安倍晋三が総理大臣という悲劇…
早急に常識人を据えるべき
2020/03/14 日刊ゲンダイ
適菜収 作家
コロナウイルス騒動で東京オリンピックは中止になるかもしれないし、株は大暴落。
そこに国のトップが安倍晋三という悲劇が重なった。
当然、次の総理を急いで決めなければならないという話になってきた。
先日私はツイッターにこう書いた。
〈「だったらどんな総理大臣がいいんだ?」と聞かれました。
私は総理大臣は哲人である必要はないと思っております。
まずは常識人であること。
人の痛みがわかること。義務教育修了程度の学力。
最低限の品性。
そして自分の役職や権限がわかっていること。
「私は立法府の長」とか言う狂人は論外です〉
このツイートのインプレッションは84万を超え、「いいね」が2万以上ついた。
多くの人が同じことを感じているのだろう。
さらに言えば、嘘をつかない人がいい。
「移民政策はとりません」「採択されている多くの教科書で自衛隊が違憲であるという記述がある」「土砂投入に当たって、あそこ(埋め立て区域2―1)のサンゴは移している」「(福島の原発事故の)状況は、統御されています」といった膨大な数の嘘とデマを垂れ流すような人物は論外だ。
また、沖縄県沖で米軍のF15戦闘機が墜落した件について「(飛行)中止を申し出た」とか、「北方領土問題を解決した上で平和条約を締結するのが日本の原則だと(プーチンに)直接反論した」などと外交の場においても平気な顔で嘘をつくやつは安全保障上大きな問題がある。
北方領土の主権を棚上げし、不平等条約の締結に邁進し、皇室に嫌がらせを続け、沖縄を見捨てる国賊・売国奴も総理にふさわしくない。
結局、最初の「常識人であること」という条件に戻ってくる。
無知は怖いが無恥はもっと怖い。
ポツダム宣言と原爆投下の時系列も知らずに「戦後レジームからの脱却」を唱え、表現の自由も法の支配も理解せずに憲法を変えるという究極のバカが7年間も総理をやっていた。
安倍によると、総理大臣の説明が正しい理由は私が総理大臣であるからであり、総理大臣は森羅万象を担当しているとのこと。
要するにカルトだ。
現実と嘘の間に矛盾が発生すれば、言葉の定義自体を変えてしまう。
「そもそも」「反社会勢力」の定義も勝手に変えてきた。
わが国に残された時間はない。まずは早急に政権の座からバカを引きずり降ろすことだ。