2018年02月08日

自民党のレベルが分かる

熱血!与良(正男)政談
自民党のレベルが分かる
毎日新聞2018年2月7日 東京夕刊

 与党の質問時間を増やしたところで、ほとんどマイナスにしかならない。
それが改めて分かったと言うべきだろう。

 通常国会が始まって2週間余。
与野党の質問時間配分が変わった衆院予算委員会の質疑に私も注目していたけれど、見ての通りの有り様だ。

 自民党議員から「首相を大いに応援していきたい」等々の礼賛型質問(応援演説)が相次いでいるだけではない。
 同党の堀内詔子氏は予定の質問時間(45分)を1分ほど残して切り上げようとして野党からヤジを浴び、おたおたする姿をさらけ出した。

 私は本欄で、昨秋の特別国会で登壇した自民党の岸田文雄政調会長の代表質問を評価したことがある。
だから今度も少し期待していたのだ。
 しかし、その岸田氏も財政再建の重要性を説いたものの、安倍晋三首相は例によって5年間の実績をアピール。「経済再生なくして財政健全化なし」と力説する首相に、押し切られるだけだった。
これを「論戦」とはとても言えない。

 質問時間配分に変更はなかった参院予算委の審議にも驚いた。
極めつきは、やはりこれだろう。
 安倍首相が韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開会式に出席することについて、自民党の宇都隆史氏は「本当は(首相は)行きたくないとも感じる。行くのをやめようと思ったら、インフルエンザに罹患(りかん)する手もある」と首相に持ちかけた。
何と「仮病のすすめ」である。

 出席に反対している人たちの本音でもあるだろうし、この議員が笑いを取ろうとしたのも間違いないだろう。
実際、安倍首相も笑っていた。
 だが、ことは日韓関係や北朝鮮問題に直結する深刻な課題だ。
こうしたやり取りが堂々と、いや軽々しく国会の場で交わされるところに、怖さや恐ろしさ、そして悲しさを感じたのは私だけではないと思う。

 そう考えていくと、与党質問に注目することで、ただ一つ、プラスの効果があるとすれば、今の自民党議員のレベルがどの程度か、よく分かることかもしれない。

 私からすれば、自民党執行部がなぜ、「恥ずかしいし、選挙にもマイナスだから、直ちに野党に質問時間を返せ」と言い出さないのか、不思議なほどだ。
          (専門編集委員)
posted by 小だぬき at 13:30| 神奈川 ☀| Comment(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

米騒動から100年 2.16デモ“納税者一揆”は当時と状況酷似

米騒動から100年
2.16デモ“納税者一揆”は
当時と状況酷似
2018年2月7日 日刊ゲンダイ

 新証拠が次々と見つかり、再燃している森友疑惑。
それでも、安倍政権は、昭恵夫人と佐川国税庁長官をかばい続け、ふざけた答弁を繰り返している。

もうすぐ、佐川長官の下、確定申告が始まるが、国民の怒りは爆発寸前。
「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」が確定申告の始まる2月16日に「納税者一揆」というデモを計画している。

 今年は1918年の「米騒動」から
     ちょうど100年。
驚くことに、当時と今の政治状況は酷似している。
 日本は「一揆大国」だ。
徳政令を求めた「正長の土一揆」(1428年)や、
約8年間の自治を実現した「山城国一揆」(1485年)など、さまざまな一揆が日本の政治を動かしてきた。

安倍首相が大好きな“明治維新”も、江戸末期、百姓一揆などで幕府が弱体化していたからうまくいったのである。

■寺内元首相と安倍首相の類似点
 100年前の米騒動は、今の日本にソックリ。
山口県出身の寺内正毅首相は、政党や憲法を軽視。
官邸主導のいわゆる“超然内閣”である。
寺内元首相は、とがった頭と吊り上がった目の神様「ビリケン」に似ていたため、「ビリケン(非立憲)宰相」と呼ばれた。
立憲主義に無理解な安倍首相に通じるところがある。

 経済状況も似ている。
当時、第1次世界大戦中のインフレ政策で、物価が上がっても賃金が上がらない。
国民は実質賃金の低下に悲鳴。
投機筋が幅を利かせ、おカネは“成り金”など一部の人に集中していた。

安倍政権でも、消費増税と円安で物価が上がるが、賃金横ばい。
その上、富める者だけがいっそう富むばかり。

外交でも、寺内元首相はシベリア出兵、安倍首相は北への圧力を強めている。

 米騒動は、生活難に耐え切れなくなった富山県魚津の漁民婦人が立ち上がり、自然発生的に全国に拡大。
約70万人が参加する大国民運動となった。
はたして、寺内元首相は退陣し、「平民宰相」こと原敬内閣が誕生。
その後、大正デモクラシーや護憲運動の流れにつながる。

 会のメンバー、醍醐聰東大名誉教授が言う。
「佐川長官の栄転だけではありません。
安倍首相の『適材適所』発言や麻生財務相の“ニタニタ答弁”など、国民はコケにされたと感じています。
デモの計画を公開すると『こういう場を待っていました』『デモは初めてです』『子連れでも参加できますか』などの反応がありました。
米騒動ではありませんが、誰かに言われてではなく、自発的に参加したいという気持ちが伝わってきます」

 参加者が“自然発生的”なのもソックリだ。
「平成の米騒動」は安倍内閣を倒せるか。
posted by 小だぬき at 00:00| 神奈川 ☀| Comment(2) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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