2019年07月25日

いくら寝ても寝ても眠くなるのは病気!?

いくら寝ても寝ても眠くなるのは病気!?
2019/07/23 All About (坪田 聡(医師))

寝ても寝ても眠い「過眠症」とは
夜はグッスリ眠っているにもかかわらず、日中耐えがたい眠気に襲われる毎日……。
原因は単なる疲労の蓄積かもしれませんし、女性であれば生理前の月経関連過眠症の可能性もありますし、原因は一概にはいえません。
ここでは、睡眠障害の1つである「過眠症」、また日中に眠気を起こす病気について睡眠の専門医が詳しく解説します。

睡眠の評価尺度を用いて、眠気の程度から眠気危険レベルをセルフチェックしてみましょう。

異常な眠気と正常な眠気の違い
・ 眠気危険度セルフチェック
あなたの症状のレベルをチェックできる、「エップワース眠気尺度」をご紹介します。
これは日常生活において感じる眠気について評価するためのテストで、世界中の医療や産業保健の現場で広く使われており信頼性が高いものです。

以下の状況で、ウトウトしてしまったり、眠ってしまうことがありますか?
最近の日常生活を思い出して、0から3のうち、最も当てはまる番号1つに○印を付けてください。
質問の中には、最近あなたが行っていないことがあるかもしれません。
その時には、もしその状況にあったとしたらどうなるかを考えて答えてください。

・座って本を読んでいるとき、
居眠りをすることは 絶対にない:0/時々ある:1/よくある:2/大体いつも:3

・テレビを見ているとき、
居眠りをすることは 絶対にない:0/時々ある:1/よくある:2/大体いつも:3

・人の大勢いる場所でじっと座っているとき(会議や映画館など)、
居眠りをすることは 絶対にない:0/時々ある:1/よくある:2/大体いつも:3

・他の人が運転する車に乗せてもらっていて、1時間くらい休憩なしでずっと乗っているとき、
居眠りをすることは 絶対にない:0/時々ある:1/よくある:2/大体いつも:3 ・

午後じっと横になって休んでいるとき、
居眠りをすることは 絶対にない:0/時々ある:1/よくある:2/大体いつも:3

・座って人とおしゃべりしているとき、
居眠りをすることは 絶対にない:0/時々ある:1/よくある:2/大体いつも:3

・お昼ご飯のあとに静かに座っているとき、
居眠りをすることは 絶対にない:0/時々ある:1/よくある:2/大体いつも:3

・自分が車を運転していて、数分間信号待ちをしているとき、
居眠りをすることは 絶対にない:0/時々ある:1/よくある:2/大体いつも:3


眠気の危険度を判定……要注意は11点以上
それでは、眠気の判定です。
上記の8つの質問項目の各得点(0〜3点)を、全て足し合わせて総合得点を出してください。
点数が高いほど日中の眠気が強く、逆に得点が低いほど眠気は弱いと判定します。

総合得点が11点以上の場合は、何かの病気が原因で強い眠気が起こっている可能性があります。
早めに睡眠障害の専門医を受診すると良いでしょう。

一方、10点以下であっても、しばらく経ってから再び測定すると高得点になることもあります。
慢性的な眠気を感じているのなら、時期をずらして再評価してみてください。
このテストはあくまでも主観的な眠気を評価するものです。
点数が低い場合でも緊張のため眠気を感じないだけで、目を閉じるとすぐに眠ってしまうこともあります。
睡眠障害の専門の医療機関では、他の客観的な眠気の検査とあわせて、総合的に診断をしてくれます。
心配な方は、一度相談してみましょう。

過眠症の種類・睡眠に関連する主な病気一覧
エップワース眠気尺度が11点以上の人は、どんな病気の可能性があるのでしょうか?
当てはまる病気が見つかれば、早めに睡眠障害の専門医療機関を受診しましょう。

▼1. 過眠症の種類
■ナルコレプシー
・日中の居眠りを我慢できない
・笑ったり驚いたり怒ったりすると、体の力が抜ける
・金縛りにあう ・寝入りばなに幻覚を見る

■特発性過眠症
・日中に眠ると、起こそうとしても1時間以上、目覚めない
・居眠りの後、すっきりした感じがしない
・寝覚めが悪く、ひどく寝ぼける ■反復性過眠症
・3日〜3週間の傾眠状態と、その後の通常の状態が、交互に繰り返される

▼2. 睡眠に関連する病気
■睡眠時無呼吸症候群
・イビキをよくかく
・睡眠中の呼吸が不規則
・朝起きたときに頭痛がしたり、ノドが渇いている
・高血圧 ・肥満 ・顎が小さい

■薬剤性過眠
・睡眠薬や精神科の薬、風邪薬、アレルギーの薬などを飲んでいる

■うつ病、季節性うつ病
・気分がすぐれない、もの悲しい
・不安が強い ・やる気が出ない

■長時間睡眠者、睡眠不足症候群
・夜間の睡眠が不十分
・十分な睡眠をとると日中の眠気がなくなる

■むずむず脚症候群 ・夕方から夜にかけて、脚がむずむず
・ちくちく・ひりひりする
・脚に虫が這うような不快感がある
・家族に脚を動かしていると言われたことがある

■周期性四肢運動障害
・睡眠中に足が動く

■月経関連過眠症
・月経の周期と関連して強い眠気を感じる
・その時期を過ぎると、日中の眠気がなくなる

■睡眠相後退症候群
・睡眠の時間帯が遅いほうにずれて、極端な宵っ張りの朝寝坊

■非24時間睡眠覚醒症候群
・就寝と起床の時刻が毎日1時間ずつ遅くなる

■不規則型睡眠覚醒パターン
・寝ている時間と目覚めている時間がバラバラ 日中の居眠りは大きな事故の原因にもなります。

強い眠気に悩まされている方は、早めにチェックして、病気かどうか確かめてみてください。
posted by 小だぬき at 12:09| 神奈川 ☁| Comment(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

