2019年11月27日

目に余る最高権力者のウソ強要 イカれた首相を徹底検証

目に余る最高権力者のウソ強要
イカれた首相を徹底検証
2019/11/26 日刊ゲンダイ

 息を吐くように嘘をつく首相に付き合わされる方も正直、たまったものではないだろう。
 日ごとに目に余る公私混同がハッキリしてくる安倍首相主催の「桜を見る会」。
1000人もの首相推薦枠があった招待者選考について、安倍は当初、「とりまとめには関与していない」と明言していた。

しかし20日の参院本会議では、自らの事務所が幅広く参加者を募っていたのを知っていたばかりか、「私自身も相談を受ければ、意見を言うこともあった」と認めたのだ。
 つまり、当初の説明は真っ赤な嘘。
それでも往生際の悪さが安倍の真骨頂だ
当初の説明は、内閣府などが行う招待者の最終的なとりまとめには「関与していない」との趣旨だったと突っぱね、野党が批判する虚偽答弁には当たらないとホザくのである。

 桜を見る会の主催者である安倍の意向に、内閣府などの“木っ端役人”が逆らえっこない。
「関与なし」と断言した後、安倍事務所がこの会を含む観光ツアーの案内を地元有権者に配っていたことが発覚。
そのため、詭弁を弄したに過ぎない。
 追い込まれると、説明内容を微妙に修正し、苦しい言い逃れを始める
この7年間、繰り返された光景とはいえ、つくづく、安倍は不誠実きわまる人物である。

会の「前夜祭」としてホテルニューオータニなどで開かれた夕食会を巡る安倍の説明だって、額面通りに受け取るバカはいない。
 会費5000円は安すぎるとの批判に「参加者の大多数が宿泊者という事情などを総合的に勘案してホテル側が設定した」と言い張ったが、それを裏付ける見積書も明細書も「ない」。
にわかに信じがたい説明だ。

■7年繰り返された「そのうち忘れてくれる」
 その上、2015年に安倍事務所名で参加者に配られた注意文書の記載には、前夜祭の会場とホテルが異なるケースもあり、早くもほころびを見せている。
あとはホテル側が保管しているはずの明細書などを示せば、安倍の大嘘は確定だが、なぜか、会場のニューオータニは詳細な説明を避けている。

 共産党の田村智子参院議員の国会質問で“桜疑惑”がクローズアップされた3日後の11日夜、安倍は経団連の今井敬名誉会長らと会食。
19日にも再び今井氏と会食した。
多忙を極める首相が短期間に2度も同一人物と食事をともにするのはまれだ。
恐らく今井氏の現在の肩書である「ニューオータニ取締役」と無縁ではないだろう。

 さらに先週発売の「週刊文春」によると、安倍事務所は15日、ニューオータニの広報部長ら2人を議員会館の部屋に呼び出し、話し合いの場で「会費5000円」が厳重に確認されたという。
安倍の説明にニューオータニが口裏を合わせ、すでに根回しは済んでいると考えるのは、決して「邪推」とはいえまい。

「集中審議を拒み、政治の私物化の説明責任を避け、ホテル側にゲタを預けてしまう。
ホテル側が説明しない限り、そのうち国民も忘れてくれると、安倍首相は高をくくっているのです
この7年はその繰り返し。

モリカケ疑惑などで周囲の迷惑など顧みず、ごまかし、偽り、隠し、逃げおおせてきた“成功体験”に味を占めているとしか思えません。
ただ、桜疑惑は政治を歪める政権にストップをかける絶好のチャンス。
関係者は真相を語り、ウミを出し切るべきです」(法大名誉教授・五十嵐仁氏)

公権力の全てを私物化するハンパない全能感
 内閣府の国会答弁もフザケている。
今年の招待者名簿について「会の終了後、遅滞なく速やかに廃棄している」と説明したのに、実際は会開催から1カ月近くも放置。
1枚残らず廃棄したのは、共産党議員から資料要求があった5月9日だったというから驚く。
 ドンピシャ過ぎるタイミングは証拠隠滅としか思えない。
ところが、内閣府の大塚幸寛官房長は、各局の使用が重なっていた大型シュレッダーが空いたのが、たまたま、この日だったというから耳を疑う。

本紙の調べで、大型シュレッダーは1時間に約11万枚のA4用紙を裁断できる高性能機種と判明。
ほかに普通のシュレッダーも部署ごとにあるのに、大型シュレッダーに順番待ちができるとは、日々どれだけの公文書を廃棄しているのか。
いかにも苦しい言い逃れである。

 ひとたび疑惑が表面化すると、焦点の文書は「廃棄した」と強弁。
その忖度こそ「私が最高権力者」と言ってはばからない首相に仕える官僚たちの生き抜く知恵となってしまった。
それでも「天網恢々疎にして漏らさず」。
国会や会見で繰り返し「ない」とされた防衛省のイラク日報や、財務省が改ざんする前の森友学園との交渉記録なども、結局は発見された。

 官僚らが「廃棄した」との嘘をつかざるを得ないのも、安倍のせいだ。
ゴマカシ答弁とのつじつま合わせに、どれだけの人を巻き込めば、安倍は気が済むのか。

 森友疑惑では、安倍が「私や妻が関係していたなら、総理大臣も国会議員も辞める」と国会で強弁して以降、当時の佐川宣寿理財局長は虚偽答弁を連発。
公文書改ざんにも手を染め、罪悪感に耐えられなくなった近畿財務局の担当職員は自ら命を絶った。

 加計疑惑でも官邸で愛媛県、今治市、加計学園職員と面会していた柳瀬唯夫・元首相秘書官は、一貫して「記憶の限り、会っていない」とスットボケ。
やっと面会を認めたのは愛媛県が面会記録を公表した後で、それでも「首相案件との言葉は使わない」「首相に報告したこともない」と強弁し、安倍をかばい続けた。

■開口一番「長くやりたい」
 周囲の人の記憶を都合よく飛ばし、証拠を突きつけられるまで本当のことを語らせない
真相は常に小出しで、いざとなれば部下に全責任をかぶせる――
実に卑劣な首相はそうまでして権力にしがみつき、一体、何をやりたいのか。
イカれた首相のオツムの中身はどうなっているのか。

前出の五十嵐仁氏が言う。
「とにかく、自分の名前を歴史に残したいだけでしょう。
『史上最長政権』だけでは飽き足らず、政治的レガシーを残したい。
そのためにも憲法を変えたくて仕方がなく、そのタイミングを待っているのだと思います。
ただし改憲は、安倍首相が祖父・岸信介氏が成し遂げられなかった遺志を引き継いだ個人的な悲願でしかない。
国や国民生活のことよりも、自分の野心を優先させるとは、恐ろしいほどの権力の私物化です

 政治評論家の森田実氏は14年10月、官邸で安倍と昼食を共にした際、直接、安倍本人に「一番やりたいことは何ですか」と聞いたことがある。
森田氏に当時のやりとりを聞くと、「開口一番『長くやりたい』との答えが返ってきました」とし、こう続けた。
「理由は外交に取り組みたいとのことで『1年くらいでは海外で名前を覚えてもらえない。
だから長くやらないとダメだ』とも語っていました。

現職総理や総理候補と呼ばれる政治家に『やりたいこと』を聞き、『長くやりたい』と答えられた経験はなかった。
今や『長くやりたい』だけが自己目的化している印象です
過去の長期政権は何らかの実績を残してきましたが、安倍政権は、外交はおろか内政もロクな結果を残していない。
やるフリだけで周りの人間に嘘を強要し、責任を押しつけ、身を守ってきた7年間です

マトモな政治家なら責任を感じて心を痛めるものですが、安倍首相は平気の平左。
ひたすら権力を握っていたいだけのモラルなき政治家は恐怖です
慣れっこになってはいけません」

 桜を見る会の公私混同はあくまで氷山の一角。
自称「最高権力者」の全能感はハンパなく、公権力を徹底的に私物化しているのだ。
posted by 小だぬき at 12:00| 神奈川 ☔| Comment(4) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

支持率5割切りに安倍政権が焦りを深めるワケ

支持率5割切りに安倍政権が焦りを深めるワケ
2019年11月25日 PRESIDENT Online

■首相復帰後、「初の危機」に直面している
11月21日に「憲政史上最長」の在任期間に到達した安倍晋三首相。
ところが、これと並行するように政権の大暴落が進んでいる。

一連の「桜を見る会」問題が発覚以降、報道各社が行う内閣支持率が急落しているのだ。
約7年におよぶ長期政権を支えてきた安定的な支持が崩れ始めた今、安倍氏は、2012年暮れに首相復帰後、初の危機に直面している。

■内閣支持率は48.7%は「数値よりも内容が悪い」
共同通信社が23、24日の両日に行った世論調査によると、内閣支持率は48.7%。
10月の前回調査と比べて5.4ポイント下がった。
「桜を見る会」問題に火が付いて以来、各社が行っている世論調査は、おおむね同じ傾向が続く。
内閣支持率は5〜7ポイント程度下落して5割前後になっている。

「5割」という数値は必ずしも低いとはいえない。
共同通信社の調査でも安倍内閣の支持が4割を割り込んだこともある。
その時と比べれば十分高い。
しかし、世論調査ウオッチャーたちによると、今の内閣支持率は「数値よりも内容が悪い」という。

■これまでは2〜3カ月すると持ち直していたが…
かつて安倍内閣の支持が落ちたのは、特定秘密保護法や、集団的自衛権の行使を一部容認した安全保障関連法などを成立させた時だった。
反対が根強い中で強引な国会運営をした影響もあったが、ある程度支持率が下がるのを覚悟して、信念に基づいて政策を押し通した結果だった。

覚悟していたから、措置しやすい。
だから2〜3カ月すると支持は持ち直していた。

10月下旬、菅原一秀経済産業相と河井克行法相を巡る「政治とカネ」の問題が起きた時も、安倍氏はある程度支持が下落することを予測し、2人をあっさりと更迭。
前後して、国民から批判が集まっていた大学入学共通テストへの英語民間検定試験の導入も見送る決断をした。
その後の世論調査では、内閣支持率は下がらず、むしろ評判の悪い英語民間検定の導入を見送ったことで評価を高めたほどだ。

こういった危機管理が長期政権を築いてきた知恵でもあった。
しかし今回の支持低下は安倍氏にとって想定外だった。
安倍氏も、安倍事務所も、首相官邸も「桜を見る会」についての危機感は乏しかった。

この問題は10月13日、「赤旗」日曜版で問題点が指摘されている。
しかし11月8日に参院予算委員会で共産党の田村智子氏が追及するまで十分な対策を練っていなかった。

■不支持理由の圧倒的1位は「首相が信用できない」
共同通信のデータを元にもう少し深く分析してみたい。
安倍内閣を「支持しない」と答えた人にその理由を聞いた設問がある。
その中で圧倒的な1位は「首相が信用できない」で36.0%。
前回は27.8%だから、8.2ポイントも上がったことになる。

さらに「首相にふさわしいと思えない」も前回の11.4%から15.3%に上がっている。
前回は「経済政策に期待が持てない」が1位だった。
要するに安倍政権を評価しない人は、前月までは政策に対する批判が多かったのだが、今は安倍氏自身に拒否反応が主となっている

理由は「桜を見る会」への対応だ。
この問題につい安倍氏の発言を「信頼できる」という回答は21.4%、「信頼できない」は69.2%。
「桜を見る会」を巡って安倍氏に不信が高まったことが内閣支持の低下の主要因になっていたことが、はっきり分かる。

■多くの人が「そんなはずはない」と思う説明ばかり
「桜を見る会」の問題はわかりやすい。
税金を使って来客をもてなす会に安倍氏の後援者を大量に招いていたという話は、安倍氏が政権を私物化しているという印象を誰もが持つ。

「桜を見る会」の前日、都内の高級ホテルで開かれた「前夜祭」について安倍氏は、総額を示す明細書はなかったと説明しているが、多くの人は「そんなはずはない」と思うはずだ。
このことは、すでに「支持者を堂々と『税金』で接待する安倍氏の驕り」(11月13日)や「丁寧に説明するほど疑惑増す『安倍首相の逆説』」(11月18日)で解説している。

この問題は安倍氏個人に向けられている。
「森友学園」の疑惑では安倍氏の妻・昭恵氏の関与が疑われた。
「加計学園」では、安倍氏の友人である加計学園の加計孝太郎理事長の存在が注目された。
また、最近では安倍氏が任命した閣僚が相次いで辞任した。
その都度、安倍氏も批判されたが、安倍氏は脇役だった。

しかし「桜を見る会」は、文句なく安倍氏が主役。
彼自身に批判の目が向けられている。
だから問題は大きく、対応が難しいのだ。

■「安倍政権には岩盤支持層が3割ある」は健在
安倍氏はどこまで追い詰められてしまうのだろうか。
最近、野党からは疑惑がさらに深まる前に安倍氏が衆院解散してしまうのではないか、という観測が出ている。
また永田町内では安倍氏が政権を投げ出し、辞任するのではないかとの見方さえある。
しかし、そこに至る可能性は、現段階では低いとみたほうがいい。

共同通信社のデータにもう一度戻ろう。
「桜を見る会」に安倍氏の支援者が多数招待されたことを問題だと思うかどうか、という設問に対し「問題だと思う」は59.9%、「問題だと思わない」が35.0%だった。

ここで注目するべきなのは「問題だと思わない」が35%もあることだ。
今、テレビ、新聞がこぞって「桜を見る会」を取り上げて批判する中、「問題だと思わない」と答える人は、どんなことが起きても安倍氏を支持しようと考える岩盤支持層だ。

これまで安倍政権が窮地になっても、内閣支持率が30%台で下げ止まることから「安倍政権には岩盤支持層が3割ある」と解説されてきた。
世論調査を見る限り、まだこの「岩盤」は健在であることを示している。
野党側はこの問題で一気に倒閣まで持ち込もうと息巻いてはいるが、「桜一辺倒」では難しいことも世論調査は雄弁に語っている。

裏を返せば、安倍氏の国会などでの説明に明確な矛盾が生じ、「岩盤層」も崩れ始めた時、今度こそ安倍政権は終末を迎えることになるだろう。
  (プレジデントオンライン編集部)
posted by 小だぬき at 00:00| 神奈川 ☔| Comment(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする