2017年07月22日

嫌われる人の「余計な一言」、よくある5大NG

嫌われる人の「余計な一言」、
  よくある5大NG

7/21(金) 9:00 東洋経済配信

みなさん、こんにちは! 
 アナウンサーの魚住りえです。
このたび、東洋経済新報社より『たった1分で会話が弾み、印象まで良くなる聞く力の教科書』を出版いたしました。
前著『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』は本当に多くの方に手に取っていただき、おかげさまで15万部を超えるベストセラーとなりました。
みなさまに深くお礼を申し上げます。

第2弾となる今回は、コミュニケーションをとるうえで、「話し方」以上に大切な「聞き方」について書きました。
早速、5万部を超えるヒットとなり、多くのみなさまに読んでいただけていることを、心からうれしく思います。

本記事では「嫌われる人の余計な一言」5つのNGを紹介します。

■「一言多い」ことに、

   本人は気づきにくい

 「あの人は一言多い」という人っていますよね。

 そこは黙っておけばいいのに、つい余計なことをいってしまい、雰囲気を壊したり、嫌われたりする人……。

 この記事を書くにあたっていろいろ考えてみたのですが、「一言多い」といっても、いくつかのパターンがあるように思えます。

 「了解しながらも相手をけなす一言」を入れてしまうパターンや、「答えを先回りして」言ってしまうパターンなど。

 しかし、どのパターンにしても共通しているのは、悪気はないこと、ちょっと自己顕示欲が強めの人が言いがちなことです。

 1回1回はささいなことなのですが、積み重なるとイラッとしてしまいますよね。

 では、嫌われる人の「余計な一言」はどんなものか、パターン別に紹介しましょう。

 まず、よくありがちなのが、つい「相手をけなす一言」を付け加えてしまうことです。

■その一言で

「自分の器の小ささ」が出てしまう

 【1】「相手をけなす一言」を付け加えてしまう

「君は人の話を聞いてなさそうなのに、議事録はきれいでよくまとまっているよね」
「君は偏差値のわりには、仕事ができるよね」
「あいつは、人はいいんだけどさ。あれで女性にさえモテればねぇ」
「食欲旺盛でいいけど、食べた分だけ仕事してくれよ」


 会議の議事録をまとめてくれる部下に対して、「いつも議事録をきれいにまとめてくれてありがとう」「君は仕事ができるね」と言えばいいだけなのに、つい「人をけなす一言」を入れてしまう上司、いますよね。

しかし、その一言が「人をほめる言葉」になっていれば、どうでしょうか。

 「彼は本当に仕事ができるんだ。しかもモテるんだよね」だと、「一言多い」とは言いませんよね。

 その場にいる人が不愉快に感じるからこそ、「一言多い」わけです。

 人をけなすことで、「自分が優位に立ちたい」という心理が働いているのかもしれません。しかし、これはその人の「器の小ささ」が表れてしまうだけ。逆効果にしかなりません。

 【2】答えを「先回りして」言ってしまう

「こないだ長瀞の川下りに行ってきたんだけどさ、意外と……」
「ああ、あれか。結構激流のところがあったでしょう。俺が行ったときは水しぶきでカメラが濡れちゃってさ、焦ったよ」
 相手が言おうとしていることを「先回りして」言ってしまうパターンです。

これをやってしまうと、相手は鼻白んでしまい、会話が盛り上がりません。

 私が局アナ時代、マラソンランナーにインタビューしたとき、答えを全部先に言って失敗した話は新刊でも紹介しましたが、気をつけていないとついやってしまいがちなことです。

 相手の言おうとすることがわかってしまったとしても、まずは最後まで聞いて、自分の話はその後からしたほうがいいでしょう。

 大人の会話は、ときには我慢も必要だと思います。

 次にありがちなのが、「話が終わりそうなときに、別の話題を仕掛ける」ことです。

■円滑に終わらせるときは

    新たな話題は控える

 【3】話が終わるころに「別の話題」を仕掛ける

 話がひととおり終わり、「では、そろそろ……」となったときに、「そうそう、あの話、どうなった?」「ところで、こないだのあれなんだけど……」と、新たな話題を仕掛けてくる人がいます。

 大切な話を忘れていた、というのならもちろんいいのですが、不急不要の話、雑談程度の話を持ち掛けてくる場合です。

 あるいは、新しい話題を見つけたのはいいけれど、タイミングが悪かったという場合もあるかもしれません。

 その結果、またひとしきりその話をすることになり、話が長引いてしまいます。

時間に余裕のあるときはいいですが、急いでいるとき、余裕のないときは「余計なことを言って……」とまわりが困ってしまいますね。

「その場を円滑に、スッキリ話を終わらせる」というのは、それなりのスキルが必要なもの。

そろそろ話が終わりそうかなと思ったら、「新しい話題」を仕掛けるのは控え、上手に話を収束させていくのがいいと思います。

 【4】「疲れていませんか?」

    「大丈夫?」を連発する

 ことあるごとに「疲れている?」「大丈夫?」と聞く人がいます。

 どちらも相手を気遣ったつもりで言っているのでしょうが、相手によっては、よく受け取られない場合があります。

 特に女性の場合は、「疲れている?」と聞かれると、「疲れが顔に出ているのかな」「顔色が悪いのかしら」と気になってしまうものです。

不用意には発しないほうがいいでしょう。

 また、「大丈夫?」という言葉掛けですが、「準備できましたか?」「出られますか?」などの代わりに使う人がいます。

 あまり頻発すると「私に不安があるということ?」「どういう意味なの?」と不快に思われる場合があるので注意したほうがいいでしょう。

 最後に、よくある「余計な一言」は、親切心かもしれませんが、上から目線で「余計なおせっかいをしてくる」ことです。

■異なる価値観は押し付けず、

         認め合う

 【5】「余計なおせっかい」をしてくる

「あなたを思って言うのだけれど……」
「そういう性格は直さないとこれから先、困るぞ」
「結婚したほうがいいよ。独身は、いまはよくても老後が困るぞ」
 

 その人の指導的立場でもないのに、上から目線でアドバイスをしてきたり、自分の価値観を押し付けてきたりするのは、嫌われてしまう大本です。

 基本的に、アドバイスは相手に求められてからするべきものだと思います。

 人にはいろいろな生き方があるし、それぞれの価値観があります。

人の道を踏み外したり、はた迷惑になったりしないかぎりは、自分と相手との「違い」を認め合い、「言いたいアドバイス」もときには我慢するのも大切ではないでしょうか。

【嫌われる人の余計な一言】5つのNG

・「相手をけなす一言」を付け加えてしまう
・答えを「先回りして」言ってしまう

・話が終わるころに「別の話題」を仕掛ける
・「疲れていませんか?」「大丈夫?」を連発する
・「余計なおせっかい」をしてくる
 以上、「嫌われる余計な一言」5つのNGを紹介しました。

 人は、話すことでコミュニケーションをとりますが、「口にしないこと、黙っていること」が最良のコミュニケーションになる場合もあると思います。

 「自分はいつも一言多い」と自覚している人、人から指摘されたことのある人は、話す前に「これを言って、人は嫌な思いをしないか」を考えるクセをつけるようにしましょう。

 どんな「話し方&聞き方」をするかによって、人に好かれたり嫌われたりすることは多々あります。

ほんのちょっと気をつけるだけで、好感度もぐんと上がるので、ぜひ日々の会話で試してみてくださいね。

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posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☀ | Comment(6) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする