2020年08月21日

ネトウヨよ、そのエネルギーを他のことに向ければいいのに

ラサール石井 東憤西笑
ネトウヨよ、そのエネルギーを他のことに向ければいいのに
2020/08/20 日刊ゲンダイ

 私はツイッターでもたまに発言している。
 いつもは他の人の呟きにリツイート(以下RT)して書くことが多い。
これはただでさえ制限された字数の中で真意を伝えるため、前提状況の説明を省けるからなのだが、先日こんなことがあった。

 いつもお互いにRTしたりされたりしている人がこう呟いていた。
「どうしてこんなに糞リプが来るんだ? また誰かリツイートしたろ? ラサールか?」
「いやいやしてませんけど(笑い)」と思ったが考えた。

 たしかに私がツイートすると、ネトウヨと呼ばれる人たちがわらわらとイナゴのように飛んできては罵詈雑言を浴びせてくる。
それは本当に酷くて、私などは一切相手にしないのだが、それでも私に来ている分には私だけの問題で済む。
 しかしツイッターの構造上、RTするとその人にも同じように糞リプが飛んでいってしまうのだ。そうか。分かってはいたがそんなにすごいことなのか。

「またラサールか」と愚痴られるぐらいなのだから。これは反省した。
 まあ、事ほどさように、私への口撃は聞きしに勝るものがある。
そもそも彼らはその大嫌いな私をフォローしているのが不思議だ。
12万人フォロワーがいるが、6万ぐらいはアンチかもしれない。
なんだファンなのかよと思う。ずっとウオッチしていて何か呟けば反射的にリプしてくる。
どれだけヒマなのか。

 言ったことの反論ならまだマシだ。
ただもう関係なく脊髄反射のように悪口を書く。
それもできるだけ神経を逆なでし、心をズタズタにする表現ができるように日々切磋琢磨してくれている。
そのエネルギーを何か他に向けたらいいのにと心配になる。

 ある女性の記事を読んだ。
彼女はある女優さんにもう10年粘着している。
最初はただリプ欄の悪口を見て同意していただけだった。
しかしある日、勇気を出して批判リプを飛ばしてみたら、あろうことか彼女自身から反論がきたのだ。
 そこからは毎日が彼女との闘いだ。
ひたすら攻撃した。
しかしそのことで削られる時間はかなりのもの。

先生になるのが夢で勉強しているがその時間がなくなる。
もうやめよう、勉強しようと思っても、彼女が何を言っているのか気になる。
読めば気持ちが収まり、悪口を書けばスッとする。
自分でも分かっている、これはある種の依存症だ。
病気だ。しかしやめられない。

 こんな人が一体何人いるのだろう。
人間なんて実際会ってみたらいいヤツだったなんてことの方が多い。
顔も名前も知らない人間がいがみ合うなんて、こんな非生産的なことはない。

 有名人を叩き、社会から抹殺して、いっちょ上がりとほくそ笑む。
そんなゲームのような感情は、実際に会ってみれば起きないものだが。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☀ | Comment(2) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする