が、いま国会で教育勅語をはじめとした森友学園の教育理念ついて問われても、教育勅語も「安倍首相がんばれ」も「安保法制国会通過よかったです」も一切否定せず「大阪府が判断すること」と逃げ続けているではないか。
 森友学園のトンデモぶりが次々と明らかになって、右派は籠池理事長にだけに責任を押し付けようと躍起になっているが、森友学園と籠池理事長をつくり出したのは、そのトンデモな人物を明らかに政権中枢、日本会議まわりの評論家たちが、お墨付きを与えもち上げてきたからだ。
その最大の戦犯が安倍首相であり、稲田防衛相なのである。
   (編集部)
posted by 小だぬき at 00:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする