2017年12月27日

「いずも」型護衛艦の空母化を検討、F35Bを運用=関係者

*小だぬき→現場に無知な防衛省内局
 記事紹介の後に無知を論じます。
「いずも」型護衛艦の
空母化を検討 F35Bを運用=関係者
2017.12.26 Reuters

[東京 26日 ロイター]
- 2019年度から始まる新たな中期防衛力整備計画に向け、政府は「いずも」型護衛艦を戦闘機が発着できる空母に改修する検討に入った。
垂直に離着陸できる米海兵隊の「F35B」戦闘機の運用を想定するとともに、航空自衛隊が同型機を導入することも視野に入れている。
事情に詳しい複数の政府関係者が明らかにした。

有事の際に日本国内の滑走路が長距離ミサイルなどで破壊され、戦闘機が使用できなくなることに備えるほか、中国が活動を強める南西諸島周辺の守りを強化する。

いずもは15年に就役した全長248メートルの海上自衛隊最大の護衛艦。
空母のような広い甲板を備え、同時に9機のヘリコプターを運用できる。
対潜水艦戦が主要な役割で、今年3月には2番艦の「かが」が就役した。

複数の政府関係者によると、いずもはもともとF35Bの運用を前提に設計され、格納庫と甲板をつなぐエレベーターは同機を乗せることが可能。
改修では短距離滑走で離陸できるよう船首にジャンプ台を増設したり、垂直離着陸時に出る熱に耐えられるよう、甲板の耐熱性を高めること、管制機能を強化することなどを検討している。

自衛隊はこのところ、米空母との共同訓練を頻繁に行っている。
北朝鮮に対する抑止力を高めることが最大の目的だが、防衛省関係者は「米軍が空母をどう運用しているのか、目の前で見ることができる絶好の機会だ」と話し、自衛隊による空母保有に前向きな姿勢を見せる。

日本は軍事力を急速に強化する中国への警戒感を強めている。
特に長距離ミサイルによって有事の際、緒戦で在日米軍や自衛隊の滑走路が破壊される恐れがあるため、移動可能な発着拠点を洋上に確保しておきたい考え。
東シナ海の海と空で活動を強める中国に対し、制空、制海権を確保する狙いもある。

複数の政府関係者によると、まずは米海兵隊のF35Bを発着させることを想定。
平時の補給や機体整備などを通じ、日米が緊密に連携していることをアピールする。
また、空自が独自にF35Bを導入し、海自と統合的に運用することも検討している。

政府内では、輸送艦「おおすみ」の後継として、海から島などに部隊を上陸させる強襲揚陸艦を新たに建造する案も浮上している。
17年度中に編成する陸上自衛隊の水陸両用部隊とともにF35Bを乗せ、陸海空が統合的に離島防衛に当たることを想定している。

遠方に攻撃型の戦力を投入できる空母の保有は、日本が掲げる専守防衛との整合性を問われる可能性があるため、政府は18年末までに策定する新たな防衛大綱で論点を整理する。
同時にまとめる中期防で、具体的な装備取得に乗り出す。

小野寺五典防衛相は26日午前の会見で「防衛力のあり方に関して、不断にさまざまな検討をしているが、F35Bの導入やいずも型護衛艦の改修に向けた具体的な検討は、現在行っていない」と述べた。
(久保信博、ティム・ケリー 編集:田巻一彦)
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机上の空論・自衛隊の空母運用(小だぬき)
海上自衛隊に全通甲板の「いずも」があり、次期戦闘機としてF35Bを 航空自衛隊が導入するから 空母としての運用は可能などと 机上の夢想・空論では、パイロットに無用な死を強要するようなものです。
旧日本海軍が空母機動部隊で活動できたのは、艦艇と航空機が共に海軍所属で 日常的に空母艦載機として離発着訓練・整備ができたからです。

航空母艦は 航空機の海の滑走路・航空基地・整備拠点です。
格納庫・整備工場・兵器装着、取り外し、日常的な離発着訓練が練度を保つ上で、隊員の命を守るためには絶対に必要です。
F35をホバリングさせながら 航行している「いずも」に着艦することがいかに大変か、容易と考える政府の想像力のなさに開いた口がふさがりません。

空自所属で運用できると考えるノー天気さに呆れます。
「いずも」に常時 空自の整備員・武器運用班・誘導指揮班などを常駐させなければ、空母戦闘機としての機能は発揮できません。
帝国海軍のように 空母運用のための 海自戦闘機隊としてF35を編成するなら別ですが・・。
員数合わせのように時に応じて空自機を乗せればいいなんていうのは 悲惨な戦争指導をした旧大本営幕僚と一緒の「空想的楽観主義」「精神主義」でしかありません。

空母の運用は、パイロットの養成から航空母艦に離発着できる技量が求められます。
また整備・武器・パイロット・管制などの運用チームがチームとして機能して 戦闘機隊として存在できるのです。
今の空自・海自・陸自が 本当の意味で統合運用できる体制にあるのか 真摯に検討することが
F35Bを買う前に問われることです。
posted by 小だぬき at 00:00| 神奈川 ☀| Comment(2) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

余禄:「元日や今年もあるぞ大晦日」…

余禄
「元日や今年もあるぞ大晦日」…
毎日新聞2017年12月26日 東京朝刊

 「元日や今年もあるぞ大晦日(おおみそか)」。
当たり前の話なのに川柳になるのは江戸の昔は大みそかが借金取りとの攻防の日だったからだ。日用品も掛け売りが普通だったので、大みそかに掛け取りがどっと家に来た

▲「大晦日亭主家例の如(ごと)く留守」
「掛取りが来ると作兵衛うなり出し」
押入れで息を殺して大晦日」。
借金取りから逃れる仮病や居留守は川柳の笑いの定番であった。
井原西鶴(いはらさいかく)の「世間胸算用(せけんむねさんよう)」には手の込んだ借金取り撃退法がある

▲「亭主の腹わたをくり出しても取る」。
留守番を脅しつける男の勢いに、他の借金取りは「ここはだめだ」とあきらめる。
だが当の亭主はどなっている男の留守宅で同じことをしていた。
借金取り撃退の「大晦日の入れ替わり男」だ

▲掛け取りがなくなった今も年末に借金の山を思い出すのは、毎年今ごろに来年度政府予算案が報じられるからである。
景気回復による税収増を見込んだ2018年度の一般会計総額は、6年連続で過去最大となる97・7兆円となった

▲政府は新たな国債発行は減るという。
だが歳入の3分の1が国債でまかなわれるのに変わりなく、国と地方の借金は1100兆円を超す。
膨らむ借金をよそに、当面の実入り増の皮算用を頼りに支出を増やすのはまともな算段なのか

▲総選挙では消費増税の使途変更で大勝した首相だが、来年は新たな財政健全化目標を示すという。
ならば持続可能な社会保障と財政を次世代に渡す歴史的な使命のためにこそ、蓄えた政治力を用いる時だろう。
posted by 小だぬき at 00:00| 神奈川 ☀| Comment(2) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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