女性非正規の半分がワーキング・プアという、令和日本の悲惨な実態

女性非正規の半分が
ワーキング・プアという、
令和日本の悲惨な実態
2019年07月24日 ニューズウィーク日本版

舞田敏彦(教育社会学者)
法定労働時間で「普通の暮らしができる」かどうか見てみると、女性非正規雇用の厳しい現状は突出している

参院選が終わったが、選挙ポスターで「1日8時間働けば普通の暮らしができる社会へ」と訴えている候補者がいた。
労働基準法では法定労働時間(週40時間)が定められており、これを満たせば勤労の義務を全うしているので当然だ。

しかし現実はまったく違っているので、このフレーズが新鮮に思えてくる。
労働時間と給与は相関するはずだ。
単純労働や肉体労働が減った今では、他の要素が入り込む余地が多いが、普通に働けば普通の暮らしが保障される社会が望ましいのは変わらない。
普通に働く目安が「1日8時間=週40時間」だ。

2017年の総務省『就業構造基本調査』に、週間就業時間と年間所得(税引き前)のクロス表が出ている。
そのデータをグラフにすると、<図1>のようになる。
所得は200万円刻みの4カテゴリーにまとめた。
男女とも週35時間で段差があり、それ以降の所得はほぼフラット(変化なし)となる。
週40時間も60時間も、所得の分布には大差ない。

働く時間よりも、パートタイム(非正規雇用)かフルタイム(正規雇用)かの違いが大きいようだ。
男性の週35〜45時間をみると4割ほどが所得400万円未満で、600万を越えるのは4人に1人だ。
法定の労働時間の対価がこうなのだが、普通の暮らしができるレベルと言えるかどうかは、判断が分かれるところだ。

右側の女性を見ると、こちらは厳しい印象を受ける。
水色と茶色のゾーンが広く、週40時間働いても4人に3人が400万円に届かない。
4人に1人は、200万円に満たないワーキング・プアだ。

女性の場合、長時間働いても600万円を稼ぐのは難しい。
女性を正規雇用と非正規雇用に分けると、もっと悲惨な実態が露わになる図2

正社員であっても、週40時間労働で400万円稼ぐのは並大抵のことではない。
右側の非正規は目を背けたくなる模様で、どれほど働いても半分がワーキング・プア、9割が400万円未満となっている。

非正規はマイノリティかというと、そんなことはない。
女性労働者の4割は非正規雇用だ(実数だと755万人)。
夫の扶養下で就業調整している人が多いだろうが、この超薄給で生計を立てている人もいる。

たとえばシングルマザーだ。
どれほど働いても貧困から抜け出るのは難しい。
母子世帯の困窮は、上記のグラフからはっきりとうかがい知れる

女性は男性に扶養されるべしという考えが続いてきた結果だが、21世紀になってもこうした現状とは驚かされる。
女性の社会進出は、M字カーブの底が浅くなった(出産・育児期の女性就業率が上がった)とか、そういうことでは測れないようだ。
週35〜44時間働く女性に年収をたずねてみると、有業者の下位25%未満という回答は、アメリカやスウェーデンでは数パーセントしかいない(OECD「PIAAC 2012」)。

日本のように、普通に働いても女性の大半がワーキング・プアという社会はあまりない。
女性は男性に養われるべしという考えが強いことが理由だろうが、その考えは時代にそぐわなくなっている。
未婚率、離婚率の高まりで、自身の稼ぎで生計を立てている女性は増えている。

正社員になれればいいが、雇用の非正規化でそれも容易ではない。
となると、<図2>の右側のような蟻地獄でもがき苦しむことになる。

メディアで報じられる母子世帯の悲惨な生活実態は、その可視化に他ならない。

<図2>のデータは、独身者と既婚者が混ざったものだが、夫のいない未婚の非正規女性の所得も出せる。
老後が見え始めているアラフィフ年代(45〜54歳)に注目する。

<表1>は、47都道府県の中央値(median)を高い順に並べたものだ。
全県がワーキング・プア一色となっている。
単身では生活が厳しいと思われるが、これで暮らしている人もおり、子を養っているシングルマザーもいる。
未婚者なので就業調整しているとは考えられない。
独り身を養うべく、フルタイム労働をしている女性が大半だろう。

しかし対価はこの有様。
老後のことなど考えたくもないはずだ(その時間もないかもしれない)。
普通に働けば普通の暮らしが得られる。
この原則に照らせば、上表の実態は違法とも言えるレベルだ。

AIの台頭により,人間が労働から解放される時代が来ると言われている。
それはまだ先だろうが、1日8時間の普通の労働で事足りる時代はすぐそこまで来ているはずだ。
AIとBI(ベーシックインカム)の組み合わせで、普通の労働で普通の暮らしができる社会の実現が望まれる。
<資料:総務省『就業構造基本調査』(2017年)>
posted by 小だぬき at 00:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする