2018年11月24日

中高年の哀しみただよう サラリーマン川柳傑作選10

中高年の哀しみただよう
サラリーマン川柳傑作選10
2018/11/23 NEWSポストセブン

 毎年数々の名作が誕生する「サラリーマン川柳」。
歴代の優秀作品を眺めていくと、そこには世代間のギャップが表れている。
これぞ、という作品を一挙紹介する。 【括弧内は雅号。寸評はネットニュース編集者の中川淳一郎氏】

●どうなった? 「確認します」はやってません(2015年、受け流し丸)
「確認します」とか「了解しました」とか「承知しました」とか若者はやたらと丁寧なのだが、丁寧な言葉遣いだったらサボりが許される、と考える人への苛立ちが感じられる良い句です。

●気付いてよ 既読スルーも 返事なの(2014年、現代っ子)
 最近のオッサンはなまじっかスマホなんてもんを持ってしまったため、LINEの返事を1時間しないだけで「俺を低く見やがって!」と怒る。
既読スルーにより「メッセージ伝わった」でいいじゃないですか。

●部下の言う 「課長やばい」は 褒め言葉(2015年、無粋上司)
「やばい」が褒め言葉っていうのはもしかしたらオッサンのセンスかもしれませんよ。
2000年代前半に世間を騒がせた「スーパーフリー」の代表の決めゼリフは「アツい、ヤバい、間違いない」で、彼は現在44歳。

●ゆとりでしょ? そう言うあなたは バブルでしょ?(2016年、なおまる御前)
 いやはや、レッテルを貼られた者同士のいがみ合い。
これは許してあげましょうよ。
バブル入社組は「大量採用時代だったからバカでも入れた」と言われ、ゆとり世代も「お前らは勉強していない」と揶揄される。
いっそのこと仲良くなれば?

●新人は ペンを取らずに 写メを撮る(2016年、実在主婦)
 これもそうですが、ITとか広告系の若者って会議中に皆PC立ち上げてますよね。
別に議事録を書いているというわけではないけど、何やってるのかと見たら仕事のチャットしていました。
優先順位、できてます。

●遅れても はっきり寝坊と 言う新人(2017年、バカまじめ)
 この新人は恐らく「嘘をついても仕方がない」という合理的な考えを持っているのではないでしょうか。
彼を批判する人は、これまでに何人親戚を殺してきたか思い返してください。
もう親ぐらいしか残ってないでしょ?

●オレのボス ヤフーでググれと 無理を言う(2016年、田舎出身自衛官)
「ググれ」もすでに死語のような気もしますが、かつて「コピー取って」を「ゼロックスして」と言ったのと同じようなにおいを感じ、懐かしさ100%です。

●空いている 上座に座る 新社員(2016年、はっぱ2323)
 上座・下座とか、名刺をどちらが先に出すかとか、エレベーターで先に降りるのは誰か? とか正直どうでもいいビジネスマナーがまかり通っているのが日本のビジネス世界です。
最初に来た人間が奥に詰めればいいんですよ。

●休みます LINEの文字は 元気そう(2014年、すっとぼけ)
 オッサンの怒りが込められていますねぇ。
「元気そう」ってお前の主観だろ!(笑)
 元気そうなフォントでも使ってたのかよ。

●暗号と 思って良く見りゃ 課長の字(2016年、怪傑もぐり33世)
 かつて東大の駒場寮に住んでいたこともあり、学生運動の「ゲバ字」的な略し方を今でも私は書くことがあるのですが、その文字を見ると「何ですか、この略字? かっこいいっすね!」と若者からホメられることもあります。

※サラリーマン川柳/第一生命が主催し、毎年募集。
今年で第32回を迎える。
すでに募集は終了し、来年1月下旬に優秀100作品が発表される予定。

■なかがわ・じゅんいちろう
/1973年福岡県生まれ。
ライター、ネットニュース編集者。
著書に『ネットは基本、クソメディア』(角川新書)、
『電通と博報堂は何をしているのか』(星海社新書)などがある。

   ※SAPIO2018年11・12月号
posted by 小だぬき at 14:24 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「安倍内閣の産業廃棄物」片山さつき大臣

元木昌彦の深読み週刊誌
「安倍内閣の産業廃棄物」
  片山さつき大臣
本物の産業廃棄物会社から寄付100万円
2018/11/23 J-CASTニュース

週刊新潮曰く「安倍内閣の産業廃棄物」状態になっている片山さつき地方創成大臣だが、今回は静岡県御前崎市で、片山大臣が誘致に尽力した産廃処分場が大騒動を巻き起こしているというのだ。

登場するのが御前崎市の阿南澄男市議で、片山の秘書の肩書も持っている。
彼が昨年11月(2017年)、産廃処分場を誘致する文書を地元で配り、住民はそれで初めて知ったという。
大手産廃業者の「大栄環境」(神戸市)が処分場を建設するのは、地区住民の「財産区」といわれる場所で、市長が選任する7人の管理会が利用法を決定することになっているのだが、7人のうち4人が阿南市議の息がかかるっているそうで、賛成多数で決めてしまったというのである。

現地で反対運動を展開するメンバーが、その処分場にはC型肝炎やエイズなどの治療に使われた医療廃棄物まで県外から持ち込まれるというので、住民は不安を募らせていると話している。
阿南市議は原田昇左右元建設相の秘書を務めていた。
浜岡原発利権などを受け継ぎ、建設業者は彼のいいなりだそうだ。
この処分場には4年間にわたって市が補助金1億円を支給することも決まった。
阿南市議のファミリー企業が施設の保守点検を請け負うというから、住民無視のやりたい放題である。

週刊新潮によれば、当然ながら、片山大臣にもそれ相応の見返りがあるという。
処分場が排出する焼却灰を再処理する会社と関連会社から、片山が代表を務める政党支部が、2016年の収支報告書によると100万円の寄付を受けているそうだ。
片山大臣は週刊新潮に対して、阿南市議がやったことで、私は知らないというが、「大栄環境」の金子文雄社長は、阿南市議から片山大臣を紹介されたといっているし、片山のパーティ券を買ったことも認めている。

週刊文春では、片山の後援会の役員だった人間が、国税に口利きをした現場を見たと話している。
身内からも造反の火の手が上がり、片山大臣の厚化粧で隠されていたウソが次々に暴かれていく。

プーチンに足元見られた
     「北方領土2島だけ返還」
日本ファーストの外交に戻れ 安倍首相が「1956年の日ソ共同宣言を基礎として、プーチンと平和条約交渉を加速させる」と発言したことが、さまざまな批判や憶測を呼んでいる。
共同宣言を原点だとすると、条約を結んだとしても、北方領土4島返還ではなく、歯舞、色丹の2島しか返還されないことになる。

この問題に詳しい元内閣官房副長官の鈴木宗男氏は、「大きな前進だ」と評価しているが、大方は「4島返還を自ら放棄した」(木村汎・北海道大学名誉教授)という批判も多い。
これでは、保守層を基盤にしてきた安倍首相は反発を喰うのではないのかと思うのだが、そうではないという見方も多いようだ。

4島一括返還は裏切られたが、やはり安倍だから2島返還ができたではないかと受け入れ、大きな打撃にはならないというのである。
私は、参議院選の前に、何でもいいからぶち上げようという安倍首相の焦りを感じてならない。
これまで犬猿の仲だった中国・習近平主席にすり寄り、トランプ、プーチンの愛玩動物と化している安倍は、とても日本ファーストと考えているとは思えない。

首相の座にしがみつき、あわよくば4期目も目指そうとするのは、いったい何のためなのか。
目的を見失ったため、移民法改正もそうだが、場当たりとしか思えないものを出して、国民の目をごまかしていく手法しか取れない、私はそう見ているのだが。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする