なぜ日本人だとバレた?
海外で目立つ日本人ならではの行動
2019.10.31 マネーポストWEB
近年、訪日外国人客の急増がしばしば話題になるが、日本人の出国者数も着実に増えており、2018年は過去最高を記録。2019年はそれをさらに更新しそうな勢いだ。
日本人と韓国人、中国人、モンゴル人などは、日本人でも見分けがつかないことがあるが、海外に行くと、「あれは絶対日本人」と見抜かれるポイントがいくつかあるという。
それは一体どういう点なのだろうか。
国籍は日本だが、海外生活のほうが遥かに長く、アメリカ、ドイツ、フランスなどに住んだ経験を持つダイジュさん(40代・男性)は、「日本人はとにかく不用心だ」という。
「尻のポケットから財布が飛び出していたり、カバンのファスナーが開いて財布が丸見えだったり、荷物を置いたまま席を離れたりと、見ているこちらがハラハラするような不用心な人は、まず日本人。
外国人の友達から、『あの日本人、危ないからちょっと注意してやれ』と言われたことは何度もあります。
“席をとっている”ことを示すためか、スマホを置いたまま席を離れる人もいますが、海外なら数分で盗まれてもおかしくないでしょうし、警察に行っても『置きっぱなしにした人間が悪い』という反応でしょう。
電車で寝るのも日本人ですね」(ダイジュさん)
海外に行ったら気をつけろとは口酸っぱく言われるが、染み付いた習慣はなかなか抜けないということか。
日本の治安の良さは誇るべきことだが、海外でも日本にいるような気分でいれば、トラブルに見舞われるのは必至だ。
一方、実害はないものの、海外で何となく気恥ずかしい気分にさせられるのがエレベーター。
欧米諸国を計10年以上渡り歩いたマサヒコさん(40代・男性)はいう。
「いつまで経っても慣れなかったのがエレベーターです。
私はアメリカ、フランス、ベルギーなどに住みましたが、エレベーターの“閉まる”ボタンは押さない人が圧倒的に多く、そもそも“閉まる”ボタンがないエレベーターも少なくありませんでした。
外国人の同僚とエレベーターに乗って、一生懸命“閉まる”ボタンを押していたら、『5秒で何ができる?』とからかわれたことがあります。
“閉まる”ボタンをバンバン押すのは、日本人ならではですね。
フランスにいた時、事務所が入っているビルのエレベーターには“閉まる”ボタンがありませんでしたが、階数ボタンを押した後に“閉まる”ボタンを押すクセが染み付いており、階数ボタンの上にある非常ボタンを何度か押して係員に怒られていました(笑い)」(マサヒコさん)
エレベーター以上に日常的に利用するトイレでも、日本人は特徴があるという。
ヨーロッパの有名観光スポットで働き、常日頃から多くの国の人と触れ合っているチカさん(40代・女性)がいう。
「私の職場では多くの人たちが働いていますが、彼らが口を揃えて言うのが、『日本人はなぜあんなにトイレに行くんだ?』という疑問です。
日本人なら、観光地に着いてバスを降りる度にトイレの場所を確認し、出発前にトイレに行くのは当たり前ですが、外国人の目には頻繁すぎると映るようです。
『日本人は、わざわざ飛行機に乗って、ヨーロッパのトイレを見に来たのか』と言われたこともあります」(チカさん)
外国語が苦手な人間が多いのも日本人の特徴。
異国の地でトイレパニックに陥りたくない心境もあるのかもしれないが、貴重な滞在時間をトイレに費やしすぎるのは確かにもったいない気もする。
最後に、“主に女性”という条件付きの特徴が、歩き方だ。
世界中から学生が集まるアメリカの大学に留学したヨウコさん(30代・女性)は、日本ではまったく気付かなかった事実を知り、ショックを受けたという。
「日本では1度もなかったのに、海外では『コンニチハ〜』とか『ニッポンジンですか〜?』など、男性からよく声を掛けられました。
基本的に無視していましたが、ある時、『何で日本人って分かるんだろう?』と思い、友達の男の子に聞くと、
『誰だって分かるよ〜。
日本人は綺麗だけど、歩き方が綺麗じゃないから』と言われました。
他の友達も頷いていたので、皆そのように思っているようです」
ヨウコさんはそれ以来、歩き方を意識するようになり、その甲斐あって(?)「コンニチハ〜」と声を掛けられる回数は減ったそう。
歩き方に関しては、“これも日本人の個性”と開き直る手もあるが、外国人がそのように見ているという事実は知っておいても良さそうだ。