2018年03月31日

春は特にねむくなる…実は○○が関係していた!

春は特にねむくなる…
実は○○が関係していた!
2018/03/26 All About

やはり春はだるさも満開
肝臓の働きを活発にするアミノ酸・オルニチンの普及・啓発を行っているオルニチン研究会が、全国の20〜50歳代の男女400人に対して、春に「だるい」と感じる人の実態調査を行いました。
全体として6割の人が「春はだるさを感じやすい季節」と思っていて、年代が高くなるにつれてその割合が高くなります。

注目は30代です。
この世代は、女性では全世代を通して最もだるさを感じていないのに対して、男性は他の世代よりも多いという結果になりました。
思わず、「ガンバレ30代男子!」と応援したくなります。

だるさの原因として、男性では仕事が、女性では寝不足がトップでした。
特に20代女性は、7割が寝不足と回答しています。
また、男女ともに人間関係をあげる人も、多くいました。

春のだるさは陽気のせいだけでなく、社会環境も大きく影響しているようです。

どうして春は眠いのか?
実験室で明かりを調整し、昼が長い夏条件と夜が長い冬条件を作り出す実験から、季節によって睡眠・覚醒のリズムが異なることが分かっています。

夏条件では、就床時刻と起床時刻が早まり、総睡眠時間が短くなります。
多くの人が慢性的な睡眠不足に陥っていますから、睡眠時間が削られてさらに睡眠不足がひどくなるため、朝や日中の眠気が強くなります。

さらに、睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンは、冬から夏にかけて、分泌量のピークが早い時間帯に移動します。
睡眠に大きな影響を与える体温も、同じように最も低くなる時刻が早まります。
自律神経でも、寒い冬には交感神経が活発ですが、だんだん暖かくなると、副交感神経が優位になってきます。

このように、体の中のいろいろなリズムが変わってくると、新しい状態に慣れるまで体と心の不調を生じることがあります。

春には眠気が強くなるだけでなく、自律神経のバランスが崩れたり、抑うつ気分が強くなったりするのは、このためです。

気温の変化も大きな要因です。
冬の朝、寒くて目が覚めてしまう人でも、春になって寝室の温度が15〜20℃くらいになると、気持ちよくなって寝過ごしたり二度寝してしまいます。
いろいろなことが合わさって、春の眠気を作っているのでしょう。

春の眠気を追い払え!
朝の二度寝は気持ちいいものですが、浅い眠りが続くだけなので、睡眠不足の解消にはあまり役立ちません。

それならば、起きなければいけないギリギリの時刻に、目覚まし時計をセットしておいて、アラームがなったら布団を蹴飛ばしてしまいましょう。
寒くて目が覚めてきます。

次に、部屋の明かりをつけ、カーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。
光は体内時計をリセットして、新しい1日を始める合図になります。

冷たい水で顔を洗うと、眠気が減ります。
ただし、効果時間が短いので、コーヒーやお茶でカフェインも摂りましょう。

朝ごはんを食べると、胃腸にある体内時計も目覚めてくれます。
これまでは何も食べずに出かけていた人も、牛乳とバナナなど食べやすいものを、少し摂ることから始めてみましょう。

気を抜くと、日中にも眠気が襲ってきます。
そんなときは、ガムを噛んだり近くを歩いたりしてください。
このようなリズム運動をすると、脳を覚醒させる働きがあるセロトニン神経が活性化されます。

1人で勉強や仕事をしているときに眠くなったら、他の人とおしゃべりすることも効果的です。 どうしても眠気に勝てそうもないときには、いっそ眠ってしまいましょう。
「居眠り」ではなく「パワーナップ」と呼べば、後ろめたさもなくなります。
横にならずに椅子に腰掛けたまま、5〜10分ほどだけ眠ります。

目をつぶる前に、今ある問題について考えておくと、目覚めたときによいアイデアが浮かぶことがあります。

追想法」というもので、トーマス・エジソンや湯川秀樹博士も、これからアイデアを得ていました。
春の眠気を逆手にとって、充実した時間をお過ごしください。
posted by 小だぬき at 07:37 | 神奈川 | Comment(2) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

陸自に初の統一司令部 国民の信頼に足る運用を

陸自に初の統一司令部 
国民の信頼に足る運用を
毎日新聞「社説」2018年3月29日

 陸上自衛隊が新たに「陸上総隊」を発足させた。
全国に五つある方面隊の指揮命令系統を一本化した統一司令部だ。
大規模災害や有事への機動力を高める狙いがある。

 海上自衛隊には自衛艦隊、航空自衛隊には航空総隊という全国の部隊を束ねる組織がある。
海自は1954年の創設時、空自は創設4年後の58年に設置された。

 なぜ陸自には置かれなかったのか。
東西冷戦期にソ連の侵攻に備え、方面隊ごとに完結した指揮権を確保しておくためだったとされる。
 しかし、戦前や戦中に旧陸軍が「統帥権の独立」を盾に暴走し敗戦に至った反省から、権限集中への抵抗があったことは否定できない。
 このため、冷戦終結後の2000年代以降、政府内で何度か創設が検討されたが、見送られてきた。
 それでも、陸上総隊発足に際し大きな異論がなかったのは、陸自への国民の理解が深まった結果だろう。

 敵の大規模侵攻の脅威が減る半面、大規模災害での陸自の活動は極めて重要になっている。  

災害時の広範な部隊派遣は、防衛相を補佐する統合幕僚監部が各方面隊と調整する必要があり、運用が効率的ではないとの指摘があった。
 災害では初動がカギとなる。
指揮命令系統が簡素化され、広域にわたる救援活動が迅速に展開されるメリットは国民にとっても大きい。

 被災者にとって救助に励んだ陸自はかけがえのない存在だ。
それは自衛隊の好感度が約9割という内閣府の世論調査にも表れている。
 もちろん、14万人という巨大な実力組織が陸自である。
陸上総隊の発足によって全国的な即応力は強化されるが、その運用にあたっては国民の信頼が不可欠だ。

 自衛隊を使う立場にある政治の責任も重い。
 小野寺五典防衛相は記者会見で「戦前の反省を踏まえ、しっかりとシビリアンコントロール(文民統制)を利かせたい」と語った。
 しかし、昨年、当時の防衛相が選挙応援演説で「自衛隊としてお願いしたい」と発言して問題化したことは記憶に新しい。

 実力組織を統制する側が自衛隊を政治利用するようなことは二度とあってはならない。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする