2017年12月16日

中高生の文章読解能力崩壊が深刻

想像以上にひどい
“中高生の文章読解能力崩壊”
もう日本語でも
会話は通じない!!
2017.12.13 水 日刊サイゾー

テスト勉強をしていないんじゃない。
日本語で書かれた問題文が理解できないんだ!!
 多くの中高生が、文章の基本を理解していない。
国立情報学研究所の調査結果が注目を集めている。

 今回明らかになった調査結果は、昨年中高生を中心とした約2万5,000人を対象に実施されたもの。
この調査は読解力を測るもので、暗記も何もいらない基礎的な内容が出題されている。

 問題のひとつは、中学の教科書からの引用。

「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」の一文と、「1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」の一文とが、同じ意味かどうかを尋ねるというもの。
 これを「同じ」と誤答した中学生が約43%にも及んでいるのである。
さらに、高校生でも約28%の不正解者が。


 昨今、高校どころか大学レベルでも「テストの時に、問題文を理解することができない学生がいる」とはウワサされていた。
だがその実態は、想像以上に深刻であることが明らかになったのである。

 国立情報学研究所では、こうした読解力に関する調査を継続的に行っているが、それらの資料からは、今回の報道どころではない一大事になっている。

例えば昨年発表されたテスト結果「リーディングスキルテストの実例と結果(平成27年度実施予備調査)」には、さまざまな問題例と回答結果が報告されているが、この内容は、惨憺たるものだ。  
いくつかの問題例と結果を並べてみよう。

===
<問>
仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている。
オセアニアに広がっているのは( )である。

A:ヒンドゥー教
B:キリスト教
C:イスラム教
D:仏教
(正解:B)

<正答率>
公立中学校 53%
中高一貫学校(中学) 
64% 公立高校 81%

===
<問>
オーストリア、次いでチェコスロバキア西部を併合したドイツは、それまで対立していたソ連と独ソ不可侵条約を結んだうえで、1939年9月、ポーランドに侵攻した。
ポーランドに侵攻したのは、( )である。

A:オーストリア
B:チェコスロバキア
C:ドイツ
D:ソ連
(正解:C)

<正答率>
公立中学校 75%
中高一貫学校(中学) 100%
公立高校 98%

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<問>
天の川銀河の中心には、太陽の400万倍程度の質量をもつブラックホールがあると推定されている。
天の川銀河の中心にあると推定されているのは( )である。

A:天の川
B:銀河
C:ブラックホール
D:太陽 (正解:C)

<正答率>
公立中学校 100%
中高一貫学校(中学) 100%
公立高校 98%

===
 最後は誰でも正解できる易しい問題で、生徒たちがいかに真面目に取り組んでいるのかを証明するもの。
ともあれここから見えてくるのは、文章を正確に理解しようとしても、そもそも文章を読み慣れていないので理解に戸惑ってしまう者が、想像以上に存在している姿である。

うん、Twitterなどで、人が書いた内容を理解していないクソリプが送られてくるのは……しようがないことだったんだ。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☔ | Comment(2) | 教育・学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする