バレバレの“スマホ検索”で処分
イマドキ受験生のヌクヌク模試証言
2020年1月20日 東スポWeb
1990年に始まった大学入試センター試験は今回が最後となったが、スマートフォンでカンニングしようとした受験生が出た。
大学入試センターは、1日目となる18日に埼玉県の会場で、地理歴史・公民の試験中にスマートフォンでカンニングをしようとした受験生1人が、全科目の受験無効処分になった。
試験開始の約45分後、ポケットから取り出したスマホを股の間に挟んで、電源を入れるのを複数の監督者が確認。
本人が「分からない問題があり、スマホで検索しようとした」と認めた。
外部への問題漏えいなどは確認されなかった。
それにしても、バレバレのカンニングをなぜ実行したのか。
模擬試験監督を務める予備校講師は「進学塾、予備校、学校が生徒をお客様扱いしているので、カンニングを注意できなくなっています。
注意されずにヌクヌクと好き勝手にやってきた生徒が、厳格な本番で痛い目に遭ったのかもしれません」と指摘する。
してはいけないカンニングだと自覚していれば、せめてパンツの中にスマホを入れて個室トイレで見るなど、バレない方法を考えるだろう。
しかし、模試で注意された経験がないと本番でもやってしまうのかもしれない。
同講師は「模試の試験監督をしていたら、机の下でスマホを見ている生徒がいたので、近づいていくと『ずーっと見ていてキモいんだけど。キモいキモいキモいキモい! 試験監督!』と機関銃のようにしゃべってきました」と語る。
模試は、受験生にとって本番のために経験を積む貴重な機会だ。
主催者側も受験生のためにカンニングを注意するのかと思いきや…。
「他の受験生の迷惑にならないように、なだめて、カンニングは見て見ぬふりをしました。
騒がれたり、悪口をネットに書かれたりしないように、多少のことには目をつむるんです。
塾も予備校も昔より甘くなっているから、本番も注意されないと勘違いしたのでしょう」(同)
模試と本番の区別がつかなかったのか!?