室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
安倍自民とは真逆
共産・志位委員長の演説と
ファッション
2017年7月6日 日刊ゲンダイ
「すみやかな解散総選挙を強く求めます!」(共産党・志位和夫委員長/3日の緊急街頭演説)
うぉ〜っ、カッケェ!
これは7月3日、新宿駅西口で行われた緊急街頭演説での志位さんの〆の言葉。
「やったろうじゃねぇか」と安倍自民に対し、腕を捲ったんだ。
なにしろ、都議選で共産党は17議席から19議席に伸ばした。
2回連続で議席を伸ばしたのは、32年ぶりのことらしい。
こういった発言を、民進党に求めても無理なのか?
そこが今回、都議選で埋没してしまった理由のひとつであるとあたしは思うんだが。
志位さんや小池さん(百合……じゃなくアッキーのほう)、都議選で当選した方々が、演説カーの上から満面の笑みでお礼を述べた。
ネットでその様子を見たんだが、田舎の親族たちの集まりのよう。
ほかの党の議員のように、高そうなスーツを着ているものは誰ひとりいなかった。
そういや、ずいぶん前、ドン小西さんが各党首のファッションチェックをやっていて、志位さんだけが、オーダーじゃなく安い吊るしのスーツだといっていたっけ。
自分の格好なんて二の次ってとこも、権力私物化の安倍自民と対比されてて、好感が持てるわい。
志位さんは言った。
「(自民党の)これだけの深い批判に、内閣改造などという小手先の取り繕いでなんとかなるもんじゃ絶対にない。
改造というなら、安倍首相本人を改造しなければならないじゃないですか!」
そして、前出の言葉が出てくる。決まったな。
自民党の人々は、今回の都議選の戦犯は「THIS」だといってる。
豊田、萩生田、稲田、下村だ。
ちょっとちゃうわな。
うちらの怒りは、そこを飛び越え、安倍首相に向かっておる。
弱っている安倍自民に対し、臨時国会を求めることも大事だが、それよりもっと大事なのは、「やったろうじゃないか」という心意気。
ほかの野党も後に続け。