2019年10月07日

関電だけじゃない 原発あるところに“第2の森山”必ずあり

関電だけじゃない 原発あるところに“第2の森山”必ずあり
2019/10/05 日刊ゲンダイ

 関西電力の原発マネー還流事件は、改めて原子力行政のいかがわしさを思い知ることになった。
電力会社、地元有力者、工事業者の腐敗のトライアングルは、関電だけの問題ではあり得ない。
原発あるところに、“第2の森山栄治”(福井県高浜町元助役=今年3月死去)がいるはずだ。

ところが、経産省は電力各社のゆる〜い調査でフタをしようとしている。
 経産省は9月30日付で、関電を除く電力会社9社と、電源開発、日本原子力発電、日本原燃の計12社にコンプライアンスの徹底を通達した。
各社は、自主的に関電と類似の事例がないか調査していたが、4日の会見で菅原一秀経産相は「すでに12社のうち8社からは、このような事案はないとの回答があった」と言ってのけた。
わずか数日の自主調査で“シロ”認定は早すぎる。

 どういう調査で「問題がない」と言い切れるのか。
各社の調査実態を検証するのかと問うと、経産省は「今のところ考えていない」(資源エネルギー庁の電力・ガス事業部政策課)と答えた。
まるでアリバイ調査だ。

「原子力資料情報室」事務局長の松久保肇氏が言う。
「経産省は関電だけの問題で片付けようとしています。
地元有力者、工事業者、自治体、電力会社の癒着は、原発があるところには多かれ少なかれ存在します。
当事者である電力会社の数日の調査で終わらせてはいけません」

■原発ビジネスは「持ちつ持たれつ」で成り立つ
 癒着はこれまでにも表面化している。
例えば、関電と並んで原発再稼働に熱心な九州電力。
玄海原発がある佐賀県玄海町の岸本英雄前町長は、就任した2006年8月以降の4年8カ月で、実弟が社長を務める建設会社「岸本組」に九電発注の原発関連工事を総額約17億円受注させていた。

 しかも、町長自らも株式の配当金など約1000万円を得ていた。
九電に再稼働の了承可否を与える立場だった岸本氏への原発マネー還流は、「隠れ献金」との指摘もあった。
しかし、法には触れることなく、岸本町長時代の18年3月、玄海原発は再稼働に至った。

 九電は、関電問題が報じられ、類似案件の調査はしないとしていたが、きのう、一転して「社内調査を始める」と発表。
言い訳を考えているのかもしれない。

 福島第1原発がある福島県双葉町でも地元有力者の影があった。
 1963〜85年に町長を務めた田中清太郎氏は、原発誘致に熱心に取り組み、成功(71年稼働開始)。
並行して、町長自ら実質オーナーの「田中建設」が原発案件工事を次々に受注。
双葉郡随一の建設会社を築き上げたのだ。

 森山元助役とソックリじゃないか。
「森山さんのような強烈なキャラクターは特異かもしれませんが、誘致や再稼働をめぐって、電力会社は長年、地元の有力者を利用して原発を推進する。
一方、地元の有力者も電力会社から最大限の利益を得ようとする。

持ちつ持たれつの関係で原発ビジネスは成り立っています。
関電事件をきっかけに、全国の原発をめぐるウミをすべて出し切るべきです」(松久保肇氏)

 経産省や電力会社に期待しても無駄。
野党とメディアは全ての原発周辺にメスを入れられるか。
posted by 小だぬき at 01:00 | 神奈川 ☔ | Comment(2) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

関東以北を覆う秋の空気 台風はジワジワ日本の南へ

関東以北を覆う秋の空気
台風はジワジワ日本の南へ
2019/10/06 tenji.jp

季節外れの暑さが収まる関東は昨日(5日)との気温差が7度前後に。
台風19号は週後半に日本の南で猛烈な台風へ。

●6日 関東以北は秋の涼しさ 東海以西は残暑
きょう(6日:日曜)、日本付近は大陸からの高気圧に覆われる見込みです。
ただ、高気圧の中心が日本海北部や北日本付近を移動する影響で、関東や東北の太平洋側には高気圧の縁を周るようにして、海上から湿った冷涼な空気が流れ込むでしょう。

【全国各地の天気】
沖縄は晴れる見込みです。
九州、中国、四国、近畿は朝までは日本海側の地域を中心に雨の降る所がありますが、昼前からは広く晴れるでしょう。
東海も日中は晴れますが、通り雨の所がある見込みです。

お出かけの際は折り畳み傘を持つと役に立つでしょう。
北陸は朝まで雨が降り、雨があがった後も雲の多い天気が続くでしょう。

関東甲信は雲が多く、一時的に雨の降る所がある見込みです。
雨脚が強まることはなさそうですが、沿岸の地域は北寄りの風がやや強く吹くでしょう。

東北の太平洋側も午前中は所々で雨が降り、雨があがった後も曇り空が続く見込みです。
東北の日本海側も朝は雨が降りますが、日中は日差しが出るでしょう。
北海道も朝は日本海側で雨の降る所や霧のかかる所がありますが、日中は広く晴れて行楽日和となりそうです。

【全国各地の最高気温】
沖縄は平年並みで30度前後の予想です。
九州、四国、山陽、近畿、東海は28度前後で、30度以上の真夏日になる所もあるでしょう。
山陰と北陸は23度前後で平年並みの所が多い見込みです。

関東甲信は23度から25度くらいでほぼ平年並みでしょう。
季節外れの暑さになったきのう(5日:土曜)の昼間と比べて7度前後低くなる見込みです。
日差しも少なく、グンと涼しくなるでしょう。服装選びにお気をつけ下さい。
東北は20度前後で、特に太平洋側はきのう(5日:土曜)より5度前後低く暑さが収まるでしょう。
北海道は平年よりやや低く、南西部が17度前後、北部や東部は14度前後の予想です。
日差しの下でも少し空気がヒンヤリしますが、秋の装いを満喫することできるでしょう。

●台風19号は3連休に影響か
海面水温は南の海上で30度前後、日本近海でも27度くらいあり、平年より高い状態です。
つまり、台風が発達しやすい状況と言えます。
今朝午前3時に発生した台風19号「ハギビス」は南鳥島近海を西寄りに進み、8日(火)頃にはマリアナ諸島で「強い」台風へ、9日(水)頃には「非常に強い」台風へ、10日(木)頃には日本の南で「猛烈な」台風へと次第に発達する見込みです。

なお、10日(木)から11日(金)頃には次第に北寄りに進路をとり、日本列島にも特に3連休の頃にジワジワと影響が出る恐れがあります。
今後も最新の台風情報をこまめに確認するようにしてください。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☔ | Comment(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする