2020年02月23日

「貯まらない家計」に潜むお金の病気

「貯まらない家計」に潜むお金の病気
2020/02/22 All About
横山 光昭(マネーガイド)

頑張っているのにお金が貯まらない!
「こんなに節約を頑張っているのに、お金が貯まらないのです」。
こういう相談は結構多いもの。
聞けばすごく細かな節約方法を、ストレスをためながらも継続して頑張っていたり、お金について真剣に考えている様子がうかがえるのに、いっこうにお金が貯まるようなやりくりになっていかないのです。

なぜでしょうか?
それは、貯金生活を頑張る方が陥りやすい落とし穴、「お金の病気」にかかっているからなのです。
今回はその病気の代表的なものについて、症状や対処方法などを紹介していきます。

頑張っているのに……が要注意!
・日々節約を意識し頑張っている。
・買い物は特売品を狙って、支出を抑えている。
・家計簿をつけている、または過去につけていて、家計の流れがわかっている。
・安いものを買いだめして節約している。

これらのようなことを頑張っているのにお金が貯まらない……という方は、チャートを試してみてください。

c All About, Inc.
潜在的な金銭管理における問題を見つけるチャート。
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お試しあれ! ご自分の傾向が見えたはずです。
実は隠れた病気が潜んでいるかもしれませんよ。

知らず知らずにかかっているお金の病気の中身はこれだ!
節約を頑張ってもうまくお金のやりくりがつかない人に多い、心に潜む主な問題の特徴を説明します。
改善策も合わせて紹介しますので、今後に役立ててみてください。

▼ちょっとゼイタク症候群
特徴 特売品より産地直送、有機野菜、少しいいもののほうが長持ちするなどこだわりを持っている。それが拡大し、生活用品すべてにこだわりを適用しがちで家計は火の車に。
改善策 商品の価格に見合った価値があるかを考える習慣を。
こだわりを続けるときは、支出を抑えるものを決めて。

▼節約しているつもり症候群
特徴 バーゲン、特売に目がなく、行かないと損をした気持ちになる。
使うお金は少額だが、同じような買い物を繰り返し、消費が浪費になってしまっている。
改善策 買い物の総額を知ること。
買い物時は本当に必要か、在庫がなかったかを考える習慣を持つこと。

▼お金はどこに消えた症候群
特徴 ムダ遣いや贅沢はしていないのに、気が付いたらお金がない。
ムダな支出はないという割に、何にいくら使ったかわからない。
改善策 簡単でよいので家計簿をつけて、何にいくら使っているかを知ろう。
クレジットカードは支出を混乱させるのでしばらくお休み。

▼すべてが投資症候群
特徴 飲み会、エステ、洋服、本など、交際費や教育費、外見を飾る支出のすべてが自己投資と勘違いしている。
投資と称し、実は浪費になっている部分が多い。
改善策 価値観の影響が強いので、自分で気付くことが大切。
「消費・浪費・投資」を意識した家計管理を90日続ける。

▼仕方がないわよね症候群
特徴 収入が少ない、子供がいるなどの環境、今の支出額は一般的に「ふつう」であるとし、仕方がないと納得している。
重症になると、家計は破たんする。
改善策 支出に優先順位をつけて、メリハリを出しましょう。
自分に必要なものを考え、価値観を形成しましょう。

ドキッとしたものがあったのではないでしょうか?
気が付いたら、その時点で修正していくよう心掛ければ、日ごろ頑張っている節約も効果の出るものに変わってくるはずです。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☁ | Comment(2) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする