2017年07月21日

地球滅亡!? 危険すぎる「科学実験」の最前線

地球滅亡!? 危険すぎる
    「科学実験」の最前線
2017年07月20日 07時35分 日刊大衆

 SFには天才科学者が発明した兵器や技術で世界が破滅する話が、よくある。
こうした科学の暴走は想像だけの世界ではない。
あと少しで人類が滅亡したかもしれない、無謀で狂気に満ちた実験は何度も繰り返され、実際に、あと少しで大事故が起きたものも少なくないのだ。
知らないところで、私たちの命は危機にさらされているのである

【01】夜空が真昼のように! 宇宙で超核爆発

 米ソ冷戦が最も深刻だった1950〜60年代、今では考えられないような核実験が行われていた。
中でも常軌を逸しているのが、1962年7月9日、ハワイから1.45メガトンのW49核爆弾を高度400キロまで打ち上げて爆発させた、スターフィッシュ・プライム実験である。

 当時、地球の周りをヴァン・アレン帯という磁気の帯が覆っていることが発見されたばかりだったが、この実験では、ヴァン・アレン帯を破壊もしくは変化させることで、放射性物質をモスクワに落下させたり、爆発の衝撃を伝えることが可能かどうかを調査したといわれている。
また、自国の上空(!)で核爆弾を爆発させることで人工的なヴァン・アレン帯を作り出し、大陸間弾道ミサイルの電子回路を放射線で破壊して不発にすることも検証された。

 しかし、この爆発は思わぬ結果を引き起こした。
爆発と同時にハワイ上空がオーロラで覆いつくされ、地球の反対側を回っていたイギリスの人工衛星のシステムが停止してしまったのだ。
地上でも街中の約300個の街灯が壊れたという。

 このとき初めて、核爆発によって大規模な電磁パルスが発生することが判明した。
電子機器を破壊する電磁パルス爆弾である。
もし今、同じ実験をしたらコンピュータネットワークは破壊され、人工衛星は落下し、空前の大災害が引き起こされるだろう。
これは、ある意味で核戦争よりも怖い。

【02】気象兵器で天変地異発生!?

 気象をコントロールしたり、人工的に地震や津波を引き起こす兵器の存在は、昔から噂されていた。
3.11東日本大震災を引き起こしたのは、地震兵器によるものと主張する人たちもいる。
では、現在の科学技術で人工的に気象や自然災害を起こすことは本当に可能なのか?

 実は核地雷という兵器がある。
地下核実験で地下800メートルに埋設した20キロトン(長崎型原爆に相当)を爆発させると、直径600メートル程度のクレーターが形成されたことから、核地雷(巨大なクレーターを作り、戦車部隊の足を止める)の兵器化が行われた。
相応の地震波も発生するので、核爆発の規模を拡大すれば、地震兵器になるかもしれない。

 米軍が1971〜72年に行ったグロメット作戦では、三十数回の地下核実験が行われた。
そのうち最大規模のカニキン実験では、LIM49スパートン核ミサイルの4.8メガトン弾頭が使用された。
地下1860メートル(6000フィート)で爆発した核弾頭により、マグニチュード7.0相当の地震波が発生したとされる(米軍の公式発表は否定)。

 2012年、米軍が1944年にニュージランド沖で核爆発により津波を起こす実験を行ったという公文書が、ニュージーランド公文書館で見つかった。
核兵器を使った地震兵器は、どうやら実在しそうである。
アラスカのオーロラ観測施設HAARPは、陰謀論者の間では電磁波を使った気象兵器といわれているが……?

【03】人工ブラックホールで地球が消滅

 CERN(欧州原子核研究機構)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)は、空間に高エネルギーを与えると、そこで、どのような素粒子が生成されるのかを測定する。
重力の正体とされるヒッグス粒子の発見で、名前を聞いた人も多いだろう。

 LHCは物理学の謎を解く強力な装置である一方、ブラックホールの研究で知られるS・ホーキング博士は、LHCによって宇宙の崩壊が始まると警告している。
何もないように見える空間には、実は素粒子がびっしり詰まっているのだが、LHCは、その空間から素粒子を叩き出す。
その分だけ空間に隙間が空いてしまい、実験を続けると、やがて隙間が致命的に広がり、そこから宇宙が崩壊するというのだ。

 他にも問題がある。
LHCはブラックホールを作ってしまうのだ。
素粒子レベルの極微サイズだが、理論上、LHCはブラックホールを生み出すことができる。
非常に小さいため、生まれたブラックホールは瞬時に蒸発するといわれているが、それはあくまで理論。
理論を検証するためにLHCを稼働させているわけで、もし理論が間違っていたら?
 蒸発せずに周囲の物体を取り込み、成長するとしたら?

 ロシアの科学者が、ブラックホールが成長する可能性を証明する論文を発表、話題になった。はたして、地球はブラックホールに飲み込まれてしまうのか?
 LHCは今も稼働中だ。

【04】世界の植物を全滅させる細菌

 遺伝子操作された細菌によって、地球上の全植物が枯れてしまう!
 文字通りの世界の危機が1990年代に起きていた。
この研究はもともと、植物からエタノールを作るものだった。
90年代、エコロジーブームから植物を効率よくエタノール発酵させる発酵菌の研究が、世界中で進んでいた。
そうした中、80年代に発見されていたクレブシエラ・プランティコラという細菌に、あるバイオ企業が目をつけたのだ。

 遺伝子操作されたGMO(遺伝子組み換え)作物が今も問題視されているが、ただでさえ正体が分からないGMO作物が農地以外に広がったら大変だ。
他の植物と交配して、生態系を壊すかもしれない。
だから、収穫後に廃棄する枝葉に種の取りこぼしがあってはならない。
燃やしてしまうのが一番良い。
しかし、GMO作物が作られている農地の広さを考えれば、現実的ではないのだ。

 そこで遺伝子操作したクレブシエラ・プランティコラを使って、廃棄する植物をエタノールに変えてしまえば、一石二鳥だと考えた。
安全にゴミが処理でき、燃料も作り出せるのだ。

 市場に出る直前、オレゴン州立大学のエレイン・イングラハム教授が大変なことに気がついた。
エタノール化処理施設外では繁殖しないはずのクレブシエラ・プランティコラが、外でも爆発的に増えることが分かったのだ。
クレブシエラ・プランティコラは世界中の植物をエタノールに変え、全滅させてしまう。
食料は途絶、酸素不足で人類は絶滅しただろう。

【05】HIVの真相は獣人兵士計画だった!

 エイズ=HIVはアフリカ・ギニアの奥地に住むサル類が保菌しており、それが人間にうつったことで始まったとされる。
サルたちはHIVと非常によく似たSIVというウイルスを保菌していたからだ。
しかし、SIVがHIVに変化したきっかけは何だったのか、どうして人間に感染したのか、今も謎のままだ。

 SIVがHIVに変化したのは1920年代と考えられている。
このとき、ギニアではロシア人科学者イリヤ・イワノビッチ・イワノフが、ある実験を進めていた。
プロジェクト・リンク、いまだ発見されない、類人猿と人間とをつなぐ中間種を人工的に作ろうというのである。

 もし、それが実現すれば、サルと人間のハイブリット種ができることになる。
人間の知性とサルの運動能力を持つ生物がいれば、それは無敵の兵士になるだろう。

 こうして獣人兵士開発の資金援助を政府から受けたイワノフは、ギニアへ渡った。
1920年代に遺伝子操作技術はない。
サルの遺伝子と人間の遺伝子を遠心分離機と顕微鏡で混ぜ合わせる技術はなかったのだ。

 では、イワノフは何をしたのか?
 第一段階として、人間の精子をメスのチンパンジーに注入した。
第二段階としてチンパンジーの精子を人間の女へ注入したという。
このおぞましい実験は失敗に終わった。
だが、その結果、SIVがHIVに変化したのではないか? と考えられないだろうか。

 世界はいつまでも続き、繁栄していくというのは幻想だ。
常に崖っぷちに立っていると考えたほうがいいだろう。
科学の暴走や取り返しのつかない政治判断のミスによって、いつ破滅してもおかしくないのだ。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする