2020年04月09日

お菓子も立派な非常食。防災のプロが教える最新「食の備蓄」

お菓子も立派な非常食。
防災のプロが教える最新「食の備蓄」
2020/04/05 扶桑社

いざというときのために、防災食や備蓄は常にチェックしておきたいもの。
また、外出自粛モードになっている現在も、とても役立ちます。

最新の防災事情では、毎日の持ち物を見直すことが大切とわかってきました。
今回は「食の備え」について、危機管理アドバイザーの国崎信江さんに教えてもらいました。

お菓子も十分な備蓄になります
いつも食べているものを非常食に!
「防災用に特別な食品を用意するのではなく、普段食べているものを利用すれば問題ありません。
備蓄の目安は1週間から10日分

乾パンなどの非常食だけで備蓄するのは大変ですが、いつも食べているものを少し多めに買って、消費しながら備蓄していく方法ならムダも出ません」と国崎さん。

食べ慣れたものを災害時にも食べられるように備えておくことが大事なんです。

<食の備蓄(1)そのまま食べられるもの>
フルーツ、肉・魚加工品、缶づめ、チーズ
火や水を使わなくてもそのまま食べられるものは、災害時に重宝します。
食べる順番を考えて賞味期限が近いものから消費。
缶づめと缶切りをセットで用意しておくことも忘れずに。

<食の備蓄(2) お湯を注いだり、ゆでて食べるもの>
カップ麺、レトルト食品、パスタ乾麺 カップ麺はうどんやそばなども取り入れると、バラエティーがあって食べる楽しみになります。
レトルト食品はひじき煮、キンピラゴボウ、サバのみそ煮など総菜系もストックを。

<食の備蓄(3) 水以外の飲み物>
ジュース、コーヒー ミネラルウォーターだけにこだわらず、家族の好きな飲み物も備えるようにしましょう。
野菜ジュースは野菜不足がカバーでき、カップつきの飲み物はカップがあとで役に立ちます。

<食の備蓄(4) お菓子>
クッキー、チョコ、せんべい
糖分があるお菓子はエネルギー補給にもなります。
被災して食欲がないときや気持ちが不安定なとき、甘いものを食べることで元気がでることも。
個包装のものが重宝します

<食の備蓄(5) 携帯できるもの>
ドライフルーツ、ナッツ類
避難所に移動する際に持ち出せるものや歩きながら食べられるものがやはり便利。
ドライフルーツ、ナッツ、チーズ、バランス栄養食品など栄養価の高いものを備えておくのがおすすめです。

災害時にあると便利なお助けアイテム

●キッチングッズはコンロ、深めの鍋、ハサミなど
カセットコンロとガスボンベがあれば、電気やガスが止まっても温かいものがたべられます。
深めの鍋はレトルト食品の湯せんなどいろいろ使えて便利。
キッチンバサミは、まな板なしで食材がカットできます。

●ラップで食器を汚さない
被災時の調理はできるだけ水を使わないようにするのがポイント。
食器にラップをかぶせて使用すれば、食器を洗わずにすみます。
箸やスプーンも1回ずつ洗わずに、ウエットティッシュでふいて水を節約!

ESSE5月号では、このほかにも災害に備えるための「衣の備え」「住の備え」、そして「切り取って使える防災マニュアル」を特集しています。
ぜひ、チェックしてみてください。

< 取材・文/ESSE編集部>
【監修/国崎信江さん】
危機管理アドバイザー、危機管理教育研究所代表。
自然災害や防犯について研究し、国や自治体などの防災・防犯対策に携わる
posted by 小だぬき at 14:00 | 神奈川 | Comment(2) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自粛補償を拒否、“ドケチ”全開の安倍首相がコロナを利用して改憲に前のめりに

緊急事態宣言で安倍首相が“ドケチファシスト”ぶり全開!
自粛補償を拒否する一方で警察動員の圧力と
          憲法改正にだけ前のめり
2020.04.08 LITERA編集部

 この男が舵取りする泥船の上に国民が乗せられている──そう痛感するだけの1時間だった。
無論、昨夜におこなわれた、緊急事態宣言を発令したことを受けての安倍首相の記者会見のことだ。

 まず、安倍首相は「医療現場はまさに危機的な状況」「もはや時間の猶予はない」「(感染拡大の)事態は切迫」などと危機を訴えたが、医療体制の整備を急げというのは1月の段階から野党が口を酸っぱくして言いつづけてきた話。
安倍首相が例として挙げた東京都の感染拡大にしても、東京五輪の予定通りの開催にこだわってきたせいで、検査が抑えられ、そのために感染が広がったのではないかという見方もある。

実際、2カ月以上ものあいだ検査体制・医療体制の整備は進んでおらず、いずれにしても、ここまでの状況に追い込んだのは安倍首相の後手後手対応にあるというのに、そうした自分の不手際には一切言及せず、安倍首相はこんな話をはじめたのだ。

「医療現場のため自分たちができる支援をしたいとクラウドファンディングを始めたみなさんがいます」 「看護協会は5万人を超える現在現場を離れている看護師のみなさんに協力を呼びかけています」
 医療現場のためのクラウドファンディングや離職している看護師の協力要請って、それ全部、安倍首相がやるべき仕事で、やらないから国民がやっているだけではないか。

しかし、安倍首相はこうした取り組みを「これこそが希望であります」などと褒め称え、自分がやるべきことを“美しい国民の姿”として称揚することで責任転嫁してみせたのである。
 この期に及んで美談やポエムで自分の失策を覆い隠す──。

いつものこととはいえ反吐が出るが、問題なのは、事ここに至っても、安倍政権が「ドケチ政権」であると同時に、 “国民の生活と命を本気で守る気などさらさらない”ということを露呈させたことだ。

 安倍首相は「日本経済がいままさに戦後最大の危機に直面している。
そう言っても過言ではありません。
その強い危機感のもとに、雇用と生活は断じて守り抜いていく」と言うと、「そのために、GDPの2割に当たる事業規模108兆円、世界的にも最大級の経済対策を実施することといたしました」と宣言した。

「世界的にも最大級の経済対策」と言われると「安倍さん太っ腹!」と思った国民も多いかもしれないが、これは完全に“詐欺”だ。
というのも、この「108兆円」には通常、事業規模には含まれないとされる納税や社会保険料の支払い猶予分の26兆円だの、新型コロナとはまったく関係なく昨年末に策定した経済対策分だのも含めたものだからだ。

現に、新型コロナ対策として国が直接財政支出する、いわゆる“真水”は108兆円のうち39.5兆円。
そのなかで現金給付に使われるのは6兆円にすぎないといわれている。
「自粛と補償はセット」という怒りの声はあがりつづけているのに、それに耳を貸さない安倍首相。
実際、昨夜の会見でも、質疑応答で東京・中日新聞の記者が休業要請にともなう補償や損失補填について質問をおこなったのだが、安倍首相は事も無げにこう言い放った。

「ある特定の業界に(休業を)お願いしてもですね、損失はその業界にとどまるものではありません。
そこと、さまざまな取引をしているみなさんにも大きな影響が出ていくということを鑑みればですね、個別に補償していくということではなくて、困難な状況にあるみなさんに現金給付をおこないたいと考えています」  

 じつは、安倍首相は昨日おこなわれた衆院議院運営委員会でも「飲食店そのものだけではなく、そこに納入している人たちも当然大きな影響を受けていく。
ですから自粛要請している人に限って全額を補償するというのは現実的ではない」
「バランスを欠くものになる」と答弁。
ようするに、休業要請した店や施設にだけ補償すると、取引する納入業者などとバランスが取れなくなる、不公平が出る、だから補償はしない、と言うのである。

警察による職務質問の強化や営業店舗への立ち入り要請の可能性を認めた安倍首相
 普通に考えて、緊急事態宣言にともなう休業要請によって店や施設が廃業に追い込まれたら、納入業者も大きな被害を受け、廃業の連鎖という最悪の事態も起こりかねない。
そもそも、「バランスが」などと言うのなら、そこは納入業者も補償しようという話になるべきなのに、安倍首相は取引先の問題を“やらない言い訳”に使い、「現実的ではない」などと言うのである。

 こんな状態では、緊急事態で休業しろと大合唱が起こっても、背に腹は変えられず、営業をつづけざるを得ないと判断するところが出てくるのは当然だ。
もし、本気で安倍首相が「感染拡大を止めなければ」と考えるのであれば、多くの人に行き渡る休業補償をおこなうべきなのだ。

 だが、緊急事態宣言を発令しながら、それを拒否する安倍首相。
いや、それどころか、安倍首相は昨夜の会見で、とんでもないことまで言い出したのだ。
 それは、記者からの質疑応答の際、フリージャーナリストの江川紹子氏がおこなった質問の答えだ。
会見に入れなかったジャーナリストの神保哲生氏が江川氏に託した質問だったようだが、江川氏は「(外出自粛の)引き締めのために警察に要請して職務質問などを活発化させるなどはあり得るのか。
千葉市長は“警察に対してナイトクラブへの一斉立ち入りなどの取り締まり強化を要請しています”とTwitterに書いているが、こういうかたちで警察に要請する、取り締まりをするというようなことはあり得るか」と質問。

すると、安倍首相はこう答えたのだ。
「取り締まりの対象には、罰則ありませんから、取り締まりの対象ということでは、警察が取り締まることはありません。
ただ、ご協力は要請させていただくということはあるかもしれません」
 つまり、「取り締まりの対象ではない」と言いながらも、警察による職務質問の強化や営業店舗への立ち入りなどを要請する可能性があることを、安倍首相が認めたのだ。

この回答から考えれば、たとえば「生活補償しろ!」と国会前などで抗議が起こった際でも、警察が外出自粛を盾にして取り締まりを強化することも十分にあり得る。
緊急事態宣言をきっかけに、国民の行動を取り締まった戦前の特高警察のような動きも出てくるのではないか。

国民を守る気のない安倍が「緊急時に国民を守るため憲法の位置付けは大切だ」
 想像しただけで背筋が凍るが、安倍首相は今回の緊急事態宣言を新型コロナ以外に利用しようと考えていることはミエミエ。
実際、昨日の衆院議院運営委員会では、緊急事態条項の創設を含む憲法改正について、こう答弁したからだ。

「自民党が示した改憲4項目のなかにも緊急事態対応が含まれており、大地震等の緊急時において国民の安全を守るため、国家や国民がどのような役割を果たし、国難を乗り越えていくべきか、そのことを憲法にどのように位置づけるかについては、極めて重く大切な課題だ」
「新型コロナウイルス感染症への対応も踏まえつつ、国会の憲法審査会の場において、与野党の枠を超えた活発な議論が展開されることを期待したい」

 新型コロナ対策がこんな有様なのに改憲議論を活発化しようって、「そんなこと言っている場合か」とツッコまざるを得ないが、安倍首相はきっと本気だ。
というのも、コロナ禍のなか、世間では「自粛要請ではなく海外のようにもっと強い制限をかけられるようにすべき」といった声も出ている。
それを利用して憲法改正を進めよう、そう安倍首相が目論んでいるのは間違いない。

 医療体制の整備や検査の拡充を怠り、国民への生活支援を出し渋る一方で、警察を動員した私権制限や憲法改正には積極的に踏み込もうとする安倍首相。

その上、昨夜の会見の質疑応答の最後、イタリア人の記者から「(対策に)失敗したらどう責任をとるのか」と問われると、安倍首相は平然と「最悪の事態になった場合、私は責任をとればいいというものではありません」などと言ってのけた。
舵取りを失敗しても責任はとらないと逃げを打ち、新型コロナに乗じて改憲を果たそうとする──。

この男がハンドルを握るこの国は、これから、ほんとうにどうなってしまうのだろうか。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする