2017年03月18日

花粉症、適切な服薬と治療

きょうの潮流 2017年3月17日(金)しんぶん赤旗

春が近づき、本来なら心浮き立つ時期ですが、花粉症にかかってからは一転、つらく憂うつな季節となってしまいました

▼日本では3人に1人が花粉症というデータもあり、子どもの患者も増えています。
医師に聞くと「幼い子は症状をうまく訴えられないことも多い。
我慢したり放置したりせず、受診して適切な薬を使うことが大切」だそうです

▼ある母親は子どもの学校で「病院に行けなくても有効な市販薬が出ているので服用すると良い」と聞きました。
「でも、市販薬は高くて飲み続けるのは経済的に厳しい」と言います

▼花粉症や風邪薬の宣伝で「医療用と成分が同量」という言葉を聞くことが増えました。
もともとは医師の処方箋が必要だった薬が、街の薬局でも買えるようになっています。
国の医療費削減を狙って政府が進めてきたことです。
こうした薬の購入費を確定申告で所得から控除できる「セルフメディケーション税制」も創設しました

▼厚生労働省の資料にセルフメディケーションは「自分自身の健康に責任を持ち軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と書かれています。
政府は、市販薬と効能が類似する薬を病院で処方された場合、患者の負担額を引き上げることも検討しています

▼風邪くらいで医者に行かず、薬を買ってのんでおけということでしょうか。
重症・軽症にかかわらず必要な医療を受けられるようにすることこそ、公的医療制度の役割。
政府にその責任を果たす構えがあるのか、きびしく問われます。
posted by 小だぬき at 15:10| 神奈川 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

朝食抜き、脳出血リスク上昇

くらしナビ・ライフスタイル
朝食抜き、脳出血リスク上昇
毎日新聞2017年3月15日 東京朝刊

1日の始まりの朝食。
食べた方がいいのはなんとなくわかっているが、最近の研究で「食べた方が生活習慣病のリスクを下げる」という見方が確実になってきた。
朝食には、生活リズムを整えるだけではない、意外な効果があるようだ。

 ●13年間追跡調査
 朝食を取る、取らないで体調がよいかどうかは、個人の主観によりそれぞれ異なる。
このため、朝食と健康の関係を知るには、朝食を取る回数が多い集団と少ない集団で、長期的にどんな差が出るかを調べる必要がある。

 国立がん研究センターと大阪大学は昨年1月、朝食の欠食と脳卒中、虚血性心疾患の関連を解析した研究結果を公表した。
対象は岩手、長野、高知、沖縄など9保健所管内の45〜74歳の8万2772人。
男女はほぼ同数で、平均で約13年間追跡調査して、朝食の摂取回数と脳卒中などの発症率との関係を分析した。
 その結果、朝食を週に0〜2回しか取らない人たちは、毎日食べる人たちに比べて、脳出血の発症率は36%高かった。
一方、脳梗塞(こうそく)やくも膜下出血、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)との関連は見られなかった。
ただ米国の研究では、朝食を食べない人は食べる人に比べ、虚血性心疾患の発症リスクが27%高くなるとの報告もある。

 国立がん研究センターによると、朝食の欠食は肥満、高血圧、脂質異常症、糖尿病のリスクを上げることがこれまでの研究で分かっている。
脳出血のリスク上昇をも招くことは、「世界でも初めての研究結果」(磯博康・大阪大学大学院教授=公衆衛生学)だという。
 解析にあたった磯さんは「朝食の欠食は子供たちや学生の集中力を低下させ、成績にも悪影響を及ぼすことが指摘されてきた。
成人でも、朝食抜きを長く続けると脳出血の発症リスクが上がる可能性が高いことが明らかになった」と話す。

 ●起床1時間後に
 なぜ、朝食を抜くと脳出血のリスクが高くなるのか。
脳出血の最大の要因は高血圧だ。
一般に血圧は朝、目覚める1時間ほど前から上昇し始め、起床後約2〜3時間でピークになる。
そして夜の就寝後に徐々に下がっていく。
この生活パターンの中で朝食を抜くと、副腎皮質からホルモンの一種のコルチゾールがより多く分泌され、それが血圧を押し上げるのではと考えられている。

 逆に、血圧の上昇がピークを迎える前、つまり起床して1時間前後に朝食を取るとコルチゾールの分泌が抑えられ、血圧の上昇も抑えられる。
 血圧は塩分(ナトリウム)の摂取でも上がる。
朝食を取る場合には、和食、洋食のどちらにせよ、「尿でナトリウムを排せつする作用のあるカルシウムや、カリウムの豊富な乳製品や野菜・果物も取りたい」と磯さんは勧める。

 ●体内時計を正常化
 朝食の重要性は、1日のうちでいつ何を食べれば、健康によいかを研究する「時間栄養学」の視点からも解明されつつある。
 この分野に詳しい山口大学の明石真・時間学研究所教授によると、1日は24時間だが、人の体内時計は微妙にずれがあり、平均すると24時間と十数分程度の周期のリズムで動く。
真っ暗な中で生活すると1日は24時間にはならず、体内時計は徐々に遅い方にずれてゆく傾向がある。
このため、24時間周期に体内時計を合わせる必要があり、そのリセットの役割を果たすのが朝の光と食事だ。

明石さんは「朝の光の方がリセットの作用は強いが、朝の食事も重要だ」と体内時計の調整からも朝食は大切だと話す。

 朝食を抜いて、1日のエネルギー摂取量を減らす方が健康によいという考え方もあるが、明石さんは「1日のエネルギー摂取量を減らすなら、朝ではなく、夜に減らした方がよい」と話す。  

朝、昼、夜の食事をどのような割合で食べればよいかの議論は今年1月半ば、京都で開かれた「時間生物学と栄養学」と題したシンポジウム(日本病態栄養学会主催)でも活発に行われた。
時間栄養学の研究で実績の高い柴田重信・早稲田大学先端生命医科学センター長らの研究報告によると、1日3食の場合、朝にしっかりと食べる方が太りにくく、逆に夜にたくさん食べると太りやすいだけでなく、筋肉を作るたんぱく質が合成されにくくなることが分かった。

栄養ドリンクを飲んだり、ヨーグルトのような乳製品だけを取ったりしても、朝食を取ったことにはならない。
女性がダイエット志向で朝食を抜くのも要注意だ。
 夜勤の仕事につく人は、朝食の取り方に工夫が必要だという。
明け方に空腹で帰宅し、たくさん食べてしまうと、快眠できなくなる。
明石さんは「まだ研究データは少ないが、1日のエネルギー摂取量は維持したままで、4〜5回に分けて少しずつ食べるのがよい」とアドバイスする。
【小島正美】

望ましい食事の配分比率 朝食1〜2:昼食1:夕食1

 朝食メニュー
▽和食の場合 ・ごはん ・みそ汁 ・魚や肉類 ・野菜の煮物 ・ヨーグルトや果物
▽洋食の場合 ・パン ・肉類や卵 ・サラダ ・ヨーグルトや果物

毎日新聞 ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20170315/ddm/013/040/009000c#csidx4f1c18f336236bfad85a07e63a05c47 Copyright 毎日新聞
posted by 小だぬき at 00:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする