2018年05月23日

第31回『サラリーマン川柳』大賞決定「スポーツジム 車で行って チャリをこぐ」【ベスト10発表】

第31回『サラリーマン川柳』

大賞決定 【ベスト10発表】

「スポーツジム 車で行って チャリをこぐ」
5/23(水) 10:00配信 オリコンニュース


 第一生命は23日、今年で31回目となる恒例の『サラリーマン川柳コンクール』のベスト10を発表。

栄えある大賞は、矛盾(むじゅん)を面白く詠んだ「スポーツジム 車で行って チャリをこぐ」(作者:あたまで健康追求男・60代/男性)に決定した。


 同作品は、運動するために通っているはずのジムの行き帰りは、車を使うという様子を自虐的かつコミカルに表現した作品として「まさにそのとおり!(20代)」

「あまのじゃくでクスッと笑えて共感した(30代)」

「あるあるなのにユーモラス。皮肉もあってベスト!(50代)」と年代を問わず多くの共感を得た。


 今年度は特別企画として作品を募った「健康第一部門」の効果もあり、健康を意識した作品が大賞に選出されるなど、人々の健康に対する意識の高まりがうかがえる結果となった。

そのほか、「顔認証」や「電子化」など最新テクノロジーを用いた川柳も寄せられるなど、サラリーマンの悩みもデジタル化へ。最近の潮流である「働き方改革」にちなんだ自虐ネタもベスト10にランクインした。


 毎年たくさんのサラリーマンたちの悲哀が届く同コンクール。

第31回目は、昨年9月から11月にかけて、全国の幅広い世代を対象に募集し、応募作品数は4万7559句。今年2月に全国優秀100句を発表し、それらの作品を対象に、8万4000人を超えるサラ川ファンの投票により、ベスト10が決まった。


■全国投票結果 TOP10
作品(雅号/年代/性別)


1位『スポーツジム 車で行って チャリをこぐ』(あたまで健康追求男/60代/男性)
2位『「ちがうだろ!」 妻が言うなら そうだろう』(そら/40代代/女性)
3位『ノーメイク 会社入れぬ 顔認証』(北鎌倉人/50代/男性)
4位『効率化 進めて気づく 俺が無駄』(さごじょう/30代/男性)
5位『電子化に ついて行けずに 紙対応』(トリッキー/50代/男性)
6位『「マジですか」 上司に使う 丁寧語』(ビート留守/70代/男性)
7位『父からは ライン見たかと 電話来る』(アカエタカ/60代/男性)
8位『「言っただろ!」 聞いてないけど 「すみません」』(中っ端/40代/男性)
9位『減る記憶 それでも増える パスワード』(脳活/20代/男性)
10位『ほらあれよ 連想ゲームに 花が咲く』(さっちゃん/50代/女性)


■年代別でみるサラ川ベスト3


 今回の投票結果を年代別の得票数で見てみると、年代による立場の違いが浮き彫りに。例えば、20代〜30代は「AI」や「SNS」などについていけない親世代を憂い、その親世代である40代以上は自分自身が最新機能についていけない焦りを感じている心情などが表現された。


 また、働き盛りの20代〜50代は「効率化」のプレッシャーも感じている様子もうかがえた。そのほか、年代を問わず共感を集めたのは『「ちがうだろ!」妻が言うなら そうだろう」』。いくつになっても家庭では妻へ頭が上がらないという、日常も映し出された。


▽20代・30代のベスト3
1位『「ちがうだろ!」 妻が言うなら そうだろう』(そら/40代代/女性)
2位『効率化 進めて気づく 俺が無駄』(さごじょう/30代/男性)
3位『父からは ライン見たかと 電話来る』(アカエタカ/60代/男性)


▽40代・50代のベスト3
1位『効率化 進めて気づく 俺が無駄』(さごじょう/30代/男性)
2位『電子化に ついて行けずに 紙対応』(トリッキー/50代/男性)
3位『「ちがうだろ!」 妻が言うなら そうだろう』(そら/40代代/女性)


▽60代以上のベスト3
1位『スポーツジム 車で行って チャリをこぐ』(あたまで健康追求男/60代/男性)
2位『減る記憶 それでも増える パスワード』(脳活/20代/男性)
3位『「ちがうだろ!」 妻が言うなら そうだろう』(そら/40代代/女性)
posted by 小だぬき at 11:48 | 神奈川 ☁ | Comment(2) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

豊かな人生を送るために働く

きょうの潮流
2018年5月22日(火) しんぶん赤旗


 労働者は使い捨て。昇進も昇給も望めない。

3年たてば雇い止め。

職場を転じても派遣であることに変わりはない。

人生をそのくり返しで終えるしかない


いまや全労働者の4割を占める非正規。圧倒的な貧富の格差、過酷な労働を強いられる日々の絶望感と将来への不安をかかえるなか、待遇改善を訴えた「テロ」が起きる―。

地方各紙に連載された楡周平さんの小説『バルス』です


▼「現代の奴隷制度」を描いたという小説は非正規労働の実態をリアルにあぶり出しました。

ブラック企業の過労自殺をテーマにしたのは村山由佳さんの近著『風は西から』。

実際の痛ましい事件を取り入れながら、「初の社会派小説」に挑みました


▼同じ社会で今を生きる作家が働き方を題材にする。

村山さんが本紙日曜版で語っています。

後を絶たない過労死や過労自殺のニュースに接し、「これは私が書くべきテーマだと思うようになった」と


▼国会では今週中にも安倍内閣が「働き方」改悪法案の衆院通過をねらっています。

長時間労働に歯止めのない、過労死を野放しにするような制度。

働く人の切なる願いに逆行する法案を、基データのねつ造や過労自殺隠しといった提出の資格さえないままで強行しようとは


働くために生きるのではなく、豊かな人生を送るために働く。

働き方は生き方にかかわります。

団結して立ち上がる労働者。

ブラック企業の横暴とたたかう人びと。

希望の光をともした小説の世界は現実を変えていく力をも指し示しています。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする