2018年04月24日

長尾氏の炎上だけじゃない 安倍自民の呆れた“女性蔑視”観

長尾氏の炎上だけじゃない
安倍自民の呆れた“女性蔑視”観
2018年4月23日 日刊ゲンダイ

 “安倍チルドレン”がまたやった。
 福田淳一財務次官のセクハラ問題をめぐって、野党の女性議員が中心となって「♯Me Too」と書かれたプラカードを掲げ抗議したことについて、自民党の長尾敬衆院議員がトンデモ発言である。

 20日、ツイッターに〈こちらの方々は、少なくとも私にとって、セクハラとは縁遠い方々です。私は皆さんに、絶対セクハラは致しませんことを、宣言致します!〉と投稿し、大炎上している。
 ネット上では、〈この方々じゃなければセクハラするかも…ってことかよ〉
〈このツイート自体がセクハラ〉
〈心底軽蔑する〉と非難の嵐。

長尾氏は22日午前、ブログで〈お詫びと真意〉と題して謝罪したものの、〈(野党は)身内のセクハラ問題には無関心〉などと未練がましく批判を展開した。
それでも長尾バッシングは収まらず、夕方になって20日付のツイート自体の削除に追い込まれた。

 一体、長尾氏とはどんな人物なのか。
もともと民主党に所属していたが、12年の衆院解散と同時に離党。
同年12月の選挙では、安倍総裁の“ご意向”で自民党の公認を得たが落選。
14年衆院選で再選後、安倍首相の誘いを受け総裁派閥の「清和政策研究会」に入会したバリバリの“安倍チルドレン”だ。

15年6月には党内勉強会で、「(沖縄メディアは)左翼勢力に完全に乗っ取られている」と放言し、厳重注意を受けたことでも注目された。

■米国務省が
「日本でセクハラ横行」と報告の矢先  
 もっとも、「女性蔑視」とも取れるトンデモ発言は自民党では“日常”だ。
“魔の3回生”の大西英男衆院議員は16年、自民党を好きではないという女性について「巫女さんのくせになんだと思った」と暴言。
セクハラ福田次官の監督責任者である麻生財務相も08年、高知県議選の応援で「婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」と、持論を展開していた。
10年経っても変わらぬ筋金入りだ。

米国務省が20日、2017年版の人権報告書を発表し、「日本の職場でセクハラが依然として横行している」と明記したばかり。
選良であるはずの国会議員が女性に対してこんな意識では、さもありなんである。
自民党議員の女性を軽視するような数々の言動は、政権が掲げる『女性活躍』からは程遠い。
東京五輪を控えながら、先進国として非常に恥ずべきことです」(高千穂大教授の五野井郁夫氏=国際政治学)

 安倍政権が推進するのは“女性が輝けない社会”ではないか。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☁ | Comment(2) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする