2020年12月06日

トイレが近い…医師に聞いた「頻尿」の原因と改善法

トイレが近い…医師に聞いた「頻尿」の原因と改善法
12/5(土) コスモポリタン

大切なデートや友人と遊びに出かけたとき、何度もトイレに行きたくなって、気まずい思いをしたことはありませんか?
または外出先でトイレが見つからず、ヒヤッとしたことがある人もいるかもしれません。
年齢を重ねるにつれ、または妊娠中、出産後に排尿の回数が増えることは知られていますが、中には頻繁にトイレに行く必要があるという体質の人もいます。

自分の頻尿の原因をきちんと把握しておくことは、とても大切なこと。
そこで本記事では、医師が解説する「頻尿になる原因とその改善法」を、<コスモポリタン イギリス版>から紹介。
心当たりがある人は、よくチェックしてみて。

頻繁にトイレに行きたくなる理由
これには“誰でもに当てはまる”という答えはありませんが、もともとトイレが近いという人なら、それほど心配する必要はなさそう。
ただ、排尿量(頻度)が急激に変化したというときは、その原因を考えるべきかも。
当たり前のことだけれど、水分摂取量が増えれば排尿量もおのずと増えるもの。水分を多めに摂るようにしていてトイレの回数が増えているなら、摂取量を減らせばトイレの回数も減らせるはずです。

イギリスの美容医療クリニック「Berkshire Aesthetics」のセレーナ・ラングドン医師は、以下のように解説しています。
「1日の排尿の回数は水分摂取量や何を飲んだかなど、多くの要因によって変わってきます。
十分に水分を摂っているかは、尿の色をチェックすることで判断できるもの。
理想的には明るい麦わら色。
色が濃い場合は水分摂取を増やした方が良いでしょう。
尿が明るく澄み切った色になれば安心です」

また、水分摂取をするうえでも「何を飲むか」が大事になってくるよう。
「たとえばカフェインには利尿作用がありトイレが近くなるので、摂取する飲み物に気をつけることも大切です。
水分摂取量には問題がないのに依然として頻尿の症状がある場合は、病気の可能性もあるので病院で診察してもらいましょう。
頻尿は糖尿病や膣炎の兆候、骨盤の不調としてあらわれる場合もありますし、過活動膀胱のせいかもしれません」
「更年期、通常40代後半の閉経期前後の女性によく見られるのが緊張性尿失禁、いわゆる尿漏れです。
(改善法として)骨盤底筋体操をしたり、場合によっては薬物療法で治療するのがおすすめです」

また「トイレが近くにない」というだけで不安に駆られ、心理的にトイレに行きたくなる頻度が増えることもあるのだとか。

女性は男性よりも排尿回数が多い?
女性の排尿量が男性よりも多いということは、必ずしも真実ではありません。
ただし「女性は尿道が短いため、尿路感染症を起こしやすいと言るでしょう」とラングドン医師。
「尿路感染症を予防するには水分を多く摂り、排尿後は前から後ろに拭き取るようにすること。
デリケートゾーンにデオスプレーなどを使用することは、避けた方が良いでしょう」
また、避妊薬を使用している場合、ホルモンも尿路感染に影響をおよぼす要因に。

骨盤底筋体操は効果がある?
骨盤底筋体操で膣を鍛えると、頻尿対策としても役立つとラングドン医師は説明。
「男女ともに言えることですが、特に女性にとって骨盤底筋体操はとても重要です。
骨盤底筋の健康度がもっとも高いのは、運動量が多い20代。
けれど骨盤底筋運動は年齢を重ねてからでも、始めるのに遅すぎるということはありません」

骨盤底筋体操のやり方 「やり方がわからないという場合は、まずは排尿するときに、途中でいったん尿を止めてみてください。
その止める動きこそが、骨盤底筋の働きです。
筋肉を引き締めることによって尿を止め、2〜3秒間引き締めたままにしてそしてゆるめる。
これを毎日10〜15回繰り返して鍛えるのが理想的ですね」
排尿量について心配があったり、排尿時に痛みをともなう場合は医師に相談を。
また、日頃から「排尿チェック」や骨盤底筋体操を続けていきましょう。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする