2019年08月10日

全ての分野で核兵器廃絶の態度を 被爆者代表、首相に要請 「平和への誓い」全文

全ての分野で核兵器廃絶の態度を 
被爆者代表、首相に要請 
「平和への誓い」全文
毎日新聞2019年8月9日  

長崎は9日、米国による原爆の投下から74年となる「原爆の日」を迎えた。
長崎市の平和公園であった平和祈念式典で、被爆者代表の山脇佳朗(よしろう)さん(85)が「平和への誓い」を読み上げた。

「平和への誓い」全文

 1945年8月、アメリカが広島・長崎に原爆を投下し二十数万人の命が奪われました。
私は当時11歳、爆心地から約2キロの自宅で被爆しました。
 母と4人の弟・妹は佐賀へ疎開していて難を免れましたが、父は爆心地から500メートルの工場で爆死していました。
私たちは兄弟3人で焼け残りの木片を集めて焼け落ちた工場のそばで父の遺体を荼毘(だび)に付しました。
しかし焼けていく遺体を見るに耐えきれず燃え上がる炎を見ながらその場を離れました。

 翌日、遺骨を拾いに行きました。
でも遺体は半焼けで完全に焼けていたのは手足の一部だけでした。
「せめて頭の骨だけでも拾って帰ろう」と兄が言い、火箸で頭の部分に触れたら頭蓋骨(ずがいこつ)は石こう細工を崩すように割れ白濁した半焼けの脳が流れ出したのです。
兄は悲鳴を上げ火箸を捨てて逃げ出しました。
 私もその後を追って逃げ出したのです。
私たちはこんな状態で父の遺体を見捨ててしまいました。

原爆で火葬場も破壊されたため、家族や身内を亡くした人々は私たちと同じように無残な体験をしなければならなかったのです。
 それだけではありません。辛うじて生き残った人々は熱線による傷や放射能による後遺症に悩まされながら生きていかねばなりませんでした。

 私は原爆の被害を受けて二十数年後、急性肝炎、腎炎を発症し今なお治療を続けています。
更に六十数年後には胃がんに侵され2008年、2010年にがんを摘出する手術を受けました。
あの時、私と一緒に行動した兄と弟もがんに侵され治療を続けています。
 あれから74年、被爆者の私たちは多くの方々と「核兵器廃絶」を訴え続けてきました。
また、60歳を過ぎて英語を独学で学び、2015年11月長崎で開催されたパグウォッシュ会議では世界の科学者に英語で「核兵器廃絶」に力を貸してくださいと訴えました。

しかし、ロシア、アメリカなどの国々に今なお1万3880発もの核兵器が保有されていると言われています。
 更にアメリカはロシアとの間に締結している中距離核戦力全廃条約からの離脱を宣言し、失効しました。
2月にはトランプ政権になってから2回目の「臨界前核実験」を行ったと報じられています。
これは「核兵器の廃絶」を願う人々の期待を裏切る行為です。

 被爆者は日を追うごとに亡くなっています。
私はこの場で安倍総理にお願いしたい。
 被爆者が生きているうちに世界で唯一の被爆国として、あらゆる核保有国に「核兵器を無くそう」と働き掛けてください。この問題だけはアメリカに追従することなく核兵器に関する全ての分野で「核兵器廃絶」の毅然(きぜん)とした態度を示してください。
もちろん、私も死ぬまで「核兵器廃絶」を訴え続けます。

 それが74年前、広島・長崎の原爆で失われた二十数万人の命、後遺症に苦しみながら生き残っている被爆者に報いる道だと思います。

 私は第二次世界大戦によって310万人の命を犠牲にした日本が、戦後に確立した「平和憲法」を守り続け、戦争や核兵器もない世界を実現する指導的な役割を果たせる国になってほしいと念願し「平和への誓い」と致します。

 Please lend us your strength to eliminate nuclear weapons from the face of the earth and make sure that Nagasaki is the last place on Earth to suffer an atomic bombing.Thank you.
この世界から核兵器を廃絶し、長崎を最後の被爆地とするために皆さんの力を貸してください)

 2019年8月9日
          被爆者代表 山脇佳朗
posted by 小だぬき at 12:00 | 神奈川 ☁ | Comment(2) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

小泉進次郎と滝川クリステル「官邸に結婚報告」の裏!

小泉進次郎と滝川クリステル「官邸に結婚報告」の裏!
安倍に寝返り、田崎史郎司会で進次郎・菅官房長官の蜜月対談も
2019.08.08 LITERA(田部祥太)

 なんだこの生臭さは……。
小泉進次郎と滝川クリステルの結婚発表にそんな感想を抱いたのは、おそらく本サイトだけではないだろう。
 いや、結婚そのもののことではない。
首相官邸をツーショットで訪れ、安倍首相に結婚を報告。
そのまま官邸で2人揃って取材に応じ“結婚会見”までしたことだ。

 きわめてプライベートな出来事である結婚について、わざわざ首相官邸に赴いて国の行政のトップである首相と官房長官に報告し、首相官邸でツーショット会見までおこなうとは……。
前代未聞の公私混同ではないか。

 しかも、これ、進次郎議員と安倍官邸の出来レースとしか思えない。
安倍首相は「まったく知らなかったので大変驚いた」、菅義偉官房長官は「俺も勘が悪いな。滝川クリステルさんとどうして一緒なんだろう。
犬の(保護)活動やっているから、それかなとも思ったよね」などととぼけ、
進次郎議員も「今日の今日、官房長官に電話して」「官房長官と総理に会えたのは運が良かったとしか言いようがない」などと説明していた。

 しかし、いくら与党随一の人気議員とはいえ、この国の首相と官房長官に用件も伝えずに会ったり、いきなり会見を開くなんてできるはずがないだろう。
「今回の結婚報告は、菅官房長官が進次郎とあらかじめ相談して、安倍政権のPRのために仕掛けたものだ。
官邸サイドはもちろん結婚相手もとっくに知っていた」(全国紙・官邸担当記者)

 実際、安倍政権の御用評論家で、進次郎の対談本を手がけるなど、ここのところ進次郎議員とも接近している田崎史郎氏がきょうの『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)で、進次郎の結婚情報について「先週はじめに官邸の方から、どうも進次郎さん結婚するらしいねと。40歳前後の女性で、相手はすでに身ごもっているっていう話はあったとコメントしていた。  

これは、田崎氏の「後出しジャンケン」ではない。
田崎氏は加えて「官邸で結婚発表をやるっていうのは、おそらくはじめてのこと。
まずこれ菅さんのところに行ったのがミソなんですよ。
菅さんのところに行ったら「総理がいるから会ってみないか」ということで、総理にお会いになっているけれども、それは付け足しなんです。
菅さんに報告したいということ」と解説した上、こんな事実を明かしたのだ。

「菅さんを進次郎さんはいちばん信頼してるんです。
菅さんもずっと進次郎さんのポストを「何やりたいの?」って相談相手になってきた」
「2人は…僕は今週土曜日発売の『文藝春秋』で(菅と進次郎に)対談してもらってるんですけど、2人は政治家としてものすごくウマが合うなと思いました。
信頼し合っているんだなというのがよくわかりました」

 田崎氏が司会で菅・進次郎が対談?
 調べてみると、これは事実だった。
明後日発売の「文藝春秋」9月号には、「初対談 菅義偉×小泉進次郎」というタイトルの対談記事が掲載されていた。
司会は田崎、しかもタイトルは「令和の日本政治を語ろう 憲法改正、社会保障、日韓関係。ポスト安倍」、リードには、「2人が明かすポスト安倍の条件」などの文字が踊っていた。

 これはどう見ても、進次郎が安倍官邸、菅官房長官と急接近しているということだろう。
そして、菅官房長官の作戦に乗って、安倍政権のPRのために首相官邸で結婚報告をおこなったということではないか。
結婚報告のタイミングも、進次郎議員は「原爆追悼の日を避けた」というようなことを言っていたが、実際は、この対談掲載の「文藝春秋」発売日に合わせたものとしか思えない。

 実は、少し前から、永田町では進次郎をめぐってこんな噂が流れていた。
「進次郎が9月に予定されている内閣改造で、入閣することが決まったらしい」
 周知のように、進次郎はこれまで安倍首相のライバルである石破茂を支持。
安倍政権をしばしば批判し、官邸から入閣を打診されても、頑なに固辞し続けてきた。

 ところが、その進次郎が参院選の直後、安倍首相に乗り換え、入閣打診を受け入れたという情報が流れていたのだ。
進次郎の女性関係をマークしていた菅官房長官が切り崩し 「農水相か厚労相という具体的なポストも浮上していた。
石破氏の影響力が低下する一方の党内情勢を見て、進次郎議員も石破氏を見限り、安倍首相から後継指名を取り付ける方針に転換。

一方、参院選で改憲勢力が3分の2を割り込んでしまった安倍首相の側も、権力を維持し、悲願の改憲を実現するためには、進次郎議員のような人気政治家を取り込んで爆発的な国民世論の支持を得る必要が出てきた。
両者の利害が一致しての入閣ということでしょう」(全国紙政治部デスク)
 それ以外にも、進次郎が寝返って入閣に応じた理由がもう一つ囁かれている。
それは他でもない、田崎史郎氏が口にしていた菅官房長官の存在だ。
 田崎氏は昔から進次郎が菅官房長官に信頼を寄せていたというようなことを話していたが、これは事実ではないだろう。
むしろ、菅官房長官が今回の結婚問題を機に、進次郎議員に急接近した形跡がある。

「情報通の菅官房長官は進次郎の私生活をかなり前からマークしていた。
進次郎は2015年に元復興庁職員の女性とのホテル密会を『週刊文春』にすっぱ抜かれているんだが、この情報も、菅官房長官がリークしたといわれている。
今回の滝川クリステルとの関係も、菅官房長官がいち早くキャッチして、情報を進次郎にチラつかせて、切り崩したんじゃないか、というのが、もっぱらの見方だ」(政治評論家)

 いずれにしても、進次郎議員と安倍首相、菅官房長官の間では、ポスト安倍のシナリオについても話がついているとの情報まで飛び交っていた。
「菅官房長官をショートリリーフに、その後に、進次郎を後継指名するということまで話し合われているんじゃないかといわれてるね。
改憲路線の継続や菅官房長官の留任などの条件を進次郎に提示し、進次郎もそれを飲んだというような話まで流れていた」(前出・政治評論家)

 ポスト安倍のシナリオについてはともかく、今回の安倍首相、菅官房長官への結婚報告、首相官邸での会見によって、進次郎議員と安倍官邸の接近、入閣の情報はほぼ証明されたといえるだろう。
 安倍官邸と進次郎議員の入閣をめぐる交渉のなかで、この結婚発表の計画が話し合われ、進次郎議員も入閣を前提に、官邸での結婚報告というかたちで、安倍政権のPRに協力した可能性が高い。

内閣改造で小泉進次郎が入閣、安倍改憲のスポークスマンに
 とにかく、取材すればするほど、胡散臭さが強くなってくる進次郎議員の結婚だが、しかし、安倍首相と絶大な人気を誇る政治家の合体がもたらす恐ろしい未来は、こんなものではすまない。
 進次郎議員が入閣すれば、安倍政権の内閣支持率は急上昇するのは確実。
そうなると、いま、揺れている国民民主党などからも一気に安倍自民党にくっつく議員も出てくるだろう。
 菅義偉と進次郎議員の「文藝春秋」対談のサブタイトルには前述したように、「憲法改正」も入っていたが、もともと9条改憲に積極的な進次郎議員が安倍改憲のスポークスマンとして前面に出てくれば、国民世論も一気に改憲に傾く。

 安倍政権の極右思想や戦前回帰志向への警戒感が薄れ、進次郎議員によって“改憲=新時代”というイメージにロンダリングされてしまうからだ。

 そして、安倍首相のバックアップのもと、進次郎首相誕生となれば、さらに酷いことになるだろう。
現在の日本の格差拡大・貧困化を生み出した元凶は、小泉純一郎政権の新自由主義政策にあったことは周知の事実だが、進次郎議員の政策はその父親の路線を完全に引き継いでいる。
 進次郎議員は絶大な人気を誇るだけに、安倍政権より国民に負担を強いる政策はやりやすくなり、新自由主義路線や親米タカ派路線はどんどんエスカレートしていくはずだ。
しかも、バックには安倍首相がついているため、戦前回帰、極右志向はそのまま温存される。

 まさに恐怖しかない安倍首相と進次郎議員の合体。
そう考えると、これからメディアで始まる進次郎・クリステルの結婚フィーバーは、日本の暗黒時代の本格的な幕開けを伝える号砲と言ってもいいかもしれない。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする