2020年01月23日

第33回サラリーマン川柳 今回の優秀100句を一挙掲載

第33回サラリーマン川柳
今回の優秀100句を一挙掲載
2020/01/23 毎日新聞

「第33回サラリーマン川柳コンクール」
                                   優秀100句(順不同)

我が家では 最強スクラム 妻・娘
・割勘も 新入社員は ペイでする
・令和婚 逃して目指すは 五輪婚
・話聞け! スマホいじるな! 「メモですが」
・おじさんは スマホ使えず キャッシュです
・これセーフ? 部下への言葉 ググる日々
・定年や 辞めるに辞めれぬ 2000万
・長時間 会議で決めた 時短案
・会議数 減らせないかと 会議する
・メモを取れ 言えばスマホを 部下が出し
・たばこ辞め それでも妻に 煙たがれ
・ロボットと 職奪い合う 新時代
・健康は アプリとサプリで 管理する
・エンタメも 子守りもこなす Youtube
・初めての デートにトライ NO再度
・一日で イクメン名乗って 怒られる
・会議では 令和最初が 定型文
・食事摂る? 今の時代は 食事撮る?
・できる人 昔残業 今休暇 10% 
・バブルは金利 いま税金
・大行列 タピれる前に クタビれる
・お小遣い 値上げトライも 逆ジャッカル
・パプリカを 食べない我が子が 踊ってる
・ギガバイト 時給いくらか 孫に聞く
・ジジババも 子育て参加 ワンチーム
・欲しいのは 100年安心 妻の愛
・指示したら それ無駄ですと 断られ
・還暦は ゴールじゃなくて 通過点
・アレクサは 何科の草か 孫に聞き
・顔認証 オンとオフでは 別認証
・定年後 孫のお迎え 本業に
・「今日残業」 送ると妻から 1いいね
・家族ライン いつになったら 既読つく
・カッコよく スマホ決済 あとで泣き
・遠足日 夫の弁当 鮮やかに
・AIに 引き継ぎするのが 大仕事
・デート先 映えない場所だと 却下され
・パソコンを 上司に教え 日々多忙
・同僚の 飲み会気づく sns
・リーチです 昔麻雀 今マイケル
・欠点を 個性と言い張る 新社員
・ポイントが 私の大事な お小遣い
・もう来たの? ウーバーイーツと 我が夫
・忘年会 癖で上座へ 元部長
・街コンで 気がつきゃ全員 顔見知り
・もうアラフォー 新卒続かず まだ若手
・ラグビーで 一家団らん ワンチーム
・AIを 部長と呼ぶ日が すぐそこに
・女房の 不利な時だけ ノーサイド
・二次会を 断るつもりが 誘われず
・セルフレジ なぜか係に 付き添われ
・タピるって 旅に出るのか? 父慌て
・マイホーム 今や二人で シェアハウス
・イクボスも 家では別の ボスの部下
・「令和初!」 通常業務も プレミア感
・調べもの OKグーグル 辞書はどこ
・シメシメと 増税前に 無駄遣い
・主人にも ドラレコつけたい 5時以降
・「ワンチーム」 にわかに課長が 言い始め
・10%増 増える体重 延期なし
・「早よ、帰れ!」 言ってる上司が 帰らない
・もう1杯 おねだりトライ 妻キック
・検診の 三日前では 結果出ず
・無駄遣い 言い訳いつも 「令和初」
・AIに 営業スマイル 審査され
・能力値 課金で上がるの ゲームだけ
・習い事 かけ持つ子ども 親は秘書
・人事異動 上司のトリセツ 引き継がれ
・6時間 並ぶの俺で 嫁タピる
・2%増 なぜか小遣い 2割減
・ハイハイが とても上手な 孫と部下
・60年 政権交代 しない妻
・登録が ストレスだらけの キャッシュレス
・おっとの座 妻にジャッカル 返される
・増税が 分からなくなる スマホペイ
・出会いの場 昔合コン 今パソコン
・オンライン 知らずに上司を 打ちのめす
・部下休む インスタ上では 元気そう
・飯はいい そう言う前に 飯はない
・お小遣い LINEでねだり ペイを待つ
・消費税 十パー惜しく 持ち帰り
・帰宅中 妻から受注 パパウーバー
・紙減らせ その指示がまず 紙で来る
・若手との 会話が一番 高難度
・部下のため 言ってる奴ほど 俺のため
・増税後 10パーセントで 居場所買う
・役に立つ 昔は上司 いまスマホ
・万一に キャッシュ握って 初ペイペイ
・横向けば AIがいる 日も近い
・ノーサイド 笛が鳴らない 我が職場
・営業を 一番するのは 妻の前
・居場所なく 近所のベンチで テレワーク
・若手呼ぶ 連れて来たのは 五十代
・平成に ついていけずに 令和来る
・ぼっちでも ネトゲの中では 友100人
・この脂肪 筋肉だったら ラガーマン
・足りないの? そもそも無いよ 2000万
・多様性 とりあえず生 絶滅種
・お疲れと いたわる彼女は ブイアール
・インスタ用 最初の乾杯 ハイテンション

  ※第一生命保険の資料より作成
posted by 小だぬき at 13:57 | 神奈川 ☁ | Comment(2) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「意思を尊重する」と言いながら既定路線は決まっている?

【がんと向き合い生きていく】第149回
「意思を尊重する」と言いながら既定路線は決まっている?
1/22(水) 日刊ゲンダイデジタル

佐々木常雄/東京都立駒込病院名誉院長

 コンピューター会社に勤務していたAさん(77歳・男性)が、病院で外来診察を受けて午後になって再度来院されました。
セカンドオピニオンのため、他院への診療情報提供書とCT検査の画像データが入ったCDを取りに来られたのです。
 胃がんの手術を受けてから2年経った今回のCT検査で、Aさんの腹腔内にはごく小さいリンパ節が見られました。
手術した病院で6カ月前に受けたCT検査と比較するために持参する今回のCT画像を書き込んだCDができるのを待っていた時のお話です。

 Aさんは、もしこれが再発である場合は覚悟をしなければならないと思っていました。
「先生! 私はいざとなった時のために『延命治療はいりません』『人工呼吸器はつけません』『胃ろうは作りません』、そう書いたものを仏壇に置いてあります。それでいいですよね?」
 Aさんはそう言うと、さらにこんな話を続けました。  

   ◇  ◇  ◇ 
 3年前のことです。肺がんだった兄が病院から退院して自宅に戻り、「相談があるから来てくれ」と言うので足を運びました。
兄が寝ているベッドの脇に往診の医者と看護師と奥さんがいて、そこに私も加わりました。

 医者が肺がんの治療はもう無理な状態であることを説明した後、
「あなたにとって最善の方法を考えましょう。あなたの意思を尊重しますよ」と言いました。
続けて、看護師が「食べられなくなった時は胃ろうは作りません。人工呼吸器はつけません。なるべく苦しまないように希望する……それでよろしいですね」と、ゆっくり繰り返します。

 兄は一つ一つにうなずき、それと一緒に医者と看護師もうなずいて、それを看護師が記録しています。
 私は黙って聞いていましたが、その時、なんとなく違和感を持ったのです。

医者は「あなたにとって最善の方法を考えましょう。
あなたの意思を尊重する」と言いながら、既定路線は決まっている。看護師が「胃ろうを作らない。呼吸器もつけない」と確認し、兄が同意するのが当然といった感じでした。
なんだか医者や看護師の思い通りに進めるための単なる儀式に思えたのです。

■「生きたい」と思ってもなかなかそうは言えない  
医者や看護師の考え方が、きっと間違っていることではないのでしょう。
ですから、私は反論することもありませんでした。
後で分かったのですが、あれが「人生会議」ってやつだったと思うのです。
でもあれじゃあ、本当の人生会議ではないですよね。

 医者と看護師が帰って兄と私だけになった時、「兄さん、あれで良かったの? 私には『いい治療法があったら探してくれ』と言っていたじゃないか。
もう、探さなくていいの?」と尋ねました。
すると、兄は「いいんだ。最後はあの医者と看護師に頼むしかないのだから」と答えます。

 私は思いました。
 病気になった者は立場が弱い。あんなになると負け組なんだ。
「あなたにとって最善の方法を」と言われても、「なにかいい治療法はないか……生きたい」と心で思っても、なかなかそんなことは言えない。
もし、そんなことを言ったら、きっと「お金持ちでもないのに、あの年寄りがまだ生きたがっている」そう思われるだけなんだ。
「いつでも考えを変えていいです」と言われても、話し合った記録を文書で残すわけだから、これをひっくり返すのはとても大変で、無理ですよ。
「この前、『なにもしない』って希望しましたよね。ここに書いてありますよ」と言われるだけだよね。

  ◇  ◇  ◇ 
 2週間後、Aさんはセカンドオピニオンの返事を持って来院されました。
「小さいリンパ節は、よく見ると前のCTでもありました。
PET検査をしてみましたが、問題はなく、再発は考え難いと思います。
念のため、6カ月後のCT検査を見ていただければと思います」
 不安が解消され、Aさんは大喜びでした。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